今回は4泊5日で北陸・関西方面へ遠征しました。
目的としては2024年3月に敦賀まで延伸開業する北陸新幹線と入れ替わりで運転区間が短縮されてしまう北陸特急に乗車することがメインで、それだけでは物足りないということで撮影や普通列車への乗車、更に地理的に近い関西でもいくつかネタを拾いつつ4泊5日の行程にまとめました。
本日の行程
というわけで行程の説明ですが、1日を1記事として分割してお届けしていくので、日程ごとに説明していくことにします。
1日目は昨晩乗車した「サンシャインエクスプレス」の夜行バスで大阪に到着したところから始まり、大阪駅から特急「サンダーバード9号」で金沢へ、そのままとんぼ返りする形で「しらさぎ8号」で名古屋へ、更にとんぼ返りで「しらさぎ11号」で金沢へ戻ったら、最後は「おやすみエクスプレス」で敦賀へ行って宿泊します。
1日中特急に乗ってばっかりという乗り鉄にとっての夢の1日と言ってもいい1日となりますw
「サンダーバード9号」の爆走を楽しむ
それでは早速本編開始です。
まず乗るのは「サンダーバード9号」なんですが、この列車はただの「サンダーバード」ではありません。
というのは差し詰め「スーパーサンダーバード」とでもいうべき列車であり、最も停車駅が少ない列車の1つなんです。
大阪を出ると新大阪・京都・・・とここまでは普通ですが、その次はなんと福井までノンストップです。
福井の次はもう終点の金沢となり、途中停車駅はわずか3駅しかありません。
所要時間でいうと大阪から金沢の267.6kmを2時間32分で結んでおり、その表定速度は105.6km/hにもなります。これは国内の在来線列車としては最速だそうですよ。
これが北陸新幹線開業後は敦賀駅以北は廃止されることから、必然的に敦賀駅通過の列車も消滅することになりますし、これほど速達性重視の特急も今や貴重ですしね。
ちなみに、北陸新幹線敦賀延伸後のダイヤは正式には発表されていないものの、ファン有志による予想では金沢~大阪間は乗り換え時間込で2時間15分~2時間20分程度と予想されており、新幹線による短縮効果は10分~15分程度となりそうです。
この程度の時短効果では新幹線の意義が問われそうですが、敦賀駅では対面乗換ではなくて上下移動を伴う乗り換えなので乗り換え時間を長く取らざるを得ず、北陸本線自体も高速化改良が進んでいて在来線としてはかなり高速運転が可能な路線であるということも新幹線の効果が薄い理由ですかね。
しかも、乗り換えに伴って特急料金が別立てになることや、新幹線の特急料金が在来線より割高であることなどから大阪・京都から敦賀駅以北へ向かう利用者は乗り換えが必要になる上に値上げまでされるという踏んだり蹴ったりなことになっています。
一気に新大阪まで開業していればよかったんですが、部分開業になるとこういうデメリットが出てしまいますよね。
というわけで大阪駅前からレポート開始です。
時刻は平日の7時台と徐々に通勤ラッシュに向けて慌ただしくなっていく都会の景色です。
まだ列車まで時間があるので暇つぶしに撮りバスしました。
こちらは旧大阪市営バスの大阪シティバスです。
あとはマックに入って時間をつぶしてから駅へ向かいます。
それではいよいよ活動開始ということで、北陸特急が出る11番乗り場へ向います。
この案内も新幹線が敦賀まで伸びると書き換えられるんでしょうね。
ここにも新幹線延伸開業のPRがありました。
大阪へは直接乗り入れませんが、福井や金沢へ向かう人には大いに関係がある話ですしね。
こちらは自由席の乗車待機列ですが、何重にも折れ曲がっていて、それだけ需要が多いことを物語っています。
↑そこへ「サンダーバード」がやってきました。
といっても、これは乗車する9号の1本前の7号です。
この7号は9号とは対象的に、特急が停まる駅はほぼ全て停まりますというほど停車駅が多く、大阪を出ると新大阪・高槻・京都・堅田・近江今津・敦賀・武生・鯖江・福井・芦原温泉・加賀温泉・小松・松任・金沢と途中13駅も停車します。
所要時間も2時間52分となっており、9号と比べると20分も長くかかります。
もちろん写真でも撮ります。
まあ、大阪駅では今後も「サンダーバード」を見ることが出来るんですけどね。
↑発車シーンも撮ったらあとは9号を待ちます。
発車標の案内です。
特急はほとんどが金沢行きですが、来年の春からは敦賀行きになってしまうんですよね。
JR九州だと「リレーかもめ」を武雄温泉行きではなくて長崎行きとして案内していたりしますから、「サンダーバード」も金沢行きとか富山行きとして案内しそうですがねw
↑停車駅の案内もあったのでここは動画でどうぞ
「停車駅は新大阪・京都・福井です」と流れるわけですが、「え?終わり?」と思ってしまいますw
今回は自由席を選びましたが、この時点ではそれほど混み合ってはいませんでした。
速達便は停車駅を絞った分需要が少ないこともあるもので、今回もそのパターンかなと思ったのですが、それは間違いであることをこのあと知ることになります。
↑無事に窓際に座れたということで車窓をどうぞ
特に京都から先の爆走は見ものですよ!
↑車内案内表示器です。
大阪駅を出て数分で最初の停車駅の新大阪に停車します。
「北陸ロマン」のメロディと共にアナウンスが始まり、旅の気分を盛り上げてくれます。
新大阪は言わずとしれた新幹線停車駅で、新幹線で大阪へやって来る人にとっては大阪の玄関口といえる駅ですが、山陽新幹線からの乗り換え客なのか一定数の乗車がありました。
20分ほど走ると京都の車両基地が見えました。
この区間は複々線ということで列車密度が高いながらも快調な走りです。
そして列車は京都駅に滑り込みます。
著名観光地の顔のある京都だけに、外国人観光客の姿も多くいて、また大勢がここから乗ってきました。
京都に宿泊してこれから北陸へ足を伸ばすというコースの旅行者なんでしょうね。
これで車内はほぼ満席状態となり、「サンダーバード」の需要の大きさを窺えました。
京都を出ると次は福井までノンストップですが、ここから走る湖西線・北陸本線は全線複線ですから運転停車もなく、本当にノンストップです。
トンネルを抜けて山科を通過したら東海道本線を外れて湖西線に入ります。
湖西線は踏切1つない高規格路線となっており、このまま北陸新幹線に組み込んでもいいのではないかというほどの路線ですが、結局は敦賀以南も別ルートで新幹線を建設することとなったため、湖西線は在来線のまま走り続けることになりそうです。
↑ここで北陸新幹線の延伸開業を知らせるメッセージが車内案内表示器に出ていました。
湖西線に入ると左手には比良山地が見渡せます。
右手には琵琶湖が見えるので、どっち側に座るか悩んだんですが、前回「サンダーバード」に乗ったときは琵琶湖が見える方に座ったので、今回は左側にしました。
湖西線を爆走しているとだいぶ長閑な景色となってきました。
近江塩津からは北陸本線に入りましてもうすぐ敦賀です。
もう少しで新幹線との接続点になる敦賀も容赦なく通過です!
ここを通過するのは旅客列車では1日2往復だけなので、貴重な体験になりました。
開業の日を今や遅しと待ち兼ねる新幹線のピカピカの高架橋が見えました。
既に試運転は始まっているらしいので、ちょうど試運転列車が通れば・・・なんて思いましたが、そうは問屋が卸さなかったですw
敦賀を過ぎるとかの有名な北陸トンネルを通過します。
敦賀市と南越前町の境に位置するこのトンネルは全長13870mで、国内の陸上狭軌トンネルとしては最長となっています。
2度の列車火災という悲劇でも知られるトンネルも、特急「サンダーバード」は7~8分ほどであっけなく通過してしまいます。
このトンネルは新幹線開業後は第三セクター「ハピラインふくい」に移管されることとなっており、そうなればJR以外の鉄道では国内最長のトンネルとなる見込みです。
トンネルを抜けると武生となり、このあたりからは平野を疾走するようになります。
このあたりは在来線でも十分高速化されているようにも思うんですが、新幹線開業後はローカル輸送に徹するようになる見込みです。
久しぶりの都会が見えてきたら1時間20分ぶりの停車駅の福井です。
福井県の県庁所在地ということで高層ビルも散見されます。
小松駅付近ではボンネット特急の保存車が見えました。
以前に訪れたものですが、車窓からとは言え再会できました。
ですが、実はこの写真、乗ってきた「サンダーバード」ではなくて、隣りにいた「能登かがり火」だったりしますw
乗っていた列車は撮らないうちに引き上げてしまったんですよねw
ところで、驚いたのが「きたぐに」の乗車位置案内が残っていたんですよね。
確か2012年に定期運行が終了し、臨時としても2013年の設定を最後に運行がなく実質廃止状態ですが、それから10年を経てまだ残っていたとは・・・
北陸本線の521系ですが、第三セクター転換後は塗装が変わると思いますので、これも見納めの光景でしょうか。
↑そこへ七尾線の521系がやってきました。
少し前まで415系が走っていたんですけどね・・・
↑そして、「能登かがり火」の発車です。
↑大阪行きの「サンダーバード」が発車するところでした。
↑続けて北陸本線の521系も発車です。
といった感じで軽く撮影をこなしたらあとは「しらさぎ」で折り返しですが、どのみち1度改札を出ないといけないこともあって駅構内でも北陸新幹線開業後に見られなくなるであろうネタを探していくことにしました。
大きなブースでユニバーサルスタジオジャパンのPRもしていました。
以前は「ユニバーサルエクスプレス」と称して「サンダーバード」の一部便を新大阪駅から梅田貨物線を経由してユニバーサルシティ駅まで直通していたこともありましたが、2010年以来設定されておらず、今では乗り換えが必須となっていますが、北陸新幹線延伸開業後は敦賀と大阪で2度の乗り換えが必要になってしまいますね・・・
北陸本線の運賃表も、第三セクターに転換されるので見納めでしょうか。
といったところで、今度は名古屋までのきっぷを買って「しらさぎ」で名古屋へ向かいます。
「しらさぎ8号」で名古屋へ
お昼ごはんを食べる暇もなく、今度は「しらさぎ8号」でとんぼ返りです。
ここで「しらさぎ」について解説を入れておくと、「しらさぎ」は名古屋・米原と金沢を結ぶ特急列車で、中京圏と北陸を結ぶ役割のほか、米原駅で東海道新幹線に接続することで首都圏や静岡地区から北陸への移動も担う列車です。
名古屋への乗り入れはおよそ半数程度であり、残りは米原~金沢間の運行となっていて、新幹線接続列車の色が濃いのですが、北陸新幹線が敦賀まで伸びると、東京から福井や敦賀も直通で結ばれることになるため、東海道新幹線と「しらさぎ」を乗り継ぐルートから利用がシフトすると見込まれるため、静岡や中京圏から北陸と言った限定的な需要に応える列車となる見込みです。
特に米原折返しの列車は新幹線開業後は米原~敦賀間のみの運行となり、わずか45.9kmしか走らない特急となる予定です。
今回乗車する8号は名古屋へ乗り入れる列車であり、名古屋まで通しで乗車します。
それでは発車標です。
ここの発車標で名古屋を見ることが出来るのもあと僅かですね。
ホームの発車標です。
このようにおおむね1時間に1本の運転ですが、名古屋行きと米原行きが交互の発車なので、名古屋まで直通の列車は2時間に1本ということになります。
↑そして、「しらさぎ8号」の入線です。
「サンダーバード」と同じく681系か683系のいずれかが使用されています。
行先表示を撮ったら乗り込みます。
「サンダーバード」よりは利用者が少なめかなとも感じましたが、それでも半分以上の席は埋まっている印象です。
↑今度ももちろん車窓を撮りました。
敦賀までは「サンダーバード」と同じルートを走りますが、停車駅は多めになっていて、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、鯖江、武生、敦賀、米原、大垣、岐阜、尾張一宮、名古屋と停車していきます。
「サンダーバード」でも停車駅が多いタイプに準じているとも言えますが、「サンダーバード」と違っていわゆる速達タイプの設定はなく「サンダーバード」よりは格下な扱いですね。
「サンダーバード」の数分後を続行で走る場合もありますが、ちょうど「サンダーバード」と「サンダーバード」の間の時間帯を走る場合もあり、その場合は金沢~敦賀間の利用者にとっても有効列車となります。
高齢者施設だと思いますが、「かがやき」という名前といい、看板のデザインといい、北陸新幹線を意識していますねw
小松・加賀温泉・芦原温泉・福井と進みまして福井県に入りますが、このあたりで降りる人もチラホラいるようです。
金沢で北陸新幹線から乗り継いできた人たちもいるんでしょうね。
ちなみにこの区間の停車駅は全て新幹線が乗り入れる予定となっており、在来線しか停まらない駅が不便になる問題は金沢~福井間ではかなり抑えられそうです。
まあ、それでも本数わずかとは言え松任と大聖寺に停まる特急もあるので、そちらは新幹線の恩恵は受けられないことになりますけどね。
福井の先は武生・鯖江・敦賀と行きます。
この区間では北陸新幹線では越前たけふ駅の1駅のみ設置される予定で、武生駅・鯖江駅は新幹線開業で不便になる駅ということになりそうです。
武生駅では福井鉄道の列車も見えました。
あちらの駅は「たけふ新」という名前なんですが、実は今年の2月まで「越前武生」という駅名でした。
実は北陸新幹線に設置される駅が「越前たけふ」となることが決まると全く別の場所にあるのに、読み方が同じで酷似した駅名では紛らわしいということで福井鉄道の方が改名することとなったのです。
ちなみに、「越前武生」という駅名になる前は「武生新」という名前だったので、表記こそ”ひらがな”になりましたが先祖返りした形になります。
そして、北陸トンネルを越えて敦賀駅に差し掛かります。
2駅先の近江塩津駅からは湖西線と分岐し「サンダーバード」は走らない区間となります。
近江塩津~米原間は北陸本線を名乗っているものの、主力列車の「サンダーバード」が通らず、支線的な扱いになっているわけですが、かつては北陸方面の列車は全てここを通っていました。
後に京阪神への短絡線となる湖西線が開業すると関西方面の列車はこちらにシフトし、米原・名古屋を目指す「しらさぎ」だけが残りました。
ところで、この区間では湖西線が名前の通り琵琶湖の西岸に沿って走るのに対して、北陸本線は琵琶湖の東岸を通るため、車窓から琵琶湖が見えるかと期待していたんですが・・・
そして、米原駅ですが、やはりここで降りる人が多かったです。
ここでは進行方向が変わる関係で5分程度停車します。
米原からは東海道本線に入りますが、いきなり関ケ原越えの区間となります。
天下の東海道本線もこのあたりは線形が悪いんですが、鉄視点でも面白いのが関ケ原~大垣間です。
この区間は下り線のみ勾配緩和のための新垂井線という線路が通っていて、今回は上り線を走っているので通らないものの・・・
大垣駅手前で合流するところが見えました!
折返しの金沢行きの列車ではあそこを通るので楽しみにしておきましょう。
そして、大垣に到着です。
「ムーンライトながら」の終着駅だったこともあって、知名度が高い駅だと思いますが、名古屋からの列車の多くがここで折り返すなど、中京圏の西端に位置するとも言える駅です。
続いて岐阜県庁所在地の岐阜駅ですが、駅前にある黄金の織田信長像が撮れました。
尾張一宮駅は「しらさぎ」については名古屋発着の全列車が停車するのに対して、同じ区間を走る「ひだ」は一部列車のみ停車という扱いになっています。
これは「しらさぎ」は名古屋~米原間で新幹線と並走しており、急ぐ人は新幹線に乗ればいいということで、途中の駅にこまめに停車させて集客しているんでしょうね。
一方の「ひだ」は岐阜駅に新幹線が乗り入れないこともあって停車駅を減らして速達性重視ということなんでしょう。
ここで遅めのお昼ごはんを食べようと思いますが、その前にやることが・・・
それは「北陸観光フリーきっぷ」の購入です。
このきっぷは名古屋・浜松・静岡のいずれかの駅から北陸エリアのフリー区間までの往復の特急と、フリーエリア内の普通列車と特急・新幹線の自由席が4日間乗り放題というきっぷです。
特急を乗り回す今回の活動にピッタリのきっぷということで、これを利用しますが、注意点として名古屋から北陸エリアまでの往復では「しらさぎ」と「ひだ」を片道ずつ利用するという条件がついており、往復とも「しらさぎ」だけ、あるいは「ひだ」だけというルートは利用できません。
今回は往路を「しらさぎ」にして、復路を「ひだ」にするのですが、HC85系投入後は乗っていないのでちょうどいいでしょう。
無事にきっぷを買ったら・・・
お昼ごはん!
味噌カツとエビフライがセットの定食でした。
美味しくいただき、腹ごしらえも済んだら、今度は「しらさぎ11号」で金沢へ折り返します。
「しらさぎ11号」で金沢へ
ここからは「しらさぎ11号」で金沢へ折り返します。
1時間程度の滞在で名古屋も立ち去るというとんぼ返りっぷりですw
発車標ですが、ここで金沢という表示が見られるのも見納めですね。
ちなみに、富山については「ひだ」で見られるので今後も見ることが出来るでしょう。
それでは乗り込みます。
今回利用する「北陸観光フリーきっぷ」ではフリーエリアまでの往復は指定席が利用可能なんですが、私は自由席の方が好きなので自由席です。
始発の名古屋から乗るわけですから余裕で座れるだろうという判断ですが、実際余裕で座れました。
時間帯的にもそれほど利用が多い時間帯ではないのでしょうね。
↑今度も車窓を撮りましたが、途中で暗くなってしまったので敦賀までにしました。
これでは新幹線延伸開業後の運転区間だけになりますが、金沢行きという放送なども含めてお楽しみ下さい。
↑案内表示は敦賀から先の停車駅も出ているので動画で撮りました。
大垣まではさっきのリプレイということでサクッと飛ばして、先ほども紹介した新垂井線を紹介していきましょう。
大垣を出てしばらくすると東海道本線の本線と別れていきます。(逆光がすごいですがご容赦下さい)
ここからが新垂井線ですが、現在は下りの特急と貨物列車のみが通過しており、普通列車については本線の方を走行しています。
なので、この新垂井線に乗りたければ「しらさぎ」など下りの特急に乗る必要があります。
まあ、扱い上は本線も新垂井線もどちらも東海道本線なので、この区間も独立線区とみなすかは人それぞれでしょうけどねw
あと、以前はこの新垂井線上に新垂井駅という駅が設置されており、下り列車は普通列車であっても垂井駅には停まらず新垂井駅経由という時代があったようですが、垂井駅の利用者から不便だという声が上がり、下り列車でも垂井駅経由の列車も復活し、新垂井駅経由と垂井駅経由の両方が混在する時期を経て、最終的に普通列車は全て垂井駅経由となり、新垂井駅も廃止されて新垂井線は特急と貨物列車だけになりました。
そして、米原駅に到着し、ここで進行方向が変わってここからは北陸本線です。
新幹線からの乗り換え組が乗ってきてほぼ満員状態となりますが、このあたりで車窓は暗くなったのであとは大人しく乗っていました。
さよなら乗車という意味では敦賀から先が本番なんですが、明日も特急に乗る機会があるので、ここはのんびりとしました。
ところで、この停止位置目標ですが、681系と683系をひっくるめて「68系」と表記しているんでしょうかw
「IRいしかわ鉄道」の列車も撮ったら、あとは「おやすみエクスプレス」で折り返すのですが・・・
ちょっと富山へ晩ごはんを食べに行く
「おやすみエクスプレス」までは時間が開くので、ここで北陸新幹線に乗って富山まで晩ごはんを食べに行くことにしましたw
普通に考えれば頭がおかしいとしか思えない行動ですが、今回は「北陸観光フリーきっぷ」というのを使っており、このきっぷを使えば富山までも実質タダで行けてしまうので、ありがたく活用させてもらいます。
それではいざ改札へ!と「北陸観光フリーきっぷ」を投入すると、「ピンポーン!」という警告音とともに改札が閉まってしまいました・・・
え?北陸新幹線は乗れないのか?と思いつつ券面を見直すと「北陸新幹線では自動改札不可」と書いてありました。
ようするに新幹線も乗れるけど有人改札を通ってねってことですね。
というわけで有人改札へ向かって無事に入場しました。
構内にあったこちら、683系を模した撮影スポットのようですが・・・
運転台も細かい傷の入り方からしてもしかして実際に使われていたものを移植したんでしょうか?
これなんかもテプラテープといい、実際に使っていました感がすごいです・・・
あと、「花嫁のれん」の撮影スポットもありましたが、こちらは簡素な作りですw
在来線への乗り換え口ですが光っている方は「北陸線・七尾線」の部分が上から貼っている感じがするので、既に三セク転換後の内容が印字されているのを隠していそうですね。
このLCDの発車標も左だけ消灯しているのは、福井方面の案内として使う予定なんでしょうね。
通常のLEDの発車標ですが、やっぱり左側は消灯していますね。
よく見たら「福井・敦賀方面」と書いてありました。
金沢駅でも着々と敦賀延伸へ向けて準備が進んでいるんですね。
11・12番乗り場の案内も仮という感じですが、剥がせば「福井・敦賀」って書いてあるんですかね。
これはホームドアについている視覚障害者向けの案内板だと思いますが、なんと「大阪側」と書いてありました。
北陸新幹線は最終的に大阪まで伸びる予定ですから、間違ってはいないんですが、一般利用者だとピンとこないかもしれませんね。
こちらは車内清掃の道具を載せたワゴンだと思いますが、新幹線と同じカラーリングですね。
そして、新幹線ですが、残念ながらこれには乗れません。
何故かというとこれは「かがやき」なんですが、「かがやき」は全車指定席であり、「北陸観光フリーきっぷ」で乗っていいのは自由席だけなので必然的に「かがやき」には乗れません。
ですが、都合よく「つるぎ」がすぐ後にあるのでそっちに乗ります。
↑というわけで「かがやき」は見送りです。
あとは、「つるぎ」に乗って22分で富山です。
何だかんだ言っても新幹線は早いですね。
でも、この「金沢方面」の文字は上貼りしている感じですね。
剥がせば「金沢・福井方面」とでも書いてあるんでしょうか。
あと、お寿司のオブジェがありました。
これはお寿司を食べたくなりますw
手書きの歓迎メッセージがありましたが、この日富山へ来た修学旅行生がいたんですかね?
それでは夕飯を求めて駅を出ます。
目指したのはこちら「シック」という建物です。
その中にある「麺家いろは」というお店にやってきました。
ラーメン屋さんなわけですが、お目当ては富山名物の「富山ブラック」です。
さっきお寿司を食べたくなったとか書きましたが、お寿司は明日食べる予定にしていたので、今日はラーメンです。
こちらが「富山ブラック」です。
名前の通り真っ黒なスープが特徴で、濃厚な味わいです。
富山ブラックを食べ終えたらまた新幹線で金沢へ戻ります。
本当にラーメン1杯のためだけに新幹線に乗って富山まで行ったことになりましたw
というわけで、寄り道編は以上で、ここからは「おやすみエクスプレス」で今日の〆とします。
「おやすみエクスプレス」で敦賀へ
それでは今日の〆となる「おやすみエクスプレス」編ですが、まずは例によって解説から入っていくとしましょう。
「おやすみエクスプレス」は金沢発敦賀行きとして平日のみ片道1本が設定されている特急列車です。
名前の通り夜間に設定され、金沢から福井・敦賀方面への帰宅の足という位置づけで、ホームライナー的性格の強い列車となっています。
なお、対となる「おはようエクスプレス」も存在しており、こちらは翌朝の行程で乗るので解説はそちらに譲るとしましょう。
特急列車ではありますが、全車自由席で指定席やグリーン車もなく、3両編成という短い編成で運行されており、「サンダーバード」や「しらさぎ」の区間便といえる列車ながらその運行形態は大きく異なっています。
歴史としては2003年より運行が始まり、当初は金沢発福井行きという設定でした。
2019年より行先を福井から敦賀へ延長し現在に至りますが、運行区間の全区間が北陸新幹線と並行することとなるため、2024年3月の新幹線延伸開業と入れ替わりで廃止される予定となっています。
個人的にはライナー的性格の強い列車ということで、富山方面での「あいの風ライナー」みたいな有料ライナー列車として類似の列車を走らせても良さそうですが、現在のところそういった列車が登場するかどうかは判然としていません。
それでは発車標です。
このように夜遅い時間帯の列車なので、全区間乗り通そうと思うと敦賀への宿泊が必須となるので、沿線に住んでいない限りは乗車難易度は高い列車と言えそうですね。
あと、駅で発車標などを撮っている人は多かったですね。
考えてみれば、「サンダーバード」や「しらさぎ」は運行区間が短縮されるとは言え、名前は残るのに対して、こちらは列車名としても完全消滅ですからね。
↑動画でも撮りました。
そして、列車はこちら
車種としては「サンダーバード」や「しらさぎ」と同じですが・・・
この短編成が「サンダーバード」や「しらさぎ」ではないと主張していますね。
地方のローカル特急ならばこれくらいの編成もあるでしょうが、天下の北陸本線で3両編成の特急なんて、逆にすごいですよね。
↑そこへ「IRいしかわ鉄道」が入ってきました。
行先表示です。
ところで、敦賀行きの特急って2023年時点ではこの「おやすみエクスプレス」の1本だけでありそういう意味でもレアなんですが、北陸新幹線敦賀延伸後は「サンダーバード」と「しらさぎ」は敦賀発着での運行になるので全然レアではなくなりますね。
それでは乗り込みます。
客層は仕事終わりのサラリーマンという雰囲気の方が多く、やっぱり帰宅の足という位置づけの列車なんだなと思いました。
一方で、金沢まで北陸新幹線でやってきて乗り継いだであろう大荷物の人も散見されました。
そして、発車です。
停車駅は小松・加賀温泉・大聖寺・芦原温泉・福井・鯖江・武生・敦賀となっていて、「サンダーバード」の停車駅が多いタイプや「しらさぎ」に準じていますが、大聖寺に停まる特急は珍しく「おやすみエクスプレス」と折り返しの「おはようエクスプレス」を除くと「しらさぎ」2本のみとなっています。
一方で、一部の「サンダーバード」「しらさぎ」が停まる松任は通過となっていて、千鳥停車という感じです。
↑車内案内表示を撮りました。
既に大阪や名古屋まで行ける列車は終わっている時間帯なので、乗ってくる人はほとんどおらず、停車駅ごとにちらほらと降りていくばかりです。
しかし、福井では多少入れ替わりがあって乗ってくる人もいました。
福井県内完結の利用も少なくないようですね。
鯖江・武生と停まって北陸トンネルを過ぎたら終点の敦賀です。
終点まで乗り通したのは私の他には数名という感じでした。
敦賀に到着!
ここでゴールですが、あとはホテルへ向かうだけなので敦賀駅の方も軽く見ていきたいと思います。
↑列車名の幕が回り始めました。
駅名標と絡めてみました。
敦賀駅については新幹線延伸開業後も特急が乗り入れますが、特急専用ホームが別に作られるみたいなので、このホームでは特急を見ることは出来なくなるでしょう。
跨線橋に来ましたが、この発車標って別の発車標をカメラで写した動画を写しているパターンですよねw
ちなみに、米原・大阪方面と小浜線は既に運転が終了しており、金沢方面は最終の「しらさぎ」が1本だけ残っているという状態です。
なので、金沢方面へはまだ戻れるわけですが、翌朝は「おはようエクスプレス」で引き返したいので、ここで宿泊です。
ここにももちろん新幹線延伸開業のポスターがありました。
当駅の場合は大阪・名古屋へは引き続き特急が走りますし、福井・金沢へも新幹線で一本で移動でき、更には長野や東京へも直結されるわけですから、今回の延伸で特にデメリットもなく恩恵を受ける都市ですよね。
このバリケードの向こうには新幹線の駅が広がっているんでしょうね。
覗いてみたいですが、我々一般人は開業までお預けですね。
まあ、「ブラタモリ」で敦賀駅の新幹線ホームも紹介していたので、映像越しではありますが見たんですけどねw
ところで、発車標ですが、翌朝の列車まで表示しているのが面白いですね。
終電を逃した人が始発が何時か把握できるようにってことなんでしょうか?
よくあるカウントダウンですが、立体的なデザインで力が入っていますね。
最後に駅舎を撮ったらホテルへ向かいます。
翌朝はもちろん、昼頃もこの駅で時間がある予定なのでそのときに外観は改めて撮影するとしましょう。
といったところで1日目は以上です。
2日目以降は別記事として追ってレポートしますので、公開までしばらくお待ち下さい。
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