今回は夜行バスの乗車レポートです。
3泊4日で実施した「関西乗りつぶし旅2024」の帰路で利用したもので、時系列としては三重交通松阪熊野線の続きとなります。
グレースライナーGR502便とは
まずはこの記事の主題となるグレースライナーGR502便についての解説です。
グレースライナーGR502便は名古屋発東京行きの便であり、格安高速バスの大手の1社といえるグレース観光が運行しています。
閑散期の平日ならば最安で2000円で利用できる路線で、コスパ重視の方にはおすすめの路線です。
青春18きっぷ1日分より安いんだから笑っちゃいますw
なお、グレースライナーについては私個人としては2回目の利用であり、前回は大阪発福岡行きで利用しました。
グレースライナーの特徴としては大きく2つありまして、1つは「フルリクライニング仕様」と称して、車庫を出る時点で全ての座席をフルリクライニング状態にしておくことで、後ろの席の人に遠慮してリクライニングを控えてしまう人も、気兼ねなく座席を倒せるというサービスをしていることです。
もう1つはアナウンスに声優の清水愛さんを起用していることで、コラボ企画などではなく、通常のアナウンスでアニメ声優を起用するのは、交通機関としては異例といえます。
GR502便の運行経路とダイヤですが、乗車地は名古屋駅1箇所のみで、23時15分発となり、関東での降車地は横浜駅YCAT(4時50分着)、バスタ新宿(5時30分着)の2箇所のみと、シンプルな設定になっています。
といったところで、解説はこれくらいにして、そろそろ本題である乗車レポートに入っていきましょう。
乗車レポート
それでは本編となる乗車レポートです。
この手の格安高速バスではよくあることですが、乗り場が分かりづらいというのがありまして、しかも名古屋駅でのリニア駅建設工事の影響で、更にややこしいことになっていました。
というのは、乗り場は駅付近の路上なのですが、それとは別に駅前広場に集合場所が定められており、利用者はそこへ集まり、時間になったらスタッフの誘導で乗り場に移動するという運用になっているようなのです。
太閤通口の「旧ゆりの噴水広場」と称していますが、その噴水は今は撤去されて存在しないため、よほど名古屋駅に慣れていないとそれだけ聞いてたどり着けるとは思えませんw
その代わり、このオブジェを目印にすれば分かりやすいと思います。
場所さえ分かれば駅を出てすぐの場所にありました。
まだ時間があるので暇つぶしにJRバスの発着する乗り場にやってきました。
こちらは本当に駅を出たらすぐにあって分かりやすいですし、立派な待合室も完備されていますが、グレースライナーなど格安系のバスの集合場所では、JRバス以外のバスに乗る人は待合室を利用できないとしきりにアナウンスしてました。
過去にJRバス側からクレームがあったのかもしれませんね。
そこへ2階建てバスが来ました。
JRバスと言えばやっぱり2階建てですよね。
ちなみに、今回の遠征の往路では関東自動車の「とちの木号」を利用しており、エアロキングという2階建てバスに乗車していました。
あとは集合場所で待ちました。
そこにはテントが立てられ、スタッフの方がいて、バスの出発時間ごとに集合をかけて、揃い次第ぞろぞろと乗り場へ移動するということが繰り返されていました。
基本的には1本前のバスが発車したら次発のバスの乗客が呼ばれるという流れであり、それまでは広場に立ち尽くすことになりますw
ベンチすらないので、あまりに早くやってくるとつらいですね。
乗り遅れない程度にカフェなどで時間を潰してから集合場所に向かう方がいいと思います。
この日は雨が降っていたので余計に待ち時間がつらく、JRバスの待合室を利用できないという放送が余計に格安バスとJRバスとの格差を感じましたw
そんなこんなで時間になり私の乗るバスも呼び出しが始まりまして移動開始ですが、スタッフが引率するわけではなくて、大体の道順を案内するだけで、あとは各自で行ってくれというスタンスのようでした。
私はてっきり団体ツアーの添乗員のように先導して連れて行ってくれると思っていたんですが、そうではないようです。
でも、随所にこのような案内があるので、迷うことはなさそうです。
乗り場ではバスが3台停まっていました。
基本的には3台のバスが同時に発車し、10分か15分の間隔を開けて発車するようにしているようです。
あとは乗車なんですが、乗車するバスごとに行列が形成され、並んだ順に順次受付をして乗車という流れでした。
歩道上に行列のための線まで引かれており、線の内側で並ぶように繰り返し案内されていました。
この歩道は名古屋駅の近くということで、バス利用者以外の通行人も少なくないので、通行の妨げにならないようにと警察あたりから指導が入ってこの対応なのかもしれませんね。
私も受付を済ませて乗車です。
名古屋駅を出たらあとは乗車地はなく、休憩以外は横浜までノンストップとなりますから、発車したらすぐ消灯となり、乗車したらそのまま寝支度を始める感じになりました。
今回私は窓側の席だったんですが、グレースライナーでは座席の指定はお客様センターに電話する必要があってちょっと面倒なんですよね。
ネット予約で座席も選べる会社も多いので、ここは改善してほしいところですね。
発車時間となりましてバスは名古屋駅をあとにします。
ここでお待ちかねのアナウンスです。
前回、大阪→博多で利用した時は、汎用的な事項だけ自動放送で案内されて、路線ごとの停車地や到着時刻、休憩箇所などは運転士さんのマイク放送で補完する形だったので、グレースライナーの自動放送は1パターンしかないと思っていたんですが、今回は便名や停車場所、到着時間なども自動放送で案内されていて驚きました。
となると、便ごとに放送音源を用意していることになりまして、合成音声ではなくて声優さんを起用していることを考えると、放送音源を用意するためにも結構コストをかけてそうです。
それではあとは消灯です。
浜松サービスエリアと足柄サービスエリアで休憩があったのですが、眠気が勝って降りる気力がなかったのと、通路側の隣席の方も寝入っていて起こすのも気が引けたので降りませんでした。
横浜YCAT到着の放送で目を覚ましましたが、どうやらだいぶ早着しているようです。
よほど順調に走行できたんでしょうね。
バスタ新宿到着時の放送です。
あまりに朝早いために都内でも渋滞はほとんどなかったようで、バスタ新宿へもやはり早着していました。
バスタ新宿に到着!
ここは乗り場がオープンエアなので撮影しやすいですね。
ところで、車体にDDTなる文字が書かれていたんですが、調べてみるとプロレスの団体みたいですね。
グレースライナーとコラボしているそうですが、バス会社とプロレス団体のコラボというのも珍しいですよね。
アナウンスに声優さんを起用したりと、なかなか個性ある会社です。
バスタ新宿の待合室もかなり空いていますね。
こんなに空いているのは初めて見ました。
駅前も全然人がいません。
普段は混んでいる場所がガラガラだと異世界のようですらあります。
コンコースもあまりに人がいないので思わず撮っちゃいました。
新宿駅構内を取材するならばチャンスですが、流石に長旅で疲れていたので、このまま帰路に就きました。
といったところで、今回のレポートは以上となります。
また、「関西乗りつぶし旅」という長期遠征という意味でもこれにて完結ですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは!
あわせて読みたい関連記事
- 【第16回】SimuTrans OTRPで関東+αを再現
- 【高速バス乗車記】ドリーム岡山・広島号
- 九州遠征2018(1日目・鹿児島編)
- 北海道遠征2024(2日目)
- 【夜行バス】パンダ号 上野→青森【乗車記】