投稿が遅れてしまいましたが、1月5日は松浦鉄道の駅めぐりをしました。
その様子をレポートします。今回は旅名人の九州満喫きっぷを利用し、当サイト副管理人の西鉄8000系さんが同行します。
追記:西鉄8000系さんも記事を投稿して下さったのでリンクをしておきます。
西鉄8000系さんの記事
朝一で出発・・・
実は朝の弱い私と1駅でも多く回りたい西鉄8000系さんとでなかなか意見が折り合わず、結局私が折れる形で朝早く6時40分発の電車で出発となりましたw
このため、昨日の失敗もありますし、起きれるかどうかというのが最大の懸案事項でした。
しかし、何とか起きることができまして、発車時間ギリギリだったものの間に合いました。
井尻駅より西鉄電車で福岡(天神)へ向かいます。私はこの区間は頻繁に利用するため、録音は揃っており録音の必要はなかったのですが、西鉄8000系さんは録音したいとのことでだんまりです。
この時間は急行退避がないのでそのまま普通列車を乗り通します。
天神では地下鉄に乗り換えます。早朝なので通路も空いておりスムーズに移動できました。
唐津へ
地下鉄(筑肥線)で唐津へ向かいます。この区間ではレアな303系がやってきました。
普通は国鉄型が貴重で新型車がメジャーなんですが、ここは逆転していますねw
姪浜から先はJR筑肥線となりますが、実は乗るのは5年ぶりくらいです。
そのため、録音も以前のレコーダで録った低音質のものしかなく録り直しもかねる形になります。
筑前前原から先は単線となります。海沿いに進む区間もあり、4ドアロングシートという通勤型電車が走るには似合わない路線ですね。
信号トラブルのため遅れる可能性があるとのアナウンスがあり、焦りましたが、対向列車が30分以上遅れていたものの、我々の列車は定刻通り唐津に到着しました。
ところで、途中にある和多田駅ですが、真横を唐津線が通っているにもかかわらず唐津線側には駅が設置されていないんですね。駅を設置して筑肥線~唐津線の乗り継ぎ拠点にしたらいいと思いますがね。
そうそう、唐津駅では珍しいショットが撮れました。
303系は現在3編成しかないため、並びのショットは貴重です。
伊万里へ
ここからは唐津線に乗り換えて伊万里を目指します。
が、その前に唐津駅でお昼を調達します。お昼ごろに滞在する駅には店がないみたいなので事前の準備というわけです。
唐津線とはいいますが、列車は2駅先の山本からは再び筑肥線に入ります。
元々筑肥線とは博多~伊万里の路線で、博多~姪浜は地下鉄開通と同時に廃止になり、東唐津~山本間は現在とは異なり唐津駅を通らないルートだったんですね。
後に東唐津から唐津へ向かうルートに変更され、東唐津~山本間は廃止となりました。
このため、姪浜~唐津と山本~伊万里で分断されているんですね。
この区間の唐津線は3度目の乗車ですが、伊万里方面の録音がないため録音します。
途中の区間では靄がかかったりしましたが、伊万里では元に戻りました。
いよいよ松浦鉄道
伊万里からはいよいよ今日のメイン、松浦鉄道です。私は松浦鉄道に乗るのは3度目ですが、西鉄8000系さんは初めての乗車とのことです。
こちらも歴史に少しだけ触れると、元々国鉄松浦線として運営されていましたが、第三セクター化され、松浦鉄道となりました。
昔は博多から直通の急行が走ったりしていたようですが、現在は佐世保~伊万里や伊万里~有田など線内完結の列車がほとんどです。
伊万里駅も元々はどちらも国鉄線だったので線路が繋がっていたのですが、間に道路を通す形で線路も分断されてしまい、現在ではJR⇔松浦鉄道間で直通運転は不可能になっています。
まあこの駅は何度も来ているのでじっくりは見ません。まずは有田へ向かいます。
この区間も私は乗っているのですが、西鉄8000系さんにお付き合いするのと、録音を集める意味があります。
有田駅
この駅に来るのは2度目となる私ですが、西鉄8000系さんと一緒に訪れると自分一人では気付かないようなところに気づきますね。これも西鉄8000系さんと一緒に旅をするメリットの1つです。
さて、まずは駅舎ですね。
やはり有田といえば有田焼なので焼き物をイメージしたデザインなんですかね。
待合所にはこんなものも・・・
やはり有田焼ですね。しかし、これだけの大きさとなると私では逆立ちしても買えないような値段なんでしょうね。普通においてありますが、防犯面とか大丈夫なんでしょうか。
あまり滞在時間もないので再び松浦鉄道に乗ります。
西有田駅
駅名からして有田駅から近そうですが、実際は4駅目になります。
この駅は地域のコミュニティセンターと一体化されているようです。
駅を有効活用している例ですが、この場合列車を利用しない人も駅に来るので、駅取材をしたい我々としては若干不都合ですねw
蔵宿駅
続いては蔵宿駅です。西有田より有田よりにあるので、順番があべこべですが、これはいわゆる横見方式を採用しているためです。
この駅は私が以前単独で訪問しており、2度目の訪問となりますが、以前よりこの駅に興味を持っていて初の訪問となる西鉄8000系さんにお付き合いする形での訪問です。まあ再訪すると小さな変化を発見できたりして悪くないですけどね。
さて、やっぱりまずは駅舎です。
鉄道旅の番組などでも取り上げられそうな味のある木造駅舎です。
私は元々駅にはそれほど興味がなく、「乗る」ことがメインという典型的な乗り鉄だったんですが、この駅を訪問したことがきっかけで駅を見るという楽しみ方もするようになりました。
私にとっての駅めぐりの原点とも言える駅ですね。
西鉄8000系さんもこういう駅はお好みのようで、いつも以上に熱心にシャッターを切っていました。
浦ノ崎駅
今度は北上します。伊万里駅で乗り換えて浦ノ崎駅です。
こちらは棒線駅で海が近いので景色はよかったですが、駅自体は簡素でした。
その割には滞在時間も長かったため、一通り見たらベンチに座り西鉄8000系さんとおしゃべりを楽しみながらお昼に買ったパンを食べました。
こういう時間も旅の楽しみの1つですね。某携帯会社のCMで「待つのも旅のうち」というセリフがありましたが、全くもってその通りだと思います。
波瀬駅
やはり横見方式のため順番があべこべですが、波瀬駅です。
こちらも棒線駅ですが、真横には道路が通り、駅前は入江という場所でした。
ところで、気になったのがこれです。
道路の下をくぐるアンダーパスですが、やたらと低いんですよね。
自動車通行禁止の標識が出ていますが、車が通れないのは当然として、歩いても頭を打ちそうなほどでした。
もちろん私が特別身長が高いというわけではありません。
自転車で通ろうとしたら頭を打つでしょうね。でもこういう雰囲気も好きです。
鷹島口駅
こちらは松浦鉄道発足後に設置された駅のようで、集落を見下ろす高台に駅があります。
そのため、駅へのアクセス道路はなんとこれです。
自動車はもちろんのこと、バイクですらアクセスは困難でしょう。
一応自転車の通行を考慮してか、階段に並行してスロープも設置されていますが、傾斜がきつい上所々極端に狭かったりするため、自転車でアクセスしようとしたら大変だと思います。
あと、駅前では山菜採取をされている方がいました。
滞在時間があったので海岸の方まで行ってみることにしました。
鷹島口という駅名通り、鷹島という島へのフェリーが発着する場所のようです。
所々案内看板があるものの、知らない人は、「まさかこんなところに駅が」と思うでしょうね。
海岸に出るとちょうどフェリーが停泊中でした。
写真を撮っていると係員の方が微笑みながらピースしてくれましたw
なんとも気さくな方で、我々もほっこりしました。
この後は駅に戻りますが、やはりきつい坂なので運動になりますw
でも、金比羅山よりはマシですw
ようやく駅にたどり着きましたが、この景色を見ると登ってきた高さを実感しますね。
今福駅
縁起のよさそうな駅名ですが、こちらは今までの波瀬や鷹島口と違い交換設備のある割と大きな駅です。
駅舎と呼んでいいのか微妙ですが、一応これが駅舎です。
何故かひらがな表記になっていますね。そういえば青森もひらがな表記をしていたと思います。
あと、ホームの待合所に高校生がたむろしていて撮影がしにくかったですが、列車が来る前には解散したようなのでよかったです。
そして、ホームの写真です。
国鉄時代からの年季の入ったホームですね。私もこういうのは好きです。
西木場駅・・・の前に事件発生!
続いては西木場へ向かうのですが、途中の松浦駅では交換待ちのため停車時間があったので、西鉄8000系さんはホームに出て乗車中の列車の撮影をしたいということで、運転士に満喫きっぷを提示の上、ホームに出て撮影をされたのですが、西鉄8000系さんがホームに降りた途端、運転士が運転台を離れ客室の方へ歩いてきたと思ったら、ぼそっと「写真撮るなよ~、レンズ向けられる人の身にもなれ」と言ったのです。
どのような意図で言ったのかは分かりませんが、接客業の1つである旅客運送業に従事する人間として、乗客の前でのこのような発言はどうなんですかね。
写真を撮られて不愉快な人もいるというのは理解していますから、なるべく誤解を受けないように心がけているんですが、露骨にこういうことを言われるとこちらも不愉快ですね。
ちなみに、以前に松浦鉄道に乗った際、やはり松浦駅で録音をしていた所運転士に注意されたということがありまして、松浦鉄道、特に松浦駅にはちょっとしたトラウマがあるんですが、2度目となると松浦駅で何かが起こるというジンクスになりそうです。
もっとも、その時と同じ運転士だったという可能性もありますね。
別に松浦鉄道にクレームを入れようとか言う気もありませんが、個人的に鉄道ファンに悪いイメージを持っていたとしても、それは心の中に留めておいて欲しかったですね。
ちょっと愚痴っぽくなりました。申し訳ありません。
気を取り直して・・・西木場駅
事件の時、ホームにいて事情を知らない西鉄8000系さんには携帯のメモ機能を使って筆談で撮影を控えるように伝え西木場までやって来ました。
乗車中は録音があるので基本的に喋れないため、駅についてからやっと西鉄8000系さんに事の顛末を説明できました。
私の話を聞いて、西鉄8000系さんはたいそう驚かれ、またショックを受けているようでした。
こんなことがあったばかりなので撮影のペースも落ちてしまい、こんな写真しかありません。
まあ割と簡素な駅だったので元々枚数が少なくなりがちなんですけどね。
御厨駅
皆さん、この駅名はなんと読むか分かりますか?
普通は「おんちゅう」とか読みたくなりますよね。答えは「みくりや」です。
松浦鉄道の中で一番の難読駅ではないかと個人的に思っています。
そんな御厨駅ですが、駅舎は薬局と一体化しているようで、待合所も薬局の待合所を駅利用者にも開放しているという扱いのようです。
そのため、薬局営業時間外は利用できません。
駅前には大きな病院があるため、通院患者の利用があるようです。
待合室を利用させてもらい休憩して列車に乗り込みます。
日本最西端のたびら平戸口駅
日本最西端の駅として有名なたびら平戸口駅ですが、実は現在は日本最西端の駅ではありません。
沖縄のゆいレールにある那覇空港駅が現在の日本最西端の駅となります。
しかし、ゆいレールのようなモノレールなどを除外し、普通の2本の鉄のレールを走るタイプの鉄道の駅としては現在でも日本最西端の駅です。
ついでに言うと、JRの日本最西端の駅は佐世保駅となります。
そんな当駅ですが、私は訪問は3回目になります。西鉄8000系さんはやはり初めての訪問なので私が色々とガイドする形になります。
当駅の見所は駅構内にある鉄道博物館です。大宮にあるような大規模なものではありませんが、国鉄時代から現在に至るまでの松浦線~松浦鉄道に関連する物品や写真などが展示されています。
なお、入場は無料です。松浦鉄道に乗りにいく際は是非見ていって下さい。
そして、駅舎ですね。
この駅舎はアニメ「鉄子の旅」のエンディングにも描かれており、見たことのある人にはお馴染みかもしれませんね。
それから、日本最西端の駅ということで、こんな石碑も
松浦鉄道では車内放送でも「日本最西端の駅」と言っていますし、日本最西端に因んだ記念入場券なども販売しており、日本最西端であることを観光資源として活用しているようです。
あとは駅前に保存されているホッパ車もあります。
しかし、サビだらけで保存状態が悪いですね。
解体されるよりはマシかも知れませんが、ちょっとあんまりかなと思います。
最近はファンを集めて車両を綺麗にするとか言うイベントもやっていますし、鉄道ファンを集めてお色直しをしてはどうですかね。
吉井駅
この駅は昔存在した国鉄世知原線との分岐点で、その遺構を見るために訪問しました。
まずホームですが、こんな感じです。
やはり歴史を感じさせますね。そして、この駅の目玉である世知原線の遺構ですが、はっきりとそれと分かるものは見つけられませんでした。
駅前にちょうど線路の幅くらいの道路があったので、もしかしたらこれが世知原線の用地を転用した道路かなと思いましたので写真を撮りました。
一方、反対側は2車線の立派な道路と川がありました。
佐々駅
ここ佐々と佐世保の間は区間便も多数運行され、ラッシュ時のみですが快速の設定もあるなど、松浦鉄道にとっての稼ぎ頭とも言える駅です。
その駅舎ですが、ログハウス風でした。
そして、駅前には佐々バスセンターがあります。ここから各地への路線バスが発着し、福岡~佐世保を結ぶ高速バス「させぼ号」も一部がこの佐々まで運転されます。
それにしても、バスセンターへは道路を横断していくのですが、細い道なのに飛ばす車が多く危険ですね。こういう所こそ取り締まりをしっかりしてもらいたいものです。
車両基地もありますが時間の関係で見ませんでした。
あとは帰るだけ
駅めぐりのラストである佐々駅をあとにし、あとは帰路につくだけです。
といっても、普通列車だけで行くので結構時間がかかりますがねw
佐々始発の列車で佐世保に向かいます。西鉄8000系さんは松浦鉄道は全く乗っていないため佐世保までの道中も乗りつぶしの一部となります。
途中には日本一駅と駅の間が短い区間があります。それは佐世保中央駅~中佐世保駅の間で、なんと200mしかないそうです。
そして、佐世保に到着です。やたらと時間がありますので夕飯代わりにパンを購入します。ちゃんとした食事もいいのですが、やはり移動中に食べるにはパンですね。
シーサイドライナーで早岐に向かいます。
早岐には西海橋のモニュメントがあるのですが、残念ながら改良工事のために撤去されてしまうとのこと。
結構しっかりした作りで、早岐に行く度に見るのが楽しみだったんですが、残念ですね。
ここからは佐世保線で鳥栖へ向かいます。有田までは車内がうるさかったのですが、そこから先は静かになり録音環境は良かったです。朝が早かったため時々船を漕いでいましたが、佐賀で西鉄8000系さんに起こされてしまいます。
佐賀から高校生が大量に乗車し録音に向かない状況になったため、理由を聞かされましたが、なんと私がいびきをかいていたとのこと。
いびきだけは自分では分かりませんからね。となると今までも録音中にいびきをかいてしまっていたんでしょうか。
鳥栖からは鹿児島本線を北上しますが、813系1100番台が来たのでやっぱり録音です。
最後もだんまりで終了ですね。まあこれも音鉄の宿命でしょうかw
ちなみに、帰りは10時半頃となりましたが、翌日も旅に出ましたw
それは別の記事で・・・
あわせて読みたい関連記事
- 北海道ローカル駅巡り(2日目前編/日高本線)
- 京成AE100形などを撮りに・・・
- 2018年1月三江線駅取材の旅 7駅目 石見簗瀬駅
- 2018年1月三江線駅取材の旅 1駅目 尾関山駅
- 第2回 千葉モノレールの旅に行ってきました