2017年5月20日に開催された秩父鉄道のイベント「わくわく鉄道フェスタ2017」に参加すべく秩父鉄道を訪問したわけですが、イベントそのもの以外の行き帰りの行動のレポートとなります。
イベントのレポートは先行して公開していますので、よろしければそちらも併せてご覧ください。
なお、往路で「レッドアロー」に乗ることと、「わくわく鉄道フェスタ2017」に参加すること以外はすべて行き当たりばったりだったので、あえて冒頭での行程の説明はしませんw
読み進めながら把握していって下さいw
「レッドアロー」で秩父へ
まずは西武の特急「レッドアロー」で秩父を目指すべく池袋駅へ向かいます。
ちなみに、「レッドアロー」というのは西武の特急列車全般の愛称であり、今回乗る池袋~秩父間の系統は「ちちぶ」といい、その他に池袋~飯能間の「むさし」、新宿線で西武新宿~本川越の「小江戸」と、運行区間によってそれぞれ愛称がついています。
なんとなく発車標を撮りましたが、秩父駅前温泉「祭の湯」の営業が休止しているとの案内が出ていました。
確か、先月オープンしたばかりでしたが、営業休止とはどういうことかと思ったら、公式サイトによれば温泉から基準値超のレジオネラ属菌が検出されたために安全が確認されるまで営業休止という事になったようです。
さて、温泉はともかくまずは「レッドアロー」のチケットを確保しなければなりません。今回は行程がギリギリまで確定しなかったことや近くに「レッドアロー」のチケットを買える場所がなく、ネット販売は会員登録が必要という事情もあり、当日購入することとしていました。
改札の脇に特急券販売窓口があったのですが、折しも土曜日だった今日は朝早すぎて営業しておらず、特急券は改札内でも発売しているという張り紙に従い、やむなく特急券を買わないままSuicaをタッチして入場しました。
「レッドアロー」乗り場は一般の列車の乗り場からは外れた場所にありまして、案内に従って進みます。
さて、とりあえず特急券を買おうと券売機を探します。
確かに改札内にも特急券の券売機はあったのですが、問題は号車・座席の指定ができないこと・・・初の「レッドアロー」乗車であり、是非とも録音はしたかったわけですが、号車・座席の指定ができないということはT車が発券されてしまう可能性があるということ・・・
しかし、既に改札を通過してしまったため、「レッドアロー」に乗るには目の前の券売機で特急券を買う他ありません(「レッドアロー」では特急券の車内発売はしていませんし、特急券を買いたいから一旦外に出してくれと言っても改札内の券売機で買ってくれと言われたら詰みますし、時間的にも改札外まで買いに行くと乗り遅れるリスクもありました)
よって、運を天に任せてガチャを引くことにw
結果は5号車、M車でした。台車直上ではないもののランダム発券でM車を引いただけでも良しとしましょうw
そういえば、以前にJRの「セントラルライナー」でも券売機での座席指定が出来ず運任せで買ってM車を引いたことがあるのでこの手の運はいい方なのかもしれませんね。
当面の懸案も解決してほっとした気分で指定された席へ向かうと何故か私の席には別の人が座っていました。IT全盛の今時重複発券なんてあり得ないだろうと思って私の手元のチケットを確認すると衝撃の事実が発覚。それは、私の号車は5号車ではなく4号車だったことです。列車が「ちちぶ5号」であり、5号の文字を勝手に5号車だと誤認してしまっていたのでした。
そして、困ったことに4号車はT車なんですよねぇ・・・
ここで私が取りうる対応は3つに絞られました。
1.録音は諦めてこのままT車に乗って秩父へ向かう
2.M車のデッキに立って録音する
3.今手元にある特急券を放棄して、M車を引くことを期待して特急券を買い直す
1はせっかく乗ったのに録音できないのは容認できず却下、2は部分的に録音するならともかく、全区間録音を目指すなら体力的にきついし、全車指定の列車でずっとデッキに立っているのは不審がられそうなので却下、消去法で3を選ぶことになり、急いでホームの券売機へ向かいました。
券売機の脇には窓口もありまして、そこで別の人が問い合わせをしていたのですが、どうやらグループでの旅行で席が離れてしまったので隣同士になるように変更できないかという内容のようでした。
これに便乗して、私も手元の特急券を示して、号車のみの変更はできないかと尋ねると、無手数料での払い戻しの上、改めて券売機で買ってもらう形なら可能だが、その際も座席指定は出来ないとのこと。
結局、ガチャをもう1回引き直すということに変わりはないものの、700円をドブに捨てることは回避でき、何事も言ってみるものだなと思いましたw
さて、2回目のガチャの結果は・・・5号車!M車です!
最初に買った切符は窓際の席だったのが、今度は通路側だったのが残念ですが、M車に乗れればオールOKでしょうw
どうやら私が入ったのとは別の改札の窓口に行けばこの時間帯でも座席を指定して買うことも出来たようですが、最近は券売機で座席指定を出来ることも多いので油断していましたねw
次に「レッドアロー」に乗るときは窓口で買うことにしましょう。
改めまして秩父へ向かう
朝からどったんばったん大騒ぎしてしまいましたが、無事M車で秩父へ向かうことができます。
ここまで苦労して確保したM車で騒がしくて録音にならないなんてオチだったら笑うに笑えませんが、それなりに静かな環境で安心しましたw
周りは登山や観光というラフな出で立ちの人から、業務関係での移動と思われるスーツ姿の人まで様々で、観光・レジャーからビジネスまで幅広く利用されている様子が伺えました。
列車の運行形態についてですが、池袋を出ると所沢までノンストップであり、特別料金がいらない列車の中で最速の快速急行でも石神井公園、ひばりヶ丘に停車することからしても、やはり特急の名に恥じない設定ですね。
所沢までの利用者も多く、入間市、飯能で過半数ほどが降りていき、これ以後の停車駅は横瀬、西武秩父のみですから観光客の割合が高まっていきます。
そして、飯能で私の隣に座っていた人も降りていき、別の人が乗ってくることもなかったため、窓際に移動しました。西武秩父線(吾野までは池袋線ですが)も普通列車では乗ったことがありましたが、特急型車両で乗ると違って感じるものですね。
武蔵丘車両検修場のイベントでは臨時列車がこのあたりで分岐して車両基地へ向かっていますね。
飯能市も埼玉県であり、まだ首都圏を出ていないはずが自然豊かですっかり旅気分ですね。
列車はトンネル内で停車しました。正丸トンネル信号場にて対向列車と行き違いのための停車のようです。
駅ではなく信号場なので駅名標はありませんが、こんな表示が出ていました。
トンネル内で列車から避難する必要が生じたときの誘導のための表示ですかね。この表示によればほぼトンネルの中間地点にいるということになりますね(万が一ここから徒歩で避難だったら2.5kmトンネル内歩行になりますね・・・)
この正丸トンネルですが、飯能市と横瀬町に跨る正丸峠を貫くトンネルでして、1969年に開通後、1975年に近鉄大阪線の新青山トンネルに抜かれるまで私鉄の鉄道トンネルとしては最長だったようです。
トンネルを抜けるとそこは横瀬町ですが、峠を超えても山の景色が続きます。
横瀬駅では長瀞行きの電車が待っていました。この電車は池袋から快速急行として走ってきて、長瀞行きと三峰口行きに当駅で分割されますが、長瀞行きは西武秩父駅へは入らずに連絡線を渡って秩父鉄道の御花畑駅へ向かうため、当駅で「レッドアロー」に接続させているようです。
一方、先行した三峰口行きは西武秩父で「レッドアロー」を待っています。
西武秩父駅でしばし滞在
西武秩父駅からは隣接する秩父鉄道の御花畑駅に移動して、臨時列車で広瀬川原車両基地へと向かいイベント参加となるわけですが、「レッドアロー」とイベント列車の接続が微妙に悪くここで40分程度の待ち時間が発生します。
臨時列車は影森始発であり、御花畑からの西武線利用者を強く意識した設定だと思いきや、主力列車の「レッドアロー」には接続せず、一番接続がいいのは「S-TRAIN」という始末ですw
ちなみに、「S-TRAIN」は池袋からの乗車は認められていないので私のように池袋からやってくる人は石神井公園まで一般の急行・快速急行などで先回りして乗り換えるなどしなければなりません。
とはいえ、西武秩父駅は以前に訪れた後リニューアルされているので、その取材時間だと思えばちょうどいいですね。
このホームは「レッドアロー」専用となっており、前回訪問時も普通列車利用だったため立ち入っていませんでした。
この照明は洒落たデザインですね。真ん中の円の中にさり気なく「秩父」と書かれているのもセンスを感じます。
階段の他にスロープでも改札と連絡していますが、この改札口は特急専用で、特急券のみの改札・集札となるようです。
もちろん、特急券は記念に頂いたら外に出ます。
発車標です。三峰口方面の列車は平日1往復、土休日2往復しかないのに専用の欄があるのはすごいですね。
外の発車標には特急専用の欄もありました。ちなみに、横浜方面の案内もあることから「S-TRAIN」もこっちに表示されるようですね。
こっちの発車標は三峰口行きも池袋方面にひっくるめて案内してしまうようですw
待合室には秩父夜祭りで使う神輿の模型が展示されていました。
この神輿が秩父鉄道の踏切を通過する際は、架線と接触してしまうため、御花畑駅付近の踏切の部分は架線を取り外せる構造にしているんだとか。
さて、ここで帰りの切符を買っておきましょう。タイトルにもある通り、帰りは「S-TRAIN」を使うつもりですが、これも全車指定席の列車なので座席指定券を買っておきます。流石に無いとは思いますが、満席で乗れないという事態は避けたいですし、イベント参加以後の行動が未確定の現状では、復路で当駅に戻ってきた際、窓口に並んで切符を買う時間的余裕があるのかも不明ですしね。
窓口で並んでいよいよ私の番が回ってきました。窓口なので号車・座席の選択も可能であり、事前に40000系のM車の位置も調べていたので難なくM車台車直上を指定しました。
そして、当然のことながら、駅員さんは「どちらまで乗られますか?」と尋ねてくるわけですが、そこでまさかの展開に!?
あ・・・ありのまま 今起こったことを話すぜ!
『池袋まで座席指定券を買うつもりが、いつの間にか元町・中華街までの座席指定券を手にしていた』
茶番はこれくらいにして状況説明をしますと、当初、私の帰るのに便利な池袋で降りてしまうつもりで、切符も池袋までのつもりでした。しかし、どちらまでですかと尋ねられた一瞬、終点まで乗り通してみたいという衝動に駆られ、思わず「元町・中華街まで」と言ってしまっていたわけですねw
というわけで、往路は埼玉から神奈川を経て東京へ帰るという意味不明なルートが決定しましたw
池袋駅でも名前を見かけた「祭の湯」は駅から直結しているようです。
ちなみに、「祭の湯」は温泉の他、フードコートや物販エリアもあり、観光の拠点とするには便利な施設ですね。
駅前に出て最初に目に飛び込んできたこの光景・・・
屋根があるスペースは言わずもがなでバス乗り場ですが、都会のラッシュ時でもここまでビッシリと乗客が待っている光景はなかなか拝めないのではないかと思いますw
このバス停に発着するのは、凄まじい遅延記録を作ったことで知られる「三峯神社線」です。
当駅から三峰口駅を経て三峯神社まで結ぶ急行バスでして、三峯神社を訪れる観光客の定番ルートになっているようです。
しかし、昨今のパワースポットブームの影響もあって、特に三峯神社で「白い氣守」を配布(無論有料ですw)される毎月1日には三峯神社へ向かう道路は大渋滞を起こし、通常ならば1時間15分程度で行けるところを7時間掛かったという伝説を作りましたw
バスネタに走ってしまいましたが、駅取材を続けましょう。
駅舎も落ち着いた色合いにリニューアルされました。
噂の「三峯神社線」がやってきました。といってもごく普通の路線バスですけどねw
関東在住の方なら「ちちぶったまげ」というフレーズのCMでもお馴染みの「祭の湯」の入口です。営業していないので閑散としてますがw
そういえば、スーツ姿の人が何やら話し込んでいましたが、関係者の方だったんですかね。
あとは秩父鉄道の御花畑駅へ向かおうと思いますが、バスがやってきたのでとりあえず撮影・・・ん?
「あの花」ラッピングのバスでした。
結構話題になったのでご存知のかたが多いでしょうが、念のため解説しておくと「あの花」というのは、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」というタイトルのアニメの通称であり、秩父が舞台のモデルとされていることや、西武鉄道や秩父鉄道の電車や駅も作中に登場するなどし、地域上げての盛り上がりを見せているようです。
すごいのは放送が2011年であり、もう6年経つというのに未だにラッピングバスを始め、様々なタイアップ企画が存在することですね。
なお、実を言うと私はこの作品を見たことがないので内容については触れませんw
秩父鉄道 御花畑駅
前回は外観をちらっと見ただけで引き返した御花畑駅ですが、今回はちゃんと構内にも入るので取材をしておきましょう。
ちょうど列車がやってきました。
乗るのはもちろん、撮るのも初めての秩父鉄道です。
↑動画でもどうぞ
自転車がたくさん並ぶ路地には西武秩父駅への連絡通路という看板が立てられています。
隣接しているとは言え微妙に分かりにくいですからね。
駅への通路の脇には秩父鉄道の沿線の名所を描いたイラストが飾られています。
これは長瀞のライン下りですね。
秩父鉄道の目玉列車の1つ「パレオエクスプレス」の由来となった「パレオパラドキシア」です。
他にもいくつかのイラストがありましたが、全部ご紹介するとキリがないので割愛しつつレポートを続けていきます。
入口が見えてきました。
「芝桜駅」というのは副駅名ですが、本来の駅名である「御花畑駅」より目立ってますねw
全体的にレトロな印象ですが、自販機だけ現代的で浮いていますねw
これが駅前通りになるんでしょうが、狭いですね・・・
路線バスは西武秩父駅の方に集まっているようですし、こちらは徒歩での来駅が基本なんでしょうね。(バスで当駅へアクセスする場合は、さっきの踏切のあたりにある「札所十三番」というバス停が最寄りになるようです)
そういえば、自販機に「あの花」のポスターが貼ってあったんですが、何故に自販機に?と思ったら・・・
そうそう、今日限定で運転される広瀬川原行き臨時列車の案内も貼ってありました。
隣りにある窓口で秩父鉄道の1日乗車券を買ったらホームへ入りたいと思います。
ちなみに、この時点ではイベントの滞在時間が不明のため行程はおろか、まともな行動計画さえないという状態でしたが、仮に広瀬川原から当駅まで引き返してくるだけでも、1日乗車券で元が取れることが分かっており、復路は「S-TRAIN」で帰路に就く以上必ず当駅に戻ってくることを考えれば1日乗車券はとりあえず買っとけという判断だったわけですねw
安全のシンボルの緑十字の旗が掲げられていました。工場や工事現場で見かけることが多い気がしますが、駅も安全第一の現場ですからね。
ズームして西武との連絡線を見てみます。当駅にやってくるのは長瀞発着の西武直通列車のみであり、三峰口方面の直通列車は西武秩父駅に入線後、スイッチバックして影森駅へ向かいます。
副駅名にちなんで芝桜(多分w)のプランターが並べられていました。
そうそう、なんで副駅名に「芝桜」と付けたのかと疑問でしたが、当駅近く(といっても徒歩で20分ほどかかるようですが)にある羊山公園が芝桜で有名なんだそうです。
向かい側にある2番線ですが、西武直通列車専用のホームとなっており、それ以外は一切使われていないようです。
案内も「西武線」になっていました。
しかし、池袋行きの時は「西武線」で間違いないとしても、長瀞行きのときはこれでは不都合ではないんですかね。
ちょっと色褪せた手書きの案内でも西武線乗入専用とされていました。
Wikipedia情報では直通列車発着時以外は2番線へは立ち入り出来ないようなことが書かれていましたが、特に封鎖している様子はありませんでしたし、明確に立ち入りを規制するような表示も見られませんでした。
時間があれば、2番線へも行って取材をと思いましたが、臨時列車の時間も近づいてきているので断念しました。
そうそう、2番線の駅名標は特にイラストもないシンプルなデザインのままで、隣の駅は横瀬になっていました。本当に西武直通専用なんですね。
臨時列車の前に急行「秩父路」がやってきたので撮影
この「秩父路」ですが、中小私鉄にしては珍しく乗車券の他に急行券を買わないと乗れない急行になっており、羽生~三峰口間の全線を走破する列車のほか、熊谷~影森間などの区間便も設定されています。平日については羽生発着は1往復のみ、三峰口発着は設定されておらず、全区間走破の「秩父路」に乗るには土休日に訪れる必要がありますね。
なお、原則的に6000系が専用運用されたり、一部は先行する普通列車を追い抜くダイヤになっているなど、急行料金を徴収するなりのサービスは提供されているのではないかと思います。(まあ乗ってみないとわからない部分もあると思いますが)
↑こちらも動画でもどうぞ
さて、この後はイベント臨時列車で「わくわく鉄道フェスタ2017」の会場となる広瀬川原へ向かいイベント参加となりますが、冒頭に予告したとおり、臨時列車乗車からイベント参加、そして徒歩でひろせ野鳥の森駅へ向かうまでの行動は既に別記事として公開済みですので、その記事をご覧頂くとして、この記事はひろせ野鳥の森駅から乗車した列車で熊谷駅へ向かうところから再開となります。
時系列が分かりにくくてすみませんが、まだ、「わくわく鉄道フェスタ」の記事をご覧になっていない方はそちらを先に読んで頂いたほうがより話を理解しやすいかと思います。
熊谷から活動再開
イベント参加後、ひろせ野鳥の森駅から普通列車で熊谷までやってきた私は、一旦ここで途中下車をすることにしました。
イベントに参加しながら行動計画を考えていたのですが、とりあえず最低限の目標として、秩父鉄道全線の完乗は果たして帰ろうということにして、「秩父路」や「パレオエクスプレス」といった列車は次回訪問時の宿題とすることにしました。
というわけで熊谷駅にやってきました。
列車は羽生行きでしたので、このまま乗っていれば完乗そのものは果たせますが、ちょうど20分ほど後に熊谷始発の羽生行きがあり、少ないタイムロスで駅取材が可能だということと、熊谷始発の列車ならばイベント帰りの人たちと乗り合わせる可能性がなく録音的に有利だと考えられたためこのようにしました。
縦型もだいぶ色褪せています。これでも秩父鉄道で一番利用者が多いのは当駅のはずなんですけどね。
ホームです。ノスタルジックな雰囲気が好きな人にはぴったりのホームかもしれませんね。
乗り場案内です。羽生方面なので東武線という表記もありますが、寄居から接続する東上線も東武鉄道の路線ですが紛らわしくはないですかねw
ホーム端部分は「パレオエクスプレス」以外の列車は停まらない位置になるため、SL専用乗車口と案内されていました。
急行に乗るには急行券がいるという掲示です。
行田市まででも必要だと念押ししているところを見るに、1区間だけならいいやってちょろまかす人が多いんでしょうかw
イベントの案内もありましたが、既に広瀬川原行きの臨時列車は全て運転を終了したため、×印で消されていました。
そうそう、何気にひろせ野鳥の森駅までと広瀬川原駅までの運賃がそれぞれ異なっているのに注目ですね。
これは、広瀬川原駅が列記とした独立した駅として扱われていて、独立した営業キロが設定されている関係ですね。
他のイベントで会場行きの臨時列車が出る場合、運賃制度上は最寄りとなる駅での乗降とみなす扱いをすることが多いですからこれは最初驚きました。
今ではタッチパネル式が主流になりつつある券売機も、ここはボタン式が現役でした。もちろんSuica・PASMOなんて使えませんw
運賃表もレトロなデザインですが、今年4月に開業したばかりのソシオ流通センター駅も載っていることから作り直されてるんでしょうね。
火災時に煙が広がるのを防ぐための板で案内標識が隠れちゃっていますが、法規制が厳しくなる以前から設置されていた看板だったんでしょうか。
さて、このくらいで続いては羽生へ向かいましょう。
羽生駅
東武伊勢崎線との接続駅、羽生へやってきました。
が、ここはほとんどとんぼ返り状態なのであんまり細かい取材はできません。
熊谷に降りなければじっくり取材できましたが、どのみち東武部分は次回に持ち越しになるでしょうし宿題ですねw
東武と一体の駅舎となっており、立派な駅になっています。
2004年に供用開始とのことですから、13年目ということになりますね。
駅前ロータリーです。
送迎のマイカーが多いあたり、このあたりはもう車社会なんでしょうね。
あと、当駅からはイオンモール羽生までのシャトルバスが運行されています。
正式な路線バス扱いとなっているようで、運賃は200円、基本的に20分ヘッドの運行となっているなど、利便性は高いようです。
ちなみに、このバス以外にも「あい・あいバス」という羽生市コミュニティバスが運行されていますが、民間の路線バスはイオンモール羽生へのバス以外にはないようです。かつては東武バスが乗り入れていたそうですが、全て撤退してしまったとか。
さて、この後は三峰口まで一気に進んで秩父鉄道完乗を果たしましょう。
三峰口へ向かう
羽生から乗った三峰口行きの普通列車で秩父鉄道完乗を果たします。
開業したばかりのソシオ流通センターの駅名標は撮っておきましょう。
ちなみに、当初は流通センターという駅名にする予定だったそうですが、東京モノレールに同一駅名が存在するため、熊谷流通センターの愛称の「ソシオ熊谷」から取ってソシオ流通センターという名前になったとか。
熊谷では停車時間があったのでちょっとだけホームで撮影です。
どうやら広瀬川原からの羽生行き臨時列車とここで交換するようです。
そういえば、バス停のポールの頭部分みたいなのがあると思ったら、教習所の看板でしたw
対向の臨時列車を撮りたかったんですが、入線するのと同時にドアを閉められるリスクを考慮して車内から方向幕だけ強引に撮りましたw
イベント会場最寄りとなるひろせ野鳥の森駅ではホームにイベント帰りの人が大勢いましたが、ほとんどは熊谷方面の列車を待っているようで乗ってきたのは僅かでした。
そして、三峰口駅に到着です。
三峰口駅
ここも折り返し時間わずかのためホーム上を簡単に撮るに留めます。
ちょうど池袋行きの西武直通列車の時間でして、4000系が停車中でした。
古い車両があるのが分かると思いますが、秩父鉄道車両公園といって駅の隣接地に古い車両を展示するスペースを設けているんだそうです。
ただ、今回はそこを見る時間はありませんけど・・・
これも次回訪問時の宿題ですね。
↑ここで隣に停車していた6000系「秩父路」が発車していきました。
キャプチャで並べてみました。
ところで、この「秩父路」に乗って御花畑駅へ向かって西武秩父駅へ向かうルートも考えたのですが、直後に発車する池袋行きに乗れば西武秩父駅に直通ですし、急行券を買う必要もないということでそっちを選びました。
どうせ「秩父路」に乗るならば全区間乗車したいというのもありましたしね。
留置されていた7500系を撮ったら西武秩父へ向けて出発です。
西武4000系には乗ったことがありましたが、秩父鉄道線内で乗るとなんだか新鮮な気分です。
↑連絡線を通って西武線に転線するときの車窓です。
ところで、気になっていたことがありまして、それは運賃精算。
今は秩父鉄道の1日乗車券で行動していますが、果たして西武秩父駅でも有効なのかという問題です。別にせいぜい百何十円の乗り越し精算をケチろうという気はありませんが、ネットで調べても確定的な情報は出てこなかったので気になっていたわけです。改札で尋ねるとそのまま出ていいと言われたので、西武秩父駅は御花畑駅と運賃制度上同一駅とみなしているということなんでしょうね。ということは、逆に長瀞行きの直通列車に乗って御花畑駅で西武秩父駅までの乗車券を使って下車することも出来るということでしょうか。
あと、どうせ「S-TRAIN」にそのまま乗り換えるんだから改札を出ないで乗り継げばよかったじゃないかという声も聞こえそうですが、それが出来ない事情がありました。
それは、西武・メトロ・東急・横浜高速の4社直通の連絡きっぷが発売されていないということです。そのため、乗車券は事前購入が出来ず、座席指定券のみを購入していたわけですが、Suicaを利用するためには一旦改札を出る必要があったわけです。
最悪そのまま乗ってしまって、元町・中華街駅で秩父鉄道1日乗車券を見せて乗り越し精算という手もあったんですが、元町・中華街駅で運賃精算のために手間取るのも嫌だったのでここでSuicaをタッチしてしまうことにしました。
「S-TRAIN」に乗る前に軽く取材をしましょう。
跨線橋から撮った「レッドアロー」です。
特急に混じって案内される「S-TRAIN」
なお、「S-TRAIN」の種別は特急ではなく「S-TRAIN」ですw
ようするに、「S-TRAIN」は列車名でもあり種別名でもあるわけですね。
いよいよ「S-TRAIN」に乗る!
さて、それではいよいよ「S-TRAIN」にご対面ですが、その前に「S-TRAIN」について解説しておくと、西武鉄道を中心に運行される座席保証列車であり、平日ダイヤでは通勤客への着席保証を提供するホームライナーとして、豊洲~所沢間で有楽町線と直通運転する形で運行され、土休日は西武秩父~元町・中華街間を西武・東京メトロ・東急・横浜高速鉄道の4社に跨って運行されます。
コンセプトとしては東武東上線の「TJライナー」に近いものの、地下鉄や他社線に直通するところや土休日は観光客向けの運行もされているのが特徴ですね。今回は土休日の方に乗るのでそちらの解説に特化したいと思います。
「S-TRAIN」は全席指定の扱いとなっており、座席指定券を購入する必要がありますが、乗車する区間によって指定券の値段が異なります。
また、冒頭でも書きましたが池袋駅は下車のみで乗車ができないという制限がある他、東京メトロ線内のみ、みなとみらい線内のみの利用はできません。
JRのホームライナーでも乗車できる駅を制限していることがあるのでそれに倣った形ですかね。
あと、車両については40000系という専用の車両が投入されていて、一部の間合い運用を除いては「S-TRAIN」専用で運行されています。
それでは、レポートを進めましょう。
↑いよいよ入線です。
40000系も実物を見るのは初めてで感動もありますが、何より10両編成の長さが印象的ですね。
首都圏の通勤路線なら10両なんて普通ですが、西武秩父線では普通列車が基本的に4両か8両、「レッドアロー」が7両ですから、現在定期運用で10両が入るのは「S-TRAIN」くらいのものでしょうね。
40000系もデザインがいいですね。かっこいいです。
ところで、ドアが各車1箇所しか開いていないのにお気づきでしょうか?
これは、全車指定列車という性質上、乗車扉を制限しているんだそうです。
外観の撮影もほどほどに早速乗車しますが、乗り込むと新車の香りがしました。製造からまだ2ヶ月ちょいだというのもあるでしょうが、プラズマクラスター発生装置を備えているため余計なニオイが消えていたのもあるでしょうね。
面白いのはドア上だけじゃなくて、通常中吊り広告がある位置にも液晶モニターが設置されていて、広告や沿線の案内が流れていることですね。
車番です。上に写っている白いものはプラズマクラスター発生装置です。
座席はロングシートとクロスシートの組み合わせで、いわゆるセミクロスシートですが、クロスシート部分はロングシートに切り替えることができ、「S-TRAIN」以外の運用にも対応しているんだとか。
これも「TJライナー」と同じですね。
ロングシート部分にも肘置きが付いていて、ただの通勤電車じゃない感はあります。
嬉しいのはコンセント付きだということですね。観光中にスマホのバッテリーを使い果たしてしまっていても安心です。
あと、ドリンクホルダーまであるのがすごいです。
これだけの設備ならば、追加料金を払ってでも乗る価値ありそうです。
さて、車内の撮影もある程度済んだら乗車レポートに入りたいと思います。
え?本当はもっと撮影しているんだろうって?w
聞ける車両辞典に40000系のページを作ったときのお楽しみということでw
というわけで、いよいよ出発です。
車内は1両あたりでは数えるくらいしか乗っていない様子ですが、10両編成であることを考えるとこんなもんなんですかね。
西武秩父を出ると「レッドアロー」も停車する横瀬も通過して飯能までノンストップです。当然ながらこの区間は単線なので列車交換のための運転停車はありますけどね。
飯能を出ると入間市、所沢と「レッドアロー」に準じた停車駅となりますが、「レッドアロー」が停まらない石神井公園には停車します。「レッドアロー」と「S-TRAIN」で千鳥停車になっていますね。
練馬は時刻表では通過になっていますが、ここでATSとATCの切り替えのため運転停車します。そういえば、練馬駅って地下鉄に乗り入れない池袋発着の急行・快速急行は通過ですが、地下鉄直通の快速急行は停車となっていますよね。なるほど、保安装置の関係だったんですね。
その先の小竹向原でも運転停車します。
ここが西武と東京メトロの境界にあたるため、乗務員交代の関係だそうです。
となると、石神井公園~池袋間では2回も運転停車することになりますねw
池袋駅では、降車専用で乗車できないというアナウンスがしきりに流れていました。当駅からの座席指定券は発券されないはずなので間違って乗る人はいないと思いますが、そもそも「S-TRAIN」だと知らずに飛び乗ってしまう人はいそうですしね。
副都心線内ではその先新宿三丁目、渋谷と停車していきますが、これは急行に準じた設定ですね。新宿三丁目や渋谷からも乗車は少なかった印象ですが、距離が短いのでわざわざ別料金を払って「S-TRAIN」に乗ろうという人は少ないのかもしれませんね。
で、私個人としては一番関心があったのが東急線内ですね。何しろ東急では初めての特別料金を要する列車ですからね。
東急線内は自由が丘、横浜のみ停車であり、東横特急よりも停車駅が絞られていますが、実は中目黒、武蔵小杉、菊名にも運転停車したりしますw
これらの駅は特急停車駅であり、特急停車駅は保安装置が通過に対応していないのかもしれませんね。
あと、東急線内では「トレインクルー」と呼ばれる乗務員が乗務して車内改札の役割を担っているようです。
横浜から先はみなとみらい線で、停車駅はみなとみらい、元町・中華街ですが、みなとみらい線内のみの「S-TRAIN」の利用は認められておらず、また、座席指定券の料金は東急線と同一扱いされているようです。
元町・中華街駅から折り返して帰路へ
つい先程まで秩父にいたかと思えば横浜の中華街までやってきましたねw
恐らく私にとって4度目くらいの当駅訪問ですが、ちゃんとレポートするのは初のような気もしますし、せめて駅名標くらい貼っておきましょう。
最後に先頭を撮ったら改札を出て、またとんぼ返りですw
帰りも「S-TRAIN」で池袋あたりまで出ようかなとも思いましたが、一般の電車で帰ることにしました。そういえば、東横線と副都心線が相互直通運転を開始してからまともに録音していなかったこともあってちょうどよかったです。
が・・・中華街やみなとみらい地区を観光した帰りであろう人たちで電車は大混雑
流石に始発から乗った私は座れましたが、凄まじい混雑に座っていてもかなり圧迫感があり、乗客の話し声で走行音すら聞こえない始末・・・w
これなら、追加料金を払ってでも「S-TRAIN」で帰ればよかったなw
車内の混雑から逃れるかのように待避で停車した東新宿駅のホームに出ました。
せっかくなので通過列車を動画撮影しましょう。
で、その通過列車というのは・・・実はさっき元町・中華街で見かけた「S-TRAIN」だったりします。2本くらい後続列車だったはずですが、もう追いついてくるなんて早いですね。
↑「S-TRAIN」通過シーン
あとは本当に帰るだけでネタもないのでレポートは以上にしたいと思いますが、最後に「S-TRAIN」の感想でも書いてシメにしたいと思います。
西武秩父→元町・中華街の列車に関しては思ったほど混雑しておらず、まだ利用が定着していないような気もしましたが、録音的には最高でしたw
よく言われるのが、特に西武・メトロ・東急3社に跨って利用すると運賃とは別に1060円を追加することとなり、割高感があるというのはありますね。これは鉄道会社ごとに料金を加算していく方式ゆえであり、仕方ないのかもしれませんが、西武秩父からの利用に関して言えば、池袋行きの快速急行でも西武秩父からの乗車ならば座れる可能性が高いですし、飯能まで普通列車で移動して、そこから「Fライナー」など東急線方面の直通列車に乗り換える場合でも、飯能始発なので座れる可能性が高いと、わざわざ追加料金を払って「S-TRAIN」に乗らずとも座れるという状況があるのが、余計に座席指定券を割高に感じさせているのかもしれませんね。
座るためだけの追加料金と捉えるか、コンセントやプラズマクラスターといった設備も含めた料金と捉えるかの違いもあると思いますが、今後秩父や横浜観光の足として定着していくのか動向を見守っていきたいですね。
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