今回の活動は関西エリアとなります。折しも西鉄好きさんも関西で活動をされたようですが、これは全くの偶然で西鉄好きさんとは全く別々の活動となります。
が・・・活動エリアが微妙にかぶっているためネタかぶりがあるかもしれません。既に西鉄好きさんの記事をご覧頂いている方につきましては、予めご了承いただきますようお願いします。
今回、私が関西で活動することとなった理由ですが、「帰省先から帰るついで」ですw
「ついで」といってももちろん目的はありまして、新型車の投入で置き換えが迫る103系・201系の撮影&録音と大阪地区のJR線の乗りつぶし、そして、京阪が運行している「けいおん!電車」の撮影&大津線完乗、更についでなので京都市営地下鉄と阪急京都本線も乗りつぶします。
それから、このレポートは1月6日から7日にかけてのものですが、なんだかんだ20日以上遅れてのレポートとなりましたこともお詫びいたします。(もう2月だなんて私信じませんw
行程の説明
今回は博多駅より「さくら」を利用して新大阪へ移動します。「つばめ」「みずほ」は乗車済みで唯一乗ったことのない九州新幹線の種別が「さくら」だったのでちょうどよい機会でした。とはいっても、乗るのは山陽新幹線区間のみですがw
新大阪到着後は途中下車して別途フリー乗車券を買って大阪地区のJR線を乗りつぶします。
大阪駅に移動後、大阪→桜島→天王寺→JR難波→久宝寺→放出→尼崎→大阪と巡り、大阪駅から徒歩で梅田駅に移動後は阪急京都本線で河原町へ向かいます。京都入りを果たしたら徒歩で京都市役所前駅へ行き、京津線直通列車で浜大津→石山寺→坂本→浜大津と石山坂本線も完乗すると同時に「けいおん!電車」にも乗車します。
その後は京津線を立ち戻り太秦天神川→六地蔵→烏丸御池→国際会館→竹田→四条と巡り京都市営地下鉄を完乗したら、四条駅に隣接する阪急の烏丸駅から京都本線を引き返す形で梅田に戻ります。
旅のはじめは「さくら」にて
今回は博多駅を7時ちょうどに出発する「さくら」で一路新大阪まで向かいます。
東海道・山陽新幹線では唯一乗ったことがない種別が「さくら」でしたのでこれで種別としてはコンプリートとなりますが、別に狙ったわけではなくちょうどいい時間に走っていたというだけですw
懸念されたのは、この列車が熊本始発であることでして、今回は自由席利用だったため混雑している場合、座席の自由度が限られてしまうのではないかということでした。
しかし、それは取り越し苦労で、実際にはこんな感じでしたw
世間はとっくに正月休みも終わってしまい、帰省客はほとんどいないでしょうし、早朝の利用状況はこんなものなんでしょうね。
そして、列車は滑らかに博多駅を離れていくと聞きなれない車内チャイムが流れ始めました。
山陽新幹線の車内チャイムといえば、「AMBITIOUS JAPAN」か「いい日旅立ち」のどちらかというイメージが強かった私には驚きでしたが、向谷実さん作曲のJR九州バージョンのチャイムだったようですね。
福岡に住んでいた頃、博多~熊本で800系に乗って聞いていたはずなんですが、久々だったので忘れていましたw
このあとはうたた寝したり車窓を眺めたりして、新大阪まではあっという間でした。
ミッション「きっぷを入手せよ!」
新大阪では10分乗り換えでJR京都線に乗車、その後大阪駅から大阪環状線に乗るという行程になっていましたが、ここからは別のきっぷを使わねばなりません。
というのは、明日の行程も合わせて福岡市内→新大阪→名古屋→長野→東京都区内という片道乗車券を買っており、新大阪~大阪間は含まれていないからです。
そして、ここから使用するのは「JR西日本・冬期スタンプラリーきっぷ」というものです。名前の通りスタンプラリーに合わせて発売されているきっぷでして、昨今の流行りに乗って「妖怪ウォッチスタンプラリー」が実施されていました。
JR西も商売が上手いなと思ったのは、このきっぷに付属する引換券がないと例え所定のスタンプを集めたとしても記念品がもらえないルールになっており、大回り乗車や定期券を使ってのスタンプ集めを阻止しているんですねw
まあ、私の場合は妖怪ウォッチの記念品目当てではないのは言うまでもないのですが、大阪環状線とその周辺路線が乗り放題で1000円はお買い得なのと、一応限定のきっぷなのでコレクションにもなりますからこれを使うことにしました。
とまあ、こんな長い前置きとなりましたが、ようするにこれを買うのに10分乗り換えで行けるのかという問題なわけですね。
最初はてっきり窓口でしか発売されないと思っていたので窓口の行列によっては購入を断念せざるをえないかなと思っていたのですが、実は券売機で買えることが判明してあっさり解決w
というわけで、以上蛇足でしたw
大阪環状線の旅
無事にきっぷも買って新快速に飛び乗って大阪駅に到着したらいよいよ今日の1つ目のメイン、大阪環状線の旅が始まります。
とりあえず大阪環状線ホームの駅名標を。
JR西日本といえば青い駅名標のイメージですが、大阪環状線の駅についてはこのような違ったデザインになっています。
大阪でのファーストフォトはこれになりました。
225系ってまともに撮影したの初めてだったんですよね。
続いて223系、こちらもまともに撮るのはかなり久しぶり
↑こちらは動画でもどうぞ
そして、本命103系です。
福岡にも走っていますが、塗装が水戸岡仕様ですし、微妙にオリジナルと違う部分があるので、”本物”の103系に乗れるのは和田岬線以来になりますね。
↑こちらも動画撮影
続いても103系でしたが、今度は乗る列車です。
今度の列車は桜島線直通列車の桜島行きです。
あ、「桜島」と言っても鹿児島とは無関係ですよ?w(当たり前
沿線にはUSJことユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアクセス駅となるユニバーサルシティ駅があるので、観光客が多いかと思えば意外にそんなことはなく車内は空いていました。
本日一発目の103系録音はひとまず安泰に終わる・・・かと思われましたが、そうは問屋がおろさず、西九条から観光客が大勢乗ってきて予想通りの雰囲気にw
大阪から直通で乗れることは意外と知られていないんですかねw
桜島駅
あっという間の桜島線も終わって気づけば終点桜島でした。
改札を出ましたが、雨がひどく駅舎の全景は諦めてさっさと撤収しました。
地元の駅だったら多少無理をしてもすぐに自宅という補給基地に帰還できるので問題ないんですが、明日の夜まで自宅に戻ることができない行程上、むやみに服を濡らすのは賢い行動とはいえませんし、デジカメや携帯など水分に弱いものを沢山携行していますからねぇ・・・
最後に駅前にあった橋を撮ります。
これは阪神高速の天保山大橋という橋でして、日本一低い山として知られる天保山に因んだものです。なお、現在は天保山は日本で2番目に低い山だとか。
天保山自体は対岸にある上、天保山大橋は自動車専用道なので歩行者・自転車のために渡船が運行されていて、それに乗ってアクセスすることができるようです。
余談になりますが、桜島駅自体もかつては天保山駅という名前だったようです。
次訪れるときは渡船に乗って天保山を観光して、USJにも行きたいなぁ
残念ながら、今回は乗りつぶしの旅なので駅に戻って旅を続けますけどw
先ほど隣に停まっていた201系に乗って大阪・京橋・鶴橋と巡って天王寺まで行きます。
大阪環状線完乗へ
この旅以前に大阪環状線で乗ったことのあった区間は大阪~西九条~天王寺と京橋~鶴橋の2区間でして、なぜこんな途切れ途切れな乗り方になったかといえば、前者は18きっぷで大和路快速に乗った時のもの、後者は京阪旧3000系のさよなら乗車をしに来て、そのまま近鉄に乗り継いだ際に利用したものというわけです。
この乗車をもって大阪環状線は環状完乗できるわけです。
やはりと言うか、京阪線・JR東西線・学研都市線が乗り入れる京橋や近鉄線が乗り入れる鶴橋などは乗客の入れ替わりも多く、環状線らしい光景でしたね。
関空紀州路快速・大和路快速や「はるか」「くろしお」などの特急が乗り入れる西側と違いすべての列車が各駅停車となる東側はちょっと地味な雰囲気ですが、郊外各線を接続する重要な役割を担っているんですね。
天王寺を経てJR難波へ
大阪環状線完乗も果たしたところで、更に乗り換えてJR難波へ移動します。
駅名標だけ撮ります。乗り換え時間わずかなので駅前に出る余裕はないですし、大きな駅だけに構内の撮影もほとんどできそうにありません・・・
阪和線の205系を撮影
できれば乗りたいですが、今回は午後には京都方面に向かわなければなりませんのでまたいつかですね。
それまで205系運用が存続していてくれるといいですが・・・
↑動画でも撮影
という感じで天王寺はあっさりと終了でこれまた201系でJR難波へ移動します。
ちなみに、今宮~JR難波が関西本線最後の未乗区間でしたので、これを持って関西本線完乗です。
駅名標
ちなみに、当駅はかつて「湊町」という駅名でして、1994年に現在の「JR難波」という駅名に変更されたものですが、駅名に「JR」が着くこと、そして、そもそも駅名にアルファベットが入ることは当時いずれも日本初だったようです。
「じぇいあーる」って平仮名で書いてあるのもなかなか見かけませんw
↑ここで反対ホームにいた221系が発車です。
↑続けて乗ってきた201系の発車です。
ご覧のような地下駅で2面4線となっています。
かつては関空快速の発着もあったようですが、現在は大和路線の普通・快速列車がメインになっているようです。
今でこそコンパクトな作りですが、地下化される前の当駅(当時は湊町駅)は5線を有する櫛形ホームで操車場やSLの転車台も備えた巨大なターミナル駅だったようです。
終端部ですが、しばらく先までトンネルが続いているようですね。
どうやら「なにわ筋線」という新大阪と当駅、あるいは南海難波・汐見橋を結ぶ新線の構想があるようで、その準備工事としてこのような構造にしているようです。
地下駅によくある壁画です。
元々の駅名が「湊町」だから舟なんですかね。
地下駅なので駅舎の写真というものはありませんが、入口の写真です。
そして、出口を出るとすぐにこんなモニュメントがありました。
生憎の雨は未だ降り続いており、近づいてみることはしませんでしたけどw
この後は折り返し関西本線に乗って久宝寺からおおさか東線です。
大和路線・おおさか東線・片町線・JR東西線
ここは一括りにしてしまいましたが、久宝寺からおおさか東線、放出から片町線、京橋からそのまま直通でJR東西線と乗り継いで尼崎まで移動します。
本当は久宝寺や放出で時間を取って駅を見ようと思っていたのですが、よくよく考えてみると今回の行程通りに行動すると大阪駅での滞在時間は阪急梅田駅への移動にほとんど費やされることとなり、結果としてまともに昼食を食べられないまま京都へ向かうことになってしまいます。
旅の経験も長い私からしたらそれくらい慣れっこではあるのですが、今日はホテルに入れるのが0時前という私の旅史上最も遅いチェックインになりそうですから、食事はしっかりとっておきたいというのもありました。
そこで、急遽予定を変更し、途中駅の滞在時間を削ってすぐの乗り換えとして、なるべく早く大阪駅に到着し、お昼ごはんを食べてから阪急に乗り換えることにしました。
そのため、こんな大雑把な扱いになってしまったわけですw
久宝寺までは先ほどと同じ201系に揺られます。
久宝寺は駅名標だけ撮ったらすぐに乗り換えます。
そういえば、JR難波もそうでしたが、大和路線は大和路線で独特の駅名標ですね。
すぐ乗ってしまったので正面の写真はありませんが、方向幕だけでも
「おおさか東線」という表記がかなり窮屈そうw
ちなみに、「放出」は「はなてん」と読みます。「ほうしゅつ」じゃないですよ?w
おおさか東線はこの時間では余裕で座れる程度の混雑でした。
ここで、おおさか東線について解説を入れると、元々は城東貨物線という貨物列車専用の路線だったものを改修の上で旅客化したのがおおさか東線です。
現在は久宝寺~放出のみ営業中ですが、2018年度末には新大阪まで延伸すべく整備が続いています。
貨物線を旅客化したというところや郊外を走る環状路線という点で武蔵野線との共通点を感じますが、現状は全線乗っても15分程度というミニ路線となっておりスケールが違いますね。
ちなみに、運行形態では、放出~久宝寺間の線内完結運転の普通列車が基本ですが、朝夕に4往復(朝に尼崎行き4本、夕に奈良行き4本)の奈良~尼崎間直通の快速が設定されていて、その列車は久宝寺~放出をノンストップで走破します。
放出でもすぐの乗り換えで片町線に乗り換えます。
片町線は京橋と木津を結ぶ路線で、JR学研都市線という愛称が付けられています。正式名称の片町線についてですが、かつて大阪側のターミナル駅であった片町駅に因んだものです。しかし、JR東西線の開業によって片町~京橋間の片町線と一緒に廃止となり、路線名だけに残る名前となっています。
その片町駅の代替となるのがJR東西線にある大阪城北詰駅なんですが、ほぼ同じ場所にあり、片町駅廃止の翌日に開業しているなど強い関連性がありながらも駅名が継承されず、片町駅発着の定期券・回数券も大阪城北詰駅で使えるということもなく、あくまで「廃止された片町駅の近くに大阪城北詰駅という新駅ができただけ」という扱いになっているようです。
これについては、片町駅としてしまうと、単純に駅を地下に移設しただけとみなされて、新駅設置としての補助金が得られないためとの説もありますが、実際のところはどうなんでしょうね。
あと、個人的には207系初乗車を果たせたのがよかったです。207系は電車でGO!にも度々登場していたため、私にとってはわりと馴染みのある車両だったのですが、今まで関西のJR線に乗る場合は大抵新快速を利用していたために普通列車メインの運用である207系に乗ることはできなかったわけです。
おまけにJR東西線はその区間の大半が地下なのでインバータ音もよく反響し、収録しやすかったです。
ここでついでなのでJR東西線についても解説を入れると、元々国鉄時代から構想されていた路線で、福知山線と片町線を接続することを目的に建設された路線となっています。
当初は片福連絡線と呼ばれていましたが、JR東西線という正式名称になりました。そう、実はJR東西線は単なる愛称ではなくて正式名称なんですね。
正式な路線名に「JR」が入るのもおそらくここが唯一でしょうね。
1997年開業ということで、既に地上に用地を求めることは困難な時代に建設されたため、JR線としては珍しくほぼ全線が地下であるのは先ほども述べましたが、それゆえ車窓風景は望めませんw
尼崎駅
JR東西線で尼崎までやって来ました。
JR神戸線・JR宝塚線・JR東西線がX字のように交差するジャンクション駅となっていて、4面8線という巨大な駅になっています。
福知山線特急やJR神戸線の新快速も停車します。
駅名標は黄色でした。ラインカラーで色を変えているのはアーバンネットワークならではの特色ですね。
↑動画でも
321系も撮れました。
できれば乗りたかったですが、今回は叶いませんでした。まあこれは当分消えないでしょうからまたいつかの機会にw
↑東海道・山陽本線では少数派になりつつある221系も動画撮影できました。
このあとは大阪駅へ移動します。
2駅だけですが、ここも207系です。本当は新快速か快速に乗ったほうが早いんですが、せっかくなので普段利用する機会のない207系or321系を期待して普通列車にしました。
大阪駅
予定より30分ほど早く大阪に戻ってきました。本来は昼食を食べるために確保した時間でしたが、久々に大阪駅をじっくり眺める機会ということで撮影にも結構時間を使ってしまいましたw
やっぱり大阪駅の特色といえばこのホームの構造ですね。
外国のターミナル駅を思わせる吹き抜けのような高い屋根となっています。当初はホーム上の屋根は一部を除き撤去する予定だったようですが、横から雨が吹き込む可能性が判明して透明の屋根を設置することになったという経緯があるようです。
大阪環状線新型車両についてのパネル展示もありました。JR西も宣伝に相当力を入れていますねw
とまあ、これくらい撮影したら昼食を食べに行こうと思います。流石は大阪駅ということで店自体はよりどりみどりでたくさんあるんですが、限られた乗り換え時間で食べなければならないため混雑していて入店までに時間がかかったり、入店してもすぐに料理が提供されないような店は利用できず、必然的にファーストフード系に限られるんですが、再開発の影響なのか逆にそういう店はなかなか見つからず、飲食店を探して右往左往している間に乗り換え時間が迫ってしまったので、仕方なしに売店でパンを買って昼食とすることに・・・
パンも美味しんですが、特に冬場は温かいものを食べたいというのがありますからね。
というわけで、せっかく時間を巻いて大阪駅に来たのに撮影時間に費やしただけに終わったというオチでしたw
阪急へ
それでは京都方面へ向かうために阪急電車に乗ろうと思います。
実は阪急に乗るのは2回目でして前回は神戸本線に梅田から新開地まで乗車しました。今回は京都本線なので路線こそ違いますが乗るのは前回と同じ阪急梅田駅、流石に迷うことはないだろうと思っていましたが、結局迷うオチw
前回と違い、今回はスマホのナビゲーションアプリという伝家の宝刀もあるんですが、駅構内まで地図が用意されていないのに加えて、構内はGPSの電波が拾えずナビのほうが迷子になる始末で使い物になりませんでしたw
とりあえず大阪駅脱出
案内板に従っているので方向はあっているはず・・・
そして見えてきたのは阪急梅田駅、もう着いたも同然ですね。
この時点で発車10分前、余程の不測の事態がなければ大丈夫でしょう。
無事ホームまで辿り着き、乗車予定の列車の元へ辿りときました。
それにしても、阪急電車は阪急マルーン色に統一されているのが特徴ですが、あまり阪急に馴染みがないせいか、ぱっと見で形式の区別がつきづらいw
この列車で一気に終点河原町まで移動します。「○号線」といった独特な言い回しのアナウンスで梅田駅を発車すると鉄道ファンには有名な3路線併走区間の始まりです。
梅田~十三間は今回乗車した阪急京都本線以外に宝塚本線、神戸本線の3線が並走しており、タイミングが合えば3列車並走を楽しむこともできます。
↑動画も撮りました。
十三からは京都本線単独区間となります。乗車しているのは特急ですが、JRの快速と同じくらい停車駅が多く、スピード競争は端から避けているという印象ですね。
昔の阪急のダイヤがどうだったかは知らないのですが、国鉄→JRが新快速を走らせている関係上、並行私鉄は停車駅を増やしてこまめに乗客を拾う戦術にシフトしていると聞いたことがあります。
JRの場合、開業時期が早いために京阪神地区はほぼ直線ばっかりの線形でスピードが出せますし、複々線で整備されていて普通列車を気にせず全力運転ができるのも大きいですよね。
そして、列車は河原町に到着です。
河原町駅は阪急の京都側のターミナル駅となりますが、JR京都駅とは接続しておらず、ちょうど福岡での西鉄とJRの関係のように住み分けている部分もあるのかもしれません。
ラッシュ時の一部普通列車や「京とれいん」などが使用するホームです。
切り欠きホーム自体は全国的に結構ありますが、これだけ有効長が長い切り欠きホームは珍しいかもしれませんね。
このように1面3線というちょっと変則的な構造ですが、梅田駅の巨大さを考えると簡素な構造だなと思ってしまいます。
↑ここで5300系の発車シーンを撮影
地上に出てきました。周りは京都の中心街に近く、活気があふれています。観光客の姿も目立ちますね。
ここからは徒歩で京都市営地下鉄の京都市役所前駅まで移動します。
およそ1kmの道のりでしたが、活気ある街なかなのでそんなに長いとは感じませんでした。
京都市役所前駅
そして、駅名通りに京都市役所が見えてきました。
ホームはこのような完全ホームドア
東京の地下鉄でも一部例がありますが、最近の地下鉄はこのパターンが多いですよね。
安全性はもちろん、ホームの幅をギリギリまで使えるため、スペースの節約にもなるんでしょうが、撮影困難であるというのが我々にとっての問題ですねw
まあ、これから乗る京津線の800系は浜大津でも撮れますし、問題無いですね。800系は・・・
順番が前後しましたが駅名標です。
京都市交通局は赤いデザインなんですね。
縦型はシンプルなデザイン
ちなみに、「河原町御池」とも書かれていますが、これは当駅周辺の地域を指す名称で、「河原町通り」と「御池通り」の交差点であることからこのように呼ぶようで、京都では交差する通りの名前を地域の名前としても使うようです。
全面ホームドアのため車両の写真は撮れませんでしたが、ここから京津線の旅が始まります。
京津線
京津線の旅が始まると書いたものの、途中の御陵までは京都市営地下鉄です。
ここで京津線についての解説を入れますと、現在は御陵~浜大津を結ぶ路線となっており、石山坂本線とひっくるめて、大津線と呼ばれたりもします。
かつては三条まで乗り入れていて、京阪本線と接続しており、直通運転があった時代もあるようですが、1997年に京都市営地下鉄への直通運転が実施されるのに引き換えで、御陵~三条間が廃止されて京阪本線とは孤立しました。
このような経緯は西鉄貝塚線に似通う部分もありますが、貝塚線との最大の違いは地下鉄との直通の有無ですね。
ただし、地下鉄直通を手に入れた京津線も経営が安泰というわけではないようですけどね。
その他の特徴としては、「地下鉄・鉄道・軌道」の3種類を直通する唯一の路線になっているということですね。
浜大津駅付近の京津線は路面電車のように道路の真ん中を走る併用軌道となっており、一方で地下鉄にも直通するという特徴を持ち、そのような特殊な使用状況のために京津線の800系は大変な高コスト車両になってしまっているそうです。
普通鉄道区間にしても、大谷~上栄町間に61‰という急勾配が存在しており、急カーブも多く乗鉄する上では楽しい路線になっています。
ただし、その代わりに大津・山科~京都の輸送ではJRに押され気味のようですけど・・・
↑併用軌道となる上栄町~浜大津間で車窓を撮りました。
浜大津駅
京津線の終着駅にして、石山坂本線との接続点の浜大津駅です。
↑「きかんしゃトーマス」列車がやって来ました。
西鉄好きさんの記事で知ったんですが、トーマスのアナウンスが流れるとのことで、それはそれで乗ってみたかったようなw
まあ、今回は「けいおん!」電車がメインなのでまたの機会にw
そして、こちらが本命、「けいおん!」電車です。
ここからこの電車でまずは石山寺駅まで移動します。
石山寺駅
「けいおん!」電車のご紹介は後ほどじっくりするとして、まずは石山寺駅のご紹介からです。
改札機はこれだけのコンパクト設計w
ちなみに、今回使用する1日乗車券は磁気カードタイプなので、自動改札機対応のはずなんですが、当駅に限っては駅員に見せるようにという掲示が出ていました。
磁気カードタイプの1日券を駅員に見せる駅はなかなか珍しいようなw
私の旅史上では初の経験でしたね。
そして、こちらが駅舎です。
塗装が剥げているのが年季を感じさせます。1960年に改築しているそうなので、それ以来の駅舎ということでしょうか。
駅の隣には鳥居がありました。
ちなみに、駅名の由来ともなっている石山寺は当駅から徒歩10分ほどの場所にあるようです。
駅前は道路が通っておりまして、国道422号というようです。
この路線は大津市から信楽などを経て三重県まで繋がる国道だそうで、本数僅かながら信楽までのバスも出ているようです。
写真では分かりにくいのですが、この時靄がかかっていて幻想的な光景だったのを覚えています。
この後は引続きけいおん!電車で折り返し乗車して坂本駅まで行きます。
けいおん!電車
先ほどから「けいおん!電車」と連呼してきた気がしますが、正式には「HO-KAGO TEA TIME TRAIN」と呼んでいるようです。
「けいおん!」をご存じない方はピンと来ないかもしれませんが、「HO-KAGO TEA TIME」は劇中で主人公らが所属する軽音部のバンド名である「放課後ティータイム」をローマ字表記したものです。
ちなみに、京阪石山坂本線で「けいおん!」のラッピングがされるのは初めてではなく、映画「けいおん!」が公開された際にもラッピングトレインが走りました。
今回は「けいおん!」放送開始5週年を記念してのラッピングとのことです。
説明はいいから早く写真を見せろという声も聞こえてきそうなので、写真をご紹介していきます。
なお、いろんな場所で撮影した写真が混じっていますが、記事の見やすさに考慮した結果なのでご了承下さい。
ヘッドマークと前面部
ところで、ヘッドマークは何種類かあってちょくちょく取り替えられているという話を聞きますが実際の所どうなんでしょうね。
まあ、事実だったとしても、そのために何度も撮り直しに来る気はないですがw
車内です。流石に床は普通ですが、壁面はやらかしてくれてますw
高校には不釣り合いな禁煙のマークは置いておいて、2度目のラッピングということもあってから凝っていますね。
個人的に一番気に入ったのはこれですね。
窓から手や顔を出すなという列車には大抵付いている注意書きもけいおん!仕様でしかも各キャラクターごとにバージョンがあるというこだわりぶり
坂本駅の方は折り返し時間がわずかだったため駅の方はほとんど撮れていませんのでそのまま浜大津に戻ります。
ちなみに、石山坂本線の併用軌道区間である浜大津~三井寺間では展望動画を撮れましたので貼っておきますね。
↑浜大津~三井寺展望動画
浜大津駅
本日2度目の浜大津駅ですが、既に日は落ちてしまいました。
このあとは再び京津線で京都市内に戻るわけですが、ここで意外に空き時間があります。
それは、石山坂本線が7~8分ヘッドの運転なのに対して、京津線は15分ヘッドの運行となるのに加えて、京都市役所前止まりを見送って、太秦天神川行きを待つことによります。
それにしても、地下鉄を介してとは言え都心直結の京津線より、郊外の支線的な存在の石山坂本線の方が本数が多いというのは意外な事実でした。私もこの旅の計画を立てている時に時刻表を見て初めて知りました。
↑最後に乗ってきたけいおん!電車を撮影です。
暗いしホームは先ほど撮っているので今回はいきなり駅前に出ました。
駅前の交差点から石山坂本線・京津線共に併用軌道となり、路面電車さながらのポイントで分岐していきます。
↑800系走行シーン
↑石山坂本線走行シーンその1
↑石山坂本線走行シーンその2
↑京津線走行シーンその2
この列車が折り返し私の乗る列車となるわけですので、急いで駅に戻ります。
京都市営地下鉄
せっかく京都市営地下鉄も含まれる1日乗車券を買っているのでついでに京都市営地下鉄を完乗します。
そういえば、私が地下鉄を乗りつぶすときは夜が多いですね。理由は地下鉄は元々地下で車窓というものが基本的にないので、昼に乗ろうが夜に乗ろうが変わらないため、地上を走る路線になるべく昼に乗れるように行程を組むと必然的に地下鉄は夜になってしまうということです。
ちなみに、京都市営地下鉄は2路線しか無いので暗くなってから乗り始めてもちゃんと今日中に大阪に戻れます。
まずは京津線から直通の列車で太秦天神川駅まで向かいます。
まずは駅名標
同じ東西線の駅である京都市役所前駅と駅名標の色が違いますが、これは駅ごとにラインカラーならぬステーションカラーを設定しているためだそうです。
そして、ホームですが全面ホームドアは相変わらずw
この東西線自体は比較的新しい地下鉄で一番最初に開通した区間でも1997年、当駅を含む延伸区間に至っては2008年の開業とのことで、開業時期相応の構造になっていますね。
京都市役所前駅でも多少触れたのですが、東西線は全駅がこの構造の上に、地上区間がないので撮影が不可能な路線となっています。
京津線と直通する800系は京津線内で撮影すれば普通に撮れますが、京阪の車両が一方的に地下鉄に乗り入れるという片乗り入れなので地下鉄側の車両である50系は本当に撮影困難な車両になっているんですよね。
ただ、せっかく乗りに来て顔の写真が1枚もないのは流石に悔しい・・・
なんとか撮影するすべはないものかと考えた結果、「ゆりかもめ方式」を取ることに。
「ゆりかもめ方式」とは私の造語ですが、ゆりかもめの駅も全面ホームドアで撮影が困難なため、ホーム端の窓ガラスを利用して駅進入直前か発車直後の車両を撮るという方法です。
幸いホーム脇には適当な窓ガラスがあったのでそこを利用してなんとか撮りました。
ちょっとブレましたが無いよりマシですw
なんとか撮影もこなしたら六地蔵駅に移動します。
↑動画もどうぞ
ここで東西線について簡単に解説を入れますが、先程訪れていた太秦天神川駅と六地蔵駅を結ぶ路線で、途中の御陵~太秦天神川間に京津線の列車が乗り入れてきます。
御陵~京阪三条間がちょっと変わった経緯を持っていて、2009年まで京都高速鉄道という第三セクターが保有していました。
これは、元々御陵~三条間に併用軌道として営業していた京津線と東西線の御陵~京阪三条間が完全に並行する形となり、両者が共存すると過当競争になる恐れがあるとされ、京津線の一部を廃止して地下鉄に乗り入れさせることにしたわけですが、単純にこの区間を公営地下鉄として建設してしまうと、民間企業の路線改良を京都市が行う形になってしまい不適切とされ、京都市と京阪で第三セクターを設立して、その第三セクター会社である京都高速鉄道が線路などの施設を所有する第三種鉄道事業者となり、京都市交通局が列車の運行のみを行う第二種鉄道事業者になることでこの問題を回避しました。
しかし、2009年に結局京都市が御陵~京阪三条間も直接運営する形となり、京都高速鉄道は解散となりました。
その他の特徴としては、琴や鈴を使った京都らしい発車メロディが採用されていることでしょうか。
六地蔵駅に到着しましたが、ここは駅名標だけ撮ってそのまま折り返します。
そして、烏丸線との乗換駅である烏丸御池駅に到着です。
ご覧のように京都市役所前駅は1駅隣なんですが、京津線内から烏丸線に乗り換えたい人は長らく京都市役所前駅までしか直通運転がなかったので2回の乗り換えを強いられる不便がありましたが、今では太秦天神川駅まで直通区間が延伸されているので便利にはなったんでしょうね。
まあ、それでも京都市役所前駅止まりは多数残っていますから不便は不便なんでしょうけど。
京都市営地下鉄は2路線しか無いので、地下鉄同士の乗り換え案内はここが唯一になりますね。
そこで見かけたのがこれ
私の中では京都って保守的イメージだったんですが、意外にもこういうものを取り入れているんですね。
そして、こちらが烏丸線の乗り場です。
東西線とは違って普通のホームドアになっていますが、これは東西線よりかなり早い1981年の開業のためでしょう。
駅名標のデザインも同一事業者のものとは思えないくらい全く違います。
烏丸線で国際会館駅へ
ここからは烏丸線に乗ります。烏丸線は国際会館駅と竹田駅を結ぶ路線で、竹田駅からは近鉄京都線と直通運転して新田辺・近鉄奈良まで直通します。
まずは国際会館駅へ向かい、折り返して竹田駅へ向かったら四条駅から阪急の烏丸駅に行って阪急京都線で梅田に戻ります。
ホームです。
当駅は烏丸線の中では一番最後に開業した区間に当たるので少し新しい感じがします。
当駅の近くには叡山電鉄の宝ヶ池駅や八幡前駅がありますが、微妙に距離があります。
この後は折り返して竹田駅まで行きます。
そうそう、途中に十条駅があるんですが、一瞬「埼京線?」って思ってしまいましたw
竹田駅
近鉄奈良線との接続駅にして烏丸線の南の終点、竹田駅です。
↑動画でも
東西線とは大違いで撮りやすい路線でしたw
それでは四条駅に引き返して大阪へ戻りましょう。
ちなみに、今度は京都市営地下鉄の10系が来ました。
四条駅・烏丸駅
阪急乗換駅の四条駅に戻ってきました。
烏丸駅にやってきました。
ここからは阪急京都線ですが、通勤特急という種別に乗ります。
この種別は名前の通り通勤時間帯のみの運行で、特急の停車駅に加えて大宮、西院にも停車する代わり、特急が停車する淡路を通過するという停車パターンになっていて、現在淡路を通過するのは通勤特急のみになります。
ただ、逆に言えば快速急行との差は淡路を通過するという点だけであり、ちょっと微妙な種別になっていますね。
梅田
通勤特急で梅田に戻ってきました。
そしてなんといってもこの光景が撮りたかったw
9面10線という巨大ターミナル駅はそうそうないですからね。
最後のシメは103系
この後は一旦駅周辺で夕食を食べたら大阪環状線を一周します。
まだ1日乗車券の効力は残っていますからねw
今度は103系が来てくれて103系一周録音を揃えることに成功しました。
サンライズの案内が出ていました。そういえば停まるんでしたね。
急行銀河無き今、大阪~東京の移動で使える貴重な夜行列車ですが、停車するのは上り列車のみで下り列車は通過なので、東京から大阪への移動では使えませんね。
このあとは徒歩でホテルに向かいようやくチェックインです。
23時過ぎのチェックインは史上最も遅いものですが、乗ってばっかりだったこともあって体力的にはそれほどつらくはありませんでした。
明日に備えてじっくり休み、レポートもここで一旦区切りとします。
明日の分は別記事としてまた改めて公開させて頂きます。
追記:翌日分も執筆しました。
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