2回に分けてお送りする関東→九州の18きっぷ移動の2日目です。
なお、直接このページに来られた方は是非1日目もご覧の上、このページをご覧ください。
ながらの朝
前回ムーンライトながらを利用した時とは違い、ぐっすりと眠れ、気がつくと列車は愛知県内を走行中でした。
名古屋で乗客が減り車内はいくらか空いてきました。名古屋市街を過ぎると開けた田園風景となり朝日が昇ってきます。
普段寝坊気味の私は朝日が昇る時間には大抵寝ていますが、たまに見るといいものですね。
ちなみに、実際にはもう少し朝日が大きく見えたんですが、写真だと実物より小さく写ってしまいますね。
まあこれは目のほうがおかしくてカメラが正解なんですけどねw
人間の目というのは無意識に物体の大きさなどを補正して見ているんだそうです。
そして、列車は終点大垣に到着です。今まで乗った時は大抵鉄道唱歌のチャイムを鳴らしてくれましたが、今回はないようです。
ところで、隣の座席は結局大垣まで空席のままでした。アナウンスでは満席と言っていたので指定席券は買ったものの結局乗らなくなり、キャンセルしないまま放置した人がいたか、乗り遅れたかのどちらかでしょうかね。
私としては広々と使えたわけでラッキーだったということになりますが、満席ということは本当はこの日のムーンライトながらに乗りたかったのに満席で諦めた人がいるはず、もしキャンセルしなかったのならば、今後は例えば払戻額がわずかでもちゃんとキャンセルして欲しいですね。
あと、その満席を伝えるアナウンスの言い回しが面白くて「完売の満席」と言っていました。よほど座席がないことを強調したいのか、同義語を2つ重ねていますねw
大垣駅
大垣といえば、名物大垣ダッシュ!ですが、今回はそれには参戦しません。というのも5分後に発車する列車には乗らないからです。
一度ダッシュを経験しましたが、寝起きでいきなり走らされるわ、よほど運が良くない限りまず座れないわで、どうしても急ぐ時以外は1本見送ってのんびり行くことにしています。
大垣ダッシュに参戦していたらこの写真は撮れないわけで、最後に回送シーンを動画に収めるなんて芸当も出来ません。
183系ながらが最後という噂が本当かどうかは分かりませんが、しっかり悔いの残らないように撮影出来ました。
JR東海の駅名標はひらがな表記のほうが大きく書かれているのが特徴的ですね。これなら難読地名でも安心ですがネットなどで調べて漢字表記のみ知っていて読み方を知らないというケースだと戸惑いそうですw
立派な自由通路です。前回訪問したときはまだ工事中で防音壁に覆われていましたが、綺麗に完成したものですね。
駅前です。前はここも工事中で仮設通路になっていましたが立派に完成しています。ちなみに、ローソンが写っていますが以前はコンビニは駅から少し歩いたサークルKしかなかったので、特に上りながらの発車前はきっぱーたちで混み合っていました。
美濃赤坂へ
続いては東海道本線の支線である美濃赤坂支線に乗ります。
大垣駅から2駅だけ伸びた支線で、313系の2両編成が行ったり来たりしているだけのようです。
前々から乗りたいと思っていたもののうまく接続できる行程を作るのが難しく、結局後回しにしていましたがついに念願かなって乗ることが出来ました。
特段景色がいいわけでもなく、珍しい車両が走っているわけでもありませんが、東海道本線の旅客営業をする区間では唯一乗っていない区間だったのでその意義は大きいです。
この313系に乗って美濃赤坂へ向かいます。ワンマンかと思えばちゃんと車掌もいました。
早朝の下り方面ということでガラガラなのはお約束、録音にも最高の環境でした。
車内では発車するなり検札が行われました。駅の方には集札設備がないので車内でやってしまおうということですかね。
ところで、美濃と冠しているからには他に赤坂駅があるということでしょうけど、赤坂駅は全て地下鉄や私鉄で、JR線には赤坂駅はないんですよね。
私鉄であっても連絡運輸の関係でややこしいから重複を回避したのか、よく分かりませんが以前は東京からの直通列車で美濃赤坂行きもあったようなので、東京駅で赤坂行きと案内すると都内の赤坂と紛らわしいことは確かでしょうね。
構内はこの通り結構広いです。これは当駅から伸びる貨物専業の私鉄、西濃鉄道とJR線の接続点としての役割があるからです。
この美濃赤坂支線自体も貨物輸送のために作られた支線です。
ホームです。このとってつけた感がまたいいですね。しっかりコンクリートで作られているのも歴史を感じさせます。
続いて駅舎です。味のある木造駅舎ですね。こういう駅に来るとテンションが上がります。西鉄8000系さんが一緒だったらさぞ興奮されたことでしょうw
西鉄サロン?ついに我らが西鉄も岐阜にまで進出か?・・・なんてことはもちろんなく、西濃鉄道の略で西鉄です。
その脇には西濃鉄道本社がありました。本社屋というわりにはこじんまりとしていますが、貨物専業の小規模な私鉄なのでこんなもんでしょうw
ちなみに、カンガルー便で有名な西濃運輸とは名前が似ているだけで一切関係ないそうですw
私はつい最近まで西濃鉄道と西濃運輸はグループ会社か何かだと思っていましたw
時間も余ったので暇つぶしに散策します。この辺りは中山道の宿場町として栄えたらしく、古い町並みを残しているようですね。
ただ、こんな朝早くに観光客など来るわけもなく、ゴミ出しや家の前の掃き掃除に忙しそうな地元の方からチラチラと見られてしまいましたw
よく見るとバス停がありますが、ここをバスが通るんですね。道幅的には通れないことはないでしょうが、対向車が来ようものなら離合が大変そうですw
史跡なのかどうか分かりませんが、「赤坂宿」と分かりやすく書いてくれているので撮ってみました。
ちょっぴり観光気分になってきましたが列車の時間が迫ってきたので駅に戻ります。
再び立ち返り米原へ
再び2駅戻って大垣から313系普通米原行きで米原へ向かいます。
いつもこの区間は223系ばかり乗っていたので下り方向の313系の録音は初めてだったりします。
しかし、キッパーなのか地元の方なのかは分かりませんがかなり車内は騒がしく環境は微妙でしたがw
米原駅です。ここからはJR西日本区間です。
ちなみに、乗り換えのためにホームに降りたことはありますが、駅前に出たことはありません。今回は初めて米原である程度の滞在時間があるので駅前にも出てみました。
新幹線も止まるし北陸本線との分岐駅だから駅前もさぞ栄t(ry・・・なんて思ったのが大間違いでしたw
その辺の地方都市の駅のほうがまだ栄えているようなw
あんまり馬鹿にすると米原市民の方に怒られそうですが、あまりにイメージと乖離していたのでご容赦下さい。
まあ時間の関係で東側にしかいかなかったので、西側はもっと栄えていたのかもしれませんね。
当駅からは近江鉄道も出ています。もともと近畿日本鉄道より先に「近鉄」という愛称を使っていましたが、いつのまにか近鉄=近畿日本鉄道になってしまい使えなくなってしまったというちょっとかわいそうな会社でもあります。
こちらは改札口です。近江鉄道は全く手つかずで車両を見るのも今回が初めてでした。いつか乗ってみたいですね。
一気に岡山へ
米原からは新快速で姫路まで一気に飛ばします。停車駅も特急並みに絞られていて130km/h運転ですから18キッパーにとっては最高の列車ですね。
ながら利用者が乗り継いでこない時間帯なので車内も空いていて最高です。ただし、途中で増えてきて大津を過ぎる頃には結構な混雑でしたけどw
京都から先はいよいよ本領発揮といえる全力運転をする区間ですが、何度も乗っていることやいくらながらでよく眠れたといえ普段はしない早起きをしたことで眠気が襲い、姫路まで船を漕ぎっぱなしでしたw
姫路では普通播州赤穂行きに乗り継ぎます。姫路駅も以前訪問したときは工事中で、その工事も終わったようなので駅前を見てみたかったですが時間もなく断念。
この先播州赤穂まで乗り通して赤穂線経由で岡山を目指すルートと相生で乗り換えて山陽本線を使うルートがありますが、20分早く到着できる山陽本線を選択しました。
やはりみんな考えることは同じなのか、乗り継いだ岡山行きもすごい混雑で座れませんでしたが、その20分でお昼ごはんを食べますので譲れませんw
岡山に着くと四国方面の列車もあるので撮影しがいのある駅ですが、「撮るより飯!」ですw
何せここで昼食を食べ損ねると夕方まで飲まず食わずを強いられます。18きっぷではトイレと食事が2大問題ですね。
駅構内にあるマクドナルドで昼食を済ませ、次の行程へ進みます。
岡山電気軌道
岡山も実は路面電車の走る街だったりします。同じ中国地方の広島のほうが路線規模も大きく有名なので埋もれがちですが、岡山電気軌道は和歌山電鐵の支援をしていたりする関係でたま駅長の電車が走っていたり、MOMOという新型電車がいたりと見どころが結構あります。
路面電車に乗る前に駅前を少し撮影します。大体は撮っていますが気になったものを幾つかピックアップするとまずはこの噴水です。
岡山といえば桃も有名ですから桃をモチーフにしているんでしょうかね。
そして岡山のヒーロー、桃太郎です。絵本とかで見ると可愛らしいキャラクターとして描かれますが、リアルな銅像だと勇ましさを感じますね。
さて、ここで岡山電気軌道の1日乗車券を購入しなければなりません。単純に完乗するだけだとギリギリ元が取れるかどうかという感じですが、このあとも行程の関係でもう1度岡山に戻ってきて路面電車に乗ることや、毎回小銭を用意する手間を考えると1日乗車券を選びました。
バス案内所でも売られているようなので駅前の窓口で無事購入。
ところで、私は「市電の1日券」と言ったのですが、「路面電車の1日券ですか?」と言い直されてしまいました。確かに市電=市営電車とするならば民間企業である岡山電気軌道に対して使うのは間違いですが、市内電車と解釈するならば路面電車全般を指す用語として使えると思います。
ただ、市バスは市営バスの略であり、市内バスの略としてはほとんど使われないことを考えると市電は公営の路面電車に対してしか使えないんでしょうかね。
そんな細かい話はさておき、早速乗車です。
乗り場は駅から少し離れていて、地下通路か横断歩道でアクセスできます。信号待ちが煩わしいのとちょうど案内板が出ていたので地下通路から行ってみました。
早速たま電車に当たりました。和歌山電鐵のたま駅長がラッピングされています。
ちなみに、恐らく空調の音でしょうけど、大型バスのエンジン音かと思うほどすごい音でしたw
東山電停
最初は東山電停に向かいました。岡山電気軌道は2系統運行されていて、そのうちの一方の終点です。
見た目は普通ですね。ちなみにこの先は留置線と車庫への引込線になっているようで、到着した列車は一旦留置線へ進み、再び折り返してきます。
帰りは別の電車にして柳川へ向かいます。
その途中で見えたのがこんな光景・・・
軌陸車ですが、路面電車でも活躍しているんですね。最初見た時、起動のど真ん中に止まって、なんてマナーの悪いトラックだと思いましたが、なるほど軌陸車ならば電車が来たらさっと自動車モードになって軌道から出ればいいですし、電車が通過したらまた軌道モードで作業を再開する、という芸当ができますね。
柳川電停
柳川って言うと福岡県の柳川を連想しますが、岡山市内ですw
この電停で東山方面と清輝橋方面に分岐します。
特徴的なのは島式ホームになっていることですね。
路面電車の電停は大抵相対式ホームになっているんですが、島式は路上にあるものとしては他の地域では見たことがありません。
これなら東山方面と清輝橋方面の乗り継ぎは便利ですが、見た限りそんなに乗り継ぐ人は多くないようです。
暇だったので少しバスを撮影。宇野自動車というバス会社のようですが、ちょうどこのバスが通る時、右寄りの方々が街宣車で演説しており、このバスも街宣車だと思ってしまいましたw
ちなみに、宇野という社名なので宇野駅のほうが営業エリアなのかと思いきや、宇野とは創業者の名前に由来していて、玉野市の宇野とは全く関係ないそうですw
その他特殊なのが鉄道事業を行ったことはなく、バス専業を貫いていることや、高速バスに参入したことはなく、一般路線バスのみの運行を続けていることなどだそうです。
こちらは路面電車を運行する岡山電気軌道のバスです。通称岡電バスだそうです。
バス趣味は鉄道趣味の副業的にやっている私ですが、まだまだ知らないことばかりですねw
もっと勉強しなければw
そして電車も撮ります。パンタグラフに目をやると変わった形をしているのにお気づきでしょうか。
石津式、あるいは岡電式と呼ばれる独特の構造で、通常はバネの力でパンタグラフを架線に押し付けますが、これは錘の重さでパンタグラフを押し上げるんだそうです。
高速走行には向かないものの保守管理が簡単だということで岡山電気軌道ではほとんどの車両に採用されています。
しかし、逆に岡山電気軌道以外では一切採用されたことはなく、これも岡山電気軌道でしか見られない独自のものと言えます。
清輝橋電停
こちらは歩道橋でアクセスできるようになっていて、信号待ちをせずに電停に行けるのは便利ですね。
ちなみに、横断歩道もあるので信号待ちは必要ですが、階段を使わずに電停に行くことも出来ます。
電停のそばにはこんな橋が・・・もしやこれが清輝橋とやらでしょうか。
更にその近くにはこんな石橋がありました。渡るのにちょっと勇気がいりそうですが面白そうなので渡ってみました。
岡山駅へ
岡山駅へ戻ります。ここで一旦は岡山電気軌道とはお別れです。
最後に電車を撮ります。鮮やかな青ですが、よく見るとANAの広告ラッピングでした。岡山空港~羽田空港のエアラインを宣伝するもののようです。
そしてバスも撮るw
レインボーと書かれていますが両備バスの特急バスで、水戸岡鋭治デザインだとか。
JR九州ではすっかりお馴染みの水戸岡マジックですが、こんなところにも進出していたんですねw
しかし、JR九州の電車を見慣れているせいか、水戸岡鋭治さんのデザインにしては大人しいようなw
吉備線
岡山からは吉備線に乗ります。時間が余ったので乗りつぶしというわけですね。
地域統一色ことたらこが全盛の中、辛うじて生き残っていた元の塗装、ちなみにペアの車両はたらこだったのでこの車両も遅かれ早かれ塗られる運命なんでしょう。
車内は普通に座れる程度の混雑、お盆最終日なので帰省帰りの人が多いかと思えば方向が逆なのかほとんどそういう人はみかけませんでした。
キハ47系独特の揺れを満喫しつつ列車は総社まで行きます。
車窓から見えた立派な高架道路、地図で調べると岡山自動車道のようです。
もはやどこに行っても高速道路があるという状況ですねw
30分ほどで総社に到着です。
総社駅
総社駅には伯備線とさっき乗った吉備線の2路線が乗り入れていますが、1つ隣の清音駅から伯備線と線路を共用する形で井原鉄道も乗り入れてきています。
総社~清音間は井原鉄道の列車もJRの線路を走りますが、総社・清音ともに改札は別れており、JRの列車に乗るのか井原鉄道の列車に乗るのかで必要な切符や運賃が異なります。
これは清音~総社間は井原鉄道がJRに乗り入れるのではなく、線路だけ借りて独立した路線として営業しているためです。そのため、18きっぷなどで総社~清音間のみ利用する場合でも井原鉄道の列車を利用する場合は別途運賃が必要となります。
井原鉄道の改札口です。今は井原鉄道としては無人駅扱いになっており、列車別改札を導入しているようです。
ちなみに、JRの方は有人駅です。
あと、写真を撮りそこねてしまったんですが、総社は雪舟ゆかりの地らしく、雪舟の幼少期の逸話である涙で描いた鼠という話を紹介するモニュメントもありました。
簡単に紹介すると寺に入っても絵ばかり描いているので、寺の僧が雪舟を柱に縛り付けたが、涙を足につけて書いた鼠があまりにも上手で、本物の鼠が雪舟に噛み付こうとしていると勘違いした僧が慌てて助けに行くも、絵であると気付き、あまりの上手さに感心し以後絵を書くことを許した・・・というものだそうです。
聞いたことはあるという方は多いのではないでしょうか。
倉敷へ
総社からは伯備線に乗って倉敷へ向かいます。なお、伯備線も初乗車です。
2駅目ですが駅間が結構あり、川沿いに進む車窓も楽しめました。
なお、ここで余談ですが、総社~岡山間は実は先ほど乗った吉備線経由のほうが距離は短いんですが、吉備線が非電化であることや線形が悪いこともあって伯備線・山陽本線経由のほうが所要時間は短いようです。
しかし、大都市近郊区間や経路特定区間は設定されていないので、どっちに乗るかで運賃が異なることになるわけで、地元の方にとっては不便ではないのでしょうかね。
経路特定区間はこういう区間にこそ必要だと思うのですが・・・
乗ってきた115系の食パンです。見事な末期色鮮やかな黄色ですねw
倉敷駅前です。かつては駅前にチボリ公園というテーマパークがあったのでそれに合わせたデザインですかね。
なお、倉敷駅は3度目の訪問なので駅舎の写真だけですw
そしてバスです。こちらは下津井電鉄というバス会社で、現在はバスのみですが以前は鉄道事業も行っており社名はその名残です。
ちなみに、ジーンズのラッピングになっていますが、倉敷市内である児島にはジーンズ・学生服の工場が林立しており、学生服の出荷額では日本一だそうです。
旅は社会科の勉強にもなりますねw
さて、3度目の訪問なのになぜ倉敷に来たのか、それはこのためです。
水島臨海鉄道のキハ20系です。前回乗車したときはMRT300形という新しい車両でしたので、今回はこれを狙って乗車に来ました。
きっかけはキハ38形が水島臨海鉄道に譲渡されたことです。おそらくキハ20系の置き換えを目的としているんでしょうから、最後に乗っておこうというわけです。
ちなみに、公式サイトに運用が出ていたので楽でしたw
キハ20に揺られて
流石に同業者も多く、撮影、録音をしている方が目立ちました。
一般利用者もいるんですが、全員が座れる程度の混雑です。キハ20系には島原鉄道の島原外港以南が廃止になる直前に乗って以来ですが、ちゃんとした録音がなかったのでよかったです。
やっぱり加速はかなり鈍いですが、もともとそんなに飛ばす路線でもないのでそれほど問題にはなっていないようです。
ちなみに、車掌は新人のようですが切符の販売に乗客からの問い合わせの対応、安全確認にドア扱いと忙しそうでした。
そして、水島を過ぎると車内は鉄の貸切状態となりましたw
車掌も分かっているのか特段不思議がる様子もありませんでした。ちなみに前回乗車時は「三菱自工前まででよろしいですか?」と念を押されましたけどねw
三菱自工前駅は名前の通り三菱の工場の前にあり、周辺は工場しかないため夕方にこの駅へ向かう人は皆無なわけです。
前は一般の車両だったので鉄が集まるわけでもなく、念を押したんでしょうけど、今回はキハ20ですからね。
なお、三菱自工前駅は無人駅なので水島駅発車直後にきっぷを回収されます。
三菱自工前駅
駅名標が国鉄っぽいですね。ホームは1面1線の棒線駅で、列車は到着後すぐに駅の先にある留置線に引き上げてしまいます。
時間が合えば貨物列車の通過を見られますが、今回は時間が合わないのか見られませんでした。
ホームにはやっぱりそのまま折り返すであろう同業者が十人ほど待っていました。
ホームはこんな感じです。駅自体は簡素ですが工場地帯のど真ん中にあるという独特の雰囲気を楽しめます。
時間帯によっては工場へ出入りする大型トラックがひっきりなしに往来することもありますので、まさしくものづくりの最前線という感じがします。
鉄ならずとも工場萌えの方でも楽しめる駅ではないでしょうか。
留置線から出てきたキハ20です。倉敷市駅は暗くてあまりいい写真にはなりませんが、ここは明るさも十分なのでいいですね。
ところで、水島臨海鉄道の倉敷側の駅は倉敷市駅ですが、JRの倉敷駅の隣にあるので同じ駅名でいいと思うんですけどねw
川越駅と川越市駅とか、松山駅と松山市駅は別々の場所にあるので区別の意味で市を付けるのは理解できますが、これはどういう意味があるんでしょうね。
再び倉敷に立ち戻ります。
再び帰る岡山
倉敷からは18きっぷで岡山に戻ります。快速サンライナーに当たりました。サンライナーは福山~岡山間を運行する快速で専用塗装の117系が充当されます。
以前は終日運行されていましたが、最近は朝夕のみの運行となっていて普通に福岡⇔関東の移動のパターンだと乗れないんですよね。
まあとはいえ倉敷~岡山間に関しては乗るのは2度目ですけどw
珍しいのはワンマン運転を行っていて自動放送が流れることですね。呉線の105系と同じ音源でしょうか。
そして岡山に戻るとまだ時間があるのでまた岡山電気軌道に乗ります。
できるだけ違う車種に乗って録音を集めたいですからね。
岡山電気軌道の顔とも言えるMOMOです。古い車両も好きですが、新しい車両のほうがその会社の特徴が出やすいので楽しめますね。
MOMOの降車ボタンです。ぱっと見るとSOSボタンに見えてしまい、押すのを躊躇してしまいますねw
東山まで行ってそのまま折り返しました。
帰りは別の電車でしたが暗くていい写真もないので省略します。
サンライナーで福山へ
ここからはサンライナーで福山まで一気に飛ばします。岡山を出ると倉敷、新倉敷、笠岡、福山と停車していきます。
専用塗装の117系にヘッドマーク付きとちょっと豪華な列車です。
方向幕も撮っておきました。利用状況を見るに未来永劫安泰とも言いかねますしね。
福山駅
ついに広島県に突入です。
新幹線の高架下に埋もれるようにある在来線ホームですが、実は降りるのは初めて。
しかし、もう21時前なので暗くてあまり写真も撮れませんけどね。
この駅に降りたのは当駅から広福ライナーに乗るためです。当ブログではもうおなじみのバスですねw
発車は21時半なので少し周辺を散策
出ました、鞆鉄バス。
崖の上のポニョのモデルと言われる鞆の浦へのバスです。ボンネットバスが走っていたり恐ろしいほどの狭隘路線だったりとバスとしても見どころが満載ですが今回は看板だけですw
ちなみに、鞆鉄道が正式社名で下津井電鉄同様かつては鉄道事業も行っていましたが、自社のバス路線に押されて廃止に追い込まれたという皮肉な経緯を持つ会社です。
福山駅の目の前には福山城がそびえます。お城巡りの趣味はありませんがこうやって見るのも悪くないですね。
全体は入っていませんが明るい時に再訪したときはちゃんと見てみましょう。
いよいよ深夜バス
水曜どうでしょう風に深夜バスと言ってみましたが夜行バスのことです。
これで3度目の乗車となる広福ライナーですが前回、前々回共に広島バスセンターからの乗車で福山から乗るのは初めてです。
なお、福山まで行くのは夜行便のみで昼行便は広島までです。昼間に福岡⇔福山を移動したい人は広島バスセンターでローズライナーに乗り換えると良いでしょう。
既に待機スペースで待っていたので撮影。
今日は2台運行のようですね。さすがにお盆最終日なのでバスも混んでいるんでしょう。
やってきました。私が乗るのは1号車、どうやら新車のようです。
しかも席は窓際、これは楽しめそうです。嬉しさのあまりyamanomiさんにメールしたら「喜ぶなw」と呆れられてしまいましたw
それにしても、ムーンライトながらから車中泊が2連チャンなのにこのテンションの私はどうなんでしょうかw
バスは福山市内をしばらく走行すると山陽自動車道に入ります。
途中何箇所か高速道路上のバス停に停車しながら客を拾っていきます。車内は1/3程度乗っているでしょうか。
意外にも途中からの乗車もちょいちょいとありました。西条にも立ち寄るのですが一旦高速道路を降りて西条市街のバス停に停車します。
ここでとうとう私の隣にも乗客が・・・最初に乗った時のように隣が空席というパターンはなかったようですw
西条からも再び山陽自動車道です。帰省帰りなのかトラックやバスに混じって乗用車の姿も見かけます。
広島IC手前ではちょっとした渋滞もありました。しかし、広島バスセンターにはほぼ定刻の到着。最初に乗ったときは広島バスセンターで30分近く待ちぼうけを食らった記憶がありましたが今回は大丈夫でしたね。
ここでほぼ満席となりました。中筋、不動院でも停車し何名か乗車、これで完全に満席でしょうか。
またまた山陽自動車道に入りしばらく走ると沼田PAで休憩がありました。前に乗ったときは宮島SAだったんですが、お盆ということで混雑を回避する意味があるんでしょうか。
その後は消灯となり私も眠りに落ちました。
ぐっすり快眠!
「ね、寝れないんだよ!」という名言もどこ吹く風で、ぐっすりと眠った私はPAで休憩を行うという放送で目が覚めました。
前々回は壇ノ浦PA、前回は朝の休憩はなしでしたが、今回は吉志PA、担当会社によって違うなら理解できますが、前回も今回同様JR九州バスなのでこの違いは何なんでしょうか。
壇ノ浦PAで関門橋を眺めるのを楽しみにしていたのでちょっと残念。
その後もぐっすり眠り気がつけばバスは大博通りを走っていました。西鉄バスだらけなのは最も福岡を象徴する光景でしょうか。
そして定刻より20分ほど早く博多バスターミナルに到着です。久々の福岡です。
家路へ
このあとは家路につくだけです。博多バスターミナルから徒歩で博多駅へ向かいます。
バスで帰る手もありましたがちょうど行ったばかりでまだまだ来ないようなので電車にしました。
するとサプライズが!
817系の鹿児島本線での運用があるんですね。3000番台以外も走っているとは知りませんでした。
私の知らぬ間に運用パターンが変わったのでしょうかね。
珍しかったので快速で南福岡へ行きました。南福岡からはちょうど来た46系統です。
井尻六ツ角までは土休日も運行がありますが、南福岡~井尻六ツ角間は平日だけなのでなかなか乗れず、今回はいい機会です。
南福岡では私一人でしたが、途中で何人か乗車してきました。サラリーマン風の方もいらっしゃいましたので通勤の足としても使われているようでした。
これで0泊3日に及んだ帰省の行程は終わりました。
この次の日、西鉄バスを乗りつぶす旅をしましたがそれは別記事とします。
ここまで長文にお付き合い頂きありがとうございました。
あわせて読みたい関連記事
- 中国遠征2023(1日目/錦川鉄道&スカイレール)
- サンライズ出雲で行く中国地方乗りつぶし(2日目/井原鉄道・TYPE EVA)
- 新下関へ
- 浅草線・三田線乗りつぶしの旅
- 「WEST EXPRESS銀河」で行く下関