2泊3日で実施した遠征の2日目です。
なお、活動内容の関連性が薄いことからタイトルは別々になっていますが、時系列としては「京王線特急&特急「湘南」に乗車」の続きとなります。
また、活動は2022年春のダイヤ改正前ですが、執筆が遅れています。
記事中の記述は当時のものとしてご覧下さい。
本日の行程
事実上の遠征2日目となる今日は昨晩宿泊した小田原からスタートし、東海道線で平塚まで移動後、神奈川中央交通の運行する平44系統・平45系統で小田原まで1往復し、その後は東海道線で大船へ移動して湘南モノレールで江ノ島へ寄り道してから湘南新宿ラインで一気に宇都宮へ移動後、日光線の「いろは」を1往復乗車してから宇都宮に宿泊して終了です。
神奈川中央交通平44/45系統への乗車と、日光線の「いろは」に乗るのがメインで、湘南モノレールは時間つぶしという感じですねw
なお、この日の活動では青春18きっぷを利用します。
まずは平塚へ向かう
というわけで本編スタートです。
ホテルをチェックアウトして小田原駅へ向かうところから2日目の朝が始まります。
まだ薄暗い駅前からスタートします。
ここから平塚駅まで向かうわけですが、昨晩はわざわざ平塚駅を通り越して小田原まで来て宿泊しているわけで、一見すると無駄な移動をしているように見えると思います。
それは趣味的な理由でして、「湘南」を全区間乗車したいということで小田原まで乗り通すことにしたものの、前日のうちに平塚まで引き返すとその分の運賃が発生するのが、翌朝である今日に移動すれば18きっぷが使えるので実質タダで移動できるという理由ですw
その分早起きしなければならなくなったのですが、この日はそこまでハードな行程ではないのでまあいいでしょうw
平塚への車中にて車窓から見えたのはなんと「サンライズエクスプレス」!
実は上りの「サンライズエクスプレス」は一部区間で東海道貨物線を経由する経路で運行されており、複々線を生かして走行中に普通列車を追い越すのです。
「サンライズエクスプレス」には何度か乗っていますが、まさか追い越される側を体験できるとは・・・
そういえば、平塚駅には初めて降りるので簡単に駅のご紹介もしたいと思います。
特に分岐などはない駅ですが、平塚市の中心駅ということで利用者も多く当駅始発の列車も設定されています。
一見するとよくある1面2線の駅に見えますが、実は2面4線のホームを持っていて折り返しや待避もスムーズに行なえます。
↑そこへ貨物列車が通過です。
しかも牽引機はEF66形!
発車標ですが、ここからの東海道線は品川・東京・上野を経由する上野東京ラインと渋谷・新宿・池袋を経由する湘南新宿ラインの2つに分かれるため、誤乗防止のため上野東京ラインか湘南新宿ラインのどちらであるかが明記されています。
更には川崎・東京方面とも案内しているんですね。
普段あまり電車を利用しない人だと「上野東京ライン」と言われてもどこを通るのかが分かりにくいんでしょうね。
跨線橋から見た構内です。
このように2面4線ですが、実は内側の2線が待避線で、本線は外側になっています。
折り返しを円滑に行えるようにということでしょうかね。
コンコースです。
駅としての機能はコンコース部分に集約されており、いわゆる橋上駅舎となっています。
バスが出るのは北口ですが、まだ時間もあるので南口へ来てみました。
こちらは駅への自由通路に続く入口があるのみで駅舎はないようです。
南口もなかなか立派なロータリーがありますが、駅前にあるのはマンションが中心で、商業地としては北口の方が栄えているようですね。
それではぼちぼちバスが出る北口へ向かいます。
南口のバスターミナルです。
規模はそれほどではないですがちゃんとしたホームみたいなものが用意されていてしっかりしています。
神奈川中央交通がいましたが、これは秦野行きでこれから乗るバスではありません。
そこへ小田原行きの幕を出したバスが通っていきました。
これが私の乗るバスになるようですが、乗り場が思ったより遠いw
気づけば巨大な駅ビルがすっぽり収まるように撮れるほど駅から歩いていました。
まあ、これから乗るのは1週間に1本しか走らない免許維持路線ですし、乗り場が端っこなのは仕方ないですね。
神奈川中央交通 平44系統&平45系統
平塚駅のご紹介も一区切り付きましたので、1つ目の主題となる神奈川中央交通の平44系統と平45系統について解説をしてからレポートを続けていこうと思います。
まずはこれから乗車する平44系統についてですが、平塚駅北口からおおむね国道1号線を進み、二宮駅・国府津駅を経由して小田原駅東口まで行く路線であり、神奈川中央交通では唯一小田原駅に乗り入れる路線となっています。
1960年代から存在する由緒ある路線のようですが、2003年からは平日と土曜日の運行が取り止めとなり、日祝日のみの1本だけの運行となりました。
この頃から免許維持路線となり、それ以来週1回の運行が続いてますが、2021年より運行が日祝日から土曜日に変わりまして、週1回の運行であることに変わりはありませんが、運行する曜日が変わりました。
ただ、日祝日のダイヤは祝日にも適用されますし、土曜日が祝日の場合も該当するわけで、祝日が絡む場合は週1回以上運行される場合もあったわけですが、土曜日の運行に移行したことで祝日で運行機会が増えるということもなくなり、むしろ土曜日が祝日だと運行機会が減ることになりますから、実質減便といったところでしょうか。
また、反対方向の小田原発平塚行きのバスについては平45という別の系統番号が与えられており、これは浜町~小田原駅間の経路が異なっているためだと思われますが、実質同一の系統と考えることが出来ます。
平塚~小田原という鉄道と完全に並行するルートで運行され、しかも週に1回しか走らないというバスファンを惹きつける要素に満ちた路線ということで、ファンの間では有名な路線の1つみたいですよ。
それではレポートに戻りまして、バス停の紹介です。
大磯行きや二宮行きなどに混じって小田原行きが案内されています。
こういう免許維持路線だと、並行する別路線の時刻表の中にしれっと混じっているだけで行先としては案内されていないなんてこともあるんですが、ここはちゃんと案内されてますね。
続いて時刻表です。
このように本当に1本しかありません。
そもそも土曜日しか走らないので平日と日祝日の時刻表は省略されているという有様ですw
ちなみに、大磯までの平46系統と平47系統はこのように終日にわたって運行され、おおむね30分ヘッドのダイヤになっているので、普通に利用可能な路線です。
このため、二宮駅までは平塚から普通にバスが出ていることになります。
なので、これから乗る平44系統も二宮までは平46・平47に紛れるように走ります。
発車時間は分かれてるので団子運転になるということはないようですけどね。
既にバス停で待機していたバスです。
前述の通り神奈川中央交通で小田原まで行く路線はこの平44だけなので、神奈中バスの行先表示に小田原と出るのもこれだけであり、週に1回しか見られないレア幕ですね。
横の幕です。
こうしてみると完全に東海道本線に並行しているのが分かると思います。
ちなみに、二宮駅と国府津駅は駅前に乗り入れますが、大磯だけは大磯局前というところを経由するだけで駅前には乗り入れません。
ただ、大磯駅まで徒歩圏内なので少し歩けば電車との乗り継ぎ利用が可能ですけどね。
土曜日の早朝ということでガラガラかと思っていたら、流石はファンにも人気の路線だけに先客が何組もいて、10名程度乗っていました。
流石に全員がバスファンというわけではないでしょうが、乗りバスしてて他のバスファンと鉢合わせするということ自体が珍しいので、この路線はやっぱり特別なんですね。
そうなるとマニア席の争奪戦となること請け合いですが、今はコロナでマニア席には座れなくなっているのでみんな大人しく後ろの方とかに座っていました。
私もマニア席には座れないだろうと思っていたので端から前面展望は諦めて側面の車窓を撮ろうと思っていました。
↑車窓は動画でどうぞ
なお、全部で1時間以上ありますのでモバイル回線などの方はデータ量にご注意下さい。
平塚駅を出ると旧東海道に入ります。
元々は国道1号だった道筋だと思われますが、現在の国道1号は駅の少し北側を迂回するルートが指定されていて、旧東海道は国道指定を外れていますがそれでも片側2車線が確保されていました。
古花水橋交差点で国道1号に合流します。
流石は天下の国道1号ということでここも片側2車線以上が確保されているもののそれは花水川を渡るまでであり、そこからは2車線道路に収束してしまいます。
2車線道路になってしばらくすると東海道線と交差します。
流石に踏切ではなくて立体交差化されています。
長者町で国道134号とも合流しますが、平塚駅の南口から出る大磯行きのバスはここから合流してくるようです。
相変わらず2車線の国道1号は土曜日の早朝ということで車は少ないですがその代わり自転車が多くて走りづらそうでした。
それもロードバイクタイプで長距離サイクリングの人なのだと思いますが、この区間のバイパスである西湘バイパスは自動車専用道路となっていて自転車は通れないので現道であるこの道路に集中するんでしょうね。
前述の通りこのバスは大磯駅には乗り入れませんが、大磯局前というバス停が徒歩圏内になってり、駅の利用者はここで乗り換えができますが時間帯もせいもあってかそれほど利用はありませんでした。
なお、国道1号を行くバスでも大磯駅に乗り入れるものも存在していて、だったら全便大磯駅経由でもいいような気もしますが、なぜ乗り入れるバスと乗り入れないバスがあるのかというと、大磯駅経由とすると通ることができなくなる国道1号上のバス停の需要をカバーするためだと思います。
今は東海道線も頻繁に運行されているので、徒歩で大磯駅まで行って平塚方面を目指すのも難しくはないでしょうが、国鉄時代、特に東海道新幹線の開業前は東海道本線のダイヤは優等列車や貨物列車が優先で普通列車の本数は少なかったということもあるでしょうし、大磯駅近辺の住民もバスで平塚へ出るということが珍しくなかったのかもしれません。
いわばその名残ということですかね。
また、車内はバスファン率が高いですが、やっぱりこの時間帯では一般の利用者は少ないんでしょうね。
そのため、道が空いていることも相まって頻繁に時間調整をしていました。
その先は国府新宿や秦野道といったいかにも古くからの街道という感じのバス停名も見つつ二宮駅に到着します。
平塚からのバスはほとんどが二宮駅までですが、この平44だけはこのまま更に国道1号を進みます。
少々の時間調整の後に二宮駅を出るとまた国道1号を走り始めます。
二宮と国府津・小田原を結ぶバスはこの平44(と折り返しの平45)だけですが、実は二宮から中井町方面のバスで押切というところまで行き、橘団地・西湘テクノパーク方面からのバスに乗り換えると国府津駅まで行くことが出来ます。
なので、乗り換えさえすれば平44以外でもほぼ同じルートを路線バスで辿ることは出来るということになりますね。
ただし、こちらも平44ほどではないですが本数は少なく、運行は朝夕が中心で日中は走らないのでご注意を。
某テレビ番組を真似してローカルバス乗り継ぎ旅をする方はご参考にw
国府津駅に到着すると隣には箱根登山バスがいました。
実はここから小田原駅までは箱根登山バスの路線が出ていて、しかも日中でも15分ヘッドで走るほどの主力路線となっていて、この区間の路線バス自体は別に何ら珍しくないんです。
ただ、全て箱根登山バスによる運行であり、神奈川中央交通が乗り入れるのは平44と平45の週に1本だけですけどね。
時間調整なのかしばらく停車しているとその間に停まっていた箱根登山バスが発車していき、その後を追いかけるかのように平44も発車しました。
たまたまそういうダイヤだったんでしょうが、そのために途中バス停で待っているであろう利用者は先行する箱根登山バスが拾ってしまうため、こちらのバスには全然乗ってきませんでした。
酒匂川を渡ります。
この酒匂川は東海道線に乗っていても印象に残るくらい大きな川ですが、この前後だけバス停間隔が長く境界という感じがしました。
ただ、川の手前も向こうもどちらも小田原市なので、市町村の境とはなっていません。
小田原駅付近は市民会館前で右折して国道1号を外れますが、ここは丁字路になっていて国道1号を道なりに進む場合は左折となります。
その先は小田原の中心部を進み小田原駅に至ります。
小田原に到着です。
平塚から乗ってきた人のほとんどが乗り通していて、やっぱりマニアだったんだなと思いつつ眺めていましたw
↑引き上げは動画で撮ります。
なにせ小田原に神奈川中央交通のバスがいるのは土曜日の1本だけのレアな光景ですからね。
さて、あとは反対方向の平45で折り返しです。
ここにもちゃんと平塚行きと表示されています。
ちなみに、余談ですが1つ下の段にある湯河原行きも1日1本だけの免許維持路線でしたが、残念ながら2022年4月3日を持って廃止されてしまいました。
こちらも興味は持っていましたが乗れずじまいに終わってしまいましたね・・・
こちらは伊豆箱根バスですね。
それでは乗り場へ移動します。
小田原駅のバス乗り場は地下道でアクセスする構造になっていて分かりにくいんですよね。
ところで、せっかくエスカレーターを整備してあるのに、最後の5段だけ階段というw
一体なんでこんな事になったんですかねw
こちら、箱根登山バスの国府津行きの時刻表ですが、ご覧のように日中でも15分ヘッドという基幹路線です。
この国府津~小田原間は昔箱根登山鉄道の路面電車が走っていた区間で、箱根登山バスにとっては創業の地と言ってもいい路線なんですよね。
で、我らが平45系統ですが、なんと7時~9時台の部分だけというミニサイズでしたw
まあ、土曜日の1本だけなので時刻表の体裁になっているだけでも恵まれているかもしれませんがw
普通の時刻表もありましたが、これだとすごく寂しいので、やっぱりさっきのミニサイズの方がいいかもw
こちらは箱根登山バスのH系統です。
国道1号を通って箱根町まで行くバスですが、平44から乗り継げば更に国道1号を辿ることが出来ますね。
車内には往路で見覚えのある顔もチラホラと・・・
まあ、せっかく平44に乗ったなら、そのまま折り返しの平45に乗るのは自然な流れですよねw
↑大体同じ経路ですが、今度は逆方向の海側になるので車窓をどうぞ
基本的には平44系統の逆方向というだけの平45系統ですが、その違いはというと小田原駅を出てから国道1号の浜町に出るまでのルートでして、平44は市民会館前まで国道1号を通り、そこを右折というルートで小田原駅まで行きますが、平45は小田原駅を出ると市民会館前まで行かずに栄町一丁目の交差点を左折して大工町通りを通ります。
この途中には小田原町というバス停がありますが、このバス停に停まるのは平45だけなので本当に1週間に1本しか停車しないバス停ということになります。
ただし、大工町通り自体には箱根登山バスが運行するバスのうち城東車庫などへ向かうバスが通るので、ルートとしては平45以外にも通るバスはあります。
とはいえ、国道1号へ出るバスで大工町通りを通るのは平45だけなので、平45以外のバスが通らない区間というのも存在します。
地図で見ると国道1号へのショートカットとなる大工町通りですが、なぜ他の国道1号経由の小田原駅発着路線は使わないんですかね。
ちなみに、この小田原町バス停についてですが、平44・平45がもっと普通に運行されていた時代は、平44も平45も共に往復とも設定されていて、平44は小田原駅発着で往復とも市民会館前経由だったのですが、平45は小田原行きでは平44と同じ経路でしたが、小田原駅へはいかずに栄町一丁目交差点を右折して小田原町に停車して国道1号へ引き換えして平塚へ戻るという運行でした。
平44が普通に走っていた時代でも平45は休日に1本だけの免許維持路線だったそうで、平44も免許維持路線化した時に平45も起点を小田原町から小田原駅に変更の上、往路と復路で系統番号が違うという状態になったそうです。
海岸にそって走る西湘バイパスは眺めが良さそうですが、そこを通る路線バスはないのでマイカーやレンタカーの特権ですね。
国府津駅を出てバスが少ない区間に入ります。
東海道線に沿ってローカルバス乗り継ぎ旅をするなら、二宮~国府津間がある種の鬼門になりそうですね。
その間にある西湘バイパスの橘インターチェンジです。
バス停としても「橘インター入口」という名前があります。
あとは基本的に往路の逆でありあまり書くことはありません。
さて、あとは平塚に着くのを待つばかりと思っていたんですが・・・
な、なんで東京メトロの車両がここにいるの!?
そこは花水川を越えてすぐの場所でして、ちょうど見えるのは相模貨物駅という貨物駅です。
ここにいるはずのない東京メトロの車両がいる、しかもそこは貨物駅となると、甲種輸送か!?
早速スマホで調べるとビンゴでちょうどこの日に甲種輸送が行われていたようです。
しかもしばらく相模貨物駅に停車してから大船方面へ向かうようなのでバスを降りてすぐに駅へ向かえば撮れるかもしれません。
平塚に到着!
小田原から1時間、運賃は680円でしたが、JRを使えば半分以下の25分程度で移動出来ますし、運賃も420円で済みますので、平44・平45を使って平塚~小田原を移動するのはバスマニアくらいですねw
でも、こういう路線は乗る機会が限られますし、全国的にバスの廃止が止まらない昨今、いつ無くなるかも分かりませんし、乗れるうちに乗れてよかったです。
棚ぼたで甲種輸送を撮る
というわけで全く予想外の展開になりましたが、嬉しい誤算で甲種輸送を撮ることが出来そうです。
コンコースには仙台の七夕飾りを彷彿とさせる飾りがありました。
よく見ると七夕まつりの文字があるので、実際に七夕の飾りなのだと思いますが、七夕って全国的には7月、地域により8月だと思いますが季節関係なく通年飾っているんでしょうかw
それでは急いで改札へ向かい入場しました。
平塚で例の甲種輸送を待つという手もありますが、前述の通り平塚駅は外側が本線なので貨物線を走るであろう甲種輸送と上りの旅客列車が同時になってしまったらカブられてしまいます。
ここでふと思ったのが大船駅で撮るという案です。
大船駅は東海道線上りホームの脇を貨物線が通っており、しかも大船駅は平塚駅と違って外側は待避線であり、大船駅での待避は滅多にないということで、カブられる可能性は下り貨物列車と同時になる場合だけですが、貨物列車の本数を考えれば可能性は低いでしょう。
というわけで東海道線の電車に飛び乗って大船へ移動します。
もし直後に甲種輸送が相模貨物駅を発車してしまい、走行中に乗っている列車を追い抜いていくという展開になったら最悪ですが、そうならないように祈りつつ貨物線の方をチラチラと見ていました。
無事に甲種輸送に追いつかれることなく大船駅にやってきました。
ちょうどいた「踊り子」を撮りました。
↑「踊り子」と同じE257系ですが「踊り子」で大船を通過する列車はないはずなので回送だったようです。
あとは甲種輸送を待つのみです。
ホーム上には私と同じく甲種輸送を狙いに来たであろう撮り鉄の姿もありますし、何より先程その姿を見ていますからスカということはないでしょうが、実際に来るまで本当に来るだろうかと心配になったりもしますよね。
まあ、相模貨物駅まで来てしまえば、そこで下り方面に折り返すなんてことがない限りは大船を通らずに進めるルートはありませんから、来るのは間違いないですがね。
貨物線なので通過を予告する放送が流れないのが難点ですが、貨物線上の閉塞信号機を確認しておけば不意打ちは避けられますし、他の撮り鉄の様子を見れば大体分かりますw
そして、いよいよ・・・
↑甲種輸送がやってきました!
輸送されていたのは東京メトロ17000系というやつで、7000系の置き換え用として副都心線・有楽町線向けに投入される新型車両です。
既に営業運転を開始している形式ですが、まだまだ増備の途上であり、こうして甲種輸送がされているわけですね。
これにて目的を達したのであとは予定通り江ノ島へ寄り道したいと思います。
恐らくE231系・E233系などのグリーン車の座席だと思いますが、フォトスポットということになっているようです。
顔出しパネルどころか、まさか本物の座席を設置してしまうとはw
このドアは流石にハリボテのようでしたが、上に路線図を設置しているあたりは凝っていますね。
といったところで次の活動へ移ります。
湘南モノレールで江ノ島へ
この次は湘南モノレールに乗って江ノ島へ向かいます。
元々暇つぶしで入れた行程でしたので、甲種輸送の撮影をしても何ら問題なかったんですが、予定よりは江ノ島の滞在時間が短くなってしまいました。
というわけで湘南モノレールで湘南江の島駅にやってきました。
ちょうど大船駅から乗れるので都合が良かったです。
湘南江の島駅はちょっとしたビルみたいになっていて、駅からの見晴らしは良好です。
駅前にある柵の上にいる小鳥のオブジェはもはや江ノ島名所の1つですよね。
季節ごとに着せ替えがされるのも注目ポイントです。
しばらく歩いて海辺に出ると江の島へ通じる道路が見えてきました。
路線バスがこの道を通って江の島まで乗り入れている他、歩道もあるので徒歩でも江の島へ上陸できます。
そもそも江の島は陸繋島であり、本土と地続きになっているわけですが、塩の満ち引きによっては分断されることもあり、江の島大橋が架けられています。
あちらは小田急江ノ島線の片瀬江ノ島駅ですね。
鉄道で江の島を目指す場合は最も近いのはこの片瀬江ノ島駅です。
竜宮城のような駅舎が特徴ですが、以前の活動で訪れていますので詳しくはそちらの記事をご覧下さい。
こちらが歩道です。
厳密に言うと歩道部分は江の島弁天橋という別の橋であり、歩行者と自転車以外の軽車両は車道部分を通行することは出来ません。
また、22時から5時までは車両通行止めになるようですが、これは深夜に暴走族などが集まることを防ぐための措置でしょうか。
ただ、江の島にも定住している人だっているでしょうし、そういう人は何らかの特例措置とかがあるんでしょうかね。
そうじゃないと帰りが遅くなって22時を過ぎたら車では江の島へ帰れないことになりますし・・・
結局撮影で時間を押してしまったので江の島へは渡らないことにしました。
まあ、いずれ乗りバスを兼ねて行くでしょうし、江の島は逃げないしまたの機会にw
せめて江の島の雰囲気だけでも楽しもうと海辺で少し休憩しました。
潮風を浴びながら佇むだけでもなんだか癒やされますね。
ここでお昼ごはんです。
江の島と言えばしらすが有名ということで、しらすの入った海鮮丼を注文しました。
食後のデザートは「江の島プリンソフト」にしました。
スイーツの食べ歩きなんて観光客っぽいことをしてしまいましたが、あとはもう観光もせずに駅に戻って湘南モノレールで大船へ引き返します。
再び湘南モノレールに乗ります。
ところで、湘南モノレールなら以前の活動で乗っているんですが、前回は夜遅い時間帯の乗車だったため景色を楽しめなかったのですが、どうせ時間が余るなら明るい時間にも乗っておこうということで今回乗りに来たわけです。
湘南モノレールの詳細については前回の記事をご覧頂くとして早速乗車です。
まだ観光客が帰るには早いのか車内は空いていましたが、あえて座らずに・・・
↑前面展望を撮ってみました。
ジェットコースターとも比喩されるこの景色は圧巻でした。
全区間ですが15分程度なので気軽にご覧下さい。
大船に到着したら・・・
湘南新宿ラインで宇都宮へ
この後は日光線の「いろは」に乗るべく宇都宮へ向かうのですが、直通で行ける湘南新宿ラインで行くことにしました。
ただ、普通に大船から乗ってもつまらないし時間も余るので一旦逗子まで行ってから湘南新宿ラインの全区間乗車をすることにしましたw
E235系も撮って・・・
さて、ここからはひたすら乗車して宇都宮まで行きます。
湘南新宿ラインは東京近辺に住む人なら利用したことがないという人のほうが珍しいくらいメジャーな路線だと思いますが、全区間通しで乗ったことある人ってあまりいないと思いますw
逗子から出る湘南新宿ラインは宇都宮線直通で宇都宮まで行く系統となっていますが、普通と快速の2種類があり、快速の場合でも快速運転をするのは大宮~小山間だけであり、大船~新宿間は湘南新宿ラインの全ての駅に停車します。
快速区間についても過去に乗ったことはありますが、東大宮に停車するようになってからは初めてですね。
まあ、今回はあくまで移動手段として使う意味合いが強いのであまり詳しい解説はせず、記事は宇都宮まで飛びます。
E231系など撮り飽きるほど撮って来ましたが、乗った列車だと思うとつい撮ってしまいますw
側線には当時デビューを控えて試運転をしていたE131系がいました。
このE131系のデビューと入れ替わりで栃木県内の205系は引退することになりますから寂しいような新型車が待ち遠しいようなという複雑な心境ですね。
そんな心境を察するかのように宇都宮線の205系が入ってきました。
さて、あとはいよいよ「いろは」ですね。
日光線205系「いろは」
本日最後のネタとなる「いろは」です。
まず「いろは」について解説してから本題に入るとしましょう。
「いろは」はJR東日本が2018年に導入した日光線向けの車両で、205系をベースに改造して製作されました。
2018年に開催された栃木デスティネーションキャンペーンに合わせて登場し、日光線を利用して日光を訪れる観光客に快適な移動を提供することを目的に導入されました。
列車名は日光の名所の1つ「いろは坂」や「いろは順」から採られており、普段は他の一般車両と混じって日光線の普通列車として運行される他、たまに臨時列車にも使用されていたようです。
しかし、2022年春改正で日光線に新型車両E131系が導入されることが決まり、205系が引退することとなると、「いろは」も205系をベースにしていることもあってこれだけ存続させるのは運用上の面倒もあったのか同時に引退することとなりました。
元の205系はロングシートだったのが、セミクロスシートに変更され、トイレや大型荷物置き場が設置されるなどの改修が施された少しだけ豪華な車両でした。
私も実は乗ったことがなく、最後にさよなら乗車をしに来たというわけですね。
↑入線してきました。
宇都宮駅は編成写真を撮るのに向いた構造ですが、駅ビルが覆いかぶさっていて暗いのが難点ですね。
専用のヘッドマークも付いてます。
このロゴマークは「いろは」の”い”をモチーフに、いろは坂のカーブの数と同じ48色の色で塗られているそうですよ。
元の205系は4ドアですが、中央よりの2つは潰されていて、2ドアとして運用されています。
こんな綺麗な車両ですが、鉄道車両として必要な所属や車番などは表記されています。
それでは車内に入ります。
落ち着いた木目調の車内は他の205系とは明らかに違いますね。
なお、これから先で貼る車内の写真は宇都宮駅で撮ったもの以外のものも混ざっていますが、記事構成上の都合でごちゃまぜになっています。
写真の連続性などで違和感があるかもしれませんがご了承下さい。
車内案内表示器は液晶の今風のやつが付いていますね。
しっかり現代の要求にかなう設備を備えていたのにたった4年で引退なんてもったいない気もします。
大型の荷物置き場です。
今はコロナでインバウンド需要は萎んでいますが、「いろは」が登場した当時は外国人が大挙して日本の観光地へ訪れていた頃ですから、大型のスーツケースを持った外国人という光景も珍しくなかったですよね。
ロングシート部です。
モケットは「クラシックルビーブラウン」という色を使っているらしいです。
ボックスシート部です。
ローカル線向けの車両みたいですが、乗り鉄するにもこういう座席の方が楽しいですよね。
1列のボックスシートもあります。
これこそローカル線っぽいですが、混雑時の収容力を考慮して2+2列にしなかったのか、それとも大型スーツケースを持っていてもスムーズに乗り降りできるように通路幅を確保したかったのかのどっちかでしょうか。
それではあとは車内で発車を待ちます。
早めに乗り込んでいたおかげでボックス席がとれました。
↑ボックス席だと車窓も撮りやすいので車窓の動画を撮りました。
それでは発車です。
走行音は足回りには手を加えられていないこともありオリジナルの205系そのものですし、「いろは」を使用しているとはいえ扱いはただの普通列車ということもあってアナウンスは特別なものではなかったのですが、最後の「いろは」ですし、日光線では205系に乗れるのももう終わりですからしっかり味わって過ごしました。
普通列車なので当然各駅停車ですが、日光線は駅数が少なく駅間が長いのであまり遅くは感じませんでした。
日光に到着です。
ここはすぐに折り返しなので慌ただしく撮影をこなします。
向かいのホームからも撮ったら急いで車内に戻ります。
今度は車窓も撮らずロングシートで過ごします。
時間帯的に観光を終えた観光客が乗ってきそうな時間帯ですが、それほど数は多くありませんでした。
恐らくは日光へ来たら鬼怒川などへ泊まる人が多いでしょうし、日帰りか最終日でこれから帰るとしても東京方面へ帰るなら東武に乗ったほうが早いということもあって、JR日光線に乗る人は宿代が安く済む宇都宮に泊まろうという人か、宇都宮近辺に住んでいて日光観光をした人に限られるんでしょうか。
折り返しは鹿沼行きとなるようです。
この鹿沼行きは朝夕しか走らないレア行先です。
最後はここで発車を動画で撮ってから撤収したいと思います。
↑発車シーンです。
さて、「いろは」の発車も撮れたし撤収するかなと思ったら何か入線するらしいのでついカメラを構えて待ってみると・・・
↑カ、カシオペア!?
どうやら団体列車扱いで運行される「カシオペア紀行」だったようですね。
牽引機はEF81形ですね。
定期的に運行されていた頃はEF510形でしたが、定期運行終了後はJR貨物に売却されたため、再び旧型に当たるEF81形に戻るという面白いことになっていますね。
↑運転停車だったようですぐに発車していきました。
時間的に向こうのホームへ移動する時間がなかったので若干後ろからの構図になりましたw
それにしても、「カシオペア」は結局乗れないうちに定期運行が終わってしまいましたが、せめてクルーズトレインとしてでも走っていうるうちには乗りたいものですね。
それでは撤収ですが、最後に宇都宮駅で気になるものを見つけたのでそれをご紹介して記事を〆たいと思います。
「いろは」の運転日と時刻の案内がありました。
これはもう見納めとなる掲示ですね。
宇都宮駅名物と言ってもいいこの「いろは」の撮影スポットですが、本物が引退した後はどうなるんでしょうね。
裏には205系についての解説がありました。
引退についても触れられているので、最近作られたもののようですね。
桜の木に見立てたさよならメッセージもありました。
栃木での活躍は9年間でしたが、その間に愛着や思い出を205系に対して持った人も少なくないということの現れですね。
あと、栃木といえば「とちおとめ」ということで、イチゴのブースみたいなものがありました。
大きないちごのオブジェがあって記念撮影にもうってつけですね。
さて、これくらいで外へ出ますが・・・
夕飯はもちろん宇都宮名物の餃子です。
焼餃子・水餃子・揚餃子に・・・
フライ餃子という変わり種も!
ちらっと見切れた飲み物は「とちおとめビール」というこれまた変わり種でした。
お腹も膨れたら駅を出てホテルへ向かいまして2日目のゴールとなります。
翌日の活動は別記事として追ってレポートしますのでしばらくお待ち下さい。