西日本乗りバス旅2024(6日目/瀬戸大橋線&北陸線臨時快速)

6泊7日で実施した西日本乗りバス旅の6日目です。
なお、1日目2日目3日目4日目5日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。

本日の行程

6日目となる今日は昨晩宿泊した岡山からスタートしてまずはJR瀬戸大橋線で児島へ、そこから琴参バスが運行する瀬戸大橋線に乗ってから岡山へ戻ります。
そう、実はタイトルにつけている「瀬戸大橋線」というのはJR瀬戸大橋線のことではなくて、琴参バスの瀬戸大橋線のことなんですね。
その先は岡山から青春18きっぷを利用して福井まで行くのですが、目的はタイトルにも入れている北陸線臨時快速なので、これが出る深夜帯まで暇になるため、姫路で途中下車して播但線を1往復乗車するというひねりを入れたりはしていますが、基本的にはひたすら乗り継いで移動するという内容です。
なお、敦賀~福井間はこの活動の時点では既に第三セクター「ハピラインふくい」に転換されていましたので、この部分に青春18きっぷは利用できず、別料金を支払っての利用となります。

このように活動内容は瀬戸大橋線と北陸線臨時快速の2つだけで、あとはほぼ移動なので記事のボリュームはここまでの日程に比べると少なめになりそうです。

琴参バス瀬戸大橋線

それでは本編スタートです。
ここからは琴参バス瀬戸大橋線に乗るべくまずは児島へ移動です。
なお、この記事中では路線バスとしての瀬戸大橋線と鉄道路線としての瀬戸大橋線の両方を取り扱うことになりますが、この記事中で単に「瀬戸大橋線」と表記した場合はバス路線、「JR瀬戸大橋線」と表記した場合は鉄道路線のことだと思って下さい。


というわけで岡山駅前から6日目の朝が始まります。
この日は8時台の出発でよかったので、昨日のチェックインが遅かった分、朝はゆっくりできました。


駅前で待機するバスを見つつ駅へ向かいました。

児島までの移動でも青春18きっぷが利用できるため、岡山駅で日付を入れてもらって乗車です。


快速「マリンライナー」に乗って児島駅にやってきました。
ここから琴参バスの瀬戸大橋線に乗り換えていきます。


新聞記事風の顔出しパネル(?)がありました。


3月ということで階段には雛人形が飾られていました。


駅前ロータリーに出ると既に琴参バスがいました。
児島駅を発着する琴参バスの路線は瀬戸大橋線だけですから、瀬戸大橋線のバスで確定ですね。

ここで瀬戸大橋線について解説を入れておこうと思うのですが、実はこれで3度目の乗車であり、過去2回とも記事化しているんですよね。
ではなんでまた乗りに来たのかというと、前面展望の撮影が目当てです。
1回目の乗車では、下津井電鉄と琴参バスの2社による運行で、与島を境に系統が分かれていました。
この時は下津井電鉄が運行していた児島駅~与島第二駐車場間のみ乗車しており、確か指導役の運転士さんがマニア席に座っていたため前面展望は撮れませんでした。
2回目の乗車では、下津井電鉄が撤退し、琴参バスの単独運行になり、児島駅~坂出駅間の直通運行になっていたため、児島駅~坂出駅間を1往復乗車しましたが、この時はまだコロナ禍が完全には収束しておらず、マニア席の利用が制限されていて前面展望が出来なかったと記憶しています。
今回はそのリベンジというわけですね。

なので、細かい解説は過去記事をご覧いただく方針で行こうと思いますが、この記事を読むにあたって必要になる最低限の要点だけ解説しておきます。
瀬戸大橋線は岡山県の児島駅と香川県の坂出駅を結ぶバス路線で、琴参バスによって運行されています。
路線名の通り瀬戸大橋(瀬戸中央自動車道)を経由していますが、児島駅と坂出駅の間はJR瀬戸大橋線でも結ばれており、所要時間・本数ともにJRの方が圧倒的に優位です。
それではこのバスの目的は何かというと瀬戸大橋が経由する島々へのローカル輸送であり、瀬戸大橋沿いにある櫃石島・岩黒島・与島の3つの島と本土側の坂出・児島を結んでいます。
各島では島民専用のインターチェンジを介して島内へも乗り入れるため、島民以外が島内を自動車で移動できる唯一の手段がこの瀬戸大橋線ということになります。
要点としてはこのバスが高速道路を通って瀬戸大橋を渡ることや、島民専用インターチェンジを通過して島内へも乗り入れるという点がネタと言えますね。
それではレポートに戻るとしましょう。


側面の幕です。
あとは発車時間が近づきドアが開いたら乗車です。
琴参バス1社による運行になってからも2度目の乗車ですから撮影もあっさりしたものですw
乗客は私の他は数名だけでした。
そして、マニア席は空いているようです!
ですので・・・


↑前面展望をどうぞ!
※4月27日公開予定ですので、それ以前にご覧の方は公開までしばらくお待ち下さい。


国道430号を経てインターチェンジへの道を進んで倉敷市内を進んでいきます。
そう、実は児島駅周辺って倉敷市の一部なんですよね。


児島インターチェンジが見えてきました。


このまま料金所に向かうと見せかけて一旦右へ曲がってしまいます。
実は児島インターチェンジの前にもバス停があって、そこにも立ち寄ります。
構造的に高速バスと一般路線バスの乗り継ぎ拠点として整備されたっぽいですが、2024年現在では高速バスの乗り入れはなく、瀬戸大橋線が唯一乗り入れるバスとなっているため、この構造も無駄なものになってしまっています。


こちらが児島インターチェンジのバス停です。
高速バスのバス停みたいに立派な待合室もありますが、利用者はいませんでした。
ここに立ち寄るためにまた一般道側に出て入り直すという、インターチェンジ周辺をぐるぐる回るみたいな経路になっているのですが、素人考えではこの手前でバス停に乗客がおらず、降車する人もいないとわかっていればここを立ち寄らずにまっすぐ料金所に向かってしまってもいいようにも思えます。
しかし、路線バスというのはその運行経路を厳密に規定し、国に届け出た上で運行しているものであり、ほんの数十メートルだとしても届け出た経路通りに運行しなければ法律違反となってしまうため、たとえ利用者がおらず無駄な迂回になるとしても規定通りの経路を通る必要があります。
昔はこのあたりをいい加減にしていて、利用者がいないからと終点まで運行しないで車庫に引き返してしまうなんてこともあったらしいですが、ネット社会になって発覚しやすくなったこともあってか最近はあまり聞かなくなりました。
それでもたまにニュースになったりはしていますから、完全に無くなったわけではないと思いますけどね。


料金所通過してランプウェイに向かいます。


いよいよ本線に合流です。
高速バスなら当たり前の一コマですが、路線バスではなかなか見られない光景です。
それにしても、この車両は一般の路線バスに使う想定の車両でしょうから、エンジンの馬力も高速道路を想定したものではないでしょうし、加速性能的に合流が大変そうですよね。
更にいうと、(高速バスではない)路線バス用の車両を高速道路経由の路線に使用する場合はその道路の制限速度が70km/h以上だったとしても60km/h以下での走行という制限が課せられるため、合流し終わっても追い越されまくることになります。
これは路線バスが自動車の中では特例的に立って乗車することを認められていることに起因する制限らしく、高速バスのように全員が着席する条件であれば一般車と同様に道路の制限速度と同じスピードを出すことが許されます。


「この先瀬戸大橋」という標識が出てきました。
風速も表示されていますが、橋の上は特に風の影響を受けやすいですからね。


高速道路に入ってすぐに「鷲羽山北」というバス停があります。


ここは高速バス用のバス停で、瀬戸大橋線の他には岡山~高知間の「龍馬エクスプレス」、岡山~松山間の「マドンナエクスプレス」という高速バスが停車しており、乗り継ぎにも利用できます。
まあ、この区間ならJRの特急「南風」や「しおかぜ」が使えますから、児島駅から瀬戸大橋線で鷲羽山北へ来て高速バスに乗るメリットはなさそうですがw


「鷲羽山北」を発車するとすぐに鷲羽山トンネルが出てきます。
この真下にJR瀬戸大橋線が走っており、上下2層構造のトンネルになっていますが、普通に通行するだけではその構造は見ることが出来ません。


いよいよ瀬戸大橋が始まります。
ところで、実は正式には「瀬戸大橋」という名前の橋は存在せず、写真に写っている下津井瀬戸大橋から始まり、櫃石島高架橋・櫃石島橋・岩黒島高架橋・岩黒島橋・与島橋・北備讃瀬戸大橋・南備讃瀬戸大橋・番の州高架橋の総称が「瀬戸大橋」ということになっています。
櫃石島・岩黒島・与島といった島を経由しながら本州と四国を結ぶルートを採用しているため、いくつかの橋を組み合わせる形になっているわけです。


いかにも瀬戸大橋という光景ですね。

ところで、速度制限標識は最高速度80km/hと最低速度50km/hとなっていますが、この区間の本来の速度制限は100km/hのようですから風などが理由で規制を受けているということになりますね。
あと、最低速度の方ですが、高速道路の最低速度は50km/hと規定されていますから何も間違っていないものの、実はわざわざ標識で明示しているのは珍しかったりします。
というのは、全ての公道には法定速度というのが設定されており、高速道路であれば原則として100km/h以下50km/h以上、一般道であれば原則として60km/h以下となっており、路線ごとにこれ以外の制限速度を指定する場合は標識を設置するのですが、法定速度をそのまま適用する場合は標識を設置しなくて良いという決まりになっているのです。
なので、高速道路で標識がなければ100km/h以下50km/h以上で走ればよいということになるのですが、高速道路の場合は天候や工事などの都合で法定速度より低い制限を一時的に設定する場合があるために最高速度の制限標識は設置されていることが一般的であるものの、最低速度については50km/h以外が指定されているケースがほとんどないためわざわざ標識で最低速度を明示するケースがほとんどないわけです。
ではこの瀬戸中央自動車道ではどうしてわざわざ法定速度と同じである最低速度50km/hを明示しているのかというと、瀬戸中央自動車道が正式には高速道路(高速自動車国道)ではないからです。
実は瀬戸中央自動車道は国道30号のバイパス扱いでして、主要な国道で見かけることがある自動車専用のハイパス道路と同じ扱いなんですね。
ただし、規格なんかは高速道路と同じであり、制限速度も高速道路と同じに設定されているものの、高速道路ではないのでそれを標識で明示しないといけないというわけです。

同じようなケースに「しまなみ海道」の通称がある西瀬戸自動車道(国道317号の一部扱い)、明石海峡大橋・鳴門大橋を経由する神戸淡路鳴門自動車道(国道28号の一部扱い)があり、海を渡るルートの道路は全てこの方式なのかと思ったら、関門海峡を越える関門自動車道は正式な高速道路となっているなど、海を渡るかどうかで決まっているというものでもないようです。
関門自動車道は並行して国道2号の関門トンネルがあるのに対して、それ以外の3路線は並行する一般国道が(海上国道を除いて)存在しないため、並行する一般国道の有無が基準なのかなという気もしますが、これ以上深追いするとレポートの本筋を外れてしまうのでこれくらいにしておきましょう。


「500m先出口ではありません」という標識が立っていますが、ここが島民専用インターチェンジです。


早くも櫃石島のバス停が見えてきました。
こちらについては高速バスの停車はなく、瀬戸大橋線のみが停車します。


坂出市のカントリーサインが見えてきました。
実は櫃石島は坂出市なんですね。
当然その先にある岩黒島・与島も香川県にあります。


続けて香川県のカントリーサインも出てきました。
坂出市の標識とは場所が違いましたが、実際に境の位置が違うのか、標識を設置する場所の都合なのか・・・


島民専用のインターチェンジのランプウェイです。
それにしては立派な造りで、普通に開放されていてもよさそうですよね。
ここからも瀬戸内海の島々が見えます。


ここにも一般車進入禁止の標識が出ています。
実はランプウェイまでは物理的に進入を防ぐゲートがないため誤進入の可能性はあるんですよね。


瀬戸大橋の下を潜ります。
下層を走る線路の高架橋も見えますが、ちょうど電車が通るなんてことはありませんでした。


そして、島民や関係者以外を阻むゲートが出てきます。
ここは専用のカードがないとゲートが開かないため、一般車はこれより先へは進めません。
間違って進入してしまった一般車はこのゲートの手前でUターンして本線に戻ることになります。


ゲートの先に櫃石島バス停があります。
道路はここでロータリー状になっており、Uターンも可能なので、当初はバスが集落まで行かずにここで折り返す想定もされていたのかもしれません。


バス停の先にまたゲートが出てきました。
さっきのゲートは島民以外を入れないためのものでしたが、今度は高速道路の通行料を徴収するためのゲートです。
島民は高速道路を通らないと島の外へ往来できないわけで、もしかして無料だったりするのかと思いきや、そんなことはなくて普通に払わないといけないようです。
となると、島内では出来ない用事のために坂出や児島へ行こうと思ったら毎回高速代がかかるわけで大変ですね。
それでも自動車でそのまま行けるだけ便利ではあるんでしょうけど、都会の人が「ちょっとコンビニ行ってくる」というノリでは外出できないですよね。


いよいよ島民にのみ許された区間に入ります。
ここを自動車で通行できるのは島民以外には貴重な体験です。
琴参バスでは島民しか乗り入れられない点を活かして、路線バスで釣りに行こうというキャンペーンをしているらしいですよ。
確かにバスでしか行けない釣りスポットというのも珍しいですしね。

島内には櫃石島・櫃石小学校前・櫃石という3つのバス停が設置されており、インターを出て櫃石島→櫃石小学校前→櫃石と停車していき、また折り返して高速道路に戻るという複乗区間になっています。
ちなみに、バス停名にもなっている櫃石小学校は2018年に閉校しており、他に中学校・幼稚園も同年に閉校したため、櫃石島には教育機関が存在しないことになります。
そのため、島内にいる学齢期の子供は四国本土の学校に通っているそうで、おそらくは瀬戸大橋線に乗って通学しているんでしょうね。


島内道路の様子です。
背景に瀬戸大橋が見えるのがいいですね。
ちなみに、インターチェンジから集落までの道路は県道273号櫃石島線となっているらしく、島民か関係者しか通れない県道ということになります。
Googleストリートビューにおいても、ストリートビューカーによる撮影画像はなかったので、天下のGoogleですら入れない聖域という感じがします。(徒歩で撮影したと思われる画像はありました)


櫃石島の集落を抜けていきます。
右手に見えるのが櫃石小学校の跡でしょうか。


ここが櫃石島での折り返し地点となる櫃石バス停です。
1名が乗ってきましたが、釣人にも見えないですし島民の方でしょうか?


櫃石で折り返して再び高速道路に入ります。


再び高速道路に入りますが、すぐに岩黒島のバス停です。


こちらが岩黒島バス停です。
岩黒島にもランプウェイが設置されており、自動車の往来が可能ですが、櫃石島に比べると島の面積が小さいこともあって大型車の通行ができないランプウェイとなっているため、瀬戸大橋線は小型バスを利用する一部の便を除いて本線上にある岩黒島バス停に停車するのみで、島内には入っていきません。
その小型バスを使用する便であっても、ランプウェイが坂出方面にしか設置されていないため坂出行きのバスのみが岩黒島の中に入っていきます。

そのため、岩黒島バス停から地上まではエレベーターが設置されており、バス停と島内との移動はエレベーターを利用します。

ここでも数名乗ってきました。
時間帯的には島民の方々が坂出へ出かけるという利用が中心なんですかね。


本線に復帰してすぐに与島パーキングエリアの案内が出てきました。
信号機もありますが、強風などでこれより先の区間が通行止めになる場合はとりあえず与島パーキングエリアに避難させる目的なんでしょうね。


与島が見えてきました。


与島パーキングエリアへのランプウェイです。
ここは一般車でも利用できるため、特に特別な標識はありませんが、信号機があるのが印象的です。
通行止め時は本線信号は赤で、流出信号だけが青になるんですかね。


与島パーキングエリアへのランプウェイってループになっていてぐるぐる回りながら下るんですよね。
なかなかおもしろい場所ですが、櫃石島とは違って島民でなくても通れるので、瀬戸大橋を通行する際は与島パーキングエリアに立ち寄って体験してみては?


ランプウェイを下り切ってパーキングエリアの敷地に入ってきました。


バス停は隅の方にあります。
こちらも瀬戸大橋線のみが停車しており、他の高速バスは停車しません。

ちなみに、下津井電鉄と琴参バスの2社体制で運行していた頃は、児島からのバスと坂出からのバスをここで乗り継ぐことで本州~四国間を移動するようになっていましたが、現在は直通運行になっています。


バス停を出るとこんな場所へ向かいます。
ここは第二駐車場への連絡道路であると同時に、パーキングエリアの外へ出るためのランプウェイを兼ねています。
そのため、まだ一般車も入れる範囲です。


先程のループの下を潜ります。


第二駐車場へ行く途中で分岐して、島民専用インターチェンジが始まります。


櫃石島と同様のゲートがありました。


ここからが与島の島民だけに許された区間です。
パーキングエリアがあるため与島の土を踏むだけならばハードルは低いですが、パーキングエリアの外まで行くのはやはり櫃石島や岩黒島同様のハードルがあります。
なお、第二駐車場からは徒歩でパーキングエリアの外へ行けるらしいので、パーキングエリア周辺なら瀬戸大橋線を使わなくても自家用車をパーキングエリアの第二駐車場に置いて置く形で訪問可能です。

また、この区間は県道274号与島線となっており、やはり島民だけが利用できる県道となっています。


やや狭い箇所もありました。
狭隘路線と呼んでもいいような区間ですが、島民以外利用できないお陰で交通量もかなり少なく、この道幅での難なく運行できているようでした。


海が見えてきました!


瀬戸大橋を見ながら海沿いを走るこの光景も、島民か瀬戸大橋線の乗客にだけ許されたものです。
一般開放されていたら人気のドライブコースになりそうですよね。


行き止まりのような場所が見えてくると浦城バス停です。
ここが与島での折り返し地点となります。


周囲は漁港のようになっていました。
ここは与島港(浦城港)となっていて、瀬戸大橋が出来るまでは定期旅客航路もあったものの、現在は漁港として使われているそうです。


浦城バス停で折り返して、今度は右手に海を見ながら高速道路へ戻っていきます。


山を登って行くとまた瀬戸大橋が見えました。
島にいればどこでも瀬戸大橋が見えそうですねw


与島パーキングエリアへのループ橋が見えてきました。


このゲートを潜れば与島パーキングエリアの内部に入ります。


またパーキングエリアに入ってきました。


ここでゲートを通過しますが、ここは島民以外をシャットアウトするためでもなく、また料金所でもなく「チェックゲート」と呼ばれるものです。
与島パーキングエリアは上下線が1箇所に集約された構造であり、構造上反対方向へのUターンが可能なため、ここでUターンした車両を特定して、与島パーキングエリアで折り返す前後の分の通行料までしっかり徴収するためのものです。
なので、Uターンしないで同じ方向に連続して走行する場合は特に意味がないゲートとなっています。


また本線を走っていきますが、もう島へ寄ることはなく、四国へ一直線です。


坂出北インターチェンジで高速道路を降ります。


児島インターチェンジ以来の普通の料金所を通過して一般道へ出ていきます。


一般道へ流出すると県道192号瀬居坂出港線となります。
「大橋記念通り」という通称があるようです。


県道19号坂出港線となります。
このまま坂出駅まで一本道です。


坂出駅の駅舎が見えてきました。


終点坂出駅に到着です!


前回も撮っていますが、一応バスも撮ります。
幕が出たままだったのでちょうどよかったです。

さて、このあとですが、琴参バスの折り返しを待ってバスで児島駅へ向かうか、このままJRに乗って岡山へ戻るかの2択だったのですが、折り返しのバスを待つと岡山から姫路への移動がうまく繋がらなくなり、新幹線ワープをするか播但線1往復を断念するかという話になってしまうのと、ちょうど雨が降り始めており、せっかく往復乗っても車窓は残念なことになりそうだということで、バスは片道だけにして、電車で一気に岡山へ戻ることにしました。
これ以後はバスに乗る行程はないので、”乗りバス”要素はこれで終わりですw


というわけで再び18キッパーに変身して改札を通過しました。


電車から見た瀬戸大橋です。


与島のループ橋


岡山へ到着したらお昼ご飯です。
岡山名物「デミカツ丼」・・・もとい「デミカツ定食」です。
盛り付け方が違うだけでデミカツに違いはなく、普通に美味しかったです。

ここからは福井への大移動が始まります。

18きっぷで福井を目指す

瀬戸大橋線が終わったら、あとは18きっぷ旅です。
まずは岡山駅から東を目指していきますが、ここで山陽本線と赤穂線という2つのルートがあります。
最短距離は山陽本線ですが18きっぷシーズンには混雑する事が多く、赤穂線経由はやや遠回りで所要時間もかかりますが、比較的空いていることが多いです。
今回は時間的余裕もあったため赤穂線を選びました。
赤穂線は海沿いを走る区間もあるため車窓目当てでもありましたが、生憎の雨で車窓も撮れず、のんびり乗っているだけになりました。


赤穂線に乗って播州赤穂にやってきました。
播州とは播磨国のことであり、これは兵庫県南部の旧国名ですから、既に兵庫県に入ったということで、同時に関西地方に入ったということでもあります。


乗ってきたのは115系でした。
岡山地区では227系「urara」の導入が始まっていますが、まだもうしばらく国鉄型の活躍が見られそうです。


↑折り返しの発車は動画で撮りました。

あとは223系に乗り継いで姫路へ向かいます。
着席を優先して撮影はしなかったのですが、223系が来ると関西に来たなと実感しますよね。


姫路に到着しました!
ここで小休止のあと、播但線に寄り道します。
米原から夜遅くに出る臨時快速がお目当てなので、それまでの暇つぶしというわけです。


SNSの画面っぽいデザインの顔出しパネルがありました。


ホームからは国宝姫路城が見えます。


あと、姫路駅と言えばこれですね。
「えきそば」という立ち食いそばのお店ですが、そば粉は使っていない独特の麺で、姫路のご当地グルメの地位を獲得しています。


というわけで頂くことにしました。
夕飯には少々早いですが、小腹が空いたのでおやつ感覚で食べることにしました。
トッピングは高菜と鶏天です。


あとは適当に撮影しながら列車を待ちます。
長大編成の新快速が走る姿は京阪神都市圏に入ったなと実感させます。


乗るのはこちら
今や絶滅危惧種の103系です。


入線してきたところをもう1枚


この電車で寺前まで行きます。

さて、ここから乗る播但線ですが、磨と馬から1字ずつ採った路線名の通り、兵庫県南部の姫路と兵庫県北部の和田山を結んでいます。
特急「はまかぜ」の経路であり、兵庫県北部の旧但馬国にあたる地域にとっては重要な路線と言えます。
姫路~寺前間は電化されており103系がメインで使われていて、寺前~和田山間は非電化でキハ40系が使われています。
電化区間については以前の活動で103系目当てで乗車していますし、非電化区間についても「はまかぜ」を利用して乗車済みなんですが、今回のお目当ては非電化区間を走るキハ40系です。
こちらもいつ置き換えられてもおかしくない状況ですし、チャンスがあるならばこの機会に乗っておくことにしたのでした。


寺前駅で待っていたのはこちらです。
これもキハ40系の仲間ですが、細かい分類としてはキハ41形というものになっており、片運転台のキハ47形を両運転台に改造したという魔改造の産物といえますw

これに乗って和田山へ行きますが、車内は普通のキハ40系でした。
あと、意外と混んでいましたね。
18きっぷシーズンですから、長距離移動の利用者で混み合っていたのでしょう。


竹田駅ではこんな景色が見えてきました。
竹田城跡があることでも有名で、観光客にも人気の場所ですね。


播但連絡道路と交差です。


和田山に到着です。
こちら側は普通のキハ40系の顔ですね。


反対側は食パンですがw

滞在時間が10分もないので外へは出ませんが、発車標だけ見ておきましょう。
ちゃんと寺前で姫路行きに接続することも案内されていますね。
駅名標くらいは撮っておけばよかったと思いますが、なぜか撮っていませんでした。


こちらは山陰本線の223系です。
かつては115系とかが走っていましたが、今やほとんどが223系になってしまっています。


再び折り返して車窓風景です。
播但連絡道路の高架を見つつ田園地帯を進みます。


寺前に戻ってきました。
今度は乗り換えに時間があるので軽く駅も見ていきます。
先程よりも混んでいないので、駅をぶらついていても座れそうでしたしね。


縦型


キハ41形と103系を並べて


向かいのホームから103系単独で


18きっぷを活かして一旦改札を出ることにしました。
といっても、この時間は駅員さんもおらず、かといって18きっぷを集札箱に入れるわけにも行かないので、こういう時って妙に緊張してしまいますw
改札口はラッチも残っていますが、ICOCAエリア内でありICカード用簡易改札機があるのみです。


駅舎内から見た改札口です。
ラッチの横に窓口があるという昔ながらの構造ですね。
今でも有人駅扱いでありみどりの窓口も維持されているようで、地方駅としては恵まれている方ですかね。


木を多用した待合室がありました。


きっぷ売り場です。
みどりの券売機(指定席券売機)も設置されており、駅員不在の時間帯でも指定席券などを買うことが出来ます。


駅の入口部分です。
“TERAMAE STATION”と看板が出ていますが、お洒落なカフェみたいです。


背もたれがハート型の椅子もありました。


駅舎です。
和風な見た目ですが、2010年に改築されているらしく、それほど古いものではありません。


周囲は古くからの町並みが残っている雰囲気でした。

それでは播但線に乗って姫路へ戻るとします。


姫路に到着!


↑ここで「はまかぜ」がやってきました。


↑そして103系の発車です。

あとは新快速で一気に米原ですが・・・


ここで「加古川かつめし」を頂きました。
本当は加古川の名物ですが、姫路駅でも食べられるのですw
え?さっき「えきそば」を食べてなかったかって?w
名物は食べておきたかったのと、このあとは福井までひたすら移動で、ゆっくり夕飯を食べる時間がなかったという理由で2度目の夕飯みたいになってしまいましたw


食後の腹ごなしで103系を撮影です。


↑発車シーンです。


山陽本線の115系も来ました。
日中の山陽本線は相生で折り返しており、播州赤穂からやってきた赤穂線の列車に接続というダイヤなので姫路駅には来ないのですが、朝夕に限って姫路駅までやってきます。


それではあとは新快速で一気に米原へ移動です。
2時間半ほどの乗車になりますが、その間に200km近く移動できるんだから18キッパーにとっては天国のような列車ですよね。


米原に到着!

北陸本線臨時快速

ここから乗るのは北陸本線の臨時快速です。
まずはこの臨時快速についての解説ですが、夜間に米原発敦賀行き、朝に敦賀発米原行きの1往復が設定されており、臨時快速とはいいますが、当面の間は毎日運行されるようです。
途中の停車駅はなく、米原~敦賀間をノンストップで走り、快速ですから運賃のみで利用でき、もちろん青春18きっぷでも利用できます。

この臨時快速が設定されるに至った経緯ですが、それは2024年3月16日に延伸開業した北陸新幹線が関係あります。
というのは、北陸新幹線が敦賀まで延伸されたことで、従来は名古屋・米原~金沢間で運行されていた特急「しらさぎ」が名古屋・米原~敦賀間に短縮されることとなったのですが、従来運行されていた金沢行き最終便と、米原方面への始発便については敦賀駅で接続する北陸新幹線がないために運行を取りやめることとなり、その代替で設定されたのがこの臨時快速というわけです。
「しらさぎ」はあくまでも北陸新幹線接続が前提で、敦賀までしか行けない時間帯は快速として設定しているわけですね。

ダイヤもかつての「しらさぎ」のものをベースにしていると思われ、米原~敦賀間を「しらさぎ」が30分で走るところ、臨時快速は32分と特急より2分遅いだけなので、乗り得列車といえそうです。

前述の通り当面は毎日運行されるようですが、それでも臨時としているのは、需要を見極めるための試験運行的な意味合いが強いのだと思います。
となるとひっそりと運行を取りやめる可能性もありますし、2024年3月ダイヤ改正の目玉とも言える北陸新幹線敦賀延伸を差し置いて乗りに来たわけです。


まずはコンコースの発車標から
種別は臨時となっていますね。


ローマ字Ver.


続いてホーム上の発車標です。


ローマ字Ver.


敦賀からの「しらさぎ」がやってきました。
そうそう、臨時快速を運行するという発表の中で使用車種には触れていなかったので、もしかして「しらさぎ」と同じ681系683系が使われるんじゃないかという淡い期待もあったんですが、その答えはこの後すぐに分かることになります。


↑臨時快速がやってきました!
果たして車種は・・・!?


223系でした。
新快速として北陸本線も走っている車両ですし、接客設備も特急型を除いてはいい方ですし、まあ妥当な配役でしょうね。
個人的には521系もありそうだなと思っていましたが、223系でしたね。
ところで、発車標の表示とは違って快速幕になっていますね。


幕と行先です。
こちらは種別は臨時になっていますね。


反対側からも撮りました。
223系自体は別にレアでもなんでもないですが、他にも撮っている人がいました。


車内の案内は快速敦賀行きとなっていました。

あとは発車を待ちます。
最初はそれほど乗っておらず、乗り鉄がいるくらいだったんですが、発車時間が近づいてくると大荷物の人たちが続々と乗り込んできました。
どうやら東海道新幹線から乗り継いできた人たちであり、この臨時快速のメインターゲットといえる人たちの利用がちゃんとあるようでした。
東京や名古屋から敦賀への最終便となるわけで、案外需要があるようですね。

そして発車です。
米原を出たら敦賀まで停まらないわけで、その走りはまるで新快速そのものだと思いました。
北陸本線にも新快速は乗り入れていますが、北陸本線内は各駅停車ですからねぇ。
32分の乗車もあっという間で敦賀に到着しました。


敦賀に到着!
駅名標はJRと”ハピラインふくい”のロゴが併記されていますね。


乗り継ぐのはこちら
JR時代の塗装のままなので、”ハピラインふくい”であることが分かりづらいですが、”ハピラインふくい”の列車です。


このようにこれも快速となっています。
実は”ハピラインふくい”ではJRの臨時快速に接続する形で快速列車を設定しており、途中停車駅は南条・武生・鯖江となっています。
特急時代に比べると南条に追加で停車していますが、JR時代には存在しなかった快速の登場は”ハピラインふくい”の目玉のような存在でした。
ちなみに、この快速は臨時快速に接続する朝晩以外にも設定されており、早朝・夜間でなくとも乗れるため、これには乗らずに敦賀に宿泊することも考えていたのですが、敦賀だと宿泊先の選択肢がホテルしかないのが、福井ならばネットカフェやカラオケボックスも利用できるため、夜遅く到着して早朝出発という行程ではホテルに泊まるのがもったいない気もして、福井まで行くことにしたのでした。
当然、福井まで行くと”ハピラインふくい”の往復運賃が余計にかかりますが、それを加味しても敦賀でビジネスホテルに泊まるよりは安く済んでいます。

さらに余談ですが、実はこの行程は本来5日目に実施する予定でして、中国ジェイアールバス光線を乗り終わったら18きっぷで福井まで移動するという計画でした。
しかし、問題になったのが宿泊先でして、5日目にあたった日程というのがJRグループのダイヤ改正初日だったんです。
それが何を意味するかというと、福井県内においては北陸新幹線敦賀延伸開業の初日ということになるのです。
当然、開業初日の新幹線に乗ろうという人は大勢いて、そのほとんどはせっかく来たのだから泊まっていこうとなるわけで、福井県内のホテルはどこも軒並み満室という状況だったのです。
ネットカフェやカラオケボックスについては当日の飛び入りでも泊まれる可能性はありましたが、同じ考えの人が殺到して利用できないとなれば、もはや野宿しかなくなるわけで、そのリスクを犯すならば寄り道して日程を1日遅らせることで普通に泊まれるようにしようということになったわけです。
日程を1日増やすことにはなってしまいましたが、おかげで防長交通や琴参バス瀬戸大橋線なんかも乗れたわけで、結果的にはよかったと思います。


開業2日目の”ハピラインふくい”も40分ほどで終わり、福井に到着です。
JR時代には何度も訪れている駅ですが、ハピラインふくいに転換されてからは初訪問となるので、ざっくりですが駅も見ていきましょう。


既に翌朝の始発電車が発車標に出ていました。
ちなみに、5時49分発の快速が翌朝乗る電車となります。
この時点で0時を過ぎていて、それでいて6時前の電車に乗るということは、宿で過ごせるのは5時間程度ということになります。


駅名標はもちろん新しいものになっていました。


でも、ホーム上の特急乗車位置案内は残っていました。
そのうち撤去するのか、案外そのまま放置されるのかは分かりませんが、ほんの数日前までここを当たり前に特急が発着していたことを証明するものですね。


それでは改札ですがここで足止めとなりました。
18きっぷで乗り通してきているので、乗越精算をしないといけないのですが、有人改札には長蛇の列が出来ていたのです。
まさかみんな18キッパーかと思いきやそんなことはなく、漏れ聞こえた話によると払い戻しがどうとか言っているのです。
どうやら、JRの福井までの乗車券を買ってしまっているようで、恐らくは指定席券売機で福井までの乗換案内を使って発券した際に、北陸新幹線に乗り継ぐルートで発券してしまい、そうなると当然JRのきっぷは”ハピラインふくい”では使えないので、敦賀から先の乗越運賃を払った上で、利用しなかった分は払い戻せるのかどうかという話だったんだと思います。
全く利用していない乗車券であれば、当然払い戻しができると思いますが、途中までは利用した乗車券となると使用しない区間のキロ数が100kmを超える場合は差額を払い戻しという規則があったと思いますが、敦賀~福井間だと49.2kmしかないので、払い戻しはできないという結論になると思います。

そんな一コマもありつつ、私も乗越運賃を済ませて改札を通過です。


こちらはきっぷ売り場ですが、たくさん並ぶ券売機のほとんどが使用中止になっていました。
ほんの数日前まで特急列車のきっぷを求める人達でごった返していたであろうこの場所も、今度からは地元民のローカルな客だけ相手にすることになり、大幅に規模を縮小というわけですね。


福井名物の恐竜を見つつ今宵の宿とするネットカフェへ向かいました。
満席だったらどうしようと不安に思いつつ入店すると、普通に席があって泊まれることになりました。
野宿は回避できたわけですが、少しでも睡眠時間を確保したいと、ブースに入るなり充電だけセットして即就寝でした。

長丁場のこの遠征も残り1日となったわけですが、最終日となる7日目は別記事として追ってレポートしようと思いますので、公開までしばらくお待ち下さい。

つづく

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