今回は首都圏を走る行先などの意味でネタ度が高い列車を乗り回す活動をしました。
時系列としては、新宿駅で「伊豆クレイル」の廃車回送を撮影した後となりますので、よろしければ、「伊豆クレイル」の記事も合わせてご覧下さい。
今回の活動内容
タイトルではざっくり「ネタ列車」とまとめてしまいましたが、具体的にどんな列車に乗るのかといえば・・・
1.山手線「品川行き」
2.京浜東北線「上野行き終電」
3.総武本線「快速東京行き」
4.成田線「各駅停車成田空港行き」
の4つとなります。
それぞれがどういう意味でネタなのかは本編で説明するとして、早速本編に進めるとしましょう。
暇つぶしに埼京線終電を見送る
いきなり本題にないことを取り上げ始めて、早速脱線していますが、最初のネタである「山手線品川行き」までは時間があるので、その間に埼京線の終電を見送りたいと思います。
埼京線の終電は新宿発0時ちょうどの川越行きであり、これ以降は池袋~赤羽間のシャトル便的な列車が2本ほどあるのみとなり、赤羽以北の埼京線各駅へはこの川越行きが名実ともに終電となります。
湘南新宿ラインは既に終了していますが、埼京線は大宮行きと川越行きが1本ずつ残っています。
まずは大宮行きです。
終電の8分前という間隔で設定されていますが、大宮までの各駅に行く人をこの列車で極力カバーして、終電の混雑を緩和しようという意味合いもあるんですかね。
そして、こちらが本当の終電となる川越行きです。
個人的にはこの後にもう1本大宮行きか、せめて武蔵浦和行きでもあればいいのにと思いますが、埼京線は首都圏の放射路線の中では終電が早い部類に入り、夜遅く帰る機会が多い方にはちょっと不便とも言えそうです。
どうやら車庫が南古谷にある兼ね合いで、あまり終電を遅くできない事情もあるようですが・・・
↑埼京線終電の発車の様子です。
発車時刻の2分ほど前から発車メロディを鳴らし始め、大勢の人が列車へ向けて走っていくという終電ならではの光景が収められています。
それにしても、埼京線の終電といえば、ラッシュ時にも匹敵する混雑が特徴で、金曜日には終電5分後に臨時の川越行きが出るほどだったと記憶していますが、コロナ禍で遅くまで飲み歩く人が減って、深夜帯の利用者が減っているんですかね。
これは終電繰り上げという話が出るのも納得してしまいます・・・
終電が出てしまったので埼京線ホームは閉鎖されました。
こういう光景も深夜帯ならではですよね。
埼京線・湘南新宿ラインはすべて終了したため、発車標も何も表示されていません。
さてさて、それではネタ列車を目指して次の活動へ向かいましょう。
山手線「品川行き」
続いて乗るのは山手線の「品川行き」です。
山手線は環状路線の代表と言ってもいい存在であり、ほとんどの列車が終点のない環状運転をしていますが、そんな山手線だって、中には途中駅で終点になる列車というのも存在しており、車両基地がある大崎や池袋で終わる列車は平日のラッシュが終わった時間帯や夕方以降深夜帯にかけて見られるのでまだメジャーな存在であり、たまたま山手線に乗ったら池袋行きや大崎行きだったという経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
ところが、品川行きというのは非常にレアな存在でして、平日ダイヤでの新宿駅基準では外回りが深夜0時台に5本、内回りに至っては同じく0時台に2本だけという、両方向合わせても7本しかないレア行先です。
山手線ホームへ移動しようと思ったらこんな広告を発見!
私も小さい頃はスーパーマリオシリーズで遊んだものですが、息の長いシリーズですよね。
列車を待つ間に暇つぶしで撮影です。
新宿駅なんて普段は人が多すぎて撮影どころではないですが、深夜帯は比較的空いているので撮れますね。
練習がてら大崎行きを撮ります。
大崎行きは昼間でも走っていることもあるのでそんなにレアでもないんですけどねw
↑暇つぶしに動画も撮ります。
それにしても、世界でも屈指の利用者数を誇る新宿駅が、未だにホームドアがついていないのは意外でした。
中央・総武緩行線も隣の乗り場なので撮れます。
それにしても、以前は深夜帯だと中央快速線の車両が入ってきていたわけですが、この前の改正で深夜帯も快速線との直通がなくなって見られない光景になってしまいました。
新宿駅でオレンジのE233系と山手線の並びを撮っておけばよかったなぁ・・・
↑中央・総武緩行線も動画で撮ります。
意外だったのが、結構混んでいたことです。流石に満員電車とまでは行きませんが、立っている人もちらほらいる程度でした。
大崎を出て、終点品川に到着するときの車内の案内です。
品川までの利用者もそこそこいました。
実を言うと、この品川行きは、品川で京浜東北線の桜木町行き・上野行きのそれぞれの終電に接続しており、品川~桜木町間の各駅へ帰宅する人にとっての事実上の終電と言える列車なんですね。
また、この次に乗る京浜東北線上野行きにも接続することから、品川~上野間の山手線各駅に行きたい人も、京浜東北線上野行きに乗り換えれば利用できることになり、新宿0時20分発の品川行きは上野~品川~桜木町間の各駅へ向かう人の終電でもあり重要な列車なんですね。
品川到着後、回送幕となった山手線。
先頭部も撮りたかったですが、京浜東北線の上野行きまで5分しか無く、乗り遅れるとシャレにならないのでこれだけ撮ったら移動します。
京浜東北線「上野行き」
続いては京浜東北線の「上野行き」です。
これは北行のすべての電車を含めての終電となる列車であり、上野行きとして運転されているのは、京浜東北線では終電の1本だけです。
同じく東十条行きもレアな存在ですが、こちらは朝のラッシュが終わる頃合いに走っているので、乗りに行きやすいのに対して、上野行きは終電としてしか走らないので乗車難度はかなり高い部類に入ると思います。
発車標です。
上野行きだけなら、上野東京ラインに乗り入れない東北・高崎・常磐線の列車として見られますが、京浜東北線というだけでレア度が急上昇しますね。
神田では中央線東京行きが遅延しているため、接続を取る関係でしばらく停車するというのでホームに出て幕を取りました。
普段なら電車の遅延というのは決して快いものではないですが、今回ばかりは歓迎ですw
ついでに発車標も・・・
やっぱりこのLEDタイプの発車標が一番しっくりきますね。
それではそろそろ発車なので列車に戻ります。
中央線からの乗り換え組が若干乗ってきましたが、それでも大した混雑ではありません。
上野までしかないけないため、この1本前の赤羽行き最終ほどの需要はないんですかね。
上野到着後回送幕になった京浜東北線。
この列車の到着をもって上野駅の1日も終了します。
発車標も回送になりました。
ところで、北行の始発電車は上野始発の大宮行きなので、終電として走ってきたこの電車は、このホームで朝まで滞泊するんですかね。
中電の乗り場も当然閉鎖されています。
大昔は深夜帯に発着する列車も数多くあって、上野駅は深夜でも賑わっていたそうですが、長距離列車の激減で記録の中の風景になってしまいましたね。
終電に乗ってきた乗客たちが改札を出ていくと、駅のシャッターは閉じられました。
こうして、シャッターが閉じた駅というのもレアな風景ですよね。
夜の東京の風景もいいですね。
明日も早くから活動しないといけないのについ色々撮り歩いてしまいますw
深夜の国道4号
こんなに車の通りが少ないのも深夜ならではですね。
別アングルからも撮ったらこのあたりで駅を後にします。
近くのネットカフェで仮眠をとって翌朝に備えます。
夜は明けて「快速東京行き」
結局ネットカフェに入って眠りに落ちたのは深夜の2時前で、4時半頃の電車に乗らないといけなかったので、実質2時間ちょっとしか寝ていない状態で迎えた朝です。
こういう弾丸行程には慣れているはずの私でさえ、意識が朦朧とした状態で駅まで向かい、なんとか電車に乗り、まずは秋葉原駅まで向かいます。
早朝の電車は空いていて、余裕で座れそうでしたが、1駅でも座ってしまうと寝過ごして目が覚めたら神奈川へ行っていたなんてことになったら困りますから立ちながらまずは秋葉原へ向かいます。
秋葉原からは中央・総武緩行線で千葉を目指します。
所要時間的には快速の方が速いのですが、早朝だと運行間隔が開いて接続が悪いため、快速に乗り換えても所要時間の差は1~2分しかなく、それならばと各駅停車でのんびり千葉まで行きます。
この間爆睡だったのは言うまでもなく、千葉駅ではっと目を覚ますと既に他の乗客は降りたあとで、危うく反対方向に連れ戻されるところでしたw
次に乗るのは成東行きですが、これは外房線・東金線経由の列車です。
総武本線経由の成東行きに乗っても、目的の列車には間に合うのですが、そうすると成東~佐倉を1往復する形になるのが、東金線経由で成東入りすれば、経路を重複させずに済むので、ちょっとだけ交通費が浮くというテクニックですw
この成東行きも爆睡で気がつけばもう成東に着いていましたw
そして、成東に到着すると既にE217系が待っていました。
この成東発の総武快速線直通列車は1日あたり2本設定されており、夕方には成東行きも存在します。
しかし、夕方の便は佐倉~成東間は各駅停車となり、4+11両の編成のうち、付属編成の4両だけがやってくるというありさまで、「総武本線」なのに冷遇されているなぁという感じなのですが、この朝の快速東京行きは成東~佐倉間も快速運転をしてくれており、途中は八街と佐倉にしか停まりません。
この区間だけで考えると特急「しおさい」と同じ停車パターンであり、特急以外で唯一通過駅のある列車という点で注目していました。
そのため、以前の活動では夕方の成東発着列車は乗っていましたが改めて乗りに来たわけです。
途中に止まらない駅がある割には、案内は単に「東京」だけというw
早朝の設定で地元民しか使わないからいいやってことなんですかねw
グリーン車付きの11両編成で来てくれるので、東京都内へ通勤する人はグリーン車で快適通勤も可能ですね。
そろそろ発車かなと思ったら車窓からは京葉線のE233系が見えました。
なんで成東にいるんだろうと思ったら、朝夕にのみ外房線・東金線に直通する成東~東京間の直通列車が存在しているようです。
・・・ああ、また乗りたい列車が増えたw
流石に成東・八街の時点では全員座れる程度の混雑度ですが、混雑が本格化する前の佐倉で私は降りてしまいます。
乗った感想としては、ただ途中駅で止まらない駅があるというだけなので、特段思いつかないですが、ネタ列車とあらば乗って置かなければ気がすまないのが乗り鉄のサガですねw
というわけで佐倉に到着して、次のネタ列車に乗ります。
成田線「各駅停車成田空港行き」
最後は成田線の各駅停車成田空港行きです。
成田~成田空港間の空港支線においては、特急「成田エクスプレス」と総武快速線から直通する快速列車の2つが主な運行列車となっているのですが、朝夕に千葉~成田空港間の「各駅停車」が僅かですが存在しています。
快速も千葉~成田空港間では、東千葉に停まらないだけの違いで、ほぼ各駅停車と言えるので、あえて各駅停車を別に運転する理由はないということなんでしょうけど、1日あたり3本設定されています。
まずは発車標です。
快速の成田空港行きも近い時間帯に設定されているなど、空港アクセスの役割は小さそうなこの各駅停車ですが、その謎は乗ってみて解決しました。
ラッシュ時間帯ということもあってか、各駅停車としては長い8両編成でやってくるようです。
やってきました。
千葉地区のローカル列車と同じ209系が使われています。
そのため、成田~成田空港間で209系に乗れる数少ない運用というわけですね。
車内は意外に混んでいますが、ほとんどは大荷物でもない身軽な格好で、とてもこれから飛行機に乗って遠出するような人たちには見えませんが、どうせ成田でほとんど降りてしまうんだろうと思っていました。
しかし、成田でも思ったほどは降りていかず、列車はそのまま空港支線へと入っていったのでした。
もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は彼らは成田空港やその関連施設で働く従業員たちであり、空港職員の通勤用としてこういう千葉発着の各駅停車が設定されているわけです。
今まで、E217系かE259系「成田エクスプレス」でしか通ったことがない線路を209系で走るのは新鮮でしたが、特に自動放送がないのが逆に新鮮でしたね。
空港第2ビルでほとんど降りていってしまい、成田空港駅まで乗り通す人は少なかったですが、レアな空港支線での209系を堪能できました。
折返し千葉行きの幕に変わりました。折返しももちろん209系で引き返します。
それにしても、久しく来ないうちにJRの成田空港駅にもホームドアが着いていたんですね。
ただ、京成の方は普通のホームドアなのに、JRの方はワイヤーによる新型というギャップが面白いです。
ホームドアのせいで撮りづらいですが、一応209系も撮っておきましょう。
当駅に209系がいるのはレアということで駅名標とも絡めてみます。
さて、あとは折返しを待つわけですがここで1つやらなければならないことがあります。
それは改札口へ行って、Suicaをタッチしたら即Uターンするという作業w
今回はフリーきっぷでもなんでもなく、普通にSuicaで乗ってきているだけであり、盲腸線の空港支線に乗ってしまった以上はここで運賃を精算しなければならないのです。
この1往復を諦めれば、数百円で東京都内に戻れましたが、その差額を払うだけの価値を209系1往復に見出したということでw
改札Uターンもこなしたらあとは209系で成田へ戻りますが、なんと乗客は私一人w
早朝便で到着した人も「成田エクスプレス」か「スカイライナー」に流れてしまうでしょうし、ただでさえコロナで飛行機利用者も減っていますからねぇ。
成田に戻ってあとは帰るのみなので実質活動終了ですが、この後に乗ったのは我孫子支線・・・ということは!?
もちろん唐揚げそばは欠かせませんw
前回は食べ損ねましたがここで無念を果たせしました。
嬉しさのあまり、いつもは過去の写真を使い回すのが、今回はちゃんと新しい写真ですw
というわけでレポートは以上です。
それでは!
あわせて読みたい関連記事
- 小田急30000形(EXE)に乗る!
- 道南・道央乗りつぶしの旅(2日目/札沼線・函館線)
- 大井川鐵道「トーマス号」を撮る旅
- 北海道遠征2022(4日目/「おおぞら」&花咲線)
- 特急「日光・きぬがわ」で行く栃木の旅(3日目)