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さて、2日目はいよいよ中京エリアに入り、乗りつぶしが始まります。
乗りつぶしは岐阜から
ムーンライトながらを岐阜で降りていよいよ名鉄の乗りつぶしがスタートします。
6時前の到着なので眠い目をこすりながらのスタートとなります。
県庁所在地の岐阜ですが、流石に早朝なので人通りはまばらでした。
以前は岐阜市内線など路面電車もあったようですが、今はありません。
JR岐阜駅から少し歩いて名鉄岐阜駅に移動します。すぐ近くというイメージでしたが意外に歩きました。
ここで名鉄のフリー乗車券を購入します。1日用と2日用がありそれぞれ3000円と3800円ですが、今回は2日用を購入します。
一般的な1日・2日乗車券の値段を考えれば少々お高い気もしますが、名鉄の路線規模を考えれば妥当なんでしょうか。
さて、複雑に入り組む名鉄を効率よく乗りつぶすために西鉄氏と一緒に苦労して行程を組みましたが、まずは各務原線から手をつけます。
早朝なのでガラガラで録音にはもってこいです。
この路線ってあまり流行ってなさそうなイメージでしたが犬山経由で名古屋方面に直通する便や急行列車もあったりしてバカに出来ませんね。
ちなみに、乗車した列車は名鉄岐阜→犬山→名鉄名古屋→新安城→吉良吉田というルートで最初は各駅停車で途中から急行になるというややこしい列車ですw
これも名鉄の名物でしょうか。
広見線に寄り道
犬山より広見線に寄り道します。まずは新可児へ向かいます。
ここまでは朝・夕のみですがミュースカイが乗り入れたりもするそれなりににぎわう区間です。
時間帯的にそろそろ高校生など通勤通学客が増え始める頃ですが、方向が逆なのか今の所混み合っていません。
広見線は御嵩までですが、新可児で乗り換えが発生します。
以前は犬山線や名古屋本線への直通列車が御嵩まで乗り入れたりもしていたようですが、最近は新可児で系統分断され、すっかりローカル線の色が濃くなっています。
スイッチバック構造であり、中間改札があるという変わった構造です。
新可児の1つ先の明智での乗降が多かったのが印象的でした。
終着の御嵩駅では1本列車を見送って駅や周辺を取材します。
駅は木造ですがモダンな印象でした。周辺に人は少ないもののどこからともなく続々と高校生が集まって来てホームに集合してきます。
ローカル線にありがちな高校生のお陰でもっているパターンでしょうか。
ちなみに、駅前には「乗って残そう広見線」と、いささか不吉なのぼりが立っていました。
折り返し列車では高校生が多かったですが、意外と騒ぐ学生はおらず、録音の環境は素晴らしかったです。
高校生=うるさいということがもはや常識のようになっていた我々ですが、いい意味で裏切られました。
学校の指導がしっかりしているのか、県民性なのか分かりませんが広見線沿線の高校生はマナーがよいということは事実です。
新可児からは準急の鳴海行きです。犬山線に直通するのでそのまま乗車し上小田井で下車します。
駅名慓に「上ヲタい」と落書きされていたのを見て思わず吹き出しましたw
まだまだ続く乗りつぶし
先ほど上小田井で降りた理由は犬山線と名古屋本線との営業上の分岐点である東枇杷島を準急は通過してしまうからです。
犬山線から名古屋本線、あるいはその逆を利用する人は我々のような乗りつぶし目的の鉄に限られるでしょうから、ダイヤで考慮されていないのは仕方ないですね。
東枇杷島からは反対方向の列車になるのでホームの移動が発生します。
今度は名古屋本線の普通列車で須ケ口へ移動します。須ケ口からは津島線です。
時間があるので駅前も見ました。本線の駅なので本数も多く楽しめました。
続いては弥富へ向かいます。しかし、平日の日中になると閑散具合がすごいですね。
津島線はそんなにローカル線というイメージはないのですが、九州のローカル線並みの混雑状況でした。
弥富でも折り返し時間を利用して駅の撮影をします。この駅はJR関西本線と一体になっていて同じホームで乗り継ぐことができ、ダイヤ上も乗り継ぎを考慮しているようです。
ホーム上に乗り換え用のICカードの機械がありました。
ほぼ313系しか来ないのでホームを撮り終えたらすぐ駅前に出ます。駅自体はJRが運営しているようで、駅員もJRの職員のようでしたので、名鉄の乗車券で出場出来るのか一瞬不安になりましたがちゃんと出れました。まあ当たり前ですけどw
ところで、当駅から名古屋へはほぼ一直線に行く関西本線が所要時間でも運賃でも有利で、津島やら須ケ口やらを経由して遠回りとなる名鉄ルートは不利に思えますが、それでも直通便が充実しているのが凄いですね。
実際弥富?名古屋で名鉄を使っている人って意外と多かったりするんでしょうかね。
あと、この駅の近くには近鉄弥富駅があります。そちらも駅前だけですが見てきました。
近鉄特急の通過に遭遇しましたが速いですね。不意に来たこともあってびっくりしました。
再び岐阜方面へ
弥富より尾西線を乗りつぶすべく、名鉄一宮を目指します。尾西線は弥富より津島を経て名鉄一宮、そして玉ノ井へ向かう路線ですが、運行系統は津島より津島線に入り名古屋方面に向かう系統と津島?名鉄一宮、そして名鉄一宮?玉ノ井の3つに分かれています。
歴史的経緯で路線名称と運行系統が一致しなくなっている例ですね。
なので、津島まで吉良吉田行きで移動し、乗り換えて名鉄一宮を目指します。
それにしてもながらでもよく眠れなかったこともあってか眠気が襲ってきます。
あと2日日程が残っていることを考えるとここでへばっている場合ではないのですが、実際ハードでした。
名鉄一宮も少し時間があるので駅前を少しだけ見て玉ノ井方面に乗り継ぎます。
尾西線の玉ノ井方面と津島方面は同じ乗り場にそれぞれの方向の列車が発着するという変わった運用になっています。
駅の中で閉塞が分割されているようですね。なんでこんな運用なのかと疑問に思いましたが、考えてみればこうすれば玉ノ井・津島方面両方を本線の列車に接続させることが出来るからでしょうね。
玉ノ井まではあっという間でなんでこんな半端なところが終点なんだろうと疑問に思ってしまいます。
玉ノ井駅はいわゆる棒線駅で非常に簡素な作りだったので取材はあっという間に終わりました。
名鉄一宮に戻ると特急で笠松に移動します。2000系にあたりました。インバータ音がかっこよかったです。
名鉄岐阜に戻る前に・・・
笠松からは竹鼻線、そしてそのまま羽島線となって新羽島駅に向かいます。
新羽島駅は東海道新幹線の岐阜羽島駅の近くにあり、名鉄羽島線は新幹線とのアクセス路線にもなっているのですが、新幹線からの乗り継ぎ客はあまり見かけませんでした。
新幹線で岐阜市内にアクセスしようと思ったら名古屋か米原から東海道本線を利用するパターンが多いのでしょうね。
新羽島駅は高架駅ですが棒線駅で終端はものすごく中途半端な作りになっていました。
延伸計画でもあったのか、コスト削減の結果なのか、気になりました。
一方、やたらと立派な岐阜羽島駅です。
そして、笠松まで折り返します。名古屋本線を完乗するためにいったん名鉄岐阜へ向かいます。
今度も特急です。名鉄岐阜は朝に見ているのでそのまま折り返す形になります。
折り返しは快速特急の豊橋行きです。この列車で一気に知立まで行きます。
ここまで乗り換えで歩き回ることが多く、足に疲れを感じ始めていましたが、ようやくのんびりできます。
それにしても、最上種別だけあって速いのは速いのですが、電車でGO!に出てくる名鉄特急はもっと駅を飛ばしていたように思います。かなり前の作品ですからダイヤもかなり変わっているんでしょうね。
今度は三河地区の乗りつぶし
快速特急を知立で下車します。ちなみに、知立は「ちりゅう」と読みます。
他に「立」という字を「りゅう」と読むのは九州の長崎自動車道にある金立SAぐらいでしょうか。
知立からは急行の吉良吉田行きに乗り換えます。分岐点は新安城ですが急行と上手く乗り継げるのが知立だったのでここで乗り継ぎます。
吉良吉田は蒲郡線との接続点ですが、スイッチバックに近い構造で新可児同様に中間改札があります。
蒲郡線は名鉄が正式に沿線自治体に廃止を打診しているという話もあり、危ないのでこの際しっかり録音&撮影をこなしておきます。
といっても特別滞在時間を増やしたりはしていません。
蒲郡はJRの牙城で吉良吉田経由となる名鉄ルートは不利ですし、近年三河塩津駅などJRの新駅の影響で追い討ちをかけられているようです。
蒲郡競艇場前駅の隣に三河塩津駅があるのは露骨だなぁと思いました。
ちょっとだけJR
今回は名古屋地区乗りつぶしということで旅をしていますが、どうしても名鉄が中心になってしまい、ムーンライトながらに乗って来た以外は名鉄にしか乗ってきませんでした。
しかし、ここでようやくJRに乗ります。18きっぷがまだ有効なのでそのまま乗れるのが嬉しいです。
蒲郡より快速で豊橋に移動します。蒲郡線から名鉄だけで豊橋を目指すと、また吉良吉田を通って遠回りしなければならないのでこういうルートになるわけです。
豊橋では簡単に駅前を見て回ったりします。ここからは飯田線に乗ります。
列車は下諏訪行きというロングラン列車です。流石に下諏訪まで行ったらそこで終電になってしまいますし、今回はあくまで名古屋地区の乗りつぶしなので豊川で降ります。
車種は213系でした。何度か乗っていますが長距離移動でも結構快適です。
ですが、車内は女子中学生のグループと思われる一行が席を占領し大声で騒ぐというやりたい放題をしていたので録音的にも一乗客としても不愉快な状況でした。
それもおばあさんが立っているのに、気付かないのか見て見ぬ振りをしているのか譲るそぶりも見せず・・・
新人車掌が指導員と思われる人を伴って車内巡回に来ましたが、結局注意することはありませんでした。
JR西日本は結構マナー違反は厳しく注意するんですが、東海はその辺甘いんでしょうか。
再び名鉄へ
さて、豊川に来たのは飯田線の乗りつぶしが目的ではなく、お隣の豊川稲荷駅に行く為です。
こちらは名鉄豊川線の終着駅で、名鉄の豊橋市内のターミナルは豊橋駅と豊川稲荷駅の2つになります。
豊橋駅がJRの間借りという感じで本数も確保出来ない為という側面もありそうですが、乗りつぶす側としては一苦労ですw
まあそれもそれで楽しいんですけどね。
名古屋本線との分岐点の国府駅で豊橋行きの列車に乗り継ぎ豊橋へ行きます。
本線の乗りつぶしだけでなく、豊橋鉄道に乗る為でもあります。
まず、豊橋駅に隣接する新豊橋駅に移動します。渥美線を乗りつぶします。
こちらは名鉄ではないので当然フリー乗車券は使えず、別途切符を買います。
ちなみに、渥美線(あつみせん)、ちょくちょく読み方が分からなくなりますw
夕方のラッシュが始まる時間帯ですので若干混み合っていますが駅が進むにつれて空いて来るという盲腸線のお約束のパターンです。
ところで、夕方ということで西日が射してきました。出来るだけ景色を見たい我々としては極力ブラインドを閉めないわけですが、毎日のように乗っているであろう一般利用者達にとっては西日がまぶしいだけなのでブラインドを閉めたいという気持ちもよくわかります。
私たちも自分たちのエゴでまぶしい思いをさせるわけにも行かないので「閉めてもいいですか?」とか尋ねてもらえれば笑顔で快諾する所なんですが、無言で閉めるという行動に数回遭遇しています。
それも育ちの良さそうなお嬢様っぽいご婦人だったのでびっくりです。
さて、三河田原ではもう薄暗いので撮影も余り出来ず直ぐに折り返します。
新豊橋から市内線乗り場に移動します。
本日ラストの路面電車
もうすっかり暗くなってしまいましたが、路面電車である東田本線(あずまだほんせん)に乗ります。
こちらは1日乗車券が400円で販売されているためそれを利用します。
豊橋駅前にある「駅前」という電停から出発です。なお、「駅前」が正式名称で決して略称や通称ではありません。
駅前電停で1日乗車券が購入出来ると聞いていたのでそのつもりで予定を立てていたのですが、1日乗車券は先ほど降り立った新豊橋駅か営業所で購入するようにと張り紙がありました。
今から新豊橋駅に戻っていては予定の便を逃してしまい計画が狂いますし、どうするかと考えていると西鉄氏の機転で市電の運転士に尋ねると、競輪場前以遠まで乗車するなら車内で販売出来るとのことでした。
競輪場前に営業所があり、そこで職員の方がもって来て下さるようです。
市電独特の景色を楽しみつつ、競輪場前できっぷを受け取りました。よくあるコインで使う日付の部分を削る方式です。
この先の井原で赤岩口方面と運動公園前方面に二股に分岐します。まずこの電車の終点である赤岩口に向かいます。降り立っても暗い上周辺に特に見るものもなかったのでそのまま折り返して井原で下車します。
運転士が不思議な顔をするかと思いましたが、我々のような乗りつぶし目的の乗客に慣れているのか特に驚いた様子はありませんでした。
ここから運動公園前行きを待って乗り継ぎますがやってくる電車は赤岩口行きばかり。
暇なので周辺をうろつきます。西鉄氏と夕飯をどうするかという議論をしつつ電車を待ちます。
周辺に飲食店があるにはあるのでここで食べて行くという手もあるのですが、やはり駅前で食べることにしました。
待っているとビール電車がやってきました。車内では楽しそうに飲む人たちがたくさんです。
それにしても、電飾のせいか、デコトラっぽく見えますねw。
さしずめデコトラならぬデコ電でしょうか。
その後続として乗車予定の運動公園前行きが来ました。1kmもない支線ですが、この区間の為にかなり乗りつぶしが大変になっています。
まあ結局そういうのが楽しくてこの趣味をしているんですがw
運動公園前でも直ぐに折り返して駅前に戻ります。駅に入る手前の交差点で信号に引っかかり3分ほど遅延した為に乗り継ぎ時間が厳しくなったのでここで夕食にします。
王将に入りました。最近入っていなかったんですがやはりおいしいですね。
あとはホテルへ
豊橋鉄道を完乗した時点で今日の目的は果たされているんですが
考えてみたら最後に名鉄で金山に行かないと本線の新安城?国府に乗れませんね。
翌朝の活動を考えてホテルは金山にとっているため名鉄で移動になります。
王将で食事を済ませたので予定の便より遅くなりましたが、金山で到着後すぐにホテルに迎える分で相殺されます。
金山では翌朝乗車するミュースカイのミューチケットを手配します。券売機で購入を試みましたが座席の指定方法がよく分からず結局窓口に行きました。
その後はコンビニで翌朝の朝食を購入してホテルにチェックインします。
ずっと動きっぱなしでしたのでやっと落ち着けます。特に私は丸2日シャワーも浴びれていなかったのでありがたいです。
さて、後は寝るだけと思いきや、やらなければならないことがあります。
それは充電作業です。体を休めるという比喩的表現ではなくエネループや携帯の充電です。
デジカメにICレコーダ、携帯電話と充電式の機材を大量に持ち歩くのでホテルでは充電ラッシュになるのが常なんですw
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