4泊5日に及ぶ北日本遠征の4日目です。
なお、1日目・2日目・3日目をご覧になっていない方は1日目から順にご覧頂くことをおすすめします。
本日の行程
4日目となる今日は西鉄8000系さんと共に函館の宿をチェックアウトして「はこだてライナー」に乗って新函館北斗駅へ向かうところから始まります。新函館北斗駅で西鉄8000系さんと共に下車しますが、私はそこから北海道新幹線で新青森へ、西鉄8000系さんは特急「北斗」で札幌へ向かうそうで、ここでお別れです。
北海道新幹線で新青森まで行き本州に渡ったら一旦下車してから東北新幹線で八戸へ向かい、八戸からは快速「しもきた」で大湊へ、再び「しもきた」で折り返して青森へ向かい、「リゾートしらかみ」へと乗り継いでそのまま秋田まで乗車します。
乗車する列車は全部で6本であり、立ち寄る駅も乗り継ぎなどで短時間しか滞在しないものを別にすれば3駅しかないという3日目までの行程からすれば「乗ってばっかり」の行程になります。
これは4日目・5日目は西鉄8000系さんとお別れした後、そのまま東京まで直帰するのもつまらないということで休暇を余分にとって私が個人的に作成したという経緯がありますから、西鉄8000系さんと私で行程の作り方にも個性が出るというわけですw
函館の朝
函館の宿をチェックアウトして函館駅へ向かうところからレポートが始まりますが、1つネタがあったのでそれを取り上げたいと思います。
某紅魔館の門番かな?w
居眠り防止にコーヒーということですかw
初っ端から分かる人にしか分からないであろうネタを使ってしまいましたが、函館駅では道南いさりび鉄道の列車と遭遇しました。
昨晩も乗った「はこだてライナー」で新函館北斗へ向かいます。
ただ、昨晩と違うのは快速ではなく各駅停車だということですね。
特に新幹線利用者が多い時間帯は快速で、それ以外は各駅停車となるようです。
後追いで走ってくる「スーパー北斗」が隣にいたので並べてみました。
そして、新函館北斗に到着したらここで西鉄8000系さんとお別れです。
西鉄8000系さんは函館で見かけた「スーパー北斗」ではなくその後続列車で札幌へ向かうそうで、じっくり新函館北斗駅を取材してから行くそうです。
私はすぐに乗り換えるので手短に別れを告げて北海道新幹線の乗り場へ移動します。3日間を一緒に過ごした旅の終わりとしてはあっけない感もありますが、まあ我々の旅ではよくあることですw
ホームに行っていい意味で想定外だったのがH5系が私の乗る列車に充当されていたことです。
昨日も新青森で撮影だけしましたが、乗車できるとは嬉しい誤算です。
内装に違いがあるという話を昨晩の記事の中で書いたと思いますが、その違いの1つが、デッキ部のドアの塗装でして、JR北海道のコーポレートカラーみたいな色になっていますね。
あと、床部分のデザインも違っていて、雪の結晶がデザインされています。
それでは、新青森までの乗車ですが、昨晩の便が新函館北斗までノンストップだったのに対して、今回は木古内、奥津軽いまべつにも停車する便だったのでその2駅の到着放送を初めて聞いたということと、奥津軽いまべつ駅から何人か高校生が乗ってきたことなどが気になった点ですね。
後者については奥津軽いまべつ駅周辺から青森市内に通学している高校生を対象に自治体が新幹線定期代の補助をする制度があるんだそうで、それを利用して新幹線通学をしている高校生がいるんだとか。
なんとも羨ましい限りですが、本数が少ないですから、行動の自由度は低いのかもしれませんね。
新青森駅
昨晩も多少撮影しましたが、今度は駅前にも出ます。
駅名標は昨日も貼ったのでもう取り上げませんが、気になったのは乗り場案内が隠されていたことです。
どうやら11・12番線から発車する新函館北斗方面の列車や、逆に13・14番線から発車する東京方面の列車も僅かながら存在するため、方面の表記を隠したということのようです。
さて、構内は昨日も撮ったのでそれでは外に出たいと思います。
駅舎を撮ろうと思いましたが大きすぎてなかなか収まらないw
当駅は新幹線と在来線が十の字のように交差する駅なんですが、全景を収めるのが難しい駅舎ですね。
↑せっかくなので動画も撮りました。
弘南バスもやってきました。
当駅には青森~黒石と青森~五所川原の2路線が乗り入れる他、定期観光バスも手掛けているようですが、これは修学旅行の貸切バスだったようです。
駅前にあった謎の物体ですが、中に入ると一面鏡面となっていて万華鏡のように自分がたくさんいるようにみえるトリックアートのようでした。
↑「リゾートしらかみ」
それもくまげら編成がやってきました。
なんだか駅取材が雑に終わってしまったので当駅に関する雑学を1つ。
駅名からして東北新幹線の新青森開業に合わせて開業した駅だと思われがちですが、実は国鉄時代の1986年に開業したんだそうで、これは既存の青森駅への新幹線乗り入れを要望する地元と将来の北海道新幹線延伸時にスイッチバックが発生することを避けるために別の場所に新駅を設けたいとする国鉄で意見が折り合わなかったものの、国鉄末期になって地元も新駅での開業を容認して、実際の新幹線延伸に先立って駅だけ開業させたんだそうです。
また、長らく東北新幹線は盛岡が終点だった時期が続いたため、青森県内への延伸が実現しないのではないかという懸念を払拭する意味で準備施設である駅だけ先行して設置したという俗説もあるようです。
ところで、このあと八戸へ向かうわけですが、当駅で降りないでそのまま八戸まで乗っていればよかったのではないかという声もありそうなので解説しておきますが、東日本パスで北海道新幹線に特急券追加のみで乗車可能なのは「新函館北斗~新青森間の相互発着」に限られており、新青森で一旦降りずにそのまま八戸まで行ってしまうと条件を満たさず、新函館北斗→八戸で乗車券を買わなければならなくなるという事情がありました。
ようするにコストカットですねw
それでは、E5系に八戸に移動するわけですが、空席だと思って座った席に発車間際に指定券を持った方がやってきて移動するという一コマがw
特定特急券での着席は指定券を持っている人が優先だというのは決まりごとですから仕方ないんですが、発車間際に来られると焦りますねw
というわけで、次は八戸駅のレポートとなります。
八戸駅
こちらは初の訪問になりますのでじっくり見て行きたいと思います。
駅名標です。最近はLEDバックライトのタイプに置き換わりつつありますが、古いタイプが残っていました。
ホームの様子です。曲線的なデザインの屋根が近未来的な印象ですね。
ホームは2面4線あり、東北新幹線の盛岡以北では唯一待避が可能な構造になっていますが、現在待避線を使用するのは1日1往復のみであり、大半の列車は本線に面した12・13番線を使用します。
八戸線の愛称が「うみねこレール八戸市内線」というくらい、うみねこが有名ですね。
待合室のベンチです。上についているものはハロゲンヒーターか何かでしょうか?
こちら、「えんぶり」というお祭りで使う烏帽子なんだそうです。
詳しい話はWikipediaあたりに譲るとして、東京と青森を八戸経由で結ぶ高速バス「えんぶり号」の愛称の由来になっていますね。
・・・と観光PRに余念がなかった構内ですが、そろそろ外に出るとしましょう。
駅舎の全景は難しそうなので駅の入口だけでも撮っておきましょう。
暫定歩行者通路は殺風景な柵だけでは寂しいと思ったのが花壇が並べられていました。
反対側へ向かう道中に見かけたフクロウの彫刻
八戸とフクロウって何か縁があるんでしょうか?
こちらは八戸市営バスです。
そういえば、地方都市で市営バスが民営化や自主運行バス、コミュニティバスへの移行などをせずに存続しているのって何気にすごいことですよね。
八戸市は公共交通の維持に理解がある自治体ということなんでしょうか。
こちらは南部バスです。
実は南部バスという会社は民事再生法の適用を申請しており、事実上破綻してしまい、現在は岩手県北自動車に事情譲渡して、そのうち旧南部バスの事業エリア内の路線を南部バスと通称しているんだとか。
路線の廃止だけでは留まらず、バス会社の破綻までもが現実のものとなる時代・・・公共交通を取り巻く現状の厳しさを物語りますね。
撮りバスも済んだら構内に戻りましょう。
現在八戸駅を含む区間の東北本線は青い森鉄道に移管されているため、こんな案内になっています。
改札口です。現在はローカル列車しかやってきませんが、かつて東北新幹線が当駅までだった時代は特急列車も走っていたのでその頃の名残か自動改札機の台数に対してスペースが余っていました。
何の自販機かと思ったら青い森鉄道のグッズを売っていましたw
そういえば、グッズの自販機は押上駅でも見かけましたね。
在来線改札の案内ですが、東北新幹線が新青森へ伸びるまでは当駅以北は東北本線だったのでそれを隠しているんでしょうか。
このキハ100形がこれから乗る快速「しもきた」です。
八戸線のキハ40系
ちなみに、記事執筆時点では八戸線のキハ40系置き換えは発表されていたのですが、旅行当日の段階では未発表であり、それゆえ大湊線の乗りつぶしを優先しました。知ってたら大湊線に行かずに八戸線を行程に組み込んだのになぁ・・・
青い森鉄道の青い森701系です。実質的にはJRの701系そのものなんですが、譲渡にあたって「青い森701系」という別形式が与えられたようです。
それでは、ここから快速「しもきた」の旅が始まります。
快速「しもきた」
それでは、ここから乗る快速「しもきた」についての解説を入れてから大湊駅への旅にレポートを進めていきます。
「しもきた」は八戸~大湊間、及び青森~大湊間に運転されている快速列車で、青森発着が1往復、八戸発着が3往復設定され、県庁所在地の青森市と大湊線沿線を結ぶローカル輸送や八戸駅で東北新幹線と接続する役割も担う列車です。
全区間で快速運転をする列車と、青い森鉄道線内のみ快速運転をして、大湊線内は各駅停車となる列車も存在しますが、今回乗るのはいずれも全区間で快速運転をするものです。
停車駅ですが、八戸を出ると下田、三沢、上北町、野辺地と停車していき、大湊線内は陸奥横浜、下北、大湊の3駅のみ停車となっています。
すごいのが表定速度であり、大湊線内の最高速度が85km/hでありながら最速達列車では68.7km/にも達します。
全体的に海岸沿いに進み険しい地形も少ないことから線形がよいために実現できることですね。
八戸を出て最初の停車駅の下田駅です。
ここからは十和田市方面へのバスも出ていることもあって快速停車駅になっているようです。
あと、新幹線開業前の特急「はつかり」が一部停車していたこともあるんだとか。
三沢、上北町と停車していき野辺地からは大湊線に入っていきます。
大湊線は野辺地と大湊を結ぶ58.4kmのローカル線ですが、他路線との接続は野辺地で青い森鉄道線と接続しているのみであり、JR東日本としては飛び地になっています。このため当初は八戸~青森間の東北本線を青い森鉄道に移管するのに合わせて廃止されるのではないかという懸念の声もあったようですが、当初から一貫してJR直営で経営していくことを宣言しており、現在もJR東日本の路線として運営されています。
この飛び地状態という事情から青春18きっぷで青森駅ないし八戸駅から大湊線に乗り継ぐ場合、野辺地以外の駅で途中下車しないことを条件として青い森鉄道線を利用可能にする特例が認められています。
大湊線の歴史についてですが、1921年に軽便線として開業したのですが、大湊には大湊警備府という海軍の重要な施設があったことから軍事路線として早期に整備された経緯があるようです。かつては下北駅から分岐する大畑線という路線がありましたがそちらは廃止されていて、現在本州の鉄道、そしてJR東日本管内での最北端の路線となっています。
六ケ所村といえば原子力関連の施設が多くあることで有名ですが、ここでその名前を見るとは・・・
ちなみに、六ケ所村自体は大湊線の沿線ではなくだいぶ外れたところにあります。
大湊線で最初の停車駅の陸奥横浜駅です。
同名の駅は言わずと知れたターミナル駅ですが、こちらは大湊線で唯一の交換可能駅で所在地もそのままズバリ横浜町にあります。
また、付近には「道の駅よこはま」というのもあり、外国人からしたら神奈川の横浜と間違えるかもしれませんねw
終点大湊駅の1駅手前にある下北駅に到着しました。
ここで乗客のほとんどが降りていき、終点まで乗り通したのは乗り鉄と思しき人達ばかりw
それもそのはずで、下北駅、並びに大湊駅があるむつ市の中心部に近いのは下北駅なんだとか。
また、大湊駅より下北駅のほうが僅かに北に位置する関係で、本州最北端の駅は大湊駅ではなく下北駅になるんだとか。
余談ですが、下北駅には東京からの夜行バスが乗り入れており、国際興業バスが運行する「しもきた号」(今乗っている快速と同名ですねw)があります。土休日を中心とした特定日のみ運行の路線であり、利用状況も芳しくないそうで今後の動向が心配ですが、いずれ乗ってみたいですね。
そんなこんなで終着大湊駅に到着します。
本州最北端の終着駅 大湊駅
最果ての終着駅大湊駅です。
列車別改札であり、駅員さんが改札口でお待ちかねだったので構内の撮影は乗車直前にすることにして一旦改札を出ました。
改札自体は簡素な構造ですね。
発車標です。何気に快速「しもきた」が並んでいますが、「しもきた」ではない各駅停車って早朝と夕方以降のみの運転であり、日中は「しもきた」が中心のダイヤ構成になっているんですね。
そのため、快速が通過する駅では日中の運行がほぼないという状態になってしまっていますw
下北駅に「本州最北端」を取られているため「てっぺんの終着駅」という形でPRしていました。
駅前からはジェイアールバス東北の下北本線が発着します。
田名部方面へ移動することができ、かつての国鉄大畑線の代替バスという役割も担っています。
夜景の写真が印象的ですね。
ちなみに、この写真を別角度から見ると・・・?
夜景が昼の景色に変わりました!
見る角度によって違う画像が浮き上がる一種のトリックアートだったんですね。
さて、ここで小腹も空いたので弁当でも買おうと歩くとマエダストアなるお店を発見。
名前からして個人経営の小さなお店だと思って行ってみたら意外と本格的なスーパーマーケットでして、ここで弁当や飲み物を確保できました。
調べてみると青森県内では有名なスーパーマーケットの1つみたいですね。
駅前を通る道路は国道338号でして、函館市とおいらせ町を結ぶ国道です。
現在、津軽海峡を渡る道路の橋やトンネルはないため、いわゆる海上国道ですね。
それでは、改札も始まったので構内に戻って残りの撮影をこなしてしまいましょう。
終端部です。その向こうにもホームと一体化した通路があって頭端式ホームとなっています。
ちなみに、その先にも敷地は続いていますが、かつて大畑線があった頃に大湊運転区が設置され、大畑線廃止後は大湊線営業所が設けられていましたが、いずれも廃止され、最低限の留置線以外は更地となっています。
ところで、この留置線、なんだか交換設備のように見えてきますよね。
終着駅である当駅にそれがあるのはおかしいので、機回し線を兼ねたホームの跡とかでしょうか。
流石に現役ではないようですが腕木式信号機がありました。
大畑線関連の遺構として保存されているとかでしょうか。
予想外の途中下車
このまま青森まで行って「リゾートしらかみ」の乗車レポートに入ろうかと思っていましたが、青い森鉄道と接続する野辺地で停車時間があるようなのでその間に簡単にですが駅取材を敢行することにしました。
というわけでまずは駅名標です。
大湊線の乗り場なのでJRが主になっていますね。
あくまで本線は青い森鉄道線なので大湊線は側線のようになっています。
そういえば、大湊線の0キロポストがありますね。
改札口です。
発車標が方向別に用意されていたりして、ちょっとしたターミナル駅のようですね。
すっかり色褪せて辛うじて読める状態ですが、「貨物扱所」の文字を発見!
国鉄時代の名残ですかね。
駅前には大きな灯籠が鎮座していますが、野辺地町には「浜町の常夜燈」という灯台がかつてあったそうで、その関係で野辺地町内には灯籠があちらこちらに設置されているんだとか。
ちなみに、「浜町の常夜燈」は現在は点灯こそしていないものの保存されていて、観光客が見ることが出来るようになっているんだとか。
それでは構内に戻りますが、まだ少し時間があるので青い森鉄道の乗り場にも行ってみたいと思います。
青い森鉄道線のみの乗り場の駅名標では大湊線の表記が省略されていました。
停まっているのは青い森鉄道の社用車のようですが、出た先も敷地内だとしてもこれじゃあ外に出入り自由なんじゃ・・・?w
それから、付近には鉄道防雪林があり、これは鉄道記念物になっているそうですが、時間がないのでそれは見ることが出来ませんでした。また今度の宿題ですね。
というわけで、青森へ向けて旅を再開します。
まさかの青森ダッシュ!
野辺地での途中下車も終わって青い森鉄道に入っていき、そこから先は小湊、浅虫温泉と停車していきますが、そこから先は各駅停車になります。
新幹線接続の使命がある八戸発着の系統に比べれば速達性を重視されていないのかなと言う気もしますが、問題はそこではなく途中駅で大勢の高校生(多分部活か何かでしょう)が乗り込んできたことです。
キハ110系は2ドア車であり乗降に時間がかかり数分ですが遅延が発生してしまったのです。
そして、青森で「リゾートしらかみ」に乗り継ぐ時間は5分しかないのです。
その先の停車駅でも混雑の影響で乗降に時間がかかり遅延が拡大していきました。
結局青森に到着したのは「リゾートしらかみ」の発車時間1分ほど前で、しかも違うホームでの乗り換えという・・・
幸いにして無事に乗り継ぐことは出来ましたが、焦りましたねw
リゾートしらかみ
13時51分発ながら、本日乗車する最後の列車となる「リゾートしらかみ」の旅が始まります。
前日も乗車したものの前回のレポートでは解説を省略したのでここで解説をしておきます。
「リゾートしらかみ」は青森と秋田の間を奥羽本線・五能線経由で運行される臨時快速列車であり、臨時列車扱いながら夏季は毎日3往復が運転されています。
また、秋田行きを例にすると五能線との分岐駅である川部を一旦通過して弘前まで行き、スイッチバックする形で川部まで引き返して五能線に入り、東能代まで進んでいきます。東能代では再びスイッチバックして秋田方面へ進んでいき奥羽本線を通って秋田まで行きます。よって、全区間乗り通すと3回のスイッチバックを体験することになりますね。
車両ですが、最初はキハ40系を改造したものが使用されていましたが、現在はくまげら編成を除いてHB-E300系というハイブリッド気動車に置き換えられています。
新青森では東北新幹線、秋田では秋田新幹線にそれぞれ接続しているため、「はやぶさ」→「リゾートしらかみ」→「こまち」(あるいはその逆)というように首都圏や仙台あたりからでも周遊できるのが売りですね。
更に嬉しいのが、全車指定席なので指定席券が必須ながら快速扱いなので青春18きっぷや東日本パスでも乗れることですね。
車内での様々な催しなど見どころもたくさんありますが、それは乗車レポートの中でご紹介していきたいと思います。
青森では慌ただしくて外観の写真が撮れませんでしたのでいきなり車内の写真となります。
乗車したのはHB-E300系の方でしたが、新しいながらも木の温もりを感じる暖かい印象の車内でしたね。
こちらは車内での催しの1つ「金多豆蔵」の人形劇です。
津軽地方が発祥の伝統芸能だそうで、「金多」「豆蔵」はそれぞれ登場人物の名前です。
先頭車のデッキ付近にて行われますが、各車両備え付けのモニターに映し出されるのでどの車両に乗っていても楽しむことが出来ます。
列車は田園風景の中、奥羽本線を弘前へ向けて走っていきますが、新青森に停車したら弘前までノンストップなんですね。
この停車パターンは特急「つがる」と同じですね。
弘前では進行方向が変わる関係上停車時間があるので外観の撮影をしました。
乗り込む時に気付いたんですが、デッキ部に五能線の路線図があったんですね。
そして、再び青森方面に折り返す形で奥羽本線を進みます。
川部駅でも再度スイッチバックがあるので例によってホームに出て撮影しました。
ここからはいよいよ五能線ですね。まあ昨日も乗っていますけどw
ちなみに、当駅で青森方面からの後続の普通列車と接続しており、万が一青森で「リゾートしらかみ」に乗り遅れてしまってもこの普通列車に乗って川部までやってくれば追いついて乗車することが出来たりしますw
五能線に入り板柳駅にかけての区間ではりんごの木の中を走るという青森らしい車窓風景が広がります。
また、この区間では「津軽弁語り部体験」という催しがあります。
板柳を過ぎると陸奥鶴田、五所川原、木造、陸奥森田、鰺ヶ沢と進んでいきますが、ここから先は日本海に沿って走る区間となります。
鰺ヶ沢を出て最初の停車駅がここ千畳敷駅ですが、ここでは15分間の停車時間がありまして、下車して海岸散策ができるサービスがあります。
なお、厳密なことを言うと指定席券は途中下車してしまうと前途無効になってしまう規則がありますが、当駅での下車観光については例外扱いにしているようです。なので、当駅で降りたからって指定席券を2枚取らなければならないなんてことはありません。
あと、100km以下の乗車券を使用する場合など途中下車が出来ない乗車券を使用する場合も下車観光は可能です。
当駅は交換設備のない1面1線のいわゆる棒線駅であり、普通ならこんな所に長時間停車したら他の列車の邪魔になってしまいそうですが、運行本数の少ない五能線だから出来る芸当ですね。
駅前には民宿がありまして、観光客相手にイカ焼きなども提供しているようですが、「リゾートしらかみ」の乗客も売上に貢献していそうですねw
海岸へ出るには並行する道路を横切る必要があるためこんな看板も設置されていました。
また、「リゾートしらかみ」の乗客に向けて乗り遅れに注意という看板もw
ほとんどの乗客が下車観光に参加するようでぞろぞろと出てきますが、この駅に15分間だけ訪れるラッシュアワーですかね。
大町桂月という方が書いた紀行文の中にもこの千畳敷が登場するようですね。
千畳敷海岸隆起生誕200周年記念の碑です。
海岸が200年前に出来たというと疑問に思ってしまいますが、1792年に発生した地震で隆起して誕生した海岸だと伝えられているんだとか。
ちなみに、「千畳敷」の名前はこの海岸を珍しがった津軽藩の殿様がここに千畳の畳を敷かせて大宴会を開いたという逸話から来ているようです。
パノラマ写真を撮ってみました。こうしてみると千畳の畳を敷いて宴会をしたという逸話もさもありなんという気がします。
駅前にはバス停もあります。
ここを通る路線は鰺ヶ沢~深浦を結ぶ路線であり、完全に五能線と並行していますが、五能線とはうまく住み分けているんですかね。
先頭部のフリースペースが空いていたのでしばらくここで景色を楽しむことにします。
指定席なので席を立っても取られる心配はないですしね。(尤も乗客の多くは五所川原や鰺ヶ沢で降りていたので空いていましたけどねw)
生憎の雨模様が残念ですが、引き続き海岸沿いの景色を楽しめます。
↑動画もどうぞ
↑こちらも動画もどうぞ
↑こちらは日本で一番短いトンネルとされる仙北岩トンネル(9.5m)通過時の展望風景です。
キャプチャも用意しました。
余談ですが、元々は吾妻線の樽沢トンネル(7.2m)が日本で最も短いトンネルでしたが、八ッ場ダム建設に伴う線路切り替えで使われなくなり仙北岩トンネルが1位になったようです。
が・・・ネットで調べてみると実は呉線にある川尻トンネル(8.7m)が日本で最も短いトンネルになるようで、車内放送で日本一と紹介していたことと矛盾しますが、少なくともJR東日本管内で最も短いトンネルであることは間違いないですね。
このあとも八森駅あたりまではずっと海沿いなんですが、全部画像を貼っていたらキリがないので割愛しますw.その代わり1つ五能線についての雑学をご紹介していきたいと思います。
五能線の路線名についてですが、これは五所川原の”五”と能代の”能”から来ていたりします。
五能線は能代~能代町間に開業した能代線が発祥となっており、これは奥羽本線の能代町駅(現在の能代駅)が能代の市街地から外れて設置されたため、市内へ連絡する支線として建設されたものです。一方、北側は昨日のレポート内で津軽鉄道の説明の一部として触れましたが、川部~五所川原間は陸奥鉄道という私鉄が開業させた路線であり、この両線を日本海に沿って延伸していき繋げるという構想が生まれ、これが五能線となりました。
川部~東能代間は言うまでもなく奥羽本線経由の方が所要時間も短いため、五能線は深浦を境に運行系統が分断されており、「リゾートしらかみ」を除いては全区間を走破する列車はほとんど設定されていません。
特に岩館~深浦間は朝夕しか普通列車が走らず、「リゾートしらかみ」を除くと日中の運行がない状態です。
ただし、能代~東能代間については能代市中心部へのシャトル便という役割もあって区間列車が多数設定されていたりもして、区間によって様々な顔を見せる路線ですね。
そんな五能線もここ東能代駅でおしまいです。
ここで最後のスイッチバックがあるため停車時間を利用してホームだけですが撮影をしました。
市内の「きみまち杉」が森の巨人たち百選に選ばれているそうで、杉推しなんですねw
リゾートしらかみの3編成を戦隊ヒーローっぽくしたイラスト
敵が強風と越波というのは上手いと思いましたw
それでは、あとは奥羽本線を一気に秋田まで向かうだけですね。
ここまで来るともう書くこともなく、車内でも漫然と過ごしていましたね。
何せ青森→秋田を乗り通せば5時間を越す乗車時間になりますからね。これは東海道・山陽新幹線に乗れば東京~博多を移動できるだけの時間ですw
というわけで記事は秋田に飛びます。
秋田駅でゴール
乗ってばっかりということで1日目~3日目よりは短く感じましたが、4日目もここ秋田駅でゴールです。
男鹿線のキハ40系とうまく並んだので最後に1枚撮ったら撤収しようと思ったら・・・
E751系がいたので撮影に走りました。あとはホテルへ向かうだけなので時間的制約は少ないですからね。
この車両、現在は「つがる」でしか運用されていないため、秋田か青森まで来ないと見ることが出来ず、今までまともに撮影したことがありませんでした。
「リゾートしらかみ」は回送されていきキハ40系だけになったので改めて撮影
そろそろ夕方の帰宅ラッシュのためか5両編成が組まれていました。
コンコースではこんな顔出しパネルを発見
「リゾートしらかみ」乗車記念でどうして鳥なんだと思いましたが、くまげら編成の名前の由来であるクマゲラだったんですね。
ちなみに、アリツカゲラと同じキツツキ科の鳥らしいですよ。
秋田新幹線の発車標ですが、実は仙台行きってレア行先だったりします。
秋田新幹線は通常東京駅発着で運転されるため、仙台行きは東京行きの最終が出てしまった後にしか走らないんですね。
なお、当初の計画ではこの直前の東京行き最終の「こまち」で帰路に就く案もあったんですが、まだ休みは残っているし東日本パスもまだ有効だからというもったいない精神でもう1日追加しましたw
昨日は昼食のため省略した駅取材という宿題を回収しておきましょう。
こちらは東口の駅前
駅舎です。
まあ、見ての通りですがだいぶ暗くなってしまったこともあって結局簡単にしか撮りませんでしたw
やっぱり西鉄8000系さんの駅取材への情熱にはとてもじゃないですが敵いませんね・・・w
待合室にあったベンチですが、変わった形だと思ったら秋田県の形だったんですね。
こちらは西口です。ホテルもこちら側なのでここを撮ったらいよいよチェックインですね。
最後に駅の売店で買った「バター餅」を貼って終わりにします。
この「バター餅」ですが、秋田のご当地お菓子の1つで、あのケンミンSHOWでも取り上げられたことがあります。
私もその放送を見て気になっていたんですが、実際に食べることが出来てよかったです。
味ですが、素朴な甘さで優しい味わいでしたね。
↑お取り寄せも出来るようですので食べてみたい方は注文してみてはいかがでしょうか?
というわけで、4日目は以上になります。
最終日となる5日目は追ってレポートしますのでしばらくお待ちください。
~追記~
5日目も公開しました。
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