SimuTransで関東を再現プロジェクト【その32】

珍しく連続での更新となりましたSimuTransプロジェクトですが、今回もバス回となりますw

今回の更新内容

冒頭に書いたとおり、バス回ということでバスの開設しかしてないんですが、具体的には、中央線沿線、特に吉祥寺・三鷹・武蔵境・武蔵小金井の各駅を発着する路線を中心に開設しました。
前回が西武池袋線、西武新宿線沿線のバスがメインだったので前回よりはエリアが南下してきており、ちょっとずつではありますが、プロジェクトの進捗があったと実感できました。
あと、従来は鉄道や高速道路だけが通っていて一般道が整備されておらず殺風景だった小田急線と京王線の間のエリアにも道路網を整備して見た目の問題が大きいですが改善できたと思います。
主要幹線道路や高速道路に関係する更新はないので記事では取り上げませんが、次回以降そのエリアのバスを整備する時には道路を作ってあるのは大きいと思います。

中央線ダイヤ改正

本題のバスに入る前にちょっとだけ鉄道の話題です。
今回は吉祥寺・三鷹・武蔵境・武蔵小金井に乗り入れるバスを大量に整備しました。正確に数えたわけではありませんが、数十系統は新規に乗り入れを開始したと言っていいでしょう。
つまりはその路線バスの利用者分だけ中央線の利用者が増えたということでもあり、輸送力不足が深刻化してきました。元々輸送量に余裕のあった中央・総武緩行線や東京メトロ東西線から直通してくる三鷹発着の列車はむしろ乗車率が改善してよかったぐらいなのですが、問題はやはり中央快速線の方でして、新宿までの乗客は中央・総武緩行線にも乗ってくれるのでいいとしても、神田・東京へ向かう人は中央快速線にしか乗らないため、三鷹・吉祥寺を発車した東京行きの快速はその時点でほぼ満杯状態となり、その先の西荻窪・荻窪・阿佐ヶ谷・高円寺・中野で積み残しが常態化することとなってしまいました。
また、逆に新宿駅ではバスの乗り入れが増えた国分寺や武蔵野線接続駅の西国分寺、そして、暫定運行区間の終点となる立川と言った遠方の駅へ向かう人達が滞留するようになりました。これは、SimuTransの仕様に起因する問題でして、近くの駅へ向かう人から順に乗車扱いをする仕様となっているために混雑して積み残しが出るようになると遠方の駅へ向かう人ばかりが取り残されて滞留してしまうんですね。
本音を言えば吉祥寺や三鷹へ向かう乗客は中央・総武緩行線に乗ってほしいんですが、そんな都合良くは行かないんですよねw

まずは前者の吉祥寺以東各駅での積み残し問題については現実ではラッシュ時にしか運行されていない武蔵小金井発着の列車を運行することとしました。普通に東京~立川間の列車を増発する手もあったんですが、末端部では元々スカスカの輸送状況があり、青梅線や五日市線、多摩都市モノレールなどの立川駅発着の路線が開通していない現状では立川までの列車を増やす意味はないという判断となりました。
尤もプロジェクトの進展で多摩地域の開発も進めば武蔵小金井発着便は廃止して立川以西に乗り入れる列車に振り返ることになるかもしれません。

続いて後者の問題ですが、これは中央特快の運転によって解決しました。
元々ネタとして1本だけ走らせていたんですが、これを現実の青梅特快と中央特快に相当する本数に増発して本格的な運行としました。
中央特快は新宿を出ると中野、三鷹、国分寺、立川にしか停まらないので中野~三鷹間の各通過駅の利用者は乗ってこないので自ずと遠方の駅へ向かう人は中央特快が拾うこととなり、遠近分離を図ることが出来ました。
それに合わせて三鷹と国分寺で快速電車が中央特快を退避するようにしました。

特急列車がデビュー!?

上記のダイヤ改正で輸送力増加を図った中央線ですが、こっそりとある列車がデビューしていたようです。

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はい、E257系ですw
「あずさ」なのか「かいじ」なのかは新宿~立川間の暫定運行では判然としませんが、こっそりと走らせてみました。
元々は新宿駅に滞留していた立川への乗客をピストン輸送するために走らせてみたんですが、滞留していた乗客を捌き切った後もどのみち使われずに閑古鳥が鳴いていた新宿駅の中央線特急ホームに待機させる分には邪魔にならないし、E233系しか走っていないのもつまらないという趣味的な理由もあってそのまま走らせておくこととしましたw
中央特快のために三鷹と国分寺で快速が退避する設定になっているので快速列車を追い越すこともあり特急らしい走りにはなっていると思います。
一応、新宿駅に停めておいて立川への客を集めておいて快速電車の負担を減らすという意味合いもあるので完全なネタではありませんが、わざわざ定員の少ない特急型車両を使うのはやはりネタですねw

それでは例の俯瞰図を

本題のバスですが、やはり俯瞰図をご覧頂くのが一番進捗を説明しやすいので俯瞰図から始めます。

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荻窪から武蔵境あたりまでの中央線沿線ですが、やはりバス停だらけですw
自分でもよくこれだけバス停を植えてきたなと思いますが、やっているときは夢中で意外と苦ではないんです。
中央線以北のエリアはほぼ全てのバスを網羅できたと言っていいでしょう。

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こちらは現実の三鷹市周辺です。網目のようにバスが通っていて市内の経路が微妙に違う系統が多く、経路設定に苦労した覚えがありますw

中央自動車での忘れ物

中央自動車は前々回あたりで府中スマートインターチェンジまで延伸していましたが、その間の区間で忘れていた施設がありましたw
それは深大寺バスストップです。

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ご覧のように高速道路上のバス停で、インターチェンジや料金所、サービスエリアと言った施設を付帯しない純粋なバス停なんですが、逆にそれゆえ見落としてしまったといえますね(言い訳乙
あと、一般道には「中央道深大寺バス停下」という名前のバス停があるんですが、これは一般路線バスと高速バスとの接続を目的に設置されたバス停でして、深大寺バスストップで高速バスを降りて一般路線バスに乗り換えると吉祥寺駅や調布駅へ出ることができ、調布駅や吉祥寺駅付近への移動なら新宿駅まで出ずともここで高速バスに乗ることが出来るというわけですね。
乗り換えを考慮するならば深大寺バスストップと中央道深大寺バス停下は同一停留所として扱うべきなんですが、問題はそれをやってしまっていざ中央道高速バスの運行を開始した場合、深大寺バスストップ~バスタ新宿(新宿駅)といった利用が増えて、肝心の遠方への利用者が高速バスに乗れない事態を招くという危惧があって別々のバス停として扱うこととしました。
現実にはクローズドドアシステムといって、近隣停留所同士の利用を制限することで遠距離利用者が乗れないという事態を防いでいますが、SimuTransの世界にそんなものはありませんので、こうするしかないですね。

調布駅周辺

続いては調布駅周辺です。

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SimuTransでは地下化後の駅を再現しているので地上には駅と分かる施設がなくて主要駅の割には寂しい印象だったのですが、バスの乗り入れに合わせてバスロータリーを整備したため、見た目はだいぶ賑やかになりました。
当駅からは吉祥寺駅や三鷹駅、武蔵境駅の他、小田急線の狛江駅への路線を走らせています。
利用者が増えたものの京王線側では増発などの対応はしていません。

荻窪駅南口

荻窪駅は北口側を発着する路線は網羅できていましたが、南口は手付かずでしたのでそちらを整備しました。

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荻窪駅南口からはシャレール荻窪というところへの荻51、宮前三丁目周辺を循環する荻60、芦花公園駅への荻54、芦花公園駅から更に千歳烏山駅を経て北野というところまで行く荻58が今回新設した路線となります。
特に荻60は運行本数が非常に多く、荻窪駅南口の主力系統となっています。

吉祥寺駅南口

吉祥寺駅も北口へは元々何路線か乗り入れていましたが、南口は手付かずでした。

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吉祥寺駅は多くの路線バスが乗り入れており、個々の路線を取り上げるのが難しいほどなんですが、三鷹市内を横断して武蔵境へ向かう路線や調布駅、千歳烏山駅へ向かう路線、近隣の団地とのフィーダー路線などが南口のラインナップです。
北口からもやはり周辺の団地へのフィーダー路線がメインですが、面白いのが吉61という系統でして、大泉学園駅の方へ向かう放射路線的な路線ですが、路線は大泉学園駅より先まで伸びていて、その先「都民農園セコニック」というバス停まで続いています。
現在は「都民農園セコニック」より先の「新座栄」というところまで路線が伸びたようで、「都民農園セコニック」行きの日中の運行がなかったのでプロジェクトでは「都民農園セコニック」は途中バス停でしかありませんが、名前のインパクトが強すぎて思わず取り上げました。
なんだか牧歌的な、日本離れした名前で異国情緒あふれる場所なのかと思って調べてみましたが、実際にはスーパーマーケットがあるくらいで普通の住宅街のようですね。
なぜこんな名前になったかといえば、「都民農園」は付近に計画されていた一般住民に開放する市民農園のことで、結局実現はしなかったもののバス停名に名残を残しているようです。一方「セコニック」は付近に本社を構える会社の名前で光学機器などを製造している会社だそうです。
この二つを合わせた合成名称だったわけですね。ちなみに、付近には「都民農園」というバス停もあり非常に紛らわしいですw

あと、吉祥寺駅の方に触れると、中央線の利用者が増えたのは既に述べたとおりなんですが、吉祥寺駅を起終点とする京王井の頭線の利用者も増える効果がありました。井の頭線は元々利用者が少なかったので増発などの対応はしていませんが、やはりバスって大事なんですね。
プロジェクト初期では「路線バスは脇役」なんて書いていた気がしますが、バスを再現しなければ旅客流動が現実離れしたものになってしまいますし、「脇役あっての主役」ということでしょうか。

三鷹駅付近

続いては三鷹駅周辺です。

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北口は元々若干の路線の乗り入れがありましたが、北口、南口ともにバスが急増したのは吉祥寺駅と同様です。
特に南口のバスの台数が半端ではなくこれだけバスが乗り入れれば駅利用者が増えるのは当然だと思いましたね。
あまりに路線数が多く、個々の路線については割愛しますw

狛江駅周辺

まだ全路線を網羅したわけではありませんが、武蔵境からの境91を再現したついでに何路線か開設しましたのでご紹介しておきます。

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まずは武蔵境へ境91がメインですが、こちらは武蔵境駅から調布駅を経て狛江駅までやってくるロングラン路線なんですが、それでも本数は多く、しかも、調布駅で分断されたりもせずほぼ全ての便が調布駅をまたいで運行されているのがすごいですね。
実は以前に実際にこの系統に武蔵境駅から調布駅まで乗車したことがあるんですが、こうしてSimuTransという世界で箱庭のように俯瞰するとどこをどう走っているのかがよくわかりますね。
ちなみに、この時同日に乗った宿44は新宿駅から武蔵境駅までを結ぶ境91を凌ぐロングラン系統ですが、1日2往復(吉祥寺~武蔵境間の区間便が別途2往復)しかないので当プロジェクトでは再現対象外ですw

小田急線沿線のエリア

従来はただ原野が広がる殺風景な場所だった小田急線の成城学園前駅から先の沿線ですが、バスはまだまだ未整備なものの道路は整備しておきました。

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原野の中の複々線高架の線路を10両編成の銀色電車が走るというシュールな光景が改善されたというのもありますが、道路整備時にどれだけ現実の道路網を再現できるかが今後バスを走らせるときに大きく影響します。
実は今回の更新内容でも事前に引いていた道路網が現実と食い違っていた箇所があったためにバスを走らせるときに地図と照合しながらの作業となったりして作業効率を落とす原因となってました。
プロジェクトを進めるうちに実際の位置関係とSimuTransでのマップ上の位置関係のズレが蓄積してきていて、不自然な線形にならざるをえない箇所も出てきていますが、以前の西鉄バスプロジェクトでも経験したことですし、ある程度の誤差は許容しつつ全く繋がらないという事態を避けつつうまくやっていきたいと思います。

次回は・・・

2回連続でバス回が続いていますが、次回あたりでバス未整備の箇所を一通り網羅してマップ拡張へと移っていきたいですね。
次回は京王線・小田急線沿線の路線バスの整備を中心として、余裕があれば東急各線や京浜東北線・京急線沿線まで制覇したいと思います。
それが叶えば、川崎から西へとマップを広げ、まずは横浜を目指したいですね。

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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