北海道遠征2024(1日目)

今回は2024年9月に実施した北海道遠征のレポートです。
このところ、リアルでの活動が少なかったですが、久々の大型遠征となりました。

今回の活動内容

それではまずは今回の遠征での活動内容を紹介するとしましょう。
大まかには2024年9月末で廃止されるバス路線へのさよなら乗車がメインターゲットであり、具体的には高速バス「ゆうばり号」、神恵内線、滝川美唄線などが対象です。
また、2024年中の廃止ではないものの来年に廃止される予定の月形線や、今のところは特に廃止という話はないものの沿岸バスの留萌豊富線や特急「ましけ号」、道北バスの名寄線などを絡めつつ、鉄ネタも軽く混ぜつつという感じで、5泊6日の行程にまとまりました。
私はこれまでにも何度も北海道遠征をしてきていますが、バスをメインとした遠征は今回が初ではないかと思います。

本日の行程

それでは1日目となる本日の行程の説明です。
まずはLCCのピーチで新千歳空港へ飛び、まずは区間快速「エアポート」で札幌へ、更に特別快速「エアポート」に乗り継いで小樽へ向かったら、キハ201系充当の普通列車で岩見沢へ、更にキハ201系で札幌へ折り返したら、再び普通列車で岩見沢へ戻り、あとは昨春ダイヤ改正より函館本線での運用が始まった737系充当の普通列車で旭川へ1往復したら、翌日の活動に備えて岩見沢へ宿泊してゴールとなります。
この翌日から本格的にバス関連の活動が始まりますが、この日は全て鉄道であり前哨戦という感じですかね。

なお、このように初日だけでもJRを行ったり来たりする行程ということもあって、全て普通運賃とすると案外嵩んだので、今回は「北海道・東日本パス」を利用しました。
青春18きっぷの時期であればそれを使いたかったところですが、生憎シーズンが終わったばかりのタイミングだったところ、東日本パスが意外と使える事になってよかったです。
今回はバスメインの活動ということで、全くJRに乗らない日もあったりして、連続7日間有効の「北海道・東日本パス」だともったいない気もしたんですが、それでも他のきっぷでは有効期間が短かったり特急も乗れる分割高だったりして、結局は「北海道・東日本パス」以外の選択肢はありませんでしたw

まずは区間快速「エアポート」

それではいよいよ本編スタートです。
例によって前日の夜に成田空港へ向かい、ターミナル内で夜を明かした後、始発便で新千歳空港へ飛ぶという流れだったのですが、私にとってはもはやルーチンといえる流れでしたので、北海道入りするまでの内容は割愛して新千歳空港からレポートを始めたいと思います。


↑とはいえ機窓だけは撮っていたのでこれだけご紹介して空の旅編は終わりということでw


というわけで新千歳空港へ到着したらそのままJR乗り場へ直行です。
早朝や深夜帯を除いては「エアポート」しかやってこない当駅ですが、長らく快速に統一されていた種別が今は特別快速、快速、区間快速の3種類となりまして、そのうち昨春のダイヤ改正で新たに登場した区間快速に乗車します。
停車駅に違いがあるためか、発車標の上に停車駅の案内が表示されており、分かりやすいですね。

なお、特別快速については以前の活動で乗車し、レポート済みですので、興味がある方はそちらも合わせてご覧下さい。
それにしても、以前に乗車したときの特別快速は朝晩に2往復あるだけで、マイナーな存在だったのが、今は日中のみとはいえ1時間に1本走るようになり、大出世しましたねw

それでは今回取り上げる区間快速について解説するとしましょう。
「エアポート」は空港連絡列車であり、札幌~新千歳空港間を結ぶ他、一部列車は小樽まで足を伸ばすなど、小樽市・札幌市などと新千歳空港を結ぶ役割を持っています。
JR北海道の中では特に需要の多い列車であり、ドル箱といえる列車だったのですが、車両数や乗務員の確保などの問題から12分ヘッドでの運行が続き、増便が難しい状況が続いていました。
そして、コロナ禍も明けた2024年春のダイヤ改正では晴れて10分ヘッドでの運行に増便されることとなったのですが、このとき、ややトリッキーな方法を取ったのです。
それは「エアポート」を増便するものの、そのうち毎事2本を北広島~新千歳空港間各駅停車となる区間快速とするもので、その代わりに千歳・苫小牧方面への普通列車を札幌~北広島間に短縮し、苫小牧方面は室蘭本線東室蘭方面からの普通列車を千歳まで延長する形とし、普通列車を減便することで不足する車両や乗務員を捻出しつつ、区間快速とすることで北広島~南千歳間の普通列車の本数を確保するというやり方を取ったのです。
元々北広島以南の快速通過駅から札幌方面へは快速に乗り換えるパターンが多かったでしょうし、苫小牧方面についても千歳などで快速に乗り換えた方が早いダイヤでしたから、日中に札幌~苫小牧間を直通する普通列車が消滅したデメリットはそれほどないといえ、うまいやり方だなと感心しました。
ただ、空港と札幌を行き来する利用者にとっては列車によって所要時間にばらつきが生じることになり、最も早い特別快速と最も遅い区間快速では、札幌~新千歳空港間での比較だと特別快速が36分に対して、区間快速が43分と、7分の差が出ています。
さすがに後続の「エアポート」に追い抜かれるというような設定はないものの、不慣れな利用者にとってはやや不満なポイントと言えるかもかも知れません。


ホームに行くと既にに入線していました。
車両は既に古参と言える721系ですね。


先頭部の幕にも「区間快速」と出ていました。
最も停車駅が多いパターンの種別になるので、間違えて乗ってしまって降りたい駅を通過するということはないですが、北広島以北の快速通過駅に行きたい人にとっては間違えたら大変ですね。


側面の幕です。
ちゃんと北広島まで各駅停車であることも案内していますね。

それでは乗り込みます。
この後続が特別快速なためか、それを待つ利用者も少なくないようで、区間快速の方は空いていました。
実際には区間快速といえども札幌まで先着なんですが、小樽方面へは結局後続の特別快速に乗り換えることになるので、小樽へ行きたい観光客なんかは特別快速を待っているんでしょうね。

新千歳空港駅を出るとJR北海道ではお馴染みの大橋俊夫さんの自動放送を聞きつつ南千歳駅へ向かいます。
ちゃんと区間快速用の音源があって、アナウンスだけでも楽しめました。
南千歳、千歳と進むと快速であればあとは恵庭、北広島・・・と停車していきますが、区間快速はまだまだ各駅停車が続くので、長都・サッポロビール庭園・恵庭・恵み野・島松・北広島と停車していってから快速運転が始まり、あとは新札幌、札幌と停車していきます。
停車駅数でいうと、快速に比べて4駅多いだけですが、それでも体感的には結構長く感じましたね。
普通ならばたまたま利用する時間帯が区間快速だったらハズレ扱いだと思いますが、それをわざわざ狙って乗りに来ているんですから、鉄道マニアとは一般人からすれば誠に奇異な存在でしょうねw

そして札幌に到着ですが、このあとは小樽へ向かうので後続列車だった特別快速「エアポート」に乗り換えることになりますから、ますます新千歳空港から区間快速に乗ってきた意味がないですねw


札幌からは特別快速「エアポート」で小樽へ向かいます。
以前は特別快速は札幌~新千歳空港間のみでの運行で小樽乗り入れはなかったのが、今回は小樽行きという意味では初体験ではあるのですが、札幌~小樽間の停車駅は快速と同じなので、あまり特別感はありません。
ただし、昨春のダイヤ改正より全ての快速(特別快速)が桑園に停車するようになったため、桑園に停車する快速という意味では初体験ですね。
また、日中に快速として運行する小樽発着列車は手稲~小樽間各駅停車となっていたりと細かい変化があります。

そして、小樽に到着ですが、30分ほどの折り返し時間でキハ201系充当の普通列車に乗るため、観光どころではないですw
お昼には少し早い時間帯ではあるものの、この先じっくり食事をできる時間がないので、ここでお昼ごはんです。


頂いたのは海鮮丼!
お目当てだったお店は混んでいて諦めましたが、代わりに入ったこちらのお店も美味しかったです。
慌ただしく食べることになりましたが、食後はホームへ戻って・・・

キハ201系に乗る

ここからはキハ201系充当の普通列車に乗ります、
こちらも軽く解説を入れると、キハ201系は快速「ニセコライナー」を中心に運用されている気動車ですが、間合い運用として札幌都市圏の普通列車として走る運用もあり、今回乗車する小樽発岩見沢行きと、その折返しである岩見沢発札幌行きもその1つです。
札幌までの普通列車運用は以前からあったようなのですが、岩見沢への乗り入れは昨春のダイヤ改正から始まったようで、昔にもあったらしいので厳密には復活といえますね。


この11時33分発の岩見沢行きがお目当ての列車です。


いました!
これがお目当てのキハ201系です。
以前に「ニセコライナー」として乗車して以来の乗車であり、実に7年ぶりの乗車でした。


方向幕を撮ったら乗り込みます。
外観は733系などにそっくりですが、迫力あるディーゼルサウンドが気動車であることを主張していました。

そんなエンジンサウンドをBGMに岩見沢まで乗車しました。
ロングシートであり、乗車が快適な車両ともいいかねますが、札幌都市圏の普通列車で気動車に乗れるのは貴重ですからね。


岩見沢に到着!
当駅にやってくるキハ201系は貴重なので駅名標と絡めてみました。


789系との並びも撮ったら折り返しです。


そして札幌に戻ってきました。
札幌都市圏ということで車内も混み合う場面が多く、ただ乗っているというだけになる感もありましたが、キハ201系の貴重な運用を体験できたのはよかったですね。

ここから先は・・・

737系を訪ねて旭川へ

区間快速「エアポート」、キハ201系ときて、本日最後のネタとなる737系に乗車していきます。
737系自体は室蘭本線での運行がデビューであり、室蘭本線では既に乗車しているのですが、昨春のダイヤ改正より函館本線岩見沢~旭川間での運用を開始したので、そちらも乗ることにしたのです。
室蘭本線ではキハ141系の置き換えという目的がありましたが、函館本線では721系の置き換えという位置づけになるようです。
この改正により旭川~滝川間では気動車を除いては普通列車は737系で統一となり、滝川~岩見沢間でも朝夕にある札幌直通の列車や気動車による列車を除いては737系に統一となりました。

今回は岩見沢~旭川間で737系を1往復乗車しますが、まずは岩見沢に行かないと737系に乗れないので、普通列車で岩見沢へ移動です。
が、乗り換え時間がタイトだったこともあり、撮影すらせずに乗り込んでしまいましたw


列車は厚別で停車時間がありました。
ここで特急列車を待避するようですね。


厚別駅はこんな構造なので通過シーンがよく撮れそうですね。
というわけで・・・!


↑通過シーンをどうぞ
通過列車は「ライラック」でした。


岩見沢に到着したらばんえい競馬のお馬さんの像を拝んで・・・


駅前にも出ました。
過去にも訪れている駅ですが、乗り換えが30分ほどあったので暇つぶしに出たわけですw


そして、お目当ての737系とご対面です。
といっても、1年前の遠征でも会っているんですがw


でも、旭川行きの表示は始めましてですね。


側面の幕も撮ったら乗車です。
先程まで行ったり来たりしていた札幌都市圏からは出ることになって、車内は空いていました。

過去には711系721系キハ40系などで乗車したこともある区間を、最新鋭である737系で乗車するのは時の流れの早さを感じました。
車両自体も新しいですが、自動放送の音源もこの区間では新たに聞けるようになったタイプのものだと思うのでそういう意味でも新鮮でした。


道中はばっさりカットして旭川に到着です。
このあとすぐの列車で岩見沢に引き返すことも出来ましたが、”ある目的”のために1本見送ることにしたのです。


というわけで列車を降りた私は駅前に出ました。
多くのバスが待機している姿は圧巻ですね。

そして私は買物公園と呼ばれる通りを歩き始めました。
地方都市にしては賑やかな場所ですが、それよりも「しかのこのこのここしたんたん♪」と聞き覚えのあるメロディが流れていたことが強く印象に残りました。
同作品と旭川は特に関係はないはずですし、単に流行っている曲という位置づけでBGMに選ばれていたんでしょうか。
(これが後々フラグになるとは・・・w


駅を出て15分ほど歩いてたどり着いたのがこちら
当ブログではもはやお馴染みですが「自由軒」というお店です。
あの有名なドラマ「孤独のグルメ」にも登場した名店で、私もすっかり気に入り、旭川を訪れた際には訪れることにしているのです。
これが”ある目的”の正体だったわけですね。
有名店ということで混雑していたら諦めて適当なチェーン店にでも入ろうかと思っていたものの、案外にすぐに入店できたので一安心です。


注文したのは「五郎セット」という定食で、作中で主人公の井之頭五郎が注文したメニューを再現したセットになっており、ご飯に味噌汁(大盛り)、カニクリームコロッケ&ホッケフライという内容で、特にホッケフライは北海道でないとなかなか食べられないですからね。
味噌汁も玉子や豚肉も入るなど具沢山で食べ応えがあります。
ちなみに、味噌汁は普通サイズも選べるので、少食の方はそちらを頼むといいでしょう。


フライの断面もお見せしておきましょう。
美味しく頂いて意気揚々と駅へ戻った私ですが、問題は次の岩見沢方面への普通列車まで15分しかなかったことです。
これを逃すと後続は気動車による普通列車になるため737系ではなく、更にその次となると岩見沢到着が非常に遅くなり、翌朝はかなり早い出発になるのでそれは避けたいということで、15分後の列車に乗るべく必死に歩いた私でしたが・・・


駅前にあるイオンモールが見えた頃には残り2~3分といったところ・・・
本当に間に合うかどうか瀬戸際でしたが・・・


間に合ったぁ~!
方向幕を撮るのが精一杯で先頭部を撮る余裕はありませんでしたが、乗れただけで万々歳でしょう。


滝川駅では停車時間があり、その間に対向の737系普通列車を撮りました。


↑発車は動画でどうぞ


そして岩見沢に到着です。
あの馬の像と絡めて撮影したら撤収です。

あとはホテルへ向かうのですが、前述の通り翌朝は早い出発になるので、一刻も早くホテルに入ってゆっくりしたかったのです。

というわけで1日目は以上です。
前哨戦といっただけあって、6000字ほどのボリュームに収まりましたね。
2日目以降は別記事として追ってレポートしますので、公開までしばらくお待ち下さい。

つづく

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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