18きっぷで行く東北遠征(3日目/光のページェント号)

2泊3日で実施した東北遠征の3日目(最終日)です。
なお、1日目2日目をご覧になっていない方はそちらから先にご覧になることをおすすめします。

本日の行程

3日目となる今日は、昨晩宿泊した盛岡からスタートし、臨時快速「光のページェント号」で仙台まで行き、あとは東北新幹線で東京へ戻るというシンプルなものです。
「光のページェント」は快速であり18きっぷが使える上に、18きっぷシーズン中の活動でしたから、仙台からそのまま普通列車で東京へ帰る事もできたのですが、この日の夕方から用事があり、どうしてもそれまでに帰らないといけなかったこともあり、仙台からは新幹線で一気にワープしました。
なので、活動内容としては非常にシンプルなものとなり、記事のボリュームもそれほど膨らまないと思います。

「光のページェント号」

まずはこの記事のメインとなる「光のページェント号」についての解説から入っていきたいと思います。
「光のページェント号」は仙台市で開催されるイルミネーション企画「SENDAI光のページェント」を見学する人向けに設定される臨時列車となっており、2023年は12月24日の1日限定で1往復設定されました。
「SENDAI光のページェント」自体は12月8日~12月25日の18日間に渡って開催されますが、「光のページェント号」はそのうちクリスマスイブとなる24日のみ設定されます。
早い話がリア充向け列車ですねw

運行形態は盛岡~仙台間で1往復となっており、午前中に仙台行きが、夜間に盛岡行きが設定され、日帰りで「SENDAI光のページェント」を見学するのに適したダイヤとなっています。
種別は快速であり、キハ110系2両編成で運行され、1両が指定席・1両が自由席での運行であり、自由席ならば乗車券のみで利用可能です。
運行区間は全区間が電化されているので、電車で運行しても良さそうなものですが、長時間乗車に相応らしい設備を持つ電車が盛岡地区になかったために、転換クロスのリクライニングを備えるキハ110系0番台に白羽の矢が立ったということでしょうね。
流石に701系で盛岡~仙台通し乗車は18キッパー以外には苦行でしょうしねw

もしこの区間を走れる特急型車両を充当するならばE751系やE653系あたりが適任でしょうが、いずれも岩手県内には常駐していないのでわざわざ回送で持ってこないといけないですし、支社を跨ぐことになるので調整が面倒とかいう事情もあって、自支社管内にあるキハ110系を使うことになったんでしょうね。

停車駅は盛岡を出ると矢幅・花巻・北上・水沢・一ノ関・小牛田・松島・仙台とかなり絞られており、往年の東北特急ほどとはいかずとも、急行ぐらいの速達性はあると思います。
往路は盛岡を8時20分に出発し、仙台に11時09分に到着なので所要時間は2時間49分となり、盛岡~仙台間を結ぶ高速バス「アーバン号」よりは若干長いものの、積雪のある冬季の移動では鉄道の方が安定するというのもありますし、ありがたい列車ですよね。


というわけで解説はこれくらいで本編に入っていきます。
まずは朝の盛岡駅前からスタートですが、路面には雪がなくて同じ東北地方でも場所によってかなり景色が違うなと思いました。


国際興業バスとそっくりな岩手県交通も撮ったらそろそろ駅へ入りましょう。


発車標にはちゃんと「光のページェント号」と表示されていました。
盛岡駅の在来線ホームで「仙台」なんて行先が出るのもレアですからね。


こちらは「臨時」の表示でした。


と思ったら交互に列車名も表示していました。


↑停車駅も案内されていたので動画でもどうぞ

あとはホームへ行って乗るだけですが、まだ入線していないようです。


手持ち無沙汰に701系などを撮影です。


↑そして、入線シーンです!
車種としては快速「はまゆり」などでも見かける機会があるので、そこまでレアではないんですけどねw


写真でも撮っていきます。


後尾側


向かいのホームからも撮ります。


そして、車内です。
キハ110系というとローカル線向けの汎用気動車というイメージが強いですが、このキハ110系は0番台と呼ばれるタイプで、急行列車用として導入された車両だったりします。
そのため、車内はリクライニング付きの転換クロスシートとなっており、長時間乗車でも快適な仕様になっています。
当初は急行「陸中」に使用されていましたが、「陸中」廃止後は後継となった快速「はまゆり」や岩手県内の気動車普通列車などに使用されています。
元々急行列車用だっただけあって、普通・快速で使われる現在では乗り得列車とも言えますが、同時にJRグループで最後の急行用として製造された車両ともなっています。


1両は指定席なので、指定席の札が掲げられています。
これについては「はまゆり」にも指定席があるので特別にレアというわけではないですけどねw

ちなみに、私は自由席なのでここには乗れませんw
快速扱いの指定席なのでお手頃価格であり、とってもよかったんですが、乗車を決めたときにはもう満席になっていましたw

そして、そろそろ発車時刻ですが、車内はやはりマニアっぽい人が多い様子です。
たまにカップルで乗っている人もいましたが、マニアとカップルが混じり合う客層はちょっとしたカオスでしたw


↑もちろん車窓を撮りました。

※動画は1月28日に公開予定なので、それ以前にご覧の方は公開までしばらくお待ち下さい。

盛岡を出るとエンジン音を唸らせながら加速していき、仙台への旅が始まります。
花巻までは「はまゆり」でも通る区間なので特別感はあまりないですし、前日に「東北本線リアス号」でも乗車しているので、そのリプレイという感じもあったんですが、一ノ関どころか仙台まで乗り通せると思うとテンションが上がります。


雪原を進み、岩手県内を南下してきます。

矢幅・花巻と来て、ここからが「はまゆり」では体験できない区間であり、この区間を気動車で通過できる上に快速運転までするというのはレアですね。
また、「東北本線リアス号」はこの区間では北上・金ヶ崎・水沢・前沢・平泉・一ノ関と停車していましたが、「光のページェント号」は北上・水沢・一ノ関にしか停まらないのでかなり停車駅を絞っていますよね。
となると速達性重視なのかと思いきや・・・


本来停車駅ではない前沢駅で停車しました。
しかも、側線の方に入ったので何かを待避するようですね。
アナウンスでも通過待ちをするとのことですが、運転停車なので外には出られません。
結局、キハ110系(キハ100系だったかも)が通過していった後に出発していきました。
前沢駅を通過するような定期旅客列車はないですし、おそらく回送列車だと思いますが、わざわざ回送列車を待避する意味がちょっと分からないw
この待避がなければ高速バスと同等程度の所要時間にできると思うのでもったいない気もしますよね。
東北本線に今でも特急があるならば、特急との差別化のためにあえて待避するというのも分かるんですがね・・・


ここまで来るとだいぶ雪も少なくなってきました。


前沢での待避を経て一ノ関に到着です。

ここまでは割りと空いていてゆったり乗車できたんですが、一ノ関からは一気に混雑しました。
盛岡や花巻・北上よりも一ノ関からの利用者が多いようですね。
これで座席のほとんどは埋まったようです。
盛岡から仙台だと新幹線を選ぶ人が多いのが、一ノ関あたりだと在来線でもいいかという利用者も多いんでしょうね。
また、一ノ関から仙台なら定期列車でも直通があるのも関係しているかもしれません。


ところで、一ノ関駅では隣の乗り場にキハ110系がいたのですが、もしや前沢で追い抜いていった回送列車!?
ここで追いつくなんてますます待避した意味が謎すぎるw

一ノ関を出るとすぐにトンネルで県境を越えて宮城県に入っていき有壁駅を通過しますが、その次の清水原駅はまた岩手県に戻っていたりして東北本線を基準に考えると県境がややこしくなっていますw
花泉・油島と岩手県を通ったら石越駅から再び宮城県になり、あとはずっと宮城県です。


小牛田駅では側線にE195系レール輸送車の姿も見えました。
ここで車内は一気に混み合い、立ち客も多く出始めましたが、ここまで来ると単に仙台へ出かける一般利用者も多く混じっているでしょうね。

続いて停車するのは松島です。
同区間を運行する快速「湯けむり」も停車しているので、主要駅扱いなんでしょうが、列車の趣旨を考えると通過しても良さそうな気も・・・
そんな松島でも利用者がいて、積み残しこそないものの、車内はかなり混み合っていました。
松島から仙台への利用者はメインターゲットではないでしょうけど、仙台近郊で2両編成(しかもそのうち1両は指定席)では輸送力不足なのは否めませんね。


日本三景として知られる松島もちらっと車窓から見つつ仙台へのラストスパートです。


そして、終点の仙台に到着です。


ホーム上では駅員さん達による熱烈な歓迎がありました。
こういうのは臨時列車の醍醐味ですよね。


↑最後は引き上げを見送ってから撤収です。

仙台駅でキハ110系というと週末だけ走る「湯けむり」がありますが、こちらは特別塗装なので、一般の塗装のキハ110系が仙台駅にいるのはレアですから、それを記録できてよかったです。


ここでお昼ごはん!
仙台名物の牛タンを頂きました。
何度食べても美味しいですね。


食後のデザートは「ずんだシェイク」です。
これも仙台に来たら外せません。


食後の腹ごなしで駅前をぶらぶらしているとこんなオブジェを見つけました。
何度も仙台へ来ていますが、これには今まで気付きませんでしたw

といったところで、実質活動終了となり、あとは新幹線で帰るのみですが、最後にネタがありますので、どうぞ最後までお付き合い下さい。

新幹線で帰路に就く

それではあとは新幹線で帰路に就きます。


E5系の顔出しパネルがありました。


そして、いよいよ新幹線乗り場へ向かいます。
ここから東京へ向かうならば「はやぶさ」か「こまち」が一般的でしょうが、今回はあえての「やまびこ」を使います。
普通列車では夕方の予定に間に合わないですが、「はやぶさ」「こまち」では早く着きすぎて暇になるので、あえて「やまびこ」でのんびり行くわけですね。
「やまびこ」には自由席があるのでちょっとですが新幹線代が安く済むメリットもありますね。


乗り場で待っていたのはこちら
E2系であるだけでなくて、200系風の塗装が施されたJ66編成でした。
ネット上で軽く目撃情報を調べてみると、ちょうどこの時間の「やまびこ」に充当されるのではないかとの予想に達し、せっかくならば乗ってみるかとこの列車を選んだらビンゴでした。


行先も一応撮りました。

そう遠くない未来に引退するであろうE2系を味わいつつ乗車していきます。
やはり利用者の多くは「はやぶさ」に流れているようで空いていたのでのびのびと乗車できたのもよかったです。

あと、J66編成では「ふるさとチャイム」と呼ばれる駅ごとに異なるオリジナルチャイムを採用しているのですが、これもまた乗車の楽しみですね。
実は以前に東京→仙台で乗車したこともありましたが、チャンスがあるならば何度でも乗っておくべきですからね。


このあとの予定の関係で終点の東京駅までは乗らずに大宮駅で降りました。
「ふるさとチャイム」のことを考えると全区間乗りたい気持ちもありましたが、前回の乗車でも聞いていたことと、唯一前回は聞けなかった東京駅の到着時放送については「ふるさとチャイム」が存在しないため意味ないなとなって大宮駅までとしました。
そもそも「ふるさとチャイム」は東北新幹線の東京駅延伸以前に使われていたものなので、東京駅の「ふるさとチャイム」なんて存在するわけがないんですけどねw


↑大宮駅では発車を見送って活動終了です。

というわけで2泊3日で実施した東北遠征はこれにて終了です。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。

なお、このあと、また別の方面へ18きっぷで遠征をしていますので、次回はその記事にてお会いしましょう。

それでは!

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つばめ501号(管理人) について

関東を拠点に鉄道旅行を楽しんでいます。また、写真撮影や走行音の録音もしています。 サイトの方ではそれら写真や録音も公開していますのでぜひご覧ください。
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