今回は特急「日光」「きぬがわ」を利用して栃木県へ2泊3日の乗り鉄遠征へ出掛けましたのでそのレポートです。
今回の活動内容
まずは活動内容の説明から入ります。
特急「日光」で東武日光へ行き、路線バスで中禅寺温泉へ1往復、その後下今市まで引き返して今度は「SL大樹」で鬼怒川温泉へ1往復して、あとはJR今市駅まで徒歩で移動して日光線で宇都宮へ行ったらそこで宿泊です。
2日目以降も栃木県内で乗り鉄・乗りバスをしつつ、あるレア列車を撮影するという目的もありましたが、それは2日目・3日目の記事で詳述したいと思います。
初っ端からトラブル発生・・・
まずは新宿駅から特急「日光」に乗るところから旅が始まるのですが、そこから既に大波乱ですw
実はこの旅の前夜、関東地方で大きな地震が発生しており、その余波で未だにダイヤは混乱しており、私が乗車する列車は発車時刻を過ぎてもまだ入線する気配すらないのですw
列車走行位置を確認すると、どうやら新宿駅が満線で埼京線の電車が池袋から新宿駅にかけて数珠繋ぎ状態となっていて、「日光」の送り込みの回送列車も新宿駅にたどり着けないでいるようです。
発車時刻は7時31分ですが、左側の時計を見ればわかるように、既に20分近く過ぎていますw
通常は特急列車専用のホームとなっている5番線には相鉄線直通の海老名行きの電車が停車中です。
どれだけダイヤが混乱しているか分かりますねw
まあ、この電車は相鉄線内では特急なので、ある意味特急ホームに停まるのは正解?w
なかなかやって来ず暇なのでちょうど通り掛かる中央線を撮ってみたりw
遅れること30分以上・・・ようやく私が乗る「日光」となる253系が入線してきました。
ローマ字バージョンも撮ったら乗り込みます。
この時点で40分遅れくらいだったでしょうか。
とはいえ、ようやく乗り込める安堵感でいっぱいでした。
が、アナウンスによると「発車時刻は未定」とのことw
座席に座れるだけマシとはいえ、車内で待つ間にも時間は過ぎていき、とうとう所定の発車時間から1時間を過ぎてようやく発車するというアナウンスが始まりました。
↑車窓は動画でお楽しみ下さい。
なお、2時間以上の長時間動画になりますので、モバイル回線など通信量に制限のある方は十分ご注意の上再生して下さい。
ようやく発車したはいいのですが、池袋までは徐行運転となり隣を走る山手線にまで追い抜かれる始末w
池袋からは割と普通に走ってくれたのですが、久喜で運転停車をしたと思ったらまた長時間停車となりましたw
アナウンスはずっと「発車時刻は未定です」の繰り返しとなり、詳しい説明はなかったのですが、かと思えば後続の宇都宮線下り列車は我々の「日光」を追い越してどんどん先へ行ってしまう始末だったので、恐らくですが、栗橋から先で乗り入れる東武線内で担当する乗務員の手配が付いていないために足止めされているのではないでしょうか。
まあ、状況が状況ですから文句も言えませんが、このまま行くと行程の変更は不可避になってきました。
朝から波乱の幕開けとなったためすっかり忘れていましたが、ここで「日光」について説明をしておきましょう。
特急「日光」と「きぬがわ」はいずれもJR東日本と東武鉄道を直通して新宿~東武日光間と新宿~鬼怒川温泉間で運行される特急列車であり、2006年から運行を開始しました。
それ以前の日光方面の列車は東武鉄道単独で運行する「けごん」「きぬ」が浅草~東武日光・鬼怒川温泉を結び、JR側は宇都宮駅経由で臨時列車を設定することもありましたが、東武鉄道が優勢という状況が続いていました。
これはJRだけで東京と日光を結ぶためには宇都宮駅経由しかなく、そもそも遠回りな上、JR日光線は全線単線なのに対して、東武日光線は全線複線という規格の差もありました。
このように日光への輸送は東武鉄道が勝利を収めることになったのですが、東武のネットワークでは東京側のターミナルは北千住か浅草になってしまい、都心部からのアクセスに難があり、その点ではJR側が上野や新宿からの列車を設定できる分優位ではありました。
そのいいとこ取りをしたとも言えるのがこの列車で、栗橋駅に東北本線と東武日光線を接続する連絡線を設けて運行を開始しました。
以後は宇都宮駅経由での臨時列車の設定はほとんどなくなり、首都圏から日光方面の列車のメインルートとなりました。
なお、東武側は浅草発着の特急も引き続き運行しており、運行本数的には浅草発着のほうが多くなっています。
使用車種については東武側は100系スペーシア、JR側は253系となっており、かつて「成田エクスプレス」として活躍してた車両を転用しています。
ちなみに、運行開始当初は485系が使われていました。
そのうちにようやく発車となり、遅れを取り戻すべくスピードを上げて行きました。
栗橋では乗務員交代のための運転停車があり、いよいよ東武鉄道へと入っていきます。
東武線に入っても通過駅ばかりの特急らしい走りを見せてくれます。
最初の停車駅は栃木であり、JR両毛線との乗り換え駅ですが、ここまでの利用者もそこそこいました。
調べてみると栃木市を発着する高速バスは夜行バスの「とちの木号」のみであり、東京都内への移動に使える交通手段は列車のみという状況から、今では珍しい高速バスと競合しない区間になっているようですね。
その先は新鹿沼、下今市と停車していき東武日光駅に至ります。
実はこの遅延のせいで東武日光駅~中禅寺温泉の1往復はカットせざるを得なくなっており、その後は下今市から「SL大樹」に乗るという行程なので、東武日光まで行かずに下今市で降りてしまおうかとも思いましたが、どうせなら全区間乗車したいということで一旦東武日光まで行くことにしましたw
東武日光に到着!
まあ、すぐに折り返さなくちゃいけないんですがw
乗ってきた列車を撮ろうと思ったらホームの有効長ぎりぎりだったのでこんな写真しか撮れませんでしたw
改札へ行ってすぐにUターンしたら折り返し下今市へ向かうのですが、その列車が6050系でした。
栃木県内ではまだ現役を張ってますが、今では東京都内への乗り入れはなくなってしまいレア度が増した車両ですよね。
現在東武日光線の運行系統は南栗橋~栃木~東武宇都宮間と新栃木~下今市~東武日光・新藤原間といったように系統分断されているため、普通列車は基本的に新栃木までとなっています。
このかつての急行形を彷彿とさせる車内はレトロでいいですよねぇ~
あと、6050系はかつて区間快速・快速として分割併合をする運用があったためか、車内にも方向幕を設置して車両ごとに行先を分かりやすくしていたのです。
これに乗って下今市へ行きます。
下今市駅にて
下今市駅では少し時間があったので色々撮りつつ「SL大樹」を待つとします。
↑まずは乗ってきた列車の発車シーンです。
そのまま「リバティ」がやって来るので是非最後までご覧下さい。
駅名標ですが、「SL大樹」の世界観に合わせるためかレトロな国鉄風でした。
まあ、ここは東武の駅ですから国鉄という例えは適切じゃないのかもしれませんがw
でも、東武鉄道はミニ国鉄と呼ばれることもあったそうですから、ある意味間違ってはいない?w
JR停と書かれた停止位置目標がありましたが、253系用の停止位置目標という意味ですかね?
「DL大樹」の牽引機として使われるDE10形がいました。
「北斗星」などを彷彿とさせるJR北海道カラーなのもいいですね。
今回は「SL大樹」に乗りますが、機会があれば「DL大樹」にも乗りたいものです。
・・・そして
一部はかつてJR北海道で「はまなす」として活躍した客車を転用しているのですが、「ドリームカー」の表記が残されていました。
機関車だけで
この325号機は真岡鐵道で走っていたものを購入したもので、JR北海道からやってきた207号機と共に「SL大樹」の牽引の任に当たっています。
↑新宿から乗ってきた253系が入線してきました。
所定の運用だとこのあと鬼怒川温泉駅に回送されて「きぬがわ」で新宿へ戻る運用だったと思いましたが、大幅遅延した今日はこのあとどうなるんでしょうか?
そこへ500系「リバティ」がやってきました。
ここまでは「リバティけごん」と「リバティ会津」の併結でやってきましたが、ここで2つの列車に分かれ、それぞれ東武日光と会津田島を目指します。
↑まずは前3両の「リバティ会津」が発車します。
このまま「リバティけごん」の発車も撮ろうと思ったのですが、「SL大樹」の入換が始まったのでそっちを撮ることにします。
↑「SL大樹」の入換
↑そして、ホームへ据え付けます。
後ろから撮ります。
主役の機関車が最後方になってしまう構図ではありますが、懐かしの客車列車ということだけでもいいですね。
「SL大樹」
それでは初日の行程の目玉となる「SL大樹」に乗車します。
運行開始からだいぶ経ちましたが、4年越しでついに乗車となりました。
ここで「SL大樹」についての解説から始めていきたいと思います。
「SL大樹」は東武鉄道が下今市~鬼怒川温泉間で運行しているSL列車で、2017年から運行が開始されました。
牽引機はJR北海道から借り受けたC11形207号機と、後から追加で導入された真岡鐵道から購入したC11形325号機の2台が充当されており、SLが整備などで運行できない時はDE10形ディーゼル機関車による「DL大樹」が運行されることもあります。
客車の方はJR四国とJR北海道から譲り受けた14系客車とJR四国から譲り受けた12系客車(この記事の活動時点では運行しておらず)のいずれかが使用されます。
また、下今市→東武日光と東武日光→鬼怒川温泉で運行される「SL大樹ふたら」も不定期に設定されており、この「SL大樹」「DL大樹」「SL大樹ふたら」の3種類が様々なパターンで運行されており、この手の観光列車にしては珍しくほぼ毎日運行があるのも特徴です。
「SL大樹」「DL大樹」については下今市~鬼怒川温泉間を日により1往復から3往復程度しており、途中停車駅は東武ワールドスクウェア駅のみとなっています。
東武鉄道でSLが走るのは1966年に佐野線での運行が最後で50年以上の時を経ての復活となりました。
この運行のためにSLや客車を用意したのはもちろん、下今市駅と鬼怒川温泉駅には転車台を設置し、下今市駅には下今市機関区を新設した他、乗務員についても元々SLの運行実績があった秩父鉄道、真岡鐵道、大井川鐵道にそれぞれ研修を依頼して養成しました。
このようにかなり力を入れての運行開始となった「SL大樹」は大手私鉄による復活運転としては初の事例であることや、東京都内からも特急列車で直通できる下今市駅から乗れる手軽さもあって人気を集めているようです。
全区間乗車しても30分ちょっとしか乗らないため、2~3時間乗車できる他のSL列車と比べると物足りないという意見もあるようですが、元々鬼怒川や日光を周遊観光してもらうためのツールといった意味合いでの導入であるらしく、SLの運行そのものでの利益ではなく、観光との相乗効果を狙ったものらしいです。
座席はすべて指定席となっており、SLの場合は大人760円・小児380円、DLの場合は大人520円・小児260円の座席指定券が必要となります。もちろん、その他に乗車する区間の運賃も必要ですが、運行区間は全てSuica・PASMOのエリア内なのでICカードでの乗車も可能です。
指定席券もインターネット予約のチケットレス乗車を選べば、完全なチケットレスでSLに乗れてしまうという、レトロな乗り物に今時な乗り方をすることが出来るのも面白いですw
車内の車番です。
JR時代のままとなっていますが、東武は元々JRと同じ車両の命名規則だったと思うので問題ないのでしょう。
といったところでそろそろ発車です。
この日は平日ということもあって車内はガラガラでしたが、SL列車というと混んでいて車内が騒がしいと相場が決まっているという認識だった私にとっては空いていて静かなSL列車というのはとても新鮮でした。
↑車窓は動画でどうぞ
走りは全体的にゆっくりしたもので、京都鉄道博物館で乗った「SLスチーム号」を彷彿としましたが、あれよりは長い距離を走っていますw
一方で、「SLスチーム号」は窓のないトロッコ車両だったので煙の匂いや機関車の音を感じられたのですが、「SL大樹」は元々急行列車などで使われていたような実用的な客車が使われていることもあり、車内では煙の匂いもせず、乗ってしまうとSLに乗っている感じがしないというのは正直なところでしたが、SLというよりはレトロな客車の旅を楽しむ列車として楽しむのがいいかもしれません。
車内販売が来たのでアイスクリームを買いました。
SL大樹がデザインされたオリジナル商品のようです。
中身はSLの車体や石炭の色をイメージしたのか黒いアイスクリームで、上にはチーズの粉(?)が乗っていました。
チーズはともかく黒いアイスの味は想像よりは甘く普通のアイスクリームという感じでした。
沿線では列車に向けて手をふる地元民の姿もあったり、沿線の見どころを紹介するアナウンスがあったりと観光列車らしい雰囲気で東武ワールドスクウェア駅に停車し、その後すぐに終点の鬼怒川温泉駅に到着しました。
ここでももちろん撮影します。
このあとはそのまま「SL大樹」で折り返すのですが、しばらく時間があるのでしばらく撮影タイムです。
鬼怒川という地名には鬼の字が当てられているためか鬼のキャラクターがお出迎えしていました。
↑「SL大樹」を牽引してきた機関車が客車を切り離して引き上げていきます。
↑機回しのため客車の脇を通過していきます。
ここで改札を出ますが、東武日光駅では時間がなくて出来なかった特急券の払い戻し手続きをしようと思います。
乗車した「日光」は3時間ほど遅延して東武日光に到着したのですが、JRの規則では特急料金は2時間以上の遅延が発生した場合は払い戻す規則となっており、東武と直通するということで扱いが違う可能性もありますが、まずは駅員さんに聞いてみることにしたのでした。
すると、払い戻しの対象ではあるが東武の駅では対応できないのでJRのみどりの窓口のある駅で手続きしてほしいと言われ、券面に「事故のため料金のみ払い戻し承認」というハンコを押してくれました。
実は遅延による特急料金払い戻しに遭遇したのはこれが初めてであり、旅の行程が一部カットになったのは残念ですがちょっとテンションが上がっていましたw
このあとはあるお楽しみがあります。
それは・・・
転車台!
ここでSLが方向転換をするのですが、それを駅前広場から見学できるようになっていて、SLを乗って楽しむだけでなく、鬼怒川の観光名所の1つにすることにも成功しているわけです。
ここは端から観光客を意識して見学を前提に設置されているようで、転車台はまるでステージのようです。
↑転車台の方向転換シーンは動画でどうぞ
SLが去ると転車台の人だかりは解散して静けさを取り戻しましたw
折返しまでの間に駅周辺をぶらつきつつ色々撮ります。
鬼怒川温泉駅は前にも訪れたことがあるので簡単に済ませますけどねw
ホーム上にも鬼のキャラクターがいましたが、駅前には像がありましたw
お昼ごはんは湯葉そばを頂きました。
なんか湯葉って温泉地のイメージがありますよね。
あと、川海老の唐揚げも頂きました。
観光地価格ではありましたが、美味しく頂きました。
腹ごしらえも済んだら再び駅に戻って「SL大樹」に乗るまで構内で撮影を続けます。
ホームでずっと待っている客車です。
1両だけ茶色いのが面白いような残念なようなw
反対側から
機関車が付いているとこのアングルでは客車は脇役になってしまいますからね。
ここで駅名標です。
下今市駅同様に国鉄風のレトロなものです。
標高も出ていました。
スカイツリーには負けますが、東京タワーよりは高いですね。
ちょうど100系スペーシアが停車中でした。
実はこの列車、明後日の帰路に使う「きぬがわ」でして、行きはJR車、帰りは東武車で乗り比べをしようという狙いでしたが、偶然にもここで撮影することになったのです。
↑発車シーンです。
鬼怒川線の普通列車6050系です。
6050系も徐々に置き換えが進むでしょうし、早めに記録していきたいですね。
↑こちらも発車シーンをどうぞ
そして、いよいよSLのお出ましです。
↑SLが入線してきて客車と連結します。
連結は転車台と並んでSLの見せ場の1つですよね。
ところで、先程はスルーしましたが、機関車の次位には緩急車が連結されているんですよね。
それがこれは機関車と一緒に転車台で回転するので、上り列車も下り列車も必ず機関車次位に連結されます。
実は機関車寄りの客車に乗ればSLの音が多少は聞こえるのではないかと期待していたのですが、このように緩急車が挟まるので、例え機関車側の客車に乗車したしても車内から機関車の音を聞くことは出来ません。
ドアの指挟み注意のステッカーはJR北海道のものがそのまま残っていました。
車内です。
実はこの車両は「ドリームカー」でして、古くは「まりも」、末期は「はまなす」で使われていた夜行列車向けの豪華な客車となっており、シートピッチはグリーン車並で、寝台車ほどではないにせよ快適な旅を提供してきた車両でした。
「SL大樹」の乗車時間ならば座席のグレードはそこまで必要はない気もしますが、「はまなす」でドリームカーを体験したことがある人は往時を思い出しながらの旅も乙だと思います。
ちょうどボックス席のような配置ですが、そういえば昔の夜行列車にはロビーカーとかラウンジが大抵はあって、見知らぬ旅人同士で束の間の語らいを楽しむなんて文化もあったようですね。
私の世代だと夜行列車の末期といってもいい時期で、ブルートレインも「はやぶさ」や「北斗星」「あけぼの」などはギリギリ乗車できた世代ですが、そのようなブルートレインの黄金時代は記録の中でしか知りません。
この温度計もレトログッズですよねw
正直、ジャンク品として売ってたら部屋に付けたいと思ったりw
コロナ対策ということで、換気をしているというポスターが貼ってありまりましたが、ベンチレーターは古くから鉄道車両に付いている設備ですから、コロナのためにわざわざ付けたわけではないんですけどね。
まあ、それで安心して乗れる人がいるならばこういう掲示も意味はあると思いますが。
それでは出発です。今度は車窓の動画撮影はせず、適宜写真でレポートしていきたいと思います。
鬼怒川温泉駅を出て数分で最初の停車駅の東武ワールドスクウェア駅に停車します。
この駅は2017年に開業したばかりの新しい駅であり、名前の通り東武ワールドスクウェアのアクセス駅として機能しており、駅から正門までは徒歩1分の近さです。
開業時は東武ワールドスクウェアが開演している時間帯のみ列車が停車するという扱いでしたが、後に終日に渡り列車が停まるようになり、「SL大樹」はもちろん、「きぬ」や「きぬがわ」などの特急列車も停車するなど、日光・鬼怒川地区ではかなり優遇されている駅ですね。
また、東武ワールドスクウェアだけでなく、鬼怒川温泉のホテル・旅館の中には鬼怒川温泉駅よりも当駅の方が最寄りとなる場所もあるようです。
ちなみに、東武ワールドスクウェア自体は1993年から存在する世界中の建物などのミニチュアを展示することで知られる観光施設ですが、当駅が開業するまでは徒歩8分の小佐越駅を利用するか、鬼怒川温泉駅などから路線バスを利用するかしかなく、線路がすぐ側を通っている割には鉄道でのアクセスが悪い状態でした。
沿線にある東武建設の建物には「SL大樹運転4周年」の横断幕が掲げられていました。
建設会社とはいえグループ企業ということでこういう事もやっているんですねw
沿線にミニ富士山!?
実はこれ、「倉ヶ崎SL花畑」という公園で、元々は荒地だった場所を地元の有志の方々が整備してこんなきれいな公園になったんだそうです。
線路脇にあることから鉄道写真の名所としても知られているそうですよ。
実はこのあたりだけ架線柱は公園とは逆側にだけ建てられていて、キレイに撮れるようにというサービスになっているようです。
「SL大樹」関連でも思いましたが、東武はファンサービスがすごいですよね。
地元の方々か観光客が手を振っているのかなと思ったらカカシでしたw
よく出来ていますねぇ
なるほど、そりゃあ教習所では電車の運転は教えてもらえませんねw
↑「SL大樹」引き上げシーンです。
鬼怒川温泉では客車はホームに置きっぱなしでしたが、下今市では客車ごと側線に引き上げるようです。
続いて500系「リバティ会津」がやってきました。
ここで東武日光からの「リバティけごん」を待って併合します。
↑というわけで連結シーンをどうぞ
自動で開く貫通扉にも注目ですね。
↑続いて発車シーンです。
「リバティ」の連結&発車を撮っているうちに「SL大樹」の客車は既に側線に戻っていました。
↑ここでも機関車は転車台に乗って機関庫へ帰ります。
本当は駅前に設けられた広場から見るのが正しいのでしょうが、一応ホームからも見えます。
↑東武日光からやってきた「AIZUマウントエクスプレス」が入線してきました。
車両自体は会津鉄道のものですが、東武鉄道の線路を走る唯一の気動車ですからね。
そして、100系スペーシア「けごん」がやってきました。
「AIZUマウントエクスプレス」は「けごん」の接続を受けてからの発車というわけですね。
このようなダイヤになっているおかげで、「リバティ会津」が走っていない時間帯でも浅草や北千住から野岩鉄道・会津鉄道沿線への移動が便利にできるわけです。
↑「けごん」が発車して・・・
↑東武日光からの「日光」もやってきて・・・
写真でも撮ります。
この時点でまだ「AIZUマウントエクスプレス」は停車中でしたから、つまりは東武日光で「AIZUマウントエクスプレス」に乗り遅れてしまってもこの「日光」に乗れば追いつけるわけですね。
↑そして、いよいよ「AIZUマウントエクスプレス」が発車です。
実はこのあと構内にある「SL展示館」を見ようと思っていたのですが、ホームでのネタが多すぎてその時間がなくなりましたw
レトロギャラリーということで、レトロな広告が並んだ跨線橋があります。
サッポロビールの広告のようですが、右から左に読むというw
ここまで来ると歴史資料といってもいいくらいですよね。
改札側の跨線橋入口にはラッチのような構造がありました。
昔はこの位置に改札口があったのでしょうか?
駅前に出ました。
駅舎もレトロなデザインですね。
これも「SL大樹」の運行開始に合わせてレトロ調に改修されたものだそうです。
このあとはJR今市駅まで徒歩移動して、JR日光線で宇都宮へ行ったらホテルへチェックインして活動終了です。
日光線で宇都宮へ
それでは後はホテルへ向かうだけというわけですが、まずはJR今市駅まで徒歩移動です。
東武の下今市駅とJR今市駅は徒歩でも10分足らずで行き来できるほど近く、宇都宮駅から鬼怒川やワールドスクウェアなどを目指す場合は今市駅と下今市駅を徒歩連絡で乗り換えるルートが主流のようです。
その道すがらに観覧車が見えましたが「日光ランドマーク」という施設の観覧車みたいです。
この施設は2021年4月にオープンしたばかりの真新しいもので、ちょうど下今市駅と今市駅を歩く途中にあるので、時間があれば寄ってみるのもいいですね。
案内看板がありました。
ニコニコ本陣というのは道の駅の名前らしく、正式には道の駅「日光」日光街道ニコニコ本陣というようです。
道の駅というと大抵は郊外にあるものと相場が決まっていますが、ここは市街地にあり、鉄道駅からのアクセスもよいので、鉄道旅行の途中でも立ち寄りやすいですね。
日光交通の路線バスがやってきました。
今市駅と下今市駅を結ぶ系統もあるので、どうしても徒歩乗り換えはきついという方はバスを使う手もありますが、本数はそれほど多くないです。
駅前はロータリーが整備されていて、先程紹介した日光交通の他、日光市営バスも駅前ロータリー内に発着します。
券売機はありますが、2台だけであり、下今市駅と比べると小規模ですよね。
そのままホームへ出られると思ったらここはただの通路であり、ホームへ行くには跨線橋を渡る必要があります。
見た目からして元々はここもホームで、かつては2面3線のいわゆる国鉄型配線だったんでしょうかね。
乗り場の案内
まあ、現役で使われているのは島式1面2線であり、どちらの方向の列車も同じホームですから迷うことはありませんね。
ホームへやってきました。
前述の通り1面2線の島式ホームとなっています。
駅名標は日光駅と同様のデザインになっており、JRとしても日光線は特急こそ来ないものの観光路線と位置づけているんでしょうね。
通路になっている旧ホームと現役の線路の間にはちょうど1線分のスペースが残っていて、かつての構造が想像できますね。
あと、よく見ると柵に「JR今市駅」と書かれています。
このあたりの構造もかつてホームだったことが窺えますね。
かつては日光を目指す優等列車が多く乗り入れた路線でしたから、昔はもっと賑やかだったんでしょうね。
あとは日光線で宇都宮を目指します。
今の所日光線の主力車両は205系ですが、遠からずE131系に置き換わるようですし、これもしっかり記録しておきたいですね。
というわけで・・・
宇都宮駅で軽く撮影します。
そういえば、日光線色のやつじゃなくて、宇都宮線で活躍する湘南色だったんですね。
間合いで日光線にも入ることがあるんですかね。
ちなみに、折返しは鹿沼行きですが、鹿沼行きというのは朝夕しか走らないのでレア行先といえます。
↑最後にその鹿沼行きの発車を見送ったら活動は終了です。
この後は宿へ入るのですが、その前にやることが・・・
それは、3時間遅れた「日光」のきっぷの払い戻し手続きです。
鬼怒川温泉駅では対応できないと言われJRの駅でやるようにと言われたので、ここ宇都宮駅でやっておこうというわけです。
最近はきっぷも「えきねっと」でとって券売機で受け取るのが習慣になってきたので、みどりの窓口に並ぶのも久しぶりですが、みどりの窓口が減ったせいもあってか窓口は相変わらずの混雑を見せていました。
まあ、あとはホテルへ行くだけなので気長に待ちますかね。
ようやく私の番になって「乗っていた列車が遅延して、東武では対応できない」と言われた旨を説明すると駅員さんはきっぷの券面を見たり、規則が書かれていると思われる冊子を開いてみたり、しまいには上の人に確認しに行ったのか奥に引っ込んでしまいました。
そんなにややこしい手続きなのかなと思いつつ待っていると、ようやく出てきた駅員さんから言われたのは「確かに払い戻しの対象にはなるが、まだ列車ごとの遅延時間のデータが上がってきておらず2時間以上遅延したという確認が取れないためこの場では払い戻せない」とのこと。
明日以降ならば大丈夫なので後日改めてみどりの窓口に行ってくれとのことでした。
駅員さんも待たせた挙げ句にこの場で払い戻せないという結果に申し訳無さそうでしたw
まあ仕方がないので、駅近くで夕飯を食べてから宿に向かいました。
ということで1日目は以上となります。
2日目以降はまた追ってレポートしますので、公開までしばらくお待ち下さい。
つづく
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