今回は「艦隊これくしょん ~艦これ~」とのコラボレーション企画「瑞雲祭り」を実施中(だった)富士急ハイランドへ出掛けました。例によって記事を執筆する前に肝心のイベントが終了してしまうというオチでしたが、せっかくなのでレポートします。
せっかく山梨まで出向いて瑞雲を撮ってとんぼ返りではつまらない&勿体無いということで、富士急行線で「フジサン特急」と「富士山ビュー特急」に乗車して、かつ終了後はそのまま東京へは戻らずに路線バスで静岡側へ抜けて宿泊後、翌日は別の活動をしたいと思います。
なお、記事の性質上、「艦これ」の知識がないと理解できない記述も含まれると思いますが予めご了承下さい。
行程の説明
↑が既に行程の説明だった感も否めませんが、より詳しく説明するとまずは中央快速線で高尾に出て、そこから富士急行線直通の河口湖行き普通列車で河口湖まで行ったらまずは「富士山ビュー特急」を大月まで1往復、河口湖から今度は「フジサン特急」に1往復乗車したら1駅移動して富士急ハイランド駅から富士急ハイランドへ入場し、コラボ企画の「瑞雲祭り」を楽しんだら富士山駅へ移動し、そこから富士急バスの路線バスで新富士駅へ抜けて東海道新幹線を1区間だけ乗車して静岡駅へ行ったら宿泊して今日の活動は終わりです。
翌日はまた趣旨の違う活動になるので時系列としては連続していますが、別のタイトルを付けて追ってレポートをしますのでそちらについてはしばらくお待ち下さい。
まずは中央本線で
高尾から先は211系がメインとなり、中央快速線から中央本線と呼ばれ方が変わりますね。
レポートもここからスタートとなります。
乗るのは河口湖行きです。そう実は富士急行線にそのまま直通してくれるありがたい列車だったりします。
これ以外にも東京~河口湖間を中央快速線と直通して走破する列車も設定されているのですが、どうやら富士急行線沿線の人が都内へ通勤するのに便宜を図っている列車なのか、早朝に東京行き、深夜に河口湖行きという設定になっており、沿線住民以外が利用するのは難しい設定だったりすることもあり、私も存在こそ知っていても利用する機会には恵まれていませんでした。
しかし、高尾駅始発の河口湖行きは都内からでも普通に利用できる時間帯に設定されており、こちらは観光客向けの列車なんでしょうね。特にホリデー快速がない平日には重宝します。
高尾駅名物の天狗の像を拝んだらいよいよ山梨へ向けて旅立ちます。
車窓から見えた入り組んだ高架橋は中央自動車道と圏央道の交点の八王子ジャンクションです。
構造自体は2路線が交差するだけで特段珍しいものではないですが、山に囲まれた地形ゆえ極力省スペースに設計されたためこんな見た目になったんですね。
さて、この後は一気に峠を越えて山梨県に入ります。
富士急行線と接続する大月駅では3両を切り離して残りの3両のみが河口湖行きとなります。
切り離し作業の間に特急列車が追いついてくるようで、特急列車からの乗り継ぎも可能な列車のようです。
ところで、この停車時間5分間を利用して富士急行のフリーパスを買わねばなりません。「フジサン特急」と「富士山ビュー特急」を1往復ずつに、これから河口湖まで乗車する分、あと、富士急ハイランドへの移動、最後に富士山駅への移動と富士急行を乗り回しますからね。フリーパスは必須です。
乗り換え改札口で切符を買ったらJRの改札でSuicaをタッチして、そのままUターンしてフリーパスで入場という手順を済ませたら再び211系に乗り込んで河口湖へ移動します。
しかし、せっかく直通列車を設定してくれていてもフリーきっぷを大月駅でしか買えないとなると不便ですよねぇ・・・
富士急行線に入りましたが、大月駅で特急列車や甲府方面からの列車から乗り継いできた人たちが大勢乗ってきて、その上で編成は3両に減ってしまったので結構な混雑になっていました。
見るからに殆どが観光客、一番肝心な富士急行線内の録音が・・・(お察し下さい
富士急行を行ったり来たり
211系で河口湖に到着したら、最初の目的である「富士山ビュー特急」と「フジサン特急」に乗るべく富士急行線を2往復しますw
録音は残念な結果でしたが、この並びが見られるのはレアですし、写真でも撮って気を取り直しましょう。
こちらが次に乗る「富士山ビュー特急」でして、型式名を8500系と言います。
元々はJR東海の371系でして、「あさぎり」の運用から撤退したあと、富士急行に譲渡されて第二の人生を歩んでいます。
まだ発車までしばらくあったので少しだけ駅前に出てみることにしました。
以前の旅で訪問はしているんですが、3年ぶりですし何か変化があるかもしれません。
富士登山の拠点の1つだけに、登山をテーマにしたアニメ「ヤマノススメ」のパネルを発見。
このアニメは見たことがないのですが、河口湖駅も出ていたりするんですかね?
「富士山ビュー特急」
それでは、「富士山ビュー特急」に乗って大月を目指しましょう。
8500系は前述の通り元JR371系なんですが、外装、内装ともに水戸岡鋭治氏のデザインでリニューアルされており、車体形状以外は371系の面影はあまりないですね。
あと、「富士山ビュー特急」は8500系導入に伴って新設された列車名で、「フジサン特急」と同じく大月~河口湖間を走る特急列車です。停車パターンなども「フジサン特急」と同じです。
中小私鉄にしては珍しく特急料金が設定されており、乗車するには乗車券の他に特急券も必要なんですが、今回利用しているフリーパスの「フジサン特急フリーきっぷ」は特急も自由席利用に限り特急券無しで乗れるのでありがたいです。
車窓の目玉である富士山が雲に隠れて見えなかったのでリニアの山梨実験線を貼っておきますw
隣りにいたのは6000系ですが、ただの6000系ではありません。
富士急ハイランドだけでなく、富士急行自体も「瑞雲祭り」に因んだラッピング電車を走らせているんですね。
側面のドア横には艦娘がいますが、先頭部を飾るのはこの方
瑞雲といえばやっぱり師匠ですねw
と、これくらいにしておきます。全部貼ったらキリがないのでw
あと、車内ですが、広告が「瑞雲祭り」関連で統一されている以外は普通でしたw
ホーム上の「瑞雲祭り」のパネルも撮ったら続いては再び「富士山ビュー特急」で河口湖に戻って「フジサン特急」でとんぼ返りです。
「フジサン特急」
富士急行の看板列車として知られる「フジサン特急」ですが、初代の2000形は老朽化のため引退し、現在は元小田急20000形RSEを転用した8000系が2代目として活躍中です。初代の2000形時代は引退直前に乗りに来ているのですが、8000系投入後には乗りに来ていなかったため是非乗りに来たかったわけです。
「富士山ビュー特急」との並びです。
かつて、共に「あさぎり」として活躍した車両がこうして再び同じ路線で共に活躍していることを象徴する1枚になりました。
先頭部は展望席となっていて、こんな展望が楽しめます。
が、私は自由席を使うので特別車両のここには乗れませんから一瞬だけお邪魔してすぐに撤収です。
内装はアクセント程度にフジサンのキャラクターがあしらわれていますが、小田急時代の内装を残していました。
それでは「フジサン特急」で大月へ向かいます。
ホワイトボードに書かれていた外国人向けの案内ですが、確かに特急券がいるかどうかは日本人ですら分かりづらい部分がありますからね。
駅の外から撮影します。
そういえば、「富士山ビュー特急」もこのアングルで撮ればよかったと今になって後悔w
駅前にいた富士急バスですが、行先に注目です。
ちょっと見づらいですが、リニア見学センター行きとなっています。
それでは、河口湖へまた引き返します。
こちらは下吉田駅にある下吉田ブルートレインテラスにて保存・展示されている客車で、かつて寝台特急「北陸」として活躍した車両となっています。富士急行の富士に因んで方向幕は「富士」となっていますが、実際には富士として使用されたことはない車両だそうです。それでも富士で使われていたのと同形式であり雰囲気は楽しめますね。
時間があれば途中下車してみたかったですが、今日は瑞雲がメインということでまたの楽しみにとっておきましょう。
あと、前回はいなかった先代フジサン特急の2000形が仲間に加わっていました。
もう走行する姿は見られずともこうして現物を保存してくれるのは嬉しいですね。
河口湖に着く前に1つネタですが、今回使用した「フジサン特急フリーきっぷ」は裏面に3つの検札用押印欄があり、特急に乗る度にスタンプが増えていったわけですが、今回は合計で4回特急に乗ることとなり、押印するところがなくなってしまい最後の検札では押印を省略されましたw
これだけ特急を乗り回す人も珍しいんでしょうねw
よく見てほしいのがこの方向幕ですが、実は「富士登山電車」が木曜日は点検で運休するため、その代走として走る快速だったりします。
停車パターンや運行時刻は富士登山電車そのものですが、一般車両での運転ということで特別料金無しで乗れます。
これに乗って1駅隣の富士急ハイランド駅へ行くわけですが、これが木曜日以外の「富士登山電車」だった場合、たとえ1区間だけでも着席券を買わねばならず面倒なので後続の普通列車を待とうかと思っていたのですが、代走の快速だったおかげで追加料金無しで利用できました。
ちなみに、「フジサン特急」「富士山ビュー特急」では河口湖~富士山間のみの利用については特急券不要の特例が設けられているんですが、「富士登山電車」には設けられていないあたり、「富士登山電車」は特別な列車という位置付けなんでしょうか。
それでは、提督の皆さんはお待ちかねの富士急ハイランドへ向かいます。
富士急ハイランド駅
逸る気持ちも抑えつつ、まずは富士急ハイランド駅の取材をしてからハイランドへ入ります。
ホームから既に富士急ハイランドのアトラクション群が見えます。
駅名標です。
そういえば、まともに駅レポートをするのはこの記事では初なので、駅名標を貼るのも初になりますね。
縦型です。国鉄を意識したデザインなんですかね。
あと、下部の広告が山梨日日新聞とご当地感がありますね。
駅の入口はこんな感じ
駅の窓口で「瑞雲祭り」というキーワードを言うと特製カードがもらえるという企画もあっていて、私ももらいました。
ご覧のように駅とハイランドのゲートは隣接していて、駅を出てすぐに入場できます。
いざ富士急ハイランド泊地へ
それでは、いよいよタイトル回収ということで、瑞雲を拝みに富士急ハイランドへ入ります。
なお、此処から先、当分の間鉄分はありませんのでご了承下さいw
冒頭にも書いたとおり艦これ知識がないと理解できない内容も多々含むでしょうし、単純に旅行記が読みたいという方はスキップしても構いません。
今回の「瑞雲祭り」では、実物大で再現された瑞雲の模型の展示が目玉となっており、私もそれを見ることが最大の目的だったわけですが、それ以外にも艦娘パネルの設置、園内アトラクションの一部を特別仕様にする、艦これコラボカレーの提供、スタンプラリーの開催などの企画があっていて、それらも出来るだけ見ていきたいと思います。
なお、スタンプラリーについては今から始めても記念品が入手できない可能性も高いので参加しませんでした。
大月駅や富士急ハイランド駅にもいた曙と朧のコンビ
瑞雲祭りではこの二人がプッシュされているんですかね。
こんな風にアトラクションのイメージに合ったキャラクターを配置したりもしているようですが、全てアトラクションを絡めてご紹介するとキリがなくなるので、以降は艦娘単体でのご紹介とします。
と、艦娘パネルを巡礼したらお腹も空いてきたので補給を行うべく飲食コーナーへ
今回目星をつけていたのが「艦これカレー」なるコラボメニューでして、「金剛」の愛のバーニングカレー、「足柄」さんの勝利のカツカレー、「第六駆逐隊」のレディカレーの3種が提供されていました。
食券の券売機にもデカデカと艦これカレーの文字がありましたが・・・
昼過ぎに訪問したことが災いし完売w
まあ、そうなるな
結局普通のメニューを頂きましたが、カレーこそ食べ損ねてもここにもネタが用意されていましたw
連装砲ちゃんもこのサイズだと圧巻ですね。
アトラクションのコラボも見る
艦娘パネルだけでなく、アトラクションもコラボしているものがあるのでそちらもご紹介していきます。
まずは「ウォーターエース」から
ここからはセリフで艦娘を当てるゲームの感覚で見ていきましょうw
続いて見ていくのは「テンテコマイ」
こちらは瑞雲カラーに塗られています。
↑動画も撮りました。
と言った所で、そろそろメインの実物大瑞雲を拝みに行きましょう。
ちなみに、このタイミングになったのは勿体ぶったわけではなく、瑞雲が展示されている場所は富士急ハイランド駅の側とは反対側に位置するため必然的にこの順番になっただけです。
特別な瑞雲を見よう
それでは、いよいよ今日のメインです。
ここまで来たら勿体ぶらずにお見せしましょう。
1/1スケール、実物大瑞雲です!
フロート部分
ウェザリング(汚し塗装)がよりリアルさを演出していますね。
ココノセルなんて書いてありますが、水上機という性質上クレーンで吊り上げることもあるでしょうから実機にもあったんですかね。
と、目玉だった割にはこれくらいでレポートが終わってしまった瑞雲ですが、公式の撮影サービスがあり、梯子の上の高いアングルから瑞雲を見下ろして自分も一緒に写真を撮れるというサービスがあっていたのですが、上のアングルから撮れるのは魅力的だったものの撮るのは好きでも撮られるのは好きではないこともあって利用しませんでしたw
時間が余った・・・
艦娘パネルをひと通り見て、瑞雲を見て、テンテコマイとウォーターエースも見て・・・と当初の目的は大体果たしてしまったわけですが、予定の列車まではまだ1時間以上残っています。一人で絶叫マシンに乗る気にもなれないし、かといって富士山駅からのバスは本数が少なく、早めに富士山駅に移動した所で結局待ちぼうけになってしまう・・・
暇つぶしも兼ねてぶらついていると、面白そうなアトラクションがあったので暇つぶしに入ってみることにしました。
「EVANGELION:WORLD」と銘打ったこのアトラクションは、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の世界観を楽しめるアトラクションであり、これなら一人でも楽しめるでしょう。
目玉は実物大初号機だそうで、楽しみです。
嬉しいのがこの手の施設では大抵撮影禁止なのに撮影可だということです。
いきなり初号機がお出迎え
これはもちろん実物大とは別ですが、このサイズでも十分迫力がありますね。
ここからはまとめて写真をご紹介します。
艦これレポートで力尽きたとかそんなのでは決して無いw
こちらが噂の実物大初号機です。流石に全身ではなく頭部だけでしたが、それでも入場ゲートのところにあったものの比ではない大迫力!
↑プロジェクションマッピングはちょっとしたアニメになっていました。
プロジェクションマッピングの上映を終えて先へ進むとこんな掲示を発見
上を見上げると・・・?
これくらいでアトラクションを出たらちょうどいい時間になりましたので、富士急ハイランド駅に戻って、1駅だけ乗車して富士山駅へ向かいます。
信玄餅クレープなるご当地スイーツを食べる一コマもありつつ、記事は富士山駅へと飛びます。
富士山駅
そのままズバリ、日本一の霊峰の名前を頂いてしまった駅にて富士急行とはお別れです。
↑発車シーン
駅名標です。
当駅はスイッチバック構造になっていて、河口湖方面も大月方面も同じ方向に列車が発車していくため駅名標も片方のみ隣の駅が表記されています。
余談になりますが、正式には当駅から大月駅までは大月線、河口湖までは河口湖線という別々の路線になっていますが、現在は両者をひっくるめて富士急行線と呼ばれることがほとんどで、大月線や河口湖線が案内に用いられることはほぼありません。
隣には本日運休の「富士登山電車」がいました。
検査を終えて試運転していたのでしょうね。
↑こちらも発車シーン
木目のホームにベンチではなくこのようなイスが置かれていて、おしゃれなカフェのような雰囲気です。
しかし、この「社」と書かれた停止位置目標は何なんでしょうかw
国際的な観光地たる富士山への玄関口となる駅だけにバリアフリーのスロープもバッチリ完備しているなと思ったら何やら張り紙が・・・
要約するとスロープを利用する場合は駅員に声をかけてねということのようですが、車いす用リフトとかならまだしもただのスロープでなんで駅員に断らないといけないのかといえば・・・
なるほど、改札ではない所につながっている関係で、普段は施錠して通れないようにしているんですね。
その閉鎖を解除してもらうために駅員を呼ばないといけないということのようでした。
そして、こちらが改札口です。ICカード用簡易改札機はありますが、紙の切符の人は昔ながらの有人改札です。
観光施設か何かかと思ったらまさかの魚民w
こんなところにまで出店していたんですね。
それでは、これから新富士駅まで乗車するバスの乗車券を買うため案内所へ向かいます。
駅前のバスターミナルは鉄道駅を思わせる構造になっていて、自動車駅と呼ぶのがしっくり来そうです。
やってきた富士急バスですが、これは乗車するのとは別の路線です。
こちらは同じ富士急バスでも高速バスでした。
当駅からは東京都内への高速バスが頻発しています。
バスばっかりで駅舎を撮っていませんでしたw
その辺の都会の駅だと言われても違和感のないデザインですが、駅舎は「キュースタ」という駅ビルと一体化しているため、写真では収まりきらないくらい巨大なものです。
ちなみに、この鳥居は富士山駅が富士吉田駅から改名された時に設置されたんだとか。
まだ、乗車するバスまでしばらく時間があるので引き続き撮りバスして時間を潰します。
びっくりしたのが名鉄バスがいたことです。
「リゾートエクスプレス」の名称で名鉄バスセンターとの間に高速バスを展開しているそうですが、こんな遠方まで直行便を出しているとは名鉄バスもやりますね。
ちなみに、我らが西鉄バスは福岡から河口湖駅までの夜行バス「博多・フジヤマEXPRESS」を季節運行していますが、残念ながら当駅には乗り入れません。
それでは、そろそろ新富士行きの乗り場でバスを待つとしましょう。
自然豊かな富士山周辺を走るだけにエコなハイブリッドバスもいましたが、あれが私の乗るバスかな?
しばらくして別のバスが私の待つ乗り場へとやってきましたが、これは甲府行きの別路線でした。
そして、驚くことに新富士行きの時間が迫るも一向に発車していきませんw
時刻表を確認すると甲府行きと新富士行きは全く同じ時間に発車するようです。それで乗り場は同じものだから新富士行きは絶対定刻には発車できない仕様のようですw
そして、ようやくやってきた新富士行き
結局、さっきのハイブリッドバスではありませんでした。
富士急バス 富士山駅→新富士駅
系統番号も路線名もないようなので、このような見出しをつけましたが、2時間半にも及ぶバスの旅が始まります。
この路線はメインは富士山駅と本栖湖や西湖と言った富士五湖のアクセス路線であり、そのうちの一部の便を新富士駅や下部温泉駅まで運転しているようです。ちなみに、下部温泉行きは1日1往復しかないレア系統だったりしますが、今回は目的地が静岡ということもあって新富士行きを選択しました。
それにしても、起点も終点も「富士」が付く停留所名というのも面白いですねw
富士山駅発車時点では私の他には高校生と思しき少年の2人組が乗っているだけの閑散っぷり。
まあ、これから富士五湖を観光するには遅すぎますし、この時間帯では沿線住民が帰宅に使うのがメインの需要になるんでしょうね。富士山駅からしばらくは富士吉田市内を走行しますが、観光の車に地元の方の帰宅ラッシュも重なってか混雑気味で流れは悪かったです。
しばらくして富士急ハイランド、河口湖駅と立ち寄っていきますが、実は富士山駅~河口湖駅間では完全に富士急行線と並行していることになりますw
富士急ハイランドの停留所は駅とは離れた場所にありますが、ここからの乗車はそこそこ、河口湖駅からは外国人観光客が多く乗ってきました。
これから観光するという時間帯ではないのにどこへ行くのだろうと思いましたが、海外にまで手を出す”乗りバスガチ勢”ではなさそうなのは雰囲気からして分かりました。
河口湖の市街を抜けるとペンションやゴルフ場が立ち並ぶリゾートエリアを進んでいき、樹型溶岩前や氷穴、風穴といった富士山の裾野らしい名前の停留所も過ぎると精進湖に差し掛かります。
車窓からだけでも拝もうと写真を撮りましたが、薄暗い湖は逆に不気味さを感じさせますねw
本栖入口というところからは下部温泉行きと経路が分かれ、いよいよ新富士行きの単独区間となります。
このあたりからは流石に日没で車窓も見えなくなっていましたが、鬱蒼とした森の中を進む区間が多かったので昼間でも富士山は見えないのかもしれません。
”県境”という直球なネーミングのバス停を過ぎるといよいよ静岡県に入りましたが、意外だったのはここまで来てもまだ外国人観光客が乗っていたことです。富士吉田近辺での観光を終えて翌日は静岡方面を観光すべく富士宮や静岡市内などに宿を取ろうという行程なんですかね。
著名な白糸の滝も沿線にありますが、今日は素通りさせてもらってバスは富士宮市街に入りました。
静岡富士病院というあたりからはロードサイド店が立ち並ぶ典型的な郊外の景色に変貌しますが、ここからは流石に流れも悪くなってきました。ただ、富士宮市街は国道139号のバイパスを走行するようで20分近くノンストップで走行して富士宮駅まで来ました。ここで大半の人が降りていきましたが、新幹線しか利用できない新富士よりは身延線経由で富士駅や東海道本線へのアクセスも良い富士宮で乗り換える人が多いということなんですかね。身延線も富士~西富士宮間は区間列車が多数走っていて本数も多くて便利ですからね。
富士宮駅を出ると再びバイパスを走行して、この区間でも停車バス停を絞っているようでどんどん飛ばしていきまして、富士市街に入り富士駅も遠目に見えましたが、富士駅は素通りして新富士駅に直行するという面白い経路でした。この区間では快速と称して通過運転をしているようです。
富士駅へは富士宮経由で身延線に乗り換えてもらったほうが早いからあえてスルーしているんですかね。
富士山駅を出て2時間半、ようやく新富士駅までやってきました。
しかし、これでも十分長かった気がしますが、八木新宮線の半分にも満たないのだから恐ろしいですw
新富士駅
バスを降りたら今宵の宿がある静岡まで移動すべく東海道新幹線に乗りますが、高頻度運転で知られる東海道新幹線も「こだま」しか利用できない当駅では30分に1本の運行頻度となりタッチの差で乗り継げないため30分程度待ち時間が生じます。その間に取材をしていきたいと思います。
駅前ロータリー
当駅には在来線は乗り入れておらず、東海道新幹線単独の駅ということになります。東海道新幹線で唯一他の鉄道路線と一切接続しない駅ということになっていますが、実は開業当初から設置されていたのではなく、1988年に地元の請願を受けて設置されたいわゆる請願駅だったりします。
在来線への乗り換えは富士駅を使うことになりますが、2kmほど離れており路線バスでの乗り換えが必要になります。このアクセスを改善すべく当駅付近まで伸びている貨物専用線の跡地を転用して身延線の列車を当駅まで乗り入れさせる案や、岳南電車にDMVを導入して当駅に立ち寄らせるといった案もあったようですがいずれも実現には至っていません。
駅舎内の観光案内所にあったポスターですが、ミクさん何してるのw
新幹線乗り場です。といっても在来線は乗り入れないので区別する必要もなさそうですがw
まだ時間があるので南口にも行ってみましょう。
東海道新幹線の駅なのにこんなすっかすかの発車標って逆に新鮮です。
配線は典型的な新幹線型ですが、本線と待避線の間に隙間が空いていて架線柱が立っているのにお気づきでしょうか?
これは前述の通り当駅は東海道新幹線開業後に追加で設置されたため、待避線とホームを継ぎ足した名残が残っているわけですね。
↑停車本数は少なくとも通過はまさにひっきりなしなので10分程度ホームにいただけでも普通に撮れましたw
このあとやってきた「こだま」はなんと700系でしたが、先頭を撮影する時間がなかったのでとりあえず乗車してしまいました。
静岡駅でゴール!
1区間だけの東海道新幹線を満喫したら静岡駅に到着です。
静岡駅は何度も訪れていますが、新幹線ホームに立ち入るのは初めてでしたので軽く取材をしてから撤収します。
乗ってきた700系です。
しばらく停車しているようなので発車シーンを撮るべく待機することにしました。
↑「のぞみ」待避シーン
↑続けて「こだま」発車シーンです。
ここではKIOSKも営業中でした。
これが、「ひかり」が停まるかどうかの格差ですかねw
静岡駅に停車する「ひかり」は1時間あたり1本なので本数だけでみると新富士に比べて1時間あたり1本増えているだけですが「ひかり」が停まるというだけで全然違って感じますよね。
コンコースや駅舎は前回も撮っているので省略しましたが駅前ではネタを探しつつ撮りバスです。
静岡でバスと言ったら”しずてつジャストライン”を差し置くことは出来ませんね。
駅前には「ちびまる子ちゃん」の旗が掲げられていました。
そういえば、舞台は静岡でしたね。
アニメのコラボも珍しいものではなくなりつつありますが、ここはさりげない感じがいいですね。
これくらいで静岡駅の撮影は終わりですが、実はまだ続きがありますw
本日のシメ さわやか
静岡県内にしかないレストラン「さわやか」をご存知でしょうか?いわゆるローカルチェーンというやつですが、静岡県外にも多くのファンがいて、わざわざ遠方から食べるに来る人もいるほど人気の店なんだそうです。
私もこの噂を見聞きするうちに食べに行ってみたいと思うようになり、今回静岡市内に宿泊する機会を得ましたので「さわやか」へ行ってみることにしたのです。
ホテルは静岡駅よりは静鉄の新静岡駅のほうが近いこともあって、一旦新静岡駅へ向かいますが、なんと「さわやか」は新静岡駅の駅ビル内に出店しているという好都合な展開でした。
「セノバ」というのは駅ビルの名前であり、この中に静鉄の新静岡駅、及び新静岡バスターミナルが併設されています。九州で言えば西鉄福岡(天神)駅のような感じでしょうか。
静鉄の改札口です。過去に1度だけ乗ったことがあるんですが、もう8年以上前の話・・・随分雰囲気が変わったなと思いつつ今回は乗りませんw
一旦ホテルにチェックインを済ませて重い荷物を置いたら再度セノバに移動していよいよ「さわやか」に入店です。
駅ビル内の店舗ということでお店全景は撮れませんが、記念にこれだけは撮っておきました。
聞いた話では入店までに1時間~2時間待ちになることもあるらしいんですが、時間は既に21時を過ぎておりお客さんも少ないのか5分程度待つだけで入店できました。
入店するなり看板メニューの「げんこつハンバーグ」を注文したらこんな紙が置かれました。
敷き紙なのかと思ったら、ハンバーグが運ばれてきた時にソースが服に跳ねないようにするためなんだとか。
こちらが噂の「げんこつハンバーグ」
写真だと2つあるように見えますが、運ばれてくる時は大きな1つのハンバーグが乗っていて、店員さんが目の前でハンバーグを2つに割って、適度に焼いてソースを掛けてくれまして、写真はその後の様子になります。
ちなみに、「さわやか」のハンバーグの特徴は中が赤いことなんですね。
牛肉100%のひき肉を使っているため赤くても衛生上問題ないようで、あえて中まで火を通さないことで肉本来の味を味わえるようにしているんだか。
なお、注文時にこの旨の説明がなされ、どうしても赤い肉は受け付けないという人は申し出れば完全に火を通してから提供してもらうことも出来るようです。
流石に世間の評判は間違ってはおらず、今まで食べたハンバーグの中で一番おいしいのではないかと思うほどで、すっかり満足し、また静岡を訪れたら必ず食べに行こうと誓いホテルへ戻ることにしました。
が、体が勝手にバスターミナルの方へ行ってしまいちょっとだけ撮影w
ここは完全にガラス張りになっていて撮影には向かない構造なんですが、そもそも時間が遅すぎてほとんどバスがいないというw
更にサプライズが静鉄の新車のA3000形がいたことです。
現在の主力である1000形の置き換えを目的に順次投入されており、2024年までに静岡鉄道はこの形式で統一される予定です。
あと、急行幕の1000形を見かけました。
静岡鉄道は新静岡~新清水間という短距離の路線ながら急行・通勤急行の設定があるんですが、これは朝のみ設定されており、新清水行きは急行、新静岡行きは通勤急行として種別名並びに停車駅を分けているようです。
これは2011年から始まったもののようで、前回乗車時には確か走っていませんでした。
と、これくらいで今日の活動は終わりです。翌日の活動はまた別記事として追ってレポートしますのでしばらくお待ち下さい。
初めまして私も瑞雲祭りは行きました!(初日)
調べますと大月で撮影したバスは PKG-LV234N2でエルガです
新富士行きはQPG-KV234N3でブルーリボⅡです
ほうとう不動のラッピングは PKG-LV234N2でエルガです
>>高速バスでした
こちらに付いていた写真(富士山210あ81-12)は2001年形式のKL-RA552RBNでスペースアロー1M(貸切車)だそうです
長文誠に失礼しました。
コメントありがとうございます。
バスの型式まで教えて頂きましてありがとうございます。お詳しいですね。
私もバスは好きなのですが、細かい形式までは分からなかったりしますw