3泊4日で実施した関西遠征の3日目です。
なお、1日目・2日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。
本日の行程
3日目となる今日は、西日本JRバスが運行する福園線に乗ることがメインとなっており、昨晩宿泊した綾部からまずは暇つぶしと乗りつぶしを兼ねて舞鶴線で東舞鶴駅まで1往復したらそのまま山陰本線直通で福知山へ向かいます。
福知山からはいよいよ本日のメインと言える西日本JRバス福園線で園部まで行き、そこからは京阪京都交通で亀岡へ、更に乗り継いで京都駅まで行ったらJRで新大阪へ向かい、最後は通勤特急「らくラクはりま」で姫路へ行き宿泊となります。
「らくラクはりま」についてはせっかくだから乗ってみようという感じで、姫路に泊まるのもそのためです。
朝の綾部駅
今日のメインは福園線ですが、本数が少なくお目当ての便は12時頃なのでそれまでの暇つぶしとして、乗ったことがない舞鶴線を乗りつぶします。
まずは綾部駅から乗車ですが、初めての駅ですし、予定の列車よりも少し早めにホテルを出て軽く駅取材をしました。
というわけで朝の綾部駅から3日目の朝が始まります。
朝と言っても8時台の出発でありのんびりとしたものでしたけどね。
駅前広場はロータリーこそ立派ですが、周辺の雰囲気はよくある地方駅という感じでした。
駅舎です。
1999年に建て替えられた駅舎だそうで、カーブを描いたシルエットが特徴的ですね。
券売機です。
なお、2021年からICOCAの利用が可能となったためか券売機に並ぶ人は少なかったです。
ちょうど115系がいました。
今や貴重な形式ですが、やっぱり最後まで生き残るのはJR西日本ってことになるんですかね。
まだ時間があるので反対口へも行ってみました。
こちらが北口のようで、駅舎建て替え後に新設された新しい口みたいですね。
改札口です。
紙の切符の人は駅員さんに見せる昔ながらのスタイルですが、ICカード用の簡易改札機が設置されていました。
地方線区といはいえ、時間はラッシュ時間帯ということで本数はそこそこですね。
ホームへ降りてきました。
2面3線の国鉄型配線となっています。
駅名標です。
ところで、「ウマ娘プリティーダービー」に登場するアドマイヤベガは作中で「アヤベさん」と呼ばれることからそれを連想してしまいました。
まあ、漢字で書くとお笑い芸人のピースの綾部さんの方が思い浮かぶかもしれませんけども。
↑223系がやってきました。
車内はラッシュ時間帯ということでなかなか混み合っていました。
↑続いて発車です。
↑そして私が乗る舞鶴線もやってきました。
舞鶴線の大半は山陰本線に直通して福知山発着なので私が乗る列車も福知山からやってくる列車でした。
舞鶴線で東舞鶴へ向かう
ここからはいよいよ舞鶴線の乗りつぶしです。
ここで舞鶴線についての解説ですが、舞鶴線は綾部から東舞鶴までの26.4kmを結ぶ路線で、普通列車の他、特急「まいづる」が乗り入れます。
歴史としては1904年、つまり明治37年という地方線区にしてはかなり早い時期に開業しているわけですが、これは舞鶴が古くからの軍港都市であり、軍事上重要な路線だったという事情からのようです。
終戦後は旧日本海軍は消滅したものの海上自衛隊に引き継がれた後も舞鶴に基地が置かれており、それを売りにした観光都市としての側面も有するようになりました。
西舞鶴では京都丹後鉄道と接続しますが、「タンゴエクスプローラー」がいました。
記事にはしていないもののJR線乗り入れ終了時にさよなら乗車したものですが、今でも引退はしていないもののボロボロで廃車も同然の状態なのが悲しいですね。
JR東海で「ひだ」から引退したキハ85系が京都丹後鉄道に譲渡されるという話もありますし、入れ替わりで「タンゴエクスプローラー」は今度こそ引退かもしれませんね。
元「タンゴディスカバリー」、今はリニューアルされて「丹後の海」という愛称がついているKTR8000形がいました。
こちらは「はしだて」「まいづる」にも使われており現役バリバリですね。
隣には小浜線の125系がいました。
小浜線も乗ったことがないのでついでに乗りつぶしたかったですが、敦賀まで行って折り返すと福園線に間に合わないので断念しました。
ちょうど敦賀行きだったので、乗りつぶしにはうってつけのダイヤだったんですがね・・・
↑ちょうど発車するところだったので動画を撮りました。
125系って活躍範囲がそんなに広くないのであまり撮影したこともなかったんですよね。
ホームです。
舞鶴線としては終点ですが、そのまま小浜線に繋がっているのでただの中間駅という感じの雰囲気です。
改札口です。
ここも紙の切符の人は駅員さんへ見せて、ICカードの人はタッチというスタイルですが、隣に気になるものがあるぞ・・・!?
舞鶴軍港にちなんでか艦娘のポスターが展示されていました。
提督業も営む私としては嬉しいですね。
そういえば、舞鶴市とのコラボイベントとかもやっていた気がします。
艦娘ポスターに気を取られてしまいがちですが、東舞鶴高校書道部の作品も展示されていました。
一瞬、艦これの大和かと思いましたが、舞鶴鎮守府のオリジナルキャラクターみたいですね。
そして、駅前です。
立派なロータリーもあって、舞鶴市の玄関口にふさわしい駅ですね。
駅前にはケーズデンキがありました。
基本的には旅の途中でお世話になることはないお店ですが、出先で電池とかSDカードが急に必要になることもあるので駅前の電器屋さんって助かる時もあります。
さて、せっかく来たので街歩きをしようかとも思ったんですが、生憎の雨でしたし滞在できても2時間程度なので、次の電車で福知山へ引き返すことにしました。
↑それではこの電車で福知山へ向かいます。
福知山にて
というわけで福知山にやってきました。
以前に乗り換えでホームにだけは降りたことがあるのですが、駅前に出るのは初めてだったのでここでも軽く駅取材をしました。
まずは駅名標から
福知山線の終点であることから駅としての知名度はそこそこある方だと思いますが、福知山線脱線事故の影響で不名誉な形ながら一般にも有名になってしまった地名ともいえますね。
↑発車するところだったので動画を撮りました。
隣の乗り場に停車し並びました。
実は福知山駅からは山陰本線を通って京都へ行く「はしだて」「きのさき」系統と、福知山線を通って大阪へ行く「こうのとり」系統の2系統の特急が出ていて、逆に福知山から北へは天橋立への「はしだて」や城崎温泉への「きのさき」など複数の系統に分かれるため、福知山駅はそれらの特急が一堂に会するジャンクション駅としての顔があるのです。
今回の場合だと、天橋立から大阪へ行きたい人はここで「はしだて」から「こうのとり」に乗り継ぐことで移動できるようなダイヤになっているわけです。
↑ここで「はしだて」が発車です。
↑続けて「こうのとり」が発車です。
なんかシャチホコがあると思ったら、福知山城天守閣のもの(のレプリカ?)のようです。
駅舎はかなり立派でした。
調べてみると2009年に高架化されたということでその時に作られた駅舎なんでしょうね。
駅構内には居酒屋や飲食店が入るスペースがありました。
ちょうどいいのでここで昼食を食べてから福園線に乗ることにしました。
地方だと駅周辺の飲食店がほとんどないパターンが多いのでこれはありがたいです。
反対側のアングルからも駅舎を撮ります。
それにしても、セブンイレブンのトラックの存在感がすごいw
南口一帯はかつて福知山運転所があった名残として、跡地を転用した公園があり、C11形蒸気機関車が展示されています。
載せられているのは転車台の一部ですが、制御室部分もちゃんと残っていました。
あと、こんな場所もありました。
最初は駐輪場かと思ったんですが・・・
これってもしかしてホーム上屋ですかね。
そう考えると柱も廃レールの転用に見えてきます。
さっきのSLからレールが延びているような模様のタイルになっているのは芸が細かいですね。
それでは食事を済ませてからいよいよ本日の目玉となる福園線に乗ります。
西日本ジェイアールバス福園線
ここからは西日本ジェイアールバスが運行する福園線に乗って園部まで行きます。
まず最初に福園線についての解説ですが、福園線は福知山と園部を結ぶバス路線で、路線名は福知山と園部の頭文字から取られています。
一見すると山陰本線に並行するようにも思えるルート設定ですが、山陰本線が綾部・和知などを通るルートなのに対して、福園線は国道9号を経由し細野峠を越えるルートとなっています。
そのため、途中区間での需要があり、鉄道とはうまく棲み分けているようですが、運行する西日本ジェイアールバスでは利用者が年々減少しており、今後の運行の維持が困難であるという発表をし、路線廃止を前提とした地元自治体との協議を開始したという報道が出たのです。デマンド交通や乗合タクシーへの移行を前提とした協議のようで、まだ正式に廃止が決まったわけではありませんが、この流れは廃止ほぼ決定という感じでしょうし、今や貴重な峠越えのバス路線ですし、国鉄バス自動車線の流れを汲むバス路線でもあるということから、今回乗りに来たわけです。
そんな福園線ですが、全区間を走破する路線は福知山→園部方向で1日4本、反対の園部→福知山方向で2本しかなく、桧山で乗り換えることで通し利用が可能となる時間帯もありますが、それでも本数がごく少ないことに変わりはなく、また、基本的に直通便以外は乗り継ぎを考慮したようなダイヤではないので桧山でかなり待たされることになります。
桧山~園部間は比較的本数が多いのですが、それでも1日8往復と、地方のバスの典型といっていい本数となっています。
特に直通便の本数が少ないのは福知山から園部への移動なら鉄道の方が早くて本数も多いので仕方ないかもしれませんが、そのために今回の活動では行程に制約を受けることとなり、朝一番の福知山発6時40分の便だと直通できますが、朝早すぎてちょっとつらい・・・w
その次の7時55分発は桧山行きであり、桧山発の園部行きまでは3時間半も待たされるというおおよそ接続とはいえないダイヤなので却下となり、昼間の12時15分発に乗ることにしました。
早速乗り場にやってきました。乗り場は先程のSLのある南口ではなく北口にありました。
嬉しいことにICカード対応で、全国相互利用にも対応なのでSuicaも使えます。
地方だとそもそもICカード非対応だったり、対応していても地元でのみ使えるローカルICカードのみ対応というパターンも多いので、これは助かりますね。
特に最近は世の中全体がキャッシュレス化しており、小銭が財布にあまり入っていないことが多いので、急にICカード不可のバスに乗るとなると両替しなきゃ・・・とか焦っちゃいますw
路線図です。
先程も書きましたが、福知山発は1日5本で、そのうち園部まで直通するのは4本となってます。
路線図です。
JRバスの路線だと支線があったりしてややこしい路線図なことも多いですが、福園線はシンプルに一直線のルートとなっています。
あと、福知山城など沿線の名所を載せたりして、観光客の集客をしようという努力が感じられるだけに、今回の事実上の廃止発表は残念に思います。
まあ、昨今は不採算に加えてバス運転士不足という問題もバス業界を覆う暗雲となっていますから、福園線についてもバス運転士不足の影響も大きかったかもしれませんね。
一部歯抜けになりましたが側面の幕も撮ったら乗り込みます。
私以外にも地元の方と思われる方が数名乗ってこられて、4~5名程度の乗車で発車となりました。
↑運良くマニア席に座れましたので前面展望をどうぞ
なお、1時間半ほどありますのでモバイル回線の方はデータ量などにご注意下さい。
バスは福知山駅を出るとしばらくお城通りを走りつつ市街地を進みますが、福知山城公園前では観光客と思われる人が数名降りていったかと思えば、途中で地元の方と思われる方が乗ってきたりと、思ったよりは利用されている印象です。
時間帯的には朝の便で福知山市内に出てきて買い物や通院などの用事を済ませてこれから自宅に帰るという雰囲気ですかね。
昨日の「福知山特急ニュースター号」でも停車停留所となっていた松縄手を経て土師新町というところからいよいよ国道9号に入ります。
しかし、すぐにインターを降りてトラックセンター前というバス停に差し掛かります。
周辺は工場や倉庫が立ち並んでいるようなので、物流拠点ということでトラックセンターなんでしょうかね。
その先は市ノ谷というところを経て多保市というところから再び国道9号に合流です。
ところで、福園線のバスには「市ノ谷経由」という付記がされているのですが、もしかしたら昔は市ノ谷を通らずに国道9号を直進するルートのバスも設定されていたのかもしれませんね。
ところで、気になったのは「丹波〇〇」というバス停がちょこちょことあったことですが、これはJRバスの前身である国鉄バスでは運行するバス路線を自動車線と呼称して、乗車券の発売などにおいては鉄道と同等にみなす運用をしていた名残であり、たとえ遠隔地であっても同名の鉄道駅がある場合は旧国名である「丹波」を冠して区別する必要があったというわけですね。
国鉄バス時代から運行されている路線にはこのように旧国名を冠するバス停がちらほらとあったりします。
あと、福知山市内では高速道路と思うほど立派なバイパスだった国道9号もここまで来ると2車線の一般的な地方国道の姿になっていました。
丹波岩崎バス停付近で舞鶴若狭自動車道と交差するとこのあたりで市街地も途絶えて田園風景になってきました。
松ヶ瀬バス停を過ぎると細尾峠を越えて福知山市から京丹波町に入っていきます。
ただし、峠とはいってもヘアピンカーブもトンネルもなく、あまり峠越えの実感はありませんでした。
そこまで険しい峠ではないようですね。
途中には梅田という地区がありますが、大阪の梅田と区別するためかバス停名は丹波梅田となっています。
まあ、関西で梅田といえばまず十中八九大阪の方を連想しますからねw
京都縦貫自動車道と交差すると京丹波町の市街地に入っていきまして、まもなく桧山となります。
桧山は福園線の拠点となっているバス停で、西日本ジェイアールバスの京丹波営業所を併設しています。
ここでは運転士さんの休憩を兼ねているのか10分間の停車があるとのことで、乗客もトイレ休憩などで車外に出ていいとのことなので、一旦外へ出ることにしました。
ふと車内を振り返ると車内は私の他にはもう1人だけでしたが、どうやらその方もバスマニアらしく、私同様に車外に出て撮影していましたw
こちらが桧山バス停です。
国鉄時代にあった自動車駅の構造をよく残す貴重なバス停ですが、京丹波営業所が担当しているのは福園線だけのようなので福園線が廃止された場合、この営業所は廃止される可能性が高いでしょうね。
後継となるであろうデマンドバスの車庫に転用される可能性もありますが、その時にこの自動車駅の名残を残す駅舎が残るかどうかは分かりませんし、今のうちにしっかり記録していきましょう。
すごいのがこれ、まるで個人宅の郵便受けみたいですが、どうやらこれちゃんとした郵便ポストみたいですね。
バスホームには乗り場案内もあるなど、1路線しかない割にはしっかりしたバスターミナル感がありました。
三ノ宮方面とありますが、これも流石に神戸の三ノ宮ではなくて「丹波三ノ宮」というバス停があるみたいです。
今は京丹波町の町営バスのバス停となっているみたいですが、わざわざ専用の乗り場案内があるってことは、昔は福園線の支線として運行されていた可能性もありそうですね。
でも、京丹波町には京都縦貫自動車道も通っていますし、神戸の三ノ宮への高速バスがあっても違和感はないというのが余計に紛らわしいですねw
発車時刻が近づき運転士さんも戻ってくると、例のバスマニアの方と私と運転士さんの3名で桧山を発車していきました。
再び国道9号に復帰したらしばらく京丹波町内を進み峠北口というバス停を過ぎたら観音峠を越えて園部駅がある南丹市に入っていきます。
この峠もトンネルこそありますが、ヘアピンカーブが連続するような険しい峠というわけではありません。
でも、考えてみると福園線は全長50kmほどの路線ですが、峠を2つも越えるんですね。
南丹市内で若干の乗車があり乗客7~8名程度で終点の園部駅に到着です。
廃止が検討されるくらいだからほぼ私の貸切状態くらいの閑散具合を想像していましたが、思っていたよりは利用がある印象でした。
奇跡の巻き返しで存続ということになれば嬉しいですが、地方の公共交通の実情を考えるとデマンドバスへの転換か、桧山~園部間に短縮とかも有り得そうです。
園部駅にて
園部駅に到着したら、更にバスを乗り継いで亀岡駅を目指しますが、接続が微妙に悪く50分ほど開くのでその間に園部駅を簡単に取材します。
ただし、駅構内には入りませんけどね。
時刻表です。
先程も紹介した通り、大半が桧山までの区間便で、福知山まで走破するのは2本のみとなっています。
乗って残そう的な横断幕がここにもありました。
園部駅までくれば京都市の近郊区間という感じで、そこまでローカル線感はありませんが、それでもやっぱり車社会なんですかね。
そして、駅舎です。
三段にセットバックした形が印象的な駅舎ですね。
何故か橋の親柱が保存されていました。
説明書きによると1934年にかけられた小山橋の親柱で、2021年に道路拡張工事で移転されたとのことですが、親柱が単独で保存されるなんて珍しいですね。
しれっと鉄道院とか書いてある柱がありました。
これって何気にレア物では!?
反対口はビジネスホテルや喫茶店と一体化した駅ビルになっていました。
そこへポンチョがやってきました。
ぐるりんバスというコミュニティバスのようですね。
続いてやってきたのは京阪京都交通です。
福知山でも見かけた京都交通と社名が似ていますが、実は元々は同じ会社であり、元々の京都交通は亀岡を起点に京都市内や舞鶴市周辺まで路線網を広げていましたが、2004年に会社更生法の適用を申請して倒産してしまったため、舞鶴市周辺の京都府北部エリアは日本交通グループの(新)京都交通に、京都市や亀岡市周辺の路線は京阪グループの京阪京都交通へと引き継がれることになりました。
次に乗るバスがやってきました。
京阪京都交通の3系統というバスです。
京阪京都交通3系統 園部駅→亀岡駅
さて、ここから乗車する京阪京都交通の3系統ですが、福園線を引き継ぐかのように国道9号をひたすら走行し亀岡駅を目指します。
ただし、福園線と違ってこの区間の国道9号はおおむね山陰本線と沿うように走っているので、鉄道ともろかぶりなルート設定となっているためか、なんと1日1往復しか設定されていません。
一方で同区間には遠回りをするものの同じく園部駅と亀岡駅を結ぶ40系統というのも存在しており、それを利用すれば園部駅と亀岡駅をバスで移動することが出来ます。
まあ、今回はたまたま3系統の時間帯に乗ることが出来たので、3系統を利用しますけどね。
かえって1日1本のレア系統に乗れて良かったといったところでしょうか。
余談ですが、昔は園部から京都駅まで直通の急行バスというのもあり、山陰本線に対抗する気まんまんのダイヤ設定もしていたようですが、流石に全区間一般道経由の路線バスでは鉄道に勝ち目がないと判断したのか、今は亀岡を跨ぐ便は設定されず、急行便も廃止になっているようです。
そんな3系統ですが、そこそこ利用者はいるようです。
恐らくは昔の長距離急行バスの名残で走っている路線なんでしょうが、このあたりは鉄道の駅間も長いので駅と駅の間が長い区間なんかではバスを利用する人もいるのかもしれません。
まあ、1日1本じゃ生活の足にするのは厳しいですがw
ただ、残念だったのがマニア席がないタイプのバスだったため前面展望が出来ませんでした。
国道八木というバス停がありましたが、山陰本線にも八木という駅がありますね。
こういう「国道〇〇」というバス停名ってなんか好きなんですよね。
亀岡にて
というわけで京阪京都交通の3系統に乗って亀岡にやってきました。
ここから先は更に京阪京都交通のバスで京都駅へ向かい、バス旅のシメとするつもりでしたが、予想外の展開に・・・
最近じわじわと広がりつつあるであろう「すみません回送中です」表示が見られました。
京阪京都交通でもやっているんですねw
駅舎です。
流れ星の軌跡みたいなデザインが特徴的で、かなり現代的な見た目ですが、2008年に新しい駅舎になったようです。
この正座姿が印象に残る銅像は石田梅岩という方で、江戸中期の思想家だそうです。
もちろん亀岡の出身です。
あと、バスの発車標がありました。これは便利ですね。
私が乗るのは2系統の京都駅行きですがここで異変に気づきます。
予定では次は16時11分がありそれに乗るはずだったのですが、何故か先発は16時40分発となっています。
行程を作る時に何らかのミスで発車時刻を間違えて書いたかと思ってスマホで調べるもやっぱり16時11分発のバスが存在することになっています。
それでも目の前の発車標にはやっぱり出ていないのでおかしいと思い、京阪京都交通の公式サイトにアクセスすると、どうやらバス運転士さんに新型コロナの感染者が多く出ていて、出勤できない人が大量に出ている関係でバスも減便運行を強いられているとのことで、乗車予定だった便は運休になっていたのでした。
これは仕方がないので予定を変更して電車で京都駅へ行くことにしました。
後続のバスを待っていては「らくラクはりま」までに新大阪へ向かうのが厳しくなりそうですからね。
とりあえず電車の時間までまだあるので反対口へ行ってみました。
サッカーボールのオブジェがありましたが、市内に「サンガスタジアム by KYOCERA」という競技場があるためでしょうか。
ちなみに、この競技場は「京都サンガF.C.」のホームグラウンドだそうです。
それでは改札内に入りホームです。
ホームは2面4線となっており、京都方面からの普通列車が折り返したり、特急を待避したりするようです。
それではこの221系に乗って京都駅を目指します。
最初はガラガラでしたが、嵐山などでどんどん乗ってきて京都駅に着く頃には満員電車になっていました。
しかし、バスで京都まで行ければ福知山から京都までバスだけで移動できることになっていましたが、最後は残念でした。
まあ、本数もそこそこある系統ですし、更に言えば保津川下りに乗るときにもお世話になる系統だと思うのでまた乗る機会はあるでしょう。
でも、車窓から見えた保津峡は綺麗でした。
山陰本線の旧線を利用した嵯峨野トロッコ列車に乗ればもっと綺麗でしょうがまだ乗れていないんですよね・・・
ちなみに、今回の遠征で乗ろうと思っていたんですが、あいにく運休期間中で乗れませんでした。
まあ、真冬にトロッコは寒いですしねw
京都駅に着いたら初日もお邪魔した「京ダイニング八条」で牛カツカレーとフライドポテトをつまみにビールを頂きました。
バスに乗れなかったおかげで早く京都駅に到着することが出来て、かえって時間が出来て小休止が出来ました。
それではあとはJRで一気に新大阪へ移動し、本日のシメとなる「らくラクはりま」です。
「らくラクはりま」に乗る!
それでは本日のシメとなる「らくラクはりま」です。
最初にこの列車について解説してから本編に入っていこうと思いますが、「らくラクはりま」は新大阪~姫時間を平日のみ1日1往復設定されている特急列車であり、旅客案内上は「通勤特急」と案内されています。
運行は朝に姫路発新大阪行き、夕方に新大阪発姫路行きとなっていて、大阪市内への通勤客に向けた通勤ライナー的な列車となっています。
歴史としては2019年3月から大阪~姫路間にて運行を開始し、2020年7月には新型コロナウイルスの感染拡大により確実な着席への需要が高まったことから自由席を廃止して全車指定席となりました。
そして、2021年3月のダイヤ改正より運行区間を新大阪~姫路間に拡大の上、停車駅に大久保が追加されました。
この大久保への停車は新快速すら通過する駅に特急が停まるようになると話題になりました。
現在の運行形態ですが、新大阪を出ると大阪・三ノ宮・神戸・明石・西明石・大久保・加古川・姫路と停車していきます。
新快速の停車駅から尼崎と芦屋を抜いて、代わりに大久保に停車するという感じですね。
通勤特急ということで速達性よりもこまめに停車して需要を拾う方向なんでしょうね。
使用車種は289系となっており、「くろしお」の間合い運用で設定されている感じです。
JR西日本では滋賀県方面へは「びわこエクスプレス」を以前から運行していますが、兵庫県方面へは「スーパーはくと」「はまかぜ」を通勤利用を考慮して停車駅を増やしたりする程度で専用の通勤特急を設定するのは「らくラクはりま」が初めてとなっていました。
関東で言うところの「湘南」や「はちおうじ」「おうめ」的な列車と言えますかね。
そんなわけで新大阪駅にやってきました。
ここから乗車レポートに入っていきます。
↑停車駅案内などもあったので動画でも撮りました。
↑こちらは別の発車標
それではあとは入線を待つとします。
問題は東淀川方と大阪方のどちらから入線するかですが、運用を調べたところ「くろしお」の運用が終わった後一度向日町へ引き上げて、改めて回送で新大阪に送り込まれるみたいなので東淀川方からの入線のようです。
↑入線してきました。
車内は新大阪の時点ではそれほど乗っていなかったのですが、大阪から大量に乗ってきて、窓際はほぼ満席、通路側もちらほらという感じの乗車率になりました。
デビューから4年が経過するうちに一定の固定客を獲得しているようですね。
ああ、私も特急通勤ができるような身分になりたいw
大阪を出ると新快速だと停車する尼崎、芦屋を通過して特急の貫禄を見せつけたと思ったら三ノ宮に停車します。
ここで降りる人はあまりいませんでしたが、逆に乗ってくる人もいて、その傾向は神戸でも同じでした。
考えてみれば「らくラクはりま」はライナーではないのでどこの駅からでも自由に乗れるんですよね。
これは通勤特急ならではの利点ですかね。
明石・西明石では降りる人のほうが多く、郊外へ出てきた雰囲気になりました。
そして、話題の大久保ですが、案外ここで降りる人が多くて驚きました。
一説には西明石では線路別複々線のため、特急と普通列車を対面乗り換えさせることが出来ないのに対して、複々線が収束して複線区間にある大久保駅は2面4線で普通列車と対面乗り換えが可能であり、新快速や「らくラクはりま」が停まらない魚住・土山・東加古川の利用者にも便宜を図れるという意見もありますが、それ以前に純粋に大久保駅の利用者が増えているというのも理由みたいです。
「らくラクはりま」の停車をきっかけにいずれ新快速が大久保に停まるようになるかもしれませんね。
そして、加古川でほとんどが降りていき、姫路まで行ったのはごく少数でした。
まあ、姫路なら新幹線がありますからねw
↑最後に引き上げシーンを撮ったら撤収します。
あとはホテルへチェックインして3日目も終了となります。
4日目は別記事として追ってレポートしますので公開までしばらくお待ち下さい。