北陸地方乗りつぶしの旅(1日目)

今回は2泊3日の行程で北陸地方へ旅をしました。
主な目的は北陸新幹線開業で廃止が見込まれる「はくたか」に乗ることと、北陸地区の路線の乗りつぶしです。
今回も1日を1記事として分割してお届けとなります。
なお、今回は「北陸フリー乗車券」というきっぷを利用しました。都内から北陸までの往復乗車券と北陸地区のフリー乗車券がセットになっていて、4日間有効なので泊まりがけの周遊旅行には持って来いです。
かつての周遊券に似ているかもしれませんね。
「乗車券」という名前の通り、特急券は含まれないので現地への往復も含めて特急券は別途購入となりますが、それでも何日もかけて旅行するならお得な切符だと思います。
ちなみに、往復の経路は「東京~越後湯沢~ほくほく線~北陸」と「東京~長岡~信越線~北陸」のいずれか好きな方を選べます。

一路北陸へ!

今回も比較的朝早い出発でしたが無事に起きられましたw
大宮駅より上越新幹線に乗ります。E4系のMaxときです。
実はE4系には初乗車だったので車内を見るのは初めてでした。
E4

録音しやすいという理由で1階席を選んだのですが視点の低さが特徴ですね。
E4-view
これは車窓より高崎駅のホームを写したものですが、顔の位置がちょうどホームの高さになるんですね。
他の2階建て車両でも体験できますが、E4系も置き換えの計画があるようで、新幹線での2階建ては消える運命にあるようですから体験してみたい人は急いだほうがいいかもしれません。

列車は大宮の次は高崎・越後湯沢と停車していきますが、車内は思ったより空いていてお喋りをする人もおらず録音環境は最高でした。
高崎から越後湯沢まではほとんどトンネルでしたので景色はあまり楽しめませんけどねw

はくたか

越後湯沢からは「はくたか」に乗ります。
hakutaka
越後湯沢~金沢を結ぶ特急で、関東~北陸の陸路最速ルートの一端を担う特急列車です。
最大の見所は六日町~犀潟間で通過するほくほく線内での160km/h運転でしょう。
従来鉄道で関東~北陸を移動する場合、遠回りな長岡経由か、信越本線経由しかありませんでしたが、ほくほく線の開通でかなり短縮されたようです。
しかし、北陸新幹線が開業すればはくたかは役目を終えることになり、廃止は確実でしょう。
その後の北越急行の経営が心配ですね。
ちなみに、はくたかでも車内は静かで録音環境は最高でした。

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車窓から見えたんですが北陸新幹線もかなり工事が進んでいますね。
高架橋はもちろん完成しており、架線柱どころか架線まで張られていることからもう列車を走らせようと思えば走らせられる状態なのかもしれません。
九州新幹線の時も「リレーつばめ」の車内から建設中の新幹線を眺めたりしましたが、世代交代を象徴するような光景ですね。

富山

初の訪問となる富山駅です。
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ここで私より一本早い列車で富山入りしていた西鉄8000系さんと合流します。

富山県の県庁所在地ですしかなり大きな駅だと思っていたんですが、地方都市の駅とそう変わらない印象を受けましたw
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早速見つけました。地域統一色。
北陸でも広まっているんですね。

新幹線の乗り入れ準備のための工事なのか、構内は仮設コンコースで結ばれていました。
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そして改札口。自動改札が導入されていないことに驚きました。

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富山といえば薬売りですね。ご当地銅像も色々見てみると面白いものです。

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駅舎ですが、予想外にコンパクトでした。これより小さな県庁所在地駅は山口駅ぐらいしか知りませんw

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隣では新幹線駅の建設が進んでいました。
こちらはかなり立派ですね。

富山の路面電車

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駅前には富山地方鉄道の路面電車も乗り入れます。

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今回は富山地方鉄道も乗りつぶしの対象ですが、鉄道線の方は路線規模が大きくそれだけで1日潰れてしまうことや1日乗車券が思いの外高かったという理由で軌道線のみの乗りつぶしとします。
まずは最近開業したばかりの市内環状線に乗ります。既存の路線に繋がる形で新線を建設し環状運転しているものですが、新設区間が単線で交換設備もないため一方通行の環状運転になっています。
既存路線区間では別の系統が逆方向にも運転しているので問題ありませんが、単独となる新設区間では逆方向の利用ができないのはちょっと不便かもしれませんね
それでも意外と利用は多く、新設区間のみの利用も多かったです。
西町から乗り換えて一旦南富山駅前へ向かいます。

南富山駅

南富山駅は富山地方鉄道の鉄道線の駅であり、それに併設されて軌道線の電停もあります。
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富山地方鉄道の研修センターもあるようですね。

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なんとも電飾がきらびやかな電車もやって来ました。

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しかし、乗ったのはこっちですw
8000形というそうですが、現在軌道線の主力車両となっているようで、環状線で乗ったセントラム以外は全てこの車両に当たりました。

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鉄道線の方も少しだけ撮影しました。
元京阪3000系の10030形です。京阪ではすでに引退していますが、こちらではまだまだ現役です。
それにしても同じ車両でも塗装が変わると随分と印象が違いますねw

大学前へ

このあとも軌道線乗りつぶしを続けます。
一度きた道を引き返して富山駅方面に向かい、そのまま大学前まで乗り通します。
大学というのは富山大学のことですが、この駅名じゃどの大学の前にあるのかわからないですよねw
途中富山大橋という神通川にかかる橋を渡るんですが、大きな橋を渡る路面電車って珍しい気がします。
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富山大橋は2代目で架け替えの際に電車の線路も複線化されたようですが、大学前の構内のみは単線のままですw

電停へのアクセスは歩道橋のみというのも安全ではありますがバリアフリーではありませんね。

富山ライトレール

大学前から再び富山駅まで戻ってきました。ここで名物「ますのすし」を昼食として頂き今度は富山ライトレールを乗りつぶします。
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この富山ライトレールはかつてのJR富山港線をLRT化した路線で、一部併用軌道を新設したもののおおむね富山港線のルートを継承しています。
それにしても新型の路面電車というのもかっこいいですね。
ところで、富山には2つの路面電車があることになりますね。これは全国的にも唯一じゃないでしょうか。
今のところ富山地方鉄道の市内線とは駅の南北で分断されていますが、駅の改良工事が終わった暁には双方が同じ場所に乗り入れる形にし、更には直通運転の構想もあるようです。

岩瀬浜駅

富山ライトレールの終点岩瀬浜駅です。
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すっかり近代的できれいな駅になっていますね。
JR時代の様子は知らないのですが、それなりに歴史のある路線ですしもっと趣きのある駅だったんでしょうね。

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先ほどの写真にも写っていましたが、当駅からはフィーダーバスが出ていて、富山ライトレールとの乗り継ぎ利用を促しています。
当初は富山市が運行主体でしたが現在は富山ライトレールが運行主体となっています。
しかし、実際の運行は富山地方鉄道によって行われているようです。
それにしても都バスっぽいカラーリングですねw

引き返して高岡へ

富山ライトレールを乗った時点で富山市界隈の乗りつぶしはこれにて終了です。
次は高岡へ移動します。
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午前中も見かけた413系ですが、今度は地域統一色じゃないやつでした。
やっぱりこっちの色のほうがしっくり来ますw
実は初めて乗るので嬉しいです。

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その413系に揺られて高岡です。思ったより駅数も少なくあっという間につきましたw

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ホームの様子です。富山と雰囲気が似ているでしょうか。

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コンコースにはこんな掲示も。
今から新高岡駅のアフィを貼っているんですねw
城端線と北陸新幹線の交点に開業する予定で、開業後は城端線がアクセス路線としての役割を担うようですが、新高岡駅への停車本数次第では富山で北陸本線(開業後は3セク)に乗り換える経路の方が主流になりそうな気がしますw
ちょうど岐阜駅ユーザーが米原駅や名古屋駅を利用し、岐阜羽島駅を利用しないみたいな構図です。

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最近建て替えたのか真新しい駅舎です。富山と違ってこちらには新幹線は来ませんし特急も廃止になってすっかりローカル色の強い駅になりそうですが、だからこそ魅力ある駅にしようってことでしょうか。

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一方、駅前のバスターミナルです。こちらはレトロな感じがしますね。
ここからは東京・名古屋・仙台といった長距離バスや金沢行きの短距離高速バス、富山空港連絡バスと言ったラインナップの他、市内バスも集まっています。

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市内バスについてはほぼ加越能バスの独占のようです。
加越能という名前に聞き覚えがある方もいると思いますが、かつては加越能鉄道という鉄道会社でした。
2002年まで万葉線という軌道線を運営していましたが、第三セクター会社の「万葉線」に譲渡する形で鉄道事業からは撤退しバス会社となり、2012年に実態に合わせ加越能バスに社名変更されました。

城端線の旅

続いては城端線を乗りつぶします。
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キハ40系が運用されていましたが、「忍者ハットリくん列車」でした。
もともと氷見線の集客のために導入されたのですが、城端線も氷見線と運用が共通なのでこちらに入ってくることもあるようです。
土日の日中の列車では氷見線内で忍者ハットリくんによる車内放送が聞けるようですが、今回は城端線なので聞けませんw
ところで、城端線と氷見線ってどちらも高岡を起点にする盲腸線ということもあって時々ごっちゃになるのは私だけでしょうか?w

珍事

乗車すると車内は帰宅する高校生でごった返していて都会の満員電車に匹敵する混雑となっていました。
発車時刻を過ぎてもなかなか発車しないのでおかしいなと思っていると、運転士が無線で司令に連絡をはじめました。漏れ聞こえた話によるとドアが故障しているようです。
すぐに駅から整備社員が飛んできて色々点検を始めたのですがなかなか原因は分からず、10分ほど経って、とりあえず閉めることは出来て、安全のため係員が同乗することで運転再開となりました。
珍しいこともあるものですね。

城端駅

遅延も途中の交換待ちの時間が潰れたことでうまいこと取り戻せ、数分程度の遅延で済みました。
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読み方がちょっと難しいですが「じょうはな」と読みます。

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駅舎の中にはこんなものがありました。
富山で有名なお祭り「おわら風の盆」の関係でしょうか。

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駅にも提灯が掲げられて、すっかりお祭りムードですね。
ただ、特にお祭りが行われている様子はなかったのでただ掲げているだけかもしれませんがw

万葉線

城端線で高岡に引き返してお次は万葉線です。
先程も加越能鉄道に関連してご紹介しましたが、万葉線というのは社名であり、路線の愛称でもあります。
路線名としては正式には「高岡軌道線」と「新湊港線」の2つに分かれていますが、基本的に直通運転されているため両者をひっくるめて「万葉線」と呼ばれるのが一般的のようです。
万葉線という愛称は加越能鉄道時代に付けられて、第三セクター転換時にそのまま社名にもなったという経緯があります。
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あまりの赤さに西鉄8000系さんと「JR九州がLRTを運営したらこんな感じだろう」って話していましたw

万葉線は意外と併用軌道も多く夜の乗車でしたが楽しめました。
路面電車は町中を走るので意外と車窓が見えますしね。

越ノ潟

1時間ほどの乗車で万葉線の終点越ノ潟に到着です。
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隣の海王丸という駅名のほうが気になってしまいますが、海王丸という船が展示されている「海王丸パーク」の最寄り駅だそうです。

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暗いので分かりにくいかもしれませんが、1面1線の棒線駅です。
やっぱり駅は夜に来るものじゃないですねw

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駅前からは富山県営渡船が出ています。これはもともと鉄道がこの先まで続いていたものを富山新港を建設するために分断してしまったことの補償のために運航されているもので運賃は無料です。
もともと万葉線を含めて射水線という路線だったそうですが、万葉線として存続した西側半分に対して、富山地方鉄道の保有のままとなった東側半分は結局乗客減少により廃止されてしまいました。

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こちらは県営渡船同様に富山新港を横断するためにかけられた新湊大橋ですが、橋の開通後も県営渡船も減便もなく存続しているようです。
歩いて渡るには距離があるので船の需要もあるということでしょうか。

高岡で一泊

この日の行程は以上であとは高岡に戻るだけです。
帰りは米島口止まりの便に乗って、米島口で乗り換えて行くことにしました。
もともと回送を兼ねた系統なので利用が少なく録音環境がいいだろうという見立てで選んだのですが、やってきた電車はデ7000形という車両でした。
7000
加越能鉄道時代から走っている古参組ですが、最初に乗ったMLRV1000形の増備により廃車が進行中とのことです。

更にサプライズがありまして、米島口行きだったのですが、米島口ではそのまま待機し、後続の高岡駅前行きとして運行するようです。
後続の高岡駅前行きから見れば米島口で車両交換する形ですね。お陰で越ノ潟~高岡駅前間の録音が揃いました。

ホテルで休息

今宵の宿は高岡にとっているので早速チェックインしました。
今回のホテルは夕飯も付いているので食事を済ませたら部屋に直行し恒例のバッテリー充電ラッシュを迎えましたw
そんなわけで今日の活動は以上です。

2日目に続く

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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