【夜行バス】パンダ号 上野→青森【乗車記】

今回は東京と青森を結ぶ夜行バス「パンダ号」に乗車しましたので乗車レポートとなります。
これは、青森県方面での遠征の足として使ったのですが、その遠征については追って別記事にてレポートしますのでしばらくお待ち下さい。

「パンダ号」とは


最初に「パンダ号」の解説ですが、「パンダ号」は弘南バスが運行する夜行バスであり、東京と青森を結んでいます。
上野~弘前・青森の系統と、バスタ新宿・東京駅~弘前・五所川原の2系統があり、更に上野発は2往復運行しているため、夜行だけでも3往復が走っていることになり、青森~東京の夜行バス需要の大きさが伺えます。
このうち青森市内への行き来で利用できるのは上野発着便のみとなり、今回利用したのは上野発青森行きの2便です。面白いのが私が乗る20時30分発が2便、その後を追う22時00分発が1便とされていて、発車する順番と便数が逆になっているのが面白いですね。
また、この2便に限って青森駅の後青森港フェリーターミナルまで乗り入れており、「上野・函館きっぷ」という企画乗車券を利用する人のみフェリーターミナルまで利用可能です。
つまりは、単に東京都内と青森市内の移動だけでなく、フェリーを介して函館への移動でも利用可能というわけですね。
なお、愛称の由来は言うまでもなく上野動物園のパンダです。(上野に立ち寄らない系統も「パンダ号」なのはいかがなものかw)

また、「パンダ号」の昼行バージョンとして、「スカイ号」というのがあり、私が知る限り昼行便としては国内最長の運行距離ではないでしょうか。(こちらもこちらで乗ってみたいw

この「パンダ号」「スカイ号」以外にも、「ラ・フォーレ号」(弘南バス担当便は「津輕号」)「えんぶり号」など東京と青森を結ぶバスは多く走っていますから夜行バスのメッカと言える区間ですね。

運行経路は、上野発は尾竹橋通りを北上して扇大橋より首都高に入り、川口JCTから東北自動車道に入ったら大鰐弘前ICで高速道路を降りて弘前バスターミナルに立ち寄ると、国道7号で浪岡ICを目指し、僅かな区間ながら青森中央ICで高速道路を降りて青森市内へ向かいます。

設備についてですが、パンダ号はトイレ無し4列シートで、しかもコンセントもなしという近年の夜行バスの水準から行くと見劣りすると言わざるを得ない設備となっていますが、並行して走る東京~弘前・五所川原の「ノクターン号」、東京~青森を直行する「ラ・フォーレ号」「津輕号」は3列シートのハイグレード車両を充当しており、「パンダ号」はそれらの廉価版という位置付けなのでしょうね。運賃も「パンダ号」と、八戸経由で青森まで結ぶ繁忙期のみの臨時便となる「えんぶり号」が割安に設定されています。

といったところで、そろそろレポートへ入っていきます。

上野駅より10時間のバス旅

夜8時半、上野駅を発車する「パンダ号」に乗車すべく、私は夜の上野駅にやってきました。
駅構内のお店で夕食を済ませ駅を出てバス乗り場を目指します。


かつては東北方面への長距離列車が多く発着した東京の北の玄関口と言われた上野駅ですが、交通機関が列車からバスに変わってもその上野駅から東北へ旅立つのは、かつての夜行列車の旅人たちの旅を追体験しているようです。


上野駅にはバスターミナルのようなものはありませんから、バスは駅近くの国道4号の路上にあるバス停から発車します。
駅からは距離ではそんなに離れていないのですが、行き方が若干複雑なので初めて行く方は時間に余裕を持った方がいいでしょう。(私は上野駅構内で夕飯を食べていた関係でギリギリになってしまいちょっと焦りましたw)


最初は行き先案内を見つけられなくて、これが「パンダ号」なのか半信半疑でしたが、近くに立っていたスタッフの方に問い合わせて「パンダ号」であることを確認して乗車です。

乗車率は半分も行っていないのではないかという程度でした。この日は土曜の夜であり、旅行で使うには中途半端な日程であり、かつ土日なので出張といった業務での利用も皆無でしょうから穴場的に空いている日だったのかもしれません。
ちなみに、この時は気づかなかったのですが、このバスの後ろにもう1台停まっていて、そちらは同じ「パンダ号」でも女性専用便だったようで、実質2台体制で運行してこの乗車率なら利用者数自体は悪くないのかなとも思いました。

20時30分、バスは定刻通り上野駅を発車しました。東京側での乗車地は上野駅のみであり、このまま首都高速・東北自動車道へ入り一気に青森県まで行ってしまうため、現在乗っているメンバーで青森まで行くことが確定ですが、思ったより空いていて拍子抜けでした。
まあ、おかげで2席分のスペースを広々と利用できましたがw
自動放送によるアナウンスの後、運転士さんによる肉声でのマイクによる案内が始まりますが、その語り口調が青森訛りだったことで一気に東北へ向かう気分が高まってきました。
私自身は特に東北にゆかりがあるわけではないのですが、なぜか東北訛りは懐かしさを感じさせるんですよね~。

乗車扱いの時点でカーテンは全て閉められていましたし、コンセントもないので貴重なバッテリーを浪費するわけにも行かず携帯もいじれず・・・と乗車早々退屈になってしまいました。
もっと遅い時間に発車する夜行バスならば体も睡眠モードに入っているのですんなり寝られるのですが、流石に8時半ではまだ眠気すら感じていませんw

カーテンにははじめから僅かに隙間があったのでその隙間から望める車窓で現在地を推測する「人力GPSごっこ」でもやりながら時間を潰していましたが、どうやら日暮里・舎人ライナーに並行して走っているようでしたので、尾竹橋通りを通っているのが分かりました。
扇大橋から首都高速に乗るとあとは弘前までずっと高速道路の上になるわけですが、最初の休憩地となる佐野サービスエリアまでは起きていようということにしました。


夜のサービスエリアでの1枚
女性専用便と並んで2台仲良く待機中です。
嬉しかったのが開放休憩は20分程度取られていてトイレだけでなく買い出しもゆっくりできたことですね。
他の夜行バスだと10分程度しかなくて買い物をするには大慌てで済ませなければならないこともあるのですが、これは嬉しかったです。
栃木名物のレモン牛乳など買い込んでバスに戻ります。


そういえば、女性専用便の車両にだけLED式の行先表示器が付いていました。

カチカチとカウンターを打ちながら人数確認をしたら再びバスは青森へ向けて旅を再開しました。

ここからは流石に寝ることにしましたが、2席分使えて姿勢の自由度が高い分、逆にジャストフィットな姿勢を見つけ出すのに手間取り案外寝付けませんでした。
色々試しましたが結局普通に座席に深く座るのが一番安定だと気づきいつの間にか就寝・・・

次に目を覚ましたのは2回目の開放休憩をするという案内放送によってでした。


2回目は紫波サービスエリアですが、ここもせっかくなので降りてみることに・・・
まあ、前に「ビーム1」で降りたことあるんですけどねw


それにしても、トラックに挟まれて肩身が狭そうw
やっぱり夜の高速道路は長距離トラックのメッカですね。


よく見るとこんなところに「パンダ号」と書いてありました。
照明もバックライトもないただの板なので暗いと全く目立ちませんw


サービスエリアの看板だけ撮ったらトイレだけ済ませてバスへ戻ります。

バスは戻るなり私は再び眠りに落ちました。

そして、再度目を覚ますとカーテン越しに朝日が差し込んでおり、車内は薄明るくなっていました。
車窓を見るにもう高速道路は降りているようです。そこへアナウンスがあり「バスは弘前市内を走行中です」から始まりもうすぐ弘前バスターミナルに到着することを告げていました。

弘前バスターミナルは降車扱いだけしてすぐに発車かと思ったのですが、実はここでも開放休憩が実施されており、青森まで乗り通す人も一旦降りることができました。


朝の5時半ですが、すっかり明るくなり写真も撮りやすいです。


バスターミナルはイトーヨーカ堂と直結しているようでした。


トイレは階段を降りた地下にあったのですが、この階段のレトロさw


この看板のフォントもまたレトロですねぇ~
これが駅舎だったら西鉄8000系さんが黙っていないでしょうw

トイレを済ませたらまたバスへ戻って青森へのラストスパートです。
ちなみに、弘前バスターミナル着は5時半で、青森駅着は6時50分となっており、この区間で1時間20分を要しているわけですが、奥羽本線を利用すると普通列車でも45分程度で往来できます。(特急「つがる」ならば35分)
バスはこの先殆どの区間が一般道であり、わずかに高速道路を利用するものの地理的に東北自動車道が弘前市内を迂回するようなルートになっていて、弘前大鰐ICへ引き返すか、黒石ICまで行かないといけないため、そんな遠回りをするなら国道7号でまっすぐ青森を目指したほうがマシということなんでしょうね。

というわけで、しばらく夜行バスとしては珍しいひたすら一般道を走行する体験ができます。
このように弘前~青森では高速道路の利便性が低いこともあり、この区間に直通のバスは設定されておらず、青森~弘前の都市間輸送はJRが独占している状態にあるようです。
この状況にあぐらをかいているのか、JRでは弘前~青森間には3往復しかない特急「つがる」を除いてはほとんどが普通列車であり、その他には観光列車の「リゾートしらかみ」が利用できるくらいでしょうか。(一応朝夕に快速がありますが、3駅しか飛ばさないので意味があるのか微妙なところw)
一応JRをフォローしておくと、奥羽本線は駅間が比較的長いので普通列車でも結構飛ばしますから、快速の必要性が低いというのもありそうですがね。

ここでもウトウトしてしまい気がつけばバスは青森市街を走行中でした。
青森駅へ到着するというアナウンスで慌てて身支度を整えて下車に備えます。


10時間の旅もここでおしまい!
「上野発の夜行バスを降りたときから♪」とでも歌いたくなりますが、青森駅は雪ではありませんし連絡船にも乗りませんw


女性専用便と並んで降車扱い中の一コマ
やはり青森を目的地とする利用者が多かったのか大勢ぞろぞろと降りてきてトランクから荷物を出していました。


前述の通り、2便に限って青森港フェリーターミナルまで運行されますが、この日はフェリーターミナルまで行く利用者は居なかったようでバスは空っぽで青森駅をあとにしました。
利用者ゼロならこのままフェリーターミナルに行かずに「効率的運行」で車庫へ直行かなw

というわけで、レポートは終了!
当然青森まで行ってとんぼ返りなんてことはなく、これから青森地区で活動が始まるわけですが、それはまた別記事とします。そちらも気長にお待ちいただければと思います。

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つばめ501号(管理人) について

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