SimuTrans OTRPで関東+αを再現プロジェクトの第2回となります。
プロジェクトの概要については第1回の記事をご覧下さい。
前回の開業範囲
そうそう、久々のSimuTransネタということで、前回の記事でうっかり開業した範囲を書くのを忘れていたので、この2回目の冒頭で書いておきます。
~鉄道~
・東海道新幹線(浜松~掛川)
・東海道本線(新居町~掛川)
・遠州鉄道線(全線)
・天竜浜名湖鉄道(三ヶ日~掛川)
※上記区間では全て列車の運行を開始済み
~高速道路~
・東名高速道路(三ヶ日IC~掛川IC)
・新東名高速道路(浜松いなさJCT~森掛川IC)
では、それを踏まえて今回の更新内容に入っていきたいと思います。
今回の更新内容
~鉄道~
・東海道本線(掛川~金谷)
・大井川鐵道大井川本線(金谷~門出)
なお、そのうち列車の運行を開始した区間はありません。
~高速道路~
・東名高速道路(掛川IC~牧之原SA
・新東名高速道路(森掛川IC~島田金谷IC)
東名・新東名ともに順調に東へ進んできてますね。
~航空~
・静岡空港
それではスクショを交えつつ更新内容を説明していきましょう。
東名高速道路の暫定的な終点になっている牧之原サービスエリアです。
東名牧の原バス停も併設していますが、スマートインターチェンジなどは併設していないので、現状は1つ隣の相良牧之原インターチェンジまでしか利用できない状態ですね。
ところで、サービスエリアの表記は「牧之原」ですが、バス停の方はなぜか「牧の原」と表記が異なっています。
そして、その1つ隣の相良牧之原インターチェンジです。
金谷御前崎連絡道路を介して国道1号や静岡空港、御前崎市などにもアクセスできます。
こちらが静岡空港です。
愛称として「富士山静岡空港」と呼ばれており、直下を東海道新幹線がトンネルで通過しています。
東海道新幹線はまだまだ工事中なので坑口だけ口を開けていますが、現実では東海道新幹線が開通したはるか後になってから静岡空港が出来ているので順序が逆ですね。
それでは東名高速に戻って菊川インターチェンジです。
すぐ北側には菊川駅もありますね。
続いては新東名高速に移ります。
こちらは金谷島田インターチェンジで、付近には国道1号バイパスも通っており、高速道路と国道1号の接続点にもなっています。
鉄道では大井川鐵道大井川本線が通っており、意外にも駅が高密度にありますね。
これは座標を元に計算した結果の位置なので正しい位置なのですが、大都市でもここまで駅間が詰まっているところはなかなか無いのではないでしょうか。
あと、駅名もネタでして、1番北側にあるのが「門出駅」で、その1つ南が「合格駅」です。
「門出駅」は2020年11月に開業したばかりの駅で、「KADODE OOIGAWA」という商業施設が開業したことに合わせて開業しました。
なお、地名が門出とかいうことは全く無く、ネタで付けられた駅名のようです。
ちなみに、合格駅の方は、駅自体は昔から存在しましたが、門出駅開業に合わせて改名された経緯があり、以前は五和(ごか)駅という名前でした。
五和駅の「ごか」が「ごうかく」に似ていることから受験シーズンなどに合格祈願の記念入場券が発売されるなどしていたのですが、隣に新駅ができることに合わせて正式に「合格駅」と改名しました。
門出駅というネーミングは合格とセットで考えられたんでしょうね。
掛川駅周辺です。
掛川駅を発着するバス路線は一通り再現したのでバス停の密度が結構なものになっています。
市街地循環線や掛川市内の地区を連絡するフィーダー路線、浜岡方面へ向かう都市間路線などがあります。
なお、ほとんどの路線は掛川バスサービスというしずてつジャストラインの子会社が運行しており、しずてつジャストライン直営で運行している路線は浜岡方面の路線だけです。
続いては磐田駅です。
ここから本格的に遠鉄バスのエリアに入っていき、浜松市内へ直通する路線が2つほどありますが、それ以外は近隣の病院や学校を結ぶフィーダー路線となっており、路線数もそれほどはありません。
なお、愛野・袋井・御厨は乗り入れるバスが存在しないか、あまりに少ないためカットですw
あえて最後に持ってきたのは浜松駅付近を中心にした俯瞰画像です。
なにせ、バス網が広大すぎて、ウィンドウ最大化の上、倍率を最低にしてようやく全貌を収められるほどでしたからw
ほぼ全路線が遠鉄バスによって運行されており、磐田駅や舞阪駅まで行くもの、市内各所を結ぶ路線、更には合併前は別の市町村だった天竜浜名湖鉄道沿線の都田駅・気賀駅などにも路線があって意外と本数も多いのに驚きました。
最長では舘山寺温泉を過ぎて浜名湖ガーデンパークや三ヶ日まで足を伸ばす路線もありました。
浜松市って政令指定都市になっていますが、市内交通を担う鉄道は遠州鉄道線くらいであり、その分バスが発達しているんでしょうね。
ちなみにですが、今回はOTRPのスケジュール機能を活かしまして、路線バス同士の連携を重視したダイヤ設定をしてみた路線があります。
具体例としては30系統と31系統でして、30系統は舘山寺温泉止まりの便と、浜名湖ガーデンパークまで行く便が存在し、31系統は30系統の区間便的な存在で、伊佐見橋というところで折り返します。
今回は現実の運行本数も参考に、OTRP上では30系統舘山寺温泉止まりと浜名湖ガーデンパーク行きをそれぞれ1ヶ月あたり2本ずつとし、31系統は1ヶ月あたり4本発車させているのですが、スケジュールで間隔を調整することで、これら3系統が重複する伊佐見橋~浜松駅間では綺麗にゲーム内時間で180(1ヶ月は1440で、全ての系統を合わせて8本のバスが出るので1440÷8=180)の間隔で走るように調整してあります。
また、もう1つ例を上げると浜松駅と新貝住宅を結ぶ6系統と91系統で、この2つは起終点こそ全く同じですが、途中の経路が全く異なっています。
こちらはいずれも1ヶ月あたり2本の設定にしていますが、2つの系統の発車時刻をずらすことで新貝住宅や浜松駅を相互に行き来する利用者目線ではきっちり360間隔でバスが出るようにしています。
以前のプロジェクトだと系統単位での間隔調整はある程度可能でしたが、複数の系統を連携させた設定はOTRPを導入した今回のプロジェクトならではの試みといえますね。
あと、天竜浜名湖鉄道についてですが、バスの開設によって従来天竜浜名湖鉄道で西鹿島や掛川に出てから浜松駅へ向かっていた利用者も、市内直通のバスへシフトして、結果として 天竜浜名湖鉄道の利用者が減るかと思っていたのですが、意外にも引き続き浜松駅への利用も天竜浜名湖鉄道からJR経由を使っており、そればかりか天竜浜名湖鉄道の駅に近いバス停の利用者はバスでそのまま浜松市中心部へ向かわずに一旦天竜浜名湖鉄道に乗って西鹿島ないし掛川に出て乗り換えるルートを選択しているので、天竜浜名湖鉄道の混雑が深刻化して大量の積み残しが出る事態になりました・・・
恐らくは掛川から浜松は東海道新幹線で1駅なのでRoute Cost的には乗り換えが多くても、遠回りになっても鉄道ルートを選ぶんでしょうね。
現実だったら例えば気賀駅や都田駅から浜松駅まで行くのに、一旦掛川まで出てから東海道新幹線に乗るなんてルートは時間もお金も無駄遣いと言わざるを得ないですが、SimuTrans世界の利用者はそういう選択をする仕様ですw
問題なのはあくまでもローカル線という設定で駅なども設置したため最長でも4両分までの有効長しかなく、かつ交換設備が少ない区間もあるため大幅な増便も難しいということでしたが、せめて両数は増やそうとキハ75系の2連を2編成くっつけた4両編成が走っていますw
この世界線の天竜浜名湖鉄道は、第三セクターに転換されることなくJR東海に引き継がれ、なおかつ沿線が史実よりも大幅に発展して武豊線レベルの利用者数になったと考えることにしましょうw
こちらは浜松駅前です。
浜松市内の路線バスは浜松駅に集中する路線網となっており、駅前の混雑が激しくなってきていたので、駅前の交差点をラウンドアバウト化しました。
バスターミナル部分はOTRPの2車線機能のおかげでだいぶ余裕がありますが、左折・直進・右折と全方向へバスがあるので右折待ちで混雑したりという問題があったんですよね。
乗り入れ路線一覧です。
実を言うとこれらの路線を整備するだけで丸2日くらいかかっています・・・
遠鉄バスも西鉄バスに似た雰囲気を感じますw
といった感じで開発したマップの紹介は以上ですが、前回紹介しきれなかったOTRPの機能として「分割併合」について紹介しておきましょう。
分割併合をやってみた
現行の再現範囲では、分割併合を伴う運行をしている列車はありませんが、実験を兼ねて掛川~(浜名湖湖底の)名古屋間でサンライズエクスプレスを運行し、掛川~浜松間は1編成のみの7両、浜松駅でもう1編成を併結して浜松~名古屋間は14両になるという運用をやってみました。
ちなみに、運輸区の出口にはチューズシグナルを設置しており、調査ツールで調べると出てくるダイアログでチェックボックスにチェックを入れると「併結相手が駅にやってくるまで信号手前で停車する」という設定ができるようになります。
これによって、増結編成を用意する場合に併結相手が来るタイミングを細かく設定することなく、簡便にタイミングを合わせることが出来ます。
それに合わせて浜松運輸区から増結用の編成が出てきました。
なお、掛川からの編成は併結相手を無限に待つ設定ですが、一定時間待って併結相手が来なければ単独で発車という設定にも出来るので、増結編成が出払っているなどの状況では増結無しで運行を続けさせることが出来ます。
ただ、デフォルトでは本編成がホーム先端まで進んでしまうため、付属編成はそのまま連結はできず、一旦違うホームを使って駅を通過して・・・
直角に曲がって無理やり入線w
まあ、SimuTrans上では特に問題のない挙動ではあるんですが、やっぱりリアルな列車の動きからはかけ離れてしまいますね・・・
解決策としては、付属編成を待機させる場所を本編成が走ってくる方向と同じ方向に設置するか、SimuTrans上での親編成と子編成を逆転させるかですね。
まあ、これは実験なので訂正するつもりはありませんけれどもw
やわやわ~、ガチャン!
と、無事に連結が完了したら14両編成で名古屋を目指します。
なお、仕様としてはこの場合は掛川からの編成から乗車していって、それが満員になって初めて付属編成側に乗客が乗るので付属編成側は積み残さないための保険程度に考えたほうがいいかもしれませんね。
といった感じで実験してみました。
今回の開発では、「踊り子」の修善寺編成と下田編成が熱海駅で分割併合するとか、上越新幹線の「Maxとき」で、一部越後湯沢や高崎で増結する運用があるので、それを再現する時、あるいは高崎線の籠原以北が10両分しか対応しないために設定される籠原駅での分割併合などで出番があるでしょうか。
この他にもOTRPの機能で気になるものをピックアップしたりするかもしれません。
次回の目標
2回目にして早くも浜松都市圏はおおむね再現し終えましたので、あとは静岡市を中心とした静岡県中部エリアを中心に、更に東海道沿いに開発を進めていきたいと思います。
金谷からの大井川鐵道についてはまだ考え中ですw
というのは、遠州鉄道を再現したみたいなノリで寄り道ついでに作ってしまうのも手ですが、井川までとなると結構な距離になる上、全体的に山岳路線なので山など地形の再現もしなければならず大変だという理由ですw
まあ、とりあえずは次は静岡市を目指すということは確定なので次の記事では静岡市界隈をご紹介できればと思います。
特に東海道新幹線は線路自体は静岡空港直下の部分まで繋がっているのに、駅は静岡までないのでしばらく開業路線としては扱えないので、早く静岡まで完成させたいです。
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