「我孫子踊り子」に乗る!

皆さんお久しぶりです。2ヶ月ぶりくらいの更新となってしまいましたが、このところ多忙を極めておりなかなか活動ができず、ネタがないので記事も書けないという状態でした。
それが久々に活動をする機会を得まして、今回はタイトルにある通り「我孫子踊り子」に乗ってきました。
当ブログを古くからご存じの方なら見覚えがあるタイトルだったかもしれませんが、実は以前にも似たタイトルで「我孫子踊り子」に乗ったことを記事にしていたりします。
では全く同じ内容なのかというとそうではなく、前回は我孫子から東京まで乗車したのに対して、今回は逆に品川から我孫子としました。
乗車区間が半端な印象を持たれるかもしれませんが、東京から乗車だと、東京到着時の「東京の次は上野に停車します」といった放送を聞けないという理由からです。また、前回は「我孫子踊り子」のあとに別の活動をはしごしたので時間的猶予がなかったのに対して、今回はこの「我孫子踊り子」だけで1日終わりのスケジュールだったので余裕があったというのもあります。

「我孫子踊り子」とは

前回の記事でもだいたい説明していますが、前回の記事の投稿からだいぶ時間が開いていますし、改めて説明したいと思います。
「我孫子踊り子」と通称される列車は我孫子発伊豆急下田行きの「踊り子111号」と、伊豆急下田発我孫子行きの「踊り子114号」であり、この2つは「踊り子」としては唯一常磐線に直通して、我孫子~伊豆急下田間を直通で運行しています。伊豆急下田~東京間は通常の「踊り子」に準じた停車駅ですが、延長運転となる東京~我孫子間はというと、上野、北千住、松戸、柏、我孫子となっており、常磐緩行線の駅も考えればそれなりに飛ばしているのですが、常磐線快速の停車駅から考えると、実質通過しているのは三河島・南千住の2駅だけとなっており、これだけ停車駅が多くて特急料金を取るのはボッタクリなのでは?と思いたくなるのは私だけでしょうか?w
まあ、あくまで常磐線沿線から伊豆へ直通で行けることが売りなのであって、この区間のみを利用するのはJRにとっては想定外の利用方法なんでしょうから文句も言えませんけどねw

そんな「我孫子踊り子」は2015年春に開業した上野東京ラインの線路を使用して運行されており、原則土日祝日に運転される臨時列車です。「踊り子」としては初めての常磐線直通であり、特に始発・終着駅となる我孫子駅を抱える我孫子市は、市の公式サイトで紹介するほどに力を入れてPRしているようですが、2020年に入ってからは新型コロナウイルスの感染拡大により、旅行の自粛が広まった煽りを受けて「踊り子」自体の運休が発生し、臨時列車だった我孫子発着の「踊り子」も運転されない状態が続いていたのですが、9月19日~22日の4連休に合わせて運転されることがわかり、今回乗りに行ったわけです。
ただ、今の所、この連休以降の運転日は公表されておらず、JR東日本も今後の新型コロナウイルスの動向を読みかねて運転するかどうか決めきれないというのはあるでしょうが、ちょうど185系E257系に置き換えられている途中というタイミングもあり、この手の臨時列車ってひっそり廃止というパターンが多いので、この際、前回とは逆の我孫子行きで乗車しておこうということで旅に出ました。

品川で「我孫子踊り子」を待つ!

今回は活動と言っても「我孫子踊り子」に乗るだけでしたので行程を説明していませんが、冒頭に書いたとおり、品川から乗車して我孫子まで行きます。
東京からではないのは、「東京の次は上野に停まります」という放送を聞きたいからで、大回りの要領で回って運賃を浮かす作戦でもあるので、大回りで回れる範囲内にある品川からにしました。それならば、横浜や大船から乗ることも可能ではあったのですが、「踊り子」としては以前の旅で伊豆急下田から東京まで乗ったことがあり、大船や横浜から乗っても以前のリプレイ感が否めず、久々の活動ということで軽めにしようということもあって品川からにしました。


というわけで発車標を撮るところから活動開始です。
品川からならば常磐線直通の中距離電車も上野東京ラインとして乗り入れているので、常磐線の駅名がここに出ている事自体はそれほど珍しくないのですが、当駅から出る常磐線快速は取手行きや成田行き、土浦行き、水戸行き、勝田行きなどはあっても、我孫子行きって定期列車では存在しないんですよね。
考えてみると普段、我孫子行きとして走っているのは各駅停車だけですから、品川駅で我孫子行きを見ることができるのは、この「踊り子114号」だけということになります。


ホームへ出てももちろん撮ります。


英語バージョン

あとは入線を待つのみですが、上野東京ラインの開業で当駅には宇都宮・高崎方面の列車も入ってくるわけで、そういう遠方の地名を見ると、また遠くに旅がしたくなっちゃう!w

それから、ホーム上にはカメラを構えた同業者と思しき人達も若干名見受けられますが、品川では東京行きの「踊り子」としても185系の勇姿をもうしばらく見られるわけで、そんなに殺到しているようではありません。


↑数本の上野東京ラインを見送ったらいよいよ「我孫子踊り子」の入線です。
品川で撮るなら「我孫子踊り子」かどうか分からないという気もしますが、久々の鉄活動ということで肩慣らしも兼ねて撮りました。


正面からだと普通の「踊り子」ですが、185系の勇姿もあと僅かでしょうし、貴重な記録です。


方向幕は欠かせません。
それにしても、伊豆観光をした帰りに「踊り子」に乗ろうとして我孫子行きって言われても、常磐線沿線の人以外は「我孫子ってどこ?」ってなりそうですねw
そういう意味では「東京経由我孫子行き」とでも書いてあげたほうが親切ではないですかね。

それでは乗り込みます。
「我孫子踊り子」は全車指定席なので短距離乗車の私も否応なく指定席だったのですが、品川の時点でも半分弱程度しか乗っておらず、やっぱりコロナ以前の旅行需要には戻っていないということなんでしょうか・・・(ましてや連休中ですしね~)
とはいえ、前回の旅に出た頃は、ようやく緊急事態宣言が解除されて、自粛一辺倒だった世の中が少しずつ活動再開へ向けて動き始めたばかりという感じで、私自身「本当に活動をしていいのだろうか」という葛藤がありながらの活動でしたが、それから2ヶ月ほどがたった今、依然として新型コロナウイルスの脅威はありますが、「GO TO トラベルキャンペーン」を始めとして、感染には気をつけつつ旅行も楽しみましょうという風潮が感じられるようになったこともあって、観光客と思われる人たちも何組か見受けられまして、少しはあの「不要不急の外出自粛」が求められていた頃から比べたらだいぶ旅行者が戻ってきているのかなとも感じました。

それから、やはりほぼ全員がマスクをしていて、もはや日常の光景と化していますが、鉄道会社サイドも「会話は控えめに」と呼びかけている効果か、会話をする人がほとんどいなかったのは「踊り子」が行楽列車の色が濃い列車であることを考えると不気味にさえ思えていまいました。
まあ、音鉄としては大歓迎なんですがw


あっという間に東京に到着です。伊豆急下田から乗ってきていたら「やっと着いた~!」と背伸びでもしている頃合いでしょうが、私なんて乗り込んでまだ10分と経っていませんw

東京駅では半分以上降りていってしまい、残ったのはその半分、乗車率で言えば、20~30%といったところでしょうか・・・
前に乗ったときも常磐線内の利用率が低いなと思ったのですが、これ、本当に我孫子直通は今回が最後になるんじゃ・・・


↑今回は珍しく車窓撮影です。
しかも、東京から北千住までと、まとまった区間を撮ってみました。
これは普段の活動だとこのあとの活動のためにバッテリー残量やメモリー容量を温存する必要があるのに対して、今回は我孫子まで乗ったらあとは戻るだけであり、カメラを使う機会がないと考えられるためにできた思い切った撮影です。

北千住ではパラパラと降りていき、更に車内は寂しくなりましたw
北千住は接続路線が多い分利用者が多いんでしょうかね。


↑続いて北千住から松戸です。
夕焼けがきれいになってきました。
常磐線のありふれた景色かもしれませんが、185系の爆音モーターをBGMにすれば違って聞こえるかも?


↑続いて松戸から柏です。
・・・どう見ても日没です。本当にあり(ry


↑最後に柏から我孫子です。
もはや真っ暗で車窓もへったくれもなくなっている気もしますが、ここまで来たら終点まで撮りたいという惰性で撮りましたw
まあ、景色ははっきり見えずとも、185系に乗っている雰囲気を楽しむ動画ということでw


最後に車内を撮って我孫子に降り立ちます。
おそらくはこれで最後の185系「踊り子」・・・いや、「踊り子」に限らず185系自体に乗るのが最後かもしれませんが、感傷にふける暇もなくホームへ出たらミッションがあります。


↑方向幕回転!
今やLEDの電光掲示板タイプばかりになった行先表示ですが、こうして色んな表示を楽しめるのは紙の方向幕の醍醐味ですよね。


ホームにあった乗車位置案内
この手の臨時列車にしては毎週末に運転されていたため、ちゃんとした案内がありますね。


そうしたら、外観も撮ります。
我孫子に185系がいるのはレアな光景ですからね・・・


↑もちろん回送シーンも撮ります。


「踊り子」が去った我孫子駅
常磐線の中では緩行線の大半が行先としていることもあって知名度も高いですが、我孫子といえば・・・というのがありますよね?w
どうせまた写真を使い回すんでしょ?とか言わないでw


ジャ~ン!我孫子名物唐揚げ!・・・じゃないそば・・・w
はい、我孫子といえば弥生軒の唐揚げそばが名物であり、我孫子行きの「踊り子」を一部では「唐揚げ踊り子」と呼ぶ人が出るほどには我孫子の名物として知られる唐揚げそばですが、残念ながらトッピングの唐揚げが無くなってしまったそうで、たぬきそばとなりました。
これはこれで美味しかったんですが、やっぱり唐揚げそばを楽しみにしていたので残念でした。(唐揚げそばをご存知ない方は以前の記事をご覧下さい)
今まで何度か我孫子を訪れて唐揚げそばを食べてきていますが、遅い時間でも普通に食べられていたので、売り切れというのは想定外でしたが、我孫子の近くに住む友人いわく、我孫子周辺の人は休日には弥生軒で唐揚げをテイクアウトして家で食べる人が多いんだそうで、この日は連休の最中とあって、テイクアウト組が唐揚げを次々購入した結果、唐揚げそばの完売という結果になったようですね。
まあ、我孫子ならそれこそ大回りでも気軽に来られる駅なので、またの機会に楽しみにとっておきましょう。
コロナ禍で廃業に追い込まれる飲食店も多い中で売り切れるほど盛況というのは素晴らしいことですしね。

最後に「我孫子踊り子」について雑感みたいなものを書いておくと、やっぱり常磐線内の利用率の低さが気になりましたね。一応5年は続いてきているわけでJRもある程度需要があることは認めているんでしょうけど、185系ももはや風前の灯火ですし、E257系に置き換え後も我孫子行きが設定されるのか、置き換えを機に我孫子直通はなくなってしまうのか、今後の発表に注目したいと思います。

それでは!

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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