今回は10月23日に運転された臨時列車の「おうめ93号」と「おうめ94号」に乗車しましたのでそのレポートです。
「おうめ93号」「おうめ94号」について
まずはメインとなる「おうめ93号」「おうめ94号」についての解説から始めたいと思います。
そもそも特急「おうめ」は、2019年春改正まで運行されていたライナー列車の「青梅ライナー」を特急列車に格上げする形で誕生した列車であり、東京駅と青梅駅の間を平日のみ運行されています。
車両は特急「はちおうじ」や「あずさ」「かいじ」と同じE353系が使われるのですが、今回運転された臨時列車については、始発駅を新宿駅とし、青梅線の終点の奥多摩駅まで直通するという珍しい設定となりました。
臨時列車ということで使用車種は波動輸送用のE257系が使われ、全車指定席として運行されました。
青梅線の奥多摩~青梅間では多くの臨時列車が設定されるものの、特急としての設定は私の知る限りは初めてではないかと思います。
元々この区間にはホリデー快速「おくたま」が設定されており、車両が特急形で指定席のため着席が保証されることを除けばわざわざ特急として設定する必要があるのかなとも思いますが、まあ私は特急なのが珍しいと思って乗りに行ったくらいだったりしますw
ところで、この新宿~奥多摩間の特急という珍しい運行となったこの列車ですが、その背景にありそうな裏事情を鉄道ファン視点で考察してみたいと思います。
それは、ホリデー快速「おくたま」の特急格上げの布石ではないかというものです。
前提条件となるのが中央快速線のグリーン車設定と12両編成化であり、これに伴って東京~大月間と青梅線の立川~青梅間の各駅ではホーム延長工事を実施中なのですが、青梅線の青梅~奥多摩間はこの対象となってません。
そして、ホリデー快速「おくたま」は現在拝島までは「あきかわ」と併結の10両編成で、拝島から奥多摩では6両編成で運行されています。
それがグリーン車が組み込まれると8両編成となるのですが、8両編成では青梅~奥多摩間に乗り入れることは出来ません。
そうなると現在の形のままホリデー快速「おくたま」の運行を続けることは出来ないことになりますが、もしかするとホリデー快速「おくたま」をグリーン車組み込みが完了したタイミングで廃止して、特急「おうめ」として運行しようという目論見があるのではないかということです。
E257系5両ならば有効長の問題はありませんし、特急料金が必要な特急として運行すればJRにとっては客単価のアップというメリットもあります。
ただ、ホリデー快速は結構込み合う時期もあるらしく、通勤型6両の輸送力が特急型5両になると考えると足りるのかな?という懸念もありますね。
まあ、ホリデー快速の特急格上げの例としてはかつて新宿~河口湖間を結んでいたホリデー快速「富士山」が特急「富士回遊」になったという例もありますし、割と現実味がある仮説ではないかとも思います。
もし輸送力不足の懸念などでホリデー快速としての運行を続けるとするならば、ホリデー快速用に6両編成が組める編成を用意するか、青梅止まりとして青梅~奥多摩間は普通列車に乗り換えてもらう形を取るか、「あきかわ」を廃止して4両編成の方を奥多摩行きとして8両を拝島か青梅で切り離すという運用をするかといったところでしょうか。
そんな妄想もさておき、そろそろレポートの本題に入っていきます。
今回の活動内容
今回は「おうめ93号・94号」への乗車がメインなのですが、往復とも乗車するとなると奥多摩で6時間ほど時間が開いてしまうのでそこで時間つぶしががてら乗りバスと駅巡りもしたいと思います。
乗りバスは西東京の清東橋への奥31系統を1往復し、駅巡りの方は奥多摩駅周辺の青梅線の駅を行けるだけ巡るということで本編に入っていきたいと思います。
特急「おうめ93号」で奥多摩へ
まずは始発となる新宿駅へ向かい、そこから「おうめ93号」に乗車します。
まずは発車標です。
「おうめ」自体は平日の夜に新宿に来れば見られますが、奥多摩行きというのは今日限りということで撮影している方も多く見られました。
ホームへ行くともう「おうめ93号」は入線していました。
入線シーンを動画で撮ろうかと思っていたので残念ですが、まだ発車時刻まで少しあるので、隣のホームに行って編成写真を狙ってみるとしましょう。
どうやら臨時快速が設定されていたようです。
お座敷ということは485系「華」が来るんですかね。
あと、このスジってかつて215系で走っていた「ホリデー快速ビューやまなし」のスジですよね。
↑そこへ例の臨時列車がやっていました。
やっぱり「華」でしたね。
これも機会があれば乗ってみたいなぁ
元のホームに戻って再び「おうめ」を撮ります。
冒頭で書いた通りE257系ですが、最近「武蔵野・青梅奥多摩」で乗車したばかりだったりしますw
ちなみに先頭部の表示は「特急」だけでした。
前回の「武蔵野・青梅奥多摩」の場合は「臨時」とか「快速」だけだったので予想通りではありましたが、特急と表示しておかないと特急券が必要なことが分からないから、「臨時」というわけには行かなかったのでしょう。
側面まで「特急」だけw
せめて行先くらい表示してほしいですが、「奥多摩」はデータが収録されていないんでしょうか。
それでは乗り込みます。
乗車率は思ったよりも高く、やっぱり鉄道ファンと思われる人が多いですが、普通に御嶽や奥多摩へ観光に行くと思われる人も見かけました。
↑前回同様、車窓は動画で撮りました。約2時間という長丁場の動画ですが、お時間のある方は是非ご覧ください。
発車時刻となり、列車は新宿駅を後にします。
流石に特急ということで新宿を出ると立川までノンストップであり、ホリデー快速が停車する中野・三鷹・国分寺は通過となっていますが、ずっとノロノロ運転が続いており、元々列車密度の高さゆえに定期特急の「あずさ」などでもあまり飛ばさない区間ではあるのですが、特急を名乗るならもう少し頑張ってほしいなと思ったりw
ちなみに、立川までは30分かけて走るのですが、定期特急でもこれくらいかかる列車もあるみたいなので、「おうめ93号」が特別ノロノロ走っているわけではないようです。
青梅線に入ると拝島、青梅と停車していきますが、青梅線に入ると沿線の見どころを案内する放送や記念乗車証の配布だったりという、「武蔵野・青梅奥多摩」を彷彿とさせるサービスもありました。
あと、時刻表を眺めていて気がついたんですが、青梅線内のスジは「武蔵野・青梅奥多摩」と同じなんですね。
立川で意外と乗客の入れ替わりがあったのが驚きましたが、中央線沿線の人が立川までは快速や特快などでやってきて乗り換えてきたとか、逆に新宿~立川間を移動した人が乗っていたりしたんでしょうか。
ちなみに、現在は中央線特急は全車指定席となっていて、新宿~立川などの短距離利用でも指定席しか選択肢がない状態になっているため、短距離利用者でもちょうど「おうめ93号」の時間にこの区間を利用したいと思ったら利用する可能性はあるわけですよね。
今はえきねっととかで乗換案内を見ながらきっぷを予約したりも出来るわけですから、こういう1日限りの臨時列車でも利用のハードルはかなり下がっていますよね。
拝島、青梅と過ぎていよいよ単線の「アドベンチャーライン」と呼ばれる区間に入っていきます。
ここから車窓は一気に田園風景へと変貌しますが、前回の「武蔵野・青梅奥多摩」とかぶる部分も多いのでこのあたりはそんなに深くは触れません。
御嶽に到着です。
「武蔵野・青梅奥多摩」と同じスジなので、前回同様にここで停車時間があります。
停車時間に撮影をしようという同業者も多くホームへ繰り出していましたw
先頭部の幕以外は「武蔵野・青梅奥多摩」と同じですが一応撮りますw
ホーム上では駅員さんが横断幕を持って出迎えてくれていましたが、発車するときに気づいて慌てて撮ったためこんな写真しか撮れませんでしたw
御嶽を出ると次は終点奥多摩ですが、線形が悪いこともあってのんびりした走行が続きます。
車窓については動画で見て頂くこととしますが、アナウンスでもおすすめされており、ハイライトとも言えるこれだけは写真を貼っておこうと思います。
川井駅付近にある奥多摩大橋です。
なんか「武蔵野・青梅奥多摩」の記事でもここの写真を紹介した気がしますが、写真で青梅線の車窓を紹介するとなると大体ここになる気がしますw
この後はホームで引き上げを撮ることも考えましたが、それだと「武蔵野・青梅奥多摩」と同じような映像になってしまうので、一旦外へ出て駅周辺の踏切などから撮ることにしました。
回送のスジも「武蔵野・青梅奥多摩」と同じならば踏切へ移動する時間はあるはず・・・
あと、改札で乗車記念証を配っているというのでそれをもらいたいというのもありました。
↑というわけで近くの踏切からの映像をどうぞ
これにて「おうめ93号」のレポートは一旦区切りますが、奥多摩周辺での活動もちゃんとレポートしますので、ぜひ最後までご覧下さい。
西東京バス奥31系統
続いては西東京バスの奥31系統に乗車します。
この路線は奥多摩駅から川井駅を経て清東橋というところまで行く路線であり、奥多摩駅から川井駅までは青梅線にもろに並行し、河合駅からは青梅線と別れて山へ向かうという路線になっています。
日原鍾乳洞を抱える奥20・21や、奥多摩湖を抱える奥09~奥15などと違って観光路線としての性格は薄く、地域住民の足という生活路線の色が濃いようです。
時刻表です。
観光需要が少ない路線ということで、休日の方が本数が少なめとなっています。
また、途中の上日向というところまでで終わる区間便も平日のみ設定されています。
路線図です。
おや?何やら隠されている部分がありますねぇ・・・
実はつい半年ほど前まで奥32という路線が存在しており、ここはそのバス停でもあったのです。
駅に近いごく僅かな区間を循環する系統だったようですが、もう少し早く来ていれば乗れていましたね・・・
バス停には最初私しか待ってませんでしたが、最終的に3~4名ほどが待つようになってバスがやってきました。
若い2人組がいたのですが私と同じように「おうめ」に乗りに来たついでに乗りバスしてる同業者かな?w
しばらく進むとバスの車庫のような場所が出てきましたが、これは西東京バス氷川工場という施設で、駅前にあった氷川車庫にはない整備や洗車の機能を担うようです。
車庫と工場が別々というのも珍しい気がしますが、地形が険しい場所にあるのでまとまった土地の確保が難しかったんでしょうか。
地形が険しいことがよく分かる車窓ですね。
土砂災害の復旧工事なのか片側交互通行になっていました。
ハイキングをする人たちなのか歩行者の集団が現れてバスはちょっと走りづらそうでしたw
おにぎり~
国道としては八王子から青梅・奥多摩などを経て甲府へ至る道筋です。
青梅線の高架が見えました。
このあたりは全体的に国道よりも鉄道が高い所を走るため、バスの車窓からは青梅線の線路を見かける箇所が多くあります。
青梅線の駅がある古里駅バス停です。
こうしてみると本当に青梅線と並行する路線だということが分かりますが、意外と並行区間内の利用者もいて、青梅線の駅からは遠い地区から奥多摩駅などへの足として活用されているようです。
川井駅で青梅街道からは外れて山道へ入ります。
ここからある程度の人数が乗車してきてバスはほぼ満席になりました。
青梅駅方面からの利用者は川井駅で乗り換えるのは当然の流れですが、客層としては地元の方というよりはキャンプなどが目当ての観光客という感じでしょうか。
ここから先はまさに狭隘路線という風景になり、マニア席から見られたら楽しいだろうなと思うも、残念ながら乗ったバスはマニア席のないタイプでしたw
もっとも、最近はコロナ対策でマニア席を利用できないようにしているケースも多いので、マニア席はすっかり貴重な存在になってしまいましたね。
大きな駐車場だと思ったら「ます釣場」みたいです。
キャンプだけじゃなくて釣りという需要もあるんですね。
なんとか位置の狭さを撮ろうとおもたらこれが限界でしたw
あと、バス停のポールがなんともレトロです。
キャンプ場の看板が出てきました。
清東園となりますが、そういえばバスの終点の名前も清東橋でしたね。
バスのバンパーがギリギリ路肩のところなので、本当にギリギリのスペースしかないんですね。
バスが走ってきた道路の続きですが、中央線こそ引かれているものの、道幅は1車線分しかないというw
ちなみに、この道路は都道202号上成木川井線という路線で、路線自体は山を超えて上成木という所まで通じていて、そこからは都営バスの梅76系統で青梅駅の方まで出られたりするんですが、実は車道としては未開通のいわゆる「車両通行不能区間」があって、自動車で上成木の方へ抜けることは出来ません。
歩行者ならば通れる程度の道はあるらしいですが、バス好きでハイキングも好きという方は西東京バスの清東橋から都営バスの上成木まで徒歩乗り換えに挑戦してみては?w
折返し場所はこんな感じです。
到着するときはバックで据え付ける形になります。
まあ、通り抜けできない道路ということで交通量も少ないので問題ないのでしょう。
もう少し拡大します。
ここからは奥多摩行きの他川井駅止まりもありますが、これより先へ向かうバスはないので完全に終点です。
路線図です。
まあ、奥多摩に入ってあったやつと同じでしょうけどw
清東橋というバス停名といい、このキャンプ場の名前といい、清東というのがこの辺の地区の名前なんでしょうかね。
待機場所を見渡したくても大きなバスが視界を遮るのでこれしか撮れませんw
バスの後方は川に突き出すようになるのでバックするには度胸がいりそう
バスが走ってきたほうの道路です。
やっぱり狭いw
ここをバスが通る所を撮りたいものですが、すぐに折り返すバスに乗って帰るのでそれは叶いません。
例えば1時間かせめて2時間に1本くらいあれば1本見送って周辺散策をして帰るということも考えましたが、今回それをやると4時間待つ上に川井駅止まりの便になってしまう上、帰りの列車にギリギリとなるちうこともあって5分で折り返す行程を選びました。
キャンプ場の客なのか車が止まっていたりもする上、近隣の川辺からはキャンプを楽しむ人達の声もするので場所の割には賑やかな雰囲気です。
それでは折り返します。
終点で降りてすぐに折り返し乗車するのを運転士さんに不審がられるかなとも思ったらこういうマニアはさほど珍しくもないのか特段リアクションはありませんでしたw
帰りは私の他は1人だけで、だいぶ寂しい乗車となりました。
まあ、キャンプ目当ての人ならこのまま宿泊して翌朝に帰るんでしょうし、この時間の帰りのバスに乗るのは買い出しとかで利用する地元の方に限られるんでしょうね。
往路では撮れなかった川井駅のバス停です。
急ぐならばここで電車に乗り換えたほうが早かったりして?w
青梅線からもよく見えた奥多摩大橋です。
残念ながらバスは奥多摩大橋を渡ることはありませんが、青梅線から見るよりも間近で見ることが出来ますね。
あとは奥多摩まで乗車して乗りバス編は終了です。
駅巡り1駅目は・・・
古里駅です。
「ふるさと」と読みたくなりますが、「こり」と読みます。
前回、「武蔵野・青梅奥多摩」で奥多摩を訪れた際に白丸、鳩ノ巣の2駅は訪問済みだったので、その続きとなる古里からスタートしたわけですね。
ホームは相対式2面2線の交換可能駅ですが、中線もあります。
中線は車両の留置に使われたりするそうですが、草の生え方からしてそんなに利用頻度は高くなさそうですね。
改札はSuica用簡易改札機のみで、駅としては無人駅となります。
運賃表があるので券売機があった跡だと思いますが、現在は乗車駅証明書発行機がおいてあるのみで、乗車券を買うことは出来ません。
紙の切符で乗ってきた人はこの集札箱に入れるルールのようですが、私の場合、紙の切符でも「休日おでかけパス」なので入れるわけには行かず、でもそのまま素通りするのは不正乗車だと思われそうでなんか嫌な感じですよね。
改札口はこのような小屋みたいな建物になっていて、これも駅舎といえば駅舎でしょうか?
駅名看板は木製のようですが、JRのロゴもちゃんと色付きなんですね。
名所案内はだいぶ錆びついていて年季の入ったものでした。
それでは、反対側へ回ってみましょう。
反対側にはもっと立派な駅舎がありました。
こちらの方がメインの駅舎なんでしょうね。
こちらは2車線の立派な道路が通っていました。
セブンイレブンもありますね。
駅前からは都道45号奥多摩青梅線という道路で、「吉野街道」の通称があるようです。
この道路は国道411号と並行することから渋滞時の迂回路としても活用されているようです。
駅前にはキャンプ場の看板が出ていました。
やっぱりそういうアウトドア目当てに訪れる人が多いんでしょうね。
ホームへ出入りする階段です。
かなり緩やかなのでスロープにしてしまっても良さそうですけど、階段なんですね。
といったところでそろそろ次の駅へ向かいます。
川井駅
続いては川井駅です。
ホームは1面1線の棒線駅で、谷底を見渡す場所に駅があるためホームからの眺望が素晴らしいです。
田舎の無人駅という感じの駅にしてはホームはしっかりしたものですね。
ちなみに、急カーブ上に立地するため停車した電車とホームの間が広くなってしまうために危険があり、1999年には乗客がホームと電車の間に転落したのにお気づかないまま電車が発車してしまい死亡事故になってしまったこともあったそうです。
そのため、ホーム上には防犯カメラが多数設置されているそうです。
ホーム上には三角屋根のお洒落な建造物がありますが、これはトイレのようです。
これまたお洒落なデザインですが、「アドベンチャーライン」を名乗るにあたって改修されたんですかね。
30キロポストがありました。
立川からの数字だと思いますが、意外と近いんですね。
待合室の内部です。
ベンチがあるのみですが、キレイで落ち着いた空間になっています。
集札箱は駅舎に埋め込まれるような形になっていました。
また、利用客からの問い合わせに対応するためのインターホンもあります。
ここも券売機だったと思われるスペースですが、乗車駅証明書発行機に置き換わっていました。
まあ、元々利用者もそれほど多くはないんでしょうし、現在のSuica普及率を考えると券売機がなくてもほとんどの人は困らないというのが実情なんでしょう。
何やらお店と思われr建物が駅前にありましたが、今でも営業しているんでしょうか?
駅から出るには階段を降りていくようです。
ここから登山する人も多いのか登山者への注意喚起もありました。
斜面に駅があるので当然といえば当然ですが駅前の道路はすごい勾配です。
この道路は大丹波川に沿って上流へ伸びるようですが途中で途切れていて、しかも対岸にある都道202号へ渡る橋もないため、行き止まりの道のようです。
擁壁の石垣の感じといい、もしかすると都道が現在のルートになる前に使われていたような歴史のある道なのかもしれませんね。
その脇は駅へ向けての斜面になっていますが、ここに階段でも付けてくれたら近道になりそうだなぁw
ここから見上げる「大丹波川橋梁」は上路アーチのコンクリート橋ですね。
こちらは「大橋供養塔」と読めますが、どういう意味なんでしょうか?
近くには奥多摩大橋がありますが、それと供養というワードはどうも関連がなさそうですし、昔使われていた橋を取り壊す際に、付喪神などを供養するといった意味合いだったんでしょうか。
↑ホームで電車を待っていると回送列車が通過していきました。
「ホリデー快速おくたま」の送り込みでしょうか。
↑乗車する列車がやってきました。
続いては・・・
御嶽駅
御岳登山の拠点となる御嶽駅です。
↑対向列車の発車シーンです。
ホームは1面2線の島式で、ホームの幅も広く取られています。
奥多摩駅と並んで観光客の利用が多い駅でしょうし、キャパシティには余裕を持たせているんでしょうね。
駅前に橋がかかっていますが、ここを渡ると御岳登山鉄道のケーブルカーの駅があります。
改札口は簡易改札機だけですが、出場用は2つ並んでいるあたり、他の駅よりは頭一つ抜けて利用者が多いんでしょうね。
横から見た図です。
窓口っぽいスペースがありますが、現在は無人駅となっていて、改札はフリーパス状態のようです。
今度運行される特急「あたみ」のポスターが貼られていました。
確か始発駅は青梅駅で当駅にはやって来なかった気がしますが、近いということでPRしておこうということなんでしょうか?w
ここも登山目的の人が多いのか、登山計画書のポストがありました。
駅名の通り御岳山への登山拠点であり、ケーブルカー乗り場までのバスも出ています。
タクシー乗り場もありましたが京王タクシーなんですね。
そういえば、西東京バスって京王グループでしたね。
御岳山の上に鎮座する武蔵御嶽神社の参道になっているようです。
ちょうどバスが通る道がそうなんでしょうね。
少し引いて駅舎を撮ります。
神社仏閣のような渋い見た目ですね。
時間があるのでもう少し周りを散策しようと青梅街道に沿って歩きます。
西東京バスのバス停がありましたが、これは青梅行きのみが停車するバス停でして、その青梅行きはなんと土休日のみ1日1本というレア系統だったりします。
時刻表です。1日1本なのにちゃんと時間ごと・曜日ごとに分けた時刻表になっていて、余計の本数の少なさが際立ちますw
なぜこんなに本数が少ないのかというと、この青梅行きのバスは当駅とケーブルカーの駅があるケーブル下までの路線のうち、青梅営業所が担当するバスの出入庫を兼ねた運行だからという事情があり、そもそもここから青梅方面は青梅線を利用するのが一般的でしょうし、バスの需要はそれほどないんでしょうね。
ちなみに、奥には都営バスのバス停もあります。
都営バスは青梅駅方面のみの運行で、西東京バス同様に土休日のみの運行ですが、1時間に1~2本程度お運行本数があり、実用的な利用も可能な設定になっています。
ちょうどケーブル下行きのバスが出るところでした。
こちらは土休日は30分ヘッド、平日も40分~50分ヘッドで運行されていて、当駅のバスの主力路線となっています。
特に平日はこの路線が唯一の路線になってしまいますからね。
ちなみに、川井方面へのバスは出ていないので、青梅から奥多摩までで考えると当駅から川井までの間だけ鉄道に並行する路線バスが出ていなことになります。
まあ、そんな事を気にするのはバスマニアか、路線バス乗り継ぎの旅をやろうとしている好事家くらいでしょうけどw
それでは駅に戻って次の駅へ進むとしましょう。
沢井駅
続いては沢井駅です。
ホームは単式1面1線の棒線駅ですが、実は元々は島式1面2線の交換可能駅であり、2019年に交換設備が撤去されて現在の形になったようです。
駅前に立派な建物がありましたが、保健福祉センターという公共施設のようです。
そういえば、ここってもう青梅市なんですね。
調べると御嶽駅から東は青梅市になるようです。
やはり券売機は撤去され、乗車駅証明書発行機のみになっていました。
かつて線路があったスペースはレールも撤去されて空地になっていました。
駅前は広いスペースになっていて、バスの乗り入れも可能そうですが、バスは駅前には入ってこず、国道上のバス停に停車しているようです。
駅前広場に出入りする道路のようですが、立体交差みたいになっているんですね。
ここからも乗り場へ行くことが出来るようですね。
恐らく交換設備を撤去するまではここが唯一の出入り口だったんでしょうね。
ホームへの階段です。
まあ、今は駅前広場から直接出入りできるようになったので、ここを通るのは広場と反対側の出口を利用する場合だけなんですけどね。
北側の入口に出てきました。
駅前がそのまま道路になっています。
何か石碑があると思ったら道路竣工記念のようです。
ただ、なんの道路なのか分かりませんけどw
あと、跨線橋の上に、これまたお寺みたいな形の屋根が付いていたのに驚きました。
↑列車がやってきましたがこれは奥多摩行きで逆方向なので見送ります。
↑今度は「ホリデー快速おくたま」なので通過列車です。
このあとの青梅行きの列車で更に駅巡りを続けます。
軍畑駅
これも難読駅名の1つ?の軍畑駅です。
駅名標です。
冒頭で難読駅名だと書きましたが、これは「いくさばた」と読みます。
ベンチは都会の駅にある感じのタイプですが、山火事に注意という看板が全然都会っぽくないミスマッチが面白いです。
ホームの端です。
観光客へ向けてのPRか、遊歩道やら不動尊の下車駅であるという看板もありますね。
ホームを見渡します。
単式ホームにしてはホームが広めな気もしますが、登山シーズンとかだと大勢の利用者でごった返したりもするんでしょうか。
やっぱり券売機のスペースは潰されて乗車駅証明書発行機に置き換わっていました。
駅舎はおしゃれなレストランやホテルかなと思うような佇まいです。
駅名もおしゃれですが、上のロゴみたいなのはオリジナルなんでしょうか。
駅前には商店があって、こちらは普通に営業しているみたいです。
それでは更に次の駅へ向かいます。
二俣尾駅
時間的に駅巡り最後の駅は二俣尾駅となりました。
青梅線もE233系しかこないので流石に飽きてきたなと思いつつつい撮ってしまうというw
↑なんと隣の乗り場にはE257系が停車していたのです!
ちょうど発車するところだったので大慌てでカメラを起動して撮影したのですが、少し動き始めてからの録画開始となりましたw
恐らくは私が帰りに乗る「おうめ94号」の送り込みの回送なのだと思いますが、まさか遭遇するとは・・・
忘れちゃいけない駅名標
ちなみに、当駅は村上春樹さんの小説「1Q84」に登場しているらしいですね。
よく見ると駅名が刻印されていました。
後で写真を見かえると他の駅のベンチにも刻印があったようですが、そのときは気づかずに拡大しては撮っていませんでした。
駅への出入口は跨線橋のようになっているようです。
これは沢井駅の少し前までの姿に近いのかもしれません。
階段を登ると改札口があります。
やはり無人駅でSuica用の簡易改札機のみです。
この素朴な注意書きとか、駅員さんがいた時代に作られたのか、この駅の時代を感じさせていいですね。
北口は細い道路に接続しているようで、メインの出口ではないようです。
南口にやってきました。
こちらも跨線橋への入口があるのみで、駅舎と呼べるものはありませんが、ちょっとした広場があります。
青梅から御嶽を経てケーブル下に至るあの路線しか停まらないので、停車するのは土休日限定で1日1本だけですw
最後に跨線橋からのホームを撮ったらこれにて駅巡りは終了となります。
↑最後に二俣尾駅を通過するホリデー快速を撮ったら奥多摩に引き返します。
「おうめ94号」で帰路に就く
時間潰しの駅巡りを終えて、再び特急「おうめ」に乗って帰路に就くことにします。
奥多摩に戻ってきました。
あとはここで「おうめ」の到着を待ちます。
そういえば、二俣尾駅で「おうめ」の送り込みと思われる回送を撮っていますが、途中の駅で追い越したみたいでまだ奥多摩には到着していないようです。
↑というわけで入線シーンです。
まあ、「武蔵野・青梅奥多摩」と代わり映えしない映像というのが正直なところですがw
特急幕に変わりました。
新宿だったらデータは入っていてもおかしくないですがやっぱり使わないようですね。
停車駅は往路の「おうめ93号」と同じで、御嶽、青梅、拝島、立川、新宿と停車していきます。
復路は発車時点で日没寸前という時間帯なので、車窓を楽しむには向かず、乗り鉄があまり乗ってこないこともあってか往路よりは空いている印象でした。
私もどうせなら往復とも乗ろうということで帰りも「おうめ」の特急券を買いましたが、景色も見れないのでうたた寝したりスマホをいじったりという感じで過ごしてしまいましたw
まあ、快適な特急形に乗って新宿まで行けるだけでも価値はありますかねw
せっかくならば引き上げを撮ってから帰ろうかとも思ったのですが、E257系ならそこまでレアな車両でもないしなぁ・・・と思うといつ出るかも分からない発車を待ち続ける気にもなれずにさっさと帰ることにしましたw
ちなみに、この翌日は・・・
というわけで、記事は以上です。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
とても面白かったです!
コメントありがとうございます。そう言って頂けるととても励みになります。
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
楽しく読ませてもらいました。
青梅線沿線住人です。
せっかく古里駅までいらしたのであれば、駅の青梅寄りに昔の石灰石積込ホッパーの遺構がありますので見て行かれたら良かったのに。
石灰石メインは奥多摩駅北東側の現在駐車場になっているところが奥多摩工業の石灰石積み出しヤードでした。
また、御嶽ー川井駅間には石灰石貨物運行時に使っていた信号所跡もありますよ。
ぜひともまたいらしてくださいませ。
コメントありがとうございます。
ホッパーの遺構などもあったのですね。それは気づきませんでした。
機会があれば再訪し、またレポートができればと思います。
この度は情報提供ありがとうございました。
また、今後とも当ブログをよろしくお願いします。