18きっぷで北関東乗り鉄旅(宇都宮ライトレール/アーバン)

今回は青春18きっぷを使っての単発ネタです。
そもそもの始まりは2023年末に実施した2度の遠征であり、それぞれ東北地方関西・北陸地方へ出かけました。
それぞれの遠征で2回分ずつ青春18きっぷを使ったわけですが、青春18きっぷは1枚で5回分の効力ですから、残り1回分が残っていたわけです。
それを使い切ろうというのがこの日の目的であり、直前までどこへ行こうかなと考えていたんですが、結局は宇都宮へ行ってライトレールを撮ったり、「鹿沼秋まつり号」のときに食べそこねた宇都宮餃子を食べようということになり、普通に宇都宮線で戻ってもつまらないので、両毛線で前橋へ出て、時期ダイヤ改正で上り列車が消滅する予定の「アーバン」に全区間乗車するという内容になっています。
そもそもが18きっぷの消化のための活動なので、そんなに内容を詰め込んではいませんから、レポートのボリュームもそれほど膨らまないと思います。
なので、手軽に読んで頂けたらと思います。

本日の行程

というわけで行程の説明ですが、湘南新宿ラインの快速で宇都宮へ向かい、宇都宮ライトレールを撮影したら、小山経由で前橋まで向かって、快速「アーバン」で上野に戻ってくるというシンプルなものになっています。
18きっぷの消化が目的なのでこんなもんでしょう。

「宇都宮ライトレール」を撮る

というわけで本編スタートですが、湘南新宿ラインは別にネタでもないですし、道中は撮影もほとんどしていないので、いきなり宇都宮からスタートします。


流石に駅名標くらいは撮っておこうということで、駅名標だけ撮って宇都宮にやってきた記念にします。


お目当てだった餃子です。
普通の平日だったので、前回と違って待ち時間なしで入店できました。


食後は宇都宮ライトレールに乗るべく東口へ移動します。
乗りつぶし自体は数ヶ月前に達成済みですが、前回は暗い時間帯だったので、明るい時間帯にも乗って車窓を楽しみつつ、途中の駅でライトレールの撮影なんかもこなしたいなということで再訪です。

なお、宇都宮ライトレールについての詳細はこの記事では解説しませんので、詳しく知りたい方は前回の記事をご覧下さい。


ライトレールの駅名標です。


それでは乗り込みます。
乗り場の構造上、これしか撮れませんでしたが、あとでちゃんとした写真も撮りますのでご安心下さい。


鬼怒川を渡るところでは車窓を撮りました。
LRTでこんな大きな川を渡るなんて不思議な感じです。


鬼怒川を渡ってすぐにある飛山城跡駅で降りました。
写真はちょうどやってきた対向列車ですが、ラッピング車でした。


乗ってきた列車と並びました。


↑発車は動画でどうぞ

さて、この飛山城跡で降りた理由ですが、鬼怒川を渡るライトレールを撮ろうという考えからです。
地図でざっくり見た限りでは、鬼怒川橋梁に一番近そうな駅が飛山城跡だったのです。


駅名標です。
副駅名として「アキモ前」というのがありますが、この「アキモ」というのは当駅付近に存在する漬物メーカーだそうで、命名権を購入したんだとか。
ただし、”前”と言っていますが、当駅からは1km近く離れているみたいですw


駅の前後は高架になっていますが、鬼怒川を渡る部分で堤防を越える必要がある上、その先も丘を越える線形になっていることもあって、勾配を緩和するために高架となっているようです。


駅構造は相対式2面2線となっています。
LRTに合わせた低いホームなので、一般的な鉄道駅の風景とは少し違って見えます。


乗り場案内とライトラインのロゴマーク


現金利用者のための整理券発行機があります。
宇都宮ライトレールではICカード乗車券を利用する場合は各乗降口にあるリーダーに乗車時と降車時それぞれタッチすることで運賃を支払うことが出来る仕組みが導入されていますが、現金利用者は乗車前に駅で整理券を取り、降車時は先頭部の運賃箱に整理券とともに運賃を入れて降りる必要があります。
特に駅で整理券を取るというのがイレギュラーなので不慣れな方には分かりづらいかもしれません。


このように乗り方の説明もちゃんとあります。


当駅は比較的マイナーな駅だと思いますが、それでもちゃんとした発車標が設置されています。


まずは北側の方へ出てきましたが、高架駅ということで地上への高低差を解消するために何度も折れ曲がるような形になっています。
まるで峠道のつづら折りですね。


駅の東側で道路と交差していますが、立体交差なんですね。


付近は田畑が広がり、とてもLRTが走っているとは思えない光景です。
でも、ここを最新のLRTが走る光景は見てみたいなということで、鬼怒川橋梁へ向かう前にここで撮影することにしました。
宇都宮ライトレールは日中でも12分間隔ですから、それほど待たなくても次の電車がやってくるのも嬉しいです。


↑というわけで動画をどうぞ
やっぱり田園風景の中を征くLRTというのはギャップがあって面白いです。


それでは高架に沿って進んでいきます。


立派な高架ですが、周辺は田畑か更地ばかりというのもギャップがすごいです。
でも、ライトレールの効果で、5年とか10年もしたら周辺は新興住宅街に生まれ変わっているかもしれませんね。


↑というわけでお目当てだった鬼怒川橋梁を渡るライトレールの動画です。


↑反対方向も撮ったら駅に戻ります。


駅へ戻ったら今度は南側の駅前にやってきました。
こちらはホームより若干低いくらいの位置に駅前ロータリーが整備されていました。
路線バスの乗り入れはありませんが、デマンド交通の「清南スマイル号」という乗り物が乗り入れているみたいです。


それ以外にも二次交通として重要な自転車の利用者に対応するために駐輪場もありました。


「パーク&ライド」の亜種でしょうが「サイクル&ライド」と称しているみたいですね。
あとはホームでライトレールを待ちます。


編成写真を狙いましたが、微妙に架線柱が被っちゃいましたw


ホーム内は柵があるので撮影にはやや不向きかもしれません。
ホームと線路の高低差が小さいので線路を横切ってしまう利用者が出ることを見越して柵でガードしているんでしょうね。


上下列車の並びを撮ったら、ライトレールに乗って宇都宮駅へ戻ります。


併用軌道区間では街なかの景色も楽しめました。


宇都宮駅へ戻ってきました。
ホームからだと綺麗に撮れませんが、逆にホームを出て付近の歩道からの方が綺麗に撮れます。


反対側からも
それにしても、宇都宮ライトレールのHU300形は路面電車用としては最大級の大きさだそうですが、やっぱり存在感がありますね。


軌道敷内立入禁止の看板もオリジナルデザインですね。


「電車に注意」で事足りる看板も「LRTに注意」と書いているあたり、こだわりを感じますw


この石像は初代横綱とされる「明石志賀之助」のもので、宇都宮出身とされているそうです。


まだ時間があるので併用軌道区間でもライトレールを撮ろうということで、ライトレールが道路に出ていく地点にやってきました。


関東自動車のバスが通りがかりました。
ライトレールと競合する路線も多いので、関東自動車としてはライトレールの開業は歓迎できない部分もあるかもしれませんが、逆にバス運転士不足が問題になっている昨今ですし、ライトレールのおかげで重複する路線を削減することができ、本当にバスが必要な地域にバス運転士というリソースを注ぎ込めると思えば、いいことなのかもしれません。


↑そして、お目当てのライトレールです。
やっぱり路上を走る姿が一番しっくり来ますね。


↑反対方向も撮ったら駅に戻って、そろそろ宇都宮を後にします。

快速「アーバン」で帰る

ここからは帰路編ですが、素直に宇都宮線経由では帰らず、両毛線で前橋へ出てから「アーバン」に乗って帰ります。
「アーバン」は高崎線の快速列車の名前ですが、2024年春のダイヤ改正で減便されることが発表されており、特に上り列車については完全に消滅することが発表済みなので、最後に上りの「アーバン」を全区間乗車しようというわけですね。
余談ですが、かつて東海道線に設定されていた快速「アクティ」もまず上り列車が消滅し、残った下り列車も翌年の改正で廃止され、列車そのものの消滅という流れだったので、「アーバン」も同じ運命を辿るのではないかという懸念を持っています。
東海道線と同様に、高崎線でも湘南新宿ラインの特別快速があるので快速消滅とはならないでしょうが、歴史ある列車名が消えてしまうとしたら残念ですよね。


というわけで本編に戻ってレポート再開ですが、日光線のE131系を撮ったら宇都宮線に乗って移動開始です。
乗った列車はE231系だったので撮影すらしませんでしたw


小山にやってきました。


ここからは両毛線です。
今や貴重な211系が走る路線の1つですが、何度か乗っているので今回は大人しく乗っていくだけです。


前橋駅にやってきたらいよいよ「アーバン」です。
時期ダイヤ改正以降は当駅で「アーバン」の表示を見ることはできなくなりますからね。


いきなり列車の写真です。
実は少し待ち時間があったので、一度改札を出て食事に出ていたのですが、その間に入線していたのでしたw


「アーバン」自体は残るものの、上野行きというのは見納めですね。


側面の幕も撮ったら乗り込みます。

ここで「アーバン」についてざっくり解説ですが、「アーバン」は高崎線の快速列車の名称であり、朝夕のみの設定となっていて、日中は湘南新宿ラインの特別快速が快速の役割を果たします。
東京側では上野駅発着の列車と上野東京ラインとして東海道線に乗り入れる列車の2パターンがあり、高崎側では高崎で折り返す列車と、上越線・両毛線に乗り入れて前橋まで行く列車の2パターンがあります。
今回乗車するのは前橋発上野行きとなります。

停車駅は前橋~熊谷間は各駅停車で、熊谷~上野間では鴻巣・桶川・上尾・大宮・浦和・赤羽・上野となっており、湘南新宿ラインの特別快速は北本に停車するのに対して、「アーバン」は北本に停車しないので、特別快速より快速の方が停車駅が少ないという逆転現象が起きています。
もっというと、特急「あかぎ」も北本に停車するので、熊谷以南に限れば「アーバン」の方が停車駅が少ないことになり、特急より停車駅が少ない快速となっています。

道中では既に日没後の時間帯ということもあって、特に書くことはなかったですが、他にも幕を撮影したりアナウンスを録音している方の姿も見られたので、上りだけとはいえ消滅するということで記録に励むファンも少なくないようでした。


上野に到着したらこれにて活動終了です。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

次回はとあるネタ列車に乗りに行きましたのでそのレポートでお会いしましょう。

それでは!

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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18きっぷで北関東乗り鉄旅(宇都宮ライトレール/アーバン) への1件のコメント

  1. 宇都宮線ユーザー のコメント:

    はじめまして。ライトラインが開業してから宇都宮に足繁く通うようになった者です。平日日中でも宇都宮駅を出発する段階で立席客が大勢出る程に乗車率が高く、朝ラッシュ時のピークに至っては乗り切れないほどの混雑になる様子を見て、整備効果は相当大きいものであると実感しました。なお関東バスも今年から減便に踏み切るようですが、早朝深夜帯が中心で、削減本数も平日約4%程度と軽傷で済んでおり、宇大循環線などライトライン沿線の並行路線を整理し、平出工業団地方面の便の一部を宇都宮大学陽東キャンパス発着にするなど、ライトライン開業に合わせた再編の効果で人的リソースの余裕をある程度保てているからだろうと思います。

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