【第3回】SimuTrans OTRPで関東+αを再現

コロナ禍で遠征にいけないこともあってSimuTransばかりやっていて、早くも第3回となりました。
なお、プロジェクトの概要については第1回の記事をご覧下さい。

今回の更新内容


~鉄道~
・大井川鐵道大井川本線 門出~千頭
・大井川鐵道井川線 千頭~井川
・東海道本線 金谷~島田
※上記区間と前回までに開業していた大井川本線金谷~門出間、東海道本線
~高速道路など~
なし

というわけで、見ての通り今回の更新内容は大井川鐵道のみとなります。
本当は前回の予告どおりに静岡あたりまで出来てから記事にしようと思っていたのですが、門出までちょっとだけ作っていた大井川鐵道を眺めていて、せめて千頭まで作ってSLを走らせたいと思って造り始めたらそのうちに止まらなくなって気がついたら井川まで作っていましたw
ちょうど終点まで作り上げてキリもいいので一旦記事にしようというわけですね。

スクショタイム!

というわけでスクショタイムです。


まずは金谷駅付近です。
このあたりの線路にはあまり変化がないようにも感じるかもしれませんが、列車の運行が始まっており、架線が張られ信号なども設置されています。
列車の姿も見えますね。
東海道本線については、既に運行していた浜松~掛川間の系統を延長するのではなくて、掛川~島田間をピストンする列車を別に設定しました。
これは更に静岡方面に延伸した時にまたスケジュールを組み直さないといけなくなるため、二度手間を避けたいというわけですw

また、大井川鐵道についてですが、金谷~千頭間の普通列車を1ヶ月あたり2本、金谷~新金谷間の区間便を1ヶ月あたり2本に、新金谷~千頭間にSL急行を1本設定しています。
新金谷までの区間列車はSL接続用ですが、SLの運行サイクルにぴったり合わせるのがなかなかうまく行かなかったので輸送力過剰になるのを承知で1ヶ月あたり2本にしています。
でも、おかげでSLが来たときにはうまく接続するように走らせることが出来ています。


上空から俯瞰する感じで大井川鐵道沿線を見てみましょう。
見事に線路付近しか作っていないので周りが殺風景ですが、線路から離れたところまで作り込み始めるといつまで経っても開発が進まないので当分はこの方針で行きます。
あと、大井川の蛇行の様子がよく分かりますね。


SLのうち上り列車のみ停車する川根温泉笹間渡駅付近です。
道の駅も作ってみました。


塩郷駅と塩郷ダムです。
ダムを再現するかどうかはちょっと悩みましたが、車窓の中で印象的な場面になりますし、スロープツールで断崖を作るだけでそれっぽく見えるのでやってみることにしました。
あと、微妙なこだわりですが、ダムを境にして河床の高さが変わるようにしています。


ちょうどSL急行が通り掛かりました。
手持ちのアドオンにC12形と旧型客車があったのでそのまま編成してみました。
実際は需要に応じて客車の数が変わるらしいですが、今回はC12の牽引の能力の事も考えて客車は3両と短めにしています。(客車の色が違うのはご愛嬌w)
平日の閑散期という設定にしておきましょう。
なお、大井川鐵道といえばトーマスですが、アドオンが手に入ったら走らせるかも?w

ところで、ある程度SimuTransをやり込んでいる方だと、JRに接続する金谷まで行かない列車を走らせてもほとんど誰も乗らない空気輸送になるのではないかと思われるでしょうが、今回は逆にSimuTransの仕様がいい方向に働いたというべきか、SL急行は停車駅が少ないため、Route Costの計算においては金谷から千頭まで向かう利用者は一旦新金谷まで行って乗り換えるというルートを選ぶようで、新金谷止まりの区間列車に乗って新金谷に到着後、ちょうどSL急行が入ってくれば乗り換えてくれますし、逆に上り列車において千頭からJRに乗り換える利用者も新金谷経由というルートなので、ちょうどSL急行が停車していれば乗ってくれるため黒字になる程度の乗車率を叩き出しています。
当初は金谷~千頭間直通の普通列車も新金谷で全員降車させる設定にして無理やり新金谷経由の需要を作ろうかと思っていたのですが、何もしなくてもいい感じになってくれました。


崎平駅付近ではなんと3回も大井川を渡ります。
撮影スポットとしても有名な場所ですよね。
SimuTransの世界にも撮り鉄っているんでしょうか?w


大井川本線の終点の千頭駅です。
SL急行もここまでであり、ここから先は井川線となって線路は続きます。
現実だとSLの発着時間ともなると多くの観光客や鉄道ファンでごった返すんですが、SimuTransでは観光列車という概念がないので、それがSLだろうと普通の列車だろうと目的地に行く列車であれば乗るし、そうでないならば乗らないだけですからね。
特定の条件を満たす車両を使う列車だとその列車目当ての乗客が集まるみたいな仕様があったら面白そうですよね。


その先は井川線ですが、引き続き眺めていきましょう。
大井川本線は電化でしたがここから先は非電化です。
大井川の蛇行に合わせるような線形となっていて、列車もゆっくりゆっくり進みます。


井川線最大の見どころと言ってもいい、アプトいちしろ~長島ダム間のアプト式区間です。
SimuTransにはアプト式という概念はありませんが、この区間のみ現実同様に電化してあり、補機の電気機関車を連結するようにしています。


せっかくなので上り列車がアプト式区間を通過する様子を見てみましょう。
補機を連結しました。
ところで、前回の記事では親編成が入ってくる方向と子編成が入ってくる方向が違うと機回しのように遠回りして連結することになると書きましたが、実はOTRPでは列車をホーム上の任意の一で停車させる機能があって、それを使って親編成がホームの途中で停車するようにしてあげるとそのまま連結してくれました。
この機能はデフォルトではOFFになっているのですが、「高度な設定」の「高度タブ」の中にある「advance_to_end」という項目のチェックを外すと、ホームの先頭まで行かずに停止位置を指定した座標の位置とすることができます
このように連結するときにも便利ですし、長いホームに短い編成の列車が停車するような場合など、ホーム中央付近で停まったほうがリアルな場合もありますし、便利な機能ですよね。


現実では90パーミルの急勾配を下っていきます。
ところで、どうせなら坂を登る方の下り列車を紹介すればいいのにと思われそうですが、それをすると終点では勝手に編成の向きが変わってしまうというSimuTransの仕様上、現実とは機関車の位置が逆になってしまうため、あえて坂を下る方の上り列車を選びました。


アプト式区間を下りきってアプトいちしろ駅に到着しました。


補機を切り離して列車はそのまま千頭を目指します。

ところで、この場合、補機はアプトいちしろ駅と長島ダム駅のどちらかで待機して列車がやってきたら連結してもう一方の駅まで行き、その駅で再び列車がやってくるのを待つという動きになっており、上り列車と下り列車が必ず交互にやってくるならば成立しますが、同じ方向の列車が2本続けて来た場合は、2本目の列車の時は補機が待機していないことになってしまいます。
特に連結を待つ上限時間を設定していない場合はやって来ることのない補機を永遠に待ち続けてしまい運行がストップしてしまいます。
対策としては、簡易的には連結を待つ上限時間を設定して、一定時間待っても補機が来なかったら単独で発車するようにするか、上り専用・下り専用と補機を2台用意して旅客列車を送り届けたら回送で逆側の駅へ戻るようにするかのどちらかになるでしょう。
前者は簡単にできますが、アプト式(という設定になっている区間)を単独で通過できてしまうのは許せないというならば、効率は落ちますが後者ですかね。
ちなみに、このマップではスケジュールを調整して必ず上りと下りが交互に通過するようにしているのでこの問題は起きません。


続いて紹介するのが奥大井湖上駅です。
名前の通り半島状に突き出た陸地に存在する駅で、駅へ出入りする手段は鉄道橋に併設された歩道のみという秘境駅であり、付近の絶景もあって人気の高い駅の1つです。
この駅にも実際に行ったことがありますが、この景観はなるべくリアルに再現したいと思っていました。
あと、湖底に沈む廃線跡がちょっとだけ水面上に顔を出している様子も再現してみました。


接阻峡温泉から閑蔵にかけての区間です。
県道はトンネルと橋梁を駆使して直線的に結ぶのに対して、井川線は大井川の蛇行に律儀に付き合ってかなり遠回りしています。
特にこの間にある尾盛駅は正規のアクセスルートが列車以外に存在せず、かつては通じていたという遊歩道も今は廃道と化しているなど秘境駅として知られています。
そのため、あえて尾盛駅の周辺には何も建物を設置せずに需要が一切発生しない駅にしています。
現実には駅目当ての利用者がたまに降りたりするんでしょうけど、SimuTransの世界の乗客は駅自体を目当てに降りるなんて行動はしませんからねw

あと、橋の上をバスが通っていますが、これは大井川鐵道の子会社の大鉄アドバンスが運行する閑蔵線という路線バスです。
千頭駅と閑蔵駅の間を走る路線バスで、井川線とほとんど並行していますが、井川線のショートカット用の路線みたいなもので、現実でも片道は井川線に乗って帰りは閑蔵駅でバスに乗り換えてショートカットする利用者が多いようです。

SimuTransでは井川線が意外と積み残しを出していたためその補完という意味で走らせてみました。


大きな井川ダムの脇にある井川駅で井川線は終点です。
井川の集落はもう少し先であり、そこまでアクセスするには井川自主運行バスというものに乗り換えないといけませんが、マップでは井川の集落までは作っていないため当分そのバスは登場しません。
実はダムの天端を走る県道を通って静岡市街へ抜けるルートが存在し、今は末端部が井川自主運行バスになってしまいましたが、バスを乗り継げば静岡駅へ出られるので、このルートを再現した時に井川の集落も作りたいと思っています。
なので、まずは静岡までマップを広げるのが先決ですね。

と言ったところで今回の更新はここまでです。
SL急行だったり、アプト式区間の補機だったりと見どころも多い大井川鐵道でしたが、考えてみれば、正式に再現した系統としては初めて通過駅がある列車となったのがSL急行でして、ゆったりですが駅を通過する様子がまたいいです。
となれば特急列車なんかも見てみたいものですが、静岡以東まで作ればようやく「ふじかわ」の運行区間・・・まだまだ先は長いですw

次回ですが、今度こそ静岡を目指します。
もう寄り道するような路線もないので次の更新は素直に静岡まで達していると思います。

~追記~
第4回はこちら

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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