今回は18きっぷの最後の1枚で富士急行に出掛けましたのでそのレポートです。
行程の説明
今回は富士急行の乗りつぶしがメインとなります。まずは京浜東北線・武蔵野線・中央線と乗り継いで大月を目指します。
大月からはフジサン特急で河口湖まで1往復、その後普通列車で改めて河口湖まで1往復し帰路につきます。あまりの18きっぷを消化する意味合いが強いのであまり行程は詰め込みませんが、昨日の青梅線よりは長丁場ですw
大月駅
移動は特に書くことがなかったのでいきなり大月駅です。
大月駅から富士急行に乗り換えとなりますが、当然ながら富士急行は18きっぷでは乗れませんのでここで「フジサン特急フリーきっぷ」という切符を買います。このきっぷは大月駅限定発売で、事前購入ができないので当日購入となったわけですが、JRから降りて富士急行乗り場に向かうとすでに窓口には長蛇の列が・・・
サイト上では切符の購入待ちで乗り継ぎが間に合わないことがあるので、余裕を持って利用するようにとは出ていましたが、平日で観光客も少ないと踏んで10分程度の乗り換え時間としていました。
それが裏目に出たか・・・それも外国人が多く、英語での応対に時間がかかっている感じでした。結論を言うと何とか予定の列車には乗れましたが、ヒヤヒヤしましたね。
さて、この「フジサン特急フリーきっぷ」ですが、富士急行の鉄道全線が2日間乗り放題となる切符で、名前の通りフジサン特急も自由席なら追加料金無しで利用できます。ただし、展望席や個室を利用する場合は別途料金が発生します。私は一人旅ですし、どちらかというと走行音の収録目当てなので自由席にしました。
ここでは混雑がすごかったので撮影はなしで乗車しました。
フジサン特急
富士急行の目玉的な列車ですが、今度小田急20000形が導入されるのに合わせて引退すると見込まれる2000形に乗るのが今回の目的でした。
この車両はJRの165系をベースにしたジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」を譲り受けて使用している車両で、JRでは現役の165系は存在しないため、定期運用される最後の165系ということで注目されているわけです。
また、富士急行自体も初めて乗るため、今回は車両としても路線としても乗りつぶしになりますね。
しばらく車窓を楽しみながら移動です。山梨リニア実験線も見えました。
将来はここが中央リニア新幹線の線路となるわけですね。
下吉田駅にあるブルートレインテラスです。土日なら車内に入ることもできるそうです。
富士山駅にある車庫ですが、よく見たら小田急20000形がいますね。
河口湖駅
終点の河口湖駅です。
乗ってきたフジサン特急です。両端でデザインが違いますが、こちらは165系の面影を残しています。
反対側です。キハ183系のあそぼーい!か小田急ロマンスカーっぽいデザインですね。
こちら側は展望席となっています。
隣にいたのはこれ。5000形ですが、なんと「きかんしゃトーマス」のラッピングになっていました。
考えてみれば直球で鉄道が出てくる作品なのに、鉄道とのタイアップって少ないですね。
元JR205系の6000形、塗装以外はもろに205系ですね(当然かw
ホームから富士山が望めます。遠くから見ることはよくありますが、これだけ近くから見たのは初めてです。
駅前には富士山麓電気鉄道モ1形が保存されています。
屋外の割には綺麗に維持されていました。
国鉄バス!?
よく見るとJRバス関東のバスのようで、復刻塗装車ということのようです。
鉄道でも時々ありますが、最近の車種で国鉄塗装というギャップが面白いです。
観光用なのかボンネットバスもいました。
富士山と絡めて撮影してみました。
ここから再びフジサン特急で大月へ戻ります。
大月駅
某国民的お笑い番組でしょっちゅういじられている大月ですw
列車別改札のようで早く出たほうがよさそうな雰囲気でしたので出場してから外から撮影しました。
↑「フジサン特急」の大月駅発車シーンです。
ホームは1面2線で富士急行としては主要駅になる割には小規模です。
富士急行への改札口です。JRの方からも連絡改札口を通って乗り換え可能です。
特急停車駅で列車の終着にもなっている駅という割には駅舎は小じんまりとしていましたw
駅前には富士急山梨バスというバスがいました。鉄道会社がバス会社を持っている例は多いですが、富士急もその例に漏れないんですね。
このあとは近くのスーパーで昼食を調達したら普通列車で河口湖を目指します。
再び河口湖へ
今度は普通列車に乗って河口湖へ向かいます。観光客が多かったフジサン特急に対して、こちらは地元の方の利用が多いようでした。
乗りつぶしは普通列車に限るという人もいますが、普通列車の方がその路線の雰囲気を味わえますよね。
で、やってきたのが先ほど河口湖でも遭遇したトーマスラッピングの5000形でした。
河口湖で折り返し待ちではじっくり撮影出来たので車内を中心に写真をご紹介したいと思います。
子供向けのミニ運転台です。これが意外とリアルに出来ていて、もう少し大きく作れば大人でも楽しめそうです。
トーマスの座席です。
記念撮影用という意味合いが強いらしく、ここは座席ではなく車内のアミューズメントの一つといった方がいいかもしれませんね。
小さい頃はトーマスを見て育った世代ですが、かなりの期間見ていなかったため、キャラクターの名前が出てこなかったりして色々調べましたw
河口湖駅では先ほど撮影済みなので大人しく過ごし、大月に戻ります。
2度目の大月駅
今度はJRに乗り換えるので駅前には出ずにまっすぐJR乗り場へ向かいました。
この後ですが、当初はまっすぐ高尾行きの普通列車に乗り換えて帰路に就こうと思っていましたが、この2本後に立川行きの普通列車があることに気づきまして予定変更となりました。
ただ、ここで1時間近く待っているのももったいないので、2駅隣の笹子駅に行って立川行きを待ち構えることにしました。
この列車に乗って笹子へ向かいます。
ちなみに、新宿方面は特急「かいじ」とはすぐに接続しますが、普通列車との接続は微妙に時間が空くという感じですが、甲府方面はすぐの接続でした。
笹子駅
笹子峠や撮影地があることで有名な笹子です。
↑まずは乗ってきた列車の発車シーンを撮影。
待合室は綺麗に整備されていました。やっぱり駅が綺麗だと旅がより一層楽しくなりますよね。
分岐する線路がありますが、これはかつてのスイッチバック線で、現在は笹子設備トレーニングセンターという訓練施設に転用されています。
↑ここで115系の試運転列車が通過しました。
改札へ通じる通路です。線路をアンダーパスして駅舎に通じる構造です。
普通列車しか走らないようなローカル線だったら構内踏切で済ませてしまうんでしょうが、特急列車が30分ヘッドで通過する他、貨物列車も多数運行される幹線ですからそうも行かないんでしょうね。
改札口ですが、駅員はおらずICカード用の読み取り機があるだけで、実質的に出入り自由になっています。
不正乗車対策なのか監視カメラがありますが、18キッパーはこういう場合どうすればいいのか曖昧なので、ちょっと身構えてしまいますね。
結局いつもきっぷを出すだけ出して、18きっぷであることをアピールして通り過ぎていますがw
駅舎です。ホームには数名乗客がいましたが、車は乗客のものでしょうか。
駅前には国道20号が通ります。線路は盛り土になっていて道路はくぐり抜ける形になりますが、隣に歩行者用なのか小さなトンネルがあるのも面白いですね。
こういう小さいトンネルって何だか入ってみたくなりますw
あと、よく見ると後ろには中央自動車道も写っていて、中央本線・国道20号・中央自動車道が1枚の写真に収まっていますね。
笹子トンネルが開通した記念碑のようです。
なお、天井崩落事故があったのは中央自動車道の笹子トンネルで、この記念碑の笹子トンネルは中央本線の鉄道トンネルのことです。
かつての難所も今はトンネルであっという間に通過ですから、ありがたいですね。
↑ちょうどスーパーあずさが通過しました。
先ほどホームから見えた笹子設備トレーニングセンターの方に行ってみました。
今回は公開イベントなどではないし、入る許可ももらっていないので外から見るだけですがw
定期運用では笹子にはやってこないE233系もいました。絵ですけどねw
このくらいで、あとはホームに戻ります。田舎の駅でのんびり過ごす時間も好きです。
ホームに居る間にも列車がやってくるので撮影です。
↑「あずさ」の通過シーンです。
このあとは立川行きの普通列車で帰路につきます。
一路東へ
立川行き普通列車に乗って帰路につきますが、笹子って近いようで遠いですw
まず、大月でしばらく停車があります。
大月はもうすることもなかったので何枚か撮ったら車内で大人しくします。
後続の特急を退避するため四方津駅で停車時間がありました。
考えてみるとここも結構難読駅名ですよね。地元の方以外でこれを一発で読める方ってかなり少ないのではないかと思います。
駅前には「コモアしおつ」というニュータウンへアクセスするためのエレベータがあります。
エレベータと言っても斜めに移動する変わったタイプで、役割的には広島のスカイレールサービスに近いと思います。
↑特急「かいじ」の通過シーン
通過シーンを撮ったら立川まで乗って行くだけです。
高尾までは何度も115系で移動しているので珍しくも何ともありませんが、高尾から先は初めてです。何より気になったのが利用状況ですね。
高尾から先、どれくらい乗っているのか気になっていました。乗ってみた感じでは高尾で降りる人は少なく、八王子や立川で降りる人が多かったです。こう考えると直通の需要って結構大きいんでしょうかね。
昔は新宿まで直通する便もあったようで、更に停車駅も普通列車なのに特快以上に少なかったそうで、当時の中央線のことはよく知りませんが、残っていれば乗ってみたかったですねぇ。
そういえば、途中の各駅では東京行きを待っているであろう人たちが大勢待っているものの、結局この列車には乗らないことが多かったですが、たまに間違えて乗りそうになる人がいましたw
放送もろくに聞かず、方向幕も確かめなかったんでしょうが、普段は上りがほぼ東京行きしか走っていないから確かめる習慣がないんでしょうね。
E233系じゃない時点で気づくのではないかと思いますが、鉄道に興味がなければ車種が違っても気にしないのかもしれません。
まあ、仮に間違えても立川で乗り換えの手間が増えるだけで、移動自体に問題はないですけどねw
↑もちろん回送シーンの動画もw
ここからはちょうど「むさしの」号が来るところだったのでそれに乗ります。むさしの号は八王子から大宮までを武蔵野線経由で運行する普通列車で、立川駅にも停車します。面白いのは国立~新小平間と西浦和~大宮間は貨物列車用の短絡線を走行することです。
特に前者の区間は定期列車では唯一この区間を走行する旅客列車となります。
前にも乗ったことがあるのですが、乗り換えいらずで大宮まで行けて便利なので乗ることにしました。
ちなみに、前回乗車時は中央線内は八王子と立川にしか停まっていませんでしたが、今回は中央線内も各駅に停まるようになっています。
↑最後に大宮からの回送シーンです。
というわけで、今回の旅はこれで終わりです。最後までお付き合いありがとうございました。