1泊2日で実施した”しなの鉄道”遠征の2日目です。
なお、1日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。
なお、この活動は2020年6月中に実施したものであり、記事中の記述もその当時のものとしてご覧ください。
本日の行程
昨晩宿を取った上田からスタートして、まずは小諸まで移動して、「しなのサンライズ」で長野へ移動後、快速や普通で長野~軽井沢間を行ったり来たりしたら、夕方に長野から上田まで「しなのサンセット」に乗車して、普通列車で軽井沢へ戻ったら、北陸新幹線で帰路に就きます。
メインは「しなのサンライズ」「しなのサンセット」であり、ついでに普通列車・快速列車でも115系に乗りまくろうというわけですね。
まずは「しなのサンライズ」
最初は「しなのサンライズ」から2日目が始まるわけですが、先にその解説をしておきましょう。
「しなのサンライズ」は平日の朝に小諸から長野まで運行する快速列車であり、長野市内へ通勤する人向けの通勤ライナー的な列車です。
現在は運賃以外に特別料金がいらない一般の快速列車という扱いですが、元々はJRのライナーと同じく乗車整理券を買わないと乗ることが出来ない扱いでした。
JR時代から運行されていた「モーニングライナー」「ホームライナー」を引き継いだものであり、当初は169系や189系などの急行・特急型車両を使用しており、しなの鉄道転換後もJRから車両を借りたり、自社の169系を使うなどして運行が続いていましたが、これらの車両が引退してしまい、2015年に一般の普通・快速列車と同じ115系が使われるようになると現在のような乗車整理券不要の快速列車という扱いになりました。
元々ライナーだっただけあり、停車駅はかなり絞られており、小諸を出ると上田・長野にしか停車しません。途中は新幹線の停車駅にしか停まらない俊足っぷりですから、115系の爆走を楽しむにはうってつけの列車です。
ただ、通勤客向けというだけあって、小諸や上田から乗るとすれば朝早くに来なければならないため、遠方からの方面なら宿泊する必要があるという意味ではやや乗車難度の高い列車と言えます。
姉妹列車に「しなのサンセット」というのもあり、こちらは平日の夕方~夜間にかけて、長野~上田間を1.5往復運行されており、こちらは長野市内に勤める人の帰宅の足という役割を持っていて、小諸への直通はせずに長野~上田間のみの運転ですが、途中ノンストップの走りは「しなのサンライズ」と同じです。こちらももちろん乗りに行きます。
なお、7月6日の運行より、新型車両SR1系が投入され、2015年までと同様に乗車整理券が必要な列車となり、小諸~上田間、上田~長野間のみの乗車は300円、小諸~長野間の通し乗車では400円の追加料金が必要になります。
こちらもこちらで乗りに行きたいですが、まずは引退してしまう115系を楽しむということでレポートの続きと行きましょう。
というわけで、上田駅から2日目が始まります。
これから乗る「しなのサンライズ」は当駅にも停車するので、わざわざ小諸まで行かなくてもいい気もしますが、どうせフリーきっぷを買うので小諸往復をしても費用は変わらないし、どうせ乗るなら始発から終点まで乗り通したいという信念もあるのでこのようにしました。
逆に言えば、最悪寝坊してしまっても上田から乗ることにすればリカバリー可能ということでもありましたが、無事に起きることが出来て現在に至ります。
この真っ赤なバスは上田バスです。
六文銭のデザインを取り入れているのは細かいですね。
昨日はさっさと通り過ぎてしまいましたが、甲冑が飾られていたんですね。
自由通路から構内を見渡しましたが、普通に山が背景になるあたりは流石は内陸県の長野です。
こちらは上田電鉄の乗り場です。
右にある美味だれ焼き鳥の赤提灯に目が行きますが、昨晩に、焼き鳥ではなくて唐揚げですが美味だれを頂いたので良しとしましょう。
そうそう、上田電鉄は昨年の台風被害で当駅と隣の城下駅との間で運転見合わせが続いているため、バスによる代行輸送となっておりここにやってきても電車に乗ることは出来ません。
なのでこんな案内が出ていました。一応きっぷ売り場としての機能は維持されているみたいですが、やはりここから電車が出ないというだけで閑散とした雰囲気になっていました。
例の焼き鳥屋さんも電車利用者が通らなくなるせいで売上にも響いているのではないかと勝手に心配してしまいました。
なお、一時はそのまま廃線になるのではという懸念もありましたが、上田市が崩落した鉄橋を市有化した上で、2021年4月の運転再開を目指して支援を行う旨発表があっていますから、復旧自体は確定しており、あと1年弱は待たなければなりませんが、再び上田駅から上田電鉄に乗ることが出来る日が来るわけで、そうなったら久々に乗りに行こうかなと思います。
上田電鉄の方にちょっとだけ寄り道しましたが、しなの鉄道の乗り場へ向かいます。フリーきっぷを買ったら入場です。
過去記事でも紹介していたと思いますので大雑把にしか紹介しませんがホームです。
しなの鉄道においても主要な駅の1つであり、2面3線の国鉄型配線となっています。
なんだか見慣れない塗装の電車がいるなと思ったら、台湾の自強号をモチーフにした塗装らしく、しなの鉄道は自強号を運行する台湾鉄路管理局と友好提携をしているんだそうです。
↑ちょうど発車するところだったので発車シーンです。
それでは普通列車でまずは小諸へ向かいます。
いたー!
これが「しなのサンライズ」です。快速幕になっているという違いだけですが、2+3両の5両編成を組んでおり、旺盛な通勤需要に応えています。
↑「しなのサンライズ」のもとへ向かう前に乗ってきた列車の発車を見送ります。
今回は移動のために乗っただけとは言え、これだって貴重な115系に変わりはありませんからね。
ホームへ向かうと隣にも違う列車がいました。
なんとか並べようとしましたが、どうやってもこれが限界でしたw
↑こちらが先発するようなので見送ります。
この普通列車長野行きは小諸駅を「しなのサンライズ」より10分早く出発しますが、上田到着時点では4分差にまで詰められており、上田で「しなのサンライズ」に追い抜かれるダイヤになっているため、このあと上田駅でもお目にかかる予定ですw
ようするに、小諸~上田間の通過駅の利用者も上田で乗り換えることで「しなのサンライズ」の恩恵を受けられるダイヤにしているわけですね。
「しなのサンライズ」はしなの鉄道色の115系です。
しなの鉄道の花形列車に乗るわけですから、しなの鉄道色がふさわしいかもしれませんね。
方向幕も
それにしても、昨日の「軽井沢リゾート」もそうでしたが、方向幕に列車名を表示しないのはしなの鉄道の伝統みたいなものなんでしょうか?w
やはり背広姿のサラリーマンが大半の客層ですが、小諸からの乗車は少ないのか今の所ボックス席を占領できる程度の混雑でした。
とはいっても、上田から混雑するのは容易に想像できましたから、荷物を置いたりしないで空けておきましたけどね。
予想通り上田で大勢乗ってきてほぼ座席が埋まりましたが、ほとんどが通勤客で、上田を出ると長野まで停まらないためか学生の姿がないため録音環境は割とよかったです。
一般の快速や普通列車ならば、録音環境が悪くてもリベンジのチャンスはもうしばらく残されていますが、これが「しなのサンライズ」「しなのサンセット」となると7月6日以降は115系による運行がなくなることが確定していて、実質上これがラストチャンスでしたから本当によかったです。
北陸新幹線と並走!
ちょうど新幹線が通ればよかったですが、そうは問屋が卸さないw
折返しは戸倉行きとなるようです。
戸倉には”しなの鉄道”の車両基地があるため、入庫を兼ねた戸倉行きが存在するわけです。
先頭車同士の連結はしなの鉄道では基本的にラッシュ時だけなので貴重ですね。
それでは、あとはしばらく長野駅で撮影を行いつつ、折返しの快速軽井沢行きまで待ちます。
長野駅にて撮影
というわけで、暇つぶしを兼ねた長野駅での撮影会が始まります。
昔はこうして、駅でひたすらやってくる列車を撮るというスタイルの活動をよくやっていましたが、徐々に活動内容が”乗り鉄”に偏重していってからはそういう機会も減ってきており、こういう駅撮りは初心に帰るみたいで懐かしい気持ちになります。
↑隣のホームに止まっていた115系が発車していきました。
しなの鉄道色+湘南色の混色編成でした。
視線をずらすと飯山線のキハ110系がいます。しかも、ラッシュ対応で4両編成です。
同じホームに縦列に停車させて、閉塞はどうなっているんだというと・・・?
線路自体をホームの中でぶった切るというw
このため、長野駅を跨いで走る列車はこの乗り場には入線できません。
さて、あとは乗ってきた列車を篠ノ井方からも撮ろうと思ったら立入禁止の看板が・・・
とはいえ、逆に言えばこの看板がある位置までは入っていいってことでしょうから、ギリギリの位置でどんな感じになるか撮ってみましょう。
↑そこへ初代長野色が入線してきました。
↑続けて乗ってきた115系(しなの鉄道色)の発車です。
先程の初代長野色
しばらく停車した後、そのまま北しなの線の豊野行きになるようです。
↑初代長野色の発車を見送ります。
ラッシュも終わり通常の2両になった飯山線を撮ったらここで1つのアイデアが浮かびました。
というのは、ここでずっと撮影をするのもいいけれど、どうせフリーきっぷを持っていて長野以南の駅ならば行き放題なわけだから、行ったことがない駅に降りて、1駅でも駅取材を進めてしまおうというわけです。
西鉄8000系さんほどではないとはいえ、私もいつかは全駅制覇なんて目標を持っていたりもしますし、機会があるならば1駅でも多く降りておくのもいいでしょう。
というわけで向かったのは・・・
川中島駅
あの古戦場で有名な川中島です。
長野駅の1つ隣なら安茂里駅ですが、そこを飛ばして2駅目となる川中島駅を選んだ理由というのが、川中島駅は次の行程で乗る予定の快速列車の停車駅であり、万が一長野へ戻るときに列車の遅延などが発生して予定の快速列車に乗り継げない事態になったとしても、当駅で待っていればそのまま快速列車に乗れるというバックアップの意味合いからです。
それなら、端から長野に戻らないで当駅で待っていればいいのではないかと思われるかもしれませんが、乗り鉄の時は極力始発から終点まで乗り通したいというポリシーがあるので趣味的な都合ですw
↑乗ってきたしなの鉄道を見送ったら駅取材開始!
まずは駅名標から
冒頭でも書きましたが、「川中島の戦い」のおかげで地元の方でなくとも聞いたことぐらいはあるであろう地名ですよね。
真横に北陸新幹線の高架が通っているのが特徴で、時折通過する新幹線の轟音が滞在中の印象として残っています。
いくつかの側線がありますが、かつては秩父セメントの貯蔵施設へつながる専用線が分岐しており、1997年まで鉄道によるセメント輸送もあったようですが、2008年にはそのセメント貯蔵施設もなくなって跡地は宅地開発されて現在ではその面影は見い出せません。
かつては貨物輸送で栄えた当駅も、今でも貨物の臨時取扱駅とはなっているものの貨物列車の発着はなく、長野市近郊のローカル駅という役割になっているようです。
と、そこへ列車が通過するという案内が!?
この区間で通過列車と言えば、「しなの」か「貨物列車」だと思われますが、いずれにせよ通過シーンの動画は欲しいのでホーム端へダッシュしてスタンバイしました。すると?
↑まさかの単機でしたが、EF64形が通過していきました。
そういえば、長野駅で単機のEF64が止まっているのを見たのですが、それが走ってきたわけですね。
とはいえ、単機回送もそうそう見られるものではないでしょうからラッキーでした。
後追いで撮っても機関車がちゃんと見えるのは単機回送ならではです。
さて、それでは駅取材の続きを・・・と思ったらまた列車が通過するという案内が流れ始めましたw
↑今度は普通に「しなの」でしたw
それでは駅取材再開です。
信州そばと書かれた倉庫らしきものがありましたが、流石は長野県です。
なんだかそばが食べたくなりますねw
駅舎は新幹線の高架下に収まるよう建てられており、ホームとは跨線橋で接続します。
流石に「しなの」が高速で通過するような駅で構内踏切というわけにはいかなかったのでしょうねw
2番線のものも同様でしたから、踏まれるうちに掠れてしまったんでしょうね。
跨線橋の入り口です。
島式なのでどちらの方向の列車を利用するにしてもホームは同じですから、間違えようがないのは便利ですねw
それでも階段の方向を分かりやすい大きな矢印で案内していました。
改札を出たところから改札口を撮ります。
長野駅から2駅しか離れていませんが、それでも自動改札がないあたりは地方の駅らしいですね。
隣にはみどりの窓口があって、出札と改札が隣同士という地方駅の典型的な構造をしていますが、新幹線開業に伴って駅舎を建て替えているみたいなので、そんなに古い駅舎というわけではないようです。
自動券売機は2台もありますから、都会でもないけれどど田舎でもないという感じ?w
冬季は寒冷な土地柄ゆえか、待合室はちゃんとありました。
この区間ならば、そこそこ本数があるので待合室で待たずに適当にホームへ行って列車を待つ人も多そうですが・・・
川中島の戦いに因んでか、上杉謙信の切り絵作品が飾られていました。
駅そのものについての説明がありましたが、これは意外と珍しいパターンかも
あと、やっぱり川中島の古戦場は当駅を語る上で外せないようですね。
駅前はよく整備されたロータリーとなっていますが、これまた謎のオブジェが鎮座していましたw
ただし、乗り入れるのは長野市乗合タクシーのみであり、一般の路線バスは駅からは離れた場所に「川中島駅入口」というアルピコ交通のバス停があるのみです。
まあ、距離的には長野市中心部へ用事がある人はわざわざ電車に乗り換えないでそのままバスで中心部へ行ってしまう人が多く、バス路線もそれに見合った路線網になっているんでしょうね。
駅前広場内には「川中島駅開設記念事業について」という碑文がありました。
かなりびっしりと書かれており、この画像の解像度だと細かい文字まで読むのは至難の業かもしれませんが、もし高解像度版が欲しいという声があれば用意するかもしれません。
駅前広場と駅舎です。
本当に新幹線の高架下に収まった駅舎ですねw
となると、新幹線が通る瞬間を撮ってみたくなりますが、こういうときに限ってこないw
橋脚にも案内がありましたが、やたら小さいですし、どこに向けた案内なんでしょうかw
まあ、見た目上、高架と一体化してしまっているので、どちらを向けば駅があるのかって情報だけでも有益かもしれませんね。
それでは構内に戻って長野駅に引き返しますが、ここでもまた「列車が通過します」という案内が流れ始めました。
また「しなの」かなと思いつつも一応構えていたら通過したのはなんと・・・!?
↑211系でした!
どうやら塩尻からやってくる快速長野行きでして、一般列車としての快速は基本的に川中島停車ですが、塩尻から長野へ向かう2本の下り快速は川中島通過としているようです。
それでは、特に下り列車に遅延もなさそうなので、長野駅に向かって快速軽井沢行きに乗り換えます。
快速軽井沢行き 長野→軽井沢
というわけで、今度は快速で軽井沢へ戻ります。
今朝乗った「しなのサンライズ」や、昨日乗った「軽井沢リゾート」と違って、愛称のないただの快速ですが、停車駅も多めになっており、2駅連続で通過するのは坂城と上田の間のみで、ほかは1駅通過して1駅停まるという感じで、ある意味快速らしい快速とも言えます。
停車駅を列挙していくと、長野を出ると川中島、篠ノ井、屋代、戸倉、坂城、上田、大屋、田中、小諸、御代田、信濃追分、中軽井沢、軽井沢となっており、小諸~軽井沢間では平原だけ通過とされていて、それ以外はすべて停車なので実質各駅停車と言ってもいいのですが、平原を通過しているため快速運転と言えるでしょう。(こうなると1駅だけ仲間はずれみたいで平原駅がかわいそうな気も)
ちなみに、愛称なしの快速は私が乗った長野発軽井沢行きの他にも存在しており、上下で2往復設定されているのですが、上り方面のもう1本は小諸までの運転となっているため、小諸→軽井沢で「軽井沢リゾート」以外の快速となるとこれから乗る列車が唯一となります。
逆に下り方面の快速は2本とも軽井沢始発なのですが、この違いは何なんでしょうね。
側面の幕も撮ったら乗り込みます。
それにしても、幕は「軽井沢リゾート」と同じなのがなんとも・・・w
時間帯的にはこれから長野市へ向かってくる人が多いであろう時間帯に逆方向に向かう列車ですし、軽井沢などへ観光へ出かける人も少ない平日とあって空いていました。音鉄的にはありがたいことですね。
戸倉駅では側線にいたSR1系が見えました!
昨日も「軽井沢リゾート」でちらっと見える場面があったんですが、撮影できていなかったのでこれが実質的なファーストコンタクトでした。
続いて車窓に見えたのは169系でした。169系はかつて”しなの鉄道”でも活躍していましたが、老朽化のため引退し、現在はこうして坂城駅構内にて保存展示されています。
上田・小諸と過ぎるといよいよ閑散としてきて車内も空いてきたのでここで車内撮影です。
この国鉄型らしい車内はいかにも旅をしている気になります。
このあとは、しばらく軽井沢駅に滞在して、昨日は見なかった旧駅舎周辺を見学してから、上田に引き返します。
軽井沢駅にて旧駅舎を見る
というわけで、軽井沢駅を軽く見学してから折り返します。
↑ここで隣のホームにいた115系が発車して行きました。
昨日も紹介した展示車両の方へ向かいます。
展示車両自体は昨日の記事をご覧いただくとして、ここに旧駅舎があります。
古さの演出なんでしょうけど、照明はちょっとレトロなデザインでした。
実を言うと、この旧駅舎は昔から使われていたものではなくて、1997年に一度取り壊された駅舎を「軽井沢駅舎記念館」として一部を移築の上で保存されていたものを、2017年に再び駅舎として使用するようになったというちょっと変わった経緯であり、部分的に昔からの駅舎の要素も残っているでしょうが、そのまま残っているわけではないので、本当に明治や大正から残るような木造駅舎のような年季は感じられません。
何かと思えばSR1系のPRパネルでした。
考えてみれば、SR1系はしなの鉄道発足後、初めて導入する新型車両ということになりますから、PRにもそりゃあ力が入りますよね。
元々は旧駅舎記念館だっただけに、駅前は交通施設というより公園や博物館の庭園といった趣です。
実はこれ機関車なんです。
かつて軽井沢と草津温泉を結んでいた草軽電気鉄道という私鉄で使われていたデキ12型というもので、その鉄道こそ廃止になってしまいましたが、現在でも草軽交通というバス会社による路線バスで草津温泉まで結ばれています。
注目すべきはこのパンタグラフであり、他の鉄道会社では見かけない独特の構造をしています。
実際に上下するところを見てみたいですが、イベントとかでやっていたりしないですかね。
これは何なんだろうかと思ったら、かつて駅構内の倉庫として使われていた煉瓦の部材の一部をモニュメントにしたものだそうです。
展示品に目を奪われてしまいましたが、駅舎も忘れずに!
昔ながらの駅舎そのままというわけではないですが、レトロな雰囲気は十分ですね。
著名観光地の軽井沢とはいえ、自販機に納品するトラックが停まっていると一気に日常感がw
駅レンタカーの建物もどことなく旧駅舎に寄せたデザインなんですかね。
駅前にあったこちら、「別荘情報館」なんて、いかにも軽井沢らしいですね。
いつかはこういうところに入って「別荘を探しているんですが」なんて言ってみたいものですw
旧駅舎の隣に新しい駅舎がありまして、バスターミナルなどの実用的な交通施設としての機能はこちらに集約されています。
ペデストリアンデッキまであって、こっちはどこか都会的な印象ですね。
ペデストリアンデッキ上から見た現在の駅舎です。
今風のデザインですが三角屋根のデザインが特徴的です。
一方、ペデストリアンデッキから旧駅舎を見下ろすとこんな感じ
ここに立つと新旧の駅舎を見比べられて面白いです。
こちら、さっきも紹介した「別荘情報館」の建物を現在の駅舎側から見た様子ですが、世界各地の都市の時間が並んでいるのが面白いですね。
軽井沢といえば古くから外国人が集まる国際観光地という歴史もあるわけで、それを反映しての世界時計というわけですかね。
それではそろそろ折り返しの時間なので再び115系に乗り込みます。
このあとは一旦上田へ戻ってそこで昼食後に活動再開です。
上田駅で小休止とサプライズ
上田に戻っての1枚
宿泊地でもありましたから、帰ってきた感じがしますw
で、そのお昼ごはんですが、山賊焼きです。
実は昨晩行った「上田からあげセンター」に2日連続ながらお邪魔したのですが、これは本来は昨晩に山賊焼きを頂くつもりだったのが、美味だれ唐揚げが名物としてプッシュされているのを見て急遽そっちに変更したという経緯があり、美味だれ唐揚げも美味しかったけれども、一度は山賊焼きの気分になっていたためそのくすぶった山賊焼き欲が私を再び「からあげセンター」へと足を運ばせたのでした。
そんなこんなで山賊焼きで腹ごしらえを済ませたら上田駅に戻るわけですが、ここで見出しにも書いた”サプライズ”が!?
このまま通過するならば今更ホームへ走っても意味はないですが、もしかしたら停車する可能性もあるのでとりあえず急いで改札へ向かってホームへ入場しました。
おお!停車だったようでちょうどホームに停まっていました!
となれば、発車するところを動画で!・・・と思ってカメラを構えるのと同時に動き出してしまうというw
営業列車ではないので発車ベルなどもありませんでしたしねw
↑とはいえ、営業開始前の貴重な映像ということで強引に撮影w
これが普通の営業列車だったら多分ボツにしていますが、貴重な試運転ですからねw
↑あとちょうどやってきた115系を撮りました。
SR1系もこんな感じで撮れていれば・・・
で、この後ですが、予定では適当に駅巡りをしながら軽井沢へ向かい、そこから快速で一気に長野へ移動するというものでしたが、先程見かけたSR1系の試運転列車をもう一度ちゃんと撮影したいと思った私は、駅取材を取りやめて撮影を優先することにしました。
↑小諸方面の列車がやってきたので動画を撮りつつ乗り込みます。
田中駅にて
というわけで、やってきたのは田中駅でした。
駅取材はしないと言いましたが結局降り立ちました。
何故かといえば・・・
↑その前に乗ってきた列車の発車を見送りますw
あ、この動画に降りた理由の答えが映っています、
なんと上田駅で見送ったSR1系が田中駅の中線に停車中だったのです!
ふと車内を見渡すと運転士さんが客室でのんびり休憩中だったので当分発車しないと判断して細かい部分を撮ります。
というわけで車番なども撮っていきます。
JRの車両に準じて「クモハ」とか付くんですね。
試運転幕も押さえてやろうと頑張りましたが、なかなか綺麗に写ってくれずこれが限界でしたw
さて、せっかくなのでSR1系の発車も撮りたいところですが、前述の通り運転士さんが車内で休憩している様子を見るに当分動かなそうだし、せっかく初訪問の駅にいるのだからやっぱり取材はしたいよなということで駅取材をしつつ進みます。
その間にいきなり発車し始めたら怖いのですが、時々ホームへ戻って運転士さんの動向をチェックするという方法でリスクを最小化します。
というわけで駅名標からスタートです。
日本の人名としてはポピュラーな名前である”田中”ですが、駅名としては実はここ1箇所しかありません。
なお、所在地は東御市であり、田中は合併前の自治体名で、今は東御市内のローカル地名に過ぎないようです。
余談ですが、田中さんは日本で4番目に多い苗字らしいですが、その上の1位~3位は順番に佐藤さん、鈴木さん、高橋さんと続きます。
このうち駅名にあるのは”高橋”(JR佐世保線)だけであり、鈴木については”鈴木町“(京急大師線)はありますが、鈴木駅というのはありません。
こちらが改札口です。
昔ながらのスタイルで通常は駅員さんが集改札をするのですが、訪問した時間はお昼休みだったらしく窓口は閉鎖されており、改札も集札箱に入れるという方式になっていました。
フリー乗車券を使う私は箱に入れるわけにも行かないのでそのまま改札を素通りせざるを得ませんが、悪いことをしているわけでもないのに妙に後ろめたい気持ちに・・・w
待合室です。
そういえば、ずっと何か人の話し声が聞こえていて、その割に待合室に誰もいないので不思議に思っていたのですが、待合室に設置されたスピーカーから地元のFM局のラジオ番組を流していたようでした。
これは私にとっては初めてのパターンでしたが、列車を待つ暇にラジオに耳を傾けるのも悪くないですね。
何かと思ったら台湾にある田中駅とのタイアップ企画のようです。
そして、駅舎・・・というより隣接する観光案内所です。
北国街道の宿場町「田中宿」を擁することに因んで宿場町をイメージした和風の駅舎になっています。
開業130周年だそうです。
信越本線の開業した明治時代からある駅ですから、歴史がありますね。
開業130周年+全国の田中さんいらっしゃという情報量の多いPRですねw
田中宿じゃなくて海野宿とありますが、元々は田中宿と海野宿は合宿といって2つで1つの宿場という扱いだったそうで、当初は田中宿がメインで、海野宿の方は補完的な扱いだったようですが、
田中宿が水害で壊滅してしまい海野宿単独で正式な宿場になった経緯があるんだとか。
ちなみに、「海野宿」は「うみの」じゃなくて「うんの」と読むんだとか。
ちょっと歴史の勉強にもなったところで駅舎を引きで撮って構内に戻ります。
ホームは2面3線と古くからの幹線らしく国鉄型配線です。
長野新幹線開業前は特急「あさま」も一部停車していたんだとか。
現在でも快速列車は基本的に停車ですからこのあたりの地域では重要な駅の1つなんでしょうね。
ところで、ホームにあったこの木枠みたいなのは何なんでしょうか。
SR1系を近くから撮ります。
まだ運転士さんは休憩中みたいなのでこちらのホームものんびり撮っていられそうです。
あとは先頭部を撮ったら運転士さんも運転台へ移動を開始したのでそろそろ発車と見越して動画撮影のスタンバイです。
↑というわけでSR1系発車シーンです。
今度はちゃんと撮れましたw
↑隣に下り普通列車が入ってきたのでこれも動画で撮ります。
↑間に合ったので先頭部へ走って発車も撮りました。
↑それではあとは一旦軽井沢まで戻ってから快速列車で長野へ移動です。
あとは行ったり来たり
フリーきっぷを活かすのと、次の快速列車も軽井沢から長野まで乗り通したいのでこのような行ったり来たりする行動になりましたw
というわけで、普通列車に乗ってまずは小諸を目指すのですが、途中でSR1系とすれ違いました。
田中駅で見送ったやつが小諸まで走ってそのまま折り返してきたのかな?
小諸で更に乗り換えですが、時間がないのでこれだけ撮って乗り換えました。
途中にある平原駅は貨車駅舎だったので思わず撮影しました。
ここは快速も通過する駅なので、普通列車でないとじっくり見ることは出来ません。
軽井沢に着いたら快速で長野へ向かいます。
これは午前中に乗った長野→軽井沢の快速の逆方向というだけで特筆すべきこともないので記事はサクッと長野へ飛びますw
長野に到着です。115系も流石に撮り飽きて来たので、383系「しなの」を撮りましたw
小腹が空いたのと、ここから先はタイトな乗り換えが続いて、東京へ戻るまで食事のチャンスがないと見込まれていたため、ここで立ち食いそば屋に駆け込みましたw
立ち食いとはいえ、信州そばが有名な長野だけに、その辺のお店よりは美味しかった気がします。
それでは今度は小諸行き普通列車に乗って上田に戻ります。
実を言うと長野→上田で普通列車に乗るのはこれが初めてであり、唯一の録音のチャンスだったわけですが、ちょうど高校生の帰宅ラッシュに当たってしまい録音は残念な結果に・・・
長野→川中島は川中島駅へ寄り道したときに乗っていて綺麗な録音が揃っているのが救いですが、結局車内が空いてきたのは屋代あたりだったので、川中島から屋代辺りまでは普通列車でのきれいな録音は確保できず・・・
まあ、115系が全廃されるまでにはもうしばらく時間があるでしょうし、機会を見つけてリベンジですかね。
上田から乗るのは快速長野行きです。
こちらは平日しか走らないものの「しなのサンセット」としては扱われておらず、「しなのサンセット」と違って上田~長野間ノンストップ運転もないただの”快速”なのですが、軽井沢→長野で乗った快速と違って坂城に停まらないので別扱いして乗りに行きましたw
ただ、これに乗ったせいでこの後の乗換が超タイトになっており、長野駅ではなんと3分しか乗り換え時間がありませんw
坂城に停まるかどうかという違いしかない快速に乗るためにそこまでのリスクを犯してまで乗るべきかという葛藤はありましたが、夕方の「しなのサンセット」は2本運転されており、最悪予定の列車を逃しても1本後を待てば乗れないことはない(ただし、帰着がかなり遅くなりますがw)ということで、強行スケジュールにしちゃいましたw
川中島を定刻通り発車したのを確認後、あとは長野駅入線時に満線で入れないなんてことにならなければ定刻通り着いてくれるでしょう。
3分あれば階段を使う乗り換えを強いられたとしても間に合う計算です。
「しなのサンセット」についても冒頭の「しなのサンライズ」のくだりで解説済みなので詳しい説明は省きますが、平日の夕方に運転される快速列車で、長野から上田へ向かう列車が2本に、上田から長野への列車も1本設定されており、夕方に上田から長野へ向かう需要はそんなにない気もしますが、車両運用の都合で設定されているのでしょうか。
実を言うと「しなのサンセット」としての上田から長野への列車は今回は乗らないのですが、これも葛藤がありましたw
運行パターン的には「しなのサンライズ」とほとんど同じですし、一旦長野へ戻ってからまた上田や軽井沢へ向かうと帰りが遅くなってしまうことや、朝の「しなのサンライズ」が意外と綺麗に録音出来ていたこともあって、長野行きの「しなのサンセット」には乗らないことにしました。
それから乗車中についてですが、ギリギリに乗ったせいで座れなかったという残念なオチですが、車内環境はよかったのでまあ良しとしましょう。
あと、しなの鉄道の職員の方と思われる人が車内で7月6日から「しなのサンライズ」「しなのサンセット」が新型車両での運転となり、以後は乗車整理券を買わないと乗れなくなる旨の案内チラシを配っていました。
そして、上田に到着です。
上田駅では先行していた長野からの普通列車小諸行きと接続しており、上田~小諸間の各駅を利用する人も「しなのサンセット」の恩恵を受けられる設定になっています。
思うのは、どうせならば「しなのサンセット」を小諸行きとして運転して、普通列車の方を上田行きにすれば上田~小諸間の利用者もそのまま乗車し続けることが出来て便利だと思うんですがね。
特にSR1系置き換え後は「しなのサンセット」も有料列車になるわけで、せっかく追加料金を払って上田まで「しなのサンセット」に乗っても、上田から先は乗り換えが必要でその先の着席は保証されないとなると、長野を少し遅く出発できるメリットはあれど、着席保証のメリットは薄れてしまう気がします。
上田に着いたらすぐに乗り換えなので写真はなしで乗り換えました。
東京へ急ぐならばここから新幹線に乗ってしまうのも手ですが、せっかくのフリーきっぷを最後まで活用して軽井沢までしなの鉄道で行くことで、新幹線代を安く浮かせようというケチ根性ですw
ワンマンを方向幕に表示するならば、「しなのサンセット」とかの列車名も表示してほしいなと思いつつ、これが今回の遠征で乗車する最後のしなの鉄道の列車となりますので味わっていきましょう。
といいつつ記事では書くこともないのであとは帰路に就くのみですw
新幹線で東京へ帰る
1泊2日の活動もついに終わりの時を迎えて、あとは北陸新幹線で帰るのみです。
新幹線の改札口へ
なお、今回から初めてJR東日本のチケットレス乗車を利用してみたのですが、既にJR東海がスマートEXとしてやっていることとはいえ、ICカードをタッチするだけで新幹線に乗れるのは斬新でテンション上がっちゃいましたw
なお、スマートEXは改札通過時に改札機から乗車列車や座席を印刷した紙が出てくる仕様ですが、JR東日本のチケットレス乗車では改札機からは出てこず、この機械にICカードをタッチすると出てくる仕組みです。
乗車列車や座席の情報はメールでも送られてくるので、スマホがある人はそれで事足りますし、こうやって必要な人だけ発券する仕組みの方がエコかもしれませんね。
そういえば、新幹線ホームからは子どもたちの遊び道具と化した169系が見えました。
だいぶ原型とは違う色になっていますし、湘南色が坂城駅にいるのでこちらはわざわざ見に行こうとは思わないですかねw
私を東京へ連れて帰ってくれるE7系が入線してきました。
行先を撮ったらあとは乗って帰るのみ!
記事はここまでにしたいと思います。
ここで記事を〆ますが、泊りがけの遠征という意味では昨年12月の鳥取遠征以来であり、半年ぶりでしたから1泊2日という私の活動としては短めの活動ながら楽しめました。
まだまだ新型コロナウイルスの収束は先でしょうが、感染拡大防止に配慮しつつ、徐々に活動も復活させていければと思います。
今のところはこれ以降に泊りがけの活動はしていないのですが、計画はいくつか持ち上がっており、また、都内周辺の単発の活動はやっているので、それの記事が次回の投稿になるかと思います。
それでは!
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