珍しく立て続けでの更新となりまして、第24回です。
ここまで大きな遠征がなく、やることがあまりなかったというのもありますが、9月末から10月にかけては大きな遠征が立て続けにあるので、このプロジェクトの更新は一旦休止となるかもしれません。
まあ、今年中にもう1回か2回くらい更新できたらと思っています。
今回の更新内容
今回の更新内容をざっくり説明すると、町田市と相模原市の路線バス&道路整備がメインとなります。
主要国道では国道16号、高速道路では圏央道が延伸となりましたが、鉄道については全く関わってきませんw
高速道路・自動車専用道路など・・・圏央道(相模原愛川IC~相模原IC)、国道16号八王子バイパス(相原IC~打越IC)
といった感じで圏央道と国道16号が道路での目玉ですね。
スクショ
それではスクショとともに開発したマップをご覧頂くとしましょう。
まずはマップ表示です。
町田市・相模原市ともに前回までに市役所を設置しており、市名がマップに出ていたのですが、市域を埋め尽くすようにバス路線と道路を整備したため、より再現度があがりました。
町田市周辺です。
東京都なのによく神奈川県と間違われる町田市ですが、相模原市と接していて、意外なところで市境だったりもする上、市内で主力のバスが神奈川中央交通という有り様ですから、神奈川県だと思われても仕方ないですねw
また、相模大野駅・町田駅・南町田グランベリーパーク駅と羽田空港を結ぶ空港リムジンバスも運行開始しました。
相模大野駅と町田駅は小田急線で隣同士の駅であり、相模原市と町田市に1箇所ずつという意味でも納得ですが、南町田グランベリーパーク駅はわざわざ立ち寄っているのかなと思ったら、町田駅から東名高速道路にアクセスするには国道16号を南下して横浜町田ICへ向かうよりほかなく、その途中に南町田グランベリーパーク駅があるので、東急田園都市線沿線からの需要を取り込む意味でこの経路設定なのでしょう。
バスに注目すると駅前にある「町田バスセンター」が交通結節点となっており、市内を発着するバスの大部分が町田バスセンターを発着します。
ただ、SimuTransの仕様上、駅と同一扱いにしないと乗り換えが発生しないので、町田バスセンターも町田駅の一部という扱いにしています。
また、それとは別に「町田ターミナル」という施設もあり、こちらもバスターミナルなのですが、なぜバスターミナルが2つあるのかというと、それは町田駅の歴史にも関わってきます。
現在は小田急線もJR横浜線も同じ町田駅を発着していますが、横浜線は当初、現在より南側に駅を設けており、当時は「原町田駅」と称していました。
この原町田の名称はバス停名としては今でも残っていますね。
そして、あとから小田急線が乗り入れてくると既存の原町田駅とは離れた場所(現在の場所)に駅が設けられ、国鉄との区別のため「新原町田駅」と称していました。
しかし、これでは乗り換えに不便なのは明らかで、バスも2つの駅に分散する形になって不便でした。
この状況を打開するため、横浜線の駅を小田急線の駅に近づける形で移転させ、どちらも「町田駅」を称するようになり、現在に至ります。
そして、バスセンターも町田駅前に設置されるのですが、元々横浜線の原町田駅があった場所にもバスターミナルが存在しており、これを廃止せずに残したために町にはバスターミナルが2つという状況になったのです。
現在でも一般路線の一部が町田バスセンターだけでなく町田ターミナルにも立ち寄る経路となっている他、旧ツアーバス系を中心に高速バスの発着地ともなっているようです。
その他、山崎団地への急行バスに連接バスが使われているというネタがあります。
横浜線に沿って北上して矢部駅付近です。
米軍相模補給廠という軍事施設が大きな存在感を持つ地区ですが、横浜線が走るあたりは相模原市ですが、基地を隔てて並行する新町田街道のあたりは町田市だったりと境界がややこしいです。
ちなみに、以前は横浜線につながる専用線が相模補給廠まで繋がっていたそうで、米軍向けの物資を鉄道で運んでいたこともあるようです。
更に北上して相模原駅から橋本駅にかけてです。
鉄道では橋本駅が横浜線・相模線・京王相模原線の3路線が集まるターミナル駅ですが、相模原駅も多くのバスが乗り入れています。
市名をそのままつけている駅だから市の中心部なのだろうと思いきや、商業施設に関しては相模大野駅付近がもっとも栄えているそうです。
また、このあたりには将来リニア中央新幹線の駅が出来る予定であり、新横浜駅みたいに橋本が発展する未来もあるかもしれませんね。
品川駅までリニア通勤なんて人も出てくるかも?
一旦横浜線沿いを外れて愛川町との境付近です。
ちょうど相模川が流れていて、このあたりでは相模川が相模原市と愛川町との境界を成していますが、これより北側や南側では相模川の両岸とも相模原市という場所もあったりして、このあたりも境界もややこしいです。
更に相模川を遡っていきます。
愛川町内をトンネルで通過した圏央道が再び顔を出しています。
このあたりは相模川ではなく山の稜線が愛川町と相模原市の境界であるらしく、相模川の対岸にあたる地区と橋本駅などを結ぶ路線バスもあります。
更に遡ると圏央道の相模原ICが出てきます。
相模原市のうち橋本駅周辺へのアクセスならこちらを使った方が便利でしょうし、旧津久井町、旧城山町へはこちらが最寄りです。
一般道では県道が横切っており、旧来からの小倉橋と、バイパスとして整備された新小倉橋が並んでいますね。
新小倉橋は旧津久井町・旧城山町から橋本方面へ通勤するマイカーによる渋滞を緩和するために整備され、更に行楽客の車による渋滞を緩和すべく、津久井広域道路という道路が整備されています。
が・・・堂々たる2車線道路もインターチェンジを過ぎて少しした東金原バス停のあたりで唐突に終わってしまう残念な状態でして、これより先は山岳区間で建設費が高いこともあって事実上凍結状態にあるようです。
まあ、実質は圏央道アクセス用の道路という感じでしょうか。
路線バスについては従来からの県道を通るものがメインで、部分的に津久井広域道路を走行する路線もありますが、非常に本数が少なく、ギリギリ再現対象としたくらいでした。
また、こちらは早朝に1本だけということで再現しませんでしたが、津久井広域道路を直進する急行系統もあるようです。
そして、相模川上流にあるのが城山ダムで、人造湖の津久井湖があります。
このあたりも宅地化されているようで、湖岸道路を周回するような経路のバスがあったり、このあたりから橋本駅へ向けて走るものがあったりと、バスはかなり充実していて驚きました。
更に西進して旧津久井町のあたりです。
三ヶ木地区には神奈川中央交通の津久井営業所があり、ここを拠点に橋本駅や愛川町の半原へバスが出ています。
その他に小倉橋などを経て橋本方面へ至るバスもあったりと、鉄道がない分、バスが発達したことが見受けられました。
ちなみに、更に西へ行くと旧藤野町、旧相模湖町のあたりに抜けられて、現在はいずれも相模原市となっているのですが、そこまで行くとむしろ中央本線相模湖駅の駅勢圏となり、実際の人流としても橋本方面よりは中央本線を利用して八王子へ向かう流れの方が強いみたいです。
なので、今回は旧藤野町・旧相模湖町の範囲は開発しないこととし、中央本線を甲府へ伸ばすときに一緒に開発することにしました。
宮ヶ瀬湖に出てきました。
こちらは以前にも紹介していましたが、前回設定した厚木からのバスに加えて、橋本からのバスも乗り入れるようになり、2方面からアクセス可能になりました。
ただし、厚木からのバスは「宮ヶ瀬」、橋本からのバスは「鳥居原ふれあいの館」というバス停に発着しており、徒歩圏内ではあるものの微妙に離れており、直接の乗り継ぎはできないため要注意です。
この間は週末などには観光用の周遊バスが出たり、遊覧船で移動できたりもするようですが、実際には徒歩移動で乗り継ぐのが一般的なようです。
なお、SimuTransの世界の住人はどれだけ隣接していても別駅扱いになっていると絶対に乗り換えないという頑固な思想を持っているため、SimuTrans世界で鳥居原ふれあいの館から宮ヶ瀬へ移動したい人がいたとしたら、橋本駅へ出て横浜線で町田駅へ、小田急線で本厚木駅へ、そこからバスで宮ヶ瀬へ、なんてとんでもない遠回りルートを平気で使ってきますw
まあ、普通の開発だったら同じ場所に乗り入れさせるでしょうし、再現プロジェクトならではといえましょうか。
再び横浜線沿いに戻って橋本駅付近です。
道路で目立つのは国道16号であり、主要な交差点は立体交差化されており、ちょっとした高速道路みたいです。
周辺には高速道路のインターチェンジがないので、その分一般道の整備が進んだというのもあるでしょう。
国道16号は堂々たる4車線で北へ向かう八王子バイパスと、2車線で御殿峠越えに挑む旧道が併存していて、いずれも国道16号に指定されています。
この八王子バイパスは元々は有料道路でして、歩行者・自転車も通行可能ではあるものの車道とは厳格に区別された歩道を通行する必要があるなど、事実上自動車専用道路といっていい状態です。
なお、原付も本線を走行できるため、厳密には自動車専用道路ではありません。
現在は無料化されているものの、主要な交差点が立体化されており、「インターチェンジ」と称されているなど、未だに高速道路っぽさはあります。
一方、旧道も2車線道路とはいえ、ヘアピンカーブなどはなく、混雑さえなければ快適に走行できそうな道路です。
意外にもこの峠を越える路線バスが存在しており、橋本駅と八王子駅を結んでいます。
同区間はJR横浜線でも結ばれており、バスもあるというのはちょっと意外ですが、沿線に片倉台という住宅地があるので、そこへのアクセスで需要があるんでしょうね。
バスに注目すると、ほとんどの路線は橋本駅に集まっていますが、東京芸術大学や法政大学への通学路線は相原駅発着で運行されています。
その中でも法政大学への路線は連接バスを使用しています。
スクショでも端の方に見切れていますので探してみて下さいね。
八王子バイパスの続きです。
片倉IC・中谷戸IC・打越ICとインターチェンジが連続していますが、中谷戸IC以外は片方向のみ利用可能なハーフインターチェンジとなっています。
また、片倉ICについては八王子市街方面へも利用可能なランプウェイがほぼ完成状態で準備されていながら供用されていないという話があり、詳しくは「山さ行がねが」さんの記事で詳しく紹介されているので、興味がある人は見てみてはいかがでしょう?
ちなみに、SimuTransではランプウェイが造られるはずだったであろう場所に1マスだけの道路を設置して、「それっぽさ」を演出しています。
SimuTransでは家が建っていようが関係なくワンクリックで撤去できてしまい、反対運動なんて概念すらない世界ですが、現実での交通整備は大変だということがよく分かる話です。
そして、八王子駅が見えてきました。
言わずと知れた多摩地域のターミナル駅ですが、バスは橋本駅とを結ぶ八77系統の1路線を運行しているのみで、道路も国道16号とバスに関係する道路だけ作っている状態なので寂しいですね。
道路の方は京王片倉駅を潜って北進する国道16号がありますが、JR中央線と交差する手前あたりで4車線になるものの、なんとJR中央線との交差は踏切なんですね。
既にバイパスが整備されている区間とはいえ、国道16号という主要国道の本線に踏切がある上、交差する路線も中央線という主要路線なんだから驚きです。
まあ、流石の中央線も、中央快速線としてみれば末端部と言っていい区間なので、開かずの踏切になるほどの列車密度ではないんでしょう。
ただ、このまま八王子市内の開発に移行してしまうと、いつまで経っても東京都心に手を付けられないので、横浜線沿線は一旦一区切りをつけて、次回は東京都でも大田区や世田谷区なんかを開発していければと思っています。
次回予告
次回ですが、先程も書いたように東京都に入って大田区や世田谷区を開発してこうと思います。
神奈川県については相模原市のうち、旧藤野町・旧相模湖町を除く範囲は開発を終えたので、いよいよ本格的に東京都内に入っていきたいと思います。
ただ、冒頭に書いたように今後はリアルで遠征が立て続けにあるので、次回の更新までは少し期間が開いてしまうかも知れません。
つづく
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