西日本2021年度さよなら乗車旅(4日目)

車中泊込みで6泊7日で実施した西日本さよなら乗車旅の4日目です。
なお、1日目2日目3日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。
なお、この活動は2022年春のダイヤ改正前に実施したもので記事の執筆が遅れています。
なので、記事中の記述とは当時のものとしてご覧下さい。

本日の行程

4日目となる今日は、昨晩宿泊した米子からスタートして、快速「とっとりライナー」で鳥取へ、山陰本線の普通列車で浜坂へ1往復したら、特急「スーパーいなば」で岡山へ移動し、そこから快速「サンライナー」で福山へ1往復したら、岡山に宿泊してゴールです。
メインは「サンライナー」のさよなら乗車ですが、「サンライナー」は夕方以降しか運行されないため、それまで暇つぶしを兼ねて浜坂へ1往復などのおまけを入れた感じですね。

「とっとりライナー」で鳥取へ

というわけで4日目の朝は米子からスタートです。


発車標からです。
昨日も乗車して大体の解説は済ませている「とっとりライナー」ですから今回の記事では簡単に済ませると思いますw


↑停車駅案内も表示されていたので動画でも撮りました。


「サンライズ出雲」が出ていました。
残念ながら「とっとりライナー」より後なので、その姿を拝む事はできませんが・・・
ところで、種別は「寝特」という略し方なんですねw


キハ126系ですが、これは出雲市行きの普通列車です。


反対側から


観光列車「あめつち」の乗車位置案内がありました。


階段にも「あめつち」のイラストが
それでは、「とっとりライナー」が出る5番乗り場へ向かいます。


側線には鬼太郎列車がいました。
過去に1度だけ乗っているんですが、ちゃんと取材できていませんからまた乗りたいですね。


乗り場へ向かうともう入線していました。


行先表示をアップで


側面の行先表示


↑スクロール表示があるので動画でもどうぞ

それでは乗り込みます。
「とっとりライナー」については昨日の記事で解説済みですが、今回乗る列車は昨日の列車とは停車パターンが異なっており、昨日の列車が各駅停車だった鳥取~倉吉間にも通過駅がある一方、米子~倉吉間では停車駅が若干多くなっています。
具体的には米子を出ると伯耆大山・淀江・大山口・赤碕・浦安・由良・下北条・倉吉・松崎・青谷・浜村・鳥取大学前・湖山・鳥取と停車していきます。
倉吉までは淀江・大山口・下北条に追加で停車していますが、倉吉から先では泊・宝木・末恒は通過しており、全区間での停車駅数としては同じとなっています。

「とっとりライナー」については2022年春のダイヤ改正にて大幅に減便されるとはいえ廃止されるわけではないので、そんなにさよなら乗車組はいませんでしたね。


↑車窓は動画でどうぞ
昨日は海側で撮影しましたので、今度は山側で撮りました。
日本海が見えない代わり大山(だいせん)が見えます。


あれが大山でしょうか?
伯耆富士の通称もある大山ですから、富士山に似た姿ではないかということでこれが大山だと思いました。
違っていたらごめんなさいw


駅名に”大山”を含む伯耆大山駅です。
山陰本線と伯備線との分岐点であり、一部の特急も停まる駅ですが、駅名の通り大山の中腹にある大山寺への路線バスの乗り継ぎ地点でもあるようです。

「とっとりライナー」については昨日も乗ったので道中はあまり細かくは書かず、記事は鳥取駅に飛びます。


鳥取駅に到着です。
このあとは浜坂行きの普通列車に乗り継ぎですが、しばらく時間があるので鳥取駅でしばらく散策を兼ねて色々撮っていきます。

鳥取駅にて

乗り継ぎ待ちの間に軽く鳥取駅で撮影します。


これだけ大きな駅なのに、乗り入れる路線はすべて非電化のため架線が1本も無いというのも面白い光景ですよね。


とりあえず駅前に出ました。


強いて言えばこのポストでしょうか。
鳥取砂丘をイメージしたであろうイラストと可愛らしいキャクターでPRを兼ねているのでしょう。


発車標ですが、上郡行きというのがちょっとしたネタだったりします。
上郡行きは智頭までは因美線を通り、そのまま智頭急行線に入って上郡まで行くわけですが、なんとこれには智頭急行のHOT3500系が充当されるんです。
智頭急行線の普通列車はほとんどが上郡~智頭間の線内完結運行であり、JRに乗り入れるのは2往復だけとなっています。
しかも、ちょうど次に乗る浜坂行きの前に到着し折り返しの発車も浜坂行きより前なので、到着&発車をしっかり撮影できそうです。


↑早速ですがHOT3500系の入線です。
1日2回しか見られない光景ということになりますが、地元の方にとっては見慣れた光景なのか私以外に撮っている人はいませんでした。


写真でも撮ります。


HOT3500系としては珍しい鳥取幕をアップで


真横から


反対側から


キハ187系もやってきました。
鳥取では最もメジャーな車両と言えましょうか。


↑そして私の乗るキハ40系浜坂行きがやってきました。
鳥取~浜坂間は山陰本線でも閑散区間といえる区間ですが、仮にも”本線”の威厳を示すということなのか2両編成でした。


やっぱりローカル線の旅はキハ40系が似合いますね。


方向幕をアップで
それにしても、キハ40系の前面方向幕って大抵は”普通”とか種別だけ表示していることが多いですが、鳥取地区ではちゃんと行先表示として使っているんですね。


HOT3500系との並び


そこへキハ187系がやってきました。
2両編成のイメージが強いですが、3両編成ですね。


ちょっと強引ですが3列車の並び


↑そして、最後にHOT3500系の発車を撮ったら乗り込みます。
平日の日中ということでさほど混んでいませんでしたので、余裕でボックス席確保です。

キハ40系で浜坂へ1往復

それではここからはキハ40系に揺られて浜坂へ1往復します。
これは完全におまけ的な行程ですが、「とっとりライナー」の減便&「アクアライナー」の廃止でキハ126系の運用に余剰が生じて結果的にキハ40系の置き換えという展開になる可能性もありますし、キハ40系に乗っておいてよかったかもしれません。
この区間についてですが、鳥取県と兵庫県の県境にあたる区間ということもあり、本数は1~2時間に1本程度とローカル線並みになっています。
特急列車については2日目の最後に乗車した特急「はまかぜ」の1往復のみとなっており、山陰本線の一部でありながらローカル輸送主体の区間となっています。
また、観光列車としては「山陰海岸ジオライナー」というのが鳥取~豊岡間で走っていますが、コロナの影響を受けて運休が続いています。


↑車窓です。今度は海側です。
1時間足らずの所要時間なので、気軽にご覧頂ければと思います。


国道と美しい山陰海岸の景色もいいですねぇ
なお、山陰の国道といえば国道9号ですが、この区間の国道9号は内陸寄りを通って養父市に抜けており、海沿いに行くのは国道178号です。


この立派な高架道路は国道178号で、東浜居組道路という通称もあるようです。
この道路で鳥取県と兵庫県の県境にあたる七坂八峠をトンネルで回避できます。
また、東浜居組道路は山陰近畿自動車道の一部をなすようです。

一方の山陰本線も流石に峠越えはトンネルを駆使していますが、トンネルの長さを短くするためか道路よりも遠回りな経路を採用しています。
これが建設時期の違いを物語っているんでしょうが、道路に使う予算の一部でも鉄道の高速化に使ってくれれば、地方鉄道の廃線を少しでも食い止めることが出来そうですけどねぇ・・・


トンネルを抜けると居組駅に到着します。
ここからは兵庫県に入るわけですが、その所在する自治体名は”新温泉町”といいます。
新温泉町には浜坂温泉・湯村温泉などの温泉があるわけですが、そのまんまですよねw
ところで、温泉町ならともかくなぜ温泉町なのかということですが、実はかつては温泉町という自治体が存在しており、2005年に浜坂町と合併し現在の新温泉町が誕生しました。
いわゆる平成の大合併で生まれた自治体ですが、前述の通り合併前にも「温泉町」という名称が存在しており、合併時に名称で揉めて当たり障りのないものを選んだというパターンではないようです。
この温泉町自体も合併で生まれた名前ですが、明治22年に11村が合併して温泉村となった経緯があり、その後に町制施行して温泉町になり、平成17年に浜坂町との合併によって新温泉町となりました。
単に温泉町としなかったのは旧浜坂町側の反対が理由らしく、温泉町だと浜坂町が一方的に吸収されたようなイメージがあるためか、新をつけて新温泉町とすることで落ち着いたようです。

余談ですが、自治体名に”温泉”と付くのはこの新温泉町の他には長野県にある野沢温泉村のみとなっており、全国でも2つしか無いんですね。


山陰近畿自動車道の延長なのか道路の橋脚が作られているところでした。


そして、浜坂に到着です。
ここはとんぼ返りですぐに折り返しなので、町名を使ってまでPRしている温泉に入る暇もありませんw


幕は速やかに鳥取幕に変わります。


初訪問なので駅名標を・・・
せっかくならば駅前ぐらい見たいですが、残念ながらその時間はありません。


SL時代の給水塔が残っていました。


名所案内です。
浜坂温泉と湯村温泉はもちろんですが、氷ノ山や山陰海岸国立公園などの見どころもあり、観光客の多い駅のようです。

それでは折り返します。


↑復路も車窓を撮りました。
今度は山側で撮りました。

あとはさっきのリプレイという感じですが、意外だったのは途中から高校生が大勢乗ってきたことです。
まだ昼過ぎであり高校生の帰宅には早い気もしますが、試験期間とかだったのかもしれませんね。
あと、ちらっと会話が聞こえてきたんですが、鳥取駅で数分連絡でバスに乗り換えるそうですが、乗り遅れると2時間待たないといけないとか・・・
地方では通学も苦労が多いんですね。
さて、ここからは・・・

鳥取駅で小休止

特急「スーパーいなば」で岡山へ抜けるのですが、乗り換えに少し時間があるのでまた鳥取駅をぶらつきます。


観光PRのブースのようですが、この和傘みたいなのは淀江傘ってやつでしょうか?


お腹が空いたので構内をブラブラしているとこんな看板が出てきました。
「砂丘そば」という店名からしていわゆる駅そばでしょうが、駅を出て街に繰り出す時間はなさそうですし、ここにしましょうか。


というわけで食券を買って入店した私の前に出てきたのはこちら
え?そばじゃないのかって?


実はこれ「かにめし」なんです。
「砂丘そば」ではそばだけではなくてかにめしも提供していて、せっかくならばご当地感のあるものを食べたかったのでちょうどよかったです。
あんかけになっていて熱々を楽しめます。
鳥取駅では「山陰鳥取かにめし」という名物駅弁もありますが、熱々を食べたければ「砂丘そば」もオススメですよ。


バス・鉄道の乗換案内端末がありました。


駅前にあるこの木ですが、実は鳥取名産の20世紀梨の木なんですね。
今は時期的に実どころか葉っぱすらなく何の木かはよほど植物に詳しい人じゃないと分からないでしょうが、実を付けている時期に見に来たいものですね。


よくある再開発記念の石碑のようですが、「都市改造」という言い回しは珍しいですね。


鳥取を代表するバス事業者の日本交通がいました。


なんとなくフクロウの像と絡めてみるw


小型のバスもいました。
ローカル線向けでしょうか。


日本交通の高速バスですね。
大阪方面などに運行しているようです。


こちらは「くる梨」というコミュニティバスのようです。
それにしても、コミュニティバスでも二十世紀梨をPRしているんですねw


バスターミナルです。
なかなか大きいですし、ガラス張りではないのでバスの撮影をしやすいという意味でありがたいバスターミナルです。


よくある民謡とかが流れる装置ですが、結構音量がでかいので驚くし、通行人の注目も浴びてしまってちょっと恥ずかしいですw


驚いたのが東北地方でもあるまいし、駅前広場にこんな雪山が聳えていたことです。
鳥取に冬場に来たことがないのでいまいち実感がありませんが、鳥取も豪雪地帯に含まれるそうですね。
以前に積もっていた行きを雪かきでここに寄せて、それが溶け残っていたのでしょうね。

そしてそろそろ時間ですので駅に戻ります。

「スーパーいなば」で岡山へ

続いては特急「スーパーいなば」で岡山へ向かいます。
ここでまず「スーパーいなば」について解説を入れておくとしましょう。
「スーパーいなば」は鳥取~岡山間を因美線・智頭急行線・山陽本線経由で結ぶ特急列車で、1日6往復が設定されています。
停車駅は全列車共通で鳥取・郡家・智頭・大原・佐用・上郡・岡山となっており、同じく智頭急行線を走る「スーパーはくと」と共に鳥取市と山陽新幹線や瀬戸内海側の都市を結んでいますが、京阪神地区や名古屋・東京方面からの連絡の需要がある「スーパーはくと」よりは本数も少なく、また基本的には2両編成で運行されるなど運行規模は小さいですが、九州・四国方面や岡山市と鳥取市を結ぶ列車として活躍しています。

列車名である「いなば」は鳥取市東部の旧国名である因幡国から来ていて、大阪・京都方面の「スーパーはくと」が「因幡の白兎」から採られていることから「はくと」と対になる列車名になっているのは洒落ていますよね。

使用されるのはキハ187系であり、「スーパーはくと」や智頭急行線の普通列車は智頭急行の車両が使われるのに対して、唯一JRの車両が使われる智頭急行線を通る列車となっています。
2両編成の場合は指定席と自由席が1両ずつとなり、グリーン車の設定はありません。

歴史的にはかつて津山線・因美線経由で岡山~鳥取間を結んでいた急行「砂丘」が発展したものといえ、智頭急行線の開業に合わせて「いなば」として現在の経路で運行が始まり、入れ替わりで「砂丘」は廃止されました。
そして、2003年に従来使われていたキハ181系からキハ187系に置き換えられたのに合わせて「スーパーいなば」と改名されました。


ホームへ行くとなんとまたHOT3500系がいました。
偶然にも2往復あるHOT3500系充当の普通列車に2回とも遭遇したようですね。

私は自由席にしていたのですが、ネット情報では自由席はかなり混雑すると書いてあり、指定席にすべきだったかと後悔しつつも早めにホームへ来て並んでいました。
おかげで先頭で並べましたが、発車時間が迫ると後ろには長い列が出来ていて、早く並んでいて正解だったなと思いました。
「スーパーいなば」も案外需要が多いんだなと思いましたが、本数が少ないからこそ混むというパターンもありますからなんとも言えません。


列車がやってきました。
なんと今回は3両編成のようですが、増結された1両も指定席扱いなので、自由席が1両だけであることに変わりはありません。

無事に窓際を押さえたらあとは岡山までのんびりと過ごします。
「スーパーいなば」は別になくなりませんし、実は以前に僅かな区間だけですが乗ってもいるので、ここは単なる移動という感じです。


↑とはいえ車窓は撮りましたので動画をどうぞ


ところで、車端のデッキの脇にあったこの区画は一体なんなんでしょうね。
車椅子スペースというわけでもなさそうですし・・・

上郡では進行方向が変わるため、座席を回転させるように促すアナウンスが流れます。
智頭急行線も京阪神方面への直通でスイッチバックが発生しないように建設されたため、岡山方面へはスイッチバックになってしまったんですね。


山陽本線では川沿いの車窓がありました。
このあたりは18きっぷで何度も通ってきた区間ですが、大体このあたりまで来る頃にはだいぶ疲れが溜まっていて車窓をのんびりと楽しむ余裕がないのかあまり印象に残ってはいませんでした。


岡山駅手前で見えたのはなんとDEC700形!
このDEC700形はJR西日本が去年導入した電気式気動車であり、JR東日本のGV-E400系やJR北海道のH100形と同じく電気式を採用していますが、GV-E400系とH100形は既に営業運転を始めているのに対して、DEC700形は今のところは試運転のみであり、試運転によって集積したデータを基に将来の量産化を目指す量産先行車という位置づけのようです。
本格的に導入されることになれば、JR西日本管内のローカル線に多く残るキハ40系の大量置き換えという展開も考えられますし、キハ40系を撮るor乗るならば急いだほうがいいですね。

そして、岡山駅に到着ですが、この後はすぐに「サンライナー」に乗り換えなのでゆっくりする暇はありません。


岡山に到着しましたが、車両すら撮らずに乗り換え開始!
ただし、これは気になったので撮りました。
まるで船のデッキのような見た目のこれですが、記念撮影用ですかね?


逆から見るとこうなっているようです。


引き上げ線にいた381系

そうしたら、次は「サンライナー」です。

快速「サンライナー」

既に7000字を費やしてようやくですが、本日のメインとなる快速「サンライナー」です。
まずは例によって解説からですが、「サンライナー」は山陽本線の岡山~福山間を走っていた快速列車であり、117系が専用に充当されていました。

運行が始まったのはJR西日本に転換されて間もない1989年で、以前は終日にわたって設定されていましたが、2009年の改正で日中の運行がなくなり、2019年には朝方の運行がなくなり、夕方以降のみの運行となり、更に2021年には大幅に減便され特に土休日は3往復だけとなりました。
そして、2022年の改正でついに廃止されることとなったのです。
段階的に運行が縮小されていたので、いつかは廃止という結末を迎えることも想定してはいましたが、とうとう来たかという感じですね。

停車駅ですが、岡山を出ると倉敷・新倉敷・笠岡・東福山・福山となっており、一部列車は金光にも停車します。
実は以前にも乗ったことがある列車だったりしますが、最後にさよなら乗車をしに来たというわけですね。
そして、昨日の記事で改正2日前だったことに触れているので明らかですが、実はこの日は改正の前日であり、「サンライナー」にとっては運行最終日でした。


↑コンコースで発車標を撮りました。


ホームへ行くと既に入線していました。
そりゃあ到着したのが発車の10分前でしたし当然と言えば当然ですが・・・w


幕だけ撮ったら乗り込みます。


車内は最終日ということでさよなら乗車組で大混雑!・・・じゃない!?
「サンライナー」は夕方以降しか走らないとはいえ、30分ヘッドで運行されていますし、それぞれのタイミングで乗りに来るので分散しているのかもしれませんね。
おかげで発車10分前に到着するという、座席確保の上ではやる気がないと言われても仕方がないような行程でありながら余裕で窓際&M車台車直上の席を確保できました。


↑車窓は動画でどうぞ

最終日にしては空いていて拍子抜けでしたが、おかげでしっかりと満喫して乗車できそうです。
岡山を出ると北長瀬・庭瀬・中庄の3駅を通過して倉敷となります。
倉敷は水島臨海鉄道との分岐点でもありますし、倉敷市の代表駅ですし、「サンライズ出雲」や「やくも」などの特急も停まるので快速が停まるのは当然と言ってもいいでしょう。

続いては西阿知の1駅を通過して新倉敷です。
新倉敷は山陽新幹線との乗り換え駅ですが、新幹線は「こだま」しか停車しませんし、そもそも「のぞみ」「みずほ」なども含めて全列車が停車する岡山から在来線に乗り換えた方が早そうですし、快速を停めてもそこまで乗り継ぎの需要ってあるんですかね。

ちなみに、東海道新幹線の三河安城駅の場合は在来線側は普通列車のみ停車となっており、快速すら通過していますw

私が乗った15時59分発の列車については金光にも停車するため新倉敷から連続停車で金光に停車します。
この金光駅は宗教団体の「金光教」の本部があるところでして、その信者向けに設定される臨時列車である通称「金光臨」の目的地となることでも鉄道ファンにとっては有名ですね。
そんな金光駅にも「サンライナー」の一部が停車するんですが、これは流石に金光教は関係なく、地元住民の便宜を図ってのものだと思います。

また、私が乗った列車は当駅で普通列車との緩急接続もしていて、鴨方・里庄・大門の3駅への利用者も当駅で乗り換えることで「サンライナー」の恩恵を受けることが出来るダイヤとなっているわけです。

金光を出ると鴨方・里庄を通過して笠岡です。
笠岡は現在は特に分岐路線のない駅ですが、かつては井笠鉄道という私鉄が分岐していて、井原や矢掛へ線路が伸びていました。

続いては大門の1駅だけ停車して東福山です。
東福山は2015年に「サンライナー」の停車駅に加わった駅であり、調べてみるとコロナの影響がない2019年までは毎年利用者数が増えていたようで、これが快速停車駅となった理由でしょうか。

そして、最後の1区間は通過駅無しで福山に到着します。
福山では折返し待ちの間に撮影をこなします。


まずは正面から
専用のトレインマークがあるのは素晴らしいですね。


トレインマークをアップで


既に岡山行きの幕に変わっていました。


ホームからも見える福山城と絡めてみました。


何やら工事中みたいですが天守閣単独でも


117系の横顔と合わせて


福塩線の105系が来たのでそれも絡めて


まだ時間があったので向かいのホームからも撮りました。


最後に後尾側を撮ったら車内に戻ります。

福山は撮っている人も多くちょっと混み合っていましたが、特に混乱はありませんでした。
万が一を考えてか警察官の姿もあったんですが、そのおまわりさんは「どこから来たの?」などと気さくに話しかけてくれる人で、和やかな雰囲気で撮影ができました。
最終日ということで荒れるかなという不安もあったんですが、和やかな雰囲気で安心しました。

それでは再び岡山へ引き返します。


↑今度も動画を撮ったんですが、うっかりしていてさっきと同じ向きになってしまいましたw
でも、せっかく撮りましたし、同じ向きでも進行方向が変われば印象も違うでしょうし一応公開しておきます。
今度乗る列車は金光は通過する列車でして、ちょっとした違いはありましたけどね。


倉敷では水島臨海鉄道のキハ37・38形が見えました。
こちらも以前に乗りに行っていますが、水島臨海鉄道も古い車両を大事に使ってくれて鉄道ファン目線でもありがたい会社ですよね。


岡山に到着です。
これにて所定の行程としては終了ですが、後はホテルへチェックインするだけなので、もう少し「サンライナー」の撮影をしてから4日目を終えたいと思います。


幕は回送に変わりました。
このあとはまた福山へ折り返し運行のはずですが、岡山では一旦引き上げ線に引き上げてからの折り返しなので、一旦回送になるんでしょうね。


発車標を見ると「サンライナー」の文字が!?
停まっているのはあくまでも回送列車のはずですが、JR西日本の発車標は当駅止まりであっても列車名を表示してくれるのでこうなるわけですね。
マニア的には撮影しがいがあって嬉しいですが、一般の利用者的には当駅止まりの列車の列車名を表示する意味って、その列車に乗ってくる人を出迎える人に対しての案内という意味くらいしかなさそうですし、全国的には少ないのも納得でしょうか。


↑117系の引き上げシーンです。

「サンライナー」を撮る

ここからは本来の行程にはなかった活動ですが、岡山駅とその周辺駅で「サンライナー」を撮りたいと思います。


発車標です。


↑入線してきました。


先ほどと同じ編成ですが先程はちゃんと撮れなかったのでここでしっかり撮影しておきます。


381系「やくも」がやってきました。


115系と並べて


↑発車は動画で


それでは普通列車で1つ隣の北長瀬駅に向かってそこで「サンライナー」の通過を撮りたいと思います。


というわけで北長瀬駅にやってきました。


↑早速岡山行きの「サンライナー」が通過しました。
117系も同時に引退という噂が有力ですが、仮に改正後も運用が残るとしてももう当駅を通過することはなくなるでしょうし、貴重な記録を残せました。

それでは後は福山行きの「サンライナー」を撮ってから岡山へ戻りますが、しばらく時間が開くのでその間に軽く駅取材をします。


駅名標です。


縦型


階段を上がって改札へ向かいます。


改札口です。
ローカル駅ということで改札機の台数は少ないですが、ICOCAエリア内ということでICカード対応です。


駅前に出ました。
今風の新しそうな駅舎ですが、実は駅自体が新しく、開業は2005年のことで、「晴れの国おかやま国体」に合わせて開業したそうです。
元々このあたりには岡山操車場があり、その跡地を再開発したという形のようですね。


最近作られただけに、駅前広場もしっかり整備されていて、バスの待機スペースもしっかり用意されていますね。


バスも撮るw
こちらは岡電バスですね。


側面の方向幕にはこんな表示が!?
確かに回送時は持て余しがちになるこの部分を公共交通機関の利用促進に使うのはいいアイデアですね。


階段はずいぶんと広いですね。


自由通路です。


跨線橋部分から構内が見えました。
岡山操車場はなくなりましたが、今でも岡山貨物ターミナル駅が存在しており貨物列車の入換を見ることも出来ます。


丸窓は特徴的ですね。


北口にやってきました。
こちらは出入口があるのみで駅舎はないようです。


出入口部分


この部分はちょっとデザインが凝っていて駅名も書かれているため、強いて言えばここが駅舎でしょうか。


こちらにもロータリーはありますが、路線バスの発着はなく送迎マイカー向けの乗降場所のみとなっています。


駅前広場とホームの間に道路が通っているという面白い構造です。
恐らくは線路と道路の間に小さな川が流れていて隣接して駅前広場を作るためのスペースがなかったのではないかと思います。


それでは再び改札へ向かい再入場です。


ホームです。
2面2線ですが、中線があるように見えます。
しかし、実は真ん中の線路は中線ではなくて隣接する岡山貨物ターミナル駅に繋がる線路となっており、たまたま北長瀬駅のど真ん中に岡山貨物ターミナル駅の線路が通っているというだけなんですね。
なので、北長瀬駅は分岐器を持たない停留所という扱いになっています。


倉敷方です。
すっかり暗くなってしまいましたが夕焼けが綺麗ですね。


発車標です。


待合用のベンチがありますが、よくある線路に直角になっている配置ではなくて、線路に並行になっています。
これは酔っ払いなどがベンチから立ち上がった拍子にふらついて線路に転落する事例が多いらしく、その対策でベンチを線路と並行向きにしているようです。


向かいのホームの発車標ですが、この「通過」というのが下りの「サンライナー」です。
あとはこれの通過を撮って岡山へ戻ります。


↑「サンライナー」の通過です。


それでは普通列車で岡山へ引き返します。

岡山に到着したら次の「サンライナー」を待って撮影です。


↑入線シーンです。


↑前面方向幕の回転シーンです。


写真でも撮ります。


ちょっとアングルを変えてもう1枚


先頭へ行ってもう1枚


↑引き上げシーンです。


最後は折り返しの福山行きを撮影です。
なんとか駅名標と絡めてみるw


定番アングルでも


トレインマークが綺麗に映らないので暗くしてみました。


↑最後に発車を撮って撤収です。

これにて4日目の活動は終了ですが、ホテルへ向かう前に夕飯を食べましょう。


頂いたのは岡山名物の「デミカツ丼」です。
普通のカツ丼と違って卵で綴じてはおらず、代わりにキャベツが敷いてあってデミグラスソースがかかっています。

名物も味わったらホテルへ向かってゴールとします。
5日目以降については別記事として追ってレポートしますので公開までしばらくお待ち下さい。

つづく

ブログランキングに参加しています
鉄道コム にほんブログ村 鉄道ブログへ

つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
カテゴリー: 鉄道・バス活動関係 タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

このサイトは reCAPTCHA で保護されており、Google の プライバシーポリシー利用規約が適用されます。