今回は2024年1月2日・3日に運行された185系による臨時列車「開運初詣号」に乗車しましたのでそのレポートです。
記事公開まで1ヶ月ほどかかってしまいましたが、せっかく乗ったので記事にしたいと思います。
なので、記事中の記述は当時のものとしてご覧下さい。
これが2024年の1発目の活動となりまして、「初乗り」となりました。
「開運初詣号」とは
まずはこの記事の主題となる「開運初詣号」についての解説です。
「開運初詣号」は2024年1月2日・3日に新宿~鹿島神宮間に1往復設定された臨時列車で、全車指定席の特急列車として運行されました。
沿線にある成田山新勝寺・香取神宮・鹿島神宮という関東の有名な寺社へのアクセスを提供し、列車名の通り初詣客に向けた列車と言えます。
停車駅は新宿を出ると秋葉原・錦糸町・船橋・千葉・成田・佐原・香取・鹿島神宮となっており、おおむねこの区間の一般的な特急停車駅に準じた形ですが、香取駅については鹿島神宮方面への特急が設定される場合は通過することが多いのでややイレギュラーですね。
これは香取神宮へのバスは普段は佐原駅から設定されますが、三が日の期間中は香取駅からの運行となることを受けてのものだと思われます。
この「開運初詣号」の歴史は意外と浅く、2022年の年始に設定されたのが始まりでした。
運行区間は新宿~鹿島神宮間で変わりませんが、2022年・2023年はE257系5500番台でしたが、651系の置き換えでE257系の運用に余裕がなくなったことから2024年は185系が使われることとなり、鉄道ファンからも注目されました。
また、2022年・2023年は乗車率が悪かったという情報もあり、2023年は1月の2・3日だけでなく、7~9日にも設定されていたのが、2024年はまた2日・3日の2日間の運行に戻ったものの、使用車種が185系ということで乗り鉄の需要が殺到したのか指定席券の売り行きは過去2年間とは違ってかなりよく、えきねっとを見る限り発売直後でも△表示になっていた上、当日はもう満席となっていたのでした。
鹿島神宮への特急というだけなら時々臨時列車として設定されますが、185系というのはレアですしね。
といったところでそろそろレポートに入っていくとしましょう。
「開運初詣号」で鹿島神宮へ
いよいよ本編スタートですが、朝からトラブルが・・・!?
「開運初詣号」の始発駅となる新宿駅へ向かう電車が突然緊急停車したのです!
原因は防護無線を受信したことであり、発報は他線区だったことからすぐに運行再開となったもののおかげで乗り換えがギリギリになってしまい焦りましたw
「開運初詣号」に乗り遅れたらこの日の活動が破綻することになりますし、せっかく買った特急券も無駄になってしまいますからね。
中央線のE233系と並べてみたり
先頭の幕は「臨時特急」でした。
まあ、運行機会が少ない列車ですし、専用幕がないのはしょうがないですね。
側面の幕も撮ったら乗り込みます。
この時点で発車数分前なので慌てて自分の席へ向かいました。
↑もちろん車窓を撮りました。
慌ててカメラを設置したせいで撮影中にカメラが落下するハプニングもありましたが、全体的には問題なく撮影できたと思います。
新宿を出る時点でほぼ満席と言ってもいい混雑状況で、アナウンスでも指定席券は完売しているとの案内がありました。
昨年・一昨年はガラガラだったという情報もありましたが、185系効果はすごいですねw
客層としては乗り鉄が過半数で残りが初詣客という感じでしょうか。
秋葉原まではのんびりとした走行でしたが、中央快速線から中央・総武緩行線に転線したりといった見どころもありつつ秋葉原駅に到着です。
ここでも若干の乗車があり、また降りる人もいました。
都合があって鹿島神宮までは乗れないけれど、1区間だけでも乗りたいという感じだったんですかね。
隅田川を渡ると今度は総武快速線に転線して錦糸町駅に滑り込みます。
ここからは総武快速線を走りまして特急らしい走りを期待できる区間ですが、錦糸町駅の時点で4分前に快速千葉行きが走っているものの、これを市川駅で追い抜くのでなかなか飛ばしていました。
臨時列車だと先行列車を追い抜かずに追従というパターンもある中、これは意欲的なダイヤ設定ですね。
そして、船橋にも停まったら千葉駅です。
新塗装のE259系「成田エクスプレス」ともすれ違いました。
そして、本来は通過駅となる佐倉駅ですが、ここで運転停車がありました。
ここで総武本線から成田線に入るとはいえ、引き続き複線区間であり、後続列車の待避をするわけでもなかったので乗務員交代とかですかね。
成田線に入って最初の停車駅の成田駅ですが、ここでは10分程度停車するとのことです。
ここから先は単線になるので列車行き違いの都合ですかね。
発車標も撮ったんですが、ここでは単に「臨時特急」でしたね。
まあ、ここから乗る人はかなり少数派でしょうしね。
強いて言えば、成田空港に早朝便に到着後にそのまま香取神宮・鹿島神宮へ行くとかなら利用価値があるかもしれません。
コンコースでは駅員さん一同によるお出迎えがありました。
成田駅は成田山新勝寺の最寄りですし、力を入れているんでしょうね。
時間があるので向かいのホームへ移動して撮影です。
やはりこのアングルが一番ですね。
↑ここで「成田エクスプレス」の通過です。
これの待避のための停車だったんですかね?
でも、「成田エクスプレス」はこのあと空港支線に入るのに対して、「開運初詣号」は成田線の本線を進むので、別に待避しなくても問題ない気もするんですがw
それでは列車に戻ります。
成田駅で降りた人も結構いたようで、車内はいくらか空いていましたが、相変わらず乗車率が高いです。
気持ちマニア率が上がった気もしますが、やっぱりマニアは私を含めて全区間乗りたがる人が多いですしねw
大戸駅では対向列車と行き違いの運転停車もありつつ、佐原に到着です。
香取市の中心駅であり、普段ならばここでバスに乗り換えて香取神宮へ行くのが一般的ですが、この日は佐原駅から香取神宮へのバスは運行されておらず、代わりに香取駅からのシャトルバスが出ていて、アナウンスでも香取神宮へ参拝する人は佐原駅ではなく香取駅で降りるようにとかなり念を入れて案内していました。
続いて香取駅です。
所在する香取市の名前を持つ駅ながら市の中心ではないという紛らわしさもありますが、香取神宮へは最寄りとなっています。
前述の通りこの日はここからバスが出ていたので香取神宮へ向かう人達がぞろぞろと降りていきました。
そんな香取駅を出るとここからは鹿島線に入っていきます。
鹿島線は正式には香取駅が起点ですが、基本的には佐原駅まで乗り入れて佐原~鹿島神宮間で運行されているので、ここが起点だとはあまり意識されないかもしれませんね。
鹿島線に入ると途中駅は全て通過して鹿島神宮までノンストップとなります。
長い鉄橋を渡っていよいよ向こう岸が見えてきました。
いよいよ鹿嶋市に入ります。
それにしてもすごい数の撮り鉄!w
そりゃあこんないいロケーションで185系が走るとなれば集まりますよね。
鹿島神宮駅に到着です!
降車後はもちろん撮影タイムです。
皆さん同じ考えのようでホーム上は一気に混雑していきました。
幕を回し始めたので撮影開始!
「草津」もかつては185系の活躍の舞台でしたからね。
引退前に乗りに行ったこともありました。
「踊り子」
最後まで185系が定期運用された列車の1つですね。
伊豆まで撮影に行ったこともありました。
「湘南ライナー」
これもさよなら乗車しに行きました。
↑そして、引き上げです。
折り返しは5時間近くも後なので、流石にずっと鹿島神宮駅に置きっぱなしというわけには行きませんね。
そもそも、鹿島神宮駅は1面2線しかないのに鹿島線と大洗鹿島線で共用しているためホームに余裕がありませんし・・・
↑鹿島線のE131系の発車を見送ったら撤収します。
コンコースへ降りていくと「開運初詣号」のポスターがこれでもかとばかりに貼られていました。
185系を前面に押し出すデザインだったりしてJR側も鉄道ファンを意識していそうですねw
駅前を歩いているとクレープの移動販売車が来ていたので思わず購入w
普段の鹿島神宮駅前はコンビニくらいしかありませんが、三が日だといろんな出店があって楽しいですね。
と言った感じで鹿島神宮駅前で5時間ほど暇になったんですが、せっかく来たので鹿島神宮へ初詣しようと思います。
鹿島臨海鉄道に乗るとかも考えたんですが、接続が悪く水戸まで行ってしまうと折り返しまでに戻ってこられないことが分かり、普通に初詣してから帰ることにしたのでした。
私の旅では普通に観光などして帰るというのはまずないパターンですが、今回は往復に列車を使うものの初詣して帰るだけというシンプルなものになりましたねw
鹿島神宮へ初詣
というわけで、ここからは一旦鉄道ネタから離れて鹿島神宮の参拝となります。
鹿島神宮は鹿島神宮駅から徒歩圏内なので歩いていきます。
私自身は鹿島神宮駅は何度か来ていますが、実は鹿島神宮を参拝するのはこれが初めてでした。
流石は三が日だけあって参道は大勢の参拝客でごった返していました。
立派な門が出てきました。
有名な神社だけあってすごいですね。
ここで鹿島神宮についてざっくり解説です。
鹿島神宮は全国にある鹿島神社の総本社で、香取神宮・息栖神社と並んで東国三社の一社に数えられ、常陸の国の一宮でもあります。
主祭神は武甕槌命(タケミカヅチ)で、武神・軍神としても知られ、勝負事に関するご利益があるともされていますね。
また、旅立ちを意味する「鹿島立ち」という言葉もかつての防人や武士らが旅立ちの前に道中の安全を鹿島神宮に祈願していたことにちなんでいて、つまりは鹿島神宮に由来しており、このことから旅の安全を祈願する神社という一面もあるようです。
しょっちゅう旅に出ている私にはぴったりの神社ですね。
あまりに混んでいて本殿などは撮れませんでしたが、無事に参拝を済ませ、お守りやおみくじも済ませたら鹿島神宮ならではの場所も見学して行きましょう。
なんと境内に鹿がいるのです。
それも客寄せのために飼われているとかではなくて、神様の使いとされているありがたい鹿なんだとか。
名前にも”鹿”が入っているくらいですしね。
注意書きがありましたが子供にも分かりやすいようにか可愛らしいイラスト付きですね。
ちなみに、茨城県を本拠地とするサッカーチーム「鹿島アントラーズ」の「アントラー」とは鹿の角のことなんだそうで、これも鹿島神宮の鹿に由来しています。
参拝を済ませたら食事です。
参道沿いにあったお店にふらっと入りまして、海に近い場所なので海鮮を期待していたんですが、あまりの客足に刺身のネタが尽きてしまったのか海鮮丼などは売り切れだと言われ、頼んだのが鯛ラーメンです。
当初の目論見とは違う形になりましたが、これはこれで美味しかったです。
食後は駅へ戻りますが、まだ列車までだいぶ時間があります。
せっかくならば北浦橋梁の近くにあるという水上鳥居など見に行こうかと思いましたが、雨がぱらついてきたので断念して駅へ戻ることにしました。
しかし、まだまだ列車の時間まであります。
駅に戻ったら何か暇つぶしはないかとぶらぶらしていたんですが、茨城名物のあんこう汁を売っていたので思わず購入しました。
あんこう鍋が有名ですが、本場と言える大洗にはフェリーに乗るために1度行っただけですし、そもそも鍋って一人だと頼みづらいメニューですからこれまで食べたことがなかったのが、こんなところで初あんこう汁となりました。
回転寿司でもあん肝のお寿司とかはありますが、それとは一味違う美味しさでした。
あとは撮りバスなどしつつ時間をつぶしましたが、結局やることが無くなって駅のベンチで座ってスマホをいじるなどして時間をつぶしました。
というわけで、あとはまた「開運初詣号」で帰路に就きます。
「開運初詣号」で帰路に就く
ここからは復路ということで、また「開運初詣号」で新宿へ戻ります。
時間が近づいたらホームへ出て入線を待ちますが・・・
↑先に大洗鹿島線の列車がやってきました。
新型車両の8000形ですが、まだ乗れていないので早く乗りたいものです。
↑そして、お目当ての「開運初詣号」が入線です。
また撮影タイムですが、到着時に撮ったのと似たような構図になりますね・・・
せっかく鹿島臨海鉄道の列車がいるので並べたかったんですが、人が多すぎて無理でしたw
そして乗車ですが、復路も停車駅は同じですし、往路の成田駅のように停車時間があるという駅もないので、あまり書くことがありませんw
車窓もどうせ途中から暗くなると思って撮らなかったんですよね。
強いて言えば、鹿島神宮駅ではやたらと「えきねっとで予約した特急券は券売機で引き換えないと無効なので、必ず引き換えてから乗車するように」としつこいくらい案内していたことが印象に残ったくらいですね。
確かに規則上、えきねっとでの予約はチケットレス特急券を除いて券売機で引き換えないと効力がありませんが、それを知らないで乗ってしまってトラブルになることが結構あるんでしょうか。
なので道中はカットして新宿到着ですw
人が多すぎてこれ以上の撮影は難しかったですし、新宿駅での引き上げシーンは多分撮ったことがあるのでまあいいかということでこれで撤収しました。
2023年の後半は何かと185系に乗る機会があったので、レアな車両のはずなのにあまり珍しく感じなくなっていたのはありますね。
ちなみに、2024年に入ってもまた185系に乗る活動があるので、それもお楽しみに!
次回ですが、青春18きっぷで日帰りの旅をしているのでその記事でお会いしましょう。
それでは!