1泊2日で実施した信州遠征の2日目です。なお、1日目をご覧になっていない方はそちらを先にご覧になることをおすすめします。
本日の行程
2日目となる今日は朝イチでバスに乗って上高地へ行き、上高地の散策を楽しんだ後、バスと電車を乗り継いで松本へ戻って、そのまま「スーパーあずさ」で帰路に就くというごくシンプルなものです。
正直なところ、上高地へ行かなければ日帰りで出来た行程ですしねw
朝からバスで上高地へ
朝の5時起きでホテルを発って5時半発の上高地行きに乗ります。上高地行きのバスは時間帯にもよりますが30分~1時間間隔で走っているわけで、早起きが嫌いな私として無理に始発便に乗ることもなかったと思われるかもしれませんが、実はほとんどの便は新島々駅に併設の新島々バスターミナルを始発としており、松本バスターミナルに乗り入れる便って1日に2往復しかないレア系統だったりします。1便目は始発でもある松本バスターミナル5時半発のやつですが、もう1本は10時15分発であるため、これに乗ってしまうと時間がもったいなく早起きを受け入れて始発便を選びました。
駅から徒歩数分の所にある松本バスターミナルです。ここから上高地行きのバスに乗車します。
窓口でチケットを買ったら早速乗り場へ向かいます。
1時間半程度の乗車時間になりますし、何より本格的な山道を走行することもあってかハイデッカー仕様のトップドア車でした。
というわけで早速乗車ですが、乗っていたのは5~6名といったところ。元々観光客が少ないであろう平日ですし、この便に乗るには私のように松本バスターミナル周辺に宿泊する以外に手段がないため、そんなに利用者はいないんでしょうね。
お陰様でマニア席をゲットw
バスは松本バスターミナルを出ると松本インター前という停留所に立ち寄る以外は新島々駅までノンストップで運行されます。松本と高山や新穂高温泉を結ぶバスも同区間は同一経路で運行していますが、やはり途中はノンストップであり、途中区間のローカル輸送は電車に任せるように住み分けをしているんでしょうね。
最初の停車停留所である松本インター前でも乗降はなくそのまま国道158号を進んでいきます。しばらくは片側2車線の立派なバイパス道路ですが、すぐに片側1車線に収束して、あとは普通の田舎道の景色が続きます。
まだ暗くてどうしてもブレてしまう(写真が下手なだけですねw)のでこんな写真しかご用意できませんが、松本電鉄上高地線と並行して走っていきます。
外が薄っすら明るくなり始めた頃、新島々駅に到着しました。
通常は上高地・白骨温泉・乗鞍高原方面へはここで電車からバスへ乗り換えとなるわけですが、上高地線の新島々方面への始発電車は松本発が6時31分で新島々着が7時01分ですから、電車から乗り継いでこの便には乗車できないわけですが、どういうわけか新島々からの乗車が1名いました。新島々周辺に宿を取っていたんですかね。
新島々を出るといよいよ鉄道との併走区間は終わりバスでしか辿ることの出来ない区間となるのですが、車窓も一変し山へ分け入っていきます。
中央線特急の「あずさ」の由来でもある梓川に沿って進みますが、標高が上がるに連れて紅葉も色づいていきます。
国道158号は福井市から大野市、郡上市、高山市を経て松本市へ至る路線であり、都市間輸送を担う道路ですが、このあたりはダム建設のために作られた道路を国道に転用した経緯があって大型バスには手狭な道幅の区間や急カーブも残っています。徐々に改良は進んでいるようですが、バスマニア的にはこういう箇所があった方が楽しめますw(運転手さんは大変でしょうがw
と思ったら路肩が派手に崩れていました。その復旧工事だったんですね。
↑せっかくのマニア席なので展望動画を撮ってみたりw
↑展望動画その2
途中には稲核(いねこき)という地味に難読な名前の集落があり、稲核ダムというダムもあるんですが、ここは上高地線の電車の当初の終点となる予定の場所でした。実際には島々という所まで開業した所でそれ以上の延伸はなされず稲核への鉄道乗り入れは幻となりましたが、実現していたら稲核の名は電車の終着としてもっと知られていたでしょうね。更に言うと安房峠を越えて高山まで鉄道を伸ばす構想まであったそうですが、実現していたら国有化されて国鉄→JR線となっていたかもしれませんね。
↑奈川渡ダム付近です。トンネル内に分岐を持つ面白いトンネルも通ります。
バスはさわんどバスターミナルというところへ到着しました。
ここは松本・新島々~上高地間の路線として見れば単なる中間地点に過ぎず、ルートが重複する高山・新穂高温泉方面の路線と分岐するのももう少し先の中の湯という所なのですが、何故そんな所にバスターミナルがあるのかというと、ここはマイカー利用者がバスに乗り継ぐ拠点となっているのです。実は上高地ではマイカー規制が実施されており、マイカー利用者は直接上高地へ乗り付けることは許されておらず、さわんどバスターミナルやその周辺バス停に設けられた駐車場に車を止めてバスに乗り換えて上高地へ向かうこととなっています。
また、松本・新島々からの路線バスの他、さわんどバスターミナル~上高地間のシャトルバスも運行されており、実質的には松本からの路線の区間便といえますね。こちらも30分ヘッドで走っているようなので、松本からの便を含めれば15分~20分ヘッドと都市部の路線バスと遜色ない本数が出ているようです。
電光掲示板にもマイカー規制のお知らせが出ていました。
通年規制しているのですから恒久的な看板でいいんじゃないかと思いたくなりますが、1990年頃まではマイカー規制は通年ではなく、閑散期の平日は実施されていなかったようなのでその頃の名残なんですかね。
↑いよいよ上高地の玄関口となる釜トンネルを抜けて上高地へ登っていきます。上高地の自然についての説明のアナウンスも聞き応えがあります。
中の湯から国道158号を外れて県道24号上高地公園線に入っていきます。この路線は名前の通り上高地へ至る道路なわけですが、上高地へ繋がる唯一の車道であり、かつ、上高地で行き止まりのようになっているため、上高地以外へ行くことは出来ないという、まさに上高地へ行くためだけにあるような道路です。
玄関口ともなる釜トンネルは2005年まで狭隘なトンネルであり、信号による交互通行が実施される有様で、観光シーズンには大渋滞を起こしていたそうですが、現在は動画の通り綺麗な2車線道路に生まれ変わりマイカー規制も相まって渋滞はほとんどなくなったそうです。
その釜トンネルを抜けるとすぐに上高地トンネルという真新しいトンネルが現れますが、これは2016年に開通したばかりだそうです。
トンネルを抜けて最初の停留所は大正池ですが、車窓からもばっちり大正池が見えます。ここでほとんどの人が降りていきました。定番コースは大正池でバスを降りて散策がてら上高地バスターミナルへ徒歩で移動すると言うものになっているためのようですね。
上高地に入ってからの道路は大型バスが頻繁に通行するとは思えぬこの狭さw
周りは森林であり、地形的に険しいわけではないので、ここが都市間輸送を担う幹線道路とかだったら、容赦なく木を切り倒して拡張されているところでしょうが、この路線が上高地にしか行けない道路であり、上高地が中部山岳国立公園に指定されていることもあって、極力自然を破壊しないように道路を通した結果なんでしょうね。
対向の濃飛バスと鉢合わせ!
運転手さんは慣れた様子で華麗にすれ違っていましたが、仮にマイカー規制がなくても運転に自信のない方は上高地へは行かないほうがいいかもしれませんw
地形的には開けているのに唐突に道が狭くなる光景は上高地ならではといえるのではないでしょうか。
帝国ホテル前という停留所を過ぎたらいよいよ終着の上高地バスターミナルです。
松本ではちゃんと撮影していなかったのでここではしっかり正面を撮影します。
それにしても、バスを降りた瞬間感じたのは気温の低さです。標高が高い以上気温も相応に低いだろうと予想して、それなりに寒さ対策をした格好で臨みましたが、それでも身震いする寒さでした。
携帯で気温を調べるとなんと-6℃とまさかの氷点下w
バスターミナルと言うだけあって、幾つかの乗り場が用意され、チケット売り場やお土産店、レストランも揃っていました。
ここからは今乗ってきた新島々・松本行きの他、高山、長野、東京、名古屋、大阪へバスが出ていて、まさにバスターミナルです。
観光センターですが、チケット売り場以外は営業していないようなのでしばらく散策して時間を潰します。
上高地を散策
上高地へ来たのは乗りバス目的だったりしますが、せっかく来たので散策を楽しんで帰ります。まずはバスターミナルに近い河童橋へ行ってみることに。
河童橋も上高地観光の定番スポットの1つであり、芥川龍之介の小説「河童」に登場したことでも知られますね。
氷点下の寒さで冷えた体が温まる間もなく見えてきました。
この光景は上高地の代表と言っても過言ではないですよね。
ちなみに、これ公衆トイレですw
貴重な自然が残る上高地で立ちションって訳にも行かないですしね。
河童橋に因んでか河童のイラスト付きの看板
余談ですが、東方projectに「河城にとり」というキャラクターがいて、それが河童という設定なんですが、そのテーマ曲が「芥川龍之介の河童」というタイトルであり、芥川龍之介の「河童」が元ネタということになりますが、それ繋がりで河城にとりのパネルでも設置してくれないかななんて思ったりw
こちらがその「河童橋」です。
現物を見ると思ったより普通の橋だなという印象ですが、現在の橋は1997年に架け替えられた5代目だそうで、そりゃ普通の橋になるわなとw
橋の上から見た梓川の景色です。河童橋は橋自体より橋から見える景色の方に価値があると言えそうですね。
ちなみに、河童橋を渡った先にもホテルなどの施設があるため、ちゃんと実用交通路としても機能しているようですよ。
この先には明神池という池がありますが、徒歩で50分ほどかかるそうで、今回は河童橋で引き返すことにしました。その先まで行くともはや観光地というより登山者のテリトリーに入ってしまいますし、登山経験がなければまともな登山装備も持たない私は行かないほうが良さそうですねw
ちなみに、明神池周辺へは徒歩以外のアクセス手段がなく、郵便を送ることが出来ない交通困難地に指定されているそうです。
レストランが開いていたので「山賊焼きカレー」を注文
昨晩も食べた「山賊焼き」ですが、カレーと合わせるとどんな味かなという興味で連続ながら食べてみることにしました。
朝食を取ったら大正池のあたりまで散策してみることにします。
予定では3時間ほど滞在する予定でして、上高地バスターミナルから大正池までは徒歩1時間ほどの行程らしいので往復2時間・・・河童橋往復と朝食で使った分を差し引いてもちょうどいいです。
チップ制ですw
海外では有料の公衆トイレは珍しくない国もあるようですが、日本では公衆トイレは無料がほとんどですから、トイレにお金がかかるというのは驚きかもしれませんが、こういう立地だとトイレの維持にも通常以上にコストがかかるんでしょうし仕方ないんでしょうね。
ちなみに、あくまで”チップ”であり、金額も指定されてはいないそうで、あくまで気持ち程度でいいそうですが、大体100円くらいらしいです。
じゃんぐるちほー?w
なんて思いたくなる景色の中を進みます。
遊歩道も一旦車道と合流するようなので車道を歩きます。
当然バスも撮れますw
木を避けるように道が狭まっている光景は、なかなか面白い道路風景ですね。
またしても濃飛バス
濃飛バスは高山~上高地間の路線で乗り入れている他、高山方面からのマイカー利用者のために平湯温泉~上高地間のシャトルバスも手掛けており、結構な頻度で通行します。
再び遊歩道に復帰しました。
大正池の湖畔にあたる場所ですが、湖面の上を通っているのが面白いですね。
綺麗な水面も見どころですが、大正池の名物といえば立ち枯れの木々です。
立ち枯れとは読んで字のごとく木が立ったまま枯れることですが、大正池は焼岳が噴火した際の泥流で梓川が堰き止められて生まれたものであり、元々森だった場所が池になってしまい、生えていた木が水没して立ち枯れしたというわけですね。
この景観も理由の1つとなり、大正池は特別名勝・特別天然記念物に指定されています。
どう見ても観光船には見えない船が浮かんでいました。
この正体は浚渫(しゅんせつ)船でして、ようするに池の底に溜まった土砂を掬っているわけです。
各地のダム湖でも土砂の堆積が問題になっていますが、天然ダムとも言える大正池でも問題となっており、浚渫をしない場合、7~8年で大正池が土砂で埋まってしまうんだとか。
また、単純に観光資源として景観を守ることだけが目的ではなく、この池は水力発電所の調整池としても活用されており、その関係で東京電力が浚渫を実施しているようです。
この作業は冬場にしか行われないため、ある意味レアな光景ですかね。
やっぱり雪山をバックにすると画になりますね。
実際、この構図で記念撮影している観光客も多かったです。
道路情報板ですが、一般マイカーが入ってこないためか稼働していませんでした。
その先にあった堰は霞沢発電所へ送水するためのものだそうです。
「ゴム引布製起伏堰」というタイプの堰で、空気の出し入れで膨らませたり萎ませたりして貯水、排水を制御するんだとか。
ようするに巨大で頑丈な風船ですね。
ここから先は上高地トンネルとなり、上高地の範囲を出てしまいますから引き返します。
ちょうど狭い所をバスが通過する場面に遭遇
本当に車体幅ギリギリですね。
こんな高い木も立ち枯れしていました。
よくも倒れずに残っているものだと思ったものですが、実際には倒れる木が時々あり、徐々に立ち枯れの木は減っているんだとか。
いつか立ち枯れの光景は見られなくなるのやもしれませんね。
その後は梓川に沿ったルートの遊歩道でバスターミナルへ戻ることにします。
遊歩道で何やら車両が走っていましたが、保守作業用の車両だったようです。
そろそろバスの時間が迫ってきているので歩くペースを上げなければと思いつつもつい立ち止まってシャッターを切ってしまいますw
バスで山を降りる
およそ3時間の散策で上高地を満喫しましたのでバスに乗って折り返します。ただ、松本バスターミナルまで直行の便は午後までありませんので新島々行きです。
あと、上高地バスターミナル独特の制度として乗車整理券というのがありまして、チケット売り場にて乗車整理券を受け取り、乗車時にそれを提示しなければならない仕組みとなっています。
これは繁忙期ともなるとバスへの乗車待ちだけでもかなりの待ち時間となるため、せっかくの滞在時間をバス待ちで潰さないために整理券を配布して事前に乗車便を確定させておく仕組みを取っているんでしょうね。
また、上高地バスターミナル以外の帝国ホテル前、大正池から乗車する場合、繁忙期は既に満員となっていて乗れない可能性が高いため極力上高地バスターミナルから乗車するようにと言う案内も出ていましたが、シーズンに来るとかなり混むんでしょうね。
ちなみに、今日は平日ですから発車5分前でも余裕で乗れましたし、バスは10名ちょっとしか乗っていなかった印象です。まあ、10時過ぎの便でしたから帰るにはまだ早い時間帯ですしね。
上高地バスターミナルを発車しますが、すれ違うバスは結構な混雑。
やっぱり平日といえども上高地へは大勢の観光客が訪れるんですね。
帝国ホテル前、大正池と停車していきますが、先ほど1時間かけて歩いた道のりをバスは10分とかからず走破してしまい、文明の利器のありがたみを実感しましたw
トンネルを抜けて国道158号に出ると例の川沿いの景色が広がりますが、明るくなったおかげで往路より綺麗に見えたので改めて撮影しました。
昨日黒部ダムを見たばかりなので、余計に小さく感じてしまいますが、奈川渡ダム・水殿ダム・稲核ダムの安曇3ダムの中では最も小さいんだそうです。
新島々に戻ってきました。ベンチがものすごい長さですが、繁忙期はこれでも足りないんでしょうね。
新島々からは電車にバトンタッチ
新島々駅で電車に乗り換えて松本を目指します。以前にも訪れている(ブログ開設前でありレポート記事はありません)駅なので細かい取材はしないのですが、前回取りこぼしたものがあったので軽く撮影しておきます。
そして、こちらは旧駅舎です。
駅前の敷地に移築して観光案内所として活用されているようです。
前回は取りこぼしていたというのはこれです。
待っていたのはこんな電車でした。松本電鉄では現在3000系で統一されているんですが、そのうちの1編成をかつて走っていたモハ10形の塗装を再現したリバイバル塗装として走っているんだそうで、偶然それに当たったようです。
既に7000字を使ってバスと上高地の紹介しかしていないという鉄道ブログとしてあるまじき状態でしたが、ようやく登場した鉄分でしたw
さて、前回は車両故障というトラブルに見舞われた上高地線ですが、今回は無事に松本まで到着できましたw
松本周辺で撮り鉄
松本駅に戻ってきた後、帰りの「スーパーあずさ」までは3時間ほどありますので駅周辺で撮影して時間を潰します。
実際にはもっと早い時間の「スーパーあずさ」もあったのですが、それだと16時前には東京に戻ることになってしまい何だかもったいなく感じたので撮影するか松本城でも観光するかと悩んでいたのですが、ギリギリまで考えて結局撮影をすることにw
構内にいたE127系
383系とE257系の並び
続いて動画もご紹介していきます。
↑E257系発車シーン
↑383系入線シーン
と、これくらいでメインのE351系はしばらく来ないようなので外に出て昼食を取ってから駅周辺の撮影地を探すことに。
松本駅から徒歩5分程度の場所で、線路際まで行ける道路があったのでそこに行ってみることにしました。地図にも載っていましたし、わざわざ看板で「公道」と宣言してくれていたので安心して撮影することに。
↑そこから撮ったのがこれです。悪くはないですが、編成全体は入りませんねw
次のE351系までしばらくあるので場所を変えてみることに。
地図を見ながらよさ気な場所を模索していると線路際すれすれに道路が並走する箇所を発見。これはいい撮影地の予感!
↑動画もどうぞ
ちなみに、そこの道路はバスの回送経路であるらしくひっきりなしにバスが通ります。撮り鉄ついでに撮りバスも出来るスポットでした。
いよいよ本命のE351系!
ですが、向きが残念でしたね。実は反対側にも撮れそうなスペースはあったんですが、ちょうど先ほどの「しなの」とほぼ同時刻に通過することが予想されており、いわゆるカブりのリスクを考慮して構図を犠牲にしてこちら側で撮ることにしていたのでした。
↑動画はそれほど悪くないはず・・・w
本命のE351系も撮ったら駅に戻ることにします。
ですが、早めに入場してやはり構内でも撮影しますけどw
↑こちらも動画もどうぞ
↑211系入線シーン
それではいよいよ乗車する「スーパーあずさ」の入線です。
↑「スーパーあずさ」入線シーン
あれ?もう1本E351系がいるぞw
どうやら、入線してきたやつはこのまま留置線に引き上げて、私が乗る列車は入れ違いで留置線から出てきたようです。ということで先程撮ったやつは当駅終着の入庫便だったというわけですね。
編成写真風に
前面の電光掲示板が消えてしまっているのがちょっと残念
前面は電光掲示板なのに、側面の行先表示は方向幕というのも面白いですねw
というわけで乗車です。
「スーパーあずさ」で帰京する
松本駅から乗車した「スーパーあずさ」で一気に東京まで戻ります。
「スーパーあずさ」自体には2度ほど乗ったことがあったんですが、全区間乗車という意味では今回が初です。
もう少し早く動いていれば大糸線直通の運転もあったんですが、今や新宿~松本間の運転しかなくなっていますからねぇ。
さて、今回は珍しく指定席を取った私ですが、それはMVでシートマップを眺めているとうまい具合に窓際だけが埋まっていて通路側が開いている一角を発見したためです。言い換えればこれは単独行動の人たちが固まっている一角ということが出来ます。ようするにお喋りをする可能性が限りなくゼロに近い(イヤホンの音漏れや携帯での通話というパターンもあるので絶対に安全とはいえないんですけどねw)
そこで指定席を取っていたわけですが、これが誤算でした。いざ自分の席に行くと隣にいたのは1~2歳くらいと思われる子供を連れたお母さん・・・子供だから1席しか指定席を取っていなかったんですねw
取った指定席を放棄して自由席に行くことも考えましたが、車内改札の時に何か言われそうだと思い渋々その席に甘んじることに。
結論から言ってしまえば年齢の割にはあまり騒がない子供だったので結果オーライと言ったところですが、ますます私の指定席嫌いが強まったのは言うまでもありませんw
松本駅を出発した「スーパーあずさ」は塩尻、岡谷、上諏訪、茅野、甲府、八王子、立川、新宿と停車していきますが、「あずさ」と比べても停車駅がかなり絞られているのがわかりますね。国鉄型の爆音モーターとも今風の静かなインバータとも違う独特のモーター音もBGMに中央東線を疾走していきます。E351系は振り子式車両ということでカーブでは車内でも分かるくらい傾いて走行していきます。
上高地ほどではないですが、中央東線でも紅葉が少しは見られました。
そして、「スーパーあずさ」は甲府駅に滑り込みました。ここで大勢乗車してきてついには満席状態。
私の隣と、例の親子の隣にも乗客が来てちょっと窮屈になりましたが仕方ないですね。
徐々に外が薄暗くなってきた頃、高尾駅を通過していよいよ東京都内に入りました。八王子では大勢下車していきますが、八王子~新宿間の短距離利用者は流石に指定席を取ることはないのか乗車はありませんでした。ここは指定席のメリットですね。
立川でもやはり降りる人ばっかりで最後の1区間は結構空いていて静かな車内環境となりました。
まあ過密区間だけに例のノロノロ運転なんですけどねw
ふと自販機を見うとゴミ箱が塞がれているのを発見。
そういえば、この旅行の日程はアメリカのトランプ大統領が訪日する直前というタイミングであり、テロ対策もあってゴミ箱の封鎖や撤去が行われていたんでした。
使用停止ですw
私なんかは基本的にコインロッカーを使わない人間なので困ることはないですが、時期的にハロウィンの仮装を楽しむ人が着替えを入れておく場所がなくて困ったなんて話は聞きますね。
あと、コインロッカーを設置する事業者側としてはその間の売上がパーになるわけで、一番困っているのは事業者かもしれないですね。流石に休業補償をアメリカ政府に請求するなんて訳にも行かないんでしょうね。
という所でレポートは以上です。最後までお付き合いありがとうございました。
2017年は遠征がとっても多く常に何かしらのレポートを書いているという状況が続いていましたが、これにてようやく溜め込んでいたレポート記事は全て完結となりまして、聞ける車両辞典などサイト本体のコンテンツやずっと放置してしまっているSimuTransプロジェクトにもリソースを割けるのではないかと思います。
あと、今年いっぱいはもう遠征の予定はなく近場の単発的な活動ぐらいになると思いますのでそれもご報告したら記事を〆たいと思います。