今回は2024年春のダイヤ改正で廃止される予定の京葉線の通勤快速を取材に出掛けました。
通勤快速は君津方面と成東・勝浦方面の2系統がありますが、今回乗車するのは成東・勝浦方面となります。
京葉線通勤快速について
まずは今回の活動の目的となる京葉線の通勤快速について解説してから本編に入っていくとしましょう。
京葉線では平日の朝夕に通勤快速を運行しており、内房線・外房線・東金線と直通運転を実施し、東京~君津(上りのみ上総湊)、東京~成東・勝浦の2系統が存在します。
成東発着と勝浦発着は東京~誉田間で併結して運行されており、特に東金線への直通と外房線上総一ノ宮以遠への乗り入れはこの通勤快速(土休日は快速)のみとなっており、千葉県内から東京都内へ長距離通勤をする人の足として活躍しています。
また、運行区間だけでなく、その停車駅もネタであり、京葉線内では途中、八丁堀と新木場の2駅のみ停車となっていて、途中での退避がない早朝の各駅停車と比べても、各駅停車が東京~蘇我間を50分で走るのに対して、通勤快速は最速38分で結んでいて、特別料金が不要な列車としては異例の俊足列車となっています。
そんな通勤快速ですが、2024年春のダイヤ改正で各駅停車に格下げされることが発表され、更には勝浦への直通が取りやめとなり、上総一ノ宮までの運行となるようです。
京葉線の名物列車の廃止は鉄道ファンからは驚きをもって受け止められ、更にこの列車を通勤で使っていたであろう一般利用者からは批判が殺到し、沿線自治体の首長がJR東日本に対して苦情を言う事態にまで至り世間の注目を集める騒動にもなりました。
沿線自治体や利用者からはダイヤ改正内容の見直しを要求する声もあった中、JR東日本の回答はラッシュ時間帯の快速全廃から早朝1本のみですが、通常の快速に変更するという形で部分的に沿線自治体の要求が通った形ですが、通勤快速の復活とまではいかず、通勤快速の運行終了は覆りませんでした。
路線の廃止ではなくて、ある特定の列車の廃止でここまでの騒動になるのは異例とも言えますが、それだけ沿線の住民にとっては重要な列車だったということでしょうね。
今回の活動内容
それでは今回の活動内容ですが、今回はややイレギュラーな方法での活動となります。
というのは、今回乗車する列車はいずれも早朝に現地を出発し、夜遅くに戻ってくるという内容なので、普通に乗りに行こうとすると現地への宿泊が必須となるのですが、成東駅周辺にはそもそもホテルがなく、勝浦駅周辺についてはホテルはあるものの観光地ということで全体的に宿泊料が割高という状況がありました。
また、JRに乗る部分の運賃についても、運行時間帯的に大回り乗車で地元まで戻ってくるのは難しく、18きっぷを使っても微妙な距離なので、大人しく普通運賃で乗るしかないというのもあり、電車で行って現地に宿泊というやり方では内容に対してかなり割高になるということで、選んだのはレンタカーを使う方法です。
レンタカーならば終電を気にせず移動できるので効率的に動けますし、車中泊すれば宿代もいらないことに加えて、勝浦駅・成東駅を拠点に大回り乗車をしながら通勤快速に乗れば運賃もかなり安く抑えることが出来ます。
なので、今回の活動での動きとしてはまず地元でレンタカーを借りて夜のうちに成東駅近くにある道の駅で車中泊してから成東駅へ向かって1日目(この記事)の活動スタートして、成東~東京間の通勤快速を1往復乗車しますが、大回り乗車なので単純に往復するんじゃなくて経路を重複させないように成東駅近くの駅まで戻ってきて、また東京へ向かって通勤快速で戻るという内容になっています。
成東駅に戻ってきたらレンタカーで勝浦駅まで移動して、また車中泊で夜を明かしてから2日目となります。
2日目は勝浦駅発の通勤快速に乗って蘇我まで行って、あとは房総半島を一周するように大回り乗車をして、再び大回り乗車で引き換えして、蘇我から下りの通勤快速に乗って勝浦へ戻り、あとは地元までレンタカーを運転して帰路に就きます。
つまりはレンタカーを移動手段としてだけでなく宿泊手段としても使ってしまおうというわけですね。
最近はカーシェアをレンタルオフィス感覚で使う人もいるそうですし、こういう活用方法もありでしょう。
まずは成東発東京行き
長い前置きはこれくらいで活動本編に入っていくとしましょう。
記事としてはここからスタートですが、既に地元を出発して半日経っている上に車中泊を経ているので、私にとっては実質2日目だったりしますw
早朝の成東駅からいよいよ活動が始まっていきます。
そろそろ東京都心を目指す通勤客は集まり始める時間帯でしょうが、意外にも駅周辺はそれほど混み合っている雰囲気ではありませんでした。
改札口です。
混雑はしていませんが、通勤客が断続的に通過しており、やっぱり通勤時間帯なんだなと実感します。
発車標にはもちろんお目当ての通勤快速が出ていました。
改正後も東京への直通は継続しますが、通勤快速ではなくなってしまいますからね。
一方で総武本線経由の快速大船行きも存在しており、こちらも東京駅を通るため、東京へ向かう列車が立て続けに出ることになります。
こちらは以前に乗ったことがありますが、そのときにたまたま成東駅にいる京葉線車両を目撃し、今度乗ってみたいななんて思っていたのですが、ついに今日叶うわけです。
千葉や船橋へはこちらを利用するしかありませんし、普通車のみの京葉線経由に対して、総武快速線ではグリーン車があるので、快適に通勤したい層には総武快速線経由が合っていますかね。
E217系が停車していますね。
これが総武快速線経由の快速大船行きであり、佐倉までの間でも日向・榎戸・南酒々井を通過するちゃんとした快速です。
これは11両編成で運行するのに、これらの駅はホームの有効長が足りないため通過しているようです。
ちなみに、夜間にも当駅始発の総武快速線の列車がありますが、こちらは付属編成の4両編成のみが乗り入れるため、有効長の問題がなく日向・榎戸・南酒々井の3駅にも停車するため、都賀までは各駅に停車することになります。
それにしても、都会的な印象の強い京葉線の車両がこんな長閑な景色の中に停まっているなんて不思議な感じです。
しかも、種別が通勤快速と来ればそのギャップはすごいですね。
路線名表示もありますが、東金線ではなくて直通先である京葉線と表示するんですね。
停車駅案内です。
蘇我までは各駅停車ですが、京葉線内の飛ばしっぷりがすごいですね。
あとは大人しく乗車していきます。
発車すると自動放送で案内が始まりますが、東金線で自動放送が聞けるのもまたレアですね。
成東の時点ではまだ空席もあるくらいで、通勤電車としてはかなり空いている範疇でしたが、それも東金までで、東金からはかなりの人数が乗ってきて一気に通勤電車らしい雰囲気になりました。
成東は総武本線経由も利用できるのが、東金は東金線だけになるので集中するというのもあるでしょうが、それにしても東金駅がこんなに利用者がいるとは知りませんでした。
そして、大網からは外房線に入ります。
まあ、東金線と外房線の直通自体は千葉~成東間の普通列車という形で日中でも普通に走っているので、直通自体はレアではありませんね。
そんな大網から2駅進んだ誉田駅では連結というイベントがあります。
ここで勝浦から来た編成と連結し10両編成になって東京を目指します。
ちなみに、勝浦からの編成が先に到着し、あとから成東からの編成が到着して連結なので、成東始発の編成に乗車した場合は連結シーンをホームで見学することは出来ません。
連結が完了したら鎌取・蘇我と停車していよいよ京葉線に入ります。
蘇我駅では乗客の半分以上が入れ替わっていき、千葉駅や船橋方面などを目指すであろう利用者が降りていき、逆に木更津方面から来た人であろうたちが乗ってきて元通りの混雑に戻りました。
でも、これだけ入れ替わるということは、成東・東金から東京都内まで乗り通している人って実は少数派なのかもしれません。
あと、蘇我駅到着時のアナウンスでは「蘇我を出ると次は新木場です。30分ほど停車しませんのでご注意下さい」と案内していたのが印象的でした。
そりゃあ特急列車でもないのに30分も停まらないなんてなかなか無いですからね。
うっかり乗り越したら悲惨ですし、元々都内まで利用する予定だった人もこの区間でお腹が痛くなりでもしたら大変ですね。
ラッシュ特有の混雑でじっくり車窓を楽しむ余裕もないですが、次々と駅を通過していくのは気分爽快ですね。
そして新木場に到着すると大勢がぞろぞろと降りていき、車内の混雑は一気に半分ほどとなりました。
新木場は東京メトロ有楽町線とりんかい線の2路線が利用できますから乗り換え客が多いんでしょうね。
ちなみに、2004年までは通勤快速は新木場を通過していました。
続いて停車する八丁堀駅では東京メトロ日比谷線に乗り換えが出来ますが、ここでもぞろぞろと降りていきまして、最後の1区間は立ち客も出ないほどの混雑度でした。
東京駅は総武快速線も使えますし、京葉線ホームが他のJR線の乗り場からは離れているので乗り換えが不便ということで利用者が少ないのかもしれません。
東京駅に到着したらなんとなく連結部を撮りました。
京葉線で2編成を併結する運用ってかなり少数派ですからね。
さて、あとは大回り乗車で引き返すのですが、そのまま成東まで行ってしまうと大回り乗車が成立しないので、2駅手前にある八街駅で一度下車して経路を区切ることにします。
というわけで総武快速線のホームへ行くとなんとE257系の2000番台がいました。
通常は「踊り子」などに使う車両ですが、なんで総武快速線の地下ホームにいるのかと疑問に思っていると「湘南」のうち上りの2本は品川・新橋・東京の3駅で横須賀線の乗り場に発着するので、それだったんでしょうね。
そういえば、まだ「湘南ライナー」だった時代には東京駅地下ホームに到着する列車に乗ったことがありましたね。
というわけであとは八街へ移動ですが、道中はばっさりカット!w
八街駅
成東へ戻る前に八街で途中下車です。
↑八街にやってきて乗ってきた電車の発車シーンです。
まずは駅名標です。
ここも難読な駅名ですが「やちまた」と読みます。
明治期に政府の手により開墾が行われた土地を開墾順にその数字を入れた地名を着けていった経緯があるそうで、八街は八番目だったようです。
ちなみに、このシリーズの中には駅名になっているものもあり、初富、豊四季、五香、六実がその例となります。
ホームは島式+単式の2面3線で、いわゆる国鉄型配線ですね。
1日1本だけですが当駅折返しの列車が設定されているようで、活用されていると言えますかね。
あと、ホームから見える位置にこんな看板がありました。
実は八街市は落花生の名産地であり、その生産量は日本一なんだそうです。
千葉県が落花生の名産地というのは知っていましたが、その中でも八街市が日本一なのは知りませんでした。
外から見た改札口です。
郊外の駅の割には改札機の台数が多いですが、何だかんだで特急も停まる駅ですしね。
自由通路で北口・南口それぞれに接続する構造で、いわゆる橋上駅舎ですね。
まずは南口にやってきました。
小さいですが駅前ロータリーも整備されていました。
こんな石像がありましたが、特に碑文もないですしモチーフとかは分かりませんでした。
西側はバスが発着する駅前広場でした。
タクシー・一般車とバスで空間を分けているんですね。
こちらはコミュニティバスのようですが、車体には落花生をモチーフにしたであろうキャラクターが描かれていましたw
民営の路線バスもあり、ちばフラワーバスというのが乗り入れています。
成東駅や市内の循環路線などがあるようです。
コミュニティバスの案内図がありましたが、市内の隅々まで網羅しているんですね。
大きな駐輪場もありました。
駅までの二次交通が都市部ほど充実していないこともあって自転車の役割は大きいでしょうしね。
バス停のベンチですが、総武本線の輸送改善を訴えるメッセージが書かれていました。
確かに当駅までやってくる快速電車は朝夕にわずかにあるだけですしね。
ただ、千葉駅から総武本線方面の快速電車はほとんどが成田線に入って行って成田か成田空港へ行ってしまうので、成田空港のアクセスに比重が置かれているという現状なわけで、それで成東方面の電車を増やすならば佐倉駅で付属編成を切り離して4両で成東へ向かうようにするくらいですかね。
更に別バージョンもありましたが、この電車のイラストって何系なんでしょうか?w
総武快速線のことを訴える内容ですからE217系かE235系だと思いますが、全然似てないというw
交番も独特のデザインですね。
もしかしたら落花生の殻をモチーフにしているとか?
と思ったら作り物でした。
あまりに精巧なので遠目には本物に見えました。
そりゃあ、本物の馬が駅前を闊歩しているわけ無いですよねw
と言ったところで八街駅はこれくらいで、一度電車で成東駅に戻ります。
そのまま東京方面へ折り返してもいいのですが、それだと通勤快速までにかなり時間が余るので、時間つぶしも兼ねてというわけです。
あと、成東駅ではある目的もありました。
↑というわけで、また総武本線で成東へ向かいます。
成東駅にて
総武本線で2駅乗って成東駅に戻ってきました。
ここでは10分ほど待てば「しおさい」が来るのでそれを撮るまで構内で待機です。
255系も今度の改正で定期運用が終了しますからね。
↑「しおさい」の入線シーンです。
それでは改札を出ます。
構内は以前訪れたときに撮影済みだったので、今回は駅の外部を中心に紹介したいと思います。
発車標は総武本線上下と東金線それぞれ用意されており3つもあります。
待合室のすぐ隣がNewDaysなので列車待ちの間に買い物するにも便利ですね。
「しおさい」にE259系が投入されることを案内するポスターがありました。
あと、何気に船橋にも全列車停車になるんですね。
従来は土休日の一部だけ停車だったのですが、ついに全列車停車になるとは・・・
レンガ調でオシャレな外観ですよね。
特に観光地というわけでもなさそうですが、デザインに力を入れているのは意外です。
大きな「礎」の石碑とその案内板
戦時中の機銃掃射による被害者の十三回忌で建立されたんだとか。
隣には「魁」と刻まれた石碑がありました。
内容は現在の総武本線である総武鉄道を設立した安井理民氏の功績を讃えるもののようです。
なるほど、それでSLの動輪がセットで展示されているんですね。
駅前広場はロータリーになっています。
中央部はタクシーの待機スペースのようですね。
八街駅でも見たちばフラワーバスがいました。
八街行きになっていますが、これ以外になんと千葉行きというのもあって、電車でも行ける区間にしてはロングラン路線ですよね。
しかも1時間に1本程度は出ているようで、割と主力の路線のようです。
これはいつか乗ってみたいですw
これが山武市基幹バスのようですね。
コミュニティバスの定番のポンチョが使われていました。
このあとは・・・
「しおさい」を撮る!
ここからは折り返しまでの時間を潰すために「しおさい」の撮影です。
成東駅に来た理由というのがこれであり、駅付近の駐車場に置いてあるレンタカーを利用して、何箇所かで撮影をこなそうというわけです。
しかも嬉しいことに、利用した駐車場はチケット制であり、購入したチケットの有効期限内であれば途中で出庫しても料金を通算してくれるという制度になっていたので、途中で車を出しても駐車料金が変わらないのもポイントになりましたね。
というわけでレンタカーを走らせてまずは松尾駅付近に向かいました。
駅からも近かったので電車でも行けたなとか思いましたが、この区間の電車は1時間に1本程度なので、時間に縛られずに移動できるという意味では車移動のメリットもありますね。
↑松尾駅付近で撮った「しおさい」
そして、道中で昼食を食べてから向かったのは八日市場駅付近です。
ちなみに、昼食では「浜っ子」という寿司屋さんに入ったのですが、なかなか美味しかったです。
まあ、お代もそれなりでしたがw
↑八日市場駅付近で撮った「しおさい」
そういえば、以前はJRバス関東多古本線に乗って訪れましたね。
あとは成東駅に引き返しますが、最後に成東駅付近でもう1回撮ります。
その場所は駐車場所がなさそうだったので元々駐めていた駐車場に車を戻してから徒歩で向かいました。
途中でバスの車庫が出てきました。
言わずもがなで”ちばフラワーバス”の車庫です。
お目当ての踏切で待っているとまた「さんバス」がやってきました。
↑まずは東金線の電車を撮ります。
↑続いて総武本線
↑そして、最後に「しおさい」です。
それではまた電車移動に戻りますが、大回り乗車を始めるにあたり、事前に成東以外の駅で経路を区切らないといけないので、今度は1駅隣の日向駅で途中下車してから向かいます。
日向駅
大回り乗車の経路を区切る都合で、今度は成東駅の1駅隣の日向駅で途中下車です。
↑乗ってきた列車はちょうど対向列車と行き違いをするようなので、その対向列車を撮りました。
↑そして、乗ってきた列車の発車です。
まずは駅名標です。
「ひゅうが」と読みますが、これは宮崎県の旧国名ですし、割とメジャーなので読める人は多いと思います。
ちなみに、青梅線には日向和田駅というのがありますがこちらは「ひなたわだ」と読みます。
ちなみに由来としてはかつて存在した日向村に由来しており、日向国(現在の宮崎県)とは関係ないようです。
ホームは相対式2面2線となっていて交換可能駅です。
線路自体は11両分の有効長ですが、ホームは8両分しかなく11両編成で運行される朝の快速列車は当駅を通過します。
「柵をこわすと法律で罰せられます」という看板が立っていますが、改札口への迂回が面倒で、あるいは不正乗車目的でここを飛び越える輩もいるんでしょうね。
こんな看板がありました。
地下水が豊富であることをPRする内容でしょうが、それより注目したいのは「山武町」という文字ですね。
実は現在自治体としては存在しない名称となっていて、現在は成東町・松尾町・蓮沼村とともに合併して山武市となっています。
なお、旧山武町は(さんぶ)と読みますが、山武市は「さんむ」と読みます。
歴史的には「さんむ」の方が古いそうで、「さんぶ」という読み方は1975年頃から出てきたものとのことで、山武市発足に合わせて歴史ある「さんむ」という読み方に戻したようです。
ホーム上には屋根付きの待合室があります。
吹きさらしなので暑さ・寒さはあるでしょうが、それでも屋根があるだけ恵まれていますかね。
内部はこんな感じで横長のベンチが並んでいるだけのシンプルな構造です。
跨線橋から見た構内です。
周辺は田畑が多く、関東近郊としてはかなり長閑な場所という印象でした。
改札口です。
改札機は簡易型があるだけですが、2台設置されているので、時間帯によっては1台ではさばききれないほどの利用者が押し寄せるのでしょう。
ただ、1台は休止中となっているようですがw
改札外から見た改札口です。
こちらも簡易改札機と乗車駅証明書発行機があるだけで簡素な造りです。
一応窓口はありますが、ほとんどの人がSuicaということもあって、集改札業務は最小限という感じですかね。
券売機もありますが、近距離きっぷだけの簡易的なタイプでした。
ささやかですが駅舎内にも待合室がありました。
それにしても置いてある座布団の分厚さがすごいですね。
駅前に出まして駅舎です。
かなりコンパクトで、かつシンプルなデザインです。
駅前ロータリーにはなぜか2つのレーンが並列していますが、1つはバス用で、1つは送迎マイカー用ということのようです。
どうみても駐車場なのに駐車禁止とはいかにw
ただ、明らかに長さが足りないので、元々駐車場だったけれど、ロータリーを拡張したかなにかでスペースが足りなくなったので駐車禁止としたとかですかね。
こちらがバス乗り場です。
オシャレな屋根付きの待合スペースが用意されていますね。
ちなみに、乗り入れているのは山武市基幹バスというコミュニティバスのみで、民営の路線バスの乗り入れはないようです。
ベンチには木彫りのアートが鎮座していました。
見た目は可愛らしいですが、座るのにはちょっと邪魔そうだなと思ったりw
こんな看板がありました。
たぶんさっきのバス乗り場の上屋のことだと思いますが、作られたのは令和3年、つまり約3年前ということで、案外最近で驚きました。
駐輪場もなかなかの数が用意されていました。
ここ以外にもいくつもあるみたいで、路線バスなどの二次交通が貧弱な地域では自転車で駅まで乗り付ける人が多いんでしょうね。
駅前を通るのは県道76号成東酒々井線ですが、県道というよりは”険道”と呼びたくなるような風景です。
しかし、この区間はいわゆる旧道にあたるようで、現在でも県道指定こそされていますが、駅付近を迂回するようにバイパスが存在しており、そちらは普通の2車線道路なので県道76号自体は旧道部分を除いてごく普通の県道のようです。
それではホームに戻って、総武本線で東京へ向かいます。
道中はカットして、次は東京駅から記事を再開していきます。
東京駅から通勤快速で成東へ
この記事の主題である通勤快速の復路編です。
東京駅から成東駅まで通しで乗車していきます。
まずはコンコースの発車標です。
色が同じなので目立ちませんが、4番目に出ているのが乗車する通勤快速です。
停車駅の部分をアップにしてみました。
上に出ている各駅停車と比べると停車駅がどれだけ少ないかが分かりますね。
↑動画でも撮りました。
行先は勝浦と成東を交互に表示していました。
スペース的には併記も可能でしょうが、それだと窮屈で読みづらいので交互表示にしたんでしょうね。
↑こちらも動画でも撮りました。
停車駅案内もあるので動画の方がいいですね。
電車は既に入線していたので幕を撮ります。
まずは勝浦行きです。
↑これも動画で撮りました。
LEDだと停車駅もスクロールされるので撮り甲斐がありますね。
続いて成東行きの編成に移動して撮影です。
車両側の行先表示はそれぞれの車両の行先を表示することで誤乗を防いでいるようですね。
こちらは東金線直通と案内されていました。
大網までは外房線なので外房線にも直通することになりますが、東金線へ直通することのほうが案内上重要でしょうしね。
直通先も併記でした。
それでは乗り込みます。
ホームへやってきた段階ではちらほらと空席があったのですが、ホーム上で撮影している間に席はなくなってしまい、少なくとも蘇我までは立ち席が確定してしまいましたw
まあ、座るために東京駅での撮影を断念するという選択肢はなかったので割り切りましょう。
乗り込みまして車内の案内表示です。
ラッシュ時間帯なので車内の撮影は厳しいかと思っていたんですが、席こそ埋まっていたものの乗車率自体はまだ余裕がある感じなので、案内表示だけなら撮影しても周囲に迷惑という感じではなかったので撮らせてもらいました。
誉田で成東行きと勝浦行きに分割されることもしっかり案内されていますね。
蘇我から先も案内されていました。
内房線・外房線・東金線それぞれ案内されていますが、勝浦までの案内は改正後は修正されるでしょうし見納めですかね。
成東行きが大きく出ている表示も撮ったらあとは発車を待ちます。
それでは発車です。
この時点では立ち客はそこそこいますが、まだ車内は余裕がある感じです。
まあ、往路でも東京駅までの1区間は空いていたので、混むのは八丁堀や新木場からなんでしょうね。
そして1駅進んで八丁堀ですが、ここでも若干乗ってきました。
でも、まだ激混みというほどではありません。
ここで再び車内案内ですが、新木場を出ると蘇我までノンストップであることが一目瞭然です。
アナウンスでも往路と同様に「新木場を出ると蘇我まで30分ほど止まりませんのでご注意下さい」と言っていました。
行きも帰りも同じフレーズだったので、これは特定の車掌さんが個人的に使っているというのではなくて、京葉線を担当する車掌さんの間で共有されているものなんでしょうね。
新木場では大勢乗ってきましてあとは蘇我までノンストップです。
通勤快速最大の目玉といえますが、混んでいますし、既に暗くて車窓を楽しむ雰囲気でもないので大人しく蘇我まで乗車していきます。
そして、次は蘇我です。
最も通勤快速らしい走りを楽しめる区間ですが、まるで東京から千葉へのワープマシンのような感覚がしつつ乗車していました。
そうして蘇我駅に到着ですが、往路と同じくここで多くの乗客が入れ替わり、私もようやく席にありつくことが出来ました。
ここまで40分ほど立ちっぱなしだったのでようやく足を休めることが出来ます。
外房線に入りまして2駅進んだ誉田駅では成東行きと勝浦行きに分割されます。
アナウンスでも成東行きと勝浦行きに別れるということを念入りにアナウンスして誤乗を防ぐように努めていました。
往路の逆で、先に成東行きが発車し、あとから勝浦行きが追いかけるように発車するため、成東行きに乗っている場合はホームで分割を見学していると乗り遅れる可能性が高いのでやめたほうがいいでしょうね。
また、実際の外房線と東金線の分岐点は大網となっていて、誉田~大網は成東行きと勝浦行きが重複して走行することとなりますが、際に発車するのは成東行きですから、土気・大網の2駅へ向かう人も成東行きの編成に乗った方が数分ですが早く到着することができるということもあって、誉田で成東行きの方に乗り換えてくる人もそこそこいました。
そして大網からは東金線に入っていきます。
東金で混雑は収束し、最後の区間は全員が座れる程度の混雑となりました。
折り返しは大網行きの普通列車となるようです。
まだ終電までは時間があるので、間合い運用として東金線内完結の普通列車としても走るようですね。
となると東金線でE233系に乗りたいというだけならば、この間合い運用も狙い目といえるでしょうか。
このあとは駐車場に駐めておいたレンタカーに乗り込んで、勝浦まで移動です。
電車で移動するならばそれほど長くは感じないですが、距離にして60kmほどあり、1時間半ほどのドライブとなりました。
あと、このあたりには高速道路がないというのもあって、余計に長く感じましたが、今回の活動ではそもそも高速代をケチって下道ばっかりだったのであったとしても使わなかったでしょうけどw
でも、そんな道路事情だからこそ、高速バスに駆逐されてしまった内房線特急に対して、外房線は今でも特急が生き残っているとも言えますし、鉄道ファン視点ではいいことと言えるのかもしれません。
道中で夕食も食べましたが特に名物を食べたというわけでもないのでカットして、勝浦駅前のコインパーキングに車を駐めて車中泊して翌日に備えました。
というわけで、1日目の記事はこれにて一旦区切りまして、2日目は別記事として追ってレポートしようと思いますので、公開までしばらくお待ち下さい。