道南・道央乗りつぶしの旅(3日目/室蘭線駅めぐり)

3泊5日に及ぶ道南・道央乗りつぶしの旅の3日目となります。
なお、1日目2日目をまだ読んでいない方は、そちらを先にご覧になることをおすすめします。

本日の行程


長万部に宿を取り終了となった2日目に引き続き、3日目も長万部からスタートします。
まずは室蘭本線を進み洞爺へ向かい、キングオブ秘境駅の異名を持つ小幌へ立ち戻ってから室蘭本線を進み東室蘭、室蘭まで行って支線も乗りつぶしたら苫小牧、勇払、沼ノ端、登別と巡って、最後は特急「スーパー北斗」で一気に森まで戻り、森でホテルに入り終了です。

長万部の朝

素泊まりのため、食事こそコンビニ弁当だったものの、長万部の温泉ですっかり疲れも癒やした我々は、6時半頃に宿を出発しました。

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駅へ向かう途中の陸橋からは構内が見渡せました。
左へ伸びるのが函館本線で、右へ別れるのが室蘭本線です。どちらも札幌へ繋がる路線ですが、左は今では観光列車の「ヌプリ」「ワッカ」以外は普通列車が往来するのみのローカル線となり、片や特急列車に寝台特急、貨物列車まで道南~道央を結ぶメインルートとして活躍を続けるという対照的な2路線の分岐点ですよね。


↑ちょうどDF200の貨物列車がやって来ました。

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そして、駅前にやって来ました。
昨夜は暗くて何が何やらよく分かりませんでしたが、明るい時に見るとだいぶ印象が異なりますね。

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入口部分

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整備新幹線のルート上の街では大抵見かける気がしますが、やっぱり新幹線を待ち望む声は大きいようですね。

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発車標です。
快速「アイリス」は長万部から函館まで向かう快速列車で普通列車同様にキハ40系が使用されます。役割としては札幌からの「スーパー北斗」の始発列車が長万部に来る前の早朝時間帯に函館へ向かう人のためにある「スーパー北斗」の補完列車という感じですかね。
朝に発車なので長万部付近に泊まるか住んでいないと利用は難しいかもしれませんが、快速列車ですから18きっぷでも乗れて乗り得列車の1つかも知れません。
「スーパー北斗」は有名なので説明は不要かもしれませんが、函館~札幌を函館本線・室蘭本線・千歳線経由で運行する特急列車です。
それから、「カシオペア」ですね。こちらも有名なのですが、一応説明すると上野~札幌を結ぶ寝台特急列車でなかなかチケットが取れないことで有名なほどの人気列車です。
で、この「カシオペア」を乗車前に撮影する計画でした。が・・・
どうやら30分近い遅延となっており、到着見込みは我々が乗る列車の発車時刻より後とのことでした。
まあ、室蘭本線を進んでいくわけですから、いずれどこかで追いつかれて撮れることは撮れるでしょうし、それほど落胆することもないですね。

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発車標の表示が切り替わったところを撮影してみました。
ん?「特寝」だって!?
カシオペアが表示されていた場所なので、「寝台特急」の略なのは分かりますが、素直に略せば「寝特」になるのではないかと思いますがw
何故逆にするのか謎ですねw

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ホームです。首都圏だとホーム上は必ず人がいて、撮影に苦労したものですが、360度どこを撮っても人が写り込まないのは地方ならではですかねw

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駅名標

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やっぱり長万部といえば温泉なんですね。ちなみに、我々が泊まった旅館も長万部温泉に属しているようでした。
あと、長万部といえば蟹というイメージもありますが、「名物」であって「名所」ではないですねw

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長万部町の公式キャラクター「まんべくん」も新幹線を切望しているようです。
ちなみに、この「まんべくん」、確か以前にTwitterで問題発言をしたとかで一時活動休止に追い込まれたりもしていましたね。
そのこともあってか、名前だけは記憶の片隅に残っていました。

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貨物列車が待機中でした。
それにしても、ディーゼル機関車牽引の貨物列車って私にとってはすごく新鮮だったりします。
他地域で見かける貨物列車はほぼ例外なく電気機関車が牽引しており、関東よりは非電化路線が多い九州にいた頃を振り返っても、久大本線や豊肥本線などの非電化路線にはそもそも貨物列車の設定がなく、やっぱり貨物列車は電気機関車の牽引ばかりでしたしね。
かつては非電化のローカル線にも普通に貨物列車が走っていて、ディーゼル機関車が引っ張る貨物列車というのはごくありふれた光景だった時代もあったのでしょうが、今となってはローカル線の貨物列車はほとんどが廃止されてしまい、今でも存続している貨物列車はほぼ例外なく電化された幹線のみを運行されているためにこうなっているのだと思いますが、北海道は幹線であっても非電化が多く、現に長万部駅を挟む区間は函館本線・室蘭本線ともに非電化ですからね。
輸送量からしたら、本来電化されていてもおかしくないと思いますが、北海道新幹線の計画があったことから、新幹線開通で経営分離、あるいは廃止される可能性が高い路線に電化という莫大なコストを要する投資をしても無駄だという経営判断もあったのかもしれませんね。

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そして、こちらが我々を洞爺まで連れて行ってくれる列車です。キハ40系ですね。

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ちなみに、室蘭行きです。室蘭駅は室蘭本線でも東室蘭から分岐する支線の終点となっており、長万部から見た場合、東室蘭でスイッチバックする形になります。
この列車は東室蘭でスイッチバックするということですが、その手前の洞爺で降りてしまうため、そのスイッチバックを体験することはできませんけどw

室蘭本線

ガラガラの車内で始まった室蘭本線の旅ですが、しばらくはトンネルを幾つも抜けながら海岸沿いに進んでいきます。
この辺りはかなり大規模な線形改良が施されているようで、そのお陰で函館本線(山線)ルートよりも遠回りでありながら、長万部~札幌のメインルートたる地位を得たわけですね。
トンネルを抜けると目の前には噴火湾の景色が広がったかと思えば、すぐに次のトンネルに入るというパターンを繰り返しますが、トンネルがあることがいいアクセントになるというか、乗っていて楽しい路線でした。
ちなみに、洞爺駅の次に立ち寄る小幌駅ですが、この列車は通過してしまいますw
まあ、停車するならば一旦洞爺に行ってから引き返すなんて言う遠回りルートを選ぶこともなかったわけですけどねw

洞爺駅

サミットで有名な洞爺です。

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駅名標です。

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名所案内はイラスト入りでした。
駅名の通り洞爺湖の玄関口となる駅ですが、駅からは距離がありバスかタクシーの利用が必要でしょう。
現在は当駅からおよそ20分で結ぶ路線バスが当駅から洞爺湖へのアクセスを担いますが、かつては洞爺湖電気鉄道という鉄道が運行されていたそうです。
ただ、1941年には廃止されており、私も名前しか知りません。

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ホームです。2面3線の国鉄型配線のようです。

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跨線橋もまるで最近開業したばかりかと思うほどきれいでした。

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何やら使われていなそうな側線が残っていました。こういうのを見かけると何かの遺構ではないかと勘ぐりたくなりますが、先程ご紹介した洞爺湖電気鉄道のものとは関係ないっぽいです。

と、ここで遅れていたカシオペアがようやく我々を追い抜くようなので、そこで撮影することにしました。


↑お待ちかねの「カシオペア」入線シーン
そういえば、今まで関東でしか撮ったことがなかったので、DD51に牽引される姿は初めてみました。
無事撮影を終えたので駅の方のレポートに戻ります。

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写真でもどうぞ

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改札口は大変立派なものになっていました。

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内部もきれいに整備されていますね。いくら観光地の駅とはいえ、LCD発車標まで備えているのには驚きでした。
考えられる理由は・・・1つしかありませんねw

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観光地らしいパネルも用意されていました。

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洞爺湖サミットに因むモニュメントもありました。
地元としてはそれだけインパクトの大きなイベントあったんでしょうね。

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そして、駅舎です。やっぱりピカピカですが、やはり改築を受けているようでした。

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そうそう、バスも撮りました。
道南バスのようでしたが、このあたりの路線は元々は洞爺湖電気鉄道が鉄道代替として運行したのが始まりであり、その後道南バスに吸収合併されたという経緯があるようです。

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お次はこのキハ150形であの伝説の秘境駅に向かいます。

キングオブ秘境駅 小幌

国道に通じる車道どころか徒歩道すらなく、付近に人家もない文字通り秘境にある「キングオブ秘境駅」として鉄道ファンから注目される小幌駅です。
ちなみに、降り立つのは我々だけかと思いきや、ゾロゾロと男性のグループが我々に続きました。しかし、彼らの正体はその格好から一目瞭然・・・そう、保線作業員の方々だったのです。
まあ小幌駅がこのような特殊な立地により一般の利用が皆無であるにもかかわらず存続している理由の1つが、保線作業員の移動に使うためということのようですから、これはまだ想定内だったのですが、更に驚いたのは我々が降りるのと入れ違いに列車に乗り込む人がいた事です。
我々が乗ってきた列車が小幌駅に停車する始発列車になるはずですし、列車以外にこの駅にたどり着く手段がないことを考えると「駅寝」をなさっていたんでしょうか。
ちなみに、すれ違いざまに「君たちも秘境駅マニア?」と声をかけられましたw

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我々と作業員たちを降ろし、駅寝をしていたであろう人を乗せたら列車はエンジン音を響かせて、トンネルの中へ消えていきました。
そして、作業員たちは駅に隣接する作業用の小屋の近くに集まり、作業の打ち合わせか何かし始め、我々は撮影タイム開始です。
駅が専門というわけでもない私でさえ、1度は訪れたいと思わせる伝説の秘境駅、心して味わっていきたいと思います。

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駅名標です。
ちなみに、駅名標に魚拓のようなステッカーが貼られていますが、これは釣り人に向けたもので、規定サイズ以下の魚はリリースして下さいと呼びかけるもののようです。
保線作業員と鉄道ファン以外の利用はないかと思いきや、釣り人という需要もあるんですね。なんでもこの駅からしか行けない入江が意外といい漁場なんだそうです。

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こんな秘境駅でも縦型もしっかり備えていました。
時刻表も写っていますが、本数の少なさw
今回は最も滞在時間が少なくて済むパターンを選んで訪問しましたので43分という極普通の駅取材の滞在時間で済んでいますが、列車の組み合わせ次第では嫌でも5~6時間の滞在となる場合もあるようです。
なので、当レポートで小幌駅に興味を持ったとしても絶対に「行き当たりばったり」で来ようなんて思わないでくださいねw

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ホームには何やらプラスチック製の箱が置いてありましたが、なんと駅ノートが入っていました。
撮影に忙しかったので結局開けることはありませんでしたが、駅舎というものが存在しない当駅ならではの設置方法ですねw

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そして、こちらが駅構内
ホームは鉄製の簡素なもので、国鉄時代にはあったという「仮乗降場」と呼んだほうがしっくり来そうですw

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そして、すぐ反対側もトンネルです。このようにトンネルとトンネルに挟まれている立地というだけでも十分ネタなんですが、本当に列車以外では訪問不可能なんですよね。
道無き道を進んで強引に徒歩で訪れることもできなくはないようですが、相当山歩きに慣れているとかでなければやめたほうがいいでしょうね。

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立派な建物がありますが、これは駅舎ではなく、保線作業に使うための小屋のようで、一般利用者は立ち入ることはできません。

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ホームを引いて撮ってみます。それにしても、これだけ特急列車や貨物列車の往来がひっきりなしの上、前後がトンネルで見通しが悪いのに構内踏切で上下ホームを接続しているのが恐ろしいやら面白いやらw
ちなみに、列車の接近を知らせるアナウンスがありますし、トンネルを通過する際の轟音で嫌でも列車の接近が分かりますから、気をつけて渡れば、不意打ちを食らうことはありません。


↑「北斗星」&「スーパー北斗」通過シーン
動画にも写っていますが、保線作業員の方々は列車の通過を見届けるなり、トンネル内に歩いて行ってしまい、ついにキングオブ秘境駅は我々の貸し切りとなりました。

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こちらも保線用の小屋のようです。旅客用の設備よりも保線用の設備のほうが充実しているのも当駅ならではでしょうかw

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駅からは1本だけ道がありますが、ご覧のような獣道程度の道で、Googleマップには載っていませんでした。
ということは公道ではないのかもしれませんね。
そうそう、当駅を語るのに忘れてはならない存在として「小幌仙人」が挙げられます。
かつて、当駅に”住んでいた”人物で、ちょうど写真のあたりの獣道の入口付近に小屋を構えて生活なさっていたそうです。その方は我々のような鉄道ファンや釣り人とも気さくに交流されていたらしく、他の方が書かれた当駅訪問レポートにも度々登場する方で、鉄道ファンの間でも有名な存在だったのですが、体調を崩されてヘリコプターで搬送された後、残念ながら亡くなってしまったそうです。
今では「小幌仙人」の住居となっていた小屋も撤去され、多くの訪問者たちの思い出の中だけの存在となりつつあります。我々も1度も会ったことはありませんが、仙人に思い馳せつつ、ご冥福をお祈りしたいと思います。

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更に進むと看板が見えてきました。あまりに貧相な道だったので本当にこれが道なのかさえ不安になっていた我々にとっては、これが道であることの確証を得ることができるアイテムとなりました。

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この小道を進むと例の入江に出ることができ、そこには洞窟があり、その中に観音像があるそうです。釣り人と鉄道ファンを除けば当駅唯一の交通需要物ということになりますが、現実は鉄道ファンか釣り人の専用駅でしょうねw

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その先は結構な急斜面をトラバースするような道となっており、手すりなどといった気の利いた設備はなく、少しずつ崩れてきているのか、道自体が谷側に向かって傾斜しているという状態でした。
西鉄8000系さんは流石に怖いとのことで入口付近で引き返されていましたが、私はこの先の海が見晴らせるちょっとした峠まで歩いて引き返しました。
本当はその先の入江まで行ってみたかったですが、西鉄8000系さんは例のトラバース区間は通りたくないようなので必然的に別行動となってしまうでしょうし、携帯の電波もない当駅では不測の事態があっても連絡の取りようもないとなると、入江まで行くのは断念して駅に戻っておとなしくすることにしました。
旅先での怪我は最も避けたいアクシデントの1つですしね。

このあとは次の列車まで大人しくホームで待ちました。この次は一気に東室蘭まで移動します。

伊達紋別駅にて

あれ?東室蘭ではなかったのか?と思われるでしょうが、実は伊達紋別駅で特急列車の待避がありました。
実は我々が使用する切符は特急にも乗車可能な切符だったので、特急列車で先回りすることにしたのです。
乗り換え待ちの間、少しだけですが、伊達紋別駅も撮影しました。

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駅名標と名所案内

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「北の湘南」と呼ばれているのは初耳でした。
ちなみに、当駅の駅名の由来は地名を採用したものですが、仙台藩初代藩主の伊達成実の末裔である伊達邦成が当地に入植したことに因むようです。
とすると、このモニュメントも伊達家に関係する何かなのでしょうか。

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特徴的なのはしっかりした扉付きの跨線橋ですね。
雪と寒さ対策なんでしょうが、関東ではまず見かけない設備です。

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そして、ホームです。2面3線の国鉄型配線のようです。

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やってきました。この「スーパー北斗」で東室蘭までショートカットします。
当初は普通列車を乗り通す計画だったのですが、時刻表を眺めていて特急が先行することに気づいたのと、普通列車の運転に少々遅れが出ていて、東室蘭での乗り換えに不安があったため、特急で先回りしようということでの計画変更でした。

混み過ぎ・・・!

そんなわけで乗車した特急「スーパー北斗」ですが、実は私は2回目の乗車だったりします。前回は家族旅行で函館~札幌を1往復乗車しました。
あの頃から大した変化はないはずですが、問題なのは混雑度です。考えてみれば世間は連休初日で、特急列車は行楽客で超満員でした。
特に深刻なのは自由席でして、編成中2両しか連結されないのに、北海道で使える多くのフリー乗車券は特急は自由席のみという制約を設けているものだから自由席に殺到してしまうんですね。
自由席は座れないのは当然として、客室の通路でも足らず、デッキまでぎゅうぎゅう詰めでした。都会の通勤電車ならともかく、北海道の特急列車でこういう状況だとは驚きました。
今回はせいぜい15分程度の乗車だったのでまだいいですが、今日の最後、登別から森まで乗車するときは1時間半以上の乗車になりますから、それでこんな状況だったら辛いです。

東室蘭駅

本来は3分連絡の予定でしたが、特急でショートカットしたので予定外に滞在時間ができました。
これとは別に室蘭から引き返した時にちゃんと滞在時間を作っていたのでここで無理に取材を進めることもないんですが、せっかく時間があるならばと簡単に撮影を進めることとなりました。

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当駅からは岩見沢方面・長万部方面の本線のほか、室蘭への支線が出ているため、隣の駅は3つあります。

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待合所も立派なものでした。

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やっぱり階段も立派な扉を備えています。

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構内はかつて操車場も備えていた名残からか、やたらと広いです。

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構内にはキハ143形もいました。この車両、実は50系客車にエンジンを積んで気動車に改造してしまったという車両でして、よく見ると50系客車の面影があると思います。
この手の気動車は大抵、客車側の強度不足で失敗に終わることが多いのですが、当形式に関しては成功となり、現在でもこうして活躍中です。
元々は札沼線の札幌口で活躍していましたが、電化されて電車に置き換えられたため、今では室蘭本線で活躍しています。
そして、元々このあたりで活躍していた711系が玉突きのように置き換えられ、室蘭地区では711系を見ることができなくなりました。

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お次は特急「すずらん」です。
ただし、「すずらん」は当駅と室蘭の間は普通列車扱いになるので、普通「すずらん」ですかねw

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やってきました。「スーパーカムイ」でも活躍する785系ですね。何気に初乗車なので嬉しいです。

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ちゃんと方向幕にも東室蘭~室蘭間が普通列車扱いであることを明記していますね。
九州にいた頃は「○○~○○間快速」という方向幕をよく見ていたので、それを思い出しますw

このあとは室蘭まで向かいます。

室蘭駅

室蘭本線支線の終点、室蘭駅です。

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終着駅なので隣駅は片方にしか書かれていません。

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縦型

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名所案内もあります。イラストを超えて写真付きでした。

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そして、乗ってきた列車です。このあと再び「すずらん」として札幌へ帰っていきます。

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線路の彼方を見てみます。何気に複線なんですよね。

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ホームは1面2線の島式ホーム
終着駅にしてはちょっと寂しいかなw

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これぞ終着駅という光景ですね。

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ホームと改札はこのような長い通路で結ばれています。

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改札口です。自動改札機は導入されていないようです。

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駅舎ですが、とてもモダンなデザインですよね。それもそのはずで1997年に移転新築されているそうです。

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ちょっと気になったのでw
市道レベルでもちゃんと路線名を表示しているんですね。

さて、このあとは戻るだけですが、その前にちょっと寄り道です。

旧・室蘭駅

実は1997年に移転新築される以前の室蘭駅の駅舎は、現在室蘭市に譲渡されており、多目的ホールとして一般に開放されているようなのです。
それを見に行こうというわけですね。我々の旅ですから鉄分ばっかりなのは言うまでもないですが、ちょっとだけ観光気分にもなりますw

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かつて駅があったことを示すかのようにSLの動輪が飾られていました。
そういえば、長崎港駅の跡にもSLの動輪がありましたね。

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公園になっているんですね

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こちらが旧・室蘭駅の駅舎です。登録有形文化財であり、かつ準鉄道記念物にも登録されているそうです。

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しっかりした説明文も添えられていました。

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右から左へ書かれているあたり、時代を感じさせます。

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登録有形文化財である証明ですね。

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内部はこんな感じ
概ね往時のまま何だと思いますが、いろいろな展示品が並べられており、ちょっとした資料館のようになっています。
観光案内所も兼ねており、実用的な使われ方もしているのがまたいいですね。

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天井なんかは完全に当時のままでしょうか。

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こちらが観光案内などをしてくれる窓口です。

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更には鉄道に関する展示品もあります。

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どれも年季の入った貴重な品々です。

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いかにも国鉄って感じの看板ですね。

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サボでした。

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船もあるんだなと思えば、青函連絡船のようです。

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最後にバスを撮りますw
こちらも洞爺でも見た道南バスです。

しばし別行動

旧・室蘭駅を堪能した我々は一旦別行動を取ることになります。理由としては、私は復路も室蘭→東室蘭での通し録音を録りたいのに対し、西鉄8000系さんは当駅から徒歩で向かえる母恋駅に先回りして1駅でも多く駅を見たいということで希望が食い違ったためです。まあ30分もしない内に再会できるわけですけどねw
まずはコンビニに入って昼食のパンを確保します。室蘭は結構大きな街で、飲食店もあるのですが、滞在時間の大半を撮影に費やしてしまう我々にとって、ゆっくり飲食店で昼食をとるなど夢のまた夢だったりしますw
旅先で唯一落ち着いて食事ができるのは、ホテルにチェックインする前後の夕食なんですが、昨夜は駅付近の飲食店が全てしまっておりコンビニ弁当を旅館の部屋で食べることになりましたし、今晩くらいは飲食店で夕飯を食べたいものです。
こうなると道中も食事のことばかり考えてしまいますが、やはり「腹が減っては戦はできぬ」ですねw
というわけで、西鉄8000系さんは徒歩で母恋駅まで、私はそのまま室蘭駅に戻って車内で再び合流となります。
あ、母恋駅のレポートは私はかけないので、西鉄8000系さんが書いてくれることを期待しましょうw


↑次に乗る列車の入線シーン

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次に乗る列車はキハ40系でした。

2度目の東室蘭駅

2度目の訪問、東室蘭駅です。
先ほどは駅構内を撮ったので、今度は駅前を中心に撮ります。

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これまた面白い形の駅舎ですね。

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恐らく自由通路のことなのでしょうが「わたれーる」というネーミングも面白いですw

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またしても変わった形のモニュメント
こういうのを見つけるのも楽しいですね。

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立派な階段&エスカレーターも備えます。

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ここにも道南バスですが、今度は高速バスでした。
ここから札幌へもバスが有るようで、「すずらん」のライバルということですね。

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反対側です。

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構内に戻ってキハ183系「北斗」を撮ったりしたら苫小牧に移動します。

次の列車もキハ143形でして、これに揺られて苫小牧まで行きます。
ただし、苫小牧は数分連絡なので撮影は折り返してきた時にします。

勇払駅

苫小牧では数分連絡で日高本線に乗り継いだ我々は1駅だけ乗って勇払という駅に降り立ちました。
まあ、滞在時間が余って暇だからという感じで寄ったわけですが、暇つぶしで訪れるのが申し訳ないほど見どころがありましたね。

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駅名標はなぜか正面からの写真を撮り忘れていたので、これで勘弁して下さいw
ご覧のように現在は1面1線のみの棒線駅状態になっていますが、かつては多数の側線を持つ比較的大規模な貨物駅としての機能を有しており、その名残で駅周辺には広い空き地が広がっています。

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苫小牧では撮る時間がなかったのでここで撮りますw
キハ40系ですが、JR北海道カラーとは違う塗装がされています。

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縦型も

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様似方です。

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保線作業などに使うのか1本だけ側線が残っていました。

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駅周辺は藪のようになっています。
かつては敷地いっぱいに貨物駅が広がっていたんでしょうね。

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こちらは藪にはなっていませんが、駅舎への通路となっています。

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ホームを振り返ります。こうしてみるとホームだけが孤立した島のように見えてきます。

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駅舎です。無骨な印象ですが、かつてこの辺りが工場地帯だったということを考えれば、むしろお似合いなのかもしれません。

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内部はこんな感じ
外観の汚れ具合に反して目立った荒廃はなく、綺麗に保たれていますね。

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道路側から見た駅舎です。こっちもきれいですね。
とすると、道路からは見えない線路側だけ汚れていたということになりますねw

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駅前にはバス停がありました。大方「勇払駅前」とかいうバス停名だろうと思って覗いたら、なんと「駒沢大学前」と書かれているではありませんか!?
調べてみると、ここにあるはずのバス停の名前は「勇払駅前」であり、そもそも駒沢大学のキャンパスらしき建物は駅周辺では見つけることもできませんでした。
更に調べると、道南バスの営業エリア内に「駒沢大学前」というバス停は存在するようですが、勇払とは苫小牧駅を挟んで逆方向に当たる錦岡駅の方にあるようで、なぜそのポールがここにあるのか全く持って謎です。
西鉄8000系さんはポールを移設して再利用したがバス停名を書き換えていないという大胆な説を唱えられていましたが、私はその説には否定的ですね。
なぜなら、バス事業って何をするにも許認可が必要なものですから、路上にポール1本立てるだけでも許認可が必要です。バス停の名前というのは、駅で言えば駅名標ぐらい大事なものであり、それを書き換えもせず再使用するなど、監督官庁が許可しないと思うのです。
真相は道南バスさんに取材でも申し込まない限り分からないと思いますが、そこまでしだすと旅のレポートという本質から外れてしまうので、謎は謎のままで楽しむことにしましょうw

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ちなみに、駅の反対側へは地下道で連絡できます。
しかし、日高本線の運行頻度ならば、普通に踏切でもいいのではと思ったりw

このくらいで再び1駅戻って苫小牧へ向かいます。

苫小牧駅

一応は2度目の訪問、苫小牧駅です。

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先ほどは本当に余裕のない乗換えでしたので駅名標すら撮れませんでしたw

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ここの名所案内もやっぱりイラスト付き

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何かいると思ったら「マヤ34」ではないですか!
キハ40系にサンドイッチして走ることがあると聞きましたが、まさか自分の目で確かめられる日が来るとは。

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先ほどまで乗っていた日高本線の運休についての掲示板でした。
我々が乗車した区間は無関係ですが、末端区間が大雨による路盤崩壊で運転再開には時間がかかるようでした。
ところで、駅構内ではそのことを告げるアナウンスがしきりに流れていたわけですが、「”運休”の見込みが立っておりません」と連呼していましたw
「運転再開の見込み」と言いたかったのでしょうが、焦って言い間違えたんですかねw
あと、駅前から出る路線バスも利用するようにともアナウンスしていました。列車火災の影響で特急が減便された時も高速バスの利用を呼びかけたことがありましたが、ある意味潔いですね。

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自由通路です。

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駅への階段

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この看板のデザイン、なんだか札幌市営地下鉄の駅に似ている気がします。
JR北海道と札幌市交通局は全くの別社局ではありますが、同じ北海道ということでの共通点でしょうか。

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駅前には立派なロータリーを備えており、隣接する商業施設まで直接行ける陸橋も用意されています。

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陸橋の向こう側です。

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立派なバスターミナルもあります。

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別の入口

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ちょうどいいアングルで撮れました。

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帰り際、通路からもう1枚

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次はこの731系で1駅隣の沼ノ端へ向かいます。
そういえば、今日は全然電車に乗ってないなぁ

沼ノ端駅

1駅進んで沼ノ端です。

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駅名標かと思ったら乗り換え案内でした。
そして、なぜか駅名票は撮れていないという・・・
単純に撮り忘れたんだと思いますが、きっと疲れてたんですねw

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縦型は何とか押さえました。

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ホームです。2面3線で当駅を境に分岐する室蘭本線と千歳線で一部ホームを使い分けているようです。

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各ホームからは階段を上って改札へ向かいますが、面白いのは階段を登った先に簡易改札機が設置されていて、跨線橋部分は自由通路になっていることですね。
券売機も設置されていますが、無人駅ということになっています。

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反対側から見たところ
本当にICカードの簡易改札機だけなんですねw

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自由通路部分

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階段を降りて出口へ向かいます。

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まるでガラスケースのようにガラス張りな駅舎です。
透明感がありますが、ガラスの断熱性能ってどうなんでしょうね。

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青い鳥が描かれていますが、一瞬Twitterのロゴに見えたのは私だけでしょうかw

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ちなみに、ホームから駅舎を見るとこんな感じ

このあとは登別に立ち寄れば、あとは特急で一気に宿泊地の森まで移動するだけです。

登別駅

温泉で有名な登別です。

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何気に新しいタイプの駅名標ですね。

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ホーム上にはこんなものも
温泉地の雰囲気が出ますね。

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名所案内もやっぱり温泉w

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ホームは2面3線の国鉄型ですが、ホームのない中線が1本あり、貨物列車の待避に使われるようです。

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なんだか見覚えのあるキャラクターだと思ったら鬼灯様ではありませんか。
ご存知ない方のために説明すると、アニメ「鬼灯の冷徹」の主人公でして、地獄を舞台にした作品だけに、温泉地の地獄とタイアップをしているようでしたw

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観光ムードを盛り上げる看板が跨線橋を過ぎると見えてきます。

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壁面も観光地っぽい作りですね。

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改札口は普通の扉ですが、観光客を歓迎する看板は忘れませんw

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観光地の定番の顔出しパネル

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熊の像もありましたw
やっぱり北海道=熊なんですかねw

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それほど古くは見えないものの、古風なプレート

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待合所です。

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地獄らしく、鬼が鎮座
せっかくタイアップするなら、ここに鬼灯様の像でも置けばいいのにw

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祠のようなものがありましたが、いかにも観光客向けに作ったという感じで、由緒正しいものではなさそうですね。

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こちらが駅舎です。まあ観光地に似合うデザインなのではないでしょうか。

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そういえば、当駅に来るまでの車中、やけに若者が乗ってくるなと思っていたら、まつりがあるんですね。
このあと森までの移動というミッションがなければ少しでも見ていってもいいですが、そうは行かないのが乗り鉄旅行ですw

さて、このあと、カシオペア号が来るのでそれの撮影をして、そのまま「スーパー北斗」に乗り込もうと思います。
が、ここでちょっとしたトラブルが・・・
北海道という土地は、基本的に列車別改札であり、列車ごとに改札開始時間が決まっており、その時間になるまでは例え有効な切符を所持していても改札内に入れてもらえないということになります。
ここは観光地で、特急も停まる比較的大きな駅だということもあって、列車別改札のことを忘れて普通に切符を駅員さんに見せると、まだ時間になっていないので入れられないとのこと・・・
西鉄8000系さんの機転で「カシオペア号」を撮影したいので入れて欲しいと頼むと、「本来はできないが特別に」ということで入れてもらえました。
融通を利かせてくれた駅員さんに感謝しつつ、構内で撮影タイムとします。


↑カシオペア号入線シーン


↑貨物列車も来たのでついでに撮影

「スーパー北斗」の旅

あとは森に向かうだけの移動ということになりますが、ここでもまた別行動となりますw
実は西鉄8000系さんは、事前に自由席が激混みであることを知っておられたようで、予め指定席を確保されていたのです。
ただ、前述の通り、我々が使っている切符は、特急列車は自由席に限って利用可能というもので、指定席利用の場合、520円の指定席券だけでなく、特急料金も別途支払わなければならないのです。
西鉄8000系さんは特急料金を追加することになっても確実に座ることを選ばれたようですが、私は1円でも経費を抑えたい一心から、自由席にすることにしました。
昼間に15分だけとはいえ激混みを体験してしまっているので、ここはICレコーダを西鉄8000系さんに預けて、静かで空いているであろう指定席車で録音してもらうという手はずにして、自分は自由席で移動に集中するということにしました。
今考えれば、西鉄8000系さんのレコーダで録ったものをデータだけ貰えば同じことなんですが、自分のレコーダで録ってこその価値というか、なんだかよく分からないこだわりがあったりしますw

ただ、蓋を開けてみれば自由席はガラガラで、流石の連休中も観光に不適な遅い時間の列車は空いているようですね。
既に日は落ちており景色は余り楽しめませんが、心地よいエンジン音をBGMに1時間半、ゆったりと過ごしました。

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やっぱり特急列車は快適だなと思っているともう森はすぐそこでした。

森駅

長かった今日の行程もいよいよチェックインを残すのみです。
ただ、その前にやっぱり少しだけ撮影w
ここで西鉄8000系さんに預かって頂いたICレコーダも受け取ります。

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当駅からは函館本線のみが出ていますが、大沼経由と渡島砂原経由の2つに別れるため、隣の駅は3つになります。

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昔ながらのホームという雰囲気でした。

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顔出しパネル・・・なんでしょうか?w

改札を出るわけですが、ここでもちょっとしたハプニングが・・・
まず西鉄8000系さんが改札を出て、後に続いて私という順番だったのですが、私がフリーきっぷを駅員さんに見せると変な顔をされました。
最初は「え?」と思いましたが、よくよく考えてみると、西鉄8000系さんは指定席車に乗っていたため特急券も一緒に提示しており(持って帰りたいとお願いして持って帰ってはいたようですがw)、明らかに同行者であろう私が特急券を提示しないのがおかしいと思ったんでしょうね。
瞬時にその結論を出し、「自由席に乗りました」と申告しました。考えてみれば、同行しているのに別々の号車に乗るのは我々ぐらいでしょうし、不思議がられるのも仕方ないですねw

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改札口は昔ながらという感じですね。

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駅舎も撮りましたが、暗くて分かりづらいですよね・・・

このあとはいよいよホテルにチェックインです。部屋に荷物をおいたら室蘭からずっと楽しみにしていた夕飯タイムです。
しかし、目をつけていたお好み焼きのお店は臨時休業なのかやっておらず、結局今宵の夕飯はHottoMottoの弁当となりましたw
まあ、これもまた旅の思い出の1ページとなることでしょうw

翌日は函館方面へ向かいますが、それは別記事として追ってレポートします。

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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