今回は中央線に平日ダイヤで1日1本だけ存在する箱根ヶ崎行きに乗車しましたのでそのレポートです。
関東周辺での単発ネタということで短めの記事となるかと思いますので、お気軽にご覧いただければと思います。
中央線箱根ヶ崎行きについて
まず最初にこの記事の主題である中央線の箱根ヶ崎行きについて解説してから本題に入っていきたいと思います。
そもそも箱根ヶ崎ってどこ?という方もいるでしょうからそこから解説すると、箱根ヶ崎駅は八高線にある駅で、拝島駅から2つ目の駅となります。
普段は八高線は川越線と一体となった運行形態となっており、八王子~川越間を運行するダイヤになっていますが、朝夕にわずかながら青梅線を介して中央線と直通する列車が設定されており、今回乗車する箱根ヶ崎行きもその1つです。
平日ダイヤに限り東京駅を17時57分に出る快速として運行され、拝島駅で五日市線に直通する武蔵五日市行きと別れて箱根ヶ崎まで運行されます。
これとは別に高麗川行きの通勤快速もあり、平日の下り方向では2本の八高線への直通列車があるということになります。
しかし、箱根ケ崎行きとして見ると1日に1本しかないレア行先であり、ネタ列車とも言える存在だったのですが、JR東日本が発表した2022年春のダイヤ改正において、この列車は廃止されることが判明したのです。
また、相方である武蔵五日市行きも合わせて廃止になるようです。
理由としては「八高線におけるワンマン運転の開始」が上げられていますが、実際には中央快速線にグリーン車を組み込み12両編成化することの影響の方が大きいのではないかと思っています。グリーン車組み込みはもう少し先の話みたいですが、前もって廃止しておいた方がグリーン車組み込み開始時にスムーズに移行できるという打算もありそうです。
乗車レポート
というわけで記事の本題となる乗車レポートへ入っていきたいと思います。
まずは東京駅にやってきたわけですが、発車標の撮影から始めていきます。
東京駅で「箱根ヶ崎」という表示が見られるのはこの1本だけですし、しかも廃止が決まったとあって発車標の表示を撮影している方も何名か見受けられました。
拝島までは武蔵五日市行きと併結するため、武蔵五日市と交互に表示されます。
これも消える行先ではあるんですが、五日市線は元々中央線と同じE233系が使われているのに対して、八高線はこの中央線との直通列車以外はE231系ないし209系であり、E233系が八高線を走ること自体がレアということもあってファンの注目は箱根ケ崎行きの方により集まっているようでした。
↑一応発車標を動画でも撮ってみました。
側面の幕ですが・・・上手く撮れず!w
LEDって高速で点滅しているのでシャッタスピードによってはこのようになってしまうんですが、シャッタスピードを任意に変更できないコンデジの辛いところですw
↑収録した走行音を元に動画を作ってみました。
よろしければ記事をご覧になるBGMとしてどうぞ
さて、ここからはいよいよ乗車するのですが、この列車が走るのは夕方の通勤ラッシュの時間帯であり、当然車内は帰宅するサラリーマンで混み合っています。
なので、車内では一人の乗客に徹して大人しく過ごすこととします。
立川までは普通の中央線ですし、青梅線へ直通する列車は青梅行きならば別に珍しくないですし、ネタと言えるのは拝島を出てからですからね。
拝島では分割作業があるためしばらく停車時間がありましたのでホームに降りる時間がありました。
ここで4両編成の方が箱根ケ崎行き、6両編成のほうが武蔵五日市行きとなります。
乗り間違えないよう念入りに案内されているようでした。
また、車内を見ると意外と拝島を跨いで中央線・青梅線内から八高線内へ乗り通す利用者も少なくないようですから、直通廃止で不便になるという利用者は少なからずいそうです。
例えば通勤・通学先が新宿周辺だった場合、拝島からは西武拝島線・新宿線のルートも利用可能ですが、箱根ヶ崎や東福生の住民で新宿へ通っていた人が、従来は直通列車があったからJRで新宿まで行っていたのが、直通がなくなったことで、拝島で西武線に乗り換えれば始発駅のため座りやすいという点で西武線利用にシフトするなんてこともありうるのではないかと勝手に心配してしまいます。
ここまで来ると通過駅がもうないため快速の表示は消えて、ただの箱根ケ崎行きとなりました。
八高線の八王子から箱根ケ崎行きの列車があるため、箱根ケ崎という表示自体は2022年春のダイヤ改正以後も見られると思われますが、E233系に表示されるのは見納めとなりますね。
ちなみに、八王子からの箱根ヶ崎行きは別の活動で乗ったことがあります。
ここまで来ると車内もだいぶ空いてきたので取材開始です!
いよいよ八高線に入って東福生の表示が出てきました。
ちゃんと路線図にも八高線が含まれているのが素晴らしいですね。
このタイプの表示は中央線・青梅線から直通していることが分かりやすいのでいいですね。
いよいよ終点の箱根ヶ崎の表示が出てきました。
東京からだとかなりの駅数ですが、そのうち八高線を走るのはたったの2区間だけですからねw
あと、この列車は走行しないためグレー表示になっていますが路線図のデータ自体は高麗川まで用意されているようです。
平日・土休日ともに高麗川行きも1本設定されていますからね。
この高麗川行きも機会があれば取材しておきたいと思います。
箱根ヶ崎に到着しました。
私はこのあと、八高線をさらに高麗川方面に乗り継ぎ、大宮へ抜けるルートで帰路に就くつもりですが、高麗川方面の列車まで時間があるのでその間に色々撮っておこうと思います。
E233系が箱根ヶ崎にいること自体がレアなので駅名と絡めるのは外せませんね。
停止位置の関係で大型の駅名標と先頭部は絡められなかったので中間部で無理やりw
乗車してきたE233系はこの後拝島行きとして折り返していくのですが、それが私が次に乗車する列車よりも前に発車なので動画を撮れそうです。
それにしてもわずか2区間ながら回送とせずに営業列車扱いにしているのは素晴らしいですね。
八高線の場合、ラッシュ時でも本数は1時間に3本程度で、この拝島行きがないと23分も運行間隔が開いてしまうことから乗車機会の確保を優先した結果なのでしょう。
↑貴重な八高線のE233系発車シーンをどうぞ
ちなみに、八高線の拝島以北からの拝島行きというのもレアで、中央線からの直通列車の折返し運用によるもの以外だと、川越発拝島行きの最終列車があるのみとなっています。
時間があるのでコンコースへ上がってみました。
大回り乗車の要領で乗車しているため改札を出ることは出来ませんが・・・
他の鉄道との乗り継ぎもない駅にしてはなかなか立派なコンコースですよね。
なお、今でこそ乗換駅ではない箱根ヶ崎駅ですが、多摩都市モノレールが2032年を目処に当駅まで延伸することが発表されており、それが実現すれば箱根ヶ崎駅も乗換駅として機能するようになりますね。
地元の名産を紹介するスペースもありました。
ちなみに、箱根ヶ崎駅の所在地は東京都西多摩郡瑞穂町となります。
東京から箱根ヶ崎へやってくる列車があるならば、逆に東京へ向かう列車もあるというわけで、この朝の2本がそれです。
ただし、始発駅は当駅ではなくて、高麗川となっており、箱根ケ崎行きはあれど、箱根ヶ崎始発の東京行きは存在しません。
土日ダイヤでは本数が1本だけになってしまいますが東京行きがあります。
緑色で示された7時35分発がそれですね。
わざわざ緑色の表記にしているのは土休日ダイヤでは「青梅特快」として運行されるからです。
これも始発は高麗川であり箱根ヶ崎が始発駅ではありませんが、中央線内は特快運転となり青梅特快の一つという扱いになっているようです。
青梅特快も青梅線内は各駅停車であり、東京行きの場合は青梅方面との誤乗も問題にならないとは言え、青梅を通らない青梅特快とはこれいかにw
いっそ、「八高特快」とでも案内したら面白そうですが、土休日だけ、それも1日1本しかない列車のために専用の愛称は付けられませんよねw
と言った所で記事は以上となります。
普段の遠征レポートと比べると短い記事でしたがいかがでしたか?
この後も遠征をしたり関東近辺の単発ネタだったりと緩急織り交ぜつつの更新をしていく予定なのでお楽しみに!
それでは!
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