今回は3泊4日の日程で18きっぷによる紀伊半島方面の乗り鉄旅をしましたのでそのレポートです。
なお、何かと多忙で前回の更新から3週間近くも更新間隔が開いてしまいましたが、この記事より以前のように更新を再開していきます。
まえがき
実を言うとこの遠征は前日の夜まで計画すらなかったものであり、行程の作成からホテルの手配まですべて前日の夜に急遽まとまったものです。
私もふらりと遠出することもなくはないのですが、4日間もの行程となれば、流石に休暇の手配なども必要で思いつきで突然できるものではなく、では何故こんなことになったかといえば、9月6日未明に北海道を襲った震度7の地震の影響です。もともとはこの日程では北海道へ行く計画であり、飛行機もホテルも予約済みでした。それが震災の影響で断念することとなり、飛行機・ホテルは無手数料で払い戻しの上でキャンセルできたものの、手元には4回分が残った18きっぷと4連休のスケジュールが残ったのでした。
どうせ18きっぷは9月10日で締め切りとなり、使わなければ紙くずになってしまいますし、いくら震災が原因での断念とはいえ、使いかけの18きっぷを日割りで払い戻しなんて対応もしてもらえないだろうし、かといって金券ショップに持ち込んでも買い取ってもらえないか、仮に買い取ってもらえても二束三文で買い叩かれるのは目に見えているということで、急遽別方面で3泊4日の行程を作って旅に出ることにしたのでした。
元々、紀伊半島方面は乗ってない路線が結構残っていた上、和歌山線の105系・117系も来春での置き換えが発表されていたこともあって、遅かれ早かれ行くつもりでしたしねw
今回の行程
今回は急ごしらえの行程だったということで、明確な目的などがあったとは言いかねるわけですが、初日は三重県の亀山まで18きっぷでひたすら移動、2日目は紀勢本線を南下しつつ名松線にも立ち寄って紀伊田辺まで行って終了、3日目は和歌山県内、三重県内で乗りつぶし、最終日となる4日目は和歌山線・桜井線を乗りつぶしつつ名古屋まで鈍行で行って新幹線で帰路に就くというものになります。
初日となる今日は移動がメインで、あまりネタはないですが、一応レポートしていきます。
東海道線を西へ
都内より上野東京ラインを経て東海道線へと入り旅が始まります。昼過ぎの出発であり、都内では見慣れたE233系だったので全然”旅感”がないですが、18きっぷではあるあるの1つでしょうか。
車内の混雑もある程度解消されたと思ったら平塚駅で特急退避があるようです。
後続は185系の「踊り子」でした。しかも、15両フル編成!
↑通過シーンの動画です。
そして、発車します。
東海道線って東京から愛知県東部あたりにかけては海沿いというイメージですが、実際に車窓から海が見えるのって小田原~熱海間など限られた区間に限られますよね。
そして、熱海に到着です。伊東線を経て伊豆急行線に至る普通列車が停車中でしたが、今回は伊豆半島は根本を横断するのみでひたすら西へ進みます。
↑通過シーン
ここからはJR東海区間となりますが、やってきたのは211系でした。
JR東日本管内の東海道線では引退して久しいですが、東海管内ではまだまだ現役ですね。
ちなみに、私が18きっぷでの旅行を始めた当時はまだ東京口でも211系が現役であり、東京駅から浜松駅あたりまで211系ばっかりということもありましたw
写真は島田行きですが、静岡駅で後続の浜松行きに乗り換えとなります。
静岡県内は乗っているとやたらと長く感じますが、かといって記事のネタになるような出来事もなかったので一気に浜松まで飛ぶことにしました。
1つだけ書くとすれば、少し早めに出て静岡で途中下車して、お昼ごはんを「さわやか」で頂こうかななんて思ったりもしたのですが、普段から混雑しがちで待ち時間が読みづらい「さわやか」を時間が限られる18きっぷの行程内に組み込むのはリスクが高いと判断してお昼は出発前に食べてしまってから一気に名古屋を目指すことにしました。
というわけで浜松到着です。
何度も来ている駅ですし、乗り換え時間もそんなにないので駅の写真はこれだけで乗り換えます。
ですが、211系は何となく撮るw
まあ多分探せば似たようなアングルの写真があるんですけどねw
そして、お次の列車ですが・・・なんと311系!
311系は名古屋圏の輸送改善を目的にJR発足直後にデビューした車両ですが、若干の配備の後、313系へと製造が移行してしまったこともあり、現在では少数派の車両となっています。
何度も通った区間ですが、311系に当たったのは数えるほどしかありません。
行先は岐阜です。東海道線は大半の列車が豊橋で分断となるのですが、稀に浜松から豊橋以西へ直通する列車もあり、豊橋以西では新快速・特別快速などと種別を変えて大垣、米原へ直通する列車と、今回乗車するやつのように全区間で各駅停車となるものがあります。
中京圏が近づく
311系に乗り換えただけでもう名古屋都市圏にいる気分ですが、もう少しだけ静岡県です。
ちなみに、弁天島駅は名前の通り浜名湖に囲まれた島に位置しており、在来線も新幹線も橋を渡ります。
新所原では天竜浜名湖鉄道の車両が見えましたが、今回は素通りw
豊橋鉄道が見えました!
・・・ということは、もう愛知県ですね。
豊橋では意外に停車時間はなく客扱いを済ませるとあっさりと発車していきました。
名古屋方面へ急ぐ人たちは快速・新快速に乗り換えるようで車内はガラガラになりました。
私も乗り換えたほうが早く着きますが、いつも快速やら新快速やらであっさり素通りしてしまう区間なので、1度くらい各駅停車でのんびり行ってみようということで名古屋までこの各駅停車を乗り通します。
豊橋を出て最初の待避駅は岡崎でした。
もう少し手前・・・例えば蒲郡あたりで最初の待避があるかと思ったら意外と逃げ切るものですね。
↑新快速が入ってきました。
並べてみました。
当然ながらほとんどの乗客は新快速へと乗り換えていき、私の乗る各駅停車は再び閑散としました。
時刻は18時前であり、ラッシュ時に当たるはずなんですが、この閑散っぷりは各駅停車ならではですね。
その後は刈谷と南大高でそれぞれ待避があり、この区間では3本の快速(新快速)に追い抜かれたことになりますね。
浜松から2時間20分ほど掛かって名古屋に到着です。ちなみに、この所要時間があれば新幹線で東京から京都あたりまで行けてしまうんですよね・・・w
隣のホームにも311系がいましたが、こちらは区間快速武豊行き
武豊線は非電化時代に乗ったきりであり、電車が武豊行きというのはなんだか違和感がありますが、311系での武豊行きも乗ってみたいです。
しかし、今日は亀山に行かないといけないのでぐっと我慢・・・
211系もいました。中央西線の名古屋口はやっぱり211系というイメージです。
↑311系の発車を見届けたら一旦ホームを後にします。
亀山に行くんじゃないのか?とお思いでしょうが、名古屋に来たからには・・・ねえ?w
名古屋といえば、名古屋めし!
名古屋めしもいくつかありますが、今回は名物みそカツを頂きに「矢場とん」へ行きました。
矢場とん自体はあちこちに出店していて別に名古屋まで行かないと食べられないというものでもないのですが、やはり現地で食べてこそというのはありますよね。
滞在時間は1時間程度であり、意外と混んでいたので間に合うか心配だったのですが意外と大丈夫でした。
味噌カツで腹ごしらえを済ませたら今宵の宿がある亀山へ向けて最後の移動としましょう。
発車標ですが、「区間快速」という種別がレアなので取り上げました。
実は関西本線では「区間快速」はラッシュ時のみ運転される種別となっており、通常の快速は名古屋を出ると桑名・四日市と「みえ」に準じて停車して以後亀山まで各駅停車となるのですが、「区間快速」は蟹江・弥富・桑名と停車して以後は亀山まで各駅停車となり、停車駅自体も多い上、優等運転を行う区間が短くなっています。
遠距離客にとっては快速のほうがいいでしょうが、乗り鉄的にはレア種別なので嬉しいです。
ホームへ行くと待っていたのは313系でした。
JR東海管内の電化区間ではまず見かけないことがないのではないかというくらいありふれた存在ですが、同時に東京住みの私としては遠出したことを実感する車両の1つでもあります。
快速「みえ」もいたのでついでに撮影
なお、遅い時間は鳥羽まで行かずに伊勢市行きとなります。
亀山へラストスパート
名古屋から乗車した関西本線で一気に亀山まで行って今日はゴールとなります。
区間快速はこまめに停車する感じであまり飛ばす列車というイメージではないですが、それに加えて本数が決して少なくないのに単線がほとんどという条件もあり頻繁に運転停車や交換待ちの停車時間などもあって距離の割には長く乗っている気がしました。
なお、最初の方は名古屋から帰宅する人たちで混み合っていたのですが、それもせいぜい桑名あたりまでで以後はガラガラでした。
ぼんやりと過ごしているとあっという間に亀山でした。
亀山って名古屋からだと遠いところというイメージでしたが、案外近いものですね。
隣にはキハ120系がいました。
当駅以西の関西本線はJR西日本管内となり、また非電化となるためJR西日本の気動車のキハ120系が活躍しています。
↑これはちょうど発車するところだったので発車シーンを撮影しました。
留置線に211系がいたのですが、こっちにも211系が来るんですね。
と言ったところで暗いし遅いしで構内はこれくらいにして外に出ます。
駅前に鳥居があるのが気になりましたが、土地柄からして伊勢神宮の関係でしょうか。
と言ったところで1日目は終了です。
レポートの字数にして4000字ちょいといつもの遠征レポートからすればボリュームがないものとなりましたが、2日目以降はもう少し濃い内容になるかと思いますのでお楽しみに!
~追記~
2日目も公開しました。
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