【秋田延長】「きらきらうえつ」乗車レポート

今回は観光列車「きらきらうえつ」に乗車しましたのでそのレポートとなります。時系列としては「東日本パスで山形県内乗りつぶし」」の翌日となり、「「湘南ライナー」を経て新潟へ」から続く一連の活動の1つとなります。

今回の活動内容

今回はタイトルにもある通り「きらきらうえつ」に乗るのがメインであり、昨年の夏にも「きらきらうえつ」に乗っているんですが、今回は「きらきらうえつ」」が9月いっぱいで運行終了するということで、さよなら乗車の意味で乗車を決めました。
また、前回は新潟→酒田の片道だけ乗りましたが、今回は昨晩宿泊した酒田から一旦北上して秋田ヘ向かい、そのまま折り返し乗車して新潟まで乗車したら、上越新幹線で帰路に就くというごくシンプルな行程になっています。
ところで、「きらきらうえつ」について事前知識をお持ちの方は気づいたかもしれませんが、実は「きらきらうえつ」は普段は酒田~新潟間の運行であり、秋田までは行かないのですが、年に数回実施される秋田への延長運転に合わせて今回の活動をしました。
なお、じゃあ下りも新潟から乗って全区間乗車にしなかったのは何故かというと、単純に新潟→酒田だけはどうしてもチケットが取れなかったというだけですw
まあ、去年その区間を既に乗っていたので、逆に今回の活動でうまいこと(分割とはいえ)上下全区間に乗れるわけですから、かえって良かったかもしれませんね。
なお、秋田行きの「きらきらうえつ」が酒田を出るのは昼頃であり、酒田に既に泊まっている今回の行程では午前中が暇になったのでおまけを入れてあります。

「きらきらうえつ」の時間まで暇つぶし

というわけで、「きらきらうえつ」を待つ間の暇つぶしとして酒田市内をぶらつきます。はっきり言ってここでは鉄分は皆無なので早く「きらきらうえつ」を!という方はスキップしてもらって構いません。


というわけでやってきたのは「みなとオアシス酒田」という場所です。
一見すると道の駅のような雰囲気ですが、「みなとオアシス」というのは各地の港に併設された施設のことで、観光客向けのお店や飲食店なども併設され、いわば道の駅の港バージョンですね。

酒田市の中では内陸に入った場所にある酒田駅からすると徒歩だと30分はかかるのがネックですが、今回は時間もあるので行ってみました。


これがフェリーターミナルです。
現在の酒田港は貨物輸送がメインで、旅客船は肩身が狭い感じですが、飛島という離島への旅客船が出ていて、酒田港を発着する唯一の旅客航路のようです。


実はここに乗り入れる路線バスもあり、酒田市が運行する福祉乗合バス「るんるんバス」というのがあるのですが、これがなんと火曜・木曜・土曜の週に3日のみ運行となっており、訪れた日は運行されていませんでしたw
地方のコミュニティバスや福祉バスだと、下手すれば週に1日だけ運行というパターンもあったりしますから、そこまで驚きはないですが、それでも酒田市というそこまで田舎町という感じではない街ですらこうなんですからねぇ・・・
ていうか、「みなとオアシス酒田」は一応は観光客向けの施設なんでしょうし、せめて日曜日は運行したほうがいいんじゃないですかね。


さてさて、「みなとオアシス」にやってきた目的と言ってもいい「さかた海鮮市場」です。
新鮮な海の幸が売られている他、2階にある「海鮮どんやとびしま」では海鮮丼を始め魚介料理が食べられるのです。
というわけで早速中へ入りますが何かがおかしい・・・確かに入口は開いており中にも入れたのですが、店員さんの姿は見られず店内にはお客さんもまばら・・・
単に昼時には早いからかなと思ったら貼り紙がしており、「海鮮どんやとびしま」の営業は朝の部と昼の部に分かれており、今はちょうどその中間の時間帯で、休憩用に店内を開放はしているけれども飲食店としての営業はしていない時間帯だったのです。
営業開始は11時とのことで、現在時刻は10時・・・1時間もぼーっと待っているのは退屈ですが雨も降り始めた中、街を散策する気にもなれず・・・
とはいえ、ずっと店内にいるのも退屈ですから結局外へ出て来ました。


と思いつつ何気なしに看板を見ると面白そうなものを発見!
ちょうど開館したばかりのようですし、しかも入場無料!
これは渡りに船、行ってみるとしましょう。


この階段を登っていくようです。
内部に入ると特に受付などもなくそのまま中へ入れました。


最初に入った部屋には船舶模型がたくさん並んでいました。
海の博物館とはいいますが、船についての展示がメインっぽいですね。


結構数が多いので全部取り上げるのはきりが無いということで気になったものをいくつか紹介していきましょう。
こちらは浚渫船のようですね。


これも浚渫船らしいですが、また別の形式のようです。
あ、私は船については完全にド素人なので細かい解説は期待しないでくださいね?w


こちらはタグボートのようですね。
タグボートとは小回りの効かない大型船が接岸するのを補助するための小型の船です。


こちらも同じくタグボートで「荘内丸」だそうです。


コンテナ船「はるな丸」


こちらは起重機船・・・つまりクレーン船です。
名前の通りクレーンが付いた船で海辺での工事で活躍するようです。
鉄道で言うところの操重車ですかね。


こちらは「さいべりや丸」という貨客船のようです。
戦前の船らしく、今のように航空機が発達する前は海外へ行くには船旅が一般的だった時代に活躍した船のようです。


船の話をするならば軍艦もやっぱり触れておきたいですよね。
そんな私の希望を汲んで(?)か、ちゃんと旧日本海軍の艦艇の模型も用意してくれていました。
他の模型よりサイズが小さく、ガラスケース越しなのでちょっと見づらいですが、提督ならば反応してしまう艦名がたくさんですね。


ケースの2段目です。
戦艦や空母など大型艦は模型でも存在感がありますね。


そして、最下段・・・大和でけぇ!w
いや、多分縮尺が大和だけ違うんでしょうけど、大和だったらこれで同縮尺だと言われても納得してしまいそうですw

船舶模型の部屋は終わっていよいよメインの展示室へ進みます。
階段で上がると職員と思われる方が出迎えてくれましたが、入場無料ですしチケットを買うでもなくそのまま入っていきます。


こちらにも船舶模型がありまして、しかもさっきより縮尺が大きい軍艦の模型でした。
このサイズだと迫力もありますし、細かい部分も見られていいですね。
・・・ああ、艦これやりたくなってきたw


灯台の光源部分でしょうか?


大小さまざまなスクリュー


小型水中作業船「はくよう」の模型です。
「はくよう」は海底調査や海底ケーブル・パイプラインの調査などなど様々な任務についた後、現在は引退し鹿児島県の水族館で展示されているそうですが、実はビキニ環礁に沈んでいた戦艦長門を発見したという実績も持っていたりします。


全国の港の位置を示す地図です。
ボタンを押すとそれに対応した位置のランプが点灯するというちょっと昭和チックな展示物ですが、操作パネルにはもっと驚く記述が・・・


さらっと書いてありますが、鉄道連絡船は青函連絡船・宇高連絡船ともに1988年に廃止されていますから、この説明板が作られたのはそれ以前ってことですかね?
見た目も時代を感じさせますし、その可能性が高そうです。


船の船橋(ブリッジ)を再現したであろうブース


映画などでしか見たことがないですが、「おも~か~じ、いっぱい!」とか言いながら回したくなりますねw


これも操舵輪なんですかね。


レーダー?


見張り用の望遠鏡?


なんて名前なのか知りませんが、これ映画「タイタニック」で見たことあります。


鉄道でも採用例がある旋回窓
丸い枠の内側はモーターなどで回転できるようになっていて、遠心力を使ってガラスに付いた水滴を跳ね飛ばす仕組みで視界を確保します。
荒天の外洋を航海することもあるであろう船舶では鉄道以上に必要な装備でしょうね。


天測航法には欠かせない六分儀に、羅針盤もありますね。
艦これやっていると勘違いしそうになりますが、羅針盤は決して回すものではありませんw


続いては酒田港のジオラマ模型がありました。


しかも、面白いのがこの溝がレールのようになっていて実際に模型の船が入港・接岸・出港していく様子も再現されているのです。
動画で撮ろうかとも思いましたが、これがメインで来ているわけではないですし、結構尺を使いそうだったので割愛しますw
興味のある方は実際に訪れてみて下さいw


パネル展示も豊富にあります。
こちらは国際貿易港としての酒田港ということで、出入国管理についての説明だったのですが、一例として紹介されている写真がネタでした。
雰囲気からして古そうな写真ですが、「新東京国際空港」の時点で最近のものでないのは明らかですね。
ちなみに、成田空港の正式名称として「新東京国際空港」が使われていたのは2004年までであり、以後は「成田国際空港」が正式名称です。


今度は漁業に焦点を合わせた展示です。
これもなかなか見応えがあったのですが、数が多いので割愛しますw

と、「酒田海洋センター」は以上とします。
紹介しなかったものも含めて展示はたくさんあって結局1時間近く滞在しており、気がつけばもう「海鮮どんやとびしま」の昼の部が始まる時間になっていました。
無料で見られる割には豊富な展示で、ちょっと資料が古いものがある点に目を瞑れば楽しめると思います。酒田を訪れた際には行ってみるといいでしょう。


それでは、お待ちかねの海鮮丼です。
今は冷凍技術も発達したおかげで近所でも海鮮丼が食べられるお店はあるんですが、やっぱり海辺の街で食べると違いますよね。


あと、岩牡蠣も頂きました(別注文)
これまた美味でした。


「海鮮どんやとびしま」の窓から見えた旅客船「とびしま」

といったところで、酒田の海の幸に舌鼓を打ったらそろそろ駅へ戻ります。

11時の開店と同時に入店したのですが、私と同様に近くで開店待ちをしていた人が結構いたようで、私が並んだときにはもう先客がそこそこいる状態だったこともあり、食べ終えたときに時計を見ればもう11時半になっていました。
「きらきらうえつ」の発車は12時05分ですからもう30分ちょっとしかありません。
徒歩で戻るならばかなり急ぎ足でギリギリと言ったところでしょうか・・・


歩いて戻るのは不慣れな土地で道に迷うリスクなども考えると厳しく、かといってタクシーは予算的にちょっと・・・
というわけで、私はスマホのナビに従って酒田市役所前というバス停にやってきていました。
さかた海鮮市場へ乗り入れるのは「るんるんバス」だけで、前述の通り私が訪れた日には運行されていませんでしたが、少し歩いて酒田市役所まで行けば庄内交通の路線バスが利用できるわけです。
こういうことをサクッと調べられるのはスマホの恩恵ですね。


ちなみに、こちらが酒田市役所のようです。
まあ、市民でもなんでも無い私は特に用事はないですけどねw


実は初乗車だった庄内交通は、無事私を酒田駅まで送り届けてくれました。
しかし、ICカード乗車券に対応していないのはしょうがないとしても、車内には運賃表示器すらなく、運転士さんに運賃を尋ねる羽目になりましたw
ほぼ地元の人しか乗らないからそれで大丈夫ってことなんでしょうかw

それでは、おまけ編はここまでで、ここからがいよいよレポートの本題となります。
おまけと言っておきながらもう4000字をとっくに越しているけど気にしないw

「きらきらうえつ」に乗る

スキップした方もそうでない方もお待たせしました。いよいよメインの「きらきらうえつ」のレポートへと入ります。
まずは、「きらきらうえつ」の概説から入りますと、「きらきらうえつ」は通常は新潟~酒田間を走る快速列車で、土日祝日を中心に1日1往復走っています。今回の行程がそうであるように、年に数回程度、秋田駅まで延長運転される場合があり、この場合は新潟~秋田間の運転となります。
車両は485系を改造した専用車両を使用しており、車窓を楽しむのに適した大型窓やハイデッカー構造に、「きらきらラウンジ」と呼ばれるミニビッフェを兼ねたスペースも用意されるなど、一般の列車では楽しめない列車旅が楽しめます。
また、今や希少車種となった485系だという点でも希少な存在ですね。かつては日本全国を股にかけて走っていた485系も今や原型を留めないジョイフルトレインとして残っている程度になりました。

また、「きらきらうえつ」の運行形態についても触れておくと、運行ダイヤは午前中に新潟から酒田・秋田へ・午後に秋田・酒田から新潟への運行となっており、停車駅は新潟・豊栄・新発田・村上・桑川・勝木・府屋・鼠ケ関・あつみ温泉・鶴岡・余目・酒田・遊佐・吹浦・象潟・金浦・仁賀保・西目・羽後本荘・秋田となっています。
特急「いなほ」が停車する中条・坂町を通過する一方、特急が停まらない桑川・鼠ケ関・吹浦・金浦・西目といった駅には停車するなど、特急に対しては千鳥停車のような設定になっていますが、所要時間から行くと、秋田延伸ダイヤ時の新潟→秋田の所要時間が4時間16分なのに対して、「いなほ」が3時間41分なので、流石に特急よりは遅いですが、新潟→秋田を直通で行ってくれて特急券がいらないわけですから実用的な移動手段としても重宝しそうな設定ですよね。(全車指定席なので指定席券を入手できないと乗れないのがネックですが・・・)
なお、JR東日本としては青春18きっぷで新潟~秋田を移動するのには使ってほしくないのか、2019年中の秋田延伸運転はいずれも18きっぷの利用可能期間から外れていましたw
なので、私は東日本パスを使ったわけですけどねw


というわけで、酒田駅の改札にやってきました。
既に12時を回っていながら今日はじめて通過する改札ですw


発車標ももちろん押さえます。秋田行きの「きらきらうえつ」は滅多に見られないレア表示ですしね。


↑発車標を動画でも撮りました。
しかし、「本日秋田まで延長運転です」とお知らせしてくれるのはいいのですが、当日に急に思い立ってもよほどの幸運に恵まれない限りはまず指定席券を入手できないでしょうし、既に指定席券を買っている人にとっては今更秋田まで延長することをお知らせされても、それを知った上で指定席券を買ったわけですから意味あるのかなと思っちゃいますw
でも、ネタとしては美味しいのでこういう表示はありがたいという結論になりますがw


ホームへ入ると職員総出で「きらきらうえつ」のお出迎え準備がされていました。
私が前乗ったときはこんなのなかったぞ?w
やっぱり、秋田延長運転だと扱いが全然違いますねw


ホームの乗車位置案内
「きらきらうえつ」引退後は「海里」なる新しい観光列車にバトンタッチするようで、「きらきらうえつ」という名前自体が消えてしまうみたいですし、こういう案内類も押さえていきたいですね。


ホームにいた701系です。
現在羽越本線では酒田以北のみの運用ですが、以前は1日1往復だけ鶴岡へ乗り入れる運用が存在したようで、今回は「きらきらうえつ」に乗る前の余った時間でそれに乗ろうかとも思っていたのですが、調べると最近のダイヤ改正で消滅してしまったらしいことが判明してちょっと残念でした。

さて、あとは「きらきらうえつ」の入線を待ちます。


↑入線シーンです。
去年は新潟からやってくる列車に乗ってきたので酒田駅での入線シーンは撮れませんでしたからね・・・って、あれ?


なんだか違和感を覚えましたが、やっぱり去年乗ったときとちょっとだけ変化がありますね。


もったいぶらずに答えを言うと、ヘッドマークが付いていたのです。
これは引退が決まったことを記念して装着されているもので、月替りで変わるらしいです。
熱心な撮り鉄の方だと、全てのヘッドマークをコンプリートするために何度も羽越本線に足を運んだりされるんでしょうが、私はこの手の企画は無理にコンプリートしなくてもいいかなっていう感じです。

それでは乗車です。今回は座席として発売される号車では唯一M車となる3号車を取りました。「きらきらうえつ」編成の485系は2M2Tの構成で、両端がクハ、中間2両がモハという、|Tc|M|M|Tc|という編成なのですが、2号車は前述の通りラウンジ扱いで一般の座席は設けられていないために自分の座席に座ってモーター音を楽しみたければ3号車一択となります。

貴重な秋田延長に加えて引退の発表が出た後となれば予想通り車内は混み合っており、なおかつマニア率も高かったですw
あと、私同様にM車狙いの音鉄もいらっしゃったみたいで、車内で何本かのマイクを見かけましたw
純粋な観光客は少数派で、しかもラウンジの方へ行っている人が多く、座席でおとなしくしているのはマニアばかりとなり、予想よりは静かな車内でした。まあ、静寂とまでは行きませんけどね。でも、観光列車でこれなら及第点でしょう。


山形県内では最後の停車駅となる吹浦駅に到着しました。
ここでは対向列車と行き違いのため停車時間があるとのことでホームに出て軽く撮影です。


流石に駅取材をするほどの時間はなさそうなので「きらきらうえつ」の外観撮影くらいにしておきましょう。
こちらは酒田で撮った方とは逆向きですが、ヘッドマークは違うデザインになっていますね。


↑そして、「きらきらうえつ」を待たせていた列車がついに姿を現しました。
正体は貨物列車でした。貨物列車の運行ルートとしても重要な日本海縦貫線ならではでしょうか。


それでは、車内に戻りますが、ドアのステップにちょっと気になるものを発見


新潟地区の115系などでお馴染みのステッカーが、「きらきらうえつ」にもあったんですね。
以前にも乗っているもののその時は気づかずにスルーしていたようです。


ラウンジの座席ですが、誰も座っていないという貴重な光景だったので思わず撮影
資料としての写真と考えるとこういう共有スペースって常に誰かしらいるので撮影難易度がかなり高いんですよね。


こちら、「茶屋」という売店にあった掲示ですが、どうやら延長区間では営業しないみたいですね。
なお、本来ラウンジの座席は「茶屋」で買い物をした人限定ですが、営業しない区間では自由に開放されるため誰でも座っていいみたいです。
せっかくならちょっとだけでも座っておけばよかったかなw


あとはひたすら車窓を眺めつつまったり乗車です。
酒田以北の羽越本線って普通列車と今はなき寝台特急「あけぼの」で1回ずつ乗ったっきりであり、「あけぼの」では早朝の通過で熟睡しており、車窓はほとんど見ていないし、普通列車だとロングシートの701系のためやはり車窓は見づらく、まともに車窓を楽しむのって初めてになりますね。


↑仁賀保駅到着時の車内案内表示器

仁賀保駅からは秋田県に入ります。「きらきらうえつ」で秋田県に入れるのはかなり貴重ですから、なんだか特別な県境越えになりました。


羽後亀田駅では運転停車があり、「いなほ」とすれ違いました。


風力発電の風車が見えました。
羽越本線は冬場ともなると度々日本海からの強風によって運転見合わせとなるのがもはや風物詩ですが、それを有効利用したという感じでしょうかw


終点の秋田に到着です。

折返しまでは20分ほどありますが、ここであるミッションがありましたので、撮影もほどほどに一旦改札を出なければなりません。
そのミッションというのは、指定席券の発券です。実は折返しとなる秋田→新潟は事前に指定席券を入手していたものの、残念ながらT車である1号車となってしまい、どうせならばM車となる3号車に乗れないかと思っていたのですが、乗車中にスマホで「えきねっと」にアクセスし、空席照会をかけていると奇跡的に3号車に1席だけ空きが出ており、それをすかさず確保していたのでした。ただ、問題は1号車の方の指定席は既に発券を済ませてしまっており「変更」扱いには出来ないだろうということであり、仕方なく元の指定席券はキャンセルした上で、「えきねっと」で新たに取った方の指定席券を発券しなければなりません。「えきねっと」も便利なサービスではあるんですが、ごく一部のチケットレス対応の線区を除いては乗車前に指定席券売機で発券しないといけないのはめんどくさいですよね。
とはいえ、無事にキャンセル&発券が出来たところで再びホームへ入ります。


その前に見かけた秋田犬のバルーン


改札口の発車標
ここで見られる「きらきらうえつ」の案内はやっぱりレアですよね。


続いてホーム上の発車標


駅名標と絡めていかにも秋田で撮りましたという写真にしてみました。
先頭部すら写っていないという手抜きっぷりですがw


まだ清掃中で乗り込めないみたいなのでもう少し撮影して回ります。


先頭部ももちろん撮りに行きました。


こちらのヘッドマークはまだアップでご紹介していませんでしたね。


かなり強引ですが、701系と並べてみたりw


まだ時間があったので反対のホームへも行きました。
覆いかぶさるように跨線橋があって暗いのが残念です。


清掃が終わったようでドアが開いたので乗り込みました。
「きらきらうえつ」といえば、このジオラマとプロジェクションマッピングが最大の見所ですよね。


相変わらず閉まっていますが「茶屋」も見たら座席へ向かいます。
流石に往路と全く同じ座席ではありませんが、直前だったにも関わらず窓側が取れたのは幸運でした。
あと、往路でも見かけた顔ぶれが何人か新潟行きの車中でも見られましたw
普通の観光客ならばせっかく秋田までやってきて20分程度で折返しなんて馬鹿げた行程は組まないでしょうが、乗り鉄ならば「こまち」でまっすぐ東京へ戻るならば、そのまま「きらきらうえつ」で新潟へ引き返して上越新幹線のほうが面白いですし、皆考えることは同じなんですねw


先程軽く触れた「こまち」と並走して秋田駅を発車します。
これってわざとそうなるように発車時間を調整していたりするんですかね。


最初の停車駅の羽後本荘です。
由利高原鉄道との乗換駅ですが、今回は素通りですw


山形県に入りまして遊佐です。これ「ゆざ」と読みますが難読駅名の1つですよね。


庄内平野を走り、いつしか酒田を出ました。
酒田でも思ったほどは乗客の入れ替わりはなく相変わらずマニア度の高い車内ですw


庄内地方の中心となる鶴岡も過ぎてあつみ温泉です。
温泉ということで観光客の利用が見込めそうな駅ですが、16時55分着と、温泉旅館へ向かうにはちょっと遅いかなという時間であり、降りる人はほとんどいませんでした。


複線化のために掘られたものの活用されていないというトンネルが見えました。
せっかくトンネルが完成しているならばそのままレールを敷いて活用すればいいのにと思いますが、現在の羽越本線の運行本数だと複線化は必要ないって判断なんですかね。

さて、あつみ温泉を出て鼠ケ関・府屋と来れば新潟県に入るわけですが、桑川あたりは「笹川流れ」と呼ばれる景勝地があり、車窓からも一部が見られる区間ですが、残念ながら座っていたのは山側の席であり見ることはかないませんでした。
まあ、過去に何度か見ているしいいでしょう。


↑その代わりと言ってはなんですが、鉄的な視点でのネタをどうぞ
間島~村上間にある交直デッドセクションを通過する際の車内です。
羽越本線は間島以北は交流電化、村上以南は直流電化となっており、間島~村上間にその境界となるデッドセクションがあるわけですが、交流と直流は同じ架線に混ぜて流すわけには行かないため、境界付近にはあえて電気が流れない区間が設けられており、これがデッドセクションです。
そこを通過するとき、列車は一時的に停電状態となり車内の照明が消えるわけです。ただし、最近の車両は大容量のバッテリーを備えるようになっており、デッドセクションを通過しても車内の照明が消えないことが多くなっており、国鉄型である485系ならではの光景とも言えます。
そのため、「きらきらうえつ」引退後はこの区間でデッドセクションによる停電は体験できなくなると思われます。(後継の「海里」はハイブリッド気動車のようですから、そもそもデッドセクションの影響を受けませんしね)


そして、村上に到着です。
ここからはE129系が主力車種となり、いよいよ新潟らしい区間になります。


車窓は相変わらずこんな感じですけどねw

そして、続いては新発田です。新発田からは白新線に入っていきます。


新潟車両センターが見えてきました。山手線のE235系が停まっていますが、試運転の関係で停まっているんだとか。
しかし、新潟で山手線の車両を見ることになろうとはw


事業用車のクモヤ143形が見えました。

車掌さんが車内を巡回して記念乗車証を配布するという一コマもありつつ、そろそろ終点新潟が近づいてきました。


↑というわけで、最後は車窓を動画で撮って「きらきらうえつ」の名残としたいと思います。
それにしても、きらきら星のチャイム以外も流れるんですね。


終点新潟に到着!
これで「きらきらうえつ」とはいよいよお別れですね。


最後の名残で色々撮っておきます。


これで最後・・・
う~ん、やっぱり乗車レポートと言いつつ車内での記述がどうしてもボリューム不足の感がありますが、どうしても漠然と乗っているだけという時間が長くなってしまいますしね。
レポートだとこんな有様ですが、現地の私はちゃんと楽しみましたよ。

あとは東京へ帰るだけですが・・・

上越新幹線で帰京する

「きらきらうえつ」という本日最大の目玉が終わり、あとは上越新幹線で一気に東京へ帰ります。
東日本パスはまだ有効ですからのんびり鈍行で帰ることも出来なくはなかったですが、今回は「きらきらうえつ」のためにちょっと無理を言って休暇の申請を通した経緯もありましたし、これ以上休暇を伸ばすことは出来ず、大人しく新幹線です。


東北や北陸からは追いやられつつあるE2系もここではまだまだ主力車種ですねw
私が乗る「とき」もE2系だったわけですが、実はこれは見送ります。


↑というわけで発車シーンをどうぞ

で、なんでE2系の「とき」を見送ったかといえば・・・


↑その10分ほど後にE4系の「Maxとき」があったんですもの!
E4系はもう引退が迫っており、せっかく乗れるならばE4系のほうがいいいですよね。


いやぁ、やっぱり新幹線としてもデカイですよね。


先頭側も


朱鷺のロゴマークを撮ったら乗り込みます。


あえての1階席w
たったの10分前に先行列車があることもあってこちらは空いているようです。
景色を楽しむならば断然2階席なのは言うまでもないですが、どうせすぐに暗くなって景色どころではなくなりますし、それならば逆に2階建てでないと楽しめないローアングルな車窓を楽しもうと思いました。


↑新潟駅発車からしばらくのところまで動画撮影です。
目線の高さにホームがあったりしてなかなか衝撃的な車窓風景ですよねw


↑ちなみに、駅を出て高架区間はほとんど防音壁しか見えませんw
車窓を楽しみたい人は絶対選んじゃいけない席ですねw

このまま東京まで乗ったわけですが、E4系は東京への足として使った意味合いが強いですし、以前のレポートでも触れたこともあったかと思いますので詳しい解説などはせずにここでレポートを締めたいと思います。
3回に分けてお送りした遠征シリーズもこれにて完結となります。
このあとは数回単発ネタがあった後で、再び遠征となりますw
またスローペースになってしまうかと思いますが、次の記事もお楽しみに!

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