東北地方さよなら乗車旅(2日目/とれいゆ)

2泊3日で実施した東北さよなら乗車旅の2日目です。
なお、1日目をご覧になっていない方はそちらからご覧になることをおすすめします。
また、この活動は2022年春のダイヤ改正前のものですが、記事執筆が遅れたため記事公開がダイヤ改正に間に合いませんでした。
この記事に登場する「とれいゆ」は公開日時点で運転を終了していますが、記事内の記述は活動当時のものとしてご覧下さい。

「とれいゆ」とは


2日目の内容はほとんどが「とれいゆ」に乗車するというものになっているので、最初に「とれいゆ」について解説しておきましょう。
「とれいゆ」はJR東日本が運行する観光列車で、山形新幹線「つばさ」と同様にE3系を使用しています。
運行区間は福島~新庄間となっていて、山形新幹線の一部という扱いで運行されますが、新幹線区間には乗り入れないため最高速度は130km/hとなっていて、扱いとしては奥羽本線の特急列車ということになります。
列車名は列車を意味する英単語の「トレイン」と太陽を意味するフランス語の「ソレイユ」をかけ合わせたもので、車内に足湯があることが最大の特徴となっています。
運行は福島駅を10時過ぎに出る新庄行きの1号と、新庄駅を15時に出る福島行きの2号の1往復が、土日祝日を中心に運行されていました。
列車名は「とれいゆつばさ」となり、「とれいゆ」は車両自体の愛称という位置づけとなっています。
停車駅については山形新幹線が停車する全ての駅に停車しており、福島・米沢・高畠・赤湯・かみのやま温泉・山形・天童・さくらんぼ東根・村山・大石田・新庄に停車します。

扱いは特急列車であることから通常の列車と同様に乗車券+指定席特急券で乗車が可能である他、「びゅう」が発売する旅行商品としても申込可能で、旅行商品で申し込む場合は足湯利用券が最初からセットになっている他、駅弁も着くらしいです。
一方、乗車券+指定席特急券で乗車する人は足湯を利用するためには足湯利用券を車内で購入する必要があり、購入できなかった場合は足湯を利用することは出来ません。
なお、2022年春の改正まで山形新幹線には自由席がありましたが、「とれいゆつばさ」は全車指定席なので自由席特急券では乗車できません。

また、車内の座席は一般席とお座敷席の2種類がありますが、どちらを選んでも料金は同じです。
ただし、一般席とお座敷は「えきねっと」などで申し込む場合はそれぞれ別々の列車扱いになっているようで、申し込む場合はその点に注意です(もう運行終了しているので意味がない解説ですねw

本日の行程

2日目となる今日は昨晩宿を取った福島から山形新幹線の観光列車「とれいゆ」に乗車して新庄まで行き、帰りは「つばさ」で山形まで戻ってから仙山線で仙台へ行って宿泊という予定でしたが、新庄駅以降の行程はある理由から変更となりました。
その理由と変更内容は記事本編内で説明するとして、早速レポートに入っていきたいと思います。

「とれいゆ」で新庄駅へ

まず最初は福島駅から「とれいゆ」に乗って新庄駅まで行くことからスタートします。


雪景色の福島駅から2日目の朝がスタートします。
今回は10時過ぎのスタートということでゆっくりスタートできて楽な1日でした。


福島交通の高速バスがいました。
雪の中でも普通に走っているのは雪国育ちではない私には驚きです。


駅前ロータリーも凍結路面になっていました。
私は鉄道旅行だから気楽に高みの見物をできますが、ここを運転したいとは思わないですねw


発車標には「とれいゆ」が出ていますね。
実は「とれいゆ」は山形新幹線ではありますが、福島駅では新幹線乗り場ではなくて在来線の乗り場から出発するのです。


コンコースを歩いていると窓から「とれいゆ」が見えました。


反対側も


ホームの発車標です。
このように「とれいゆ」は全車指定席となっています。


何故か団体幕が出ていました。


先頭部です。
車体のデザインは月山をモチーフにした緑と、最上川をモチーフにした青、蔵王をモチーフにした白の3色を配しているそうです。


なんとなく駅名標と絡めてみるw


ロゴマークです。


幕が出ました。
通常の「つばさ」と同じく「山形・新庄」と併記するスタイルですね。


列車名は「とれいゆ」と表示してくれて一般の「つばさ」とは違うことが分かりやすくなっています。
記録としてもこれは分かりやすい表示で助かりますね。


福島駅の新幹線乗り場と絡めて


引退が迫るタイミングだったこともあって自作のメッセージボードを持つ親子の姿も見られました。

さて、ここで私は行列に並ばないといけません。
「とれいゆ」の目玉は足湯なんですが、足湯を利用するには車内のバーカウンターにいる湯守アテンダントから足湯利用券を購入しないといけません。
「びゅう」が発売する旅行商品に申し込めば最初から足湯利用券をセットにして購入することが出来るのですが、私は通常の乗車券+特急券で乗車するのでこのように行列に並んで足湯利用券を買わなければならないのです。
私も撮影は程々に列に並んだのですが、既に車内に収まりきらないほどの行列になっていました。
引退が迫っていることもあって余計に殺到しているんでしょうが、これは「サンライズ」のシャワー券争奪戦を彷彿とさせます。

結局、私がようやく車内に入れたあたりで「足湯券終了しました!」とアテンダントさんの無情な声を合図に、並んでいた人たちは蜘蛛の子を散らすように一斉に解散していきましたw

ただ、発車時刻までであれば足湯券を買えなかった人も「見学」は出来るとのことなのでちょっとお邪魔して足湯を見ていくことにしました。


「見学」の時間帯以外は足湯利用券を持つ人以外立ち入れないようで、こんな看板が設置してありました。


車端部は荷物をおいたりする用なのかテーブルがあります。


このモニターには足湯についての説明とかが出るようです。


このベンチは次の足湯の順番を待つ人が待機するためのもののようです。


こちらが噂の「足湯」です。
手前側の浴槽のフチが広くなっていて腰掛けられるようになっています。


奥のベンチは靴下を脱いだりするためのスペースですかね。


別アングルから浴槽を撮ってみました。


ミニ庭園みたいなのもありました。

あとは隣の15号車もついでにご紹介します。
15号車はさっきまで足湯利用券を買うために並んでいた号車であり、引き返す形ですが先程は車内がごった返していて撮影どころではなかったのが、今は空いていますからね。


バーカウンターです。
軽食や飲み物を発売する他、足湯利用券もここで購入します。
奥にはお酒の瓶が並んでいていかにもバーカウンターですね。


山形名産のフルーツを使ったジュースも扱っているようです。


足湯利用券の案内が出ていました。
ご覧のように450円です。


バーカウンターの隣にある畳敷きのスペースは「湯上がりラウンジ」でして、足湯から上がった人がゆったり過ごす場所という位置づけのようですが、このスペースはフリースペース扱いのようなので足湯利用券を買えなかった人でも利用できるようです。


名産品の展示コーナーは観光列車あるあるですね。
上段はこけしが展示されていました。


こちらは山形鋳物


米沢焼だそうです。


11号車にやってきました。
他の号車の座席はお座敷席になっていますが、11号車だけは普通の座席になっています。
元々はグリーン車だった席をそのまま残しているそうで、お座敷に比べると特別感はありませんが、1人で乗る場合はお座敷よりこっちの方が落ち着いて乗れるかもしれませんね。
私もこの座席にも興味がありましたが、入手できた指定券はお座敷席のものだったのでここは見学だけです。
なお、この11号車もお座敷席もどちらも扱い上は普通車指定席なので料金は同じです。


前から見た車内


車椅子スペースということで車端部は1+1列構成となっていて、お一人様席となっています。
それにしても、元々グリーン車だっただけに座り心地がよさそうですね。特別感をとってお座敷か、快適性をとって普通席かは悩ましい二択ですね。


そして、私が利用するお座敷席です。
これが新幹線の車内だとは思えませんね。
1列の向かい合わせのボックスと、2列の向かい合わせのボックスが並んでいて、座席幅とかはグリーン車並みと言えるでしょうか。


今回私が入手できたのは4人がけのボックス席の一つだったので、どうしても他の人と相席になってしまいますが乗れるだけでもありがたいですからねぇ~。
コロナ対策ということでテーブルの真ん中にはアクリル板が立っています。


こちらは1列の方のボックス席です。
ローカル線向けの車両で見られる座席配置ですが、2人で利用する場合はぴったりな場所ですね。


あと、座布団も敷いてあります。

と言った所でそろそろ出発です。


↑車窓はもちろん動画でどうぞ
なお、車内撮影の時間配分を間違えてしまい、少し動き出してからの録画開始となってしまいましたが予めご了承下さい。


駅員さん(?)が横断幕でお見送りしてくれていました。

福島駅を出ると一気に板谷峠を越えて米沢まで停まりませんが、車窓は白一色の雪景色で、これはこれで旅情を感じますね。
時々ホワイトアウトといってもいいほど視界が悪いところもありましたが、列車は徐行したりということもなく順調に走行していたようです。
米沢を過ぎれば険しい峠越えはなく、あとは盆地を進みます。
地形は開けてきますが、相変わらずの銀世界です。
車内は観光客と鉄道ファンが半々という感じで、賑やかな雰囲気で、寒々しい外の景色とは対照的です。


ここで駅弁タイム!
お昼には少し早いですが、足湯に入れない分、駅弁で旅気分を味わおうという感じですw


やっぱり、山形新幹線で食べる駅弁はこれでなくてはw
安定の美味しさを堪能しました。

赤湯を過ぎて置賜地方から村山地方に入り、かみのやま温泉を経て県庁所在地の山形に到着しました。
列車はそのまま新庄まで直通ですがここでは仙山線に乗り継いで仙台へ抜けたり出来ることもあってか、ここで多少の乗客の入れ替わりがありました。
一般の特急列車扱いなので停車駅同士なら任意の区間で利用できるのもメリットですよね。

あと、隣の席にはスーツ姿の男性が座っていて、たまたま仕事で移動するのに「とれいゆ」がちょうどよい時間帯だったのかなとも思ったのですが、時々席を外して電話を掛けていて、漏れ聞こえた会話から察するに「びゅう」の添乗員さんだったようです。
どうやらツアーで「とれいゆ」に乗る団体客がいるみたいでした。

さて、ここで手持ち無沙汰にスマホで「えきねっと」を開いて折返し福島行きの「とれいゆつばさ」の空席をチェックしていたんですが、なんと空席あり!
私も本当は往復とも「とれいゆ」に乗りたかったのが、片道しか指定券が手に入らなかったので仕方なく片道にしていたのですが、乗れるならば往復乗るのは当然です。
すかさずその空席を確保したら行程を変更しなければなりません。
元々は山形から仙山線で仙台へ抜ける行程だったわけですが、折返しも福島まで取れてしまったので、一旦福島まで行くことにして、東北本線の普通列車で仙台へ向かうとすることにしました。
ただ、翌日は会津若松まで行くので、わざわざ仙台へ行くというのは遠回りしているのに他ならず全く無意味なんですが、仙台へ泊まることにしたのは牛タンを食べたいという理由でもありましたし、そもそももうホテルは予約済みで、予約条件を確認したところ今からキャンセルするとキャンセル料も発生するみたいだったので、行程としては無駄な移動となるのを承知で今晩は仙台に泊まります。
まあ、まさか直前で復路の「とれいゆ」の指定券が手に入るなんてミラクルが起きようとは想像もしていませんでしたしね。

そんなミラクルに興奮しているうちに列車は村山地方から最上地方に入り、終点の新庄が近づいてきました。
見た目は特別感あるお座敷席も、長いこと腰掛けているとちょっとお尻が痛くなってきた頃、新庄駅に到着しました。


新庄駅ではもちろん撮影タイムです。


駅名標と絡めて


尾灯に変わった所でもう1枚


「とれいゆ」の垂れ幕がありました。


「とれいゆ」のポスターがありました。


編成写真でも撮れました。
ここで発車を撮ろうと思います。


乗務員向けでしょうが、方言なのがいいですね。


↑そこへ「つばさ」がやってきました。
配線的には同時に発車できないはずですが、構図的にはカブられた形ですね。
まあ、全く撮れないわけではないですし、今から向こう側のホームへ移動して、その間に動き出したら元も子もないということで、ここで撮影をすることにします。


「つばさ」を写真でも撮ります。
今は山形新幹線ではこればっかりですが、後継車両の投入の計画があるみたいですし、撮れるうちにしっかり記録しておかねば・・・
そして・・・


↑「とれいゆ」の発車です。
ところで、先程折返しの列車の指定券を入手できたと書いたのですが、それなのに見送ってしまっていいのか?と思われるかもしれません。
実は福島行きが新庄駅を出るのは15時ちょうどですが、今はまだ12時過ぎであり発車までは3時間弱あります。
その間、ずっと新庄駅に置きっぱなしにするということはなく、一旦どこかへ回送してそこで車内の清掃などの整備をするようでした。
なので、ここで発車を撮っても問題はないというわけですね。


あとは空いた時間で他の列車も撮っていきます。
これは奥羽本線の701系です。


そこへもう1本の「つばさ」がやってきました。


「つばさ」同士の並び!


入れ替わりで先に到着していた方の「つばさ」が発車していったので編成写真を狙いました。


↑仙台からの快速「湯けむり」がやってきました。
元々は観光列車「リゾートみのり」のスジを踏襲する列車でして、車両こそキハ110系ですが、全車指定席扱いとなっており、専用塗装である他、元々急行用として製造された車両であることからリクライニングシートを装備しており、快速ながら快適に移動できる乗り得列車とも言えます。


↑そこへ陸羽東線の普通列車が入ってきました。
雪を押しのけながら進む姿はかっこいいですね。

そして、実はこの列車に乗ってしまいます。
折返しまで3時間あると書きましたが、3時間新庄駅で待っているのも退屈なので、陸羽東線を1駅だけ乗って隣の南新庄駅を訪問して暇つぶしを兼ねて駅取材しようというわけですね。
今回は「小さな旅ホリデー・パス」というフリーきっぷを使っていたのでこの往復分の交通費は実質タダみたいなものなんですよねw


写真も撮ったら乗り込みます。

南新庄駅

というわけで、暇つぶしに訪れた南新庄駅です。


車両以外はほぼ白ですねw


↑発車は動画で撮りました。


線路は雪に埋もれていて、車輪の轍によってのみ、その存在を知ることが出来る状態です。
また、隣には奥羽本線(山形新幹線)の線路が通っていますが、除雪作業によって出来たであろう雪山が聳えていて、架線柱がなければその存在を窺い知ることは出来ません。
ちなみに、すぐ脇に奥羽本線の線路が通っているわけですが、停車するのは陸羽東線だけとなっていて、ここから奥羽本線を利用することは出来ません。
なので、陸羽東線と奥羽本線は当駅付近から新庄駅まで並走しますが正式な接続点は新庄駅となってます。


ホームは1面1線の棒線駅となっていて、新庄駅の隣とは思えないくらいのローカル駅です。
また、新庄駅と違ってホームには屋根がなく、ホームは雪原と化しています。
足跡の少なさが利用客の少なさを物語っていますね。


駅名標(縦型)です。
通常のタイプもあったはずですが撮るのを忘れていたようです。これは失態・・・


↑ここで「つばさ」が通過です。
やっぱり雪のせいで全体は撮れませんねw


雪国ということで待合室はしっかりしたものが用意されていました。


すごいのが運行情報を表示する電光掲示板まであったことです。
こういうローカル駅だと遠隔でスピーカーなどを通して案内するか、下手すれば運行情報は問い合わせて下さいとだけ書いて、電話番号を掲示することでお茶を濁す場合もある中で、JR東日本はローカル線でもしっかりやっているんですね。


時刻表です。
先程見かけた快速「湯けむり」は通過するのですが、普通列車は1~3時間に1本程度とローカル線としてはよくある本数になっています。
当駅周辺がもっと新庄のまちなかにあれば、市内移動用の区間便とかが設定されそうですが、そういう需要は路線バスが担っているんでしょう。


もう1枚ホームを撮ったら一旦外へ出ます。
無人駅なので改札もないのですが、折返しまでしばらくあるので暇つぶしに周辺を散策しようというわけです。
あと、本当はホーム上で通過する山形新幹線などを撮ろうかなと思っていたのですが、前述の通り山形新幹線の線路との間には雪の壁が聳えていて綺麗に撮れそうにないので、駅周辺で撮れそうな場所を探すことも兼ねての散策です。


駅前に出ると線路の向こうへ行けるであろう地下道がありました。


雪に閉ざされた外とは打って変わって、中は雪もなく歩きやすいです。駅周辺ですら除雪は最低限しかされておらず、除雪されいないところは膝まで雪に埋もれるほどでした。


地下道を抜けると集落に出たようですが、道路はこんな感じです。
轍が付いているので多少の車の通行はあるようですが、訪問時は車どころか人の姿もほとんど見かけませんでした。


こんな看板がありました。
ようするに鉄道林に除雪した雪を投げるなということのようですが、これも雪国ならではのものですね。


集落内に入ってしまってなかなか線路を見通せる場所がなかったのですが、唯一線路を見通せる場所がここでした。
なお、雪が列車の走行音を吸収してしまうようで、ギリギリまで接近に気づかず動画は撮りそこねまして、写真だけになりますw

結局、良さげな撮影地はなさそうだということでこれで駅に引き返します。
駅に戻って待合室で待っているとなんか来たぞ!?


そこへ通ったのはなんと「とれいゆ」でした。
どうやら回送先からまた新庄駅へ回送しているところだったようです。
雪の壁に阻まれて上部しか見えませんけどねw


軽い吹雪の中、列車のヘッドライトが見えてきました!
寒い中列車を待っていると、遠目にヘッドライトが見えるだけですごい安心感がありますよね。


↑入線は動画で

再び陸羽東線を1駅だけ乗って新庄駅に戻ります。

新庄駅にて「とれいゆ」を待つ

南新庄駅での暇つぶしを終えて再び新庄駅に戻ってきました。


乗ってきた列車はすっかり雪化粧をしていました。


先程回送を目撃した「とれいゆ」は既に入線していますがまだドアは開かず乗車できないようです。

ここで一旦改札を出ました。
暇つぶしもありますが、「えきねっと」で手配した指定券は券売機で受け取らないと効力がありませんからね。


改札を出ると「新庄まつり」とやらの山車が展示されていました。


「とれいゆ」の引退を記念した塗り絵の展示パネルがありました。
想像力豊かな子どもたちのセンスが光りますね。


パネルの上部には「とれいゆ」のペーパークラフトが鎮座


更に、足元にも「とれいゆ」が!?


「とれいゆ」のツアーの広告でした。
どうやら普段は山形~福島間を回送で走っている運行に乗車できるというものらしく、そういえば福島駅で「とれいゆ」を撮った時に団体幕だったのはこのツアーがあった関係だったんですね。

駅はこれくらいで指定席券売機で帰りの「とれいゆ」の特急券を受け取ったら再入場します。


発車標は忘れずに押さえましょう。
ところで、仙台行きの「湯けむり」と同時発車なんですね。


ホームの発車標も


先程も撮りましたがなんとなく改めて撮影しました。
既に撮っていると分かっていてもつい撮ってしまう時ってありますよねw


先頭側


福島行きの幕


今度の改正で山形新幹線からは消滅する自由席の案内も押さえておきましょう。


普通は「指定」とか「自由」とか表示されるであろうスペースに「足湯」と表示されるのは「とれいゆ」だけですねw

思わぬミラクルでもう1度「とれいゆ」

たまたま「えきねっと」を開いて空席があったという奇跡に感謝しつつ復路も「とれいゆ」に乗ることが出来ました。
まだ発車まで30分はありますが福島での雪辱(?)を果たすべく、今から足湯券待ちの列に並んでおくことにします。
30分前のこのタイミングでさえ、もう10名ほどは並んでいるようでした。
これなら普通に買うより割高なのを承知でも「びゅう」で申し込みたくなる気持ちもわかりますね。
私も今更ながら「びゅう」で申し込めばよかったかななんて思うも、今更思っても後の祭りですね。
外は寒いながら、列を外れるわけにも行かず我慢して待っていたのですが、例えば整理券を配布するとかしてずっと吹きさらしのホームで待たなくてもいいようにはできないのかなとか思いましたが、もう運行終了してますしねw

しばらくしてドアが開き足湯券の販売が始まりました。
30分前から並んだおかげで今回は無事に足湯券を入手できたのですが、足湯券購入の流れも説明しておくと、バーカウンターにいるアテンダントさんに希望する時間帯を伝えて、特急券を提示すると販売してもらえます。
特急券の確認があるのは、全員が全員、全区間乗車するわけではなく途中の駅で降りる人もいるので、乗車区間内の時間帯を確実に発売するためという意味合いのようで、途中で降りる人に優先的に発売するなんてこともしていなかったので、全区間乗らない人は足湯券が残っていても乗車しない区間の時間帯しか残っていないと買えない場合もあるのが要注意です。

無事に足湯券を手に入れたらあとは座席で大人しくします。
今回もお座敷席でしたし、通路側しか取れなかったので純粋に乗車を楽しむ感じで行こうと思います。


足湯券を買うとハンドタオルも付いてきます。
「とれいゆ」のオリジナルデザインとなっていて、これは記念に持って帰れるのも嬉しいですね。
肝心の足湯券は普通の紙であり、特にデザインに凝っているということはありませんでした。


というわけで車内販売で「シンカンセンスゴクカタイアイス」ことスジャータのハイクオリティアイスクリームを買いました。
昔は特急や新幹線に乗れば必ずと言っていいほど買っていましたが、今や車内販売自体が大幅に縮小されましたし、車内販売自体は継続していてもこのアイスクリームの取り扱いがなくなっている列車が増えていて、結構レアな存在になっていますよね。


俗称の通り硬いのでしばらく放置して程よく溶けた頃合いで頂きます。
濃厚な味わいと、なかなか買えない特別感で人気の一品ですが、昔みたいにあちこちで普通に買えるようになってほしいものです。


列車は北山形駅に停車しました。
本来ここは停車駅ではありませんが、ここで運転停車して後続の「つばさ」を待避するみたいです。
「とれいゆ」も「つばさ」と同じE3系ですから待避なんかしなくても逃げ切れそうですが、何故か福島行きの上りだけ待避するダイヤになっています。
実はこれを利用して、所定の行程では新庄駅で「とれいゆ」の発車を見送り、後続の「つばさ」で追いかけて山形駅まで先回りし、そこでも「とれいゆ」を撮るという2段構えの撮影プランを立てていたのですが、私の場合は撮るより乗る方を重視していることもあって乗れるならば撮るよりも優先となりますw

山形で同じボックスの相席の方を始め周辺の人もいくらか入れ替わりました。
往路よりも入れ替わりが激しいように思いましたが、仙台方面から乗りに来ている人が多いんですかね。
そして、山形で降りた人によって開いた空席を押さえた人が入れ替わりで乗ってくるという感じでしょうか。

さて、そろそろ私の足湯の番になってきたので足湯車両の16号車へ移動します。
入口の所で待っているとアテンダントさんが出てきて足湯券を渡すと中へ誘導してくれました。
まだ私の1つ前の時間帯の人たちが足湯を楽しんでいる最中であり、私は足湯の脇にある待機用のソファに座って待機です。
ここでビニール袋が渡され、靴を脱いでここに入れて準備するようにとのことでした。


足湯に入っている間はこのようにソファに靴入りの袋を置いておくみたいですね。


入れ替わりのタイミングで撮りました。
浴槽は1名分ずつ区切られていて普通の足湯とは違いますね。
また、お湯はあまりギリギリまでは張られていませんが、列車ですから走行中の揺れや加減速のGで水面が揺れることが想定され、溢れないように湯量は少なめなんでしょうね。


別アングルからも


浸かりました。
このように窓側を向いて浸かることが出来るので、冬場は雪景色を見ながらの足湯というオツな体験もできます。


↑動画でも撮りました。
足湯は温泉地の駅前とかによくありますが、このように揺れ動く足湯は「とれいゆ」ならではですね。

1グループにつき15分ずつなのでそんなにのんびりは出来ませんが、足湯なら十分ではないでしょうか。
時間は時計で厳密に管理しているようで、終了時間になるとアテンダントさんの掛け声で一斉に足湯を出て靴下と靴を履いて退出となります。
まあ、ここらへんはきっちりしておかないと最後の方の予約の人が時間が押したせいで入れなかったなんてことになったらまずいですしね。
入れ替えのタイミングではコロナ対策ということ絵アテンダントさんが消毒を兼ねた清掃をするのですが、次々に入れ替えていくので慌ただしそうでした。

あと、入浴中にはアテンダントさんが記念撮影をしてくれるサービスもあって、私も撮ってもらったんですが、私は素顔の公開はしていませんのでここには貼りませんw


足湯から戻ると列車は米沢に差し掛かっていました。
次は終点の福島なわけで、最後の「とれいゆ」で過ごす時間だと思うと名残惜しいですね。


ぶどうジュースを買って飲みました。

最後の「とれいゆ」を味わいつつ、気づけば列車は福島の市街地に出ていました。


福島駅に到着しました。


最後の名残で先頭を撮影します。


親切にも回送の発車時刻を表示してくれていました。
しばらくあるようなので他の列車を撮りつつ待ちたいと思います。


東北本線の701系


なんと「フルーティアふくしま」がいました。
この時間帯の運行はないようですが、回送だったんですかね。


↑そこへEH500形の牽引する貨物列車が通過しました。


↑続けて「フルーティア」が発車です。
タイミングが際どかったので少しずれていたらカブられていました・・・w


↑そして、最後に「とれいゆ」の発車です。
車両の所属は山形なのでこれから山形まで引き返すみたいですが、なかなか無駄が多い運用のような・・・
まあ、車両基地の配置を決める時には、山形新幹線内だけを走る列車なんて想定していなかったでしょうし、仕方ないんでしょうか・・・


コンコースにも「とれいゆ」についての掲示がありました。


フォトスポットまで用意されていたんですね。
さて、これで「とれいゆ」を見るのも、そして乗るのも最後ということで、とうとう終わってしまったなという惜別の思いがありますが、最後にちゃんと乗れてよかったです。
足湯にも入れていい思い出になりました。
それにしても、一昨年は同じくE3系を使用した「現美新幹線」も引退し、唯一残った新幹線の観光列車だった「とれいゆ」も終わってしまって新幹線車両による観光列車という意味でも終わってしまいました。
また、このような新幹線の観光列車が復活してくれるといいですね。

と言った所で活動としてはこれで終了ですが、宿を仙台にとっているためここから仙台まで移動です。
フリーきっぷがあるので交通費としてはプラマイゼロですが、フリーきっぷでは新幹線は使えないみたいなので普通列車で頑張りますw
去年だったか一昨年だったかに廃止になった「仙台シティラビット」があればなぁと思いますが、東北本線は元々駅間が長いこともあって各駅停車でもそこまで遅くは感じませんでした。


仙台に到着したら早速夕飯です。
こちらは牛タンを使用したつくね串です。


もちろんメインの牛たん定食も頼みました。
行程的には全くもって無駄な移動をしてやってきた仙台ですが、美味しい牛たんを楽しめたので良し!w


食後はホテルへ向かうまでの間に、構内で気になったものを撮っていたんですが、これはAIが問い合わせに対応してくれるというやつですね。


タッチパネルも併用するみたいですが、近未来的でいいですね。


東口にやってきました。


何故かアンパンマンの石像がw
アンパンマンといえば四国のイメージですが、仙台にも何かゆかりがあるんですかね。


続いて西口です。
こちらの方が仙台駅という感じがしますね。

あとはホテルへチェックインして2日目終了です。
3日目については別記事として追ってレポートしますのでしばらくお待ち下さい。

つづく

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つばめ501号(管理人) について

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