今回は東京モノレールの新型車両10000形の試乗会に当選し、参加することができましたのでそのレポートです。
最初は都内で所要を済ませてから羽田空港へ向かいます。
その前に浜松町で撮影
予定が思ったより早く終わり浜松町に早く着きすぎてしまったので、しばらくJRを撮影して時間を潰すことにしました。
なお、「早く10000形を見せろ!」という方はスキップして下さい。
京浜東北線と東海道線、どちらも東京を代表する路線ですが、並べて撮れる場所って結構限られますよね。
どっちもE233系なのもまた面白いw
山手線も撮影です。こちらも東京の日常風景と言ってもいい車両ですが、E235系の投入が発表されましたから、E231系も撮れるときに撮っておくに越したことはありませんね。
というわけで山手線は動画も撮影です。
並走する東海道線や新幹線も撮影しました。
モノレールに乗車!
しばらく撮影を楽しんだものの来る車種が限られていることもあってまだ時間が余っていますが、モノレールに乗って羽田空港を目指すことにしました。
試乗会に関係した掲示でもないかと探していましたが、考えてみれば試乗列車は浜松町には来ないのであるわけないかw
代わりに見つけたのがこれ。
これって、前に流行ったガムテープ文字でしょうか。
それともそれに似せただけのフォント?w
乗り場に行った時にいたのが普通列車で、これは昭和島で後続の空港快速に抜かれるわけですが、どうせ時間もあるし、空いていて確実に座れるので乗ることにしました。
ちょうど、東海道・山陽新幹線で「のぞみ」が混んでいて「こだま」が空いているという構図に似ていますね。
↑やっぱり通過する空港快速も撮影ですw
ここで突然の思い付き、私が当たった試乗会は2回目の方で、もしかすると1回目の試乗会の列車とうまいこと鉢合わせして撮影できるのではないかw
というわけで、昭和島では普通列車を見送って待つことにしました。
が・・・しかし、そんな都合良くは問屋が卸してくれません。調べると1回目の試乗列車はほんの数分前にこの昭和島駅を出たところだったようで、先ほど普通列車が昭和島駅手前で一旦減速したのは試乗列車が進路を支障したためだったようです。
ということは、浜松町でJRなんか撮らずにまっすぐモノレールに乗っていれば余裕で撮影出来たことになります。まあ後悔先に立たずw
元々もう少し遅く浜松町に到着する予定だったので1回目の列車を撮影しようなどという考えも端からなかったですしね。
しかし、せっかく降り立ったので駅の様子を見ることにしました。
昭和島って車両基地があることや普通列車の待避があることで知名度こそありますがなかなか降りる機会ってないですしね。
昭和島駅
こうしてみるとホームの狭さが分かりますね。
元々待避線のなかった構造に無理やり待避線を後付したためにこうなったんですね。
都内にある駅だとは思えぬ独特な雰囲気
こういう雰囲気なんか好きです。
改札口までたどり着きましたが、何とも簡素なものでした。
駅周辺は企業が多く住宅などがあまり無いため利用者は通勤客がメインとなり、通勤時間帯以外は閑散としているということだそうです。
駅舎も簡素なものですね。車両基地まであって豪華な構内とは対照的です。
というところで、そろそろホームに戻って次のモノレールで羽田空港第2ビル駅に向かいたいと思います。
羽田空港第2ビル駅
というわけで試乗会の集合場所である羽田空港第2ビル駅にやってきました。
あれ?ここって天神南駅だっけ?w
すみません、なんだか福岡市交通局3000系に見えてしまいましてw
言わずもがなですが、これが今日の試乗会で乗る10000形です。
普段は使っていないホームに停車中でした。そういえば、試乗会の説明で「臨時緊急ホーム」を使用するとか書いてありましたね。
私はこの説明を軽く読み流していて、確か羽田空港第2ビル駅は2線を交互に発着するダイヤになっていたから、臨時列車を長い間止めておける余裕はないはず、ゆりかもめ7300系お披露目示会の時のように1線だけで済むように臨時ダイヤでも組むんだろうかとか思っていたらこういうことだったんですね。
参加者は一旦改札外に出てから受付をするようにと聞いていたので一旦改札階に上がります。
ここでピカチュウがお出迎え、そういえば東京モノレールもポケモンとタイアップしたりしていましたね。
受付はここのようです。一旦改札を出るようにとは言いますが、この受付自体は改札内にあり、改札口の横に参加者専用の通路が設けられていました。
これなら一旦改札を出させる必要はない気がしますが、ICカードで乗ってきた場合などに出場記録がないまま参加されると後々面倒になるから一律で全員一旦出てからということにしたんでしょうかね。
受付では当選メールを印刷したもの、もしくはスマホ・タブレットなどの画面にメールを表示して参加者氏名を確認して、このような参加証を受け取ります。
乗車車両ごとに紐の色が違うようです。
あと、何やら紙袋をくれました。高級ブランド店のものを思わせる黒い立派な作りのもので、中を見ると本かDVDでも入っていそうな箱に、10000形をかたどったグッズ、パンフレットにクリアファイルとなかなかのボリュームでした。これ全部タダでもらえるんですから、東京モノレールも気前がいいですよね。
時間が来たようでその「臨時緊急ホーム」へ案内されました。
こんな何の変哲もないドアが入口だったんですね。一般には使用しないホームなので案内がないのは当然ですが、今まで全く気づかなかったわけですw
階段は狭く無機質なコンクリート打ち放しでした。
いかにも緊急ホームという感じですね。
階段を降りると立派なパネルが鎮座していました。今日のためにホームを飾り付けたんですね。
いよいよ10000形とご対面
さて、早速10000形の顔を拝もうとホーム先端に行こうとすると係員の方に制止されてしまいました。
まさか、「試乗」するだけで、「撮影」はさせてくれないのか!?と思ったら、まずテレビの収録があって、レポート映像を収録し終えてから一般人の撮影タイムになるとのことでした。
この手のイベントでのプレスびいきはいつものことですが、一般人にも撮影のチャンスはあるようなので、先に車内の撮影をしたいと思います。
通常ならガラガラの時を狙わないと車内撮影は難しいですが、こういうイベントなら撮りやすいですね。
10000形自体はいずれ東京モノレールで嫌というほど見られるようになるのでしょうが、「臨時」という表示はなかなか見られないでしょうね。
さて、そろそろ車内に乗り込もうかなと思ったら向こうからなにか来る・・・w
最近流行りのゆるキャラか!?
あとで調べると「モノルン」という東京モノレール公式キャラクターだそうです。
幸せの青い鳥にちなんだデザインとのことです。
いよいよ車内に乗り込みます。
最近の鉄道車両では標準装備となりつつある液晶モニターですね。
JRでいくと左側は広告用のモニターですが、元々装備しないのか、解説パネルをつけるために塞いだのかどっちなんでしょうね。
内側からドアを撮ってみました。
なんていうか、すごく・・・E233系ですw
ロングシート部の座席です。この辺のデザインもE233系に似ていますね。
東京モノレールの親会社がJR東日本ですから、参考ぐらいにはしているのでしょうか。
この座席はモノレールらしいですね。
というのは東京モノレールの構造だとどうしても走行用車輪の一部が客室に出っ張ってしまうためその部分を座席として活用せざるを得ず、このような変わったシート配置になるようです。
あえて名前をつけるなら「逆ロングシート」ですかね?w
実際に座ってみて思ったんですが、これだとこの逆ロングシート部分に人が座ると他の乗客の通り抜けが困難になる気がします。2000形も同じ配置なのでそれを踏襲したんでしょうけど、この部分だけは1000形の配置のほうがいい気がします。
ボックスシート部です。説明によると海側の眺望のために海側の座席はボックスシート、山側の座席はロングシートにしたとのことです。
個人的に気になったのがドア側の背もたれの裏にあるクッションのような部分です。最近の車両は座席の端に仕切り板を設置することが標準的になっていますが、あれって席がなくても寄っかかるだけ結構楽なのでありがたいんですよね。
あのようなクッションはJR西の223系とかにも付いていますが、乗客目線で言えば嬉しい設備の1つだったりします。
車両間の仕切り扉です。ガラス張りで隣の車両が見通せるようになっているんですね。開放感もあって良いデザインだと思います。
ちなみに、よく見ると東京モノレールのロゴが真ん中にあしらわれ、周りには飛行機、富士山、扇子など空港や日本を象徴するイラストが散りばめられています。
国際線ターミナルにも乗り入れるということで、外国人に日本をアピールするという意味合いもありそうです。
車内の写真はもっとあるんですが、全部載せると物凄い枚数になってしまうのと、聞ける車両辞典に10000形を追加した時に目新しさがなくなってしまうのでこれくらいにして、先頭部に移動します。
流石にもうテレビの収録は終わっていて撮影スペースが一般人にも開放されていました。
やっと顔が拝める!
青色LEDの車幅灯がクールというかスマートな印象を与えていますね(デザインに造詣はないので適当なコメントですw
側面を見るとそうでもないですが、顔だけ見るとやっぱり福岡市交通局3000系っぽいですw
配色が同じで形も微妙に似ているからでしょうか。
続いて真横から
運転室真後ろの席が空いていたのでガラス越しに運転台を撮影です。
新型車らしくすっきりとまとめられた配置ですね。
撮影も一通り済んだので発車まで車内でおとなしくしてようと思ったら、何やらマスコットキャラクターが先頭部分にいるので記念撮影はいかがですかとか放送しています。
どうせすることもなかったので行ってみると同じ考えの人が多いのかぞろぞろとみんな仲良く先頭部へ移動w
これってさっきすれ違った「モノルン」ですね。
これは参加者向けのサプライズである以上に、報道機関向けに「画になるシーン」を提供したというところでしょうか。
実際、この写真を掲載しているニュース記事もありました。
恐らくこの写真と同じ構図の写真が色んな新聞社やネットニュースなどで使われていると思いますが、この写真は私のオリジナルですので誤解なきようにw
さて、今度こそ車内に戻るとちょうど発車10分前、真新しい車内を見回しているとあっという間でした。
昭和島まで一往復
今回の試乗会は羽田空港第2ビル駅から昭和島駅までの往復を乗車するもので、昭和島駅を含めて途中駅での乗降はできず、普段は定期営業列車では通過列車がない羽田空港第1ビル駅、羽田空港国際線ビル駅も通過して昭和島までノンストップです。
そういう点でもレアですね。
乗った感想ですが、まず音鉄らしく走行音という観点から行くと発車直後や停車時の音はE233系にそっくりでした。デザインだけでなく機械的な仕様も似ているんでしょうかね。
ただ、モノレールですから「ガタンゴトン」という音は当然しません。高速域ではモーター音も他形式とそう大きな違いはないように感じました。
乗り心地という点では、加減速は従来型の車両より滑らかという感じがしましたが、コンクリートの軌道を走るモノレールの性質上、普通鉄道より揺れは大きいですね。
その他の感触はもうE233系のイメージでいいと思いますw
試乗会独特のものというところでは、発車すると昭和島駅まで10000形の紹介をするアナウンスが流されていました。西鉄3000形の試乗会では自動放送が用意されていた記憶がありますが、今回は車掌による肉声放送でしたね。
まあ、それでも十分聴き応えのある放送でしたけどw
あと、この手のイベントは子供連れが多いのかなと思っていたら、意外といわゆる「マニア」っぽい人たちの比率が高かったですね。
開催が平日でしたし、ネットでしか申し込めないので、親子で参加というよりは、有給を使ってでも、あるいは授業をサボって自主休講してでも参加しようというマニアの比率が高くなるんでしょうかw
あ、私は元々休みだったから参加したんですよ?w
そういえば、スーツ姿の人が結構いましたが、まさか会社を早退して参加でしょうかw
昭和島到着後は一旦入出庫線に入ってから折り返し運転となりますが、これもまたレアな体験ですよね。
車庫内に停車中は熱心に窓越しに写真を撮っている人が目立ちました。乗客を乗せたまま車庫内を走行するなんてめったに無いですからねw
10000形はあっという間に羽田空港第2ビル駅に戻ってきて、もとの臨時ホームに滑り込みました。
今度は進行方向が逆で尾灯が点いていたので改めて撮影
このまま発車時間まで待機して出発を動画で撮ろうと思っており、同じ考えの人なのか何名かホーム上で待機していたんですが、発車の10分くらい前にそろそろ外に出るようにと促されてしまいましたw
しばらく撮影していても何も言われなかったので発車までいてもいいのかなと思っていましたが、やっぱりダメのようでした。いつまでも参加者がホームに残っていると職員の方たちも解散できないでしょうし、仕方ありませんね。
しかし、このままではせっかく参加したのに10000形の動画を1つも撮れないという東上線100周年記念列車以来の失態を犯すことに・・・はなりませんw
Bプランを用意していたからです。といってもさっきの試乗の車内で考えたんですけどねw
恐らくは空港快速の後追いで発車するスジでそのまま昭和島まで回送されるだろうから、10000形より1分でも早く発車する営業列車に乗ってこの先の駅に先回りすれば少なくとも通過シーンは撮れるだろう、というのがBプランです。
で、すぐに改札階に戻ると参加証を回収され、そのまま改札外に出ると即Uターンしてくるときに使った1日乗車券で再入場、空港快速に飛び乗りました。
空港快速の停車駅でかつ、昭和島より手前にあるのは羽田空港第1ビル駅と羽田空港国際線ビル駅の2つですが、前者は地下駅で撮影しづらいだろうと予想され、後者は高架駅でガラス張りの駅舎、しかも乗っている時も撮り鉄を見かけたから撮りやすいのだろうと判断し、羽田空港国際線ビル駅まで乗車します。
ホームに降りるとすぐ後ろを10000形が追いかけてきており、撮影できそうな場所には既に先客がいました。
しかし、隙間があったのでそこから撮影させてもらい動画撮影に成功しました。Bプランを立てていてよかったですw
↑本日の目玉動画といえる10000形通過シーン
動画のキャプチャーですが写真も用意してみました。
カーブの具合がいい感じです。
後追いもガラス越しに撮れたので今度はちゃんと写真で撮りました。
最後の粘りw
前のデジカメではここまでズームできなかったので今のデジカメさまさまです。
↑せっかく来たので1000形も発車シーンを撮影です。
さて、このあとは区間快速→普通→空港快速の順に列車がやってきます。区間快速は待避がないので浜松町まで先着となりますが、せっかく降り立ったのでちょっとだけでも国際線ターミナルを見てみようというわけで、次々発となる空港快速に乗ることにして、一旦出場します。
羽田空港国際線ビル駅
先ほど10000形を撮影した撮影スポットです。この駅はちゃんと撮影のための場所も用意してくれているなんて、鉄にも優しい駅ですね。
ホームです。国際線ターミナル直結とあってか広々としていますね。
改札階に降りると1000形の顔出しパネルがありました。
サイズ的に子供用ですかねw
改札口です。本当にターミナルから直結なんですね。
大きな荷物を抱えても通りやすいようにか幅広い改札口でした。
初めてやってきた羽田空港国際線ターミナルです。
時間があればじっくり見て回りたいですが、疲れてきたのもあるのでじっくり見て回るのはまた今度ということでw
というわけでホームに戻って次の空港快速で浜松町に戻ります。
次にやってきたのは2000形でした。10000形はまだ営業前なので別とすれば現状での最新鋭車両となるわけですが、意外と数が少なくまだ2回しか乗ったことがありません。
今のICレコーダーに変えてからは1度も乗れていないため録音を持っていなかったので好都合でした。
JRで帰路
浜松町からはJR線で帰路につきます。いつもなら京浜東北線→上野→宇都宮・高崎線と乗り換えるところですが、やってきた京浜東北線が珍しい赤羽行きだったので、これで赤羽まで乗り通してから乗り換えることにします。
上中里駅では突然急停車して驚きましたが、防護受信によるもので原因が他線区だったのですぐに再開しました。
赤羽ではタッチの差で電車を逃してしまったので少しだけ撮影しました。
↑651系通過シーン
↑赤羽行きが引き上げ線から折り返してくるシーン
ここからは普通に帰るだけなのでレポートはここまでとします。
そうそう、最後に試乗会でもらった「本かDVDが入っていそうな箱」の中身ですが、手ぬぐいでした。2つ入っていて1つが10000形の座席と同じ模様、もう1つが連結部の仕切り扉と同じ模様でなかなか凝っていました。
というわけで、今度こそ以上です。最後までお付き合いありがとうございました。
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ドアランプが横長って………
ちょっとな…
普通のやつなら良かったのに…
まあ、他社では採用されないだろうとは思うが…
普通の赤ランプなら好きだが