中部・関西遠征の3日目です。
なお、1日目、2日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをお勧めします。
本日の行程
昨晩宿泊した富山からスタートし、まずは富山地鉄バスの71系統滑川線で滑川駅へ、あいの風とやま鉄道で富山へ戻ったら今度は31系統猪谷線で猪谷まで1往復します。
最後は高速バス城端線で城端へ向かい、JR城端線で新高岡へ、最後は北陸新幹線で敦賀へ移動してゴールとなります。
内容としては富山地鉄バスが2025年9月末で廃止する路線のさよなら乗車となっていますが、富山地鉄バスの廃止対象はかなり多く、全てを網羅するとなると富山へ2~3日滞在しないと厳しいということで、今回は滑川線、猪谷線、城端線の3路線に絞ったさよなら乗車としました。
なお、前日の行程は上越市の豪雨の影響を受けて変更されており、この日の行程も前半部分は若干変更されています。
元々は糸魚川から乗車した普通列車を滑川駅で降りて、そこから富山地鉄バス滑川線、廃止対象ではない五百石線や高岡線も絡めるというもので、猪谷線1往復からは所定行程となります。
富山地鉄バス71系統滑川線
本日の乗りバス1発目は富山地鉄バスの71系統滑川線です。
この路線は富山駅と滑川駅を結ぶもので、おおむね鉄道と並行しているという特徴があります。
また、姉妹系統として水橋止まりの72系統もあります。
このうち71系統については2025年9月末での廃止が決まっており、72系統は存続するので、実質的には東出町~滑川駅間が廃止区間と言えます。
今回は富山駅前から滑川駅前まで片道乗車しますが、その前に1つミッションがあります。
それは「えこまいか」の入手です。
「えこまいか」は富山地鉄が発行するICカード乗車券なんですが、Suicaなどの全国相互利用の対象にはなっておらず、「えこまいか」か現金かの2択となります。
今回は富山滞在が1日だけであり、現金払いでも良かったんですが、「えこまいか」を利用すると運賃が割引になるサービスがあることもあり、「えこまいか」を購入することにしました。
発売方式は2000円で購入すると1500円分が予めチャージされているというもので、500円はカードの預り金ということで、カードを返却すれば返金される仕組みです。
まあ、これはほとんどのICカード乗車券がそうですよね。
というわけで富山駅前にやってきました。
ここから旅が始まりますが、あまりの高湿度にレンズが曇ってしまうというw
なので、しばらくの間、お見苦しい写真もあるかもしれませんがご了承下さい。
そこへ通りがかったバスですが、この塗装はバスのカタログにて採用されている塗装をベースにしており、このような事例は結構あるみたいです。
現在の富山地鉄では既に採用されていないようですが、復刻塗装ということみたいですね。
乗り場案内です。
なかなか路線のバリエーションは多いですね。
時刻表です。
概ね1~2時間に1本程度出ており、水橋止まりの72系統よりも71系統が主力のようですが、71系統廃止後は72系統が増便されて代替となるようです。
側面の幕を撮ったら乗車です。
この時間の郊外向けの利用は少なく、余裕でマニア席を確保できました。
↑というわけで前面展望をどうぞ!
※10月18日公開予定なのでそれ以前にご覧の方はしばらくお待ち下さい。
要所要所でキャプチャもご紹介していきます。
滑川市は富山市の東に位置しますが、まずは南へ進んでいきます。
稲荷町で地鉄電車と交差します。
信号機が設置されているため、一時停止不要で通過できる踏切ですね。
なおも国道41号を進みます。
ひつすら国道一本道というバス路線も今や珍しい気がします。
金泉寺交差点で国道8号と交差しますが、バスは引き続き直進です。
ここを境に国道41号から県道365号へと変わりますが、進路としては道なりです。
重厚感のあるトラス橋で常願寺川を渡ります。
最近の道路橋では見ない構造ですし、歴史のありそうな橋ですね。
堤防区間はすぐに終わり、昔ながらの市街地に入ってきました。
このあたりは水橋の市街地でしょうか。
中滑川駅付近であいの風とやま鉄道と地鉄本線の線路が見えますが、ここは渡らずに左折です。
そして、終点の滑川駅が見えてきました。
乗り降りは少ないながらもありましたが、やはり廃止予定区間の利用者は数えるほどでした。
折り返し富山行きとなるので、それを撮ってから撤収です。
どのみち列車の時間まで少し開きますしね。
↑そして発車シーンです。
あとはバス停も見ていきましょう。
主力はコミュニティバスの「のるmy car」であり、地鉄直営の路線は滑川線だけのようですね。
今回の廃止で滑川市内からは地鉄直営路線が全廃ということになりそうです。
そして、こちらが例の「のるmy car」のようです。
コミュニティバスの定番のポンチョかと思えばマイクロバスなんですね。
それではあとは滑川駅を見ていきましょう。
滑川駅
ここからはあいの風とやま鉄道で滑川駅へ戻るのですが、列車まで時間があるのでその間に駅の方を見ていきます。
まずは駅舎から
元々は北陸本線だったこともあって、国鉄の地方駅によくある感じの駅舎です。
駅名部分にはあいの風とやま鉄道のマークが掲示されていました。
元々はJRのマークが付いていたんでしょうね。
駅前広場です。
送迎マイカーやタクシー、路線バスなどを受け入れる広いものですが、バスがコミュニティバスだけになってしまうと思うと寂しいですね。
改札口です。
出札と集改札を兼ねる構造です。
自動改札機こそありませんが、ICOCAの利用が可能なため、簡易改札機のみ設置されています。
構内から見た改札口です。
ほたるいかのまちとして滑川市のPRにもなっていますね。
ホームです。
島式+単式2面3線の国鉄型配線であり、かつて大幹線の北陸本線だった頃の面影を残します。
ここに18きっぷは使えない旨の注意書きがありました。
第三セクターなので当然と言えば当然ですが、知らない人も多いんでしょうね。
このベンチはJR西日本の駅でよく見るものですが、JR時代からずっと使われているんですかね。
ホームの端のほうは閉鎖されているようですね。
もう長大編成が当駅にやって来ることもないでしょうし、仕方ありませんね。
すぐ脇には富山地鉄の駅もあります。
こちらは1面1線の単式ホームというシンプルな構造で、あいの風とやま鉄道との格差が伺えます。
ちなみに、富山地鉄では富山県などからの支援の確約が得られなければ2026年をもって本線の滑川~新魚津間を廃止すると発表しており、もし支援の話がまとまらずに発表どおりの廃止となった場合はここが富山地鉄の終点となってしまうわけですね。
どうやらJR時代は特急列車が多数運行されていたこともあって、普通列車の利便性が高いとは言えず、富山地鉄も一定の競争力を持てていたのが、新幹線開業とそれに伴う第三セクター転換で旧北陸本線の輸送体験が地域輸送主体となり、普通列車の利便性が上がったことから利用者があいの風とやま鉄道に流れ、富山地鉄の利用者を奪ってしまったという話もあるようです。
大都市だったら京急や京王みたいにがっつりJR線と並行していても棲み分けてやっていける例も多いですが、地方都市レベルではきついんでしょうね。
これについては早ければ来年廃止という切羽詰まった話ではありますが、まだ正式に廃止が決まったという状況でもないので、もう少し静観したいと思います。
↑発車シーンです。
あとは富山方面の列車で富山へ向かいます。
ここでお昼ごはん!
海鮮丼を頂きました。
富山は回転寿司も美味しいのですが、ここのところ、遠征続きだったのでささやかながら節約ですw
でも、これも美味しかったです。
腹ごしらえも済んだら・・・
富山地鉄バス31系統猪谷線
ここから乗車していくのは富山地鉄バスの31系統猪谷線です。
この路線は富山駅前と猪谷を結ぶ路線で、経路のほとんどが国道41号です。
富山と猪谷の間はJR高山本線でも行き来できますが、笹津~富山間については国道41号がほぼ直線的に結ぶのに対して、JR高山本線はやや西側に迂回するルートとなっています。
一方で、笹津~猪谷間は完全にJR高山本線と並行しているルートです。
実を言うとこのルートはかつて笹津線という鉄道が走っていたルートであり、猪谷線や笹津線のバスはこの廃止代替バスという見方もできます。
そんな猪谷線ですが、2025年9月末で廃止されることが決まっていますが、笹津止まりの笹津線は存続するため、実質的に廃止されるのは笹津~猪谷間といえますね。
今回は富山駅前から猪谷まで1往復乗車します。
猪谷のバス停は猪谷駅とも近いので、復路は列車というのも考えましたが、ちょうどいい時間に列車がなく、バスで戻った方が早そうだったので往復ともバスです。
高岡行きのバスが来ました。
これも当初予定では乗るはずでしたが、行程変更に伴い乗らなくなりました。
今回の廃止予定路線ではありませんしね。
ここで時刻表です。
猪谷行きは2時間に1本ほどですが、並行する笹津行きは毎時1~2本程度出ており、笹津までは平均して毎時2本くらいはあるようですね。
地方都市としては幹線レベルの本数ではないでしょうか。
猪谷行きがやってきました。
これはマニア席のあるタイプですね。
ですが、私がバス停へ行った頃にはもうバス停に列ができており、マニア席は取れませんでしたw
まあ、復路も同じバスでしょうから、前面展望は復路に期待しましょう。
車窓については復路で紹介するとして、車内の様子などを中心に紹介していくと、富山駅からしばらくはほぼ満席となる程度の混雑でした。
さすがに郊外に出ると落ち着いてきますが、笹津あたりまで乗っている人も多く、やはり鉄道が通らない富山市街地から乗れるので重宝がられているようです。
流石に廃止予定区間である笹津より先は空いてはいましたが、それでも利用者がいないわけではなく、終点まで乗り通す人もいました。
猪谷に到着!
この先に転回場があるらしく、客扱いを終えたバスはそのまま国道を走り去っていきました。
ここで私とともに降りた御婦人がいらっしゃったのですが、たまたま近所の人と鉢合わせたようで雑談を始め、その内容が「バスが無くなっちゃうから今度から乗り換えなきゃいけないの」とかだったんですよね。
なんとも言えない気持ちになりましたが、これが地方交通の現実です。
バス停は本当に国道上にぽつんとあります。
ほんの100~200m行けば猪谷駅があるので、どうせなら駅前まで乗り入れればいいのにとも思いますけどね。
ちなみに、猪谷へは岐阜側から濃飛バスも乗り入れており、そちらは駅前から出ているようです。
ここは富山県なので、どちらかといえば濃飛バスのほうが外様なはずが、お膝元といえる地鉄バスの方が駅前に入らないなんて変わっていますよね。
でも周辺は路肩が広くなっていて、事実上のバスベイとなっているため、バスがここで待機しても国道の通行に支障がないようにしているようです。
この道を進めば猪谷駅です。
あまり時間もないので行きませんけどねw
駅について興味がある方は、以前訪問したときのレポートをどうぞ!
時刻表です。おおむね2時間に1本ほどで、本数が多いとは言いかねますが、高山本線だと普通列車に限ると最大で4時間開く時間があるので、本数的にはバスの方が便利ですね。
特急を入れたらJRのほうが若干本数が増えるかもしれませんが、日常的な移動として使うのに特急料金を払うのは負担が大きいでしょうね。
廃止のお知らせが出ていました。
ここについては富山地鉄バスが全廃される形であり、残るのは濃飛バスの神岡行きだけです。
ところで、バス停付近にあった商店(?)の一角がこのようになっていたのですが、これってバス利用者のための待合スペースなんでしょうか?
地鉄バスが使用料を払って設置しているのか、店主さんのご厚意なのかは分かりませんが、バスがなくなればこれも無用の長物と化してしまうのでしょうか。
それではここからはバスで折り返しです。
うっかりしていてバスの写真は撮りそびれましたが、無事にマニア席確保です。
ですので・・・
↑前面展望をどうぞ!
※10月19日公開予定なので、それ以前にご覧の方は公開までしばらくお待ち下さい。
要所要所でキャプチャでもご紹介していきます。
どうやら国道の新道が作られているようで、建設途中の橋が見えました。
この先の道路も普通に立派な道路でしたが、地質がよくないとかでしょうか。
おそらく切り替え対象となる区間です。
確かに崖沿いで土砂災害のリスクは高そうですが、新道が出来たらここは廃道なんですかね。
そうなると、この映像は道路的な意味でも貴重な記録となりそうです。
道の駅細入の看板が見えてきました。
実は猪谷駅を含めてこのあたりの地域はかつて細入村という村でした。
今では富山市の一部ですが、バスで1時間以上走っても富山市を脱出できないとはすごいですよね。
トンネルが見えてきました。
このトンネルで神通川の蛇行をショートカットします。
先程の橋の続きと思われる橋が見えてきました。
結局のところ、新道は2度神通川を渡って元の岸に戻ってくるようですね。
やはり地質の悪い場所を迂回する目的なんでしょうか。
右手に神通川を見つつ行きます。
これは高山本線でも見られる景色ですね。
大野沢と書かれていますが、このあたりはかつて大沢野町という町でした。
これも今は合併により富山市の一部です。
このあたりからは高山本線沿いからは外れていき、路線バスが唯一の公共交通となる区間となります。
かつて存在した富山地鉄笹津線と並行する区間でもありますが、国道と完全に重なるわけではなく、400~500m隔てて並行しているという方が正しいでしょう。
道路は4車線となりました。
いよいよ本格的に富山市の市街地に入りましたね。
バス停にはバスベイが設置されているなど、よく整備された道路です。
まあ、バスにとっては発車しにくいという問題もあるんですがw
富山インターチェンジに差し掛かります。
ここから先は昨年乗車した高速バス富山~金沢線でも乗車した区間であり、見覚えがある区間となります。
ロードサイド店が立ち並ぶ、地方都市の典型的な風景になってきました。
富山駅前に到着!
富山駅発着のバスは基本的に降車はロータリー外で行うんですよね。
というわけで猪谷線は以上ですが・・・
ちょっと暇つぶし・・・富山港線に乗る!
このあとは高速バス城端線に乗るのですが、それまで2時間ほどあります。
ただ駅でぼーっとしているのももったいないけれども、がっつり乗りバスするような時間でもないということで、暇つぶしとしては富山港線に乗ることにしました。
富山港線は元々JRの路線だったのですが、LRTとして転換することになり、富山ライトレールの路線として再出発しました。
その後、富山ライトレールを富山地鉄が買収する形で富山地鉄の路線となり、現在は富山地鉄富山港線となりますが、JRの路線になる以前は国鉄、更にその前は富山地鉄の路線だったので、一度国有化された路線が、再び同じ会社の運営に戻るという異例の展開にもなっています。
元々の富山ライトレールでは富山駅で分断されており、富山地鉄の路面電車とは繋がっていませんでしたが、後に線路が接続され、現在は都心環状線や大学前方面との直通運転を実施しています。
↑適当にやって来る電車を撮影します。
↑その2
↑その3
↑その4
富山港線の線路が駅構内を横切るため、構内の通路上に踏切があるというのも富山駅名物ですね。
ホーム上にあったこの椅子ですが、路面電車の電停あるあるですね。
これは引き出して体重をかけると安定しますが、立ち上がるとバネで自動的に格納される構造で、映画館の椅子をイメージしていただければいいでしょう。
あと、富山港線を含めて路面電車の運賃表ですが、このように「えこまいか」・「バスカ」とそれ以外のICカードで運賃が異なっています。
えこまいかには割引サービスがあるのですが、全国ICカードだと適用されないためですね。
ちなみに、富山地鉄で全国ICカードが使えるのは路面電車のみとなっており、鉄道線やバスでは「えこまいか」のみ利用可能です。
あと、駅近くに保存されていた9600形蒸気機関車を撮ったり
といった感じで、そろそろ富山港線の列車の時間です。
乗車するのはこちら
ライトレールということで路面電車タイプの車両ですね。
ちなみに、富山地鉄では旧来の路面電車も活躍していますが、それらは富山港線へは入線しないようです。
ちなみに、ICカードの利用方法が変わっていて、「えこまいか」かそれ以外かでタッチする場所が変わります。
「えこまいか」の人は運賃箱の上へ、それ以外の人はドア脇にある方にタッチします。
元々は「えこまいか」のみ対応だったのが、全国ICカードに対応するために機器を増設した経緯があるようですが、これはちょっと分かりづらいですね。
終点の岩瀬浜に到着です。
暇つぶしに乗っただけなのでざっくり紹介で終わりますが、富山地鉄へ移管されてからは初めて乗車したので、そういう意味では乗りつぶしですね。
駅前ロータリーの歩道がそのままホームになっており、路線バスとは対面乗り換えが出来る構造になっています。
それでは折り返し乗車ですが、このまま都心環状線に直通して岩瀬浜に戻る運用を「グランドプラザ前」と案内していますね。
そりゃあ、ここで岩瀬浜行きと案内したら混乱必至ですし、都心環状線に入るまではこの表示なんでしょうね。
↑復路は空いていたので車窓を撮ってみました。
郊外区間から市街地の併用軌道へと移り変わる車窓をお楽しみ下さい。
※10月25日公開予定なので、それ以前にご覧の方は公開までしばらくお待ち下さい。
富山駅についてからも軽く撮影です。
この架線柱のデザインもアートみたいでいいですね。
パトカーっぽいデザインの電車ですが、警察のラッピング電車のようです。
頂いたのは「黒部トンテキ」です。
独特の濃いソースをかけたトンテキは食欲をそそられました。
また一つ、新しい富山名物を見つけ、残りの活動への英気を養いました。
富山地鉄高速バス城端線
ここから乗車するのは富山地鉄が運行する高速バスの城端線です。
この路線は富山駅と城端行政センター前を結ぶ高速バスで、富山市と南砺市を結ぶ役割を持っています。
富山市内では他の高速バスに準じて富山駅前・富山市役所前・総曲輪・富山市民病院前・西上袋と停車し、南砺市内では砺波駅南・東野尻・高儀・福野町・東石黒・福光駅前・城端駅前・城端行政センター前と停車します。
砺波~城端間のJR城端線の駅に立ち寄る設定であり、JR城端線沿線と富山市内を直結する路線となっています。
運行は平日のみで、1日3往復が設定されますが、富山行きは朝のみ、城端行きは夕方のみという、通勤・通学に特化したダイヤになっています。
以前は休日の運行もあったようですが、通勤・通学以外の需要は少なかったんでしょうか。
そんな城端線ですが、こちらも2025年9月末での廃止が決まっています。
富山地鉄では昨年も金沢~富山線を廃止したばかりであり、一般路線でも大鉈を振るっているところを見るに、バス運転士不足は他社以上に深刻なのかもしれません。
時刻表です。
東京や大阪・名古屋などの長距離路線に混じって城端行きが案内されていますが、18時台と19時台のみ運行があります。
また、近距離高速バスにしては珍しく、ICカード非対応であり、現金のみとなっています。
路線図です。
この中では唯一県内で完結する路線ですが、これがなくなると富山市内を発着する高速バスは県外へ行くものだけになりますね。
そしてバスがやってきました。
今回はどのみち途中で日没するのが明らかだったので無理して最前列を狙うことはせず、むしろ、富山駅での撮影を優先したため、列に並ぶのはバスがやってきてからになりました。
そして乗車しますが、乗車率はなかなか高く、既に半分近くは乗っているようです。
また、現金のみの支払いですが、見る限りは運賃を支払う様子なく乗っている人が多いので、定期券や回数券の人が多いようですね。
それだけ常連さんが多い路線なんでしょうが、廃止の影響は大きいでしょうね。
城端線と北陸新幹線か”あいの風とやま鉄道”を乗り継げば移動できるとはいえ、通勤・通学という毎日のことで乗り換えが増える影響は大きいと思います。
それでは発車です。
富山市内でも何箇所か停車しますから、その間にどんどん乗客が増えていくのですが、補助席を使うほどではないものの、相席は避けられないほどの混雑となっていきました。
この10分後に後続のバスがあるので、最悪満員でも後続のバスに乗ればいいとはいえ、これほど需要が多い路線が廃止なんてびっくりですね。
でも、逆に考えれば高速城端線を使っていた人たちはJR城端線へシフトせざるを得ないでしょうから、JR城端線は利用者が増えるかもしれませんね。
富山市内では渋滞にハマり遅れが嵩んでいきますが、実は城端駅では7分程度の乗り換えで列車に間に合えばその後続よりも1時間半は早く敦賀へ行けるので、ワンチャンあればと思っていたのが、この渋滞を目の当たりにし、あっさり諦めることになりましたw
高速道路に入るとようやくスムーズな走行を手に入れますが、既に15分は遅れているので、これはもうワンチャンないですねw
砺波インターチェンジで高速を降りると一旦は城端とは反対方向の北へ向かい、砺波駅へ立ち寄ります。
砺波駅での下車が一番多かったと思います。
その先は県道20号を進み、城端線の駅ごとにバス停がある感じですが、結構降りていきますね。
かつて名金線で訪れた福光も過ぎたら城端です。
城端駅で車内は私の貸切となりまして、最後の1区間を乗っていきます。
城端駅で降りたほうが乗り換えは便利ですが、ちょうど列車が行ってしまったばかりで、次の列車まで1時間以上あるので、暇つぶしがてら終点まで行ってから徒歩で戻ることにします。
終点の城端行政センター前は南砺市城端市民センターの前にあり、恐らくは旧城端町役場なんでしょうね。
終点の城端行政センター前に到着!
後ろにもう1台バスがいますが、10分後に出たバスが追いついてきたようです。
こちらは渋滞にハマりましたが、その直後に渋滞が解消したんでしょうか。
↑引き上げは動画で
↑2台目も撮りました。
実はこれは加越能バスのバス停でして、城端庁舎前というバス停です。
城端行政センター前も同一地点ですが、個別の看板は設置されていないようです。
でも、ちゃんと高速城端線の時刻表もあるので、やっぱりここが「城端行政センター前」で間違いないようです。
あと、時刻表にかぶせて廃止のお知らせが貼ってありますが、元々朝しか運行がないので別に困らないというw
それでは徒歩で城端駅へ移動しますが、周辺は古い町並みが残っていました。
近くにあったバス停が「ローソン角」というざっくりしたものだったのも印象的でした。
こちらは金沢行きの高速バスの案内です。
そう、富山行きは廃止ですが、金沢行きは存続なんですよね。
同一県内より隣県へ向かう方が需要が多いということなんでしょうか。
ベンチにはニコニコ動画の広告が!?
どうやらここでニコニコ町会議を開催したことがあるみたいですね。
それでは内部へ向かいます。
既に窓口の営業は終了していますが、乗車券は事前に購入済みなので、このまま入場します。
向かいのホームからも撮ったら乗り込みます。
この時間に3両なものだから車内はガラガラでした。
↑車内の扇風機を撮ったりしましたw
結局、砺波までは私の他に数名しか乗っていない状態で列車は進みました。
この時間の流動とは反対方向なのでしょうがないですが、すれ違う列車は混んでいたので、城端線自体はそれなりに利用されているのでしょう。
新高岡から北陸新幹線
こうして城端線に乗って新高岡駅にやって来ました。
実は新高岡駅が開業してからは初めて城端線に乗ったので、普通列車のアナウンスで「新高岡」と聞くのはこれが初めてでした。
ここで列車を降ります。
新幹線乗換組なのか私以外にも降りる人がちらほらいました。
改札口ですが、ICOCA用簡易改札機のみ設置されており、実質的に無人駅に近い扱いです。
入口部分には「城端線」と書いてありますね。
これが北陸新幹線なわけはないですが、外国人とかだったら新幹線乗り場と間違える人もいるんでしょうか。
階段を使って案内していました。
棒線駅なので上下列車が同じホームに着くという点で誤乗しやすいですよね。
入口の脇に佇むこのキャラクターは「駒田蒸留所へようこそ」という作品のキャラクターだそうです。
駅前ロータリーは立派ですし、ビジネスホテルもありますが、周囲は暗いですね。
これでも開業当時よりは発展したようですが・・・
開業記念の石碑ですが、E7系の造形がリアルですね。
付近にある高岡山瑞龍寺の模型がありました。
精巧に作られていますね。
ここから出ると新幹線の高架下を通って城端線乗り場へ行けるようですね。
これなら雨の日でも濡れずに行けそうです。
発車標です。
22時18分発の「つるぎ61号」に乗りますが、これは敦賀まで行ける最終となります。
コンコースには鱒の寿しの売店がありましたが、時間が遅く空いていませんでした。
ホームです。
相対式2面2線という整備新幹線の途中駅にはありがちな構造です。
↑そこへ「はくたか」がやってきましたが・・・
実は長野行きです。
「はくたか」は東京~金沢・敦賀間直通が基本なので、長野折返しは深夜帯にしかありません。
↑発車は動画でどうぞ
↑最後に「かがやき」の通過を撮ったら下りホームへ移動します。
↑やってきました!
この列車は敦賀行きの最終であるとともに、途中駅全てに停車するタイプなのですが、金沢~敦賀間の延伸区間のうち、福井駅以外の途中駅に停車する列車に乗ったことがなかったので、小松、加賀温泉、芦原温泉、越前たけふの4駅の放送は初めて聞きました。
敦賀に到着!
まだ福井県ではありますが、関西との結び付きが強いということで、関西万博のキャラクター「ミャクミャク」もいますね。
それでは、あとはホテルへ向かってゴールです。
23時半という今回の一連の遠征の中ではもっとも遅いチェックインですが、翌日は割とゆっくりと出発できるのでなんとかなるでしょう。
というわけで、3日目は以上となり、4日目以降は別記事として追ってレポートしますので、公開までしばらくお待ち下さい。
つづく