2015年3月14日、北陸新幹線の長野-金沢間が開業し、新幹線の列車に新たに「かがやき」「はくたか」「つるぎ」が生まれ、北陸圏は活気に満ちております。 そんな中、私、西鉄好きは、開業前日より金沢入りし、開業当日に「かがやき」の「グランクラス」に乗車してまいりました。 今回は、金沢入りの道中や、かがやき乗車体験などを記事にさせていただきます。
金沢入り前日
金沢入りする前日の早朝、私は福岡空港にいました。 私は飛行機移動の際は基本、スターフライヤー(SFJ)を利用します。 今回一味違うのは、航空法の改正により、離着陸時でも電波を発信しない(発信しない設定に出来る)電子機器が使用できるようになったことです。 というわけで、滑走路に向かう最中の映像も撮影出来ます。では、離陸時と羽田空港への着陸時の映像をどうぞ。
羽田空港から京急線で品川、山手線に乗り換えて予約したホテルのある秋葉原に到着しました。
ホテルに荷物を預け、どこに行こうかと悩んでいると、京王れーるランドが浮かび、行ってみることに。 総武線に乗り新宿で降りると、目の前にこの御方が・・・。
「あずさ」の代名詞的存在であるE351系です。 近々引退が決まっているとのことで、自由席特急券を急いで買い、八王子まで乗車することに。 乗車中にATSメンバーとLINEしてて知ったのですが、E351系が振り子機能を使うのは八王子以西だそうで、引退する前にもう一度乗る必要があるようです。
このE351系、883系に比べ若干狭いと感じました。 車体幅も7mm狭く、登場年も2年ほど早いので、技術の2年間の重みを感じる一場面でした。 隣に座る老齢のご婦人がチキン弁当を食べる中、私は睡魔に襲われウトウトしていると、電車は八王子に到着しました。
E351系が去ったあと、構内にHD-300形がいるのに驚きつつ改札を出、歩くこと数分、京王八王子駅に入ります。そこから特急に乗り、高幡不動で乗り換え、多摩動物公園駅。 京王れーるランド内を一通り見ていたのですが、初日の早起きがここに来て響いてきて、疲れが出てきました。 今から帰れば、ホテルのチェックイン開始の時間に秋葉原に着けます。 中を見るもそこそこに帰ることに。 ホテルに戻った私は、部屋で小休止の後、秋葉原を探索し、友人と合流して晩御飯を食べ、その日を終えました。
金沢入り当日
翌朝、朝食をとり、チェックアウトを済ませてホテルを後にした西鉄好きは、東京駅へと向かいます。 東京から金沢へ向かうには、まず上越新幹線で越後湯沢に出て、そこから上越線・北越急行ほくほく線・信越本線・北陸本線を経て行きます。
新幹線ホームに入って驚いたのがこの液晶画面。 東海道・山陽・九州新幹線とは違い、多種多様な編成が混在する東北・上越・北陸新幹線と在来線に直通する秋田・山形新幹線では、このような表記が必要なのでしょうか。
ホームに上がると、E2系と奇抜なカラーリングのE3系がお出迎え。 E5系やE6系など、奇抜なフォルムの車両が増える中でこのカラーリングなら、違和感も少ないのかもしれません。奥にはE7系のお姿も伺えます。 この後もいくつか列車を見送り、乗る列車を待ちます。
今回乗車するのは、E4系のP81編成「Maxとき315号」です。 指定席をえきネットで発券していたのですが、残念ながら2階席ではなく1階席。 どちらにしろ初体験なので良かったのですが。
違った見え方が新鮮でずっと見ているかと思いきや、睡魔に襲われ、越後湯沢まで寝ていました。
3月なのにまだ雪があるなんて・・・ ここが「雪国」なのか・・・ と、感慨にふける。
次に乗るのは、越後湯沢1048発「はくたか6号」 金沢・和倉温泉行きです。
今回、この列車の指定席を取る予定だったのですが、あいにく指定席は取れなかったため、開いていたグリーン席を利用することに。
ホームから見える雪景色にただただ圧倒されつつ、私は車内に入ります。
これが私にとって最初で最後の在来線特急「はくたか」なのですから、景気良くグリーン席というのも悪く無いですね。
乗車後しばらくすると、車内でこのようなものが配られました。 ほくほく線沿線にぜひ遊びに来て下さい とのこと。 有名な温泉地もあるとのことで、行ってみたいと思う反面、鉄道ネタがないといかんせん気が向かないのですよねぇ・・・。
北越急行ほくほく線の醍醐味のひとつに、日本の在来線最速の160km/h運転を行うことが挙げられます。私自身、それを楽しみに乗っていたのですが、途中で列車は減速しはじめ、アナウンスが流れました。要約すると、
「次通過する駅で、地元民がタオル振ってるから減速して通過するよ。」とのこと。
160km/h運転を楽しめる部分が少なくなりましたが、仕方ありません。 私も、もらったタオルを振って、応えることにしました。
列車はほくほく線区間を通過し、いよいよ北陸本線へ。 そろそろお昼時です。 この日の昼食は、車内販売で購入した「ますのすし」です。
一度は食べてみたい駅弁のひとつが、この「ますのすし」です。 私が好きな駅弁の筆頭は「東筑軒のかしわめし」で、2位が「牛肉どまん中弁当」でして、今回ますのすしは3位に入ることになりました。 ちんたら食べてる間に富山を過ぎ、定刻より5分遅れで金沢に到着しました。
金沢に着いたのはいいのですが、特にすることなどを考えていなかったため、駅で時間を潰すことに。 金沢は小雨が降っており、身にしみる寒さの中、来る電車を撮っておりました。
本当はこの車両に乗りたかったんですがねぇ・・・ なんでも、381系の置換えに使われるという話を聞いておりまして、紀伊半島で彼らに会えるのかもしれませんね。 この後、Twitterの知り合いと合流して食事を共にし、ホテルに戻り一夜を過ごしました。
グランクラスに乗車!
翌朝0540、前日に続きフカフカベットで寝付けなかった西鉄好きは浅い眠りから醒め、仕方なくテレビを付けることに。 どの局も北陸新幹線開業記念の特別番組を編成しているようで、一番列車の出発をホームとヘリから中継する局もありました。 一番列車の出発をテレビで見送ってから支度をし、金沢駅に向かいます。
外は寒いのでガランとしていますが、中には入れば見物客やイベント参加の人やらなんやらで大混雑。 TV局の取材も行われており、期待度の高さが伺えます。それを横目に見つつ、私は改札を通り、中に入ります。
位置案内にE2系の停車位置が表示されていないということは、E2系がここまで来るということはないのでしょうか。 と思いつつ、エスカレータを上がっていくと・・・
石川県名産の金箔があしらわれた装飾が! 金沢駅の駅全体で、地元ならではのものが駅舎に使われていて、他にもいろいろあったのですが、興味がなかったので撮っておりません。
ホームドアにはホームとの隙間に注意を促す張り紙が。 W7系が可愛らしいイラストになっているのを見て、思わずパチり。 今後、W7系の絵を描く時の参考になりそうです。
今回乗車するのは、W7系W8編成 「かがやき536号」。 列車が到着し、ドアとホームドアが開き、他の号車では乗客が車内に入っていきます。 一方の12号車は、乗客が入っていく様子は見受けられません。 先頭部分を撮る人だかりがあるだけです。 中に入ろうとして、グランクラス券を持っていないことがバレて追い出される人も。 そんな中、西鉄好きはグランクラスに乗車します。
車内の様子については、車両辞典に載せておりますので、そちらをご参照ください。E7・W7系 車内に入り、自分の座る席の直上の荷物棚に荷物を入れ、席に腰掛けます。 まぁ、座り心地の良いこと! 硬すぎず柔らかすぎずのちょうどいい感触のシートに感動しつつ、発車を待ちます。
金沢駅発車後、軽食のサービスが受けられます。 和軽食と洋軽食の2種類のうち1つ選択でき、私は和軽食を選び、飲み物は梅酒を選びました。 この先は写真で説明します。
「軽食」というだけあって、量はすくないのですが、ひとつひとつに手のこんだ作りがされてあって、とても美味しかったです。 昆布巻きが一番好きですね。 軽食を食べ、梅酒を飲み終えた次は白ワインを頼みました。 先ほどのパウンドケーキと一緒に頂くことに。
美しい日本海の景色を見つつ、ワインを口に含む。 なんと贅沢なひとときなのでしょう・・・。 その後新潟県に入り、トンネルが続く区間になります。 ぐっすり眠れていない私は、酒を飲んだこともあって、次第にウトウトし始めます。 ついに長野を過ぎたあたりからぐっすりと眠りに落ち、アテンダントさんに声をかけられるまでの約40分熟睡しておりました。 リクライニングの角度を最大にすると、ベットのようになるので、寝心地もとても良いのです。
その後、列車は大宮駅に到着し、私は大宮で下車しました。 そののち、鉄道博物館へ行き、私がよく行くチャットのオフ会に参加し、秋葉原で会食の後、羽田から福岡への帰路につきました。
旅を終えて
グランクラス最高でしたね。航空機とのシェア争いが厳しいところにおいて、このような豪華なサービスは人気を呼ぶのではないでしょうか。 今回はグランクラスに乗車しましたが、グリーン席も上等な席だと聞いているので、次はグリーン席を利用してみようかとも考えております。 次の旅への期待は高まっておりますが、その前にカードの支払を何とかしなければなりませぬ・・・。 みなさんも、旅の資金繰りは計画的に! 最後までご覧いただきありがとうございました。
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