2泊3日で実施した関西・北陸遠征の3日目(最終日)です。
なお、1日目・2日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをお勧めします。
本日の行程
3日目となる今日は昨晩宿泊した米原からスタートし通勤特急「びわこエクスプレス」で大阪へ向かい、あとは普通列車に乗り換えて三ノ宮へ、そこからは神姫バスが運行する6系統に1往復乗車したらあとは普通列車でひたすら東京への移動をするという内容であり、ネタは「びわこエクスプレス」と神姫バス6系統の2つであり、それ以外は関西から東京まで普通列車で移動するという内容になっています。
移動がメインだった初日と同様、記事のボリュームはそれほど膨らまないかもしれません。
「びわこエクスプレス」で大阪へ
それでは早速本編に入っていきましょう。
まだ日も昇らない暗闇の米原駅前から3日目の朝が始まります。
5時起きだったこともあって眠たいですが、最終日ということで頑張っていきましょう。
新幹線の乗り場も始発前ということでシャッターで閉じられていました。
発車用には既に案内が出ていました。
6時03分発の「びわこエクスプレス1号」に乗車します。
「びわこエクスプレス」は1.5往復運行されていますが、大阪行きは1本のみとなっています。
名古屋方面の始発電車となる313系
といったところであとは入線を待つばかりです。
結局発車ギリギリまで入ってこなかったので、列車の撮影はほとんどできませんでした・・・
↑入線シーンです。
それではここで「びわこエクスプレス」について解説を入れておきましょう。
「びわこエクスプレス」は大阪~草津・米原間を結ぶ通勤特急で、運賃制度上は特急列車に準じています。
米原発着の1往復は683系、大阪発草津行きの1本はキハ189系が使用され、いずれも全車指定席となっています。
ところで、私は指定席が嫌いなので全車指定席は頂けないんですが、今回に限っては列車名が入ったきっぷを手元に残せるのでよかったです。
運行は平日のみで、朝に大阪行き、夜間に草津・米原行きという設定であり、”通勤特急”という種別名の通り、通勤客向けの列車と言えます。
歴史としては1987年から設定されていたライナー列車「びわこライナー」が発祥で、2003年からは種別を特急に変更の上で「びわこエクスプレス」と改称されました。
首都圏でもホームライナーを特急に格上げする流れがありますが、関西でもその流れということですね。停車駅は米原を出ると彦根・近江八幡・野洲・守山・草津・南草津・石山・大津・山科・京都・新大阪・大阪となっており、新快速停車駅から高槻を除いたものとなっています。
所要時間は1号の場合だと1時間28分となっており、近い時間帯を走る新快速とほとんど変わらず、速達性よりも着席保証が売りの列車と言えますね。
そんな「びわこエクスプレス」ですが、2024年春のダイヤ改正より「らくラクびわこ」と改称される予定となっており、「びわこエクスプレス」という名称は消滅する予定となっています。
なので、案内表示やアナウンスといったものの記録をしようということもあって、今回乗ることにしました。
なにせ、18きっぷでは特急には乗れないので、米原~大阪間の普通乗車券も用意しないといけなかったので、18きっぷの旅の最中に乗るのは不経済ですからね。
名称変更の話がなければ今回の旅では乗らなかったと思いますw
↑発車直後のアナウンスと車内案内表示です。
高槻以外は新快速停車駅と同じですが、南草津とか山科に特急が停まるのは変な感じがしますw
米原から乗る人はほとんどおらず、ほぼ貸切状態といってもいい状態でした。
まあ、米原から京都や大阪へは東海道新幹線が使えますしね。
ただし、米原駅から新大阪方面の新幹線は7時ちょうど発の「ひかり531号」が始発となりますが、これに乗ると京都駅には7時20分に到着するものの、「びわこエクスプレス」は7時13分発なので京都駅へは7分だけですが、「びわこエクスプレス」の方が早く着きます。
まあ、米原発が47分も違うので、7分遅くなるだけなら新幹線を使いますよねw
ちなみに、新大阪だと「ひかり531号」が7時35分着で、「びわこエクスプレス」が7時40分着なので、5分だけですが「ひかり531号」の方が早く着きます。
まあ、最終目的地が大阪駅周辺だったら乗り換え時間を考えると結局「びわこエクスプレス」と同等くらいにはなりますけどねw
料金は「びわこエクスプレス」の特急料金が2190円、新幹線の特急料金が2860円なので流石に「びわこエクスプレス」の方が安いですが、米原あたりからなら新快速でも余裕で座れるでしょうし、「びわこエクスプレス」に課金するなら新幹線に乗ったほうがいいような気もしますねw
↑野洲発車直後の車内案内表示です。
守山や草津あたりからは利用者がちらほらといましたが、それでも乗車率は半分も行っていなかったので、かなりゆったりと乗車できました。
客単価が高い列車なのでこれくらいでいいんでしょうね。
そもそも、快適に乗車できることが売りでしょうし、「サンダーバード」の車両の間合い運用なので需要よりも過大な両数になっているのもあるでしょうし、こんなもんでしょうかね。
京都でも若干降りる人がいたりして、京都~新大阪間が唯一特急らしい走りをする区間となって大阪府に入ったら新大阪・大阪と停車していきます。
米原~大阪間を移動するのに4000円以上使いましたが、これから東京へ戻る18きっぷ1回分が2410円なので、普通列車限定とはいえ、東京へ行くほうが安くなるなんてバグってますねw
まあ、「びわこエクスプレス」という列車名を記録するという意味では無駄ではなかったと思いましょう。
終点の大阪に到着です!
大阪駅に683系がいても「サンダーバード」でも見られるのでそこまでレアではないですがねw
↑比較的すぐに引き上げていったので引き上げを見送りました。
あとは三ノ宮へ移動ですが、少し乗り換えに余裕があるので・・・
もう少し撮影していくことにします。
「スーパーはくと」と「はまかぜ」が立て続けに発車するようなのでそれを撮ってから撤収です。
↑手持ち無沙汰に大阪環状線など撮りました。
↑発車シーンです。
続けて「はまかぜ」です。
この「はまかぜ1号」は鳥取行きですが、10分前に出る「スーパーはくと1号」も鳥取駅を経由するので鳥取へ行ける列車が10分間隔で発車することになります。
ただし、「はまかぜ」は所要時間が大幅に長く、「スーパーはくと1号」だと10時13分に鳥取に着けるのが、「はまかぜ1号」だと12時08分の到着となり、出発は10分しか違わないのに、鳥取着は2時間近くも違ってくるため要注意です。
余談ですが、大阪駅9時25分発の「スーパーはくと3号」を待つと鳥取には12時02分着なので、6分ですがこちらの方が早く着いたりします。
「はまかぜ」についてはメインターゲットは兵庫県北部の豊岡・城崎温泉・浜坂・香住といった地域であり、鳥取への通し利用は考慮されていないと言えるでしょう。
↑これも発車を見送ったら撤収です。
ここからは三ノ宮へ移動ですが、あえて普通列車でのんびり行きます。
早く行きたければ新快速一択ですが、次のバスの時間までしばらくあるので早く行っても暇になるだけですし、ラッシュアワーのさなかなので少しでも空いていそうな普通列車を選んだというわけです。
というわけでこれにて「びわこエクスプレス」編は終了で、ここからは神姫バス6系統の乗りバス編です。
神姫バス6系統に乗る
ここからはタイトルにも付けた神姫バスの6系統に乗車していきます。
まずはこの神姫バス6系統についての解説ですが、この系統は三宮バスターミナルと有馬温泉を結ぶ路線であり、2024年1月現在は神姫バスが単独運行しています。
2023年11月5日までは阪急バスとの共同運行でしたが、同日の運行をもって阪急バスは撤退し、神姫バス単独運行となるとともに、従来阪急バスが運行していた便はそのまま削減されることとなり、路線としてみても1日2往復という大幅な減便となりました。
更に2024年3月31日をもって神姫バスによる運行も終了することとなり、路線自体も廃止されることとなりました。
廃止理由が「運転士不足」であったことや、名湯として知られる有馬温泉へ向かう路線の廃止は衝撃を持って受け止められ、ニュースにもなりましたからご存じの方も多いと思いますが、私も今回この路線に興味を持ち、廃止前に乗りに行くことにしたのです。
ところで、三宮バスターミナルと有馬温泉の間には、この6系統とは別にJRバスによる高速バス「有馬エクスプレス」が存在しており、6系統廃止後も三宮と有馬温泉の間を移動する手段は残されることになりますが、逆に言えば、高速バスと一般路線バスが全く同じ区間を走るという珍しいケースでもありましたね。
今回の活動では三宮バスターミナルから有馬温泉まで1往復乗車していきます。
というわけでJRに乗って三ノ宮駅前にある三宮バスターミナルにやってきました。
神戸新交通「ポートライナー」の高架下に位置しています。
ところで、JRの駅名は「三ノ宮」ですが、地下鉄や私鉄各線は「三宮」の表記となっており、阪神と阪急は都市名を冠して「神戸三宮」となっているなど、ほぼ同じ位置にありながら表記が揺れています。
バスターミナルについても”ノ”が入らない三宮が正式となっています。
地名としての三宮は”ノ”が入らない表記が正式であり、JRの駅名は間違っているとも言えますが、こうなった経緯は地名の読み間違えを防ぐためという意図があったとも言われているようです。
これは同じく東海道本線にある西宮駅も同様で、2007年まで同駅は「西ノ宮駅」という表記でしたが、市名が西宮市であることから西宮市側の要望もあって駅名変更となりました。
三ノ宮駅についても阪神・阪急に合わせて「神戸三宮」に改称することを求める動きがあるようですが、こちらについては今のところ具体的な動きはないようです。
市内路線、郊外路線だけでなく高速バスも発着するため、多くのバスがひしめき合っています。
列の整理用の案内がありましたが、こちらでは「経由便」と案内されていました。
これは高速バスの有馬温泉行きも別にあるためでしょうね。
あと、神姫バスの下のスペースがテープで隠されていますが、多分裏には「阪急バス」と書いてあったんでしょうね。
時刻表です。
神姫バス6系統と高速バス「有馬エクスプレス」がどちらも有馬温泉行きとしてまとめて案内されていますが、神姫バスが1日2往復しかないのに対して、高速バスはおおむね1時間に1~2本程度確保されており、圧倒的に高速バス優勢となっています。
ここで6系統と「有馬エクスプレス」の比較をしていきますが、まず所要時間では6系統が50分、「有馬エクスプレス」が30分ほどとなっており、流石に高速バスである「有馬エクスプレス」の圧勝となっています。
ちなみに、6系統、「有馬エクスプレス」の双方が三宮バスターミナルだけでなく新神戸駅にも立ち寄りますが、6系統が三宮バスターミナル→新神戸駅→有馬温泉という順番で立ち寄るのに対して、「有馬エクスプレス」は新神戸駅→三宮バスターミナル→有馬温泉という順で立ち寄るため、新神戸駅からの比較だと、6系統が45分、「有馬エクスプレス」が45分と、実は所要時間面では同等になります。
続けて運賃面ですが、6系統は740円、「有馬エクスプレス」は780円と40円だけですが神姫バスが安いものの、所要時間が20分も違うことを考えると40円の差なら高速バスを選ぶ人が多いでしょうね。
また、「有馬エクスプレス」では早売7という割引運賃を設定しており、これだと700円で乗車できるので、神姫バスより安くなるという逆転現象がおきます。
なお、新神戸駅からでも運賃はいずれも同額となっています。
その他の違いとしては6系統は一般の路線バスで使われるような車両となっており、座席はリクライニングなんてしませんし、混雑時には立ち席利用となる可能性もあります。
一方、「有馬エクスプレス」は高速バスということで高速バスタイプの車両が使用され、座席の快適さではこちらの優勢となります。
また、6系統は一般路線バスですから当然ですが予約は必要なく、発車時間までにバス停に行って待っていれば乗れますが、「有馬エクスプレス」は予約制となっており、事前予約が必要ですし、当日に飛び込みで乗ろうとする場合は、窓口で予め乗車券を購入しておく必要がありますし、繁忙期などは満席で利用できないという可能性もあります。
このように同じく三宮と有馬温泉を結ぶ2つのバスの違いを見ていきましたが、結局は「有馬エクスプレス」の勝利に終わり、神姫バスは撤退という結末になりました。
背景にはバス運転士不足があるとはいえ、少し寂しい気もしてしまいます。
この時点で発車まであと15分といったところでした。
あえて普通列車で来たりしてもそれでも割りと早めの到着となりましたが、その理由は廃止路線となればなおのこと前面展望を撮影したいと考えており、となると確実にマニア席を確保する必要がありますが、6系統の混雑状況がいまいち分からず、意外と混んでいる可能性もありますし、私と同じように廃止の情報を受けて乗りに来るバスマニアがいる可能性もあると、早めに並んで確実にマニア席を確保しようという意図がありました。
最初は私の前に若い男性二人組が並んでいて、もしやバスマニア?とするとマニア席狙いか?・・・なんてドギマギしていましたが、しばらくすると急に何処かへ行ってしまいました。
おそらくは「有馬エクスプレス」を利用するつもりで間違って並んでいて、スマホで調べるなりして予約が必要であることに気づいて、慌てて窓口に走ったとかでしょうかw
残った時間は撮りバスして待ちます。
こちらは日本交通のバスです。
日本という国名を冠するという壮大な会社名ですが、鳥取や島根を中心に山陰・関西北部に展開するバス事業者となっています。
こちらも日本交通ですが塗装が違いますね。
実は日本交通は同名の企業がいくつもあって、それぞれが資本関係はありますが独立した企業として存在しており、支社や支店といった位置づけではないんですよね。
なので、さっきの日本交通とこの日本交通は実は別会社というわけですね。
こちらは本四海峡バスというバスで、淡路島や四国へ向かう路線を中心に、「有馬エクスプレス」にも参画しています。
しかし、写真は淡路島行きのようなので「有馬エクスプレス」ではないですね。
続けてJRバスがやってきましたが、これが「有馬エクスプレス」のようです。
実は6系統の10分前に「有馬エクスプレス」があるんですが、私が並んでいた場所の隣に「有馬エクスプレス」の列があり、そちらには10名前後並んでいました。
やっぱり有馬温泉へは「有馬エクスプレス」が主に利用されているようですね。
ところで、乗り場には2箇所の乗車位置が用意されていますが、高速バスは1箇所しかドアがないことから後ろ側のスペースは塞がれていました。
「有馬エクスプレス」が出ると後ろ側の乗り場も開放されました。
一般路線バスでは後ろ側が乗車口になりますからね。
そして、いよいよ神姫バスがやってきました。
既に幕も出ており、これが6系統で間違いないです。
側面の幕も撮ったら乗り込みます。
この時点では私の貸切状態でしたw
発車までに数名乗り込んできましたが、タッチの差で「有馬エクスプレス」を逃してしまったから飛び乗ってきたという感じですかね。
↑前面展望ももちろん撮れましたのでどうぞ
※2月4日に公開予定なので、それ以前にご覧の方は公開までしばらくお待ち下さい。
結局、私の他に数名乗ってきたので貸切運行は避けられましたが、やっぱり10分前に「有馬エクスプレス」があるのではこの状況は避けられないでしょうね。
2往復だけ残すならば、せめて「有馬エクスプレス」と棲み分けが出来るような時間帯に走らせればいいのにと思いましたが、神姫バスとしてもいきなり路線廃止では反発が見込まれるから経過措置として2往復だけ残したという感じなので、集客はそこまで考えていないんでしょうね。
まず減便した上で廃止というのはよくあることですし・・・
三ノ宮駅周辺を走ってしばらくすると二宮入口から阪神高速(新神戸トンネル)に入っていきます。
6系統は一般路線バスですが、実は阪神高速を走るんですね。
この6系統の他に三田や西脇方面の都市間路線や神戸市営バスなども走っており、新神戸トンネルは意外とバスのメッカだったりします。
新神戸駅に立ち寄るので一旦阪神高速を降りるのかと思いきや、なんと本線上にバス停がありました。
多くの路線バスが通るだけに、スムーズに運行できるように配慮されているんですね。
ここで乗ってくる人はそこそこいました。
前述の通り「有馬エクスプレス」と6系統では三宮と新神戸の停車順が逆ということもあって、三宮では10分差でしたが新神戸駅基準だと「有馬エクスプレス」の30分後ということになる上、次の「有馬エクスプレス」を待つよりも早く有馬温泉へ着けるので、普通に6系統も利用価値があるということなんでしょう。
その先は新神戸トンネルという長いトンネルを通っていきます。
この新神戸トンネルは神戸市中央区と神戸市北区を結ぶもので、全長は北行が7.9km、南行が8.1kmあり、県道15号神戸三田線(有馬街道)のバイパスとしての役割も持っています。
元々は神戸市によって整備され、「新神戸トンネル有料道路」として供用されていましたが、2012年より阪神高速道路へ移管の上で、阪神高速の一部という扱いになり、直結する阪神高速の他路線と連続利用する場合も通行料が通算されるようになりました。
また、これはバスには関係ない話ですが、元々は神戸市道路公社が管理する市道扱いだったことから、50ccを超えて125cc以下のバイク(いわゆる原付二種)も通行可能となっており、原付二種が通れる唯一の阪神高速となっています。
このうち南行きとなる第二新神戸トンネルは市町村道のトンネルとして、また原付二種が通れるトンネルとして日本一長いんだそうです。
ほぼ並行して神戸市営地下鉄北神線(かつての北神急行電鉄)が走っており、北神急行電鉄の工事では第二新神戸トンネルの先進坑を活用して工事費を圧縮しているんだとか。
トンネルを抜けると箕谷ランプで有料道路を出ます。
付近には神戸電鉄の箕谷駅もありますね。
高速バスはこのまま連続して阪神高速7号北神戸線に入りますが、6系統はここから先はひたすら一般道です。
神戸電鉄と交差します。
この先は神戸電鉄有馬線と並走していきます。
有馬街道を走っていきますが、ほとんどが2車線道路で、時折流れが悪い箇所もありました。
また、有馬街道沿いにはバス停がこまめにあって、ここからは普通の路線バスになります。
唐櫃付近では有馬街道は2つの経路に別れます。
トンネル経由の新道と山を迂回する旧道ですが、バスは旧道上の唐櫃台駅に立ち寄るために旧道経由となります。
有馬口交差点を右折です。
これにて県道15号神戸三田線とはお別れです。
曲がった先は2車線道路ながら意外と狭い道路になりました。
大型バスにはきつそうな道幅です。
阪神高速の有馬口ランプを過ぎるといよいよ有馬温泉の看板が出てきました。
温泉への旅行の途中だったらテンションが上がる一コマですが、私は有馬温泉到着後はまた折り返しのバスに乗ってとんぼ返りですからねw
坂を下りきると青看(案内標識)にも有馬温泉の文字が見えてきました。
バス停の看板ですが、こちらは降り場ということで路線の案内などはありませんでした。
周辺は温泉街ということで旅館やホテルが集まっています。
時間的には宿泊施設をチェックアウトして帰路に就く人が多く、周辺は賑わっていました。
川辺の景色もいいなぁなんて思いつつ撮りましたが、そういえば以前に神戸電鉄の乗りつぶしをしたときにもこのあたりを散策しましたね。
折返しとなる三宮方面のバス停はこちらです。
温泉地だけにちゃんと屋根付きでした。
この立派な建物は公衆トイレでしたw
有馬温泉だと公衆トイレですらこんなに立派なんですね。
そこへやってきたのは阪急バスでした。
大阪方面への路線を持っているみたいなのでそれだったようですね。
めちゃくちゃ派手な見た目のバスが来ましたが、これは観光バスのようでした。
雰囲気的にインバウンド需要を当て込んだ感じの貸切バス事業者ですかね?w
そこへJRバスがやってきましたが、これも「有馬エクスプレス」です。
バス停で待っていた人はほとんどがこのバスに吸い込まれていきました。
時間帯的には利用者が多いであろう時間帯ですが、やはりほとんどの利用者が「有馬エクスプレス」を選んでいるようですね。
↑発車の様子は動画でどうぞ
あと、バス停ですが、カッコ書きで「太閤橋」と付いていますね。
これは有馬温泉バスターミナルというのが別にあるため、区別のためでしょうね。
時刻表ですが、6系統の他にも一般路線が結構ありますね。
6系統については阪急バスが共同運行していた名残で運行会社も明記されていました。
時刻表です。
実は三宮・新神戸行きだけでなくて、新大阪・大阪・なんば行きも存在しています。
そして、6系統がやってきました。
もっと本数があれば1本見送ってひとっ風呂浴びて行っても良かったですが、これを見送ると次は夕方までありませんからねw
今度も同じ運転士さんでした。
利用者は私の他には数名だけで、やはりほとんどが「有馬エクスプレス」に流れている感じでした。
↑復路も前面展望を撮りました。
※2月4日に公開予定なのでそれ以前にご覧の方は公開までしばらくお待ち下さい。
阪神高速の高架下を進みます。
それにしても、阪神高速という都会的なイメージとは裏腹に、このあたりはかなりのどかな景色ですね。
唐櫃台付近では新旧道に分岐するのは往路と同じですが、往路はいかにも新旧道という線形だったのに対して、復路では交差点形状自体は丁字路という感じですね。
あとは神戸電鉄に沿って有馬街道を進みますが、意外にもこのあたりから乗ってくる人が多くいました。
中には運転士さんにこの路線の廃止日について問い合わせる人もいて、日常的に利用していることが伺えました。
どうやら神戸電鉄沿線から新神戸や三宮に出るのにこの6系統を使っているようで、6系統は単に有馬温泉へのアクセス路線というだけでなく、生活路線という顔もあるんですね。
一応神戸電鉄で代替できるので、交通手段を失うわけではないとはいえ、駅と駅の中間にあるバス停を利用していた人とかは、駅まで徒歩で移動しなければならなくなる上に、谷上駅で乗り換えが必要になるわけで、不便になるのは確かでしょうね。
トンネル内の分岐を出て新神戸駅へ向かいます。
意外だったのが往路は本線上にバス停があったのに対して、復路では駅前ロータリーに乗り入れていたことです。
新神戸トンネルは上下でルートが微妙に違っているので、その関係で南行は本線上にバス停を設けられなかったのかもしれませんね。
新神戸駅を出るとアンダーパスでJR神戸線・阪急神戸本線と交差します。
最後にこれだけ撮ったら撤収です。
これにてこの日の活動としては終了ですが、これから普通列車を乗り継いで東京まで行かないといけないので、その模様をダイジェストでお届けしていきます。
普通列車で東京への大移動
ここからは関西から関東までひたすら普通列車で移動するわけですが、時間的にはこの日の活動で最も長いものになります。
なにせ昼前にスタートして到着はほぼ終電近くですからねw
↑京都で途中下車です。
列車は米原経由の近江塩津行きでしたからこのまま米原まで乗っていくことも出来ましたが・・・
お目当てはこちら!
駅構内にある「京ダイニング八条」の牛カツ定食です。
かなり気に入っていて機会があれば食べているんですが、今回は乗り降り自由な18きっぷを活かす形で、京都駅で途中下車してこれを昼食にすることにしたのでした。
そのせいで1時間ロスしていますが、今日中に着ければいいやという発想で、沿線のグルメを楽しむことを重視した行程にしていますw
時計の文字盤が季節ごとのお祭りの紹介になっているのが面白いですね。
構内に戻ったら撮影しつつ待ちます。
関東ではすっかり絶滅危惧種の205系ですが、奈良線ではまだまだ現役ですね。
↑そこへ「スーパーはくと」がやってきました。
写真でも撮ります。
そういえば、今度のダイヤ改正で「スーパーはくと」は2往復を除いて大阪駅までの運行となるらしいので、京都駅で「スーパーはくと」が見られる機会は一気に減りそうです。
↑そして発車シーンです。
隣に停車していた快速電車と同時刻の発車で、並走シーンも見られました。
これは複々線区間ならではですね。
それではあとは後続の新快速に乗って米原へ向かいますが・・・
待っていた大垣行きがなんと311系でした。
311系はJR東海が発足してすぐに登場した車両ですが、VVVFインバータですらなく、211系と同じく界磁添加励磁制御となっており、315系投入で置き換えが始まっているので、乗れて嬉しかったです。
ただし、18キッパーが多い時期なので混み合っていて座れませんでしたがw
米原~大垣間は比較的本数が少ない上に今回みたいに4両編成が来たりするとかなり混み合うことがあるので、18キッパーにとっては難所ですよねw
雪景色の伊吹山を見つつ列車は関西地方から東海地方に入っていきます。
大垣では快速に乗り換えですが、乗り換え時間が短かった上に、今度は乗車時間も長くなるので座れなかったら悲惨過ぎるということで座席確保を優先したため写真の1枚も撮らずに乗り換えました。
まあ、どうせ313系なのでそこまでレアな車両ではないですしねw
豊橋までやってきました。
名古屋近辺は快速が頻繁に走っているため18キッパーにとってはオアシスですね。
更に乗り継いでいきますが、静岡県に入ると普通列車オンリーの区間が始まります。
実際に距離が長い静岡県内ですが、快速がないせいで心理的にも長く感じ「静岡大陸」と言いたくなります。
すっかり夕暮れの車窓ですが、浜名湖付近です。
東海道新幹線でも車窓の目玉の1つですね。
そこへ新幹線が凄まじい勢いで通過していきました。
18きっぷの旅をしていると新幹線が羨ましくなる瞬間ってありますが、こうして速さを見せつけられると余計ですねw
浜松駅の1つ先の天竜川駅で途中下車です。
理由は・・・もうお察しでしょうか?w
↑貴重な211系ということで、発車は動画で撮りました。
駅名標です。
駅名は付近を流れる天竜川にちなんでいますが、川の名前だと具体的な位置が分かりづらい気もしますよね。
例えば、天竜浜名湖鉄道も天竜二俣駅付近で天竜川を渡っているので、知識がなかったらこのあたりにある駅だとも思いそうです。
まあ、江戸川駅とか淀川駅とか、川の名前を駅名にする例は結構ありますけどね。
駅構造は島式2面4線ですが、夜行の「サンライズ出雲・瀬戸」以外は特急もなくなった現在では持て余している設備といえそうです。
東海道新幹線開業前の優等列車がひしめくように走っていた時代は大活躍だったんでしょうけどね。
コンコース側からみた階段ですが、白地に黒い文字のみというシンプルな案内がいいですね。
改札前は自由通路になっていて、北口と南口それぞれに出られます。
駅舎です。
これも今風のものですが、2017年に供用開始されているので当然ですね。
続いて北口ですが、間違い探しレベルで南口とそっくりですね。
橋上駅舎だとあるあるですが、かなり似ているので写真を整理するときも、あれ?これどっちの駅舎だ?となったくらいですw
周辺はマンションが林立し、浜松市近郊のベッドタウンという雰囲気です。
少し引いた写真ですが、駅前にラウンドアバウトがありました。
これは2020年に供用開始されたんだとか。
といった感じで駅取材の流れでしたが、先を急ぎたい18きっぷの旅の途中でわざわざ途中下車した理由をまだ明かしていませんでしたね。
それは・・・
「さわやか」に行きたかったからです!w
この「さわやか」は今や有名ですが一応解説すると静岡県内にのみ展開するレストランチェーンであり、ハンバーグが有名なお店です。
私もここのハンバーグが好きで、機会があれば食べているんですが、今回18きっぷの旅で静岡県を通るということで、道中でこの「さわやか」に立ち寄ることを企図していたわけです。
「さわやか」は静岡県にしか出店していないものの、逆に言えば静岡県内であればかなりの店舗数となっていて、この浜松篠ケ瀬店以外にもいくらでもお店はあったんですが、ここを選んだ理由としては駅からのアクセスがよい浜松遠鉄店や新静岡セノバ店は混雑する傾向があり、ネット上で公開されているリアルタイムの混雑状況でもかなりの待ち時間となっていました。
それがこの浜松篠ケ瀬店は天竜川駅から少し歩くものの待ち時間が短かったのでここにしたわけです。
このように「さわやか」は混んでいることが多いですが、あえて少し不便な立地のお店を選べばそれほど待たなくて済むこともあるので覚えておくといいですよ。
というわけでお待ちかねのハンバーグです。
待ち時間としては30分もなかったと思います。
普通のお店だったら30分待ちは長いと感じますが、「さわやか」だと短いと思うのは不思議ですけどねw
久しぶりの「さわやか」のハンバーグを美味しく頂いたら旅に戻ります。
が、ここから先は本当に移動するだけで、乗り換え時間が短い場面が多かったので写真も撮っておらず記事はここで〆たいと思います。
熱海駅でE231系に乗り換えたときは「やっと帰ってきたぞ!」と実感したりはしましたが、それでも写真も撮っていなかったので移動の疲れもあったんでしょうね。
というわけで、2泊3日の遠征はこれにて終了となります。
また、これが2023年の最後の活動となったのでした。
2024年に入ってからも活動しているので、次回はその記事でお会いしましょう。
それでは!