ライトライン快速&白棚線に乗る!

今回は余った青春18きっぷを利用して栃木県と福島県に出掛けました。
目的はタイトルにある通り、宇都宮ライトレール(ライトライン)の快速に乗ることと、JRバス関東が運行する白棚線に乗車することの2点となります。
なお、青春18きっぷという時点でお気づきでしょうが、この活動は4月の前半に実施したものです。

本日の行程

今回は18きっぷのあまりの有効活用という感じの活動ですが、2つのネタを1日で回収するため出発はほぼ始発列車、帰宅もかなり夜遅いものになるなど、行程としては割りかしハードな内容でした。
しかし、そのほとんどが移動時間であり、実質的な活動内容はそれほどではなく、記事のボリュームはそれほどにはならないでしょう。

具体的な行程としては、まずは東北本線(宇都宮線)で宇都宮へ向かい、宇都宮ライトレール(ライトライン)の快速列車で芳賀・高根沢工業団地ヘ向かったらすぐにとんぼ返りで宇都宮へ戻ったら、再び東北本線を乗り継いで白河へ、そこからはJRバス関東白棚線を祖父岡まで1往復乗車して終わりです。
宇都宮ライトレールについては既に乗車を果たしており、今回の目的は2024年4月1日ダイヤ改正で新設された快速に乗車することとなっています。
白棚線についても以前の活動で乗車済みであり、今回は前面展望が目的です。
白河からは東北本線をひたすら乗り継いで帰路に就きます。

宇都宮ライトレール(快速) 宇都宮駅東口→芳賀・高根沢工業団地

まずは1つのネタである宇都宮ライトレール(ライトライン)の快速です。
宇都宮ライトレールそのものについては前回乗車時の記事で解説済みなので今回の記事では快速に絞って解説したいと思います。
なお、宇都宮ライトレールは鉄道会社の名前で、ライトラインは路線の愛称ということは最初に明記しておきます。

ライトラインは宇都宮駅東口と芳賀・高根沢工業団地を結ぶLRT(ライト・レール・トランジット)であり、2023年8月に開業したばかりの新しい鉄道ですが、早くも2024年4月1日に初めてのダイヤ改正を実施することとなり、その目玉が快速列車の登場でした。
ライトラインでは開業時より優等列車を設定する構想を持っており、実際に平石停留所は最初から島式2面4線の緩急接続が可能な構造として建設されています。
開業時点では各駅停車のみのダイヤで運行を開始し、将来的に利用状況を踏まえて優等列車の設定も検討するという発表が出ていたのが、早くも開業半年目で実現した形です。

快速の運行は平日ダイヤ限定で朝の下り列車(宇都宮駅東口→芳賀・高根沢工業団地)に2本のみ設定されるなど、通勤・通学輸送に特化した形態となっており、停車駅は宇都宮駅東口を出ると宇都宮大学陽東キャンパス、平石、清稜高校前と清稜高校前から芳賀・高根沢工業団地までの各駅となっていて、都心部側でのみ通過運転を行い、郊外側は各駅停車となるのは放射路線ではよくある形ですね。

所要時間では同改正より平日の各駅停車も所要時間が短縮されたこともあって、快速が42分に対して各駅停車が44~45分となっており、たった2~3分しか短縮されていないことになりますが、これは平石の待避設備を活用せず、先行する各駅停車を追い越さないダイヤになっているためで、快速の設定自体もお試し的な部分があると言えそうです。
待避を設定しなかったのは快速に過剰に利用者が集中してしまうことを懸念したというのはありそうですね。


解説はこれくらいで本編スタートです。
宇都宮駅に降り立った私は早速ライトラインの乗り場を目指しました。


ライトライン乗り場はJRの駅からペデストリアンデッキで直結されており、乗り換えの利便性も確保されています。


併せて駅前ロータリーも一新されて、機能的なロータリーに生まれ変わりました。


いました!
なんだかんだでこれで3度目の乗車ですが、未だにワクワクします。


ここで駅名標です。
宇都宮駅東口という駅名は路面電車っぽい名前で、実際に東口の駅前にあるので正しいわけですが、路面電車で他の鉄道駅に併設する電停だと「◯◯駅」とか「◯◯駅前」という名前が多く、特定の口の名前をつけるのは珍しい気もしますね。
これについては将来的にライトラインを駅の西側まで延伸する構想があり、そのときには西口にも停留所が設けられる可能性が高いことから区別できるように今から東口とつけているんでしょうね。

周辺はラッシュアワーということで混み合っていたので全体の撮影は控えましたが、皆さんスムーズに整列乗車して列車が来ると隊列を組むように乗り込んでいて、すっかりライトラインが生活の足として定着している様子が伺えました。


ここで発車標です。
ついに見ることが出来た「快速」という表記ですが、開業当初から優等列車の設定が構想されていたこともあって、発車標も最初から種別の表示に対応したものを設置していたようです。


英語表記ですが、快速は”Express”を当てているんですね。
一般的には快速の英訳は”Rapid”だと思いますが、珍しい例ですよね。


LRTがやってきまして乗り込んだら車内の案内も見ていきましょう。


ローマ字Ver.


運賃表を兼ねたものも撮りました。
運賃表は快速が止まらない駅も含めて全て表示されていますね。


ローマ字Ver.


運転士さんが一旦どこかへ行っていたのでその間に運転台も見てみました。
いわゆるグラスコックピットとなっていて、新しい車両ならではですね。
ちなみに、車体側面などを確認できるデジタルミラーも付いていて、安全性向上にも寄与しています。


ただ、スタフ(運行表)は紙なのが意外ですね。
これだけグラスコックピットでまとめているならば、スタフも電子化してもよかったようにも思いますw

このようにいきなり宇都宮大学陽東キャンパスまでは4駅連続通過、その次も平石まで2駅連続通過して合計で6駅を通過するのですが、それでも先行する各駅停車とはたったの3分しか所要時間が変わらないんですよね。
やっぱり先行列車を追い越さないと大幅な所要時間短縮は難しいのでしょう。

ところで、”RTS”と書いてあるのが気になりますよね。
これは進路構成に関わる保安装置の名前だそうで、ようするに分岐点でどちらの線路へ向かうかを決めるための装置です。
一般的な鉄道ではCTCなどの装置で集中的に管理されていて、運転士が操作する必要なく正しい進路へ列車を誘導できますが、路面電車においてはそうではなくて、一般的には「トロリーコンタクター」と呼ばれる装置を介して分岐器を正しい方向へ操作して通過します。
「トロリーコンタクター」は架線に取り付けられたスイッチが集電装置と接触することで電車の通過を検知し、進路構成や信号機の制御などに使われます。
大きく分けて時間差方式と表示器方式がありますが、時間差方式では2つのトロリーコンタクターの間を一定以上の速度で通過するか、それ以下の速度で通過するかで分岐が切り替わるというもので、表示器方式では一定周期で切り替わる表示器に併せて、希望する進路が表示されたタイミングでトロリーコンタクターを通過することで希望の進路を選択するもので、基本的には一時停止が必要です。

しかし、ライトラインではこれをより洗練された方式であるRTSによって実現しており、これは電気的な手段で希望する進路を自動で送信し、地上にあるループコイルでこれを受信すると自動で正しい進路が構成されるということのようです。
スタフでRTSと書いてある停留所は構内に分岐器がある場所であり、そういった停留所では出発時にRTSボタンを押さないといけないそうです。


あと、運転席の上部には扇風機がありました。
いくら車内に空調があるとはいえ、ガラスの面積が広いので日光による加熱も無視できないんでしょうね。

ところで、車外の行先表示などが撮れませんでしたが、これは芳賀・高根沢工業団地到着後にまだ表示が残っていることに期待するとしましょう。


↑無事に前面展望も撮れましたのでどうぞ!
ただ、車体の構造的にピラーとスタフスタンドで大きく視界が遮られるので、その点はご了承下さい。


要所要所でキャプチャも併せてご紹介していきます。
まずは宇都宮駅周辺の併用軌道を進みます。
このあたりは完全に路面電車の景色ですね。


しばらく進むと陸橋が見えてきます。
しかも、ライトラインの線路もそのまま陸橋に登っていってしまうのだから驚きです。
併用軌道区間で陸橋ってなかなかないと思います。
この陸橋で国道4号の現道と交差しているわけですが、こうすることで信号待ちをしなくて済むようにしているわけですね。


峰電停を通過していきます。
これについては事業者によっては乗降する利用者がなければ通過する場合もありますし、福井鉄道福武線では急行の設定もあったりしますから、他でも見られないこともないですが、ライトラインでは利用者の有無に関わらず停車する停留所には全て停車しますし、快速が出来たのもつい最近の話ですからまだまだ珍しいです。

そして、最初の停車停留所となる宇都宮大学陽東キャンパスに到着します。
名前の通り宇都宮大学陽東キャンパスの最寄りです。


宇都宮大学陽東キャンパスを出るとまた陸橋が出てきます。
この陸橋は鬼怒通りから一旦外れるライトラインの線路が鬼怒通りの車道と立体交差できるようにするためであり、こうすることでライトラインも鬼怒通りも信号待ちをせずスムーズに通過できるようになっています。


こんな立派な陸橋を用意しているのに、周囲が田園地帯というのも変な感じですw


平石に到着です。
ここは2面4線の緩急接続を考慮した構造になっていて、車両基地を併設することもありここを始発・終着とする列車も設定されています。


平石のすぐ先で新4号と通称される国道4号のバイパスと交差します。
国道側が陸橋でライトラインを越える立体交差化されています。


田園風景の中で時々民家が出てくるという車窓風景を見つつ進みます。
今はこうしてまだのどかさが残る風景が残っていますが、ライトラインの効果で人口が増えていけば、そのうち新興住宅地へと変貌しているかもしれませんね。


鬼怒川を渡っていきます。
言わずとしれた大河川の鬼怒川ですが、意外にもここは市境でもなんでもなく、渡りきった対岸も引き続き宇都宮市です。
ちなみに、国道4号(現道)の新鬼怒川橋付近より北側は鬼怒川が宇都宮市と高根沢町やさくら市との境界になるようです。


鬼怒川を渡りきると飛山城跡停留所です。
以前の活動ではここで降りて撮影したりもしましたね。

ここでは快速の通過を撮っている人もいましたが、専用軌道区間では数少ない通過駅ですし、撮るならここなんでしょう。


ちょっとした丘を越えていくと清陵高校前です。
名前の通り清陵高校の最寄りであり、同時に作新学院大学の最寄りでもありますが、ライトラインの停留所名には「特定の個人名、法人名、団体名は避ける」という基準があり、私立学校である作新学院大学の名前は使われず、県立高校である清陵高校の名前が使われたようです。
その代わりに作新学院大学を運営する船田教育会が副名称の命名権を契約し「作新大・作新短大前」という副名称を着けています。

同様の事例として、宇都宮大学陽東キャンパスについても、ベルモールという商業施設が至近であるにも関わらずそちらは停留所名に採用されず、ベルモールが副名称の命名権を契約して「ベルモール前」という副名称を着けています。


清陵高校前の停留所では先行列車から降りてきたのか大勢の学生さんが踏切待ちをしていました。


清陵高校前に到着!
このあたりで完全に先行列車に追いついてしまって徐行運転や一時停止を強いられるようになってきました。
ここから先は各駅停車ですが、先行列車が遅れているようでこの先もノロノロ運転となる場面が多かったです。


清原地区を走ります。
周辺は工業地帯となっており、続いて停車するのは清原地区市民センター前です。
体育館や球場・公園もあったりして、通勤以外の需要もありそうです。


清原地区市民センター前を出ると左へ直角カーブして引き続き工業団地を進んでいきます。


桜並木に沿って進む場面もありました。


また陸橋が出てきました。
この陸橋で再び鬼怒通りへ合流するわけですが、郊外でも立体交差化は徹底しているようですね。
清原中央通りについても陸橋が整備中であり、車道同士も立体交差になる予定です。


鬼怒通りへ合流してまた併用軌道です。


ロードサイド店舗が立ち並ぶ郊外の景色の中を併用軌道で走るというのも面白い車窓ですね。
このあたりはゆいの杜地区となり、住宅地が広がっています。
元々はマイカー前提の地区だったんでしょうけど、ライトラインのおかげで生まれ変わりましたね。


ゆいの杜地区を過ぎると工業団地に入っていきまして芳賀台です。
名前の通り、ここからは芳賀町に入っていきますが、路面電車で郡部に乗り入れるのはこのライトラインの他には”とさでん交通”伊野線のみとなっています。


意外にアップダウンがありますね。


そして、終点の芳賀・高根沢工業団地が見えてきました。
結局、5分ほど遅れての到着でした。


到着したらすかさず撮影です。
幸いにしてまだ幕が出たままでした。


側面の幕です。


幕が変わって折り返しは平石行きとなるようです。
車庫へ入庫する運用のようですね。


一応これもアップで撮っておきましょう。
どのみち直後の電車は平石止まりで宇都宮駅までは行ってくれないので、待ち時間が生じるということで停留所を見ていこうと思います。
前回もここまで乗車していて、停留所も見ていますが、前回は真っ暗な時間帯の乗車でしたから、当然ここも真っ暗な中での訪問でした。
なので、明るいときの様子を見られるのはいい機会でしょう。


まずは終端部です。
路面電車だと簡素な終端部も多いですが、ここはちゃんとコンクリート製の車止めが設置されています。


乗車ホームです。
頭端式1面2線という感じですが、路面電車で島式は珍しいですよね。


道路の中央に停留所があるため、外部との往来では必ず車道を横断する必要がありますが、横断歩道と歩道橋の両方が設置されており、急ぐ人は歩道橋、階段を避けたい人は横断歩道と好きな方を選べるようになっています。


こんな案内がありますが、周辺にあるのは全て本田技研工業の事業所なのでその入口の案内です。
当然関係者以外は入れませんし、この案内も業務などで訪れる人向けの案内なのでしょう。


歩道橋の上から周囲を見渡してみました。


こちら側はホンダの事業所です。


反対側は広大な駐車場が広がっていました。
ちょっとしたショッピングモールの駐車場並の規模ですが、ぜんぶホンダの関係者のクルマなんでしょうね。
このように通勤手段としては自動車が圧倒的だったのが、ライトラインの開業で電車通勤に切り替える人も一定数いたでしょうし、実際ライトラインが到着する度に人の波がホンダの敷地へ向かっていました。


ライトライン乗り場です。


地上に降りてもう1枚


ちょうど平石行きのLRTが発車するところだったので写真を撮りました。


入れ替わりでやってきたのがこちら
「宇都宮ブレックス」というプロバスケットボールチームのラッピング車でした。


ライトラインから吐き出される通勤客を見つつ乗り場へ戻って、あとは宇都宮駅へ引き返します。


これに乗って宇都宮駅へ戻ります。


この座席も高級感がありますよね。


復路の車窓ですが、新しい高架橋から見る田園風景というのもいいですね。


飛山城跡停留所ですが、ホームの端は入れないようになっていました。
既にライトラインの撮影名所となっているようですし、撮り鉄対策でしょうか?


鬼怒川を渡るところも見どころですね。


宇都宮駅へ戻ってきました。


階段の上からもう1枚


↑ライトラインの出発を見送ったらライトライン編は終了です。


お昼にはちょっと早いですがここで宇都宮餃子を頂きました。
実は出発が朝早すぎてまともに朝食を食べられていなかったんですよね。
餃子を食べつつ小休止を挟んだら、今度は東北本線を北上して白河を目指していきます。

白河を目指す

ここからは東北本線を白河へ向けて移動していきます。


側線にいたE531系を撮りつつ構内へ向かいます。


何度も撮っているもののなんとなく駅名標は撮りました。


EV-E301系「ACCUM」がいました。
こちらも以前に乗りましたが、最近ご無沙汰していますね。


↑ちょうど発車するところだったので動画を撮りました。


E233系を撮ったり


↑やってきたE131系に乗ってまずは黒磯へ向かいます。


道中はばっさりカットで黒磯へやってきました。
かつては東北本線としては東京から直通の普通列車がある最北端の駅でしたが、2022年のダイヤ改正より宇都宮以北への東京からの直通が無くなってしまい、ローカル感が強くなってしまった駅ですよね。


国鉄型の駅名標が残っているのも特徴ですね。


ここから乗車するのはE531系です。
黒磯~新白河間は交直流のデッドセクションをまたぐこともあって交直流電車であるE531系が使われています。
以前は朝夕のラッシュ時間帯はE531系で、日中など閑散時間帯はキハ110系でしたが、今はE531系で統一されており、輸送力過剰な気もしますね。
日中では宇都宮方面の列車が3両、新白河から接続する郡山方面の列車も2両か4両なので、その中で一番利用が少ないであろう県境区間が5両編成だなんて変な感じです。
短編成で運行可能な交直流をJR東日本が保有していないのが理由でしょうが、おかげでゆったりと乗車できました。


県境を超えて新白河にやってきました。
ここからまた乗り換えですが、接続が悪くしばらく待たされるので一旦改札を出ることにしました。


観光案内所では巨大なだるまが出迎えてくれました。
白河だるまという名産品があるそうで、そのPRなんですね。


色とりどりのダルマが並ぶ一角はちょっとしたフォトスポットと化していましたw


こちら、改札前にある駅そばなんですが・・・


実はこちらで白河ラーメンを頂けます。
宇都宮で餃子を食べてからそれほど経っていませんが、この先で食事をするタイミングもなさそうだったのでここで昼食を済ませることにしました。
18きっぷシーズンであり、乗り継ぎが悪い上にお昼時だったこともあってなかなか混んでいましたね。


ラーメンを食べたら今度は701系に乗って1駅乗車で白河駅へ向かいます。
この1駅のために30分以上のロスでしたが、ラーメンが美味しかったのでよしとしましょうw

白河駅では5分しか乗り換え時間がなかったので駅の撮影はなしで駅前に出ました。

JRバス白棚線に乗る!・・・はずが!?

意味深な見出しを着けつつ、白河駅に降り立ちました。
ここでこの項を理解して頂くにあたり必要な予備知識として、白棚線は基本は白河駅~磐城棚倉駅間を結ぶ路線ですが、朝夕を中心に若干の本数が祖父岡まで乗り入れています。
また、白棚線の特徴として、元々鉄道だったのをバス専用道路に転換したバス路線であるという点があり、現在は専用道路を通るのは一部区間だけですが、開業当時はほとんどの区間が専用道路経由だったようです。
その他の細かい解説は前回乗車した時の記事をご覧頂ければと思います。


駅前に出るとJRバス関東のバスが待機中でした。
おそらくこれが白棚線のバスになるんでしょうが、問題はこのタイプのバスはマニア席がないんですよね・・・
実は違うバスがやってくる可能性に賭けて、もう少し様子を見ることにします。


そんな淡い期待もあっさり打ち砕くように、さっきのバスが白棚線の乗り場にやってきましたw


一応側面の幕を撮っておきましょう。
今回は前面展望が目当てで、乗車自体は既にしているということもあって、このバスには乗らないことにしました。


↑というわけで発車は動画で撮りました。


後ろにいたレトロデザインのバスは周遊バスのようです。


福島交通のバスもいました。

と言ったところで脳内会議開始です。
白棚線は地方の路線にしては意外に本数があり、1時間待てば次のバスがあるのですが、それだと祖父岡までは行かず磐城棚倉駅止まりのバスとなってしまうのと、折り返しにあたるのはさっき見送ったバスになるはずなので復路は前面展望が撮れないことが確定してしまうということになります。
そして、更にもう1本あとのバスを待つと、それは祖父岡まで行くバスであり、しかも折り返しもそのバスなので、これでマニア席があるバスが来てくれれば往復撮れそうです。
当然それ相応に帰りは遅くなってしまいますが、終電までには間に合うことも分かっているので、2本見送る形で2時間後のバスを待つことにしたのです。

その間はあまりに暇だったので東北本線に乗って1駅隣の久田野駅を訪問して時間を潰すことにしました。


というわけで白河駅のホームへ戻りました。
ホームからは桜が綺麗な城山公園が見えました。

次の電車で1駅乗車して久田野駅へ向かいます。

久田野駅

暇つぶしの駅取材ということで久田野駅にやってきました。


↑乗ってきた電車の発車を見送ります。


まずは駅名標ですね。


縦型


ホームは島式1面2線とシンプルですが、側線がありますね。
かなり草生しているので、滅多に使われていないことは想像出来ますけどねw


反対側を向いて


駅舎へは階段でアクセスします。


跨線橋の内部です。


跨線橋から見た構内です。


跨線橋を渡り終えると駅舎にたどり着きます。
無人駅となっていて改札口もなく、集札箱があるのみです。


待合室はちゃんとしていました。
これは雪国らしいですね。


券売機かと思えば乗車駅証明書発行機でした。
こんな大掛かりな機械なのに乗車駅証明書しか出てこないとはw


電光掲示板による案内装置がありました。
遅延や運休などが発生した時はこれを使って案内するんでしょうか。


時刻表です。
地方線区とは言え1時間に1本程度は確保されており、朝夕は毎時2本になる時間帯もありますね。


そして駅舎です。
コンパクトな見た目ですが、無人化された際に現在の駅舎に建て替えられたそうです。


駐輪場が大きいのは地方駅あるあるですね。


駅前を通るのは県道185号久田野停車場線です。
道路脇に咲く桜が綺麗ですね。


駅前広場は実質的に駐車場となっているようです。


最後に駅舎から見たホームです。


↑ここで貨物列車の通過です。

それでは白河駅に戻るとします。

今度こそ・・・白棚線

思わぬ形で予定変更となりましたが、今度こそ白棚線に乗るとします。


こちらが白棚線が発車する乗り場です。
ちゃんと屋根もありますね。


時刻表です。
このように毎時1本出ているのですが、最終は19時台というのはやっぱり地方路線という感じがします。


バスが来ました!
これはマニア席があるやつなので、前面展望を撮影できそうです!


側面の幕を撮って乗車します。

意気揚々と撮影を開始した私ですが、結果としてここに前面展望動画を貼ることは出来ません。
なぜかというとまさかの撮影ミス!w
私が使っているカメラはSDカードと内蔵メモリの2つの記録媒体がありまして、普段はSDカードを使っていたのが、この日はSDカードを挿し忘れていて、自動的に内蔵メモリへの記録になっていたのに気付かないままここまで来ていたのです。
そして、ライトラインの撮影はなんとか間に合ったものの、白棚線の撮影の途中で内蔵メモリが一杯になってしまい録画が途中で止まってしまったのです。
しかも、それに気付いたのは録画が止まってしばらく経ってからであり、すぐに気付けばスマホで残りの区間を撮るという対応もあったでしょうが、5分か10分か分からないものの歯抜けになってしまうのでは意味がないということで撮影は断念しました。


前面展望の撮影に失敗したことですっかり萎えてしまった私は終点の祖父岡まで行かずに磐城棚倉駅で降りてしまいました。

もういっそのこと、白棚線はまたの機会ということにして、このまま水郡線で水戸に抜けて帰路に就こうかなんて思い始めていましたが、実は今回は白棚線のフリーきっぷを購入しており、片道だけで終わると赤字になってしまうんですよね。
というわけで、色々考えた結果、水郡線で中豊駅ヘ向かってそこから徒歩で祖父岡へ向かって白河駅まで乗車することにしました。
SDカードの問題ですが、今からスマホを急速充電すれば祖父岡でバスに乗るまでに満充電できそうだったのでスマホで撮ることにしました。
そんなの充電しながら撮ればいいと思うかもしれませんが、私のスマホは充電しながら長時間動画撮影をすると過熱して撮影がストップしてしまうという仕様なのですw

磐城棚倉

というわけで久田野駅に並んで2箇所目の予定外訪問となった磐城棚倉駅です。
普通は白棚線とセットで訪問することが多い駅ですが、祖父岡まで乗り通してしまうと素通りすることになるんですよね。


まずはバス停のポールです。


駅舎です。
地方の駅らしいシンプルなものですが、駅を出てすぐにバス停があるのは白棚線が元々鉄道だった名残を感じます。


駅前広場は単なる広場という感じですね。
駐車場も兼ねている感じでしょうか。


駅前広場の一角にバスの待機場所がありました。
元々は棚倉営業所が設置されていたそうですが、現在は白河支店に統合されており、待機場所としてのみ使われているようです。


待合室はかなり大きいものでした。
棚倉町の中心駅ということで、朝夕などは利用者も多いんでしょうね。


ですが、無人駅となっており、乗車駅証明書発行機がありました。


LCDの案内表示がありました。
時刻表だけでなく、運行情報も案内しているようです。


改札口・・・もとい出入口です。
脇のスペースは埋められていますが、元々は窓口があったんですかね。


構内に入るといきなり駅名標がありました。
ちなみに、地名としての棚倉は「たなら」と読みますが、駅名は「いわき・たなら」と読みます。
このような食い違いはたまにありますよね。
有名どころでは東京の尾久駅は駅名としては「お」ですが、地名としては「お」と読みます。

あと、駅名に旧国名が付いていますが、これは京都府にある奈良線の棚倉駅と区別するためです。


構内に入ってからホームへ入るには跨線橋を渡る必要があります。


白棚線の乗換案内もありました。


それでは跨線橋を渡ります。
だいぶ古風なもので、乗り場案内も国鉄風ですね。


跨線橋から見た構内です。
余っているスペースが目立ちますが、白棚線が鉄道だった時代のホームの名残とかでしょうか。


ホームです。
島式1面2線とシンプルな構造です。


ホーム上の駅名標


乗降に使う部分は屋根がついていました。


ホーム上の待合室もありました。
やっぱり雪国は待合室が充実していますね。


そこへ列車がやってきました。


この列車は郡山行きであり中豊駅とは反対へ向かうので見送りです。


↑というわけで発車シーンです。


そのあとやっていた水戸行きの列車で1駅乗って中豊駅へやってきました。
時間帯的に高校生の帰宅ピークであり、車内はかなり混み合っていました。


桜と並べて

中豊駅については以前に訪れていたので撮影はせずにここから徒歩で祖父岡へ向かいます。
ちなみに、前回は祖父岡でかなり待ち時間があって暇つぶしで当駅を訪れました。

3度目の正直・・・白棚線

それでは徒歩で祖父岡へ向かって、今度こそ白棚線の前面展望撮影を目指します。


久慈川を渡る場面もありました。


こちらが祖父岡バス停です。
折り返し場所でもあり、バスが転回できるように広い敷地が確保されています。


ここもちゃんとした待合室がありました。


バス停のポールです。
ちなみに、祖父岡と書いて「そぼおか」と読みます。
なぜかおじいさんがおばあさんになってしまっていますが、面白い地名ですよね。


時刻表です。
磐城棚倉駅で折り返すバスもあるため本数は少なめとなっており、特に日中は3~4時間開く時間帯もあります。
これは祖父岡への乗り入れは修明高校への通学需要のためだと思われます。

そしてバスがやってきましたが撮影は忘れてしまいましたw
でも、無事にマニア席を確保できまして、今度はスマホを使って撮影できました。


↑前面展望をどうぞ

いつもならキャプチャを貼ったりして紹介していくところですが、前回乗車時に粗方紹介済みということで道中はカットしますw
白棚線について詳しく知りたいという方はぜひ前回の記事をご覧下さい。
あと、専用道路区間と白河市内の狭隘区間については前回の活動にて前面展望を撮影しており、記事中にも貼っていますので併せてご覧下さい。


すっかり暗くなってしまいましたが白河駅に到着です。

紆余曲折ありつつもなんとか前面展望は撮れましたが、暗い時間帯に跨ってしまったのと、夕日が逆光になる区間もあったので、これは要リベンジですね。
これにて活動のメインは終わりですが、18きっぷで東京へ戻るのでまだまだ先は長いですw


白河城はライトアップされていました。

まずは新白河駅へ向かいますが、またも接続が悪く時間があります。
もう夕飯の時間でもあるので駅そばを食べようと思ったら既に閉店しており、駅前に出ても居酒屋しか無かったのでコンビニで抵当に弁当を買って夕飯を済ませました。


↑貨物列車の通過に遭遇しました。

そしてE531系に乗って黒磯へ向かます。


ここでも貨物列車にも遭遇しました。
流石は幹線の東北本線ですね。


新年度ということでこんなメッセージがありました。
上にあるのは北陸新幹線敦賀延伸を記念したオブジェですね。


こんな場所もありました。


ペーパークラフトによるジオラマがありますが、全体的に車両のチョイスが懐かしいですね。

それでは構内に戻って今度は宇都宮へ向かいます。


宇都宮に着くとなんと大宮行きという列車が停まっていました。
宇都宮からの大宮行きというのは終電の1本だけだったはずですが、まだそんな時間ではないはず・・・


駅の発車標にも出ているので、列車側の表示ミスというわけでもなさそう・・・

とりあえず乗り込んだんですが、しばらくしてアナウンスがあって、どうやら宇都宮線の石橋あたりで人身事故があって運転を見合わせているとのこと。
この大宮行きも所定では湘南新宿ラインとなる列車で、大幅な遅延が見込まれるので大宮までの運転ということになったようでした。
あと20~30分ほどで運転再開見込みとのことなので大人しく車内で待っていたのですが、何度か変更になって結局は1時間半ほど宇都宮で足止めとなってしまいました。

結局この列車は所定では終電となる大宮行きとして運転されるそうで、以後の列車は全て運休扱いになるとのこと。
大宮では京浜東北線に乗り継いで都内までは行けるそうですが、所定だったら横浜や大船まで行けたはずの時間帯であり、18キッパーでこのトラブルに巻き込まれた人なんかは地元まで帰れずに途中でネカフェなどに駆け込む羽目になった人もいそうです。

このあとは特にネタもないのですが、今回は18きっぷの旅だったということもあって、18きっぷについて1つだけ・・・
18きっぷは例年、春季、夏季、冬季の3回発売されているのが、2024年については春季のみの発売が発表されて、夏季・冬季についての発売については発表が出ていないという状況があって、2024年春をもって18きっぷの発売が終了するのではないかという疑念がSNSを中心に出ているわけですが、もしこれが本当だとしたらこの活動が最後の18きっぷの旅になってしまうわけですよね。

ただ、個人的な意見となりますが、18きっぷ廃止という噂はこれまで何度も出てきては立ち消えてを繰り返してきた経緯があるのと、春季の発売があったという事実が逆に今後も発売される可能性が高くなるとも考えています。
というのは、2024年3月はダイヤ改正があったタイミングで、北陸本線敦賀~金沢間が第三セクターに転換されることとなりました。
これによって越美北線が孤立路線となることから敦賀~越前花堂間を通過利用する場合は18きっぷでハピラインふくいに乗れるという特例が新設されると共に、逆にJRの在来線が乗り入れなくなる金沢駅については通過利用の特例から外されるなどの変更があったのですが、もしJR各社がもう18きっぷの販売を取りやめるという方針であるならば、このような特例を設けるための打ち合わせなどの手間を考えれば2024年以降発売しませんという形が一番自然であり、わざわざ第三セクターでの特例を新設・改定していること自体が今後も発売を続ける可能性が高い傍証と言えるのではないかというわけです。

とはいえ実際に夏季・冬季の発売が発表されるまでは本当に今後も18きっぷが発売されるのかという不安はついて回るわけですが、18きっぷは便利に使わせてもらってきたきっぷの1つですし、是非とも今後も発売を続けてほしいと思っています。

というわけで記事はこれにて〆たいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。

それでは!

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ライトライン快速&白棚線に乗る! への1件のコメント

  1. 宇都宮線ユーザー のコメント:

    お久しぶりです。以前もライトライン関連の記事にコメントをした者です。快速は当面は速達種別というよりも、遠近分離によって混雑緩和を促進する目的の通勤種別といったところになりますね。将来的な速達列車としての運行を見越して、鬼怒川以東も通過駅を設定できるようにグリーンスタジアム前駅では緩急接続が可能な設計になっています。快速設定により、宇都宮大学陽東キャンパス付近で発生していた積み残し問題も解消したように思います。また、終点の芳賀・高根沢工業団地の駅前にある巨大な空間は、駐車場というよりは以前運行されていた通勤バスの回転場及び待機場として利用されていました。本田技研の通勤バスは経年車を北海道・鷹栖のテストコースに転属させるので、恐らく廃止後は北海道に行ったかと思われます。

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