前回の更新から3ヶ月を経ての更新となりました本プロジェクトですが、前回の引き続きダイヤ改正への対応がメインの内容となります。
今回の更新内容
今回の更新内容は冒頭に書いた通りダイヤ改正への対応がメインであり、新規路線の設定はありません。
箇条書きにすると以下の通りとなります。
・京急ダイヤ改正関係
・「スカイライナー」の新鎌ヶ谷駅停車化
・上越新幹線からのE2系撤退
・651系「草津」をE257系「草津・四万」に変更
・「しおさい」の使用車種を255系からE259系に変更&船橋への追加停車
・鶴見線使用車種を205系からE131系に変更
・都営新宿線ダイヤ改正
詳しいことはそれぞれの項目にて紹介することとして、詳細の説明に入っていきましょう。
京急関係
京急電鉄で実施された2023年春ダイヤ改正の内容を反映させたものとなります。
具体的には地下鉄直通の三崎口発着快特の特急格下げ、印旛日本医大~羽田空港間の快特の特急格下げ、エアポート急行の急行への改称と減便、金沢文庫~逗子・葉山間の普通の新設という内容になります。
こちらは大森町付近の京急本線ですが、快特の続行で走っているのが羽田空港からの特急です。
従来は日中に品川方面と羽田空港方面を直通する列車は原則として快特もしくはエアポート快特に統一されていましたが、ダイヤ改正より半数が特急に格下げとなりました。
これはエアポート急行(ダイヤ改正後は急行)が減便され、空港線内の快特通過駅に停車する列車本数が減ってしまうことを防ぐ意味で、品川方面の列車の半数を特急格下げして空港線内各駅停車とすることで途中駅での本数を維持することにしたという側面があるようです。
また、本線でも平和島と青物横丁に停車することから普通との緩急接続が可能になり、快特通過駅の利用者にも恩恵がある内容になっています。
一方で、空港へ向かう利用者にとっては本数こそ維持されたものの、半数の列車で所要時間が伸びる形になったため、不評を買う改正でもありました。
こちらは金沢八景駅付近です。
本線と逗子線の分岐点であり、エアポート急行を引き継いだ急行は当駅までの運転となります。
従来は逗子線の列車は早朝・夜間を除いてエアポート急行としての運行だったため、単純に急行を減便してしまうと逗子線の本数が半減してしまうことから、減便された分を補う形で、金沢文庫~逗子・葉山間の普通が新設され、本数を確保しています。
本線内でのダイヤでも変更点があり、エアポート急行改め急行の停車駅は変わっていないものの、従来は上大岡で快特に追い抜かれるダイヤだったのが、後続列車が特急に格下げされて金沢文庫~京急蒲田間で逃げ切れるようになり、横浜や川崎までは急行が先行するようになって利便性が上がったと言えます。
従来はせっかくエアポート急行に乗っても上大岡で快特に乗り換えた方が早かったので、エアポート急行の存在意義が快特通過駅の補完に留まっていて、利用価値が微妙な列車でもありましたから、これは大きな改善点ですね。
こちらは京急久里浜駅付近です。
コロナ禍前は日中の列車はほとんど全てが三崎口まで運転され、当駅はラッシュ時などに折り返しがあるのみでしたが、コロナ禍での利用客減少から日中の快特の半数が当駅折り返しとなり、更に2023年春改正より三崎口発着列車は特急格下げとなり、快特は当駅折り返しとなりました。
快特と特急の速度差を利用して、快特は三崎口発着の特急と接続を取るダイヤとなっており、当駅止まりの快特が到着後に三崎口行きが発車し、逆に三崎口からの特急が到着後に品川方面の快特が発車するダイヤとなっており、快特通過駅かつ特急停車駅へ向かう人以外は当駅で乗り換える方が早く移動できることになります。
また、その場合でも快特に乗り継いで更に途中駅で普通に乗り換える方が早いケースが多いでしょうから、この場合のメリットは乗り換えがないことだけになり、それならば快特を三崎口まで運転して、特急を当駅折り返しの方がよさそうな気もします。
もしかしたら特急として運行される方が地下鉄直通の列車なので、地下鉄線内でも「三崎口」という行先が表示されることで、観光地としてのPRを図ろうという意図がありそうな気もします。
↑快特の京急久里浜→泉岳寺の追尾視点の動画を作ってみました。
追い越す普通列車を含めてダイヤを反映していますのでよく見てみて下さいね。
改正内容としては以上で、直通する都営浅草線や京成線内はほとんど変更がなかったので、前回の相鉄新横浜線関連の改正に比べると内容は少なめでした。
しかし、京急線内での微妙な変更が京成線内の追い越しなどに影響してしまい、微調整が必要になったりはしました。
ゲーム内時間で10とか20程度遅れただけで追い越しができなくなったりして、それがダイヤ乱れを呼んで京成線内全体のダイヤ混乱に発展し、その対応で時間を取られるということはありました。
ただし、京成線内のダイヤ改正での変更点は「スカイライナー」の一部が新鎌ヶ谷に停車するようになっただけなので、スクショを貼るまでもなくシンプルな変更内容でした。
JR関連
ここからはJR関連です。
こちらは埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)の原市付近ですが、走行中のE7系に注目です。
従来このプロジェクトでは上越新幹線用車両としてE2系を使っていましたが、リアルでも上越新幹線から撤退しましたので、それに合わせてE7系に置き換えることにしました。
手持ちのアドオンの中になかったので追加でダウンロードしたんですが、他の新幹線アドオンより車体長が長く設定されており、E5系なんかと並んでいるとちょっと違和感がありますが、有効長についてはE4系2編成併結の16両編成を想定して設定していたので運行面では問題ありません。
こちらは東北本線蕨付近ですが、走行しているE257系が「草津・四万」です。
本当はE257系でも5500番台と呼ばれる編成が充当されるのですが、生憎アドオンが見当たらなかったので、踊り子用の2500番台で代用です。
実際に2500番台が「草津・四万」の運用に入ることもあるので、これについてはあながち嘘でもないでしょう。
「草津・四万」については列車名と使用車種が変わったのみでダイヤ面での変更はなかったのですが、651系に比べてE257系の方が性能がいいためか、従来の設定では意図した通りに単線区間での行き違いが出来なかったり、普通列車を追い越す駅を変更したりするなどの微調整は必要でした。
こちらは松尾駅付近です。
停車しているのは「しおさい」ですが、車種が255系からE259系に変更となりました。
ダイヤ面では土休日のみだった船橋への停車が全日に拡大されたくらいで、それほど大きな違いはありませんね。
ただ、東京~佐倉間では「成田エクスプレス」と重複して走るので列車名の表示を消してしまうとどっちか分からなくなる問題はありますねw
この問題はリアルでも存在しますし、特に「成田エクスプレス」は外国人利用者も多いでしょうし、成田空港へ行くつもりで飛び乗ったら銚子へ連れて行かれたなんてなったら悲劇ですよね。
なお、「しおさい」への転用に先立ってE259系の塗装変更が実施されていますが、塗装変更後のアドオンが見当たらなかったのと、実車でも変更点がロゴマークと前面の塗装だけなので、旧塗装をそのまま使用しています。
このプロジェクトではpak64と呼ばれる種類を使っているのですが、アドオンの種類が比較的少ないんですよね・・・
こちらは鶴見線です。
205系が引退してE131系に置き換わったことを受けて、SimuTransでもE131系に置き換えとなりました。
こちらについてはちょうど鶴見線カラーのE131系のアドオンが公開されていたのでありがたく使わせて頂きました。
ダイヤ面での変更はないので、車両を置き換えるだけでしたし、もともと本数もそれほどではなくて路線も短いため使用する編成数も少なく、あっという間に対応完了した路線でした。
あと、これは見た目では分かりづらいのでスクショは貼りませんが、東海道本線静岡地区でのダイヤ改正もこの機会に反映しています。
というのは、日中ダイヤでは熱海~島田間の列車と興津~浜松間の列車が交互に入り、重複する興津~島田間は10分間隔、それ以外は20分間隔というダイヤだったのですが、運行本数は据え置かれるものの運行系統を熱海~浜松間と興津~島田間に再編されました。
各駅の運行本数としては変わりませんが、熱海~浜松を普通列車でも直通で行けるようになり、SimuTrans世界にも青春18きっぷがあるならば18キッパーたちは大いに喜んでいることでしょう。
ただし、浜松~三島・熱海を直通する利用者が新幹線から普通列車に一部流れてしまい、近距離利用者が乗れずに積み残す事態が発生してしまったので、浜松~熱海間の系統では静岡で全員降車を設定して擬似的に系統分断することにしました。
都営新宿線
続いては都営新宿線です。
実はこれについてはだいぶ前の改正を反映させる形になっており、元々は急行が20分間隔で走っていた頃のダイヤにまで遡ります。
まず急行を48分間隔という半端な間隔に運転するダイヤになったのですが、あまりに中途半端なこのサイクルではSimuTransのダイヤに落とし込むことが難しく、この時には対応しませんでした。
その後急行が1日1本にまで減便されたのですが、まだコロナ禍の影響が残っている頃であり、コロナを受けた一時的な減便との判断からあえて対応しないでおきました。
そして、現行ダイヤでは急行は朝と夕方のみになり、日中の運行はなくなったため、このプロジェクトでもいい加減に対応しようということになり、急行の運行を取りやめ、各駅停車のみに改めたのでした。
スクショは笹塚駅です。
従来は当駅始発は基本的に急行でしたが、これが各駅停車に変更となりました。
その他
今回の更新でもあえて対応しなかった改正が2つあります。
1つは成田線関係でして、従来は1時間あたり1~2本あった総武快速線から直通の成田空港発着の快速が減便され、原則毎時1本となり、代わりに千葉~成田・成田空港間の普通列車が新設される形になったのですが、これについては対応を検討中です。
というのは、これによって東京都心方面への本数が半減することになり、輸送力不足になる懸念があるからです。
現状では東京都心部では路線バスの再現がまだであり、今後どうなるかが未知数ですからね。
あとは成田空港近辺が単線でダイヤの調整が大変だというのもありますがw
こちらは海浜幕張駅付近ですが、2024年現在では存在するあるものがないのにお気づきでしょうか?
それは2023年春に開業した幕張豊砂駅です。
シンプルな構造な駅ですし、ダイヤへの影響も少ないのでサクッと設置してもいいのですが、それをしなかったのは、SimuTrans OTRPの新仕様で斜めの線路上にも駅を設置できるようになったことでして、従来は駅部分は直線でなければならず、画像のような斜めの部分に駅を設置する場合は線路を一部作り変えて直線部分を作ることで対応していました。
今回もその予定だったんですが、この新仕様を使えば線形をいじることなく駅を設置できるし、それを待とうということで、あえて放置してきたのですが、問題はSimuTrans自体が対応しても、更に対応するアドオンがないと使えないという問題でして、軽く調べたところ、pak128向けのアドオンは既に出回っているものの、pak64で使えるアドオンが見当たらずもう少し様子見としています。
今後pak64で使えるアドオンが出てくるか、いっそ自作するかといった対応になるかと思いますが、斜めに駅を置けないという制約のせいで線形が不自然になっている箇所もあるので、これを期にそういった箇所の作り直しをしようかなとか思っています。
次回は・・・
というわけで更新内容の紹介は以上とし、次回予告です。
とりあえず当面で対応すべきダイヤ改正関係は終わったので、ようやく道路や路線バスの整備といったプロジェクトを進展させる方向での更新に手を付けられそうです。
大まかには小田急小田原線沿いの路線バスと関連する道路を整備していきたいと思います。
またプロジェクトが停滞している間にダイヤ改正があって、それの対応に時間を取られるなんてパターンにならないことを祈る限りですが、当面は大きな遠征とかもないので、次回はそう遠くないうちには更新できる気がします(気がするだけなので確約はできませんがw
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