関西遠征2023(2日目)

3泊4日で実施した関西遠征の2日目です。
なお、1日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。

本日の行程

2日目となる今日は、まず宿泊地の京橋からスタートして、大阪駅周辺で梅田貨物線の踏切にて通過する列車の撮影を行い、午後からは阪神電鉄の乗りつぶしとして、まずは梅田から普通列車で武庫川へ、そこから武庫川線で武庫川団地前まで1往復し、更に高速神戸まで行ったら、近鉄奈良線直通の快速急行で一気に近鉄奈良まで行き、阪神なんば線と近鉄奈良線を一気に乗りつぶします。
あとは近鉄奈良線を折り返して難波に行ったら、夕飯を食べてから桜島へ移動して高速バスで綾部へ行きゴールです。

まずは梅田貨物線を撮る

というわけで早速本編スタートです。
宿泊した京橋からまずは大阪駅へ向かい、近くの梅田貨物線の踏切で通過する列車を撮影します。


ホテルは朝食なしのプランだったので駅で立ち食いうどんです。
関西はうどん文化ということで、立ち食いもうどんが多いですね。
トッピングは鶏天です。


食べ終えたら大阪環状線で大阪駅へ移動し、駅前のバスターミナルにやってきました。
ちょうどダブルデッカーバスが停車中でした。


以前の活動でも記事にしましたが、再開発中のうめきた地区です。


この小さなバスは大阪市内を走るオンデマンドバスです。
オンデマンドバスというと田舎で路線バスが廃止された場合の代替手段として運行されるイメージが強いですが、こんな大都会でも走っているんですね。


阪神バスも見られました。
阪神高速のランプもありますし、大阪駅バスターミナルも近いので高速バスのメッカともなっています。


そして、こちらがお目当ての踏切です。
前回も訪れていたのですが、前回はコロナで「はるか」はほぼ全便が運休、「くろしお」も減便運行だったため滞在中に列車が来ず、撮影を出来なかったということもあり、梅田貨物線地下化が迫ったこのタイミングで撮影に来たわけです。


大都会の単線の線路というのもいいですね。


反対側は元梅田貨物駅、今は梅田信号場となっている部分です。
こんな大都会に巨大な貨物駅があったなんて今の姿からは想像も出来ませんが、昔は大きな駅には貨物駅が併設されるのが必然だったので大都会のど真ん中に広大な貨物ヤードがあるのが当たり前の時代もあったんでしょうね。

あとは列車を待つのですが、バスも次々と来るので撮りバスもしました。


ウィラーバス


大阪空港交通


元大阪市営バスの大阪シティバス


↑動画も撮りました。


JR東海バス


同じJRバスですが中国JRバスですね。


両備バス


徳島バス


オンデマンドバス


その台数は多いようで2台立て続けに通るシーンもありました。

あとは列車ですね。


↑まずは287系「くろしお」


↑続いて281系「はるか」


↑反対方向の「はるか」


↑323系の回送列車も通りました。


↑また「くろしお」


写真でも撮りました。


↑再び323系


↑最後は281系「はるか」で〆です。
本当は貨物列車も撮りたかったですが、いつ来るのかも分からないですし、このあとの活動もあるのでこれくらいで撤収です。

そうそう、梅田貨物線地下化の概要についてざっくりと解説を入れておきますが、2023年2月12日をもって地下化されることとなりました。
理由は沿線の踏切による渋滞の解消ですが、合わせてルート変更も行われ、うめきた地区に駅を設置し、その駅は大阪駅の一部として扱われることになり、従来は大阪駅を経由しなかった「はるか」「くろしお」が大阪駅に停車するようになる他、おおさか東線も大阪駅に乗り入れるようになる予定となっています。
ただし、地下線への切り替え自体は2月12日からですが、「はるか」「くろしお」とおおさか東線の大阪駅への停車は3月18日のダイヤ改正までお預けです。

そのため、現在の地上の線路は廃止されるために今回撮影に訪れたわけですね。

なお、梅田貨物線地下化の詳細については動画にまとめてみましたのでよろしければご覧ください。


↑梅田貨物線地下化の解説動画


駅へ戻る途中で見かけた大阪シティバス


さすがは大都会大阪といいたくなる巨大な駅舎の大阪駅です。
これにて梅田貨物線の撮影編は以上となり、あとは阪神電鉄の乗りつぶしを始めていきます。

阪神電鉄を乗りつぶす

それではここからは阪神電鉄の乗りつぶしです。


こちらが阪神電鉄の大阪梅田駅です。
大阪駅からは少し歩きますが徒歩圏内です。


以前乗ったときはこんなにキレイな駅じゃなかったと思いますが、看板もおしゃれですね。
ちなみに、長らく梅田駅を名乗っていましたが、大阪のターミナルであることを分かりやすくするために大阪を付けて「大阪梅田」という駅名に改称されました。


コンコースもターミナル駅らしく広々しています。


ここからは武庫川線との分岐駅である武庫川駅まで行きますが、急行や特急の方が早いのを承知で、あえて各駅停車に乗ります。
理由としては以前に直通特急で阪神本線は乗ったことがあったので、今度は各駅停車を体験してみようというのと、阪神名物の「ジェットカー」を体験してみたかったからというのがあります。

ここで「ジェットカー」についての解説ですが、「ジェットカー」は阪神電鉄の普通列車用の車両の総称であり、阪神電鉄では駅間が短い上に優等列車が頻繁に走っているという路線環境から、高加速性能で優等列車から逃げながら走れる車両ということで、普通列車には加速性能の優れた車両を専用に使用しているというわけです。
5001形は起動加速度4.5km/h/s、それ以外のジェットカーでも4.0km/h/sと一般的な通勤型電車の3.0km/h/s程度に比べても加速に優れているのが分かると思います。


ちなみに、列車は高速神戸行きでした。

それでは乗り込みます。
大阪梅田駅からしばらくは都心部ということでカーブも多くジェットカーの本気は出していない感じでしたが、地上へ出て線形が良くなると電車の加速とは思えない加速感に笑いすらこみ上げてきましたw
ジェットカーの名前は伊達じゃないと思いましたね。


↑尼崎センタープール前駅にて後続列車の待避です。
ところで、尼崎センタープール前というのもちょっと変わった名前で、プールがあるのかなと思えばそうではなくて尼崎競艇場のことを指しているみたいです。
確かに競艇用の競走池もプールと言えばプールですねw


そして、武庫川に到着です。
ここで武庫川線に乗り換えます。


乗換案内も駅名標と同じデザインですね。


本線の駅は相対式2面2線とシンプルですが・・・


なんと川の上にあります。
その川の名前はもちろん武庫川です。


そこへ近鉄の電車がやってきました。
当駅にも大半の時間帯で停車するので奈良までも1本で行けちゃうんですよね。


それでは武庫川線乗り場へ移動します。


武庫川線はローカル線ということで島式1面2線とシンプルな構造です。


↑武庫川線の電車が入ってきました。
5500系というようですが、「TORACO号」という阪神タイガースのコラボ電車になっていました。


写真でも撮ります。


車内は思ったよりもポップな感じでした。

それではここからは武庫川線を乗りつぶします。
武庫川線は武庫川駅から武庫川団地前駅までを結ぶ全長1.7kmのミニ支線となっており、駅は起終点含めても4駅しかありません。
その最高速度は45km/hだったりとローカル線の雰囲気が強いですが、武庫川団地と本線との接続駅となる武庫川駅を結んでいて、通勤・通学に生活路線にと幅広く利用されているようです。
元々は現在武庫川団地がある場所にあった軍需工場の川西航空機鳴尾製作所への従業員輸送と資材輸送のために建設された路線であり、貨物輸送も行われていたようです。
しかし、開業の1年後には川西航空機の工場が空襲の被害を受けそのまま終戦となったため軍需路線としてはあまり活躍できなかったようです。
戦後は武庫川団地の開発により現在のような通勤路線となったようです。
乗っていてもあっという間に終点の武庫川団地駅に到着でした。

さて、乗りつぶしも済んだしあとは折り返すだけかと思ったら・・・

赤胴車を見に行く

実は武庫川団地にはかつて武庫川線で活躍していた赤胴車と呼ばれる電車が保存・展示されているそうで、それを見に行くことにしました。

最初は普通に駅前にあると思っていたんですが、調べてみると武庫川団地内にある公園に保存されているらしく、歩くと10分ほどかかるみたいです。


まずは駅の取材からですね。
とりあえず駅名標です。


ホームは一見すると1面1線とシンプルな構造ですが、実はもう1線あって2面2線の相対式ホームとなっています。
ただし、そちらは現在使われておらず施錠されていて立ち入れないため、実質は1面1線と言えますね。


せっかくなので電車も撮っておきましょう。


終端部です。
架線の終端はシンプルに1本の架線柱が支えているだけというものでした。


駅は無人駅ですが都市部の駅なので流石に自動改札はあります。
何か駅員による対応が必要になったらインターホンで対応するやつですね。


駅前にはロータリーがありますが、路線バスの乗り入れはなく、最寄りバス停は「武庫川団地駅前」という微妙に駅名と違うバス停名だったりします。
そのバス停は甲子園駅からやってきて武庫川団地を循環する系統となっており、乗り継ぎ需要はほぼないみたいですね。
そのためロータリーも路線バスの乗り入れを考慮しない小さなものになっています。


駅前です。
駅名の表記の仕方やフォントがなんか好きです。


ちなみに、駅舎の脇からも電車が見えます。


駅名の通り付近は武庫川団地となっており、団地が広がっています。
お目当ての赤胴車は少し歩くそうなのでここから徒歩移動です。


途中で「メルカードむこがわ」というショッピングモールのような場所を通ったのですが、そういえばお昼ごはんを食べていなかったということで関西にいることもあってたこ焼きを買いました。
今や全国で食べられるたこ焼きですが、関西で食べると違う気もしました。


そんな「メルカードむこがわ」の名所と言えるのがこちら・・・


なんと本物の自動改札機があります。
これは実際にかつて阪神電鉄で使われていたものだそうで、新しい改札機に更新され役目を終えてここに飾られることになったようです。


反対側から見たところ
もちろん機能は停止されているのでそのまま素通りできますが、条件反射でICカードをかざしそうになりましたw
ちなみに、なぜ改札機をここに設置したかという話ですが、どうやら自転車に乗ったままでの乗り入れは禁止なのに自転車に乗ったまま通行する人が多く歩行者が危険な状況があったため、自転車の侵入を防ぎつつ、耳目を集めるようなオブジェということで改札機を設置したんだとか。
ちかくに赤胴車の保存場所もあるので、それを見に行く途中に立ち寄れる絶妙な配置でもあるんですよね。


ちゃんと阪神仕様の駅名標もあります。
隣の駅は片側は武庫川団地前駅ですが、もう1つの武庫川団地は赤胴車を指しているんでしょうね。


途中には花壇もありますが、これも阪神電車のデザインになっていました。
武庫川団地は鉄道とも縁深しな団地ですが、こういうところにも鉄道要素があるのがいいですね。


歩道橋のようなところを過ぎるとバス停に出ました。
武庫川団地からは甲子園駅方面へバスが出ていて、本数も多く団地の各所にきめ細かく停留所があることもあって、武庫川団地の住民は路線バスを使う人も多いみたいです。
バス停も鉄道駅のホームみたいに立派ですしね。


公園のような広場にやってくるとお目当ての赤胴車がいました。
せっかくなのでもっと近づいてみましょう。


車両がある部分は鉄道駅のホームみたいになっていました。
こいうところも芸が細かいですし、ちゃんと屋根もあるので、車両の劣化も最小限に抑えられることでしょう。


方向幕は「武庫川団地」になっていました。


車番です。


妻面をこうしてじっくり見られるのは保存車両ならではですね。


ちなみに、車内は集会所として利用できるとのことですが、住民限定の文字こそないものの、管理事務所に問い合わせなければならないなど、住民以外が申し込むハードルは高そうです。
もし住民に知り合いがいる方はその知り合い経由で申し込むとかはできるかもしれませんが、私はそんなツテはないので車内に立ち入ることはできなさそうです。


ですが、ガラス越しに車内を見ることは出来ます。
集会所として利用できるとありましたが、それに適するようにテーブルが設置されたり、テレビを設置するためのスタンドまであったりと、ちゃんと集会所になっていました。


よく見るとコンセントまでありますね。
元々車内清掃用などで設置されていたものなのかもしれませんが、コンセント部分は家庭用のものに見えるのでやっぱり集会所として転用するにあたって設置したんでしょうね。


ホームっぽいスペースには駅名標もありました。
「メルカードむこがわ」にあった駅名標から推測できましたが「武庫川団地」と書かれていますね。


ちょっと柵が邪魔ですが、駅名標と車両を絡めてみました。


もう少し引きでも撮ってみましたが、やっぱり柱が邪魔で綺麗なアングルにはなりませんでした。
でも、こうしてピカピカな状態で保存してくれている事自体がありがたいですし、保存に関わった皆様に感謝です。


それでは駅に戻って武庫川線で武庫川駅へ戻ります。

一旦高速神戸へ

このあとですが、今日の目的は阪神電鉄の乗りつぶしではありますが、各駅停車で高速神戸へ行ってから折り返します。
どうせなら全区間各駅停車で乗り通したいのと、もっとジェットカーを体験したいですからね。


あとで乗りますが快速急行奈良行きがいました。
武庫川駅はほぼ直線で相対式ホームなので被りのリスクに目を瞑ればいい撮影地かもしれません。


↑通過列車ということで思わずカメラを構えたら試運転幕を出した8000系でした。

さて、当初は各駅停車で高速神戸へ行く予定でしたが、ある理由から西宮まで急行で行くことにしました。
その理由とは・・・


タッチの差で乗り遅れた各駅停車がこの5001形だったからです。
この5001形は現役では最古参の「ジェットカー」であり、
置き換えが進行中で引退が迫っている形式ということで、予定を変更しても乗ることにしたわけです。


この方向幕も時代を感じますね。

さて、この5001形ですが、最古参ながら起動加速度は4.5km/h/sを誇り、後継車両の5500系・5550系・5700系は4.0km/h/sなので起動加速度が最高なんですよね。
一般的には走行性能は新しい車両ほど優れていることが多いですが、ジェットカーの加速度は最古参が最高というのが面白いですね。
まあ、技術的には5001形以上の加速性能の車両も作れるんでしょうけど、VVVFインバータの方が高速域での伸びがあると思うので、抵抗制御の5001形より起動加速度が低くともトータルでの加速性能は現行車の方が上なのかもしれません。


高速神戸まで乗車して車内です。
車内も一昔前の電車という雰囲気が残っていますね。


外観も撮ります。
青い塗装が特徴的ですが、これにちなんで「ジェットカー」という愛称の他に「青胴車」の呼称もあるようです。


高速神戸駅は地下駅なので構内はこんな感じです。


駅名標も忘れずに


ホームは2面4線であり、神戸市の名前を冠する駅らしい規模感はありますね。


当駅には阪神の他に阪急も乗り入れています。
面白いのが阪神の各駅停車は高速神戸で折り返しですが、阪急の電車は隣の新開地で折り返しとなっていたり、方や近鉄と直通の快速急行は高速神戸にはやってこずに神戸三宮で折り返しだったりと、運行する会社や種別によって折り返しの駅がまちまちなんですよね。
これは慣れないと迷ってしまいそうです。


↑発車は動画で

それでは一旦改札を出てICカードをタッチして即Uターンしたらまた5001形に乗って神戸三宮に移動します。


神戸三宮にやってきました。


↑乗ってきた5001形を見送ります。

それではここからは快速急行で一気に近鉄奈良まで乗車し、阪神なんば線と近鉄奈良線を完乗してしまいます。

快速急行で奈良へ

というわけで、ここからは快速急行で一気に移動です。


近鉄の9820系でした。
阪神と近鉄の直通は2009年に開始されたんですが、関西の私鉄にあまり乗っていない私としてはなんだかとっても新鮮な感じがします。

さて、まずは阪神と近鉄の直通についてですが、阪神本線・阪神なんば線と近鉄奈良線を直通する形で快速急行が神戸三宮~近鉄奈良間で、普通列車は阪神本線には乗り入れずに尼崎~大和西大寺間での運行となっており、阪神なんば線と近鉄奈良線は相互直通運転を実施して一体的な運行となっています。

2009年まではなんば線は西大阪線という名前であり、尼崎~西九条間の運行でした。
この西大阪線は元々は戦後に難波を経て鶴橋までを結ぶ路線として計画されたものの、西九条まで延伸したところで沿線住民、特に九条商店街の反対で工事を中断することとなり、その後は阪神本線の需要減少やオイルショックに伴い建設費も高騰するなどの事情もあり、計画は長らく停滞していました。
それが再び動きだしたのは平成に入ってからであり、2003年には延伸区間が着工し2009年に開通に漕ぎ着けました。
終点の大阪難波駅は元々の近鉄難波駅であり、阪神と相互直通運転をするにあたり、駅名を大阪難波駅と改め、近鉄奈良線は阪神なんば線と一体的に運行されるようになりました。

さて、それではここから乗車する快速急行についてですが、阪神本線では特急・直通特急に並ぶ上位種別ですが、特急は停車するが快速急行は通過する駅があったり、逆に快速急行は停車するが特急は通過する駅というパターンもあって、どっちが上位種別なのかは断言しかねるという感じです。
停車駅ですが、時間帯で変動があるのものの平日日中以降と土休日は神戸三宮を出ると魚崎、西宮、今津、甲子園、武庫川、尼崎、西九条と西九条から大阪難波までの各駅となっており、平日朝ラッシュ時は今津と武庫川を通過する代わりに芦屋に停車します。

本線は通過駅がある以外は先程のリプレイなので割愛して、なんば線区間からレポートを開始します。
なんば線は西大阪線として建設された西九条までの区間と、2009年に延伸開業しなんば線として建設された西九条~大阪難波間の2つに大別され、西九条までは地上区間であり景色が楽しめますが、西九条~大阪難波間は地下区間であり景色は楽しめません。
快速急行は地上区間である尼崎~西九条間は途中の駅を全て通過しますが、地下区間では各駅停車となっています。
日中の時間帯ということでそんなに混んではいませんでしたが、なんば線区間はあっという間に終わってこれにて阪神電鉄は完乗となりました。
大手私鉄の割には路線数も少ないので乗りつぶしは楽ですね。

大阪難波からは近鉄奈良線となり、ここから先は近鉄です。
この近鉄奈良線も乗ったことがないのでここから先も乗りつぶしですね。
近鉄奈良線は大阪難波と近鉄奈良を結ぶ路線で、奈良と大阪を結ぶ幹線となっています。
同区間にはJR大和路線もありますが、大和路線は生駒山を避けて南へ迂回するルートなのに対して、近鉄奈良線はほぼ最短ルートなので奈良~大阪間の輸送では近鉄が優位にあるようです。

大阪難波からもしばらく地下線が続き、鶴橋からは地上に顔を出し近鉄大阪線と布施まで並走します。
近鉄奈良線に入ると快速急行は近鉄日本橋、大阪上本町、鶴橋、生駒、学園前、大和西大寺、新大宮、近鉄奈良と停車していきます。
快速急行は鶴橋を出ると奈良県の生駒市まで止まらないので鶴橋を出ると次は奈良県というのはすごいですね。
ちなみに、快速急行の上位種別として特急がありますが、奈良~大阪系統は朝夕にのみ運行されており、昼間は快速急行が最上位となります。
昨日もけいはんな線で越えた生駒山を今度は新生駒トンネルで越えると生駒駅です。
ここからは生駒線とけいはんな線が接続していますが、昨日乗ったけいはんな線はともかく、生駒線は乗ったことがないもののまた今度の機会とします。

続いて学園前に停まってから構内配線がカオスであることで有名な大和西大寺に停車し、あとは各駅停車となって新大宮、近鉄奈良と停車していきます。
それにしても、関東人の私としては新大宮と聞くと国道17号の新大宮バイパスを連想してしまいますねw


近鉄奈良に到着です。
この近鉄奈良駅は地下駅であり、1969年というかなり古い時期に地下化されました。
それ以前は奈良市内を併用軌道、つまりは路面電車として乗り入れていたようです。


駅名標を撮ろうとしたら普通のタイプが見当たらなかったので縦型だけで


鹿と神社仏閣のオブジェがありました。
いかにも奈良という感じですねw


「あをによし」の運行開始を記念する横断幕もありました。


いましたw
「せんとくん」


一旦改札を出ましてコンコースです。


一旦地上へ出てみることにしました。
実は奈良に来た事自体はあるのですが、今までは全てJRだったので近鉄で来たのはこれが初めてだったのです。


一見観光客向けのお土産売り場的なものかと思ったら、商店街みたいです。
随分とお洒落な商店街ですね。


こんなオブジェがありました。
上に鎮座する銅像は「行基菩薩像」というそうで、地元では「行基さん」と呼ばれて親しまれているんだとか。
地元の方はここを待ち合わせ場所にすることも多いそうで、東京で言うところの渋谷のハチ公前みたいな感じなんですかね。


駅舎も撮ったら引き返します。
奈良公園も近いみたいなので行ってみようかとも思いましたが、ここで長居すると夕飯を食べる時間がなくなるのでとっとと折り返すことにしました。
奈良で夕飯を食べてもよかったんですが、昨晩宿泊したホテルで貰った電子クーポンは大阪府内でのみ使えるものだったので、今日の夕飯で使ってしまおうという作戦です。


バスがいたので最後にこれだけ撮って駅に戻ります。
こちらは奈良交通ですが、「ぐるっとバス」という市内循環バスのようです。


折り返しは急行に乗りました。
実は阪神側はほぼ全ての列車が近鉄に直通するのに対して、近鉄側は大阪難波で折り返しとなる列車も設定されているんですね。
これは近鉄側のほうが本数が多いためでしょう。


大阪難波に着くと阪神の車両がいました。
これも私にとっては新鮮な光景ですね。


一旦改札を出ます。


最近よくあるAIの案内ですが・・・


キャラクターが着物を着ているのがいいですね。

なんばにて

なんばに到着後は近くで夕飯を食べてから桜島駅からバスに乗って今宵の宿がある綾部へ向かうのですが、それまで時間があるので少しぶらぶらしました。


大阪の方にはこれだけでお分かりかもしれませんが、夕飯は肉まんで有名な551蓬莱に入りました。
私も今回の遠征まで、551蓬莱は肉まん専門のお店で、店内での食事はできないと思っていたのですが、実は普通の中華料理屋さんのタイプのお店もあり、そこでは肉まん以外にも様々な中華を味わえるようです。


テレビでよくある割ってみた画像です。
湯気が出て肉汁があふれるみたいなより美味しそうな写真が撮れればよかったんですが、私の腕ではそれは出来ませんでしたw


流石に肉まんだけでは足りないので麻婆豆腐も注文しました。


あと、こちらは関西の中華屋さんには必ずと言っていいほどあるという「小海老の天ぷら」です。
なんで天ぷらが中華なんだという疑問はありましたが、普通に美味しかったです。
中華屋さん一つとってもご当地ネタがあるのが面白いですね。

というわけで初体験の551蓬莱で腹ごしらえを済ませたのですが、まだまだ時間があるので・・・


難波の周辺をブラブラします。
大阪も乗り鉄ではよく来ている場所なんですが、観光ってあまりしたことがないなと思い立ち、せっかくなら難波を歩いてみることにしました。


都会は夜でも綺麗ですね。


建設に向けてプロジェクトが進んでいるなにわ筋線の工事の看板がありました。
まだまだ先の話かと思ったらもうこうして工事が始まっているんですね。


有名な道頓堀商店街にも行ってみました。


それに沿うように流れるこの川が道頓堀ですね。


道頓堀沿いには遊歩道があって、イルミネーションされていました。


有名なグリコ看板ですね。
これもいかにも大阪という光景ですが、実は生で見たのはこれが初めてでした。
やっぱり多くの観光客にとってもここは1度は訪れたい場所のようで、大勢の人が写真を撮っていました。


↑動画でも撮りました。


心斎橋筋商店街なんかをぶらついたらこれにて難波散策終了です。

このあとはバスにのるために桜島駅へ向かうのですが、問題はその経路でして、最短経路は阪神なんば線で西九条へ、そこからJR桜島線ですが、西九条駅での乗り換えが地味に面倒なのと2社を跨ぐことになるため初乗り運賃が二重に加算されて運賃が割高になるということもあり、若干遠回りではありますが、JR難波駅から今宮へ、大阪環状線で西九条へ、そこからJR桜島線という経路で向かうことにしました。


というわけで今宮にやってきました。


↑ここで「はるか」が通過です。
まだまだ先の話ですが、なにわ筋線が開通すると大阪環状線を「はるか」が通るのも見られなくなりますからね。


西九条からはJR桜島線です。
以前に乗車したときは103系201系が当たり前に走っていましたが、今や323系ばっかりですね。


桜島駅にやってきました。
なんだか鹿児島にありそうな駅名ですが大阪市内です。
途中にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンの最寄り駅となるユニバーサルシティ駅がありますが、ユニバ帰りの人が大勢待っていましたが、桜島駅方面に乗る人はほとんどおらず私の列車はガラガラでした。

大阪バス「福知山特急ニュースター号」

最後は大阪バスが運行する「福知山特急ニュースター号」に乗って綾部まで行きます。
綾部に行くのは翌朝の行程に備えてですが、特急「こうのとり」も乗ったことがなくてどっちにするか悩んだもののバスの方が本数も少なく乗れる機会も限られるだろうということでバスを選びました。
ただ、困ったのがネット予約しようと思ったら当日になってからは予約できないみたいで、直接バス停に行って空いてたら乗れます的なことが書いてありました。
まあ、この日は普通の平日ですし、流石に満席ということはないだろうとそのままバス停へ行きました。


いました!


方向幕をアップで


側面も撮ったら乗車します。
早速運転士さんに予約していない旨を伝えると、大丈夫とのことでその場で運賃を支払い乗車しました。
桜島駅からの乗車は私だけのようです。

ここでこの「福知山特急ニュースター号」について軽く解説です。
この「福知山特急ニュースター号」は大阪と福知山・綾部を結ぶ高速バスで、特急バスと名乗っていますが高速道路を走行します。
大阪市内は大阪駅を拠点にしており、一部の便がユニバーサル・スタジオ、桜島駅、心斎橋長堀、道頓堀、上本町駅、鶴橋・コリアンタウンに乗り入れる便もあります。
今回利用した便は桜島駅を起点にユニバーサル・スタジオ、大阪駅を経由してから高速道路に入り福知山インター、松縄手、福知山市役所前、福知山駅、石原駅前、綾部駅と停車していきます。
大阪~福知山間として考えるとJRの特急「こうのとり」のライバルと言える路線ですが、大阪と綾部を直通する公共交通機関としては唯一の存在となっています。
運行本数は1日3本であり、福知山・綾部側は全便共通なものの、大阪側は大阪駅のみに乗り入れる便と、ユニバーサル・スタジオ、桜島駅に乗り入れる便、心斎橋長堀、道頓堀、上本町駅、鶴橋・コリアンタウンに乗り入れる便の3パターンとなっています。

それでは乗車レポートに戻ります。
桜島駅を出たバスは少し進んでユニバーサル・スタジオに立ち寄りますが、こちらはちゃんと敷地内のバスターミナルに入るようで、先程見た駅の混雑を見ると何人かは乗ってくるんじゃないかと思ったら乗り場には誰もおらずに乗車ゼロで続いて大阪駅へ向かいます。
ユニバーサル・スタジオから大阪駅は電車でもそこそこの距離なので阪神高速でも通るのかと思ったら全て一般道だけで大阪駅まで行きました。
大阪の道路には詳しくないのですが、単に阪神高速を使っても遠回りになるだけなのか、通行料をケチっているだけなのかどっちなんでしょうねw

そして、大阪駅ですが、駅前のバスターミナルではなくてJRの高架下の路上にバス停がありました。
これ、私も大阪駅から乗ることにしていたら確実に迷っていましたねw
実際、大阪駅からの利用者も場所が分からなかったのか走ってきてギリギリ間に合ったという方を見ました。
ここで7~8名乗ってきてあとは乗車できるバス停はないのでこれで乗客のメンバーは確定しました。

ここからいよいよ高速道路に入る区間となりますが、福島から阪神高速に入りました。
阪神高速は関西の首都高とも言える道路ですが、構造とかも似ていましたね。
大阪近郊の景色を見ながら進み池田ICから中国自動車道に入りました。
いよいよ高速自動車国道という意味での高速道路に入りました。
ここまで来ると車窓もすっかり真っ暗闇で山の中を走っているようでした。


中国自動車道の赤松PAで休憩がありました。
そんなに長い路線ではないので休憩なしかと思ったら意外とありました。


もちろん撮影もしました。
休憩時間はトイレタイムであると同時に撮影タイムでもありますよねw

その赤松PAを発車すると吉川JCTから舞鶴若狭自動車道に入っていきますが、地方ではよくある対面通行2車線のなんちゃって高速道路かと思ったら4車線整備されたちゃんとした高速道路で驚きました。

そして、福知山ICで高速道路を降りて国道9号のバイパスに入りました。
これも立派なバイパスで高速道路と見間違うほど立派な道路でした。
ここで放送があり、福知山市内で降りる人がいないため綾部へ直行するとのこと。
私の中では綾部より福知山の方が大きい街というイメージで、利用者のほとんどが福知山市内で降りて、綾部まで行くのは私だけかと思ったらまさかの福知山市内スルーでしたw
恐らくは福知山へは特急「こうのとり」もあるので、バスを選ぶのは鉄道では直行できない綾部の利用者が多くなるんでしょうね。

恐らく所定経路ではないのでしょうが、どこをどう走っているのかも分からぬうちにJRの線路が見えてきて、気づけば石原駅を経て終点の綾部でした。
他の利用者の全員綾部駅までの利用者でした。
ちなみに、石原駅は「いさ」と読みますが、地味に難読ですね。


終点の綾部に到着です。
他の利用者はみんな地元の方だったようで、バスを降りると各々街へ消えていきました。
私は駅前に予約したビジネスホテルにチェックインしますけどねw

というわけでこれにて2日目は終了です。
3日目以降は別記事として追ってレポートしますので公開までしばらくお待ち下さい。

つづく

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つばめ501号(管理人) について

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